JP6939875B2 - 照明撮像装置 - Google Patents

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本発明は、例えば車両に搭載することで安全運転に貢献できる照明撮像装置に関する。
夜間における交通の安全を確保するために、車両はなるべくハイビームで道路を走行することが原則とされる。一方、歩行者や対向車のドライバーはハイビームを眩しく感じることから、歩行者や対向車を発見したら直ちにロービームに切り替えることもドライバーに義務付けられている。
しかるに、一時的にハイビームからロービームへと切り替えると、離れた位置の歩行者等に照明光が当たらなくなるため、ドライバーがその存在に気づくのが遅れる恐れがある。
これに対し、自動車やバス・トラック、重機などの移動体のフロントライト等において、照射領域を複数に分けて、その各々の領域の照明を個別制御する、いわゆるADB(Adaptive Driving Beam)機能を持つ照明装置が開発されている。
例えば特許文献1には、照明領域内に歩行者や対向車のドライバーなど遮光対象が検出された場合に、自動的に遮光対象が遮光領域に含まれるような照射パターンの光を照射する制御を行う部分遮光技術が開示されている。かかる技術によれば、移動体のドライバーはハイビームとロービームを切り替える手間から解放される一方で、歩行者や対向車のドライバーなどが眩しさを感じにくいというメリットがある。
特開2016−034785号公報
但し、このような部分遮光技術も万能ではなく、まだ課題を有しているといえる。例えば対向車を含む照明領域で遮光した場合には、ヘッドライトで対向車を確認できるのに対し、歩行者を含む照明領域で照明を停止した際に、その照明領域に含まれる歩行者全体が見えなくなる恐れがある。
これに対し、例えば照明領域を細かく分割して、歩行者の顔のみを狙って選択的に遮光を行うと共に、歩行者の顔以外の身体には照明を続行することで、歩行者を視認可能とすることも理論上は可能であるが、実際には照明装置のコストや搭載スペースの制約を考えると現実的でない。また、対向車のドライバーや歩行者の顔がどちらを向いているか判別できると、次の行動を予測することができて安全運転に資するという実情もある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、コストを抑えつつ、照明領域を分割して照明光量を制御することにより、歩行者等の眩しさを軽減しつつも、歩行者等を検出できる照明撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の照明撮像装置は、
照明領域を複数に分割して照明光を照射する発光部と、
前記分割された照明領域毎に独立して照明光のパターンを変化させることが可能な発光制御部と、
前記被写体を撮像して画像データを取得する撮像素子を備えたカメラと、
前記カメラが取得した画像データを記憶するメモリーと、
前記カメラが取得した画像データを処理する画像処理部と、
前記処理された画像データに基づいて、被写体を認識する認識部と、
前記カメラを制御するカメラ制御部とを有し、
撮像された被写体が特定被写体であると前記認識部が認識したときは、前記発光制御部は、前記特定被写体が含まれる前記分割された照明領域に対して第1のパターンで照射を行い、且つ前記特定被写体が含まれない前記分割された照明領域に対して第2のパターンで照射を行うように前記発光部を制御し、前記第1のパターンは高光量の照射と低光量の照射とを組み合わせたものであり、前記第1のパターンにおける平均光量は、前記第2のパターンにおける平均光量より低くなっており、
前記カメラ制御部は、少なくとも前記第1のパターンで照射された照明領域に対応する撮像領域において、前記高光量の照射のタイミングで前記被写体を撮像して第1の画像データを取得し、且つ前記低光量の照射のタイミングで前記被写体を撮像して第2の画像データを取得するように前記カメラを制御し、
前記画像処理部は、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分に基づいて第3の画像データを生成するものである。
本発明によれば、コストを抑えつつ、照明領域を分割して照明光量を制御することにより、歩行者等の眩しさを軽減しつつも、歩行者等を検出できる照明撮像装置を提供することができる。
本実施の形態にかかる照明撮像装置のブロック図である。 ヘッドライトHLを車両前方から見た模式図である。 照明撮像装置LCを搭載した車両VHが夜間に走行している状態を、対向車CV1と被写体OBJと共に示す図である。 照明領域全体を示す図である。 照明撮像装置の制御を示すフローチャートである。 (a)は、第1のパターンA(一点鎖線)と第2のパターンB(実線)による発光制御を示すタイムチャートであり、(b)は撮像タイミングを示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態にかかる照明撮像装置のブロック図である。
図1において、車両(図3のVH)に搭載される照明撮像装置LCは、車両の前方に向けて照明光を出射する発光部であるヘッドライトHLと、ヘッドライトHLを駆動する駆動回路DRHと、車両前方の被写体を撮像するCCD又はCMOS等の撮像素子(不図示)を備えた可視光用のカメラCAと、カメラCAを駆動する駆動回路DRCと、駆動回路DRHと駆動回路DRCとを制御するコントローラーCONTと、カメラCAから出力された画像データを蓄積する画像メモリーMRと、画像データに対して画像処理を行う画像処理部である画像プロセッサーPROCとを有する。
カメラCAは、複数のフレームからなる動画を撮像できるものであると好ましい。
画像メモリーMRと画像プロセッサーPROCとは、単一のチップに組み込まれていると小型化が図れ、演算速度も向上するので好ましい。
図2は、ヘッドライトHLを車両前方から見た模式図である。
ヘッドライトHLは、車体のフロント右側に配置された発光ユニットHL1と、車体のフロント左側に配置された発光ユニットHL2とを有する。
発光ユニットHL1,HL2は、それぞれ4行4列で縦横に並べた発光ダイオードLd(又はレーザーダイオード)を有している。
各発光ダイオードLdは、駆動回路DRHにより独立して点灯又は消灯(減光)するように制御される。図2の例では、ハッチングで示す発光ダイオードLdは消灯され、それ以外の発光ダイオードLdは点灯している。
尚、「点灯」とは必ずしも最高照度で照明することに限られないが、「減光」とは「点灯」に比べて照明光量が低いことをいう。又、「消灯」とは照明光量が略ゼロであることをいう。
発光ユニットHL1,HL2に発光ダイオードLd(又はレーザーダイオード)を用いる理由は、例えば60Hz以上の周波数で点灯/消灯を行える高応答性を有しているからである。
但し、このような高応答性を有する発光体であれば、これらの代わりに用いることができる。尚、発光ダイオードLdの数は、後述する照明領域の分割数以上であることが好ましい。すなわち、1つの分割領域を複数の発光ダイオードLdで照明しても良い。
発光ダイオードLdの一部が消灯されたとき、それに対応する照射領域にはヘッドライトHLからの出射光が到達しないこととなる。すなわち、駆動回路DRHは、発光ダイオードLdの点灯制御を行うことで、ヘッドライトHLの分割された複数の照射領域のうち、少なくとも一部の照射領域のみに光を出射することができ、また少なくとも一部の照射領域のみに減光した光を出射することもできる。
尚、複数の照射領域を選択して照射を行う構成としては、以上に限られず、例えばヘッドライトの一部をマスクで遮光したり、アクチュエータで光軸をチルトさせたりするものもある。
図3は、照明撮像装置LCを搭載した車両VHが夜間に走行している状態を、対向車CV1と被写体OBJと共に示す図であり、LBはヘッドライトHLからの出射光を示している。図4は、照明領域全体を示す図であり、図5は、照明撮像装置の制御を示すフローチャートである。
ここで、図2の発光ユニットHL1は、車両前方右側の照明領域の照明を担当し、発光ユニットHL2は、車両前方左側の照明領域の照明を担当する。光源Ld毎に点線で区分けされた分割領域1つずつを照明するので、発光ユニットHL1により右側の照明領域AR(4×4の分割領域からなる)を照明し、発光ユニットHL2により左側の照明領域AL(4×4の分割領域からなる)を照明することができる。
従って、照明領域全体として、垂直方向に4分割され且つ水平方向に8分割された分割領域を有することとなり、各分割領域毎に独立して出射光量調整が可能となっているものとする。
更には照明制御できる分割領域の数は、この例にある4×8領域に留まらず、任意の領域数が設定可能である。また個別の領域の形状については、本実施形態のように矩形である必要はなく、光学系や光源の構成などに合わせて、ハニカム状の領域の組合せであったり、長方形や多角形、円形、楕円形などとしても構わない。
但し、この際隣り合う領域間に照射されない領域が出来てしまうと、全領域が点灯状態とした際に照明されない領域が出来てしまい認識洩れの恐れが生じるので、間に照射されない領域を作らない様に領域分割されているのが望ましい。
またこの時、各領域の形状や大きさは同一である必要はなく、ドライバーの正面は比較的小さい領域で密に制御できるが、端の方の領域は比較的大きな領域として制御の処理を軽くしたり光源数を減らし、コスト的に有利な構成とすれば良い。
更には、領域全体を合わせた形状についても、本実施形態のような長方形に限らず、全灯点灯時に照明したい領域の仕様に合わせて全体の分割数や形状を決めればよい。
また、本実施形態では発光ユニットHL1、HL2、各々が照らす照明領域が左右で重ならないようにしているが、発光ユニットHL1、HL2で前記各々が照らす照明領域の一部が重なり合っていても構わない。
その場合、その重なった照明領域において、発光ユニットHL1、HL2のそれぞれにおける個別の照射領域の形状やその分割については、発光ユニットHL1、HL2の各々の分割された照射領域が完全に一致するように重ねたときに、発光ユニットHL1、HL2を点灯させた際の照度や発光時間の制御を行うことにより、周囲の照射領域との照度ムラなどが低減できて望ましい。
また、これら照射領域をずれた状態で重ねるようにしても良い。特にずれた状態で重ねる際には、重なった照射領域とずれた照射領域で明るさムラがドライバーから目立たないように、点灯時間を細かく制御して各々点灯するなどすれば、完全に重ねた場合に比較してより広い照射領域を照らせることになるので、仕様に合わせて重ねる度合いを考えればいいことになる。
更には発光ユニットHL1、HL2の重なり照射領域の各分割された照射領域で、一方の照射領域が他方の照射領域より小さい面積であって、完全に包含されている状態なども考えられる。その際には、照射領域を段階的に暗く出来たりするなど、より細かい制御が可能となる。
尚、コントローラーCONT及び駆動回路DRHが発光制御部を構成し、コントローラーCONT及び駆動回路DRCがカメラ制御部を構成する。また画像プロセッサーPROCが認識部を兼ねている。コントローラーCONTは、図4に点線で示す分割された照明領域と、それに重なる撮像領域の位置を予め認識しているものとする。
図5を参照して、本実施の形態の動作を説明する。
照明撮像装置LCを搭載した車両VHの走行時に、カメラCAが車両前方の被写体を撮像し、その画像データを処理した画像プロセッサーPROCが被写体の平均輝度を求めて、これが閾値以上であれば夜間でないと判断する(図5のステップS101で判断NO)。
一方、平均輝度が閾値を下回っている場合、画像プロセッサーPROCは夜間であると判断し(図5のステップS101で判断YES)、ステップS102でコントローラーCONTが、駆動回路DRHを介してヘッドライトHLをハイビームにて発光させる。
なお、この判断は別途設置された照度計などにより行うことも可能である。
続くステップS103でカメラCAが撮像を行い、その画像データがフレーム毎に画像メモリーMRを介して画像プロセッサーPROCに入力される。
画像プロセッサーPROCは、カメラCAにより取得された画像データを分析し、更にステップS104で特徴量に基づいて照明領域AR,AL内における特定被写体の有無を検出する。
ここでは特定被写体を歩行者又は対向車とするが、それに限られず、例えば動物などを含んでいても良い。
画像プロセッサーPROCが特定被写体を検出しなかった場合(ステップS104の判断NO)、フローをステップS101へと戻してハイビーム発光を続行する。
ここでは、ヘッドライトHLの発光ダイオードLdが最高強度MX(図6参照)の光を出射するものとする。これによりドライバーは遠方の障害物まで早期に視認できる。
一方、図3に示す状況にて画像プロセッサーPROCが特定被写体を検出した場合(ステップS104の判断YES)、検出信号をコントローラーCONTに入力する。
図4に示す例では、特定被写体として歩行者OBJと対向車CV1,CV2を検出したものとする。画像プロセッサーPROCは、出力する検出信号に、検出した歩行者OBJと対向車CV1,CV2の位置情報(照明領域AR,ALに対する相対的位置情報)を含める。
検出信号を入力したコントローラーCONTは、それに含められた位置情報に基づいて、分割した照明領域の内、検出した歩行者OBJと対向車CV1,CV2を含む照明領域R1(図4にハッチングで示す)を特定し、それ以外の照明領域R2と区別する。
照明領域R1と判断する際の特定被写体としては、車両前方の歩行者や対向車に加えて、自車の照明に対して対向する向きでこちらに顔や対向車のフロントが向いているか否かの判断まで可能であれば、それを加えた上で特定被写体を認識しても良い。
更にコントローラーCONTは、続くステップS105で、駆動回路DRHを介して発光ユニットHLを制御して、最高強度MXから減光させると共に、照明領域R1を第1のパターンで照射すると共に、照明領域R2を第2のパターンで照射する。
但し、第2のパターンでは周期的に最高強度MXの照射を行うこともできるし、或いは一定強度の照射としても良い。
尚、1つの分割領域を複数の発光ダイオードLdを用いて照明する場合、同時に点滅させても良いし、一方は発光させたままで残りは点灯/消灯を繰り返すように制御しても良い。
図6の(a)は、第1のパターンA(一点鎖線)と第2のパターンB(実線)による発光制御を示すタイムチャートであり、縦軸が出射光の光量であり,横軸が時間である。又、図6の(b)は撮像タイミングを示すタイムチャートであり、信号がハイになると撮像、ローになると非撮像になる。
図6の(a)に示すように、第1のパターンA及び第2のパターンBは,時刻t1から開始され、それぞれ60Hz以上の周期で高光量の照射と低光量の照射(完全な消灯を含む)とを同期して繰り返すものである。このように時間差を小さくする事で、取得した画像(フレーム)間で特定被写体が移動する事が殆どなくなり、後述するように差分を取った際の認識が容易になる。
ここでは、第1のパターンAの平均光量AV1を、第2のパターンBの平均光量AV2に対して例えば30%以下となるよう、より小さく設定している。これは、照明領域R1内に存在する歩行者OBJや対向車CV1,CV2のドライバーが眩しさを感じる照度未満であり、且つカメラCAにより撮像が可能な照度以上であると好ましい。
尚、第1のパターンAの周期と第2のパターンBの周期は等しいと好ましいが、例えば互いの周期が±20%以内で近ければ足りる。
但し、第1のパターンAにおける高光量と低光量との光量差Δ1は、第2のパターンDにおける高光量と低光量との光量差Δ2と略等しい(例えば│(Δ1−Δ2)/Δ2│が0.3以内である)と好ましい。
これにより、後述する第1差分画像データと第2差分画像データとを合成した際に、階調差が大きく異ならず違和感の少ない合成画像を得ることができる。すなわち、このような照明制御とする事で、差分を取った際の明るさの差が照明領域全体で等しくする事が可能となり、明るさやコントラスト差などが発生しにくくなり、認識・判断の処理がし易くなる。言い換えると、照明領域R2も照明領域R1と同様の周期的照明とする事で、カメラCAによって画像取得する画面全体において、均一の状態でセンシング出来る事になり、センシング結果の認識・判断で、明るさの差を考慮した演算が必要なくなり、処理が軽減されるので望ましい。
ここで、本実施形態では照明領域の場所に関わらず、同じ強度で全領域を減光又は消灯/点灯しているが、これを運転シーンや環境などによって、個別に明るさを変えるなどしても構わない。
それによって、ドライバーが運転する際に明るさ差によって認識しにくいものがあった場合でも、個別の制御によりドライバーが認識し易くなるなどの効果を持つ事も可能となる。
また、第1のパターンAと第2のパターンBの光量差を大きく変えても構わない。その場合には、それぞれの領域での明るさの差の積分値が同じになるように制御すれば、本実施形態と同じ効果を持たせる事が可能となる。
尚、「光量」とは、発光ユニットHLから所定距離で正対させた仮想スクリーンに対し発光ユニットHLから照射した場合において、当該仮想スクリーンに入射する光の単位面積当たりの光量をいうものとする。「高光量」とは「低光量」より光量が高いことをいい、「低光量」には光量ゼロの場合も含む。又、特定被写体の種類に応じ、例えば歩行者OBJが含まれた照明領域R1と、対向車CV1,CV2が含まれた照明領域R1とで光量を異ならせても良い。
このようにパターン照明を開始した後、図5のステップS106及びS107で、コントローラーCONTは、駆動回路DRCを介してカメラCAの撮像タイミングを制御する。
より具体的には、カメラCAは、ステップS106では照明領域R1に対応する撮像領域で、図6の(b)に示すように、発光ユニットHLから高光量の出射が行われたタイミングで撮像を行って明画像データ(第1の画像データ)BDを出力し、且つ発光ユニットHLから低光量の出射が行われたタイミングで撮像を行って暗画像データ(第2の画像データ)DDを出力し、更に画像プロセッサーPROCが、明画像データBDと暗画像データDDとの差分をとって、第1差分画像データ(第3の画像データ)を出力する。
第1差分画像データによれば、照明領域R1内における自発光する対向車CV1,CV2のヘッドライトなどを有効に排除した画像を得ることができる。
但し、ヘッドライトHLが高い周波数で明暗の照明を繰り返しているので、1つの明画像データBDと1つの暗画像データDDとの差により得られる画像情報は、非常に小さなものとなる。特に、照明領域R1では歩行者OBJや対向車CV1,CV2のドライバーが眩しさを感じにくい程度に出射光量を低下させているので、光量差Δ1を大きく確保することは困難である。
そこで、例えばn組の明画像データBDと暗画像データDDを1パケットとして、これらをメモリーMRに記憶した上でそれぞれ加算した上で、両者の差分をとって第1差分画像データとすることが好ましい。
同様にステップS107では、カメラCAは、照明領域R2に対応する撮像領域で、図6の(b)に示すように、発光ユニットHLから高光量の出射が行われたタイミングで撮像を行って明画像データ(第4の画像データ)BDを出力し、且つ発光ユニットHLから低光量の出射が行われたタイミングで撮像を行って暗画像データ(第5の画像データ)DDを出力し、更に画像プロセッサーPROCが、明画像データBDと暗画像データDDとの差分をとって、第2差分画像データ(第6の画像データ)を出力する。
ここでも、n組の明画像データBDと暗画像データDDからなる1パケットの画像データを用いるのが好ましい。
通常、照明領域R2内には歩行者OBJや対向車CV1,CV2が含まれないので、高光量の出射と低光量の出射とを繰り返すタイミングで撮像を行う必要はないともいえるが、このように差分をとることで第2差分画像データ中のノイズ成分が減少し、更には第1差分画像データと合成する際の処理が容易になる。
尚、ステップS106,S107の実行順序は問わず、並行して行われても良い。
このようにして2組の第1差分画像データと第2差分画像データが得られたら、ステップS108で、画像プロセッサーPROCが、これらを対応する領域R1,R2の位置に合わせて組み合わせて合成し、1枚の画像に対応した1つの画像データを得る。
その後、ステップS109にて不図示のディスプレイで、合成された画像データに基づき合成画像を表示すると、表示された合成画像には歩行者OBJや対向車CV1,CV2の像が明瞭に現れるので、ドライバーに適切な注意喚起を行うことができる。
ドライバーが不図示のスイッチにてヘッドライトHLの照明を停止しなければ(ステップS110で判断NO)、フローはステップS104に戻されて、同様な制御が実行される。一方、ドライバーがヘッドライトHLの照明を停止すると(ステップS110で判断YES)、発光制御を終了する。
尚、以上述べた実施の形態で1パケットの作成手法であるが、時系列で得られたn組ずつの明画像データと暗画像データを1パケットとする他、最初のパケットは時系列で得られたn組ずつの明画像データと暗画像データを用いるが、2番目のパケットは最初のパケットから1組目(最も古い)の明画像データと暗画像データを除去し、且つ(n+1)組目の明画像データと暗画像データを追加することで作成し、以下同様な手順でパケットを作成してよい。
本実施の形態によれば、自分の車両VHが照らしてしまう歩行者OBJや対向車CV1,CV2などに対応する分割領域を消灯した際に、こちらから相手が見えなくなって認識が出来なかったり遅れたりしてしまう不具合に対し、相手にとって眩しくない明るさの範囲で、かつ少なくとも自分の車両VHが搭載するカメラCAなどの画像取得出来る程度に減光された照明を行うことによって、相手にとって眩しくない照明としつつ、減光領域(照明領域R1)に含まれる特定被写体のセンシングも可能となる。
又、得られた画像をヘッドアップディスプレイなどを介してドライバーに視認させれば、ドライバーが早期に特定被写体を認識可能となり、安全な運転に貢献できる。
またその際に、減光領域を投光する光の強度を周期的に変化させて、比較的明るい照明時の画像と比較的暗い照明時の画像の差分を取る事によって、前方の対向車ヘッドライトや夕日などの逆光の影響を減らす効果などと共に、減光領域の画像取得も可能となり、ドライバーへの伝達が可能となる事で安全な運転が実現できる。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。
例えば、本発明の照明撮像装置は、自動車のみならず重機や作業機械の他、飛行機や船舶にも用いることが出来る。
上述した実施の形態では、照明の周期的変化では2段階に光量を変化させているが、照明する領域の対象やシーンによって光量を多段階に変化させても構わないし、M配列などのコーディングにより変調させてもよく、それにより、同様の機能を持った他車との干渉を最小化できる。
又、照明する領域の明るさを個々に制御して、対象によって変化させるなど、個別の制御を行っても構わない。
本発明は、例えば車両に搭載することで安全運転に貢献できる照明撮像装置を提供することに適している。
CA カメラ
CONT コントローラー
CV1,CV2 対向車
DRC 駆動回路
DRH 駆動回路
HL ヘッドライト
HL1,HL2 発光ユニット
LB 出射光
LC 照明撮像装置
Ld 発光ダイオード
MR 画像メモリー
OBJ 被写体(歩行者)
PROC 画像プロセッサー
VH 車両

Claims (8)

  1. 照明領域を複数に分割して照明光を照射する発光部と、
    前記分割された照明領域毎に独立して照明光のパターンを変化させることが可能な発光制御部と、
    前記照明領域内の被写体を撮像して画像データを取得する撮像素子を備えたカメラと、
    前記カメラが取得した画像データを記憶するメモリーと、
    前記カメラが取得した画像データを処理する画像処理部と、
    前記処理された画像データに基づいて、被写体を認識する認識部と、
    前記カメラを制御するカメラ制御部とを有し、
    撮像された被写体が特定被写体であると前記認識部が認識したときは、前記発光制御部は、前記特定被写体が含まれる前記分割された照明領域に対して第1のパターンで照射を行い、且つ前記特定被写体が含まれない前記分割された照明領域に対して第2のパターンで照射を行うように前記発光部を制御し、前記第1のパターンは高光量の照射と低光量の照射とを組み合わせたものであり、前記第1のパターンにおける平均光量は、前記第2のパターンにおける平均光量より低くなっており、
    前記カメラ制御部は、少なくとも前記第1のパターンで照射された照明領域に対応する撮像領域において、前記高光量の照射のタイミングで前記被写体を撮像して第1の画像データを取得し、且つ前記低光量の照射のタイミングで前記被写体を撮像して第2の画像データを取得するように前記カメラを制御し、
    前記画像処理部は、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分に基づいて第3の画像データを生成する照明撮像装置。
  2. 前記第1のパターンは、高光量の照射と低光量の照射とを周期的に繰り返すものである請求項1に記載の照明撮像装置。
  3. 前記第2のパターンは、高光量の照射と低光量の照射とを周期的に繰り返すものである請求項2に記載の照明撮像装置。
  4. 前記第1のパターンにおける高光量と低光量との光量差は、前記第2のパターンにおける高光量と低光量との光量差に略等しい請求項3に記載の照明撮像装置。
  5. 前記カメラ制御部は、前記第2のパターンで照射された照明領域に対応する撮像領域において、前記高光量の照射のタイミングで前記被写体を撮像して第4の画像データを取得し、且つ前記低光量の照射のタイミングで前記被写体を撮像して第5の画像データを取得するように前記カメラを制御し、前記画像処理部は、前記第4の画像データと前記第5の画像データとの差分に基づいて第6の画像データを生成し、更に前記第1のパターンで照射された照明領域に対応する撮像領域における前記第3の画像データと、前記第2のパターンで照射された照明領域に対応する撮像領域における前記第6の画像データとを合成して、1枚の画像を形成する請求項3又は4に記載の照明撮像装置。
  6. 前記第1のパターンと前記第2のパターンの少なくとも一方は、少なくとも60Hz以上の周期で高光量と低光量の照射を繰り返す請求項2〜5のいずれかに記載の照明撮像装置。
  7. 前記特定被写体は人間を含み、前記第1のパターンによる照明は前記人間が眩しさを感じる照度未満、前記カメラで前記人間を撮像可能な照度以上である請求項1〜6のいずれかに記載の照明撮像装置。
  8. 前記発光部は、前記分割された照明領域に対応して1又は複数の光源を有し、前記発光制御部の制御に応じて、前記光源毎に前記第1のパターンと前記第2のパターンのいずれかで発光する請求項1〜7のいずれかに記載の照明撮像装置。
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