JP2010111261A - 視覚支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを抑制しつつ運転者の車両前方の視覚を支援することができる視覚支援装置を提供する。
【解決手段】ハイビーム側の可視光源としてハイビームLED10を有するヘッドライト3と、ヘッドライト3の照射範囲を含む自車両の前方を撮像して出力するカメラ4と、カメラ4により撮像した画像を表示するHUD5と、ヘッドライト3の点灯および消灯制御を行うとともに、カメラ4のシャッタの開閉制御を行い、カメラ4から出力された撮像画像をHUD5へ表示する制御部7とを備える視覚支援装置であって、制御部7は、ハイビームLED10を所定のデューティ比でパルス発光させる12と、パルス発光制御手段12によるハイビームLED10の発光時にのみカメラ4のシャッタを開放制御するシャッタ開閉制御手段13とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車両において乗員の視覚を支援する視覚支援装置に関するものである。
従来から、赤外光を車両前方に照射するとともに車両前方を赤外線カメラ等により撮像して、この撮像した画像から発熱体である人などを障害物として検知表示する暗視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−85621号公報
しかしながら、上述の暗視装置は、高価な赤外線カメラを用いているため、システム全体のコストアップにつながるという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストアップを抑制しつつ運転者の車両前方の視覚を支援することができる視覚支援装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ハイビーム側の可視光源としてLED(例えば、実施の形態におけるハイビームLED10)を有するヘッドライト(例えば、実施の形態におけるヘッドライト3)と、該ヘッドライトの照射範囲を含む自車両の前方を撮像して出力する撮像手段(例えば、実施の形態におけるカメラ4)と、該撮像手段により撮像した画像を表示する表示手段(例えば、実施の形態におけるHUD5)と、前記ヘッドライトの点灯および消灯制御を行うとともに、前記撮像手段のシャッタの開閉制御を行い、前記撮像手段から出力された撮像画像を前記表示手段へ表示する制御手段(例えば、実施の形態における制御部7,27)とを備える視覚支援装置であって、前記制御手段は、前記LEDを所定の周期でパルス発光させるパルス発光制御手段(例えば、実施の形態におけるパルス発光制御手段12,22)と、該パルス発光制御手段によるLEDの発光時にのみ前記撮像手段のシャッタを開放制御するシャッタ開閉制御手段(例えば、実施の形態におけるシャッタ開閉制御手段13)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、車両前方の先行車もしくは対向車の存在有無を検出する前方車両検出手段(例えば、実施の形態における車両検出手段11)を備え、前記制御手段は、前記前方車両検出手段により先行車または対向車の存在が検出され、且つ、前記LEDを常時点灯させるスイッチがON状態のときに前記パルス発光制御手段により前記LEDをパルス発光させることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記撮像画像に含まれる障害物を抽出する障害物抽出手段(例えば、実施の形態における障害物抽出手段24)と、パルス発光時の前記LEDの発光強度を、相対的に発光強度が大きいパターンおよび相対的に発光強度が小さいパターンに変化させる調光手段(例えば、実施の形態における調光手段25)と、前記発光強度が相対的に大きいときの撮像画像と前記発光強度が相対的に小さいときの撮像画像ととに基づき障害物の輝度差を求め、この輝度差に基づいて前記障害物抽出手段により抽出された障害物までの距離を推定する距離推定手段(例えば、実施の形態における距離推定手段26)とを備え、前記制御手段は、前記距離推定手段により推定された障害物までの距離を前記表示手段へ表示させることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ヘッドライトにハイビームの可視光源として設けられたLEDを、所定の周期、例えば、人間の視覚では認知できない程度の間隔、あるいは対向車の運転者にチラつきなどによる違和感を与えない程度の間隔でパルス発光させて、この発光時に撮像手段のシャッタを開放することで、通常のロービーム照射領域よりも遠方のハイビームの照射領域の画像を撮像して表示手段へ表示することができるため、運転者の視覚支援を簡単な構成で実現できるという効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、先行車や対向車が存在する場合に常時ハイビームにすると先行車や対向車の運転者が幻惑する可能性があるため、通常は常時ハイビームにすることができないが、ハイビームのLEDを常時点灯させるスイッチをON状態にすることで、先行車や対向車が検出された場合に、LEDをパルス発光させてハイビーム領域の画像を撮像手段により撮像して当該画像を表示手段へ表示することができるため、先行車や対向車の運転者が幻惑することなく、自車両の運転者が、ハイビーム領域の画像を表示手段を介して視認することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、撮像手段により撮像された撮像画像に含まれる障害物を抽出し、LEDの発光強度を、相対的に大きいパターンと小さいパターンとに変化させることで、発光強度が相対的に大きいパターンのときの障害物と、発光強度が相対的に小さいパターンのときの障害物との輝度差によって障害物までの距離を推定し、この推定された距離を表示手段へ表示することができるので、運転者は、表示手段の表示内容を確認することで抽出された障害物までの距離を容易に認識することができる効果がある。
次に、この発明の第1の実施の形態における視覚支援装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、この第1の実施の形態の視覚支援装置1の概略構成を示すブロック図であって、この視覚支援装置1は、自動車等の車両に搭載された、ヘッドライト3、カメラ4、HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)5、スイッチ6、および、制御部7を備えて構成されている。
ヘッドライト3は、制御部7からの制御指令に基づいて車両前方に可視光を照射するものであり、図示しないロービーム用の灯体とハイビーム用の灯体であるハイビームLED10とを備えて構成されている。このハイビームLED10は、ロービーム用の灯体と比較して十分に遠方(例えば、200m程度まで)を照射するため(図4参照)、複数の高輝度タイプLED(Light Emitting Diode)により構成される。また、このハイビームLED10を構成するLEDは、バルブタイプの灯体と比較して光束の立ち上がり速度が十分に早く、例えば、0%から80%の相対光出力まで0.1ms程度で達する性能を有している。なお、ロービーム側の灯体は、LED、バルブタイプの灯体の何れを用いてもよい。
カメラ4は、可視光が撮影可能なようにダイナミックレンジが広く、また、CCDやCMOSと比較して高感度であり1ルクス以下であっても高画質が撮影可能ないわゆる高感度のナノイメージセンサなどにより構成され、例えば、車室内のバックミラー近傍に取り付けられて、少なくともハイビームLED10により光線が照射される車両前方の領域を撮像する。そして、このカメラ4は、制御部7により撮影タイミングを制御される一方、撮影した画像データを制御部7へ向けて出力する。
HUD5は、車両のインスツルメントパネル上部の運転席の正面位置において運転者の前方視界を妨げない位置に設けられ、その映像表示部は凹面ミラー等で構成されて、インスツルメントパネル内部からの映像を反射・投影する。そして、HUD5は、制御部7によってその表示制御が行われ、ハイビームLED10のパルス発光に同期してカメラ4で撮像された画像の表示時間を撮像時間よりも延長して運転者が見易いように連続的に表示する。
スイッチ6は、ロービーム・ハイビームを選択するためのもので、制御部7に接続されている。そして、スイッチ6は、例えば、ステアリングコラムなどに突設されたウィンカーレバーに一体的に設けられ、このウィンカーレバーを手前に操作することでその都度ON・OFFが切り替わり、このスイッチ6のON情報またはOFF情報が制御部7へ入力される。
制御部7は、ヘッドライト3、カメラ4、HUD5の駆動を所定のアルゴリズムに従ってそれぞれ制御するものであり、車両検出手段11、パルス発光制御手段12、シャッタ開閉制御手段13をそれぞれ備えて構成される。
車両検出手段11は、パルス発光制御手段12(後述する)によりハイビームLED10を単発で発光制御させて、この間に撮像されたカメラ4の画像を、フィルタリング処理および車両の灯体を判別する特徴量判別処理等の画像処理を行うことで自車両の近傍に存在する先行車や対向車を検出する。なお、先行車や対向車の検出方法として、例えば、車車間通信装置(図示略)を用いても良い。この場合、先行車および対向車であることは、車車間通信で取得した各車両の位置情報に基づいて判定することができる。
パルス発光制御手段12は、ヘッドライト3のハイビームLED10を所定周期、より具体的には所定のデューティ比でパルス発光させる制御を行う。この所定のデューティ比による発光は、人間の視覚では認知できない程度であり、この一例として図2に示すようなデューティ比に設定することができる。この図2は、縦軸をハイビームの光量、横軸を時間としており、周期を100msに設定した場合にONデューティが数百μs〜1ms程度に設定されている。なお、このようにON時間が非常に短いパルス発光を行う場合、パルス発光の制御にハイビームの光束の立ち上がりが追従しなくなってしまうことから、上述したハイビームLED10のような光束の立ち上がり特性が十分に高いLEDが必要となる。
シャッタ開閉制御手段13は、カメラ4のシャッタ開閉時間を制御するものであり、上述したパルス発光制御手段12による発光制御とカメラ4のシャッタ開放タイミングと同期して、ハイビームLED10が発光している間、カメラ4のシャッタを開放させる。
この第1の実施の形態の視覚支援装置1は上述した構成を備えており、次にこの視覚支援装置1の動作を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS01において、スイッチ6がONか否かを判定する。
ステップS01における判定結果が「No」(OFF)である場合は、このステップS01の処理を繰り返す。
ステップS01における判定結果が「Yes」(ON)である場合はステップS02に進み、パルス発光制御手段12により、ハイビームLED10を単発で(数百μs〜1ms程度)発光させる。
次に、ステップS03において、ハイビームLED10が単発で発光している際にカメラ4で車両前方を撮影して先行車または対向車を検出する。なお、この先行車または対向車の検出は、この一連の処理を行っている間、所定の間隔で実施される。
ステップS04においては、先行車または対向車が存在するか否かを判定する。
ステップS04における判定結果が「No」(先行車または対向車が存在しない)である場合は、ヘッドライト3のハイビームLED10を常時点灯しても問題ないため、ステップS10に進み通常のハイビーム制御すなわち常時ハイビームLED10を点灯する制御処理へ移行し、その後、この一連の処理を一旦終了する。
一方、ステップS04における判定結果が「Yes」(先行車または対向車が存在する)である場合は、ステップS05に進み、パルス発光制御手段12によるハイビームLED10のパルス発光制御を開始すると共に、これに同期してシャッタ開閉制御手段13によるカメラ4のシャッタの開閉制御を開始する。
次いで、ステップS06においては、カメラ4で撮影された画像のHUD5への表示を開始する。
次に、ステップS07においては、再度先行車または対向車が存在するか否かを判定する。
ステップS07における判定結果が「Yes」(存在する)である場合は、ステップS11に進み、スイッチ6がONか否かを判定する。
ステップS11における判定結果が「Yes」(ON)である場合は、ステップS07に戻り上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS07における判定結果が「No」(存在しない)である場合、ハイビームLED10の常時点灯が可能な状態であるため、ステップS08に進み、パルス発光制御手段12によるパルス発光制御を停止すると共に、シャッタ開閉制御手段13によるカメラ4のシャッタの開閉制御を停止し、ステップS09において、HUD5の表示制御を終了する。その後、ステップS10の通常のハイビーム制御へ移行し、ステップS10の処理が終了した後に、この一連の処理を一旦終了する。
また、ステップS11における判定結果が「No」(OFF)である場合は、ハイビームによる照射領域を視認する意思が運転者になくなったと考えられるため、ステップS12に進み、パルス発光制御手段12によるパルス発光制御を停止すると共に、シャッタ開閉制御手段13によるカメラ4のシャッタの開閉制御を停止してステップS13へ進む。
そして、ステップS13においては、HUD5の表示制御を終了し、この一連の処理を一旦終了する。なお、通常のハイビーム制御が行われているときを除いて、上述した視覚支援の一連の処理を実施している間、図4に示すように、ヘッドライト3のロービームにより車両前方の40〜60m程度の範囲が常時照射される。
したがって、上述した第1の実施の形態の視覚支援装置1によれば、ヘッドライト3にハイビームの可視光源として設けられたハイビームLED10を、人間の視覚では認知できない程度の間隔でパルス発光させて、この発光時にカメラ4のシャッタを開放することで、通常のロービーム照射領域よりも遠方のハイビームの照射領域(例えば、車両前方30m以上の領域)の画像を撮像してHUD5へ表示することができるため、運転者の視覚支援を簡単な構成で実現できる。
また、先行車や対向車が存在する場合に常時ハイビームにすると先行車や対向車の運転者が幻惑する可能性があるが、ハイビームLED10を常時点灯させるためのスイッチ6をON状態にすることで、先行車や対向車が検出されると、ハイビームLED10をパルス発光させてハイビーム領域の画像をカメラ4により撮像して当該画像をHUD5へ表示することができるため、先行車や対向車の運転者が幻惑することなく、自車両の運転者が、ハイビーム領域の画像をHUD5を介して視認することができる。
次にこの発明の第2の実施の形態における視覚支援装置100について図面を参照しながら説明する。なお、この第2の実施の形態の視覚支援装置100は、上述した第1の実施の形態の視覚支援装置1に対して、障害物までの距離検出を行うための構成を加えたものであるため、同一部分に同一符号を付して説明する。
図5は、この発明の第2の実施の形態における視覚支援装置100の概略構成を示すブロック図であって、この視覚支援装置100は、ヘッドライト3、カメラ4、HUD5、スイッチ6、および、制御部27を備えて構成されている。なお、ヘッドライト3、カメラ4、HUD5、および、スイッチ6については、上述した第1の実施の形態と同様の構成であるため詳細説明を省略する。
制御部27は、車両検出手段11、パルス発光制御手段22、シャッタ開閉制御手段13、障害物抽出手段24、調光手段25、および、距離推定手段26を備えて構成され、ヘッドライト3、カメラ4、HUD5、スイッチ6が接続されている。ここで、車両検出手段11、および、シャッタ開閉制御手段13は、上述した第1の実施の形態の車両検出手段11、シャッタ開閉制御手段13と同様の構成である。
パルス発光制御手段22は、図7に示すように、ハイビームLED10を所定の周期(例えば1s程度)毎に比較的短じかい間隔(例えば、30ms程度)で2回連続点滅させるパルス発光制御を行う。このパルス発光制御により、ハイビームLED10がパルス発光しているときにシャッタ開閉制御手段13によりカメラ4のシャッタが開放(open)されるとともに、さらに、1回目のパルス発光から所定時間経過後(例えば、100ms程度)経過した後のハイビームLED10がパルス発光していないときにカメラ4のシャッタが開放(open)されてそれぞれ撮影が行われる。
ここで、ハイビームLED10がパルス発光していないときに撮影された画像に基づいて、ハイビームLED10のパルス発光以外の光による影響を排除すべく、例えば、パルス発光時の画像の輝度とパルス発光していないときの画像の輝度との差分が求められる。なお、図7では、ハイビームLED10のパルス発光している時間よりもカメラ4のシャッタ開放時間の方をやや前後に長く設定した一例を示しているが、シャッタ開放時間中にハイビームLED10が発光すればシャッタ開放時間は適宜設定すればよい。
障害物抽出手段24は、カメラ4により撮影された各画像データに基づき、二値化処理やエッジ検出などの画像処理を行い、各画像において車両前方に存在する障害物を抽出し、画像毎の障害物の輝度値を算出して距離推定手段26へ出力する。
調光手段25は、パルス発光制御手段22によりハイビームLED10の発光制御が行われている際に、ハイビームLED10による光量(発光強度)を調整する調光制御を行う。より具体的には、図6に示すように、パルス発光制御手段22による2回連続で点滅する際の1回目の発光時に、その光量(発光強度)が相対的に大きいパターン(以下、単に大パターンと称す)で調光制御し、さらに、2回目の発光時に、1回目の発光時よりも光量(発光強度)が相対的に小さく、例えば、大パターンと比較して光量が半分程度のパターン(以下、単に小パターンと称す)で調光制御を行う。なお、図7ではパルス発光の周期が1sの場合を示しているが、図6ではパルス発光の周期が100msの場合を示しており、ハイビームLED10がパルス発光していないときのカメラ4による撮影を省略した場合の一例を示している。
距離推定手段26は、光量が大パターンのときに撮影された画像から検出された障害物の輝度と、光量が小パターンのときに撮影された画像から検出された障害物の輝度との輝度差に基づき、自車両から障害物までの距離を推定する。この推定された距離が、上述された制御部27によってHUD5に表示される。
ここで、図8〜図10は、略同一地点でそれぞれハイビームLED10の光量を変化させて撮影した画像を示しており、図8は光量が相対的に大きいパターンのときに撮影された画像、図9は光量が相対的に小さいパターンのときに撮影された画像、図10はパルス発光していないときに撮影された画像である。これら図8〜図10に示すように、障害物抽出手段24により抽出される図中四角内の障害物の輝度は、大パターンのとき>小パターンのとき>発光無しのとき、の関係となっている。
そして、距離推定手段26は、障害物抽出手段24より例えば図10に示す画像から抽出された障害物の輝度値が入力されると、図8に示す画像から抽出された障害物の輝度値と、図9に示す画像から抽出された障害物の輝度値とを、輝度特性に基づいて補正して線形化するために予め記憶されたマップ(図示略)を参照することにより、それぞれ補正後の輝度値へ置き換え、これら補正後の輝度値の差分(輝度差)を求める。そして、予め記憶されている輝度差と距離とのマップ(図示略)を参照して自車両と障害物との推定距離を求める。ここで、輝度差と距離との関係は、輝度差が大きくなるほど距離が長く、輝度差が小さいほど距離が短くなる。なお、上記の輝度特性を補正して線形化するためのマップと、輝度差と距離とのマップとは、制御部27のメモリ(図示略)等に予め記憶されている。
図11は、縦軸が輝度、横軸が自車両から障害物までの距離としたグラフである。この図11のグラフでは、パルス発光の光量が大パターンのときの障害物の輝度特性の一例(図11中、実線で示す)と小パターンのときの同一障害物の輝度特性の一例(図11中、一点鎖線で示す)と、さらに、これら輝度特性を線形化するべく補正した大パターンにおける輝度変化の直線(図11中、破線で示す)と、小パターンにおける輝度変化の直線(図11中一点鎖線で示す)とを示している。
この図11のグラフに示すように、光量が大パターンのときに障害物の輝度Aが検出されると、この輝度Aは、輝度特性を補正して線形化するためのマップにより破線上の輝度A´に補正される。また、大パターンと同一周期の小パターンのときに障害物の輝度Bが検出されると、この輝度Bは、輝度特性を補正して線形化するためのマップにより二点鎖線上の輝度B´に補正される。そして、これら輝度A´と輝度B´の輝度差(図11中、鎖線と二点鎖線との間の矢印で示す。)を求め、この輝度差に基づき上述した輝度差と距離とのマップを参照することで自車両と障害物との距離が推定される。なお、図11において、30〜60mよりも自車両に近いエリアについては、ロービームの影響により、大パターンおよび小パターンのときの各輝度に変化(輝度差)が現れ難く、また、200mよりも自車両から遠いエリアについては、遠方過ぎて十分に光が届かないことから大パターンおよび小パターンのときの各輝度に変化(輝度差)が現れにくいため、これら、30〜60mよりも近いエリア、および、200mよりも遠いエリアについては、距離算出の対象外エリアとしている。近いエリアの上限を30〜60mとして説明したが、ロービームの性能などに応じて30〜60mの間で適宜の値を設定すればよい。
したがって、上述の第2の実施の形態によれば、カメラ4により撮像された撮像画像に含まれる障害物を抽出し、ハイビームLED10の発光強度を大パターンと小パターンとに変化させることで、大パターンのときの障害物と、小パターンのときの障害物とに基づく輝度差によって障害物までの距離を推定し、この推定された距離をHUD5へ表示することができるので、運転者は、HUD5の表示内容を確認することで抽出された障害物までの距離を容易に認識することができる。
なお、上述した各実施の形態では、表示手段としてHUD5を用いる場合について説明したが、ナビゲーション用の画面やメータパネル内に設けられたマルチインフォメーションディスプレイなどを表示手段として用いても良い。
また、上記第2の実施の形態では、障害物の輝度値を線形化する補正をマップを用いて行う場合について説明したが、マップに限るものではなく、例えば、輝度値を線形化する関数のみをメモリなどに記憶させて、輝度検出の都度、計算により補正を行うようにしてもよい。これにより、上述したマップを用いた場合よりも記憶容量を低減することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態における視覚支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における視覚支援装置のハイビームの発光タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態における視覚支援制御処理のフローチャートである。 車両のロービームとハイビームとの照射範囲の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における視覚支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における視覚支援装置の図2に相当するタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態における視覚支援装置の発光タイミングとカメラのシャッタタイミングとを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態における視覚支援装置の発光強度が相対的に大きいときの撮像画像の一例である。 本発明の第2の実施の形態における視覚支援装置の発光強度が相対的に小さいときの撮像画像の一例である。 本発明の第2の実施の形態における視覚支援装置の発光していないときの撮像画像の一例である。 本発明の第2の実施の形態における障害物の輝度特性と補正後の輝度特性とを示すグラフの一例である。
符号の説明
10 ハイビームLED(LED)
3 ヘッドライト
5 HUD(表示手段)
7,27 制御部(制御手段)
12,22 パルス発光制御手段
13 シャッタ開閉制御手段
11 車両検出手段
24 障害物抽出手段
25 調光手段
26 距離推定手段

Claims (3)

  1. ハイビーム側の可視光源としてLEDを有するヘッドライトと、
    該ヘッドライトの照射範囲を含む自車両の前方を撮像して出力する撮像手段と、
    該撮像手段により撮像した画像を表示する表示手段と、
    前記ヘッドライトの点灯および消灯制御を行うとともに、前記撮像手段のシャッタの開閉制御を行い、前記撮像手段から出力された撮像画像を前記表示手段へ表示する制御手段とを備える視覚支援装置であって、
    前記制御手段は、
    前記LEDを所定の周期でパルス発光させるパルス発光制御手段と、
    該パルス発光制御手段によるLEDの発光時にのみ前記撮像手段のシャッタを開放制御するシャッタ開閉制御手段とを備えることを特徴とする視覚支援装置。
  2. 車両前方の先行車もしくは対向車の存在有無を検出する前方車両検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記前方車両検出手段により先行車または対向車の存在が検出され、且つ、前記LEDを常時点灯させるスイッチがON状態のときに前記パルス発光制御手段により前記LEDをパルス発光させることを特徴とする請求項1に記載の視覚支援装置。
  3. 前記撮像画像に含まれる障害物を抽出する障害物抽出手段と、
    パルス発光時の前記LEDの発光強度を、相対的に発光強度が大きいパターンおよび相対的に発光強度が小さいパターンに変化させる調光手段と、
    前記発光強度が相対的に大きいときの撮像画像と前記発光強度が相対的に小さいときの撮像画像とに基づき障害物の輝度差を求め、この輝度差に基づいて前記障害物抽出手段により抽出された障害物までの距離を推定する距離推定手段とを備え、
    前記制御手段は、前記距離推定手段により推定された障害物までの距離を前記表示手段へ表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の視覚支援装置。
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