JP2010113248A - 結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置 - Google Patents

結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】広角できわめて高性能の、単焦点距離の結像レンズを実現する。
【解決手段】開口絞りSを挟んで、物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成され、第1レンズ群は、物体側に、負の屈折力を有する第1Fレンズ群1F、第1レンズ群中で最も広い空気間隔を隔して、開口絞り側に、正の屈折力を有する第1Rレンズ群1Rを配して構成され、第2レンズ群は全体として正の屈折力を有し、開口絞りS側から順に、第1正レンズ2P1、第1負レンズ2N1、第2負レンズ2N2、第2正レンズ2P2を配してなる正の屈折力を持つ第2Fレンズ群と、1枚のレンズからなる第2Rレンズ群2Rとにより構成され、第1正レンズ2P1と第1負レンズ2N1、第2負レンズ2N2と第2正レンズ2P2がそれぞれ接合され、第1正レンズと第1負レンズの接合面の曲率半径;rS1、上記第2負レンズと第2正レンズの接合面の曲率半径:rS2、全系の焦点距離:fが、条件(1)、(2)を満足する。
【選択図】図1

Description

この発明は、結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置に関する。
デジタルカメラの市場の大きな拡大とともに、ユーザのデジタルカメラに対する要望も多岐にわたる。ズーム機能を有するデジタルカメラに対する人気も高いが、「高性能な単焦点距離の結像レンズを搭載した小型で高画質のコンパクトカメラ」を愛好するユーザも多く、高性能であること、Fナンバが小さい大口径のものが強く期待されている。
上記コンパクトカメラにおける「高性能」という面では、少なくとも1000万画素〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有することに加え、「絞り開放からコマフレアが少なく高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがない」こと、「色収差が少なく輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じない」こと、「歪曲収差が少なく直線を直線として描写可能なこと」等が求められる。
「大口径」という面では、ズームレンズを搭載した一般のコンパクトカメラとの差別化の観点から、Fナンバとして少なくともF2.4以下が求められ、F2.0以下を望む声も少なくない。
「撮影レンズの画角」については、ある程度の広角を望むユーザが多く、結像レンズの半画角は38度以上(35mm銀塩カメラである所謂ライカ版に換算した焦点距離で28mmに相当する。)であることが望ましい。
デジタルカメラ用の結像レンズには多くの種類が考えられるが、この発明の結像レンズのような「広角単焦点距離の結像レンズ」の代表的な構成として、従来から、物体側に負の屈折力のレンズ群、像側に正の屈折力のレンズ群を配設した所謂「レトロフォーカスタイプ」が挙げられる。
画素ごとに色フィルタやマイクロレンズを有するエリアセンサの特性上、射出瞳位置を像面から遠ざけて、周辺光束が「エリアセンサの受光面に対して垂直に近い角度で入射」するようにしたいという要求の存在が、レトロフォーカスタイプが採用される主な理由である。
しかし、レトロフォーカスタイプは、その屈折力配置の非対称性が大きいため、コマ収差や歪曲収差、倍率色収差等の補正が不十分となりがちである。
従来から知られたレトロフォーカスタイプの結像レンズで、比較的大口径で、半画角:38度前後を達成したものは、特許文献1〜3等に記載されたものが知られている。
特許文献1記載の結像レンズは、F1.4と大口径であるが、非点収差や像面湾曲が大きく、絞り開放付近では「周辺部まで十分な性能」が達成されていると言い難い。
特許文献2記載の結像レンズは、近来の要求水準からすると、F2.8と口径の大きさの面で不十分であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差も十分に補正されているとは言い難く、この結像レンズも「周辺部まで十分な性能」が達成されていると言い難い。
特許文献1、2記載の結像レンズは何れも、絶対値で2%を超える歪曲収差がある。
特許文献3に記載された結像レンズは、非点収差や像面湾曲、歪曲収差は良好に補正されている。しかし「大口径、且つ、小型」という面ではなお、改良の余地がある。
特開平06−308385号公報 特開平09−218350号公報 特開2006−349920号公報
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、半画角:38度程度の広角、Fナンバが2.0程度以下の大口径で、比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等が十分に低減されて1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有し、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な高性能の結像レンズの実現を可能ならしむることを課題とする。
この発明の結像レンズは「単焦点距離の結像レンズ」で、以下の如き特徴を有する。
即ち、開口絞りを挟んで、物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される。即ち、第1レンズ群と第2レンズ群とは「開口絞りにより画定」される。
「第1レンズ群」は、負の屈折力を有する第1Fレンズ群を物体側に、正の屈折力を有する第1Rレンズ群を絞り側、即ち像側に配してなり、第1Fレンズ群と第1Rレンズ群との間は「第1レンズ群中で最も広い空気間隔」を形成する。
「第2レンズ群」は、開口絞り側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、第2正レンズを配した第2Fレンズ群と、1枚のレンズからなる第2Rレンズ群とにより構成される。第2レンズ群は「第2レンズ群自体」として正の屈折力を有する。また、第2Fレンズ群も正の屈折力を有する。
第2Fレンズ群の、第1正レンズと第1負レンズ、第2負レンズと第2正レンズが、それぞれ接合されている。
「第1正レンズと第1負レンズの接合面」の曲率半径;rS1、「第2負レンズと第2正レンズの接合面」の曲率半径:rS2、全系の焦点距離:fは、条件:
(1) −2.4 < rS1/f < −0.8
(2) 1.0 < rS2/f < 2.6
を満足する。
請求項1記載の結像レンズは、全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:fが、条件:
(3) 0.0 < f/f < 0.8
を満足することが好ましい(請求項2)。
条件(3)を満足することにより、像面の平坦性などをより向上できる。
請求項1または2記載の結像レンズは、第2レンズ群における、第2Fレンズ群の全長:L2F、結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離:Lが、条件:
(4) 0.1 < L2F/L < 0.25
を満足することが好ましい(請求項3)。
条件(4)を満足することにより、各収差をより良好に補正できる。
請求項1〜3の任意の1に記載の結像レンズは、第1レンズ群における、第1Fレンズ群と第1Rレンズ群との間隔:A1F−1R、第1レンズ群の全長Lが、条件:
(5) 0.35 <A1F−1R/L < 0.7
を満足することが好ましい(請求項4)。
条件(5)を満足することにより、大口径化に伴う球面収差の発生をより有効に抑制できる。
請求項1〜4の任意の1に記載の結像レンズは、第2レンズ群の第2Fレンズ群における、第1正レンズのアッベ数:ν、および異常分散性:Δθg,Fが、条件:
(6) ν > 80.0
(7) Δθg,F > 0.025
を満足することが好ましい(請求項5)。
上記「異常分散性:Δθg,F」は、アッベ数:νdを横軸、部分分散比:θg,F=(n−n)/(n−n)を縦軸とした直交座標系において、硝種:K7(具体的には、株式会社オハラ硝種名NSL7)と硝種:F2(具体的には、株式会社オハラ硝種名PBM2)を結ぶ直線を標準線とするとき、当該硝種(第1正レンズの硝種)の「標準線からの偏差(縦軸方向の距離)」として定義される量である。上記n,n,nはそれぞれ、g線,F線,C線に対する屈折率である。
条件(6)、(7)を満足する硝種の使用により、色収差をより良好に補正できる。
請求項1〜5の任意の1に記載の結像レンズは、第1レンズ群における第1Fレンズ群が「物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを2枚、物体側から連続して配置」した構成を有し、これら2枚の負メニスカスレンズの少なくとも一方のレンズの像側面が非球面であることが好ましい(請求項6)。
この請求項6の構成とすることにより、収差の発生をより有効に抑え、特に歪曲収差を良好に補正できる。
請求項1〜6の任意の1に記載の結像レンズは、第2レンズ群の「第2Rレンズ群を構成する1枚のレンズ」が、非球面を有することが好ましい(請求項7)。
このような構成とすることにより「必要以上に複雑な構成を採ることなくコマ収差をより良好に補正」できる。
請求項1〜7の任意の1に記載の結像レンズは、有限距離物体へのフォーカシングを、第2レンズ群の全体または一部を移動させて行うことが好ましい(請求項8)。
有限距離物体へのフォーカシングを行うのに、このような方法が適切である。
この発明のカメラは、上記請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズを撮影用光学系として有するカメラである(請求項9)。また、この発明の携帯情報端末装置は、請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズを「カメラ機能部の撮影用光学系」として有することを特徴とする(請求項10)。
前述のように、レトロフォーカスタイプの結像レンズは一般に、物体側に負の屈折力、像側に正の屈折力を配設したものであり、屈折力配分の非対称性から歪曲収差や倍率色収差等が発生し易く、これら収差の低減が大きな課題となる。また、大口径化に伴い「コマ収差やコマ収差の色差」の補正が困難となり課題が積み上がってしまう。
この発明の結像レンズは、上記の如き構成により上記収差補正上の課題を解決できることを見出してなされたものである。
第1レンズ群には、物体側に負の屈折力(第1Fレンズ群)、像側(開口絞り側)に正の屈折力(第1Rレンズ群)が順に配置される構成とし、第1Fレンズ群と第1Rレンズ群との間隔を比較的大きく取る(第1レンズ群中で最も広い空気間隔とする。)ことにより、十分な画角の確保と球面収差を始めとする各種収差の補正を両立させている。
第1レンズ群において開口絞り側に配置される第1Rレンズ群と、第2レンズ群における開口絞り側の第2Fレンズ群とは、開口絞りを挟んで対峙し、これら双方が持つ正の屈折力のバランスによってコマ収差をコントロールするという側面もある。
第2Fレンズ群の構成と役割は、結像レンズを大きく特徴付けるものである。
この発明の結像レンズにおいて、第2Fレンズ群は「主要な結像作用」を担い、「収差補正上も最も重要なレンズ群」である。第2Fレンズ群は、その屈折力配置として正・負・正の「所謂トリプレット」を基本としているが、中央の負の屈折力を2つに分割し、正・負・負・正の4枚構成とした。
開口絞りが第2Fレンズ群の物体側に配設されることから「第1正レンズ、第1負レンズのペア」と「第2負レンズ、第2正レンズのペア」とで軸外光線の高さが異なり、これを利用して軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させることができるようになっている。さらに、第2負レンズを設計パラメータとすることにより設計の自由度を大きくし「コマ収差の色差の低減」が可能となる。
第2Fレンズ群内の各レンズ面においては、最終的な収差量を低減するために「各収差が大きくやり取り」されており、製造誤差感度が高くなりがちであるが、第1正レンズと第1負レンズのペアを接合レンズとし、第2負レンズと第2正レンズのペアも接合することにより、実質的な製造誤差感度が低減され、安定した性能が得やすくなる。また、実際にレンズを保持する鏡筒の部品削減にもつながる。
さらに,条件(1)、(2)に表されているように、第1正レンズと第1負レンズの接合面は「像側に凸」の形状、第2負レンズと第2正レンズの接合面は「物体側に凸」の形状である。このように構成することにより、第1正レンズと第1負レンズの「像側に凸の接合面」には主として軸上色収差を補正する役割を持たせ、第2負レンズと第2正レンズの「物体側に凸の接合面」には主に倍率色収差を補正する役割を持たせ、全体の色収差補正を効果的に行うようにしている。
条件(1)、(2)は、単色収差を十分に小さく抑えたまま、色収差をバランス良く補正するためのものである。
条件(1)のパラメータ:rS1/fが下限値:−2.4より小さいか、もしくは条件(2)のパラメータ:rS2/fが上限値:2.6より大きいと、色収差補正を優先したときに「球面収差が補正不足となったり、内向性のコマ収差が残存したり」して好ましくない。一方、条件(1)のパラメータ:rS1/fが−0.8より大きいか、もしくは条件(2)のパラメータ:rS2/fが1.0より小さいと、色収差補正を優先したときに「球面収差が補正過剰となったり、外向性のコマ収差が残存したり」して好ましくない。
第2Rレンズ群には「収差のバランス取りと射出瞳距離のコントロールの役目」を持たせている。正の屈折力を持たせれば、射出瞳距離の確保に効果があることは言うまでもないが、射出瞳距離が短くて良い場合には「負の屈折力を持たせてレンズ全長の短縮」に寄与させることも可能である。
この発明の結像レンズの構成によれば、以上に説明したように「収差補正上の大きな効果」を得ることが可能であり、半画角:38度程度の広角、Fナンバ:2.0程度以下の大口径という厳しい条件下でも「非常に高い像性能」を達成することができる。
この発明の結像レンズは、レンズ全体が正の屈折力を有することは当然であり、請求項1におけるように、第2レンズ群は「正の屈折力」を持つ。
請求項1の結像レンズにおける第1レンズ群の屈折力は、正であることも負であることも可能である。第1レンズ群の屈折力が負であると、請求項1の結像レンズは「レトロフォーカスタイプ」となるが、第1レンズ群の負の屈折力がある程度大きくなると「屈折力配置の非対称性が大きくなって、コマ収差や歪曲収差、倍率色収差等の補正が不十分となりがち」になるという前述したレトロフォーカスタイプの弱点が現れる。
このような観点から、第1レンズ群の屈折力は条件(3)を満足するのが好ましい。
第1レンズ群は「第2レンズ群に付加したワイドコンバータ」的な側面もあり、ワイドコンバータ的な機能という面からすると、第1レンズ群が「アフォーカル系」であることが望ましいわけであるが、この発明の結像レンズは、単に広角化のみを目指すものではなく高性能の実現を重要視しており、実際の収差補正の面からすれば「第1レンズ群が完全にアフォーカルである」ことが最良ではない。
条件(3)のパラメータ:f/fが0.0より小さいと、第1レンズ群の屈折力が負となり、第2レンズ群の正の屈折力を強くしなければならず、像面の曲がりが大きくなったり、負の歪曲収差が大きく発生しやすくなったりする不具合を招来しやすい。
条件(3)のパラメータ:f/fが0.8より大きいと、「主要な結像作用を担い、収差補正上も最も重要なレンズ群」である第2レンズ群の結像作用への寄与が少なくなり、第1レンズ群で比較的大きな収差が発生しやすく、また、必要以上に製造誤差感度が高くなったりする不具合を生じやすい。
なお、第1レンズ群の屈折力を規制する条件(3)のパラメータ:f/fは、より好ましくは、条件(3)よりも若干狭い、以下の条件:
(3A) 0.0 < f/f < 0.7
を満足するのがよく、より好ましくは、条件:
(3B) 0.0 < f/f < 0.4
を満足するのが好ましい。
また、第2Fレンズ群の全長:L2Fが、結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離:Lに対して満足するべき条件(4)は、軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させるのに有効な条件である。
この発明の結像レンズでは、前述の如く、開口絞りが第2Fレンズ群の物体側に配設されることから「第1正レンズ、第1負レンズのペア」と「第2負レンズ、第2正レンズのペア」とで軸外光線の高さが異なることを利用して「軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させる」のであるが、条件(4)は、このような機能が最も有効に働くための条件として、第2Fレンズ群の全長を規制するものである。
条件(4)のパラメータ:L2F/Lが0.1より小さくなると、第2Fレンズ群内での「軸外光線の高さの差」が小さくなり、上記機能が働きにくくなって「色収差の補正が不十分」となる恐れがある。
条件(4)のパラメータ:L2F/Lが0.25より大きくなると、第2Fレンズ群が不必要にスペースを占め、他のレンズ群との関係が崩れて像面湾曲や非点収差、コマ収差のバランスが取れなくなる恐れがある。
条件(4)のパラメータ:L2F/Lは、より良好な収差補正のためには、条件:
(4A) 0.1 < L2F/L < 0.2
を満足することが好ましい。
第1レンズ群における、第1Fレンズ群と第1Rレンズ群との間隔:A1F−1Rと、第1レンズ群の全長:Lとが満足すべき条件(5)は、更なる良好な収差補正に有効な条件である。
即ち、より良好な収差補正のためには、第1Fレンズ群と第1Rレンズ群との間隔を適切に設定するのが良く、条件(5)のパラメータ:A1F−1R/Lが0.35より小さくなると、球面収差が補正不足になりやすく、逆に、0.7より大きいと、球面収差が補正過剰となりやすい。
請求項5における条件(6)、(7)を満足する所謂「特殊低分散ガラス」により第1正レンズを構成することにより「色収差の2次スペクトル」を効果的に低減し、より良好な補正状態を実現できる。
また、請求項6におけるように、第1Fレンズ群を「物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを2枚、物体側から連続して配設した構成」とし、少なくともどちらかのレンズの像側面を非球面とすることにより、さらに収差補正の良好性をたかめることができる。
第1Fレンズ群の負の屈折力を2枚のメニスカスレンズに分割し、特定の面で過大な収差が発生することを防ぐことにより、レンズ系全体として非点収差等をより良好に補正でき、曲率の大きな像側面を非球面とすることにより、歪曲収差の補正に大きな効果が得られる他、コマ収差等を補正する役割を持たせることもできる。
第2レンズ群の第2Rレンズは、上述の如く1枚のレンズで構成されるが、請求項7のようにこのレンズが非球面を有することが望ましい。
第2Fレンズ群は、2組の接合レンズで構成され、収差補正上の自由度を十分に有しており、第2Rレンズは簡単な構成でも十分であるためこれを1枚構成として、小型化に資することができ、非球面を設けることにより、主としてコマ収差をより良好に補正することができる。
なお、第1Fレンズ群と第2Rレンズ群の非球面は、互いに収差補正の役割を補完し合い、より効果的に機能できるように同時に設けるのが良い。
有限距離物体へのフォーカシングは、請求項8のように「第2レンズ群の全体または一部を移動させて行う」ことにより、結像レンズ全体を移動させてフォーカシングする方式に比べて移動部分の重量を小さくできるため、フォーカシングの高速化や省電力化に有利である。
また、この発明の結像レンズを撮影光学系としてカメラに組み込む際、不使用時に各レンズ群の間隔やバックフォーカス部分を短縮してコンパクトに収納する機構を有する場合に、第2レンズ群に関する収納のための機構をフォーカシング機構と共通化できるメリットがある。
以上に説明したように、この発明によれば「単焦点距離の新規な結像レンズ」を実現できる。この結像レンズは後述する実施例に示すように、半画角:38度程度の広角、Fナンバ:2.0程度以下の大口径、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等の十分な低減による1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能で、なお且つ、比較的小型に実現することができる。
従って、この結像レンズを搭載することにより、小型で高画質のカメラや、携帯情報端末装置を実現できる。
以下、実施の形態を説明する。
図1〜図6に、結像レンズの実施の形態を6例示す。
これらの図1〜図6の実施の形態は、後述する実施例1〜6に対応するものである。煩雑を避けるため、これら各図における符号を同一とし、符号1Fにより第1Fレンズ群、符号IRにより第1Rレンズ群を示し、符号2P1により第1正レンズ、符号2N1により第1負レンズ、符号2N2により第2負レンズ、符号2P2により第2正レンズを示し、符号2Rにより第2Rレンズ群を示す。
また、第1レンズ群と第2レンズ群とを画する開口絞りを符号Sで表す。また、図1〜図6において、符号Fは、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種フィルタやCCDセンサ等の撮像素子のカバーガラス(シールガラス)を、これらに等価な1枚の透明平行平板として表示したものであり、符号Iは像面(撮像素子の受光面)を示す。
これら、図1〜図6に実施の形態を示す結像レンズは、開口絞りSを挟んで、物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成され、第1レンズ群は、物体側に、負の屈折力を有する第1Fレンズ群1Fを配し、第1レンズ群中で最も広い空気間隔を隔して、開口絞りS側に、正の屈折力を有する第1Rレンズ群1Rを配して構成される。
第2レンズ群は全体として正の屈折力を有し、開口絞りS側から順に、第1正レンズ2P1、第1負レンズ2N1、第2負レンズ2N2、第2正レンズ2P2を配してなる正の屈折力を持つ第2Fレンズ群と、1枚のレンズからなる第2Rレンズ群2Rとにより構成される。
第2Fレンズ群の、第1正レンズ2P1と第1負レンズ2N1、第2負レンズ2N2と第2正レンズ2P2は、それぞれ接合されている。
これら実施の各形態に対応する実施例1〜6に見るように、これら実施の形態の結像レンズは、何れも条件(1)〜(7)を満足する。
結像レンズに関する具体的な実施例を挙げる前に、形態情報端末装置の実施の1形態を図13および図14を参照して説明する。
携帯情報端末装置は、カメラを「撮影機能を有する部分」として有している。
図13は装置の外観を示し、図14はそのシステム構成を示している。
図14に示すように、携帯情報端末装置30は、結像レンズ31と受光素子(画素が2次元に配列された電子的な撮像素子)45を有し結像レンズ31によって形成される「撮影対象物の像」を受光素子45によって読み取るように構成されている。
結像レンズ31としては請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズ、より具体的には後述の実施例1〜6の結像レンズが用いられる。受光素子45は、画素数:1000万〜2000万画素のものである。
受光素子45からの出力は中央演算装置40の制御を受ける信号処理装置42によって処理され、デジタル情報に変換され、デジタル化された画像情報は、中央演算装置40の制御を受ける画像処理装置41において所定の画像処理を受けた後、半導体メモリ44に記録される。
液晶モニタ38には、画像処理装置41において画像処理された撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ44に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ44に記録した画像は通信カード等43を使用して外部へ送信することができる。
図13に示すように、結像レンズ31は携帯時には、図13(a)に示すように沈胴状態にあり、ユーザが電源スイッチ36を操作して電源を入れると、(b)に示すように鏡胴が繰り出される。符号33はファインダを示す。
シャッタボタン35の半押しによりフォーカシングがなされる。フォーカシングは請求項8のように、第2レンズ群の全体または一部の移動によって行うことができるが、これに限らず、第1レンズ群の移動や、受光素子45のレンズ光軸方向への移動によっても行うことができ、さらに必要とあれば、これら複数の方法の組み合わせによっても行うこともできる。シャッタボタン35をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は上述の処理がなされる。
半導体メモリ44に記録した画像を液晶モニタ38に表示したり、通信カード等を使用して外部へ送信したりする際は、図13(c)に示す操作ボタン37を使用して行う。半導体メモリおよび通信カード等は、それぞれ専用または汎用のスロット39A、39Bに挿入して使用される。
結像レンズ31が沈胴状態にあるとき、結像レンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、第2レンズ群の第2Fレンズ群(2組の接合レンズで構成され、第2レンズ群中で光軸方向に閉めるスペースが大きい。)を、光軸上から退避して、他のレンズ群と並列に収納されるような機構として、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
なお、図13、図14の実施の形態から、通信カード等43による通信機能を除いた部分は、請求項9のカメラの実施の形態となっている。
このような携帯情報端末装置は、結像レンズとして実施例1〜6の任意のものを用いることにより、1000万〜2000万画素の撮像素子45に対応した解像力を、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能であり、なお且つ、比較的小型である。
以下に、結像レンズの具体的な実施例を6例示す。
実施例1〜6を通じて最大像高は4.80mmである。また、長さの時限を持つものの単位は「mm」である。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数
A12:12次の非球面係数
A14:14次の非球面係数
A16:16次の非球面係数
A18:18次の非球面係数
非球面は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、光軸方向のデプス:X、上記円錐定数、非球面係数を用いて以下のように表される。
X=CH2/[1+√{1-(1+K)C2H2}]
+A4・H4+A6・H6+A8・H8+A10・H10+A12・H12+A14・H14+A16・H16+A18・H18
「実施例1」
f = 6.00, F = 1.92, ω = 39.0
面番号 R D Nd νd Δθg,F 硝種名
01 17.915 1.20 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
02 6.474 2.28
03 10.587 1.27 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
04* 5.000 11.43
05 17.508 3.51 1.69100 54.82 -0.0079 OHARA S-LAL9
06 -33.849 5.11
07 絞り 3.05
08 39.197 3.05 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
09 -8.187 0.80 1.78470 26.29 0.0146 OHARA S-TIH23
10 -29.420 0.10
11 14.787 0.80 1.72825 28.46 0.0123 OHARA S-TIH10
12 10.565 2.82 1.69100 54.82 -0.0079 OHARA S-LAL9
13 -33.173 2.40
14* 17.744 1.00 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
15 16.286 5.38
16 ∞ 1.24 1.51680 64.20 各種フィルタ
17 ∞ 。
「非球面」(「*」印を付した面。以下の実施例でも同様である。)
第4面
K = -0.82391,A4 = 1.51453×10-4,A6 = -8.03748×10-6,A8 = 2.33697×10-7
A10 = -1.16222×10-8
第14面
K = -26.92849,A4 = 9.33931×10-5,A6 = -1.79865×10-5,A8 = 3.06532×10-7
A10 = -3.57164×10-9
「条件式のパラメータの数値」
rS1/fA = -1.36
rS2/fA = 1.76
L2F/L = 0.164
fA/f1 = 0.192
A1F-1R/L1 = 0.580 。
「実施例2」
f = 5.90, F = 2.04, ω = 39.2
面番号 R D Nd νd Δθg,F 硝種名
01 12.229 1.20 1.71300 53.87 -0.0084 OHARA S-LAL8
02 6.993 2.34
03 11.666 1.46 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
04* 5.000 13.88
05 12.778 2.42 1.80610 40.93 -0.0052 OHARA S-LAH53
06 -8.157 0.80 1.85026 32.27 0.0036 OHARA S-LAH71
07 -32.381 2.55
08 絞り 3.00
09 15.291 2.12 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
10 -6.828 0.80 1.68893 31.07 0.0092 OHARA S-TIM28
11 -548.914 0.63
12 -9.532 0.80 1.71736 29.52 0.0110 OHARA S-TIH1
13 12.818 1.94 1.83481 42.71 -0.0082 OHARA S-LAH55
14 -39.742 0.10
15* 24.958 1.95 1.76802 49.24 -0.0081 HOYA M-TAF101
16 -13.517 6.19
17 ∞ 1.24 1.51680 64.20 各種フィルタ
18 ∞ 。
「非球面」
第4面
K = -0.41935,A4 = -5.42080×10-5,A6 = -2.48263×10-5,A8 = 7.57412×10-7
A10 = -2.30755×10-8
第15面
K = 0.0,A4 = -3.94481×10-4,A6 = 7.14419×10-7,A8 = 6.43089×10-8
A10 = -2.58953×10-9
「条件式のパラメータの数値」
rS1/fA = -1.16
rS2/fA = 2.17
L2F/L = 0.143
fA/f1 = 0.604
A1F-1R/L1 = 0.628 。
「実施例3」
f = 6.00, F = 1.95, ω = 39.1
面番号 R D Nd νd Δθg,F 硝種名
01 22.824 1.20 1.48749 70.24 0.0022 OHARA S-FSL5
02 6.600 2.27
03 11.856 1.28 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
04* 5.000 11.53
05 18.323 1.81 1.69350 53.18 -0.0072 OHARA L-LAL13
06* -26.515 4.31
07 絞り 4.61
08 43.943 1.99 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
09 -9.000 1.00 1.74077 27.79 0.0130 OHARA S-TIH13
10 -32.779 0.20
11 19.707 1.00 1.69895 30.13 0.0103 OHARA S-TIM35
12 9.972 2.28 1.60300 65.44 0.0045 OHARA S-PHM53
13 -36.934 2.87
14* 15.450 1.26 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
15 37.405 6.03
16 ∞ 1.24 1.51680 64.20 各種フィルタ
17 ∞ 。
「非球面」
第4面
K = -0.82391,A4 = 7.26169×10-5,A6 = -5.10959×10-6,A8 = 4.38244×10-8
A10 = -6.97612×10-9
第6面
K = 0.0,A4 = 2.05935×10-5,A6 = -1.04777×10-6,A8 = 8.84156×10-8
A10 = -2.25119×10-9
第14面
K = -26.92849,A4 = 5.11073×10-4,A6 = -2.92185×10-5,A8 = 7.49033×10−7
A10 = -1.06280×10-8
「条件式のパラメータの数値」
rS1/fA = -1.50
rS2/fA = 1.66
L2F/L = 0.142
fA/f1 = 0.243
A1F-1R/L1 = 0.637 。
「実施例4」
f = 6.00, F = 1.96, ω = 39.1
面番号 R D Nd νd Δθg,F 硝種名
01 25.683 1.20 1.48749 70.24 0.0022 OHARA S-FSL5
02 7.430 2.64
03 16.000 1.20 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
04* 4.763 3.85
05 25.619 1.42 1.83481 42.71 -0.0082 OHARA S-LAH55
06 127.934 8.75
07 32.911 1.59 1.66672 48.32 -0.0024 OHARA S-BAH11
08 -23.844 0.70
09 絞り 5.16
10 13.187 2.36 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
11 -10.110 1.00 1.72047 34.71 -0.0019 OHARA S-NBH8
12 -19.398 0.50
13 30.091 1.65 1.75520 27.51 0.0133 OHARA S-TIH4
14 8.000 1.49 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
15 15.165 1.20
16* 13.879 2.00 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
17 -31.006 6.96
18 ∞ 1.24 1.51680 64.20 各種フィルタ
19 ∞ 。
「非球面」
第4面
K = -0.40687,A4 = -3.60864×10-4,A6 = -2.38402×10-5,A8 = 6.28983×10-7
A10 = -2.42525×10-8
第16面
K = 0.0,A4 = -4.01894×10-4,A6 = 3.25574×10-6,A8 = -2.41480×10-7
A10 = 3.20689×10-9
「条件式のパラメータの数値」
rS1/fA = -1.68
rS2/fA = 1.33
L2F/L = 0.154
fA/f1 = 0.183
A1F-1R/L1= 0.424 。
「実施例5」
f = 6.00, F = 1.95, ω = 39.1
面番号 R D Nd νd Δθg,F 硝種名
01 29.662 1.20 1.48749 70.24 0.0022 OHARA S-FSL5
02 7.518 3.11
03 15.500 1.20 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
04* 5.069 3.41
05 35.236 1.58 1.80440 39.59 -0.0045 OHARA S-LAH63
06 -160.735 10.84
07 37.658 1.79 1.60300 65.44 0.0045 OHARA S-PHM53
08 -19.258 2.30
09 絞り 6.13
10 16.288 2.22 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
11 -11.455 1.00 1.72151 29.23 0.0111 OHARA S-TIH18
12 -25.036 0.20
13 12.552 1.34 1.84666 23.78 0.0175 OHARA S-TIH53
14 8.000 1.74 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
15 14.244 2.97
16* 13.690 1.50 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
17 81.181 5.04
18 ∞ 1.24 1.51680 64.20 各種フィルタ
19 ∞ 。
「非球面」
第4面
K = -0.85535,A4 = 3.24166×10-6,A6 = -2.56520×10-6,A8 = -3.63511×10-8
A10 = -1.39606×10-9
第16面
K = 0.0,A4 = -3.27966×10-4,A6 = 3.00723×10-6,A8 = -2.59822×10-7
A10 = 4.26578×10-9
「条件式のパラメータの数値」
rS1/fA = -1.91
rS2/fA = 1.33
L2F/L = 0.132
fA/f1 = 0.238
A1F-1R/L1 = 0.469 。
「実施例6」
f = 6.00, F = 1.95, ω = 39.1
面番号 R D Nd νd Δθg,F 硝種名
01 22.012 1.20 1.48749 70.24 0.0022 OHARA S-FSL5
02 7.749 2.64
03 15.507 1.20 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
04* 5.077 10.90
05 23.488 1.61 1.83400 37.16 -0.0037 OHARA S-LAH60
06 -49.774 5.62
07 絞り 3.20
08 71.630 2.01 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
09 -8.151 1.00 1.69895 30.13 0.0103 OHARA S-TIM35
10 -25.309 0.20
11 20.224 1.00 1.64769 33.79 0.0070 OHARA S-TIM22
12 9.811 2.30 1.49700 81.54 0.0280 OHARA S-FPL51
13 -18.713 4.34
14* 16.584 1.46 1.51633 64.06 -0.0045 OHARA L-BSL7
15 97.102 6.91
16 ∞ 1.24 1.51680 64.20 各種フィルタ
17 ∞ 。
「非球面」
第4面
K = -0.83616,A4 = 1.06538×10-4,A6 = -2.50034×10-6,A8 = 9.83448×10-9
A10 = -1.85737×10-9
第14面
K = 0.0,A4 = -2.40864×10-4,A6 = 3.17695×10-6,A8 = -1.91600×10-7
A10 = 2.94310×10-9
「条件式のパラメータの数値」
rS1/fA = -1.36
rS2/fA = 1.63
L2F/L = 0.137
fA/f1 = 0.049
A1F-1R/L1 = 0.621 。
図7に実施例1に関する収差図を示す。
球面収差の図における破線は「正弦条件」、非点収差の図における実線は「サジタル」、破線は「メリディオナル」を表す。他の収差においても同様である。
図8〜図12に順次、実施例2〜6に関する収差図を示す。
これら収差図から明らかなように、各実施例とも収差は高いレベルで補正され、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さい。また、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられており、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
これら実施例から、この発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が38度程度と広角で、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら非常に良好な像性能を確保し得ることが明らかである。
実施例1のレンズ構成を示す図である。 実施例2のレンズ構成を示す図である。 実施例3のレンズ構成を示す図である。 実施例4のレンズ構成を示す図である。 実施例5のレンズ構成を示す図である。 実施例6のレンズ構成を示す図である。 実施例1に関する収差図である。 実施例2に関する収差図である。 実施例3に関する収差図である。 実施例4に関する収差図である。 実施例5に関する収差図である。 実施例6に関する収差図である。 携帯情報端末装置の実施の1形態を説明するための図である。 携帯情報端末装置のシステム構成を説明するための図である。
符号の説明
1F 第1Fレンズ群
1R 第1Rレンズ群
S 開口絞り
2P1 第1正レンズ
2N1 第1負レンズ
2N2 第2負レンズ
2P2 第2正レンズ
2R 第2Rレンズ群

Claims (10)

  1. 開口絞りを挟んで、物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成され、
    第1レンズ群は、物体側に、負の屈折力を有する第1Fレンズ群を配し、第1レンズ群中で最も広い空気間隔を隔して、上記開口絞り側に、正の屈折力を有する第1Rレンズ群を配して構成され、
    第2レンズ群は全体として正の屈折力を有し、上記開口絞り側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、第2正レンズを配してなる正の屈折力を持つ第2Fレンズ群と、1枚のレンズからなる第2Rレンズ群とにより構成され、
    上記第2Fレンズ群の、第1正レンズと第1負レンズ、第2負レンズと第2正レンズが、それぞれ接合され、
    上記第1正レンズと第1負レンズの接合面の曲率半径;rS1、上記第2負レンズと第2正レンズの接合面の曲率半径:rS2、全系の焦点距離:fが、条件:
    (1) −2.4 < rS1/f < −0.8
    (2) 1.0 < rS2/f < 2.6
    を満足することを特徴とする単焦点距離の結像レンズ。
  2. 請求項1記載の結像レンズにおいて、
    全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:fが、条件:
    (3) 0.0 < f/f < 0.8
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  3. 請求項1または2記載の結像レンズにおいて、
    第2レンズ群における、第2Fレンズ群の全長:L2F、結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離:Lが、条件:
    (4) 0.1 < L2F/L < 0.25
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群における、第1Fレンズ群と第1Rレンズ群との間隔:A1F−1R、第1レンズ群の全長Lが、条件:
    (5) 0.35 <A1F−1R/L < 0.7
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第2レンズ群の第2Fレンズ群における、第1正レンズのアッベ数:ν、および異常分散性:Δθg,Fが、条件:
    (6) ν > 80.0
    (7) Δθg,F > 0.025
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群における第1Fレンズ群は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを2枚、物体側から連続して配置した構成を有し、上記2枚の負メニスカスレンズの少なくとも一方のレンズの像側面が非球面であることを特徴とする結像レンズ。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第2レンズ群の、第2Rレンズ群を構成する1枚のレンズが、非球面を有することを特徴とする結像レンズ。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第2レンズ群の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行うことを特徴とする結像レンズ。
  9. 請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズを撮影用光学系として有することを特徴とするカメラ。
  10. 請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズをカメラ機能部の撮影用光学系として有することを特徴とする携帯情報端末装置。
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