JP2009033837A - 圧電アクチュエータの駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、被駆動体を所望の方向へ駆動すること。
【解決手段】複数枚の内部電極が積層された積層圧電素子(12)であって、複数枚の内部電極が、中央を境にして第1群の内部電極(121)と第2群の内部電極(122)とに2分割されている、積層圧電素子(12)と、積層圧電素子の積層方向の一端面に設けられ、中央部に突起部を持つステータとを有する圧電アクチュエータを駆動する方法は、積層圧線素子(12)を、第1群の内部電極(121)と第2の内部電極(122)とでの変位が互いに逆になるように内部電極を配線しておき、同一の駆動電源(50)から配線に対して所定の駆動電圧を印加して、突起部を楕円運動させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は圧電アクチュエータに関し、特に、駆動源として圧電素子(ピエゾ素子)を使用した圧電アクチュエータの駆動方法に関する。
従来から、カメラのオートフォーカス用アクチュエータやズーム用アクチュエータとして、圧電素子(ピエゾ素子)を駆動源として使用した圧電アクチュエータを用いたリニアアクチュエータが使用されている。
例えば、特許文献1は、レンズホルダを移動させるのに、圧電素子の伸縮方向の一端にガイド棒を接着し、ガイド棒にレンズホルダを移動可能に支持させ、ガイド棒とレンズホルダとの間に摩擦力を発生させる板バネとを備えた駆動装置を開示している。特許文献1では、圧電素子に伸びの速度と縮みの速度とを異ならせるように電圧を印加している。
また、特許文献2は、圧電素子と、この圧電素子に結合して圧電素子の伸縮方向に延在する駆動軸(耐摩耗性の振動棒)と、この駆動軸に摩擦結合した被駆動部材(レンズホルダ)とを備えた駆動装置を開示している。この特許文献2では、圧電素子に印加する駆動信号を工夫して、レンズホルダを駆動している。
一方、駆動源として圧電素子(ピエゾ素子)を用いた圧電アクチュエータが種々提案されている。例えば、特許文献3に開示されている圧電アクチュエータ(マイクロモータ)は、その大きい面の一方に少なくとも一つの電極を有し、その他方の大きい面に複数の電極を有する薄い矩形の圧電セラミックを備える。硬質な材料の単一のスペーサを圧電セラミックの短縁部の中心に取り付け、物体に押し付けている。そして、電極の少なくとも一部に通電して、圧電セラミック又は物体の一方を、圧電セラミックの縁部の長さに沿って移動させている。
特許文献4は、小型かつ軽量で、安定した変位及び位置決め、あるいは、回転方向の自在な制御が可能な圧電アクチュエータ(駆動装置)およびその駆動方法を開示している。特許文献4に開示された駆動装置は、圧電層の主面を複数に分割したそれぞれの領域に、圧電層を挟んで対向する一対の駆動電極を設けた圧電素子と、圧電層を複数領域に分割するライン上に設けられて、被駆動体と接触する突起と、圧電素子が主面に貼り合わせられる振動板とを備えている。駆動電極のうち、一方の分割領域の駆動電極間に駆動信号を入力するとともに、他方の分割領域の駆動電極間にインピーダンス素子を接続している。
特許文献5は、上記特許文献3に開示された圧電アクチュエータ(マイクロモータ)を用いたリニアアクチュエータ(カメラモジュール)を開示している。この特許文献5に開示されたカメラモジュールにおいて、レンズホルダには少なくとも1つ以上の光学レンズが保持され、光軸方向に移動可能とされている。レンズホルダにはガイド軸受部と軸受部とが形成される。ガイド軸は光軸と平行に配置され、ガイド軸受部と当接してレンズホルダを移動可能にガイドする。駆動軸を軸受部に挿通すると、レンズホルダがガイド軸に沿って光軸方向に移動可能にガイドされる。レンズホルダのピエゾ保持部に配置したピエゾ素子(圧電アクチュエータ)によって駆動軸が駆動力を受ける。そして、弾性を有する固定部材によってピエゾ素子(圧電アクチュエータ)はピエゾ保持部に押圧固定される。
とにかく、特許文献5に開示されたリニアアクチュエータでは、圧電アクチュエータ(ピエゾ素子)がレンズホルダのピエゾ保持部に配置(で保持)される。したがって、圧電アクチュエータ(ピエゾ素子)は、レンズホルダとともに光軸に沿って移動することになる。
特許文献6は、圧電アクチュエータとしてリニア駆動式振動波アクチュエータを使用した光学機器を開示している。この特許文献6では、鏡筒と一体のスリーブ部をガイドバーに摺動可能に嵌合して、スリーブ部の外周面にリニア駆動式アクチュエータの振動子を板バネで圧接して、リニア駆動式アクチュエータの圧電素子に所定の位相差の二つの交流電圧を印加し、スリーブ部に軸方向推力を加え、鏡筒に沿って移動するようにしている。
また、特許文献7は、低電圧駆動が可能で、リニア駆動が可能な圧電アクチュエータを開示している。この特許文献7に開示された圧電アクチュエータでは、圧電セラミック板の表裏面に2分割され、対向して配置された第1および第2の電極を形成し、これら第1および第2の電極に交流電圧を印加する。圧電セラミック板に生じる縦振動と屈曲振動の合成による楕円運動が圧電セラミック板の端面に生じ、これに物体を当接させて相対的な位置を変えることができる。
特許第2633066号公報 特許第3218851号公報 特開平7−184382号公報 特開2006−311746号公報 特許第3770556号公報 特開平7−104166号公報 特開平6−121552号公報
前述した特許文献1〜7には、それぞれ、以下に説明するような問題点がある。
特許文献1に開示された駆動装置では、圧電素子に接着されたガイド棒にレンズホルダが移動可能に支持されているので、ガイド棒が圧電素子の伸縮方向に長く延在し、低背化に不利である。
特許文献2に開示された駆動装置においても、駆動軸が圧電素子の伸縮方向に延在しているので、低背化に不利である。また、レンズホルダを駆動軸で片持ち支持する構造をしているので、レンズのような高重量物を移動させるには力学的に無理がある。
特許文献3に開示されている圧電アクチュエータは、圧電素子の横効果を使用し、基本的に共振を利用して励振している。したがって、スピードを制御することは困難である。
特許文献4に開示された圧電アクチュエータでも、特許文献3と同様に圧電素子の横効果を使用するので、スピードを制御することが困難である。また、共振を利用して励振するので、振動板が必要になるという問題もある。
特許文献5に開示されたリニアアクチュエータでは、圧電アクチュエータ(ピエゾ素子)がレンズホルダとともに移動するので、ピエゾ素子と固定部との間を折り返し部のあるフレキシブル配線で接続する必要がある。
特許文献6に開示された光学機器では、圧電アクチュエータとしてリニア駆動式振動波アクチュエータを使用しているので、振動波を発生するための振動子が必要となる。また、圧電素子の振動波を利用するので、スピードを制御することも困難である。
特許文献7に開示された圧電アクチュエータでは、圧電セラミック板に生じる縦振動と屈曲振動の共振周波数が一致する寸法に圧電セラミック板の縦横の長さを決める必要がある。したがって、縦振動と屈曲振動の共振がずれると駆動しないため、素子寸法や入力信号を高精度で制御することが必要となる。また、特許文献7では、同一電源から電極に交流電圧を印加して、2つの振動モードによって圧電セラミック板の端面(積層方向とは直交する方向の端面)に楕円運動を生じさせることを開示するのみである。換言すれば、特許文献7では、具体的に印加する交流電圧については何ら開示していない。その結果、どのような交流電圧を印加すれば、圧電セラミック板の端面に当接する物体との間でどの方向に位置を移動させることができるかは不明である。
本発明の課題は、簡単な構成で、被駆動体を所望の方向へ駆動できる、圧電アクチュエータの駆動方法を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、制御が簡単な、圧電アクチュエータの駆動方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明によれば、複数枚の内部電極が積層された積層圧電素子(12)であって、前記複数枚の内部電極が、中央を境にして第1群の内部電極(121)と第2群の内部電極(122)とに2分割されている、前記積層圧電素子(12)と、該積層圧電素子の積層方向の一端面に設けられ、中央部に突起部(142)を持つステータ(14)と、を有する圧電アクチュエータ(10)を駆動する駆動方法において、前記積層圧線素子(12)を、前記第1群の内部電極(121)と前記第2の内部電極(122)とにおける変位が互いに逆になるように前記内部電極を配線しておき、同一の駆動電源(50)から前記配線に対して所定の駆動電圧を印加して、前記突起部(142)を楕円運動させることを特徴とする圧電アクチュエータの駆動方法が得られる。
上記圧電アクチュエータの駆動方法において、前記所定の駆動電圧は、印加電圧が零、正、および負を繰り返すような波形、或いは、前記印加電圧が零、負、および正を繰り返すような波形からなって良い。その代わりに、前記所定の駆動電圧は、衝撃係数が50%でない矩形波からなってよい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明による圧電アクチュエータの駆動方法は、積層圧線素子を、第1群の内部電極と第2の内部電極とでの変位が互いに逆になるように内部電極を配線しておき、同一の駆動電源から配線に対して所定の駆動電圧を印加して、ステータの突起部を楕円運動させるので、簡単な構成で、被駆動体を所望の方向へ駆動でき、制御が簡単になるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3を参照して、本発明に係る駆動方法が適用される圧電アクチュエータ10について説明する。
図1に示されるように、圧電アクチュエータ10は、複数枚の内部電極が積層された積層圧電素子(ピエゾ素子)12と、ステータ14とから構成される。
図2に示されるように、積層圧電素子12の複数枚の内部電極は、中央を境にして第1群の内部電極121と第2群の内部電極122とに2分割されている。図2においては、第1群の内部電極121を電極Aとして図示し、第2群の内部電極122を電極Bとして図示してある。
図1に示されるように、ステータ14は、積層圧電素子12の積層方向(伸縮方向)の一端面に設けられ、中央部に突起部(先端部)142を持つ。
尚、後述するように、本発明では、積層圧線素子(ピエゾ素子)12を、第1群の内部電極121と第2の内部電極122とでの変位が互いに逆になるように内部電極を配線している。
図3に示されるように、同一の駆動電源(後述する)から上記配線に対して所定の駆動電圧(後述する)を印加する。これにより、第1群の内部電極(電極A)121の領域と第2群の内部電極(電極B)122の領域とが交互に伸縮するので、ステータ14の突起部(先端部)142が楕円の軌跡を描く。したがって、ステータ14の突起部(先端部)142を被駆動体のスライダ(後述する)と接触(に圧接)させることにより、被駆動体を摩擦駆動することができる。
ここで、突起部142を楕円運動させるために、第1群の内部電極(電極A)121と第2群の内部電極(電極B)122とに互いに位相の異なる二つの駆動電圧を印加する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、駆動回路に複数のチャンネルの出力(複雑なライン)や位相制御回路を内蔵することが必要となる。
図4(A)、(B)を参照して、本発明の駆動方法に係る配線の仕方について説明する。図4(A)は、第1群の内部電極(電極A)121と第2群の内部電極(電極B)122とを逆方向へ分極した例を示す。図4(A)において、第1群の内部電極(電極A)121および第2群の内部電極(電極B)122に記した+、−は分極方向を示す。この場合、図4(A)に示されるように、並列になるように配線をして、第1群の内部電極(電極A)121および第2群の内部電極(電極B)122を駆動電源50に接続する。
図4(B)は、第1群の内部電極(電極A)121と第2群の内部電極(電極B)122とを同方向へ分極した例を示す。図4(B)において、第1群の内部電極(電極A)121および第2群の内部電極(電極B)122に記した+、−は分極方向を示す。この場合、図4(B)に示されるように、交差するように配線をして、第1群の内部電極(電極A)121および第2群の内部電極(電極B)122を駆動電源50に接続する。
とにかく、本発明では、複数枚の内部電極を持つ積層圧電素子12を、順方向、逆方向の変位が混在するように各電極を配線している。したがって、駆動電源50から実際に駆動を行う時には、複数枚の内部電極を持つ一つの積層圧電素子12から配線される配線は、図4(A)および図4(B)に示されるように、+と−の二本に纏められる。
図5は、このようして纏められた一つの配線に対して、駆動電源50から印加される所定の電源電圧の一波形例を示す波形図である。図5に示されように、駆動電源50から印加される所定の電源電圧は、印加電圧が零、正、および負を繰り返すような波形からなる。
図5に示す例では、印加電圧が正の期間Tおよび負の期間Tは同じであり(T=T)、印加電圧が零の期間Tよりも短い。換言すれば、印加電圧が零の期間Tが、印加電圧が正の期間Tおよび負の期間Tよりも長い(T>T=T)。また、印加電圧が正の電圧値の絶対値と印加電圧が負の電圧値の絶対値とは同じである。
図6(A)、(B)、および(C)は、図5に示された駆動電圧を積層圧電素子12に印加したときの、積層圧電素子12の変位を示す。図6(A)は駆動電圧(印加電圧)が零のときの積層圧電素子12の変位を示し、図6(B)は駆動電圧(印加電圧)が正のときの積層圧電素子12の変位を示し、図6(C)は駆動電圧(印加電圧)が負のときの積層圧電素子12の変位を示す。尚、図6(A)、(B)、(C)に示す例では、第1群の内部電極(電極A)121は左側に配置されており、第2群の内部電極(電極B)122は右側に配置されている。
図6(A)に示されるように、駆動電圧(印加電圧)が零のとき、積層圧電素子12は変位しない。図6(B)に示されるように、駆動電圧(印加電圧)が正のとき、左側の第1群の内部電極(電極A)121は伸び、右側の第2群の内部電極(電極B)122は縮む。図6(C)に示されるように、駆動電圧(印加電圧)が負のとき、左側の第1群の内部電極(電極A)121は縮み、右側の第2群の内部電極(電極B)122は伸びる。
このように、駆動電圧として、印加電圧が零、正、および負を繰り返す波形(図5)を印加することにより、積層圧電素子12の積層方向の一端面の持ち上がりによって発生する山が、図6(A)、(B)、(C)に示されるように、左から右へ流れることが分かる。この動きは、ステータ14の突起部(先端部)142を楕円運動させることになる。したがって、ステータ14の突起部(先端部)142を被駆動体のスライダ(後述する)と接触(に圧接)させることにより、被駆動体を所定の方向(図6の場合では、右方向)へ摩擦駆動することができる。
尚、ステータ14の突起部(先端部)142にスライダが接触(圧接)された被駆動体を、上記所定の方向とは逆方向(図6の場合では、左方向)へ摩擦駆動する場合には、駆動電源50から印加される駆動電圧として、印加電圧が零、負、および正を繰り返すような波形のものを用いればよい。
このように、本発明では、同一の駆動電源50から配線に対して所定の駆動電圧を印加するだけであるので、駆動回路が簡単であり、多くの汎用ICを使用することが可能である。また、複数の出力の位相を合わせる必要もないので、制御も簡単である。
このような構成の圧電アクチュエータ10によれば、前述した特許文献3や特許文献4に開示された圧電アクチュエータとは異なり、圧電素子の横効果では無く、圧電素子の縦効果を利用しているので、スピードを制御することができる。さらに、前述した特許文献4や特許文献6に開示された圧電アクチュエータとは異なり、共振(振動波)を利用しないので、振動板(振動子)が不要である。
図7は、駆動電源50から印加される駆動電圧の他の波形例を示す波形図である。図7に示す例では、駆動電源50から印加される所定の電源電圧は、衝撃係数が50%ではない矩形波からなる。
図7に示す例では、印加電圧の正の期間Tが印加電圧の負の期間Tよりも長くなっている(T>T)。尚、印加電圧が正の電圧値の絶対値と印加電圧が負の電圧値の絶対値とは同じである。
このような電源電圧を積層圧電素子12に印加することにより、ステータ14の突起部(先端部)142を楕円運動させ、被駆動体を所定の方向(図6の場合では、右方向)へ摩擦駆動することができる。
尚、ステータ14の突起部(先端部)142にスライダが接触(圧接)された被駆動体を、上記所定の方向とは逆方向(図6の場合では、左方向)へ摩擦駆動する場合には、駆動電源50から印加される駆動電圧として、印加電圧の正の期間が印加電圧の負の期間よりも短い矩形波を用いればよい。
このように、本発明では、同一の駆動電源50から配線に対して所定の駆動電圧を印加するだけであるので、駆動回路が簡単であり、多くの汎用ICを使用することが可能である。また、複数の出力の位相を合わせる必要もないので、制御も簡単である。
図8および図9を参照して、図1に図示した圧電アクチュエータ10を用いた、リニアアクチュエータの一例について説明する。図示のリニアアクチュエータは、ズームレンズ駆動ユニット30である。ズームレンズ駆動ユニット30は、図示しない筐体に内蔵されている。その筐体の上部には、第1群固定レンズ(図示せず)が固定されている。図示のズームレンズ駆動ユニット30は、第2群可動レンズであるズームレンズZLを保持しながら、光軸O方向に移動させるためのものである。なお、第2群可動レンズは、第1のレンズとも呼ばれる。ズームレンズ駆動ユニット30は第1の駆動ユニットとも呼ばれる。
なお、図示はしないが、筐体の下部には、基板上に配置された撮像素子が搭載されている。この撮像素子は、レンズにより結像された被写体像を撮像して電気的に変換する。撮像素子は、例えば、CCD(charge coupled device)型イメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。
図8はズームレンズ駆動ユニット30の斜視図である。図9において、(A)はズームレンズ駆動ユニット30の正面図であり、(B)はズームレンズ駆動ユニット30の平面図であり、(C)はズームレンズ駆動ユニット30の右側面図であり、(D)はズームレンズ駆動ユニット30の左側面図である。なお、ここでは、図8および図9に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図8に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)であり、Y軸は左右方向(幅方向)であり、Z軸は上下方向(高さ方向)である。そして、図4に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
筐体には、第1の主ガイドシャフト21と副ガイドシャフト25とが固定されている。第1の主ガイドシャフト21は、レンズの光軸Oに関して左前方の隅に配置されている。第1の主ガイドシャフト21は、レンズの光軸Oと平行に延在している。副ガイドシャフト25は、レンズの光軸Oに関して右側に配置されている。ガイドシャフト25は、レンズの光軸Oと平行に延在している。
ズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30と第1の主ガイドシャフト21と副ガイドシャフト25との組合せは、第2群レンズ駆動機構(第1のレンズ駆動機構)と呼ばれる。
ズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30は、第1のレンズ可動部32と第1のレンズ駆動部34とから構成される。第1のレンズ可動部32は、ズームレンズ(第2群可動レンズ)ZLを保持する第1のレンズホルダ321を含む。第1のレンズホルダ321は、後述するように、第1の主ガイドシャフト21および副ガイドシャフト25に沿って、レンズの光軸O方向に移動可能である。第1のレンズ可動部32は第1の被駆動体として働く。第1のレンズ駆動部34は、第1のレンズ可動部32と摩擦結合して、第1のレンズ可動部32をレンズの光軸O方向に摺動可能に支持しながら、後述するように第1のレンズ可動部32を駆動する。
第1のレンズ可動部32は、第1のレンズホルダ321に対してレンズの光軸Oに関して右側に形成された第1のガイド軸受け部322と、第1のレンズホルダ321に対してレンズの光軸Oに関して左前方に形成された第1の摺動軸受け部323とを有する。副ガイドシャフト25が第1のガイド軸受け部322と当接することにより、第1のレンズホルダ321のレンズの光軸O方向と垂直な面内の回転が規制され、副ガイドシャフト25は第1のレンズホルダ321をレンズの光軸Oに沿って移動自在にガイドする。第1の主ガイドシャフト21が第1の摺動軸受け部323に挿通することによって、副ガイドシャフト25と協働して、第1の主ガイドシャフト21は、第1のレンズホルダ321をレンズの光軸Oに沿って摺動可能に移動させる。なお、第1の摺動軸受け部323は第1のスリーブ部とも呼ばれる。
第1のレンズ可動部32は、第1のレンズホルダ321に対してレンズの光軸Oに関して前方に突出し、第1のレンズホルダ321および第1の摺動軸受け部323と一体に形成された第1の突出部324を有する。この第1の突出部324には、後述する第1のレンズ駆動部34と摩擦結合する第1のスライダ325が取り付けられている。第1のスライダ325は、断面L字形をしており、第1の突出部324の前面に配置された前面部325−1と、第1の突出部324の右側面に配置された側面部325−2とから成る。この側面部325−2に、後述する第1のレンズ駆動部34が摩擦結合する。第1のスライダ325は、後述する第1のレンズ駆動部34の突起部との間で一定の摩擦力を得るように、当該突起部に対して磨耗を防止できる材料から成る。
第1のレンズ駆動部34は、図1に示した圧電アクチュエータ10と同一構成の第1の圧電アクチュエータ10−1と、この第1の圧電アクチュエータ10−1を伸縮自在に保持する第1のピエゾホルダ342とを有する。第1のレンズ駆動部34は、図示しない第1の押圧手段(付勢手段)によって、第1のスライダ325の側面部325−2に押圧(付勢)される。第1の押圧手段(付勢手段)は、例えば、バネによって構成される。すなわち、図示の第1のレンズ駆動部34は、第1のレンズ可動部32を第1の主ガイドシャフト21へ向けて押圧(付勢)するような位置に配置されている。これは、第1のレンズ可動部32に対する第1のレンズ駆動部34の押圧力(付勢力)によって、第1のレンズ可動部32が歪まないようにするためである。
詳述すると、第1の圧電アクチュエータ10−1は、図1に示した積層圧電素子(ピエゾ素子)12と同一構成の第1の積層圧電素子(ピエゾ素子)12−1と、ステータ14と同一構成の第1のステータ14−1とを有する。第1のステータ14−1は突起部(先端部)142−1を持つ。したがって、第1のステータ14−1の突起部(先端部)142−1が、第1のスライダ325の側面部325−2と摩擦結合する。第1の積層圧電素子(ピエゾ素子)12−1の複数枚の内部電極は、中央を境にして第1群の内部電極121−1と第2群の内部電極122−1とに2分割されている。
図3を参照して説明したように、駆動電源50から第1群の内部電極121−1と第2群の内部電極122−2とに所定の駆動電圧を印加することにより、第1群の内部電極121−1の領域と第2群の内部電極122−1の領域とが交互に伸縮するので、第1のステータ14−1の突起部(先端部)142−1が楕円の軌跡を描く。したがって、第1のステータ14−1の突起部(先端部)142−1を第1の突出部324に設けられた第1のスライダ325の側面部325−2と接触させることにより、第1のレンズ可動部(第1の被駆動体)32を摩擦駆動することができる。
上述したように、第1のステータ14−1の突起部(先端部)142−1が楕円の軌跡を描くので、第1のレンズ駆動部34は第1の楕円駆動エンジンとも呼ばれる。
図10は、図8および図9に示したズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30によって、第1のレンズ可動部(第1の被駆動体)32をレンズの光軸Oに沿って上下方向Zに移動させた状態を示す図である。図10において、(A)は第1のレンズ可動部32を最高位置まで移動させた状態を示すズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30の正面図であり、(B)は第1のレンズ可動部32が実質的に中間位置にある状態を示すズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30の正面図であり、(C)は第1のレンズ可動部32を最低位置まで移動させた状態を示すズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30の正面図である。
図10から明らかなように、第1の圧電アクチュエータ10−1を含む第1のレンズ駆動部34は、筐体に対して実質的に静止しており、第1のレンズホルダ321を含む第1のレンズ可動部32のみが、レンズの光軸Oに沿って上下方向Zに移動する。尚、第1のレンズ可動部32の移動方向の切替えは、駆動電源50から第1群の内部電極121−1及び第2群の内部電極122−1に印加される駆動電圧を上述したように切替えることによって行うことができる。
このような構成のズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30によれば、前述した特許文献1や2のような、圧電素子の伸縮方向に長く延在するガイド棒(駆動軸)が必要ないので、低背化を達成できる。また、特許文献5に開示されたリニアアクチュエータとは異なり、第1の圧電アクチュエータ(ピエゾ素子)10−1は第1のレンズホルダ32とともには移動せず、実質的に筐体に対して静止しているので、第1の圧電アクチュエータ10−1と固定部との間を接続するための折り返し部のあるフレキシブル配線が不要である。
尚、上記ズームレンズ駆動ユニット30においては、第1のレンズ駆動部34が第1のレンズ可動部32を第1の主ガイドシャフト21へ向けて押圧(付勢)するような位置に配置されているが、第1のレンズ駆動部34の配置位置はこのような位置に限定されず、第1のレンズ可動部32と摩擦結合できるような任意の位置に配置できればよいのは勿論である。また、上記ズームレンズ駆動ユニット30においては、第1の圧電アクチュエータ10−1の第1のステータ14−1の突起部142−1は、第1のスライダ325を介して第1のレンズ可動部32と摩擦結合(接触)ているが、必ずしも第1のスライダは必要なく、突起部142−1を、直接、第1のレンズ可動部32に摩擦結合(接触)させてもよい。
図11乃至図13を参照して、図1に図示した圧電アクチュエータ10を用いた、リニアアクチュエータ20の他の例について説明する。図示のリニアアクチュエータ20は、図8及び図9に図示したズームレンズ駆動ユニット30に、オートフォーカスレンズ駆動ユニット40と第2の主ガイドシャフト22と更に備えている点を除いて、図8及び図9に示したリニアアクチュエータと同様の構成を有する。従って、図8及び図9に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
ズームレンズ駆動ユニット30とオートフォーカスレンズ駆動ユニット40とは、図示しない筐体に内蔵されている。その筐体の上部には、第1群固定レンズ(図示せず)が固定されている。オートフォーカスレンズ駆動ユニット40はズームレンズ駆動ユニット30の下側に配置されている。
図示のオートフォーカス駆動ユニット40は、第3群可動レンズであるオートフォーカスレンズAFLを保持しながら、光軸O方向に移動させるためのものである。なお、第3群可動レンズは、第2のレンズとも呼ばれる。オートフォーカスレンズ駆動ユニット40は第2の駆動ユニットとも呼ばれる。
図11はリニアアクチュエータ20を斜め右側前方から見た斜視図であり、図12はリニアアクチュエータ20を斜め右側後方から見た斜視図である。図13において、(A)はリニアアクチュエータ20の正面図であり、(B)はリニアアクチュエータ20の平面図であり、(C)はリニアアクチュエータ20の右側面図であり、(D)はリニアアクチュエータ20の左側面図である。なお、ここでは、図11乃至図13に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図11及び図12に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)であり、Y軸は左右方向(幅方向)であり、Z軸は上下方向(高さ方向)である。そして、図11及び図12に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
第2の主ガイドシャフト22は、第1の主ガイドシャフト21及び副ガイドシャフト25と同様に、筐体に固定されている。第2の主ガイドシャフト22は、レンズの光軸Oに関して左後方の隅に配置されている。第2の主ガイドシャフト22は、レンズの光軸Oと平行に延在している。
図13(A)から明らかなように、ズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30とオートフォーカスレンズ駆動ユニット(第2の駆動ユニット)40とは、レンズの光軸Oに沿って上方からリニアアクチュエータ20を見た場合、レンズの光軸Oを通る左右方向Yを対称軸として実質的に線対称に配置されている。換言すれば、レンズの光軸Oに沿って上方からリニアアクチュエータ20を見た場合、ズームレンズ駆動ユニット(第1の駆動ユニット)30とオートフォーカスレンズ駆動ユニット(第2の駆動ユニット)40とは、レンズの光軸Oを通る左右方向Yを鏡映面とした実質的に鏡映対称な図形をしている。
オートフォーカスレンズ駆動ユニット(第2の駆動ユニット)40と第2の主ガイドシャフト22と副ガイドシャフト25との組合せは、第3群レンズ駆動機構(第2のレンズ駆動機構)と呼ばれる。
オートフォーカスレンズ駆動ユニット(第2の駆動ユニット)40は、第2のレンズ可動部42と第2のレンズ駆動部44とから構成される。第2のレンズ可動部42は、オートフォーカスレンズ(第3群可動レンズ)AFLを保持する第2のレンズホルダ421を含む。第2のレンズホルダ421は、後述するように、第2の主ガイドシャフト22および副ガイドシャフト25に沿って、レンズの光軸O方向に移動可能である。第2のレンズ可動部42は第2の被駆動体として働く。第2のレンズ駆動部44は、第2のレンズ可動部42と摩擦結合して、第2のレンズ可動部42をレンズの光軸O方向に摺動可能に支持しながら、後述するように第2のレンズ可動部42を駆動する。
第2のレンズ可動部42は、第2のレンズホルダ421に対してレンズの光軸Oに関して右側に形成された第2のガイド軸受け部422と、第2のレンズホルダ421に対してレンズの光軸Oに関して左後方に形成された第2の摺動軸受け部423とを有する。副ガイドシャフト25が第2のガイド軸受け部422と当接することにより、第2のレンズホルダ421のレンズの光軸O方向と垂直な面内の回転が規制され、副ガイドシャフト25は第2のレンズホルダ421をレンズの光軸Oに沿って移動自在にガイドする。第2の主ガイドシャフト22が第2の摺動軸受け部423に挿通することによって、副ガイドシャフト25と協働して、第2の主ガイドシャフト22は、第2のレンズホルダ421をレンズの光軸Oに沿って摺動可能に移動させる。なお、第2の摺動軸受け部423は第2のスリーブ部とも呼ばれる。
第2のレンズ可動部42は、第2のレンズホルダ421に対してレンズの光軸Oに関して後方に突出し、第2のレンズホルダ421および第2の摺動軸受け部423と一体に形成された第2の突出部424を有する。この第2の突出部424には、後述する第2のレンズ駆動部44と摩擦結合する第2のスライダ425が取り付けられている。第2のスライダ425は、断面L字形をしており、第2の突出部424の後面に配置された後面部425−1と、第2の突出部424の右側面に配置された側面部425−2とから成る。この側面部425−2に、後述する第2のレンズ駆動部44が摩擦結合する。第2のスライダ425は、後述する第2のレンズ駆動部44の突起部との間で一定の摩擦力を得るように、当該突起部に対して磨耗を防止できる材料から成る。
第2のレンズ駆動部44は、図1に示した圧電アクチュエータ10と同一構成の第2の圧電アクチュエータ10−2と、この第2の圧電アクチュエータ20−1を伸縮自在に保持する第2のピエゾホルダ442とを有する。第2のレンズ駆動部44は、図示しない第2の押圧手段(付勢手段)によって、第2のスライダ425の側面部425−2に押圧(付勢)される。第2の押圧手段(付勢手段)は、例えば、バネによって構成される。すなわち、図示の第2のレンズ駆動部44は、第2のレンズ可動部42を第2の主ガイドシャフト22へ向けて押圧(付勢)するような位置に配置されている。これは、第2のレンズ可動部42に対する第2のレンズ駆動部44の押圧力(付勢力)によって、第2のレンズ可動部42が歪まないようにするためである。
詳述すると、第2の圧電アクチュエータ10−2は、図1に示した積層圧電素子(ピエゾ素子)12と同一構成の第2の積層圧電素子(ピエゾ素子)12−2と、ステータ14と同一構成の第2のステータ14−2とを有する。第2のステータ14−2は突起部(先端部)142−2を持つ。したがって、第2のステータ14−2の突起部(先端部)142−2が、第2のスライダ425の側面部425−2と摩擦結合する。第2の積層圧電素子(ピエゾ素子)12−2の複数枚の内部電極は、中央を境にして第1群の内部電極121−2と第2群の内部電極122−2とに2分割されている。
図3を参照して説明したように、駆動電源50から第1群の内部電極121−2と第2群の内部電極122−2とに所定の駆動電圧を印加することにより、第1群の内部電極121−2の領域と第2群の内部電極122−2の領域とが交互に伸縮するので、第2のステータ14−2の突起部(先端部)142−2が楕円の軌跡を描く。したがって、第2のステータ14−2の突起部(先端部)142−2を第2の突出部424に設けられた第2のスライダ425の側面部425−2と接触させることにより、第2のレンズ可動部(第2の被駆動体)42を摩擦駆動することができる。
上述したように、第2のステータ14−2の突起部(先端部)142−2が楕円の軌跡を描くので、第2のレンズ駆動部44は第2の楕円駆動エンジンとも呼ばれる。
第2の圧電アクチュエータ10−2を含む第2のレンズ駆動部44は、筐体に対して実質的に静止しており、第2のレンズホルダ421を含む第2のレンズ可動部42のみが、レンズの光軸Oに沿って上下方向Zに移動する。尚、第2のレンズ可動部42の移動方向の切替えは、駆動電源50から第1群の内部電極121−2及び第2群の内部電極122−2に印加される駆動電圧を上述したように切替えることによって行うことができる。
このような構成のオートフォーカスレンズ駆動ユニット(第2の駆動ユニット)40によれば、前述した特許文献1や2のような、圧電素子の伸縮方向に長く延在するガイド棒(駆動軸)が必要ないので、低背化を達成できる。また、特許文献5に開示されたリニアアクチュエータとは異なり、第2の圧電アクチュエータ(ピエゾ素子)10−2は第2のレンズホルダ42とともには移動せず、実質的に筐体に対して静止しているので、第2の圧電アクチュエータ10−2と固定部との間を接続するための折り返し部のあるフレキシブル配線が不要である。
尚、上記リニアアクチュエータ20のオートフォーカスレンズ駆動ユニット40においては、第2のレンズ駆動部44が第2のレンズ可動部42を第2の主ガイドシャフト22へ向けて押圧(付勢)するような位置に配置されているが、第2のレンズ駆動部44の配置位置はこのような位置に限定されず、第2のレンズ可動部42と摩擦結合できるような任意の位置に配置できればよいのは勿論である。また、上記リニアアクチュエータ20のオートフォーカスレンズ駆動ユニット40においては、第2の圧電アクチュエータ10−2の第2のステータ14−2の突起部142−2は、第2のスライダ425を介して第2のレンズ可動部42と摩擦結合(接触)ているが、必ずしも第2のスライダは必要なく、突起部142−2を、直接、第2のレンズ可動部42に摩擦結合(接触)させてもよい。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上述した実施の形態では、レンズ可動部の光軸と垂直な面内の回転を規制する手段として、副ガイドシャフトとガイド軸受け部との組合せを使用しているが、これらに限定されず、種々の回転規制手段を採用してもよいのは勿論である。
本発明に係る駆動方法が適用される圧電アクチュエータの外観を示す斜視図である。 図1に図示した圧電アクチュエータに使用される積層圧電素子(ピエゾ素子)を示す図である。 図1に図示した圧電アアクチュエータの動作を説明するための図である。 本発明の駆動方法に係る配線の仕方を説明するための図で、(A)は第1群の内部電極(電極A)と第2群の内部電極(電極B)とを逆方向へ分極した例を示し、(B)は第1群の内部電極(電極A)と第2群の内部電極(電極B)とを同方向へ分極した例を示す。 図4に示されるように纏められた一つの配線に対して、駆動電源から印加される所定の電源電圧の一波形例を示す波形図である。 図5に示された駆動電圧を積層圧電素子に印加したときの、積層圧電素子の変位を示す図で、(A)は駆動電圧(印加電圧)が零のときの積層圧電素子の変位を示し、(B)は駆動電圧(印加電圧)が正のときの積層圧電素子の変位を示し、(C)は駆動電圧(印加電圧)が負のときの積層圧電素子の変位を示す。 駆動電源から印加される所定の駆動電圧の他の波形例を示す波形図である。 図1に図示した圧電アクチュエータを用いた、リニアアクチュエータであるズームレンズ駆動ユニットの一例を示す斜視図である。 図8に示したズームレンズ駆動ユニットを示す図で、(A)はズームレンズ駆動ユニットの正面図、(B)はズームレンズ駆動ユニットの平面図、(C)はズームレンズ駆動ユニットの右側面図であり、(D)はズームレンズ駆動ユニットの左側面図である。 図8に図示したズームレンズ駆動ユニットの動作を説明するための図で、(A)は第1のレンズ可動部を最高位置まで移動させた状態を示すズームレンズ駆動ユニットの正面図、(B)は第1のレンズ可動部が実質的に中間位置にある状態を示すズームレンズ駆動ユニットの正面図、(C)は第1のレンズ可動部を最低位置まで移動させた状態を示すズームレンズ駆動ユニットの正面図である。 図1に図示した圧電アクチュエータを用いた、リニアアクチュエータの他の例を斜め右側前方から見た斜視図である。 図11のリニアアクチュエータを斜め右側後方から見た斜視図である。 図11に示したリニアアクチュエータを示す図で、(A)はリニアアクチュエータの正面図、(B)はリニアアクチュエータの平面図、(C)はリニアアクチュエータの右側面図、(D)はリニアアクチュエータの左側面図である。
符号の説明
10 圧電アクチュエータ
12 積層圧電素子(ピエゾ素子)
121 第1群の内部電極
122 第2群の内部電極
14 ステータ
142 突起部(先端部)
50 駆動電源

Claims (3)

  1. 複数枚の内部電極が積層された積層圧電素子あって、前記複数枚の内部電極が、中央を境にして第1群の内部電極と第2群の内部電極とに2分割されている、前記積層圧電素子と、該積層圧電素子の積層方向の一端面に設けられ、中央部に突起部を持つステータと、を有する圧電アクチュエータを駆動する駆動方法において、
    前記積層圧線素子を、前記第1群の内部電極と前記第2の内部電極とにおける変位が互いに逆になるように前記内部電極を配線しておき、
    同一の駆動電源から前記配線に対して所定の駆動電圧を印加して、前記突起部を楕円運動させる
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの駆動方法。
  2. 前記所定の駆動電圧は、印加電圧が零、正、および負を繰り返すような波形、或いは、前記印加電圧が零、負、および正を繰り返すような波形からなる、請求項1に記載の圧電アクチュエータの駆動方法。
  3. 前記所定の駆動電圧は、衝撃係数が50%でない矩形波からなる、請求項1に記載の圧電アクチュエータの駆動方法。
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