JP2010112444A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010112444A
JP2010112444A JP2008284559A JP2008284559A JP2010112444A JP 2010112444 A JP2010112444 A JP 2010112444A JP 2008284559 A JP2008284559 A JP 2008284559A JP 2008284559 A JP2008284559 A JP 2008284559A JP 2010112444 A JP2010112444 A JP 2010112444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ecu
engine
vehicle
parking lock
lock mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008284559A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Itatsu
直樹 板津
Yoshinobu Nozaki
芳信 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008284559A priority Critical patent/JP2010112444A/ja
Publication of JP2010112444A publication Critical patent/JP2010112444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

【課題】エンジンの始動時における車両の安全性を向上できる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】ECT−ECUは、ソレノイドバルブに固着が発生しているか否かを判断し(ステップS11)、ソレノイドバルブが固着していると判断した場合には(ステップS11でYes)、車内LAN回線を介してソレノイドバルブが固着していることを表す信号をリモートスタートECUに送信する(ステップS12)。そして、リモートスタートECUは、受信した信号を始動制限フラグとしてEEPROMに記憶する。次に、リモートスタートECUは、エンジンに対する始動要求が、リモートスタータによる始動要求であるか否かを判断し(ステップS13)、エンジンに対する始動要求がリモートスタータから送信されたと判断すると(ステップS13でYes)、このエンジンに対する始動要求を拒否する(ステップS14)。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧により駆動するパーキングロック機構を備えた車両の制御装置に関する。
従来、この種の車両の制御装置として、油圧によりパーキングロック機構をロック状態とアンロック状態とに切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された従来のパーキングロック機構は、バルブ内を上下動するピストンの一端にパーキングロックポールが連結されており、ピストンがバルブ上端に移動するとパーキングロックポールがパーキングギヤに係合し、ピストンがバルブ下端に移動するとパーキングロックポールがパーキングギヤから離隔するようになっている。
このパーキングロックポールには捩りコイルバネが設けられており、捩りコイルバネは、ピストンをバルブ下端からバルブ上端の方向に付勢しており、ピストンをバルブ上端に引き上げてパーキングロックポールをパーキングギヤに係合させるようにしている。一方、ピストンが油圧により捩りコイルバネの付勢力に抗してバルブ下端方向へ押圧しており、パーキングポールがパーキングギヤから離隔するように押圧されている。
また、バルブには電磁石が設けられており、油圧によりピストンが捩りコイルバネの付勢力に抗して下動すると、電磁石が通電されてピストンがバルブ下端位置に保持される。そして、パーキングロック機構がアンロック状態に切り替えられた場合には、走行中のエンジンストールに起因した油圧の低下によりパーキングロックポールがパーキングギヤに接触して、ラチェッティングが生じないように電気的にアンロック状態が維持されるようになっている。
また、上記のようなパーキングロック機構を備えた車両の制御装置として、エンジンの停止中において、車両の外部装置からの指令によりエンジンを始動するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載された従来の車両の制御装置は、受信アンテナと接続されたリモートスタート用の電子制御装置と、エンジンの始動を指令するためのリモートスタータとを備えており、電子制御装置は、受信アンテナを介してリモートスタータからエンジンの始動要求を受信した場合には、シフトレバーがパーキングレンジにあることを条件にエンジンを始動させるようになっている。これにより、車両の制御装置は、シフトレバーがパーキングレンジに位置し、パーキングロック機構がロック状態にあることを条件にエンジンのリモートスタータからの始動要求を許可するので、運転者が乗車していない場合においても、車輪が固定され安全性が確保されるようになっていた。
特表2002−533631号公報 特開平11−62793号公報
しかしながら、上述のような車両の制御装置にあっては、車両の停止時にシフトレバーをパーキングレンジにシフトしたにもかかわらず、パーキングロック機構をアンロック状態に維持する位置にバルブが固着している場合があった。そのため、運転者がリモートスタータによりエンジンの始動要求を送信した場合には、運転者が車両の近傍にいないにもかかわらず、エンジンが始動されるとパーキングロック機構がアンロック状態に移行してしまい、結果として、エンジンの始動時における車両の安全性が十分でない可能性を生じることがあった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、エンジンの始動時における車両の安全性を向上できる車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の制御装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関の回転軸から駆動力を入力し所定の変速比で出力軸に伝達する変速機と、前記内燃機関に対する始動指令をスタータスイッチおよび無線通信のうち少なくともいずれか一方により取得する始動指令取得手段と、前記始動指令取得手段により始動指令が取得された場合に前記内燃機関を始動する内燃機関始動手段と、前記内燃機関の回転軸の回転により油圧を発生する油圧供給手段と、前記油圧供給手段により供給される油圧の減少により前記変速機の出力軸をロックするロック状態に移行し、前記油圧の増加により前記ロック状態を解除するアンロック状態に移行するパーキングロック機構と、を備えた車両の制御装置において、前記パーキングロック機構をアンロック状態からロック状態に切り替える切替指示を検出する切替指示検出手段と、前記切替指示検出手段により検出された切替指示に応じて前記パーキングロック機構がアンロック状態からロック状態に切り替わるよう前記パーキングロック機構に供給される油圧を制御する切替制御手段と、前記パーキングロック機構がロック状態であるか否かを判断するロック状態判断手段と、前記切替指示検出手段によりロック状態に移行する指示が検出され、かつ、ロック状態判断手段により前記パーキングロック機構がロック状態ではないと判断された場合には、前記パーキングロック機構が故障している可能性を表す故障可能性情報を記憶する故障可能性情報記憶手段と、前記故障可能性情報記憶手段に前記故障可能性情報が記憶されている場合には、前記内燃機関始動手段による前記内燃機関の始動を禁止するとともに、前記車両の停止状態が維持される条件が満たされているならば前記始動の禁止を解除する始動制御手段と、を備えることを特徴とする。
この構成により、パーキングロック機構のロック状態への移行が指示されたにもかかわらずパーキングロック機構がアンロック状態である場合には内燃機関の始動を禁止するので、運転者の意図しない車両の挙動を確実に防止し、車両の安全性を向上することができる。また、車両の停止状態が維持される場合には、内燃機関の始動の禁止を解除するので、運転者の利便性を維持することができる。
上記(1)に記載の車両の制御装置において、(2)前記車両の停止状態が維持される条件は、前記始動指令取得手段が前記スタータスイッチから前記始動指令を取得したことであることを特徴とする。
この構成により、スタータスイッチから始動指令を取得した場合には、運転者が車両に乗車しており、運転者の操作により車両の停止状態を維持できると判断できるので、運転者の利便性を低下させることなく車両の安全性を向上することができる。
上記(1)または(2)に記載の車両の制御装置において、(3)ブレーキペダルに加わる踏力を検出する踏力検出手段を備え、前記車両の停止状態が維持される条件は、前記踏力検出手段により検出された踏力が所定の閾値以上であることを特徴とする。
この構成により、ブレーキペダルに加わる踏力が所定の閾値以上であるならば、パーキングロック機構がアンロック状態にあるかロック状態にあるかにかかわらず、内燃機関を始動しても車両の停止状態は確実に維持される。したがって、運転者の利便性を低下させることなく車両の安全性を向上することができる。
上記(1)または(2)に記載の車両の制御装置において、(4)ブレーキペダルに加わる踏力を検出する踏力検出手段を備え、前記始動制御手段は、前記故障可能性情報記憶手段に前記故障可能性情報が記憶されていない場合には、前記踏力検出手段により検出された踏力が第1の閾値以上であることを条件に前記内燃機関の始動を許可し、前記故障可能性情報記憶手段に前記故障可能性情報が記憶されている場合には、前記踏力検出手段により検出された踏力が前記第1の閾値より大きい第2の閾値以上であることを条件に前記内燃機関の始動を許可することを特徴とする。
この構成により、ブレーキペダルに加わる踏力に応じて始動の禁止解除の条件を変更できるので、運転者の利便性と車両の安全性とを両立させることが可能となる。
上記(1)から(4)に記載の車両の制御装置において、(5)運転者が着席しているか否かを判断する着席センサを備え、前記車両の停止状態が維持される条件は、前記着席センサにより運転者が着席していると判断されたことであることを特徴とする。
この構成により、運転者が着席している場合には、運転者の操作により車両の停止状態を維持できると判断できるので、運転者の利便性を低下させることなく車両の安全性を向上することができる。
本発明によれば、エンジンの始動時における車両の安全性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の概略ブロック構成図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンECU(以下、ENG−ECUという)1と、電子制御式トランスミッションECU(以下、ECT−ECUという)2と、シフトバイワイヤECU(以下、SBW−ECUという)3と、スタータモータ15を駆動する電源ECU4と、リモートスタータ7により送信されたエンジン始動指令を入力しENG−ECU1などにエンジン始動制御を実行させるリモートスタートECU5と、を備えている。また、ENG−ECU1はエンジン11に、ECT−ECU2は変速機12を制御する油圧制御装置13に、SBW−ECU3は切替駆動装置14に、電源ECU4はスタータモータ15にそれぞれ接続されている。また、油圧制御装置13は複数の油路を介して変速機12、オイルポンプ16、パーキングロック機構17に接続されている。
ENG−ECU1、ECT−ECU2、SBW−ECU3、電源ECU4およびリモートスタートECU5は、いずれもCPU(Central Processing Unit)を中心とするマイクロコンピュータを主体に構成された電気回路であり、CPUの他に、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、処理プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、更新されたデータを記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、A/D変替器等を含む入出力インターフェース回路およびタイマーを備え、車内LAN回線18または図示しないシリアル通信線等を介して電気的に相互に接続されている。
ENG−ECU1は、エンジン11を統括制御するものであり、このエンジン11は、図示しないスロットルバルブ、インジェクタおよび点火プラグを有している。そして、ENG−ECU1は、車両の走行状況に応じて、スロットルバルブを介して気筒内に送り込まれる吸入空気量およびインジェクタにより気筒内に噴射される燃料の噴射量を決定し、適切なタイミングで点火プラグを駆動することによりエンジン11に動力を発生させるようになっている。
ECT−ECU2は、ENG−ECU1から出力された制御信号に基づいて油圧制御装置13を介して変速機12を制御するようになっている。変速機12は、エンジン11の出力軸にトルクコンバータを介して連結し、車両の走行状況に応じた変速比に切り替えるようになっている。変速機12の内部には、変速比を選択するためのクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素が設けられており、この摩擦係合要素の係合・解放に基づいて変速比を制御して、エンジン11から伝達される回転数やトルクを変化させるようになっている。変速機12の出力軸には、後述するパーキングギヤ47(図3参照)が固定されており、パーキングギヤ47は、パーキングロック機構17によって回転不能にロックされるロック状態と、ロック状態が解除されるアンロック状態との間で切り替えられるようになっている。
なお、本実施の形態に係るECT−ECU2は、後述するように、本発明に係る車両の制御装置、ロック状態判断手段および切替制御手段を構成する。
油圧制御装置13は、変速機12の摩擦係合要素に対する係合・解放を油圧制御により切り替えるソレノイドバルブ21と、パーキングロック機構17のロック状態・アンロック状態を油圧制御により切り替えるソレノイドバルブ22と、摩擦係合要素の駆動および油圧制御の元圧となるライン油圧によりシフトレンジを切り替えるためのシフトバルブ23とを備えている。ソレノイドバルブ21、22は、ECT−ECU2に電気的に接続されており、ECT−ECU2から出力された制御信号に基づいて摩擦係合要素の係合・解放やパーキングロック機構17のロック状態・アンロック状態を切り替えるよう制御している。
油圧供給手段としてのオイルポンプ16は、エンジン11のクランクシャフトの回転に応じて回転する図示しないロータを有しており、ロータの回転によりオイルパン内に貯留されているオイルを複数の油路を介して油圧制御装置13に圧送するようになっている。
SBW−ECU3は、シフトレンジを選択するシフトレバー装置25に接続されており、シフトレバー装置25から出力された選択信号に基づいて切替駆動装置14を制御してシフトレンジを切り替えるようになっている。また、SBW−ECU3は、シフトレンジを表示するシフト表示装置26に接続されており、選択されたシフトレンジに応じてシフト表示装置26の表示を切り替えるようになっている。
シフトレバー装置25は、シフトレバー27とパーキングボタン28とを有し、シフトレバー27の操作によりリバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジを選択でき、パーキングボタン28の押下によりパーキングレンジを選択できるようになっている。そして、シフトレバー装置25は、シフトレバー27の操作により選択されたシフトレンジに対応する選択信号をSBW−ECU3に出力するようになっている。
また、SBW−ECU3は、シフトレバー装置25からパーキングレンジが選択されたことを表す信号を取得すると、この信号をECT−ECU2およびリモートスタートECU5に送信するようになっている。ECT−ECU2は、この信号を取得すると、後述するように、ソレノイドバルブ22を制御してパーキングロック機構17をロック状態に移行するようになっている。
したがって、本実施の形態に係るSBW−ECU3は、パーキングロック機構17をアンロック状態からロック状態に切り替える切替指示を検出する切替指示検出手段を構成する。
また、SBW−ECU3は、シフトレンジに対応したシフト位置にシフトレバー27が一定時間保持されることによりシフトレンジを切り替えるよう切替駆動装置14を制御するようになっている。
切替駆動装置14は、油圧制御装置13のシフトバルブ23を駆動するアクチュエータを有し、アクチュエータの駆動によってシフトバルブ23を駆動させることにより、油圧制御装置13において各シフトレンジに対応したライン油圧を調整するとともに、変速段に対応した摩擦係合要素に油圧を供給するようになっている。
図2は、リモートスタートECU5の概略構成ブロック図である。
リモートスタートECU5は、リモートスタータ7(図1参照)から無線で送信された高周波信号を受信する受信アンテナ30と、受信アンテナ30により受信された高周波信号を復調するための復調回路31と、復調回路31により復調された信号の波形を整形するための整形回路32と、整形回路32から出力された信号に基づいてエンジン11の始動制御を実行するCPU33と、を備えている。
また、リモートスタートECU5は、スタータスイッチ8と接続されており、このスタータスイッチ8あるいはリモートスタータ7からエンジン11の始動指令を取得するようになっている。したがって、本実施の形態に係るリモートスタートECU5は、本発明に係る始動指令取得手段を構成する。
スタータスイッチ8は、車両の運転席近傍に設置されており、運転席に着席した運転者による押下あるいはキーの回転に応じてエンジン11の始動指令を生成するようになっている。
また、リモートスタータ7は、運転者によるボタンの押下によりエンジン11の始動指令をリモートスタートECU5に無線で送信するようになっており、リモートスタータ7から送信された電波がリモートスタートECU5に届く距離であれば、運転者により車外でボタンが押下された場合にも、エンジン11を始動させることが可能となっている。
また、リモートスタートECU5は、車内LAN回線18を介してENG−ECU1、ECT−ECU2、SBW−ECU3および電源ECU4とデータの送受信を行うための入出力回路34を備えている。また、リモートスタートECU5は、スタータスイッチ8、ブレーキセンサ35および着席センサ72から入力回路36を介して信号を取得するとともに、出力回路37を介してハザードリレー38に信号を出力するようになっている。着席センサ72は、1対の電極、コンタクトフィルムおよび電極間に配置されるスペーサにより構成される公知の着席センサにより構成されている。
さらに、リモートスタートECU5は、RAM、ROMおよびEEPROMにより構成される記憶回路39を備えている。
また、リモートスタートECU5は、SBW−ECU3から信号を入力し、現在のレンジがパーキングレンジであるか否かを判断するようになっている。
判断の結果、現在のレンジがパーキングレンジであると判断したならば、出力回路37を介してハザードリレー38を駆動し、ハザードランプを点滅させるとともに、スタータモータ15を作動させることにより、エンジン11のクランキングを行うようになっている。具体的には、エンジン始動信号がリモートスタートECU5に入力されると、リモートスタートECU5は、電源ECU4を制御して、バッテリ19をスタータモータ15に接続し、スタータモータ15に電力を供給することにより、スタータモータ15を作動させるようになっている。なお、リモートスタートECU5は、ドアロックおよびボンネットのいずれもが閉状態である場合にのみ、スタータモータ15を作動させるよう電源ECU4を制御するようにしてもよい。
同様に、リモートスタートECU5は、スタータスイッチ8を介してエンジン始動信号が入力されると、電源ECU4を制御してスタータモータ15を作動させることにより、エンジン11のクランキングを行うようになっている。
したがって、本実施の形態に係る電源ECU4およびリモートスタートECU5は、本発明に係る内燃機関始動手段を構成する。また、本実施の形態に係るリモートスタートECU5は、後述するように、本発明に係る車両の制御装置、ロック状態判断手段、故障可能性情報記憶手段および始動制御手段を構成する。
ここで、図3を参照して、パーキングロック機構について詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るパーキングロック機構およびパーキングロック機構の作動油の供給経路の模式図である。
パーキングロック機構17は、シリンダ41と、シリンダ41内を往復動するピストン42と、ピストン42を固定したピストンロッド43およびパーキングロッド44を連結する連結部材45と、パーキングロッド44に押圧されることによりパーキングギヤ47に係合するパーキングロックポール46とを有している。
シリンダ41には、延在方向の一端側にソレノイドバルブ22に接続された油孔51が形成され、延在方向の他端側に電磁コイル52が巻回されたアンロック保持部53が取り付けられている。電磁コイル52は、ECT−ECU2に接続されており、ECT−ECU2により電磁コイル52への通電が制御されるようになっている。シリンダ41の延在方向の中間位置には、ストッパ54が設けられており、ピストン42の往復動がシリンダ41の延在方向中間部で規制されるようになっている。
また、シリンダ41内の油孔51側の端部は、パーキングロックポール46をパーキングギヤ47に係合させるロック位置56に規制しており、シリンダ41内のストッパ54を設けた中間部は、パーキングロックポール46をパーキングギヤ47から離隔させるアンロック位置57に規制している。
そして、パーキングロック機構17は、ロック位置56とアンロック位置57との間でピストン42をシリンダ41内で往復動させることにより、ロック状態とアンロック状態とを切り替えるようになっている。
ピストンロッド43は、シリンダ41に挿入されており一部がシリンダ41から延出している。このピストンロッド43のうち、シリンダ41の外側に位置する端部には、磁石70が設置されており、ピストン42とともに移動するようになっている。
また、パーキングロック機構17は、ホール素子およびアンプ回路により構成されるホールIC68を備えており、このホールIC68は、磁石70の位置を検出するようになっている。ピストン42がロック位置56に移動すると、磁石70はホールIC68と対向する位置に移動するようになっており、ホールIC68はこの状態において磁石を検出すると、車内LAN回線18を介してECT−ECU2にON信号を出力するようになっている。また、ピストン42がアンロック位置57に移動すると、磁石70はホールIC68から離隔される。ホールIC68は、この状態においてECT−ECU2にOFF信号を出力するようになっている。
また、シリンダ41の外側に延出したピストンロッド43のうち、磁石70が設置された端部よりシリンダ41側に連結部材45が回動自在に連結されている。
さらに、ピストンロッド43は、シリンダ41の内側に位置する端部に磁石59を設けている。磁石59は、ピストン42の移動に伴ってシリンダ41内を往復動するようになっており、ピストン42がアンロック位置57に移動すると、電磁コイル52で囲われた空間に進入し、ピストン42がロック位置56に移動すると、電磁コイル52で囲われた空間から外れるようになっている。
そして、磁石59は、アンロック位置57にピストン42が位置した状態で、ECT−ECU2によって電磁コイル52が通電されることにより、電磁力により引き止められ、結果としてピストン42は、アンロック位置57に保持されるようになっている。
ピストン42は、ピストンロッド43の途中部分に固定されており、シリンダ41内に油孔51を通じてオイルが供給される油圧室58を画成している。そして、ピストン42は、ソレノイドバルブ22の駆動により制御される油圧室58内のオイルの供給および排出に応じて、シリンダ41内をロック位置56とアンロック位置57との間を往復動するようになっている。
連結部材45は、中間部の支軸49を中心に回動自在に構成されており、一端部がピストンロッド43に回動自在に連結され、他端部がパーキングロッド44に回動自在に連結されている。したがって、ピストン42がロック位置56に移動すると連結部材45を介してパーキングロッド44の先端がパーキングロックポール46側に押し込まれ、ピストン42がアンロック位置57に移動すると連結部材45を介してパーキングロッド44の先端がパーキングロックポール46から引き離されるようになっている。また、連結部材45の支軸49には、スプリング61が設けられており、スプリング61はパーキングロッド44をパーキングロックポール46に押し当てる方向に付勢している。
パーキングロッド44には、先端部にパーキングカム63が設けられており、このパーキングカム63がパーキングロックポール46に押し当てられることによりパーキングロックポール46がパーキングギヤ47に係合するようになっている。
パーキングカム63は、先端部に近いほど断面積が縮小するように外周面がテーパ状に形成されており、パーキングロックポール46の下部に押し当てられることにより、パーキングロックポール46をパーキングギヤ47に向けて押し上げるようになっている。
パーキングロックポール46は、パーキングギヤ47の外周に対向する位置に設けられ、支軸64を中心として揺動するようになっている。また、パーキングロックポール46には、パーキングギヤ47に係合する爪部65が形成されており、この爪部65がパーキングギヤ47に係合されることで、変速機12の出力軸が回転不能にロックされるようになっている。
ここで、パーキングロック機構17のアンロック動作およびロック動作について簡単に説明する。パーキングロックポール46の爪部65がパーキングギヤ47に係合しているロック状態において、ECT−ECU2からアンロック信号が出力されると、ソレノイドバルブ22によりシリンダ41内に油圧が加えられ、ピストン42がアンロック位置57側に向かって移動し始める。ピストン42がアンロック位置57側に向かって移動し始めると、スプリング61の付勢力に抗するようにしてパーキングカム63がパーキングロックポール46の下部から引き離され、パーキングロックポール46が支軸64を中心として下方に揺動し、爪部65がパーキングギヤ47から外れるようになっている。
そして、ピストン42がアンロック位置57に到達すると、爪部65がパーキングギヤ47から完全に外れ、ピストンロッド43に設けられた磁石59が電磁コイル52で囲われた空間に侵入する。この状態で、電磁コイル52が通電されて、磁石59が電磁力により電磁コイル52で囲われた空間内に保持され、爪部65がパーキングギヤ47から完全に外れたアンロック状態が維持されるようになっている。
このように、パーキングロック機構17のアンロック状態は、油圧によりピストン42がアンロック位置57に押し付けられるとともに、電磁力により磁石59が保持されることで、アンロック状態が維持されるようになっている。すなわち、パーキングロック機構17は、車両の走行中にエンジンストールが発生しオイルポンプ16が停止することによりシリンダ41内の油圧が低下した場合でも、電気的にアンロック状態を保持する構成となっている。
一方、このアンロック状態において、ECT−ECU2からロック信号が出力されると、電磁コイル52の通電が停止されるとともに、ソレノイドバルブ22によりシリンダ41内が減圧され、スプリング61の付勢力によりピストン42がロック位置56側に向かって移動し始める。ピストン42がロック位置56側に向かって移動し始めると、パーキングカム63がパーキングロックポール46の下部に押し当てられ、パーキングロックポール46が支軸64を中心として上方に揺動して、爪部65がパーキングギヤ47に接近するようになっている。
そして、ピストン42がロック位置56に到達すると、爪部65がパーキングギヤ47に係合し、スプリング61の付勢力によりロック状態が維持されるようになっている。
したがって、本実施の形態に係るECT−ECU2およびソレノイドバルブ22は、本発明に係る切替制御手段を構成する。
ところで、このようなパーキングロック機構17においては、ソレノイドバルブ22に固着が発生した場合には、パーキングレンジにシフトしたにもかかわらずオイルポンプ16と油圧室58との間が連通したままとなる。この場合、エンジン11が停止すると、オイルポンプ16も停止し油圧室58の油圧が低下するため、ピストン42がロック位置56側に移動し、パーキングロック機構17がロック状態に移行するものの、エンジン11が再び始動すると、オイルポンプ16も始動し油圧室58の油圧が再び高まるため、パーキングレンジであるにもかかわらずパーキングロック機構17がアンロック状態となってしまう。
そのため、後述するように、本実施の形態に係るSBW−ECU3、電源ECU4あるいはリモートスタートECU5は、ソレノイドバルブ22に固着が発生している場合には、通常時と比較して、エンジン11の始動を制限するようになっている。
図1に戻り、車内LAN回線18には、エンジン回転数センサ67、ホールIC68および油圧センサ71が接続されている。
エンジン回転数センサ67は、所定角度単位のクランク回転からエンジン回転数を検出して電気信号に変換し、ENG−ECU1に出力するようになっている。
油圧センサ71は、後述するように、パーキングロック機構17に供給される油圧を測定するようになっている。
また、ECT−ECU2のROMには、パーキングレンジ許可速度Vspおよびニュートラルレンジ許可速度Vsnが記憶されており、パーキングレンジ許可速度Vspは、シフトレンジをパーキングレンジに切替可能な最大限界速度を示し、ニュートラルレンジ許可速度Vsnは、ニュートラルレンジに切替可能な最大限界速度を示している。そして、ECT−ECU2は、図示しない車速センサから出力された車速とパーキングレンジ許可速度Vspおよびニュートラルレンジ許可速度Vsnとを比較して、シフトレンジの切り替えを許可するようになっている。なお、パーキングレンジ許可速度Vspは、パーキングロックポール46がパーキングギヤ47に噛み合い可能なエンゲージ速度であり、パーキングロックポール46とパーキングギヤ47との間でラチェッティングが生じない速度である。
また、ECT−ECU2のROMには、ドライブレンジにおける走行中に車速およびスロットル開度に基づいて変速段を選択するための変速線図が記憶されている。ECT−ECU2は、図示しない車速センサおよびスロットル開度センサから出力された電気信号と、この変速線図に基づいて変速段を選択し、油圧制御装置13を制御して変速機12における変速段を形成するようにする。
以下、本発明の実施の形態に係る車両の制御装置を構成するECT−ECU2およびリモートスタートECU5の特徴的な構成について、図1ないし図3を参照して説明する。
車両の制御装置を構成するECT−ECU2およびリモートスタートECU5は、パーキングロック機構17がロック状態であるか否かを判断するようになっている。具体的には、ECT−ECU2は、SBW−ECU3からパーキングレンジが選択されたことを表す信号を取得すると、ソレノイドバルブ22を制御してパーキングロック機構17をロック状態に移行するとともに、ホールIC68から信号を取得するようになっており、この信号が上述したON信号であるか否かに基づいて、パーキングロック機構17がロック状態であるか否かを判断するようになっている。ECT−ECU2は、この判断の結果を表す信号を、車内LAN回線18を介してリモートスタートECU5に送信するようになっている。
したがって、本実施の形態に係るECT−ECU2、リモートスタートECU5およびホールIC68は、本発明に係るロック状態判断手段を構成する。
また、リモートスタートECU5は、SBW−ECU3からパーキングレンジが選択されたことを表す信号を取得したにもかかわらず、ECT−ECU2からパーキングロック機構17がロック状態ではないことを表す信号、すなわちアンロック状態を表す信号を取得した場合には、ソレノイドバルブ22の固着などに起因して、パーキングレンジが選択されたにもかかわらずパーキングロック機構17がロック状態にならず、パーキングロック機構17が故障可能性を有していると判断するようになっている。
また、リモートスタートECU5は、パーキングロック機構17が故障可能性を有していると判断した場合には、パーキングロック機構17が故障している可能性を表す故障可能性情報を、始動制限フラグとしてEEPROMに記憶するようにする。したがって、本実施の形態に係るリモートスタートECU5は、本発明に係る故障可能性情報記憶手段を構成する。
なお、車両の故障状態を診断および記憶するダイアグノーシスを実行するためのECUが車両に搭載されている場合には、リモートスタートECU5は、このECUを起動し、パーキングロック機構17が故障している可能性を表す故障可能性情報をこのECUが備える記憶手段に記憶させてもよい。
また、リモートスタートECU5は、EEPROMに始動制限フラグが記憶されている場合、すなわち始動制限フラグがオンになっている場合には、エンジン11の始動を禁止するようになっている。具体的には、リモートスタートECU5は、リモートスタータ7からエンジン11の始動指令を取得すると、EEPROMに記憶されている始動制限フラグを参照し、始動制限フラグがオンになっている場合には、取得したエンジンの始動指令を無効にするようになっている。
さらに、リモートスタートECU5は、スタータスイッチ8からエンジン11の始動信号を取得した場合には、この始動指令の無効を解除するようになっており、上述の方法でスタータモータ15を作動させるようになっている。
つまり、本実施の形態に係るリモートスタートECU5は、本発明に係る始動制御手段を構成する。
ここで、図4を参照してエンジンの始動制御処理について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係るエンジンの始動制御処理を示すフローチャートである。なお、以下のフローはECT−ECU2およびSBW−ECU3が起動したときに開始される。また、以下の処理は、ECT−ECU2を構成するCPUおよびリモートスタートECU5を構成するCPUによって協働して実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
ECT−ECU2は、まず、ソレノイドバルブ22に固着が発生しているか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、ECT−ECU2は、SBW−ECU3よりパーキングレンジが選択されたことを表す信号を取得すると、ホールIC68の出力信号を取得する。その結果、取得した信号がパーキングロック機構17のロック状態を表すON信号であるならば、ソレノイドバルブ22が固着していないと判断し(ステップS11でNo)、このステップを繰り返す。一方、ECT−ECU2は、取得した信号がパーキングロック機構17のアンロック状態を表すOFF信号であるならば、ソレノイドバルブ22が固着していると判断し(ステップS11でYes)、ステップS12に移行する。
次に、ECT−ECU2は、車内LAN回線18を介してソレノイドバルブ22が固着していることを表す信号をリモートスタートECU5に送信する(ステップS12)。リモートスタートECU5は、受信した信号を始動制限フラグとしてEEPROMに記憶する。すなわち、EEPROMに記憶される始動制限フラグをオンにする。これにより、エンジン11が停止し、各ECUに対する電力の供給が停止した状態においても、始動制限フラグがEEPROMに記憶されることになる。
次に、リモートスタートECU5は、エンジン11に対する始動要求が、リモートスタータ7による始動要求であるか否かを判断する(ステップS13)。具体的には、リモートスタートECU5のCPU33は、車両の停止時に、エンジン11に対する始動要求を取得し、このエンジン11に対する始動要求が受信アンテナ30、復調回路31および整形回路32を介して入力されたものであるならば、リモートスタータ7による始動要求であると判断する。また、リモートスタートECU5のCPU33は、エンジン11に対する始動要求がスタータスイッチ8から入力回路36を介して入力されたものであるならば、リモートスタータ7による始動要求ではないと判断する。
リモートスタートECU5は、エンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7から送信されたと判断すると(ステップS13でYes)、このエンジン11に対する始動要求を拒否し、エンジンの始動を禁止する(ステップS14)。
一方、リモートスタートECU5は、エンジン11に対する始動要求がスタータスイッチ8により生じたものでありリモートスタータ7から送信されたものでないと判断すると(ステップS13でNo)、この始動要求を許可し(ステップS15)、ENG−ECU1にエンジン11の始動制御を実行させる。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置は、パーキングロック機構17のロック状態への移行が指示されたにもかかわらずパーキングロック機構17がアンロック状態である場合にはエンジン11の始動を禁止するので、運転者の意図しない車両の挙動を確実に防止し、車両の安全性を向上することができる。また、車両の停止状態が維持される場合には、エンジン11の始動の禁止を解除するので、運転者の利便性を維持することができる。
また、スタータスイッチ8から始動指令を受信した場合には、運転者が車両に乗車しており、運転者の操作により車両の停止状態を維持できると判断できるので、運転者の利便性を低下させることなく車両の安全性を向上することができる。
なお、以上の説明においては、ホールIC68、磁石70およびECT−ECU2がロック状態判断手段を構成する場合について説明したが、これに限定されず、油圧センサ71およびECT−ECU2がロック状態判断手段を構成するようにしてもよい。
この場合、油圧センサ71は、ソレノイドバルブ22とパーキングロック機構17との間の油圧経路に設置され、パーキングロック機構17の油圧室58に供給される油圧を検出するようにする。
油圧センサ71は、所定の閾値以上の油圧を検出した場合には、ECT−ECU2に対しパーキングロック機構17がアンロック状態であることを表すOFF信号を送信し、所定の閾値未満の油圧を検出した場合には、ECT−ECU2に対しパーキングロック機構17がロック状態であることを示すON信号を送信するようになっている。
所定の閾値としては、パーキングロックポール46がパーキングギヤ47から引き離れる油圧を設定するようにし、予め実験的な測定により定められている。これにより、油圧センサ71は、パーキングロック機構17がアンロック状態に移行した場合にOFF信号を送信し、パーキングロック機構17がロック状態に移行した場合にON信号を送信するようになっている。
ECT−ECU2は、パーキングボタン28の押下によりパーキングレンジが選択されたにもかかわらず、油圧センサ71からOFF信号を受信した場合には、ソレノイドバルブ22に固着が発生しており、パーキングロック機構17がアンロック状態のまま保持されていると判断するようになっている。
なお、以上の説明においては、リモートスタートECU5がエンジン11の始動を禁止する場合について説明しているが、これに限定されず、次に説明する第2の実施の形態のように、SBW−ECU3がエンジン11の始動を禁止するようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置について、図1ないし図3および図5を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態に係る車両の制御装置の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成とほぼ同様であり、各構成要素については、図1ないし図3に示した第1の実施の形態と同様の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
リモートスタートECU5は、ブレーキセンサ35からブレーキが運転者により踏込まれていることを表すON信号あるいは踏込まれていないことを表すOFF信号のいずれかを取得するようになっている。なお、ブレーキセンサ35は、公知のようにブレーキペダルに加わる踏力が所定の閾値以上であるならば、ON信号を生成するようになっている。
また、リモートスタートECU5は、着席センサ72から運転者が運転席に着席していることを表すON信号あるいは着席していないことを表すOFF信号のいずれかを取得するようになっている。また、リモートスタートECU5は、ブレーキセンサ35および着席センサ72からこれらの信号を取得すると、車内LAN回線18を介してSBW−ECU3に送信するようになっている。
また、ECT−ECU2は、上述した第1の実施の形態における制御と同様に、ソレノイドバルブ22が固着しているか否かを判断する。そして、ECT−ECU2は、ソレノイドバルブ22が固着していると判断した場合には、故障可能性情報としての始動制限フラグをSBW−ECU3に送信する。
SBW−ECU3は、始動制限フラグを取得した場合には、SBWの制御に異常が発生していると判断し、この始動制限フラグをEEPROMに記憶するようになっている。すなわち、EEPROMに記憶される始動制限フラグをオンにする。したがって、本実施の形態に係るSBW−ECU3は、本発明に係る故障可能性情報記憶手段を構成する。
なお、SBW−ECU3は、上述した第1の実施の形態と同様に、ダイアグノーシスを実行するECUを起動させ、このECUが有する不揮発性のメモリに始動制限フラグを記憶するようにしてもよい。
また、リモートスタートECU5は、リモートスタータ7あるいはスタータスイッチ8からエンジン11に対する始動要求を取得すると、この始動要求を表す信号をSBW−ECU3に送信する。このとき、リモートスタートECU5は、エンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7から入力されたものであるか、あるいはスタータスイッチ8から入力されたものであるかを識別する入力識別信号も併せて送信する。
SBW−ECU3は、この始動要求および入力識別信号を取得した結果、始動要求がリモートスタータ7から入力されたものであると判断すると、ブレーキセンサ35および着席センサ72からそれぞれ信号を取得し、これらの信号のうちのいずれかがON信号であるならば、エンジン11に対する始動要求を許可し、スタータモータ15本体に電力を供給するための不図示のリレーを駆動し、エンジン11を始動させるようになっている。
これに対し、SBW−ECU3は、始動要求がリモートスタータ7から入力されたものであり、かつ、ブレーキセンサ35および着席センサ72から取得した信号のいずれもがOFF信号であるならば、スタータモータ15本体に電力を供給するための不図示のリレーの駆動を禁止するようになっている。
なお、SBW−ECU3は、ソレノイドバルブ22が固着している状態でスタータスイッチ8からエンジン11に対する始動要求を取得した場合には、ブレーキセンサ35および着席センサ72から取得した信号がON信号であるかOFF信号であるかにかかわらず、上述した第1の実施の形態における制御と同様に、エンジン11に対する始動要求を許可するようになっている。
したがって、本実施の形態に係るSBW−ECU3は、本発明に係る始動制御手段を構成する。
ここで、図5を参照してエンジンの始動制御処理について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係るエンジンの始動制御処理を示すフローチャートである。なお、以下のフローはECT−ECU2およびSBW−ECU3が起動したときに開始される。また、以下の処理は、ECT−ECU2を構成するCPU、SBW−ECU3を構成するCPUおよびリモートスタートECU5を構成するCPUによって協働して実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
ECT−ECU2は、まず、ソレノイドバルブ22に固着が発生しているか否かを判断する(ステップS21)。具体的には、ECT−ECU2は、SBW−ECU3よりパーキングレンジが選択されたことを表す信号を取得すると、ホールIC68の出力信号を取得する。その結果、取得した信号がパーキングロック機構17のロック状態を表すON信号であるならば、ソレノイドバルブ22が固着していないと判断し(ステップS21でNo)、このステップを繰り返す。一方、ECT−ECU2は、取得した信号がパーキングロック機構17のアンロック状態を表すOFF信号であるならば(ステップS21でYes)、ソレノイドバルブ22が固着していると判定し、車内LAN回線18を介して始動制限フラグをSBW−ECU3に送信する。
次に、SBW−ECU3は、始動制限フラグを取得すると、SBW制御が異常状態であると判定する(ステップS22)。この場合、SBW−ECU3は、受信した信号を始動制限フラグとしてEEPROMに記憶する。すなわち、EEPROMに記憶される始動制限フラグをオンにする。
次に、SBW−ECU3は、エンジン11に対する始動要求が、リモートスタータによる始動要求であるか否かを判断する(ステップS23)。具体的には、リモートスタートECU5は、車両の停止時に、エンジン11に対する始動要求を取得したならば、このエンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7およびスタータスイッチ8のうちいずれから入力されたものであるかを表す入力識別信号を、エンジン11に対する始動要求と併せてSBW−ECU3に送信する。そして、SBW−ECU3は、この始動要求を取得すると、入力識別信号を参照し、リモートスタータ7およびスタータスイッチ8のうちのいずれから入力されたものであるかを判断する。
SBW−ECU3は、エンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7から送信されたと判断すると(ステップS23でYes)、ブレーキセンサ35および着席センサ72からそれぞれ信号を取得する(ステップS24)。
SBW−ECU3は、ブレーキセンサ35から取得した信号がブレーキオンを表すON信号であるか、あるいは着席センサ72から取得した信号が運転者の着席を表すON信号であるならば(ステップS24でYes)、エンジン11に対する始動要求を許可し(ステップS26)、スタータモータ15本体に電力を供給するための不図示のリレーを駆動しENG−ECU1にエンジン11の始動制御を実行させる。一方、ブレーキセンサ35および着席センサ72から取得した信号がいずれもOFF信号であるならば、スタータモータ15本体に電力を供給するための不図示のリレーの駆動を禁止し、エンジン11に対する始動要求を拒否する(ステップS25)。
一方、リモートスタートECU5は、ステップS23において、エンジン11に対する始動要求がスタータスイッチ8により生じたものでありリモートスタータ7から送信されたものでないと判断すると(ステップS23でNo)、この始動要求を許可し(ステップS26)、ENG−ECU1にエンジン11の始動制御を実行させる。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置は、ブレーキペダルに加わる踏力が所定の閾値以上であるならば、パーキングロック機構17がアンロック状態にあるかロック状態にあるかにかかわらず、エンジン11を始動しても車両の停止状態は確実に維持される。したがって、運転者の利便性を低下させることなく車両の安全性を向上することができる。
また、運転者が着席している場合には、運転者の操作により車両の停止状態を維持できると判断できるので、運転者の意図しない車両の挙動を確実に防止し、運転者の利便性を低下させることなく車両の安全性を向上することができる。
なお、以上の説明においては、SBW−ECU3が、ブレーキセンサ35によるON信号の送信時にリモートスタータ7から送信されたエンジン11に対する始動要求を許可する場合について説明した。しかしながら、SBW−ECU3は、ブレーキセンサ35により検知されるブレーキ踏力の大きさに応じてエンジン11に対する始動要求の許可あるいは拒否を判断するようにしてもよい。
この場合、SBW−ECU5は、ブレーキ踏力における第1の閾値と、この第1の閾値より大きい第2の閾値を予めROMに記憶しておく。
そして、SBW−ECU3は、エンジン11に対する始動要求がスタータスイッチ8から入力された場合には、ソレノイドバルブ22が固着しSBW制御に異常があるか否かを判定するとともに、ブレーキセンサ35からブレーキ踏力を表す信号を取得する。SBW−ECU3は、SBW制御に異常がないと判定した場合には、ブレーキ踏力とROMに記憶されている第1の閾値とを比較し、比較の結果、ブレーキ踏力が第1の閾値以上であるならば始動要求を許可するようにする。また、SBW−ECU3は、SBW制御に異常があると判定した場合には、ブレーキ踏力とROMに記憶されている第2の閾値とを比較し、比較の結果、ブレーキ踏力が第2の閾値以上であるならば始動要求を許可するようにする。
ここで、ROMに記憶される第1の閾値および第2の閾値としては、ソレノイドバルブ22が固着していない場合および固着している場合においてエンジン11が始動をしたとしても車輪の回転を確実に防止することができる値として設定されており、予め実験的な測定により定められている。
また、以上の説明においては、SBW−ECU3がブレーキセンサ35および着席センサ72から信号を入力し、エンジン11の始動の禁止およびその解除を判断する場合について説明したが、これに限定されず、SBW−ECU3は、サイドブレーキなど車両の停止時に車輪を固定するためのブレーキのON状態およびOFF状態に基づいて、エンジン11の始動の禁止およびその解除を判断するようにしてもよい。
このような構成を有することにより、車両の制御装置は、ブレーキペダルに加わる踏力に応じて始動の禁止解除の条件を変更できるので、運転者の利便性と車両の安全性とを両立させることが可能となる。
なお、以上の説明においては、SBW−ECU3がエンジン11の始動を禁止する場合について説明しているが、これに限定されず、次に説明する第3の実施の形態のように、電源ECU4がエンジン11の始動を禁止するようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る車両の制御装置について、図1ないし図3および図6を参照して説明する。
なお、第3の実施の形態に係る車両の制御装置の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成とほぼ同様であり、各構成要素については、図1ないし図3に示した第1の実施の形態と同様の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
ECT−ECU2は、上述した第1の実施の形態における制御と同様に、ソレノイドバルブ22が固着しているか否かを判断する。そして、ECT−ECU2は、ソレノイドバルブ22が固着していると判断した場合には、故障可能性情報としての始動制限フラグを電源ECU4に送信する。
電源ECU4は、始動制限フラグを取得した場合には、この始動制限フラグをEEPROMに記憶するようになっている。すなわち、EEPROMに記憶される始動制限フラグをオンにする。したがって、本実施の形態に係る電源ECU4は、本発明に係る故障可能性情報記憶手段を構成する。
また、リモートスタートECU5は、リモートスタータ7あるいはスタータスイッチ8からエンジン11に対する始動要求を取得すると、この始動要求を表す信号を電源ECU4に送信する。このとき、リモートスタートECU5は、エンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7から入力されたものであるか、あるいはスタータスイッチ8から入力されたものであるかを識別する入力識別信号も併せて送信する。
電源ECU4は、この始動要求および入力識別信号を取得した結果、始動要求がリモートスタータ7から入力されたものであると判断すると、スタータリレー73の駆動を禁止するようになっている。
一方、電源ECU4は、ソレノイドバルブ22が固着している状態でスタータスイッチ8からエンジン11に対する始動要求を取得した場合には、上述した第1の実施の形態における制御と同様に、エンジン11に対する始動要求を許可するようになっている。
したがって、本実施の形態に係る電源ECU4は、本発明に係る始動制御手段を構成する。
ここで、図6を参照してエンジンの始動制御処理について説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態に係るエンジンの始動制御処理を示すフローチャートである。なお、以下のフローはECT−ECU2およびSBW−ECU3が起動したときに開始される。また、以下の処理は、ECT−ECU2を構成するCPU、電源ECU4を構成するCPUおよびリモートスタートECU5を構成するCPUによって協働して実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
ECT−ECU2は、まず、ソレノイドバルブ22に固着が発生しているか否かを判断する(ステップS31)。具体的には、ECT−ECU2は、SBW−ECU3よりパーキングレンジが選択されたことを表す信号を取得すると、ホールIC68の出力信号を取得する。その結果、取得した信号がパーキングロック機構17のロック状態を表すON信号であるならば、ソレノイドバルブ22が固着していないと判断し(ステップS31でNo)、このステップを繰り返す。一方、ECT−ECU2は、取得した信号がパーキングロック機構17のアンロック状態を表すOFF信号であるならば、ソレノイドバルブ22が固着していると判断し(ステップS31でYes)、ステップS32に移行する。
次に、ECT−ECU2は、車内LAN回線18を介してソレノイドバルブ22が固着していることを表す信号を電源ECU4に送信する(ステップS32)。電源ECU4は、受信した信号を始動制限フラグとしてEEPROMに記憶する。すなわち、EEPROMに記憶される始動制限フラグをオンにする。これにより、エンジン11が停止し、各ECUに対する電力の供給が停止した状態においても、始動制限フラグがEEPROMに記憶されることになる。
次に、電源ECU4は、エンジン11に対する始動要求が、リモートスタータによる始動要求であるか否かを判断する(ステップS32)。具体的には、リモートスタートECU5は、車両の停止時に、エンジン11に対する始動要求を取得したならば、このエンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7およびスタータスイッチ8のうちいずれから入力されたものであるかを表す入力識別信号を、エンジン11に対する始動要求と併せて電源ECU4に送信する。そして、電源ECU4は、この始動要求を取得すると、入力識別信号を参照し、リモートスタータ7およびスタータスイッチ8のうちのいずれから入力されたものであるかを判断する。
電源ECU4は、エンジン11に対する始動要求がリモートスタータ7から送信されたと判断すると(ステップS32でYes)、スタータリレー73の駆動を禁止する(ステップS33)。
一方、電源ECU4は、エンジン11に対する始動要求がスタータスイッチ8により生じたものでありリモートスタータ7から送信されたものでないと判断すると(ステップS32でNo)、スタータリレー73の駆動を許可し(ステップS34)、ENG−ECU1にエンジン11の始動制御を実行させる。
以上のように、本発明の第3の実施の形態に係る車両の制御装置は、車両の安全性を向上することができるとともに、車載される電子制御装置に対する電力の供給は禁止されないので、運転者の利便性を維持することができる。
なお、以上の説明においては、車両がENG−ECU1、ECT−ECU2、SBW−ECU3、電源ECU4およびリモートスタートECU5を備え、これらのECUが上述した機能をそれぞれ有する場合について説明した。しかしながら、車両に搭載されるこれらのECUの組み合わせは一例にすぎず、これらのECUが1つの全体ECUにより構成されていてもよい。この場合、全体ECUは、上記各ECUの機能を有し、エンジン11の始動制御処理など上述した各制御を実行するようにする。また、これらのECUのうち2つ以上のECUの機能が1つのECUにより実現されるようにしてもよく、逆に、これらのうちいずれかのECUにより実現される機能が、複数のECUの機能として分割されるようにしてもよい。
また、以上の説明においては、エンジン11の始動制御処理が、第1の実施の形態においてはECT−ECU2およびリモートスタートECU5のCPUにより、第2の実施の形態においてはECT−ECU2、SBW−ECU3およびリモートスタートECU5のCPUにより、第3の実施の形態においてはECT−ECU2、電源ECU4およびリモートスタートECU5のCPUにより、それぞれ協働して実行される場合について説明した。しかしながら、エンジン11の始動制御処理を実行するこれらのECUの組み合わせは一例にすぎず、例えば、上述した全体ECUによりエンジン11の始動制御処理が実行されるようにしてもよい。
また、以上の説明においては、パーキングロック機構17に供給される油圧がソレノイドバルブ22により制御される場合について説明した。しかしながら、パーキングロック機構17に供給される油圧が、電磁ソレノイドと切替バルブとを組み合わせた油圧制御機構により制御されてもよい。
また、以上の説明においては、SBW−ECU3が始動制御手段を構成する場合において、SBW−ECU3がブレーキセンサ35および着席センサ72のON信号およびOFF信号に基づきエンジン11に対する始動の禁止あるいは許可の制御を実行する場合について説明した。しかしながら、電源ECU4あるいはリモートスタートECU5が始動制御手段を構成する場合においても、これらのECUがブレーキセンサ35および着席センサ72のON信号およびOFF信号に基づきエンジン11に対する始動の禁止あるいは許可の判断を実行するようにしてもよい。
また、以上の説明においては、複数の変速段を形成する変速機12を備えた車両に本発明に係る制御装置を適用する場合について説明したが、これに限定されず、無段変速機(CVT)など他の変速機を搭載した車両に適用してもよい。また、以上の説明においては、動力源としてエンジン11を備えた車両に本発明に係る制御装置を適用する場合について説明したが、これに限定されず、駆動源としてエンジンおよびモータジェネレータを備えたハイブリッド車両に適用してもよい。
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、エンジンの始動時における車両の安全性を向上できるという効果を奏するものであり、リモートスタータによりエンジンを始動可能な車両の制御装置に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の概略ブロック構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るリモートスタートECUの概略ブロック構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパーキングロック機構およびパーキングロック機構の作動油の供給経路の模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエンジンの始動制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るエンジンの始動制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るエンジンの始動制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ENG−ECU
2 ECT−ECU(車両の制御装置、ロック状態判断手段、切替制御手段)
3 SBW−ECU(切替指示検出手段、始動制御手段、故障可能性情報記憶手段)
4 電源ECU(始動制御手段、故障可能性情報記憶手段、内燃機関始動手段)
5 リモートスタートECU(車両の制御装置、始動指令取得手段、ロック状態判断手段、故障可能性情報記憶手段、始動制御手段、内燃機関始動手段)
7 リモートスタータ
8 スタータスイッチ
11 エンジン
12 変速機
13 油圧制御装置
14 切替駆動装置
15 スタータモータ
16 オイルポンプ(油圧供給手段)
17 パーキングロック機構
22 ソレノイドバルブ(切替制御手段)
25 シフトレバー装置
27 シフトレバー
28 パーキングボタン
35 ブレーキセンサ
47 パーキングギヤ
56 ロック位置
57 アンロック位置
58 油圧室
68 ホールIC(ロック状態判断手段)
71 油圧センサ(ロック状態判断手段)
72 着席センサ
73 スタータリレー

Claims (5)

  1. 内燃機関の回転軸から駆動力を入力し所定の変速比で出力軸に伝達する変速機と、
    前記内燃機関に対する始動指令をスタータスイッチおよび無線通信のうち少なくともいずれか一方により取得する始動指令取得手段と、
    前記始動指令取得手段により始動指令が取得された場合に前記内燃機関を始動する内燃機関始動手段と、
    前記内燃機関の回転軸の回転により油圧を発生する油圧供給手段と、
    前記油圧供給手段により供給される油圧の減少により前記変速機の出力軸をロックするロック状態に移行し、前記油圧の増加により前記ロック状態を解除するアンロック状態に移行するパーキングロック機構と、を備えた車両の制御装置において、
    前記パーキングロック機構をアンロック状態からロック状態に切り替える切替指示を検出する切替指示検出手段と、
    前記切替指示検出手段により検出された切替指示に応じて前記パーキングロック機構がアンロック状態からロック状態に切り替わるよう前記パーキングロック機構に供給される油圧を制御する切替制御手段と、
    前記パーキングロック機構がロック状態であるか否かを判断するロック状態判断手段と、
    前記切替指示検出手段によりロック状態に移行する指示が検出され、かつ、ロック状態判断手段により前記パーキングロック機構がロック状態ではないと判断された場合には、前記パーキングロック機構が故障している可能性を表す故障可能性情報を記憶する故障可能性情報記憶手段と、
    前記故障可能性情報記憶手段に前記故障可能性情報が記憶されている場合には、前記内燃機関始動手段による前記内燃機関の始動を禁止するとともに、前記車両の停止状態が維持される条件が満たされているならば前記始動の禁止を解除する始動制御手段と、を備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記車両の停止状態が維持される条件は、前記始動指令取得手段が前記スタータスイッチから前記始動指令を取得したことであることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. ブレーキペダルに加わる踏力を検出する踏力検出手段を備え、
    前記車両の停止状態が維持される条件は、前記踏力検出手段により検出された踏力が所定の閾値以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. ブレーキペダルに加わる踏力を検出する踏力検出手段を備え、
    前記始動制御手段は、前記故障可能性情報記憶手段に前記故障可能性情報が記憶されていない場合には、前記踏力検出手段により検出された踏力が第1の閾値以上であることを条件に前記内燃機関の始動を許可し、前記故障可能性情報記憶手段に前記故障可能性情報が記憶されている場合には、前記踏力検出手段により検出された踏力が前記第1の閾値より大きい第2の閾値以上であることを条件に前記内燃機関の始動を許可することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  5. 運転者が着席しているか否かを判断する着席センサを備え、
    前記車両の停止状態が維持される条件は、前記着席センサにより運転者が着席していると判断されたことであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
JP2008284559A 2008-11-05 2008-11-05 車両の制御装置 Pending JP2010112444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284559A JP2010112444A (ja) 2008-11-05 2008-11-05 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284559A JP2010112444A (ja) 2008-11-05 2008-11-05 車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010112444A true JP2010112444A (ja) 2010-05-20

Family

ID=42301147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008284559A Pending JP2010112444A (ja) 2008-11-05 2008-11-05 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010112444A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013050064A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Daihatsu Motor Co Ltd アイドルストップ車両の制御装置
CN103770693A (zh) * 2014-02-18 2014-05-07 重庆五洲龙新能源汽车有限公司 一种新能源车电路故障应对方法及系统
WO2014119515A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用伝動装置
KR101474688B1 (ko) * 2014-04-01 2014-12-18 신현오 차량 제동계통 안전관리 감시장치
JP2015000689A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電磁ロック装置およびそれを備えたパーキングロック装置
CN104842972A (zh) * 2014-02-14 2015-08-19 本田技研工业株式会社 动力传递装置
JP2017226351A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 ジヤトコ株式会社 パークロックデバイスの制御装置及びパークロックデバイスの制御方法
JP2021107734A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 株式会社クボタ 作業車両
JP2021136761A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 日本電産株式会社 インバータ回路

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013050064A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Daihatsu Motor Co Ltd アイドルストップ車両の制御装置
WO2014119515A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用伝動装置
US9643608B2 (en) 2013-01-29 2017-05-09 Aisin Aw Co., Ltd. Vehicular power transmission device
CN104903624A (zh) * 2013-01-29 2015-09-09 爱信艾达株式会社 车辆用传动装置
CN104903624B (zh) * 2013-01-29 2017-03-15 爱信艾达株式会社 车辆用传动装置
JP5910762B2 (ja) * 2013-01-29 2016-04-27 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用伝動装置
JP2015000689A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電磁ロック装置およびそれを備えたパーキングロック装置
CN104842972A (zh) * 2014-02-14 2015-08-19 本田技研工业株式会社 动力传递装置
CN103770693A (zh) * 2014-02-18 2014-05-07 重庆五洲龙新能源汽车有限公司 一种新能源车电路故障应对方法及系统
CN103770693B (zh) * 2014-02-18 2016-04-13 重庆五洲龙新能源汽车有限公司 一种新能源车电路故障应对方法及系统
CN106255628A (zh) * 2014-04-01 2016-12-21 申铉吾 车辆制动管理装置
WO2015152529A1 (ko) * 2014-04-01 2015-10-08 신현오 차량 제동 관리장치
KR101474688B1 (ko) * 2014-04-01 2014-12-18 신현오 차량 제동계통 안전관리 감시장치
JP2017512714A (ja) * 2014-04-01 2017-05-25 シン, ヒョンオSHIN, Hyun−Oh 車両制動管理装置
AU2015242724B2 (en) * 2014-04-01 2018-07-26 Hyun-Oh Shin Vehicle brake management device
US10099673B2 (en) * 2014-04-01 2018-10-16 Hyun-Oh Shin Vehicle brake management device
CN106255628B (zh) * 2014-04-01 2019-01-08 申铉吾 车辆制动管理装置
JP2017226351A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 ジヤトコ株式会社 パークロックデバイスの制御装置及びパークロックデバイスの制御方法
JP2021107734A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 株式会社クボタ 作業車両
US11815168B2 (en) 2019-12-27 2023-11-14 Kubota Corporation Work vehicle
JP7419064B2 (ja) 2019-12-27 2024-01-22 株式会社クボタ 作業車両
JP2021136761A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 日本電産株式会社 インバータ回路
JP7386097B2 (ja) 2020-02-26 2023-11-24 ニデック株式会社 インバータ回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010112444A (ja) 車両の制御装置
US8281681B2 (en) Shift-by-wire system
JP2013199963A (ja) シフトバイワイヤ制御システム
KR101250138B1 (ko) 차량 구동 장치 및 그 제어 방법
US6816059B2 (en) Anti-theft system for moving object
EP2620339A1 (en) Control of a freewheel mode for a hybrid vehicle with engine off
JP4524610B2 (ja) アイドルストップ付き車両の制御装置
EP2686192B1 (en) Vehicle and method of control thereof in start and stop condition
CN101903231B (zh) 用于运行混合动力车辆的方法和装置
CN104670212B (zh) 发动机点火-变速箱换挡互锁
JP2007023919A (ja) エンジン始動制御システム
US6589131B2 (en) Shift controlling method of a transmission
JP2009275797A (ja) 車両の制御装置
US20060155435A1 (en) Method and system for controlling at least one actuator in the drive train of a motor vehicle
JP2010202023A (ja) 車両電源システム
JP2008511802A (ja) 自動変速機のロックを非常解除するための方法
KR19980018405A (ko) 자동차
JP5853986B2 (ja) アイドルストップ制御装置
CN107664208A (zh) 车辆的控制装置
JP5151918B2 (ja) シフトセレクトシステム
JP4963486B2 (ja) 車両の制御装置
JP2006248471A (ja) 車両用盗難防止装置、車両用遠隔始動装置、及び、車両
WO2015097755A1 (ja) エンジンの制御装置及び制御方法
JP2021131114A (ja) 車両制御システム
JP5051097B2 (ja) 車両の制御装置