JP2010111983A - ゴム補強用ガラス繊維コード及び伝動ベルト - Google Patents

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【課題】伝動ベルト等のゴム製品の補強用に埋設されるゴム補強用ガラス繊維コードであって、多数のガラス繊維フィラメントに集束剤を塗布する際に、塗布環境を汚すことなく、母材ゴムに埋設後、伝動ベルトの端面からガラス繊維フィラメントが、ほつれて飛び出すこと防止するのに好適なゴム補強用ガラス繊維コードを提供する。
【解決手段】アミノシランとエポキシ樹脂を含有する集束剤を付着させた直径5.0μm以上、7.0μm以下のガラス繊維フィラメントを200本以上、800本以下を束ねて集束させたストランドを2本以上、3本以下撚ってなり、ストランドの長手方向に対する撚り数が3回/25mm以上、4回/25mm以下であること。
【選択図】なし

Description

本発明は、伝動ベルト等のゴム製品の補強のために母材ゴムに埋設して使用するゴム補強用ガラス繊維コードに関する。特に、ウレタンゴムに埋設して使用するゴム補強用ガラス繊維コードに関する。
ゴムベルト、タイヤ等のゴム製品に引っ張り強度及び寸法安定性を付与するために、ガラス繊維、ナイロン繊維及びポリエステル繊維などの高強度の繊維を補強材として、母材ゴムに埋設することが一般的に広く行われている。繊維を埋設する母材ゴムは、用途に応じてニトリルゴムやクロロプレンゴム、ウレタンゴムなど様々なゴムが用いられており、この中でもウレタンゴムは、耐摩耗性、耐油性、耐オゾン性、耐寒性などに優れ、プリンタや複写機に代表される事務用機器の伝動ベルトの母材ゴムとして広く利用されている。
伝動ベルトを製造する過程において、通常、ガラス繊維コードはループ状に巻かれた状態で母材ゴムに挟み込まれ、その後、加熱成形した後、切断して伝動ベルトとする。この際、切断したベルト端面には、ガラス繊維コ−ドの切断面が露出するが、ガラス繊維コードがほつれて、切断面からガラス繊維フィラメントが飛び出すことがある。
ゴム補強用ガラス繊維コードを埋設した伝動ベルトに関して、耐屈曲疲労性、寸法安定性、耐熱性および耐水性などを向上させることについては、これまで盛んに試みられているが、ベルト端面のガラス繊維のほつれについては、殆ど注目されていない。
特許文献1に、ベルト側面の露出部からのほつれ出が極めて少なく、耐久性の高い歯付ベルトを与える歯付ベルト用ガラス繊維コードが開示されている。
即ち、平均直径5〜10μmのガラス繊維のフィラメントが100〜800本引揃えられたストランド又はこれを複数本集めたストランド群をレゾルシンホルマリンラテックスで被覆し、これを撚り数2.5〜4.0で一方向に下撚りし糸束とし、この糸束の複数本を撚り数1.5〜1.8で他方向に上撚りしてなり、ストランド又はストランド群のレゾルシンホルマリンラテックス付着量が、ガラス繊維コード100重量部に対して14〜25重量部の割合であり、かつ下撚りの撚り数と上撚りの撚り数との比が1.8〜2.2であることを特徴とする歯付ベルト用ガラス繊維コードが開示されている。
特許文献1は、ストランドを撚る回数を多くするものであり、ストランドを下撚りと上撚りの2回にわけて所定回数撚り、かつ上撚りは下撚りと他方向に撚ることで、ほつれ難いガラス繊維コードを得て、それを歯付きベルトに埋設するものである。ただし、特許文献1では、ベルト走行時のほつれの改善を目的としており、ベルト切断時のほつれを改善することを目的とするものではない。
また、特許文献1は集束剤としてゴムラテックスを主成分としたオルガノシラン及び潤滑剤を含むものを用いている。通常、集束剤はガラス繊維フィラメント紡糸後に散布し付着させるため、前記集束剤を用いると散布したゴムラテックスが設備に付着し作業環境が汚染され、また、ゴムラテックスを塗布した後のストランドはべたついて加工し難くなる。
本出願人による特許文献2には、アミノシランとエポキシ樹脂を含む集束剤が開示されている。即ち、ポリウレタン3〜6質量%、およびエポキシ樹脂0.5〜3質量%、またはエポキシ変性ポリウレタン3〜6質量%とアミノシラン誘導体0.5〜1.5質量%とを含有することを特徴とし、該集束剤は上記のようなゴムラテックスが設備に付着し作業環境が汚染され、また、ゴムラテックスを塗布した後のストランドはべたついて加工し難くなる不具合を生じないものである。
本出願人は、上記集束剤を塗布されたガラス繊維コードに被覆する被覆剤として、ポリウレタン樹脂との接着性に優れたアクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックスを主成分とした被覆剤を開示した。具体的には、特許文献3において、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックスが固形分で100質量%に対し、ブロックドイソシアネート水分散体を固形分で2〜15質量%、エポキシ樹脂水分散体を固形分で4〜10質量%添加混合してなることを特徴とするガラス繊維コード用被覆剤が開示した。該被覆剤は、ポリウレタン樹脂との接着性に優れ、破断に到る屈曲回数も申し分なく、ガラス繊維コード被覆用に好適であった。
特開平6−184853号公報 特開昭54−96193号公報 特開2003−81662号公報
伝動ベルトを製造する過程において、通常、ガラス繊維コードはループ状に巻かれた状態で母材ゴムに挟み込まれ、その後、加熱成形した後、切断して伝動ベルトとする。この際、切断したベルト端面には、ガラス繊維コ−ドの切断面が露出し、ガラス繊維コードがほつれて、切断面からガラス繊維フィラメントが飛び出すことがあった。
また、ほつれたガラス繊維フィラメントは、ベルト端面から飛び出し、ベルト使用時にプーリーへ巻きつくなどの不具合が生じ易くなることがあった。
また、ほつれが生じることにより、その部分からゴムベルトの破損が進行することがあった。
さらに、ベルト端面は、前記切断面から飛び出したガラス繊維フィラメントにより毛羽立つため、ベルトの加工や組立を行う作業者がこれに触れると、毛羽立ったガラス繊維フィラメントが皮膚に刺さり、かゆみや痛みなどを感じ、作業の弊害となることがあった。
このことは、多数のガラス繊維フィラメントに集束剤を散布塗布し、ストランドに集束させる際に、ゴム系の集束剤を用いると、ある程度、防止されるが、ゴム系の集束剤は、塗布環境を汚すと言う問題があった。
本発明は、伝動ベルト等のゴム製品の補強用に埋設されるゴム補強用ガラス繊維コードであって、多数のガラス繊維フィラメントに集束剤を塗布する際に、塗布環境を汚すことなく、母材ゴムに埋設後、伝動ベルトの端面からガラス繊維フィラメントが、ほつれて飛び出すこと防止するのに好適なゴム補強用ガラス繊維コードを提供することを目的とする。特に、母材ゴムをウレタンゴムとした際に、ゴム補強用ガラス繊維コードとウレタンゴムの接着性に優れたゴム補強用ガラス繊維コードを提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討した結果、多数のガラス繊維フィラメントに集束剤を散布塗布する際に、塗布環境を汚すことなく、ほつれ難いゴム補強用ガラス繊維コードを見出した。特に、ウレタンゴムとの接着性に優れたゴム補強用ガラス繊維コードを見出した。
即ち、本発明は、アミノシランとエポキシ樹脂を含有する集束剤を付着させた直径5.0μm以上、7.0μm以下のガラス繊維フィラメントを200本以上、800本以下を束ねて集束させたストランドを2本以上、3本以下撚ってなり、ストランドの長手方向に対する撚り数が3回/25mm以上、4回/25mm以下であることを特徴とするゴム補強用ガラス繊維コードである。
通常、ガラス繊維コードは、多数のガラス繊維フィラメントに集束剤を散布塗布した後を集束させてストランドとし、さらに、該ストランドを複数本束ねた後、被覆材を該ストランドに塗布し撚ってなるものである。ガラス繊維コードは柔らかく曲がりやすいものを得ることが可能であり、伝動ベルトに埋設するとゴム補強用ガラス繊維コードとして有効に働く。
ガラス溶融釜のブッシングから吐出したガラス繊維フィラメントに集束剤を散布塗布する際に、集束剤にゴムラテックスが含有すると設備に付着し作業環境が汚染され、また、ゴムラテックスを塗布した後のストランドはべたついて加工し難くなる不具合を生じさせないために、本発明のゴム補強用ガラス繊維コードにおいて、アミノシランとエポキシ樹脂を含む集束剤を使用した。
また、ガラス繊維フィラメントの直径を5.0μmより小さくし、ガラス繊維フィラメントを細くすると、前述のようにガラス繊維コードのほつれは改善されるが、一方で、ガラス繊維コードの引っ張り強度の低下が懸念される。また、ガラス繊維フィラメントの直径を7.0μmより大きくし、ガラス繊維フィラメントを太くすると、ガラス繊維コードの強度は向上するが、耐屈曲疲労性が低下し、ガラス繊維コードにほつれが発生しやすくなる。そのため、本発明のゴム補強用ガラス繊維コードにおいて、用いるガラス繊維フィラメントの直径は、5.0μm以上、7.0μm以下であることが好ましい。
また、ガラス繊維フィラメントを集束させる本数を200本未満とすると、ストランドの引き揃え性は向上するが、十分な引っ張り強度を得るために集束させるガラス繊維フィラメントを太くしなくてはならなくなり、結果的に耐屈曲疲労性が低下し、ほつれやすくなる。尚、ストランドの引き揃え性とは、ガラス繊維コードを所定の寸法に切断した際のストランドの長さのバラつきであり、ばらつきがない方が好ましい寸法安定性および引っ張り強度を与える。さらに、ガラス繊維フィラメントを集束させる本数を800本超とすると、ストランドを撚ってガラス繊維コードとした後、被覆材形成液を塗布した際、ガラス繊維コードの被覆材がストランドに浸透しにくくなり、被覆材によるストランドの被覆が不十分となった結果、耐屈曲疲労性、引っ張り強度などが損なわれる。また、引き揃え性が低下するため、寸法安定性及び引っ張り強度が損なわれる。そのため、本発明のゴム補強用ガラス繊維コードにおいて、ガラス繊維フィラメントを集束させる本数は200本以上、800本以下とすることが好ましい。
撚り数が3回/25mm未満であると、ガラス繊維コードの耐屈曲疲労性が低下するため、該ガラス繊維コードが埋設されたベルトの寿命が低下してしまう。また、4回/25mmを越えた場合には、該ガラス繊維コードを埋設したベルトの伸びが大きくなるため、伝達精度が低下してしまう。
また、本出願のゴム補強用ガラス繊維コードにおいて、ポリウレタン樹脂との接着性に優れ、破断に到る屈曲回数も申し分なく、ガラス繊維コード被覆用に好適であるアクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックスとブロックドイソシアネート水分散体およびエポキシ樹脂水分散体を含有する被覆材をストランドに被覆することが好ましい。
さらに、本発明は、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックスとブロックドイソシアネート水分散体およびエポキシ樹脂水分散体を含有する被覆材を被覆したことを特徴とする上記のゴム補強用ガラス繊維コードである。
さらに、本発明は直径が0.2mm以上、0.4mm以下であることを特徴とする上記のゴム補強用ガラス繊維コードである。
本発明の伝動ベルトは事務用機器に好適に用いることが可能であり、該伝動ベルトには幅が1mm以上、3mm以下のものが一般的に使用されている。伝動ベルトの強さや伸びにくさを確保するため、該伝動ベルトに埋設されるガラス繊維コードは2本以上であることが好ましい。直径が0.4mmを超えると複数本埋設することが困難となり、0.2mm未満では、伝動ベルトの強さ自体が低下してしまう。
さらに、本発明は、上記のゴム補強用ガラス繊維コードをウレタンゴムに埋設したことを特徴とする伝動ベルトである。
さらに、本発明は、上記のゴム補強用ガラス繊維コードを、ベルト幅に対して2mm以下の間隔でウレタンゴムに埋設したことを特徴とする伝動ベルトである。
ガラス繊維コードを埋設した伝動ベルトの強度や伸びにくさを確保するためには、該伝動ベルトに2本以上のガラス繊維コードを埋設することが好ましい。特に1mm以上、3mm以下の細幅の伝動ベルトにコードを2本以上埋設する場合、ガラス繊維コードの間隔を2mm以下とし、また、伝動ベルトの幅がガラス繊維コードに対して小さい場合は、該ガラス繊維コード同士が接してもかまわないものとする。
本発明により、伝動ベルト等のゴム製品の補強用に埋設されるゴム補強用ガラス繊維コードであって、多数のガラス繊維フィラメントに集束剤を塗布する際に、塗布環境を汚すことなく、母材ゴムに埋設後、伝動ベルトの端面からガラス繊維フィラメントが、ほつれて飛び出すこと防止するのに好適なゴム補強用ガラス繊維コードが得られた。特に、母材ゴムをウレタンゴムとした際に、ゴム補強用ガラス繊維コードとウレタンゴムの接着性に優れたゴム補強用ガラス繊維コードが得られた。
ガラス繊維フィラメントに塗布する集束剤に使用されるアミノシランは、通常一般的に使用されているものを採用することができるが、好ましくはγ−アミノプロピルトリエトキシシランが接着用成分として用いるのに好適である。
また、エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましく、全樹脂に対するエポキシ当量が150g/eq以上、500g/eq以下のものを採用するのが望ましい。
被覆材に使用されるアクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックス(以下NBRということもある)としては、通常一般的に使用されているものを採用することができるが、好ましくはアクリロニトリル含有量が31質量%以上、35質量%以下の中高ニトリルNBR、またはカルボキシ変成NBRが、樹脂、特に熱可塑性ポリウレタン樹脂−ガラス繊維の接着用成分として好適である。
ブロックドイソシアネート水分散体としては、通常一般的に使用されているものを採用することができるが、好ましくはジフェニルメタンジイソシアネートのεカプロラクタムブロック体を採用するのが好ましい。
エポキシ樹脂水分散体としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましく、さらには、カルボキシ変性された自己乳化型のものがよい。
なお、ガラス繊維の種類は特定するものではなく、通常多用されるいわゆるEガラス繊維でもよく、Cガラス繊維、あるいはシリカ、アルミナ、カルシア、およびマグネシアから選ばれる少なくとも1種を主成分とする高強度、高弾性率繊維等、各種の繊維を用いることができる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
最初に、γ−アミノプロピルトリエトキシシランとビスフェノールA型エポキシ樹脂に水を添加し、ガラス繊維用集束剤を調製した。
アクリロニトリルの含有量33%のNBRと、ブロックドイソシアネート水分散体として、ジフェニルメタンジイソシアネートのεカプロラクタムブロック体と、エポキシ樹脂水分散体として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂に水を添加してガラス繊維用被覆剤を調製した。
次いで、前述のガラス繊維用集束剤を表面に散布塗布した径6μmのガラス繊維フィラメントを400本集束させたストランドを2本引き揃え、前記ガラス繊維用被覆剤を塗布した後、加熱炉に入れて、280℃の温度下に22秒間加熱した後、25mm当たり4.0回の撚りを施し、ゴム補強用ガラス繊維コードを作製した。当該ガラス繊維コードの直径は、0.22mmである。
実施例2
径7μmのガラス繊維フィラメントを200本集束させたストランドを3本引き揃えた以外は実施例1と同じようにして、ガラス繊維コードを作製した。当該ガラス繊維コードの直径は、0.24mmである。
比較例1
径9μmのガラス繊維フィラメントを200本集束させたストランドを2本引き揃えた以外は実施例1と同じようにして、ガラス繊維コードを作製した。当該ガラス繊維コードの直径は、0.24mmである。
比較例2
径9μmのガラス繊維フィラメントを400本集束させたストランドを1本用いた以外は実施例1と同じようにして、ガラス繊維コードを作製した。当該ガラス繊維コードの直径は、0.21mmである。
(ほつれ試験)
次いで、実施例1、2および比較例1、2において作製したガラス繊維コードを用いて、ほつれ試験の評価用試験体を作製した。
ガラス繊維コードを埋設するための母材ゴムとして、ウレタンゴムを使用し試験体を作製した。図1に示すように、厚み2mm、大きさ120mm×120mmの切り込みのある金枠1上に、6本のゴム補強ガラス繊維コード2を平行となるように、等間隔で置き、金枠1とウレタンゴム3を180℃に加熱した一対の鉄板4の間に挟み込み、プレス圧力30kg/cmで3分間加熱加圧し正方形のウレタンゴムシートを得た。
図2に示すように、実施例1、2および比較例1、2のガラス繊維コード2を用いたウレタンゴムシート6を、安全カミソリ5を用い、ウレタンゴムに埋設されたガラス繊維コードを切断しつつ短冊状に切り出し、計20個のほつれ試験評価用試験体を作製した。試験体の側面を目視で観察し、ガラス繊維コードの切断部を目視にて確認し、ガラス繊維フィラメントのほつれが1個の試料について何箇所発生したかを調べ、20個の平均値を得た。
ガラス繊維コードの仕様およびほつれ試験の結果を表1に示す。

表1に示すように、実施例1のガラス繊維コードを用いたほつれ試験評価用試験体のほつれの発生した箇所は0個であった。実施例2のガラス繊維コードを用いたほつれ試験評価用試験体のほつれた箇所は、2個であった。比較例1のガラス繊維コードを用いたほつれ試験評価用試験体のほつれた箇所は、7個であった。実施例1のガラス繊維コードを用いたほつれ試験評価用試験体のほつれた箇所は9個であった。このように、直径が7μmを超えると、ほつれの発生した箇所が顕著に多くなり、ほつれが発生しないためには、ガラス繊維フィラメントの径を7μm以下とすることが好ましいことが確認された。
ウレタンゴムに繊維コードを埋設する際の手順を示す模式図である。 ほつれ試験の評価用試験体を作製する際の手順を示す模式図である。
符号の説明
1 金枠
2 ガラス繊維コード
3 ウレタンゴム
4 鉄板
5 安全カミソリ
6 ウレタンゴムシート

Claims (5)

  1. アミノシランとエポキシ樹脂を含有する集束剤を付着させた直径5.0μm以上、7.0μm以下のガラス繊維フィラメントを200本以上、800本以下を束ねて集束させたストランドを2本以上、3本以下撚ってなり、ストランドの長手方向に対する撚り数が3回/25mm以上、4回/25mm以下であることを特徴とするゴム補強用ガラス繊維コード。
  2. アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックスとブロックドイソシアネート水分散体およびエポキシ樹脂水分散体を含有する被覆材をストランドに被覆したことを特徴とする請求項1に記載のゴム補強用ガラス繊維コード。
  3. 直径が0.2mm以上、0.4mm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゴム補強用ガラス繊維コード。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のゴム補強用ガラス繊維コードをウレタンゴムに埋設したことを特徴とする伝動ベルト。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のゴム補強用ガラス繊維コードを、ベルト幅に対して2mm以下の間隔でウレタンゴムに埋設したことを特徴とする伝動ベルト。
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