JP2010113106A - 駆動装置 - Google Patents

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    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/021Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors using intermittent driving, e.g. step motors, piezoleg motors
    • H02N2/025Inertial sliding motors

Abstract

【課題】被駆動部材を効率よく移動させ、低背化を図ること。
【解決手段】駆動装置(20)は、伸縮方向で互いに対向する一対の端面(441a,441b)を持つ電気機械変換素子(441)と、この電気機械変換素子の一対の端面の一方(441b)に取り付けられた振動摩擦部(443)と、この振動摩擦部と摩擦結合される被駆動部材(423)と、振動摩擦部と被駆動部材との間に摩擦力を発生させる摩擦力付加手段(424)とを備え、電気機械変換素子の伸縮方向に被駆動部材が移動可能である。振動摩擦部(443)は、伸縮方向と直交する方向に第1の端面(4431)としての摩擦面を持つ。被駆動部材は、振動摩擦部の摩擦面と摺接する棒状の移動軸(423)を含む。摩擦力付加手段(424)は、振動摩擦部(443)以外の部材(422)に取り付けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は駆動装置に関し、特に、圧電素子等の電気機械変換素子を用いた駆動装置に関する。
従来から、カメラのオートフォーカス用アクチュエータやズーム用アクチュエータとして、圧電素子、電歪素子、磁歪素子等の電気機械変換素子を使用した(駆動装置)リニアアクチュエータが使用されている。
特許第3218851号公報(特許文献1)は、電気機械変換素子(圧電素子)と、この電気機械変換素子(圧電素子)に結合して電気機械変換素子(圧電素子)の伸縮方向に延在する駆動部材(駆動軸、振動摩擦部)と、この駆動部材(振動摩擦部)に摩擦結合した被駆動部材(ズームレンズ鏡筒)とを備えた駆動装置を開示している。この特許文献1では、電気機械変換素子(圧電素子)に印加する駆動信号を工夫して、被駆動部材(ズームレンズ鏡筒)を駆動している。特許文献1では、駆動部材(振動摩擦部)を被駆動部材と摩擦板との間で挟んでいる。換言すれば、駆動部材(振動摩擦部)は被駆動部材と摩擦板との間を貫通している。圧接ばねにより摩擦板が駆動部材(振動摩擦部)を被駆動部材との間に挟む方向に押圧される。
また、特開2006−276741号公報(特許文献2)は、小型化が可能であり、組み立てが容易であり、かつ、落下衝撃に強い光学モジュールを開示している。この特許文献1に開示された光学モジュールは、レンズホルダ(被駆動部材)と、レンズホルダ支持体と、圧電素子(電気機械変換素子)と、ガイド板(振動摩擦部)と、付勢ばねとを備えている。レンズホルダ(被駆動部材)は、レンズを保持するとともに、レンズの光軸方向に移動可能である。レンズホルダ支持体は、レンズホルダをレンズの光軸方向に摺動可能に支持する。圧電素子(電気機械変換素子)は、伸びる速度と縮む速度とが異なるように電圧が印加され、レンズの光軸方向に伸縮し、当該伸縮方向の一方の面がレンズホルダ支持体に固着されている。ガイド板(振動摩擦部)は、圧電素子(電気機械変換素子)の伸縮方向の他方の面が固着されて、圧電素子(電気機械変換素子)の伸縮にともなってレンズの光軸方向に移動可能である。また、ガイド板(振動摩擦部)は、レンズホルダ(被駆動部材)の外周面に摺動可能に当接している。付勢ばねは、ガイド板(振動摩擦部)とレンズホルダ(被駆動部材)の外周面との少なくとも一方を他方に押圧する。
特許文献2に開示された光学モジュールは、圧電素子(電気機械変換素子)を摺動可能に保持して、すべり軸受の役割を果たす第1及び第2の軸受材を備えている。第1及び第2の軸受材は、圧電素子(電気機械変換素子)の4側面を囲んでいる。ガイド板(振動摩擦部)は、圧電素子(電気機械変換素子)の伸縮に伴い光軸方向に移動して、レンズホルダ(被駆動部材)の平面壁を介してレンズホルダ(被駆動部材)の光軸方向への移動を案内する。ガイド板は、逆L字状の部材からなる。ガイド板(振動摩擦部)は、光軸方向に延びた第1のガイド板と、第1のガイド板の直交して設けられた第2のガイド板とにより構成されている。第2のガイド板に、圧電素子(電気機械変換素子)の被写体側の面が接着されている。第1のガイド板は、第2の軸受材とレンズホルダ(被駆動部材)の平面壁との間に挟持され、第1のガイド板は、平面壁に摺動可能に当接する。付勢ばねは、第1の軸受材、圧電素子(電気機械変換素子)及び第2の軸受材を介してガイド板(振動摩擦部)の第1のガイド板をレンズホルダ(被駆動部材)側に付勢する弾性部材である。付勢ばねは、板ばね等により構成される。付勢ばねは、鏡筒(レンズホルダ支持体)のアクチュエータ収納部の内壁に固定される。
さらに、特開2007−49879号公報(特許文献3)は、安定した駆動制御を行うことのできるアクチュエータを開示している。特許文献3に開示されたアクチュエータは、電気機械変換素子(圧電素子)と、この電気機械変換素子(圧電素子)の伸縮方向の一方側に取り付けられた駆動摩擦部材(駆動軸、振動摩擦部)と、この駆動摩擦部材に係合された被駆動部材(連結駒)と、この被駆動部材に支持されて駆動摩擦部材に摺動する摺動部材とを備えている。摺動部材と駆動摩擦部材とが面接触している。摺動部材は、被駆動部材に取り付けられて被駆動部材と駆動摩擦部材とを係合させる方向に付勢する付勢手段と一体に形成されている。
特開2007−49880号公報(特許文献4)は、形状の自由度が向上するアクチュエータを開示している。特許文献4に開示されたアクチュエータは、電気機械変換素子(圧電素子)と、この電気機械変換素子(圧電素子)の伸縮方向の一方側に固着された連結部材と、この連結部材に固着された(取り付けられた)棒状の駆動摩擦部材(駆動軸、振動摩擦部)と、この駆動摩擦部に摩擦係合する被駆動部材(連結駒)とを備えている。すなわち、特許文献4に開示されたアクチュエータでは、電気機械変換素子(圧電素子)と駆動摩擦部材(振動摩擦部)とを連結部材を介して連結している。駆動摩擦部材(振動摩擦部)は、電気機械変換素子(圧電素子)の伸縮方向に平行に配置されている。連結部材は、電気機械変換素子(圧電素子)と駆動摩擦部材(駆動軸)との間に設けられた作用点を中心として揺動自在に支持されている。被駆動部材(連結駒)と駆動摩擦部材(駆動軸)との連結部分に、摺動部材が設けられている。被駆動部材(連結駒)に押さえばねが取り付けられている。
また、特開2007−74889号公報(特許文献5)は、駆動部材と被駆動部材との摩擦を軽減し且つ安定させ、被駆動部材の移動を正確且つ迅速に行うことのできる駆動装置を開示している。特許文献5に開示された駆動装置は、電気機械変換素子(圧電素子)と、この電気機械変換素子の伸縮方向の一方側に取り付けられた駆動部材(振動摩擦部)と、この駆動部材(振動摩擦部)に摩擦係合される被駆動部材とを備えている。駆動部材(振動摩擦部)を、例えばカーボングラファイト等の黒鉛複合体によって形成している。
特許文献5に開示された駆動装置において、被駆動部材は、V状の溝を有し、この溝に駆動部材(振動摩擦部)が係合される。被駆動部材は、板バネを有しており、この板バネによって駆動部材(振動摩擦部)が被駆動部材側に付勢される。又は、駆動部材(振動摩擦部)を、断面V字状の摺動部により挟み込んでいる。
特開2007−181261号公報(特許文献6)は、電気機械変換素子の伸縮方向における小型化を可能とした駆動ユニットを開示している。特許文献6に開示された駆動ユニットは、電気入力により所定方向に伸縮する電気機械変換素子(電歪素子)と、この電気機械変換素子(電歪素子)の伸縮方向の一端に固定された摩擦係合部材(振動摩擦部)と、この摩擦係合部材(振動摩擦部)と摩擦係合された被駆動部材とを備えている。被駆動部材の摩擦係合部位は、柱状をなし、電気機械変換素子(電歪素子)の伸縮方向の延長線上から外れた位置で、且つ伸縮方向に略平行に延在している。
特許文献6に開示された駆動ユニットにおいて、被駆動部材の摩擦係合部位と摩擦係合部材(振動摩擦部)の摺動面が弾性部材によって摺動自在に付勢されている。摩擦係合部材(振動摩擦部)の摩擦係合部位が被駆動部材の周囲を囲繞するごとく形成されている。弾性部材は、摩擦係合部材(振動摩擦部)を囲繞するごとく配置したコの字状の板ばねとし、この板ばねにより摩擦係合部材(振動摩擦部)の外側から被駆動部材に対して付勢力を与えるように構成している。或いは、弾性部材をスプリングで構成し、摩擦係合部材(振動摩擦部)の側面に形成された溝に沿わせて該スプリングを配置している。
特開2007−306763号公報(特許文献7)は、駆動部材と移動部材との係合部分の耐衝撃性に優れた圧電アクチュエータを開示している。この特許文献7に開示された圧電アクチュエータは、圧電素子(電気機械変換素子)と、この圧電素子に連結された一方向に細長い駆動部材(振動摩擦部)と、この駆動部材の長手方向に沿って摺動可能に配置された移動部材(被駆動部材)とを備える。駆動部材(振動摩擦部)の長手方向に対して垂直方向から見た断面で、上記移動部材(被駆動部材)の上記駆動部材(振動摩擦部)に対する摺動面とその摺動面に隣り合う端面とが作るコーナ部が湾曲している。
この特許文献7に開示された圧電アクチュエータにおいて、移動部材(被駆動部材)は第1および第2の係合部を備えている。第1係合部は略U字状の窪みを有し、この窪み内に案内部材を収容する。第2係合部は略V字状の窪みを有し、この窪み内に駆動部材(振動摩擦部)を収容する。第2係合部の窪み内に駆動部材(振動摩擦部)を収容した状態で、略V字状の窪みを有する係合補助部材が被せられている。この係合補助部材は、第2係合部にネジによって取り付けられたL状の板バネによって、所定の押圧力で付勢されている。
特許第3218851号公報 特開2006−276741号公報(段落0015〜0017、図1、図2) 特開2007−49879号公報(段落0027〜0041、図4〜図8) 特開2007−49880号公報(段落0018〜0020、図2) 特開2007−74889号公報(段落0055、0086、図5、図12) 特開2007−181261号公報(段落0017〜0019、図3、図4) 特開2007−306763号公報(段落0028〜0030、図2、図3)
前述した特許文献1〜6に開示された駆動装置においては、それぞれ、以下に説明するような問題点がある。
特許文献1に開示された駆動装置では、駆動部材(駆動軸、振動摩擦部)が電気機械変換素子の伸縮方向に延在しているので、駆動部材(駆動軸、振動摩擦部)が被駆動部材(ズームレンズ鏡筒)よりも長く、駆動部材(駆動軸、振動摩擦部)が往復運動することによって傾きを生じ易い。また、被駆動部材(ズームレンズ鏡筒)の移動距離を長くする程、駆動部材(駆動軸、振動摩擦部)も長くなり、不要な振動モードを発生し易い。更に、電気機械変換素子と駆動部材(駆動軸、振動摩擦部)との結合部の延長上に摩擦係合部があるので、低背化には不利である。
特許文献2に開示された光学モジュールでは、圧電素子(電気機械変換素子)を摺動可能に保持して、すべり軸受の役割を果たす第1及び第2の軸受材を備える必要がある。その結果、部品点数が増加し、構造が複雑になるという問題がある。
特許文献3に開示されたアクチュエータでは、上記特許文献1に開示された駆動装置と同様に、駆動摩擦部材(振動摩擦部)が電気機械変換素子の伸縮方向に延在している。その結果、駆動摩擦部材(振動摩擦部)が被駆動部材よりも長く、駆動摩擦部材(振動摩擦部)が往復運動することによって傾きを生じ易い。また、被駆動部材の移動距離を長くする程、駆動摩擦部材(振動摩擦部)も長くなり、不要な振動モードを発生し易い。更に、電気機械変換素子と駆動摩擦部材(振動摩擦部)との結合部の延長上に摩擦係合部があるので、低背化には不利である。
特許文献4に開示されたアクチュエータでは、電気機械変換素子と駆動摩擦部材(振動摩擦部)とを連結部材を介して連結している。その結果、部品点数が増加し、構造が複雑になるという問題がある。
特許文献5に開示された駆動装置では、上記特許文献1に開示された駆動装置と同様に、駆動部材(振動摩擦部)が電気機械変換素子の伸縮方向に延在している。その結果、駆動部材(振動摩擦部)が被駆動部材よりも長く、駆動部材(振動摩擦部)が往復運動することによって傾きを生じ易い。また、被駆動部材の移動距離を長くする程、駆動部材(振動摩擦部)も長くなり、不要な振動モードを発生し易い。更に、電気機械変換素子と駆動部材(振動摩擦部)との結合部の延長上に摩擦係合部があるので、低背化には不利である。
特許文献6に開示された駆動ユニットでは、弾性部材が摩擦係合部材(振動摩擦部)に取り付けられている。このような構造では、電気機械変換素子に高周波の電圧を印加した場合、弾性部材が共振し、摩擦係合部材(振動摩擦部)と逆位相で振動する周波数帯域がでてくるようになる。弾性部材と摩擦係合部材(振動摩擦部)との間の位相差が、摩擦結合している被駆動部(移動部材)の移動速度の低下および移動方向の逆転現象を引き起こす要因となる。
特許文献7に開示された圧電アクチュエータでは、上記特許文献1に開示された駆動装置と同様に、駆動部材(振動摩擦部)が圧電素子(電気機械変換素子)の伸縮方向に延在している。その結果、駆動部材(振動摩擦部)が移動部材(被駆動部材)よりも長く、駆動部材(振動摩擦部)が往復運動することによって傾きを生じ易い。また、移動部材(被駆動部材)の移動距離を長くする程、駆動部材(振動摩擦部)も長くなり、不要な振動モードを発生し易い。更に、圧電素子(電気機械変換素子)と駆動部材(振動摩擦部)との結合部の延長上に摩擦係合部があるので、低背化には不利である。
したがって、本発明の課題は、被駆動部材を効率よく移動させることができる、駆動装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、低背化を図ることができる、駆動装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、構造が簡単な、駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明によれば、伸縮方向(Z)で互いに対向する一対の端面(441a,441b)を持つ電気機械変換素子(441)と、この電気機械変換素子の一対の端面の一方(441b)に取り付けられた振動摩擦部(443)と、この振動摩擦部と摩擦結合される被駆動部材(423)と、振動摩擦部と被駆動部材との間に摩擦力を発生させる摩擦力付加手段(424;444)とを備え、電気機械変換素子の伸縮方向(Z)に被駆動部材(423)が移動可能な駆動装置(20;20A;20B)において、振動摩擦部(443)は、伸縮方向と直交する方向に第1の端面(4431)としての摩擦面を持ち、被駆動部材は、振動摩擦部の摩擦面と摺接する棒状の移動軸(423)を含み、摩擦力付加手段(424;444)は、振動摩擦部(443)以外の部材(422;30)に取り付けられていることを特徴とする、駆動装置が得られる。
上記本発明による駆動装置(20;20A;20B)において、振動摩擦部(443)は、摩擦面(4431)に断面V字状の溝(4431a)を持つことが好ましい。断面V字状の溝(4431a)の角度は、30度から180度未満の範囲にあることが望ましい。
本発明の第1の態様によれば、駆動装置(10;10A)は、移動軸(423)に固着又は移動軸(423)と一体に構成されたレンズホルダ(422)を備え、上記摩擦力付加手段(424)がレンズホルダ(422)に取り付けられる。摩擦力付加手段は、例えば、レンズホルダ(422)に取り付けられた付勢部材(424)から構成されてよい。この場合、付勢部材(424)は、レンズホルダ(422)に取り付けられた第1の端部(424a)と、振動摩擦部(443)の第1の端面(4431)に伸縮方向(Z)と直交する方向で対向する第2の端面(4432)に当接する第2の端部(424b)とを持ってよい。付勢部材は、例えば、第1の端部(424a)がレンズホルダ(422)に接着されたバネ(424)から構成されてよい。その代わりに、付勢部材は、第1の端部(434a)がレンズホルダ(422)にネジ止めされたバネ(424)から構成されてよい。
本発明の第2の態様によれば、記駆動装置(10B)は、移動軸(423)に固着又は移動軸(423)と一体に構成されたレンズホルダ(422)と、このレンズホルダを収容するハウジング(30)とを備え、上記摩擦力付加手段(444)がハウジング(30)に取り付けられる。摩擦力付加手段は、例えば、ハウジング(30)の内壁面(34a)に取り付けられた付勢部材(444)から構成されてよい。この場合、付勢部材(444)は、ハウジング(30)の内壁面(34a)に取り付けられた第1の端部(444a)と、移動軸(423)を間に挟んで振動摩擦部(443)の摩擦面(4431)と対向する第2の端部(444b)とを持ってよい。付勢部材は、例えば、第1の端部(444a)がハウジングの内壁面(34a)に接着されたバネ(444)から構成されてよい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、振動摩擦部が伸縮方向と直交する方向に第1の端面としての摩擦面を持ち、被駆動部材が振動摩擦部の摩擦面と摺接する棒状の移動軸を含み、摩擦力付加手段が振動摩擦部以外の部材に取り付けられているので、被駆動部材を効率よく移動させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施の形態による駆動装置20について説明する。図1は駆動装置20を示す斜視図である。図2は図1に示した駆動装置20のオートフォーカスレンズ駆動ユニット40を右前斜め上方から見た斜視図である。図3はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40を右後斜め上方から見た斜視図である。図4はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40を右斜め上方から見た斜視図である。図5はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40の側面図である。図6はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40のレンズ駆動部44を被駆動部材423およびバネ424と共に示す斜視図である。
ここでは、図1乃至図6に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図1乃至図6に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)であり、Y軸は左右方向(幅方向)であり、Z軸は上下方向(高さ方向)である。
図示の駆動装置10は、例えば、オートフォーカスレンズ駆動ユニット40のレンズ駆動部44として使用される。その場合、図1乃至図4に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
図1に示されるように、駆動装置20は、後述するオートフォーカスレンズ駆動装置40を覆う略直方体形状の筐体(ハウジング)30を備える。換言すれば、筐体(ハウジング)30内に、オートフォーカスレンズ駆動装置40が配置される。筐体(ハウジング)30は、上側フレーム32と、下側フレーム34と、アクチュエータ・ベース36と、上側カバー38とを含む。アクチュエータ・ベース36は、下側フレーム34に取り付けられている。アクチュエータ・ベース36上には、後述する静止部材(錘)442が搭載される。上側カバー38は、レンズの光軸Oを中心軸とした円形開口38aを有する。
一方、図示はしないが、下側フレーム34の中央部には、基板に配置された撮像素子が搭載される。この撮像素子は、可動レンズ(後述する)により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する。撮像素子は、例えば、CCD(charge coupled device)型イメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。
図2乃至図4を参照して、筐体(ハウジング)30内には、左手前側に案内軸39(図9参照)が設けられている。この案内軸39は、光軸Oと平行に延在している。案内軸39は筐体(ハウジング)30の下側フレーム34上に立設している。この光軸Oを間に挟んで、案内軸39と反対側である右奥側には、後述する、被駆動部材423が設けられている。図示の例では、被駆動部材423は、棒状の移動軸から成る。移動軸423も、光軸Oと平行に延在している。すなわち、案内軸39と移動軸423とは、光軸Oまわりに回転対称な位置に配置されている。
オートフォーカスレンズ駆動ユニット40は、レンズ可動部42とレンズ駆動部44とから構成される。レンズ駆動部44は、レンズ可動部42を光軸O方向に摺動可能に支持しながら、後述するようにレンズ可動部42を駆動する。
レンズ可動部42は、可動レンズであるオートフォーカスレンズAFLを保持するレンズバレル(レンズアセンブリ)421を含む。レンズバレル421は、略円筒状の可動鏡筒(レンズホルダ)422内に保持・固定される。レンズホルダ422の内周壁には雌ネジ(図示せず)が切られている。一方、レンズバレル421の外周壁には、上記雌ネジに螺合される雄ネジ(図示)が切られている。従って、レンズバレル421をレンズホルダ422に装着するには、レンズバレル421をレンズホルダ422に対して光軸O周りに回転して光軸O方向に沿って螺合することにより、レンズバレル421をレンズホルダ422内に収容し、接着剤などによって互いに接合する。
レンズホルダ422は、左手前側の上端で半径方向外側に延びる第1の延在部(第1の係合部)4221を有する。第1の延在部(第1の係合部)4221は、左側に開いた略U字状の窪み4221uを有し、この窪み4221u内に上記案内軸が収容されている。レンズホルダ422は、右奥側で半径方向外側に延びる一対の第2の延在部(第2の係合部)4222を有する。一対の第1の延在部(第1の係合部)4222は、右側に開いた略U字状の窪み4222uを有し、これら窪み4222u内に移動軸423が収容され嵌合されている。このような構成により、レンズ可動部42は、筐体(ハウジング)30に対して光軸O方向にのみ移動可能である。
レンズホルダ422は、左奥側で半径方向外側へ延在する第3の延在部4223を有する。この第3の延在部4223には、バネ424の第1の端部424aが接着剤で接着されている。バネ424は、この第1の端部424aから左右方向Yの右側に第2の端部424bまで延在している。このバネ424の第2の端部424bには、前後方向Xの前方向へ突出する突起424cが設けられている。
この突起424cは、バネ424によって、移動軸423に近づく方向(前後方向Xの前方向)に付勢されている。移動軸323と突起424cとの間に、後述する振動摩擦部443がその第1及び第2の端面4431、4432で挟持されている。第1及び第2の端面4431、4432は、光軸O方向と直交する方向で互いに対向している。換言すれば、第1及び第2の端面4431、4432は、後述する積層圧電素子441の伸縮方向と直交する方向で互いに対向している。尚、第1の端面4431は、後述するように、摩擦面として働く。
レンズホルダ422と、レンズバレル(レンズアセンブリ)421と、バネ424と、移動軸423との組み合わせによって、オートフォーカスレンズ駆動ユニット40のレンズ可動部42が構成される。後述するように、振動摩擦部443の摩擦面4431には、断面V字状の溝4431aが形成されている。
次に、オートフォーカスレンズ駆動ユニット40のレンズ駆動部44について説明する。レンズ駆動部44は、電気機械変換素子として働く積層圧電素子441と、上記静止部材(錘)442と、上記振動摩擦部443と、から構成される。
積層圧電素子441は、光軸O方向(上下方向Z)に伸縮する。積層圧電素子441は、光軸O方向に複数の圧電層を積層した構造を有する。図5に示されるように、積層圧電素子441は、伸縮方向で互いに対向する第1の端面(下端面)441aと第2の端面(上端面)441bとを持つ。静止部材(錘)442は、積層圧電素子441の第1の端面(下端面)441aに接着剤等で結合される。積層圧電素子441と静止部材442との組合せは、圧電ユニットと呼ばれる。
振動摩擦部443は、積層圧電素子441の第2の端面(上端面)441bに接着剤等で取り付けられている。図示の例では、振動摩擦部443が積層圧電素子441の第2の端部441bに直接結合されているが、振動摩擦部443と積層圧電素子441の第2の端部441bとの間に何らかの部材が介在されてもよい。
棒状の移動軸423は、この振動摩擦部443と摩擦結合される。振動摩擦部443には、前後方向Xの前端の、当該振動摩擦部443と棒状の移動軸423との間の摩擦結合部(摩擦面)4431に断面V字状の溝4431aが形成されている。
前述したように、レンズ可動部44は、振動摩擦部443を、棒状の移動軸423に対して押し付ける(付勢する)ためのバネ424を備える。すなわち、バネ424は、その第1の端部424aが第3の延在部4223に固着されて、その第2の端部424bに取り付けられた突起424cで、振動摩擦部443を移動軸423に押し付ける押付力を発生する。換言すれば、バネ424は、突起424c(第2の端部424b)を振動摩擦部443に付勢して、振動摩擦部443を移動軸423と突起424cとで挟持することにより、振動摩擦部443の摩擦面4431と移動軸423との間に摩擦力を付加する摩擦力付加手段(付勢手段)として作用する。
振動摩擦部443において、振動摩擦部443と移動軸423との間の摩擦結合部(摩擦面4431)に断面V字状の溝4431aを形成している。振動摩擦部443の断面V字状の溝4431aによる移動軸423との2直線接触により、摩擦結合部(摩擦面4431)の接触状態が安定し、再現性の良い摩擦駆動が得られると共に、移動軸423の一軸移動体としての直進移動性を高めるという効果を奏する。尚、この断面V字状の溝4431aの角度は、30度から180度未満の範囲であることが望ましい。
図6を参照して、バネ424の有効長Lsについて説明する。図6に示されるように、駆動装置10は、バネ424の有効長Lsを長く設計することが可能である。その為、たとえバネ424の寸法や組立寸法がばらついても、荷重への影響を少なくすることができる。その結果、製品ごとの性能ばらつきを少なくして駆動装置10を製造することができる。
このように、バネ424の有効長Lsを長く設計できるので、バネ424の材料としては、金属のみでなく、樹脂成型品であっても、十分な弾性効果を発揮することができる。
また、本実施の形態では、バネ424を、振動摩擦部443ではなく、レンズ可動部42側に取り付けている。このように、振動摩擦部443とバネ424とを分離したことにより、バネ424の共振現象が起きるのを防止できる。したがって、振動摩擦部443とバネ424が位相反転することがなくなり、レンズ移動部42を効率よく移動させることが可能となる。また、レンズ移動部42の進行方向も、意図した方向へ進むように制御することが可能となる。
レンズ駆動部44とレンズ移動部42とは、図2乃至図5に示されるように、光軸Oに対して並置されている。したがって、フォーカスレンズ駆動ユニット40を低背化することができる。その結果、駆動装置20も低背化することができる。
次に、図7を参照して、積層圧電素子441に供給される電流と積層圧電素子441に発生する変位について説明する。なお、図7は、上記特許文献1の図5に図示されたものと同じものである。図7(A)および(B)は、それぞれ、駆動回路(図示せず)により積層圧電素子441に供給される電流の変化と、積層圧電素子441の変位を示すものである。
図7(A)に示すように、積層圧電素子441に大電流(正方向)と所定の一定電流(負方向)とを交互に流す。このような状況では、図7(B)に示すように、積層圧電素子441は、大電流(正方向)に対応した急激な変位(伸び)と、一定電流(負方向)に対応した穏やかな変位(縮み)とが交互に生じる。
すなわち、積層圧電素子441に矩形波電流を印加して(図7(A))、積層圧電素子441に対してのこぎり波状の変位(伸縮)を生じ(図7(B))させる。
図7に加えて図2をも参照して、オートフォーカスレンズ駆動ユニット40(駆動装置10)の動作について説明する。先ず、レンズ可動部42を上下方向Zに沿って下方向に移動する場合の動作について説明する。
先ず、図7(A)に示すように、積層圧電素子441に正方向の大電流を流すと、図7(B)に示すように、積層圧電素子441は急速に厚み方向の伸び変位を生じる。その結果、振動摩擦部443は光軸O方向(上下方向Z)に沿って上方向に急速に移動する。このとき、レンズ可動部42は、その慣性力により、振動摩擦部443と棒状の移動軸423との間の摩擦力に打ち勝って実質的にその位置にとどまるので、移動しない。
次に、図7(A)に示すように、積層圧電素子441に負方向の一定電流を流すと、積層圧電素子441は緩やかに厚み方向の縮み変位を生じる。その結果、振動摩擦部443は光軸O方向(上下方向Z)に沿って下方向に緩やかに移動する。このとき、振動摩擦部443と棒状の移動軸423とはそれらの間の接触面(摩擦面4431)に発生する摩擦力により結合しているので、レンズ可動部42は振動摩擦部443と共に実質的に光軸O方向(上下方向Z)に沿って下方向に移動する。
このように、積層圧電素子441に正方向の大電流と負方向の所定の一定電流を交互に流して、積層圧電素子441に伸び変位と縮み変位を交互に生じさせることにより、レンズホルダ442(レンズバレル421)を光軸O方向(上下方向Z)に沿って下方向へ連続して移動させることができる。
レンズ可動部42を光軸O方向(上下方向Z)に沿って上方向に移動させるには、上記と逆に積層圧電素子441に負方向の大電流と、正方向の所定の一定電流とを交互に流すことによって、達成することができる。
次に、積層圧電素子441について説明する。積層圧電素子441は直方体の形状をしており、その素子サイズは、0.9[mm]×0.9[mm]×1.5[mm]である。圧電材料としてPZTのような低Qm材を使用している。厚さ20[μm]の圧電材料と厚さ2[μm]の内部電極とを交互に櫛形に50層積層することによって、積層圧電素子441を製造する。そして、積層圧電素子441の有効内部電極サイズは、0.6[mm]×0.6[mm]である。換言すれば、積層圧電素子441の有効内部電極の外側に位置する周辺部には、幅0.15[mm]のリング状の不感帯部分(クリアランス)が存在する。
図1乃至図5に示した駆動装置20では、移動軸423とレンズホルダ(レンズ支持体)422とは別体で、互いに固着されているが、移動軸423とレンズホルダ(レンズ支持体)422とを一体に構成してもよい。この場合、レンズホルダ(レンズ支持体)422と移動軸423とは同一の材料で構成される。
図8を参照して、本発明の第2の実施の形態による駆動装置20A(オートフォーカスレンズ駆動ユニット40A)について説明する。図8はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Aを右後斜め上方から見た斜視図である。図示のオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Aは、付勢部材であるバネ424のレンズホルダ422への取り付け方法が相違する点を除いて、図3に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40と同様の構成を有し、動作をする。したがって、図3に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、説明の簡略化のために、以下では相違点についてのみ説明する。
図3に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40においては、バネ424の第1の端部424aが接着剤によってレンズホルダ422の第3の延在部4223に固着されている。
これに対して、図8に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Aにおいては、バネ424の第1の端部424aがネジ425により、レンズホルダ422の第3の延在部4223にネジ止めされている。
図8に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Aでも、上述した第1の実施の形態に係るオートフォーカスレンズ駆動ユニット40と同様の効果を奏することは明らかである。
図9乃至図11を参照して、本発明の第3の実施の形態による駆動装置20B(オートフォーカスレンズ駆動ユニット40B)について説明する。図9はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Bを右前斜め上方から見た斜視図である。図10はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Bを右後斜め上方から見た斜視図である。図11はオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Bを右斜め上方から見た斜視図である。図示のオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Bは、付勢部材であるバネの取り付け場所が相違する点を除いて、図2乃至図4に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40と同様の構成を有し、動作をする。したがって、バネに444の参照符号を付してある。したがって、図1乃至図5に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、説明の簡略化のために、以下では相違点についてのみ説明する。尚、参照符号39は、前述した案内軸を示している。
図2乃至図4に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40においては、バネ424がレンズホルダ422に取り付けられている。すなわち、バネ424の第1の端部424aが接着剤によってレンズホルダ422の第3の延在部4223に固着されている。したがって、バネ424は、レンズ移動部42の構成要素である。
これに対して、図9乃至図11に示したオートフォーカスレンズ駆動ユニット40Bにおいては、バネ444がハウジング30に取り付けられている。したがって、バネ444は、レンズ駆動部44の構成要素である。
詳述する。バネ444の第1の端部444aは、ハウジング30の下側フレーム34の内壁面34aに接着剤で接着して取り付けている。一方、バネ444の第2の端部444bは、移動軸423を間に挟んで振動摩擦部443の摩擦面4431と対向している。このバネ444の第2の端部444bには、前後方向Xの後方向へ突出する突起444cが設けられている。この突起444cは、バネ444によって、振動摩擦部443の摩擦面4431に近づく方向(前後方向Xの後方向)に付勢されている。振動摩擦部443の摩擦面4431と突起444cとの間に、移動軸423が挟持されている。
このように、レンズ駆動部44は、棒状の移動軸423を、振動摩擦部443に対して押し付ける(付勢する)ためのバネ444を備える。すなわち、バネ444は、その第1の端部444aが下側フレーム34の内壁面34aに固着されて、その第2の端部444bに取り付けられた突起444cで、移動軸423を振動摩擦部443に押し付ける押付力を発生する。換言すれば、バネ444は、突起444c(第2の端部444b)を移動軸423に付勢して、移動軸423を振動摩擦部443と突起444cとで挟持することにより、振動摩擦部443の摩擦面4431と移動軸423との間に摩擦力を付加する摩擦力付加手段(付勢手段)として作用する。
本第3の実施の形態では、バネ444を、振動摩擦部443ではなく、ハウジング30側に取り付けている。このように、振動摩擦部443とバネ444とを分離したことにより、バネ444の共振現象が起きるのを防止できる。したがって、振動摩擦部443とバネ444が位相反転することがなくなり、レンズ移動部42を効率よく移動させることが可能となる。また、レンズ移動部42の進行方向も、意図した方向へ進むように制御することが可能となる。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上述した実施の形態では、移動軸は円柱状をしているが、移動軸の形状はこれに限定されないのは勿論である。
本発明の第1の実施の形態による駆動装置を示す斜視図である。 図1に示した駆動装置のオートフォーカスレンズ駆動ユニットを右前斜め上方から見た斜視図である。 図2のオートフォーカスレンズ駆動ユニットを右後斜め上方から見た斜視図である。 図2のオートフォーカスレンズ駆動ユニットを右斜め上方から見た斜視図である。 図2のオートフォーカスレンズ駆動ユニットの側面図である。 図2のオートフォーカスレンズ駆動ユニットのレンズ駆動部を被駆動部材およびバネと共に示す斜視図である。 積層圧電素子に供給される電流と積層圧電素子に発生する変位を説明するための波形図である。 本発明の第2の実施の形態による駆動装置(オートフォーカスレンズ駆動ユニット)を右後斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態による駆動装置(オートフォーカスレンズ駆動ユニット)を右前斜め上方から見た斜視図である。 図9のオートフォーカスレンズ駆動ユニットを右後斜め上方から見た斜視図である。 図9のオートフォーカスレンズ駆動ユニットを右斜め上方から見た斜視図である。
符号の説明
20、20A、20B 駆動装置
30 筐体(ハウジング)
32 上側フレーム
34 下側フレーム
34a 内壁面
36 アクチュエータ・ベース
38 上側カバー
39 案内軸
40、40A、40B オートフォーカスレンズ駆動ユニット
42 レンズ可動部
421 レンズバレル(レンズアセンブリ)
422 可動鏡筒(レンズホルダ、レンズ支持体)
4221 第1の延在部(第1の係合部)
4221u 窪み
4222 第2の延在部(第2の係合部)
4222u 窪み
4223 第3の延在部
423 被駆動部材(移動軸)
424 バネ(付勢部材)
424a 第1の端部
424b 第2の端部
424c 突起
425 ネジ
44 レンズ駆動部
441 積層圧電素子(電気機械変換素子)
441a 第1の端面(下端面)
441b 第2の端面
442 静止部材(錘)
443 振動摩擦部
4431 第1の端面(摩擦面)
4431a 断面V字状の溝
4432 第2の端面
444 バネ(付勢部材)
444a 第1の端部
444b 第2の端部
444c 突起
O レンズの光軸
AFL オートフォーカスレンズ

Claims (10)

  1. 伸縮方向で互いに対向する一対の端面を持つ電気機械変換素子と、該電気機械変換素子の前記一対の端面の一方に取り付けられた振動摩擦部と、該振動摩擦部と摩擦結合される被駆動部材と、前記振動摩擦部と前記被駆動部材との間に摩擦力を発生させる摩擦力付加手段とを備え、前記電気機械変換素子の伸縮方向に前記被駆動部材が移動可能な駆動装置において、
    前記振動摩擦部は、前記伸縮方向と直交する方向に第1の端面としての摩擦面を持ち、
    前記被駆動部材は、前記振動摩擦部の前記摩擦面と摺接する棒状の移動軸を含み、
    前記摩擦力付加手段は、前記振動摩擦部以外の部材に取り付けられていることを特徴とする、駆動装置。
  2. 前記振動摩擦部は、前記摩擦面に断面V字状の溝を持つ請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記断面V字状の溝の角度は、30度から180度未満の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記駆動装置は、前記移動軸に固着又は前記移動軸と一体に構成されたレンズホルダを備え、
    前記摩擦力付加手段が前記レンズホルダに取り付けられている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の駆動装置。
  5. 前記摩擦力付加手段は、前記レンズホルダに取り付けられた付勢部材から構成され、
    前記付勢部材は、前記レンズホルダに取り付けられた第1の端部と、前記振動摩擦部の前記第1の端面に前記伸縮方向と直交する方向で対向する第2の端面に当接する第2の端部とを持つ、請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記付勢部材は、前記第1の端部が前記レンズホルダに接着されたバネから構成される、請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記付勢部材は、前記第1の端部が前記レンズホルダにネジ止めされたバネから構成される、請求項5に記載の駆動装置。
  8. 前記駆動装置は、
    前記移動軸に固着又は前記移動軸と一体に構成されたレンズホルダと、
    該レンズホルダを収容するハウジングとを備え、
    前記摩擦力付加手段が前記ハウジングに取り付けられている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の駆動装置。
  9. 前記摩擦力付加手段は、前記ハウジングの内壁面に取り付けられた付勢部材から構成され、
    前記付勢部材は、前記ハウジングの内壁面に取り付けられた第1の端部と、前記移動軸を間に挟んで前記振動摩擦部の前記摩擦面と対向する第2の端部とを持つ、請求項8に記載の駆動装置。
  10. 前記付勢部材は、前記第1の端部が前記ハウジングの内壁面に接着されたバネから構成される、請求項9に記載の駆動装置。
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