JP2010111178A - 車両用シート位置調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷物の積み入れを容易とする車両用シート位置調整装置を提供する。
【解決手段】 車両用シート位置調整装置1であって、車室内にて、背面側にラゲージルーム5が形成されるシート4を、車両前後方向に移動するシート駆動部20と、ラゲージルーム5内への荷物6の積み込み時又は積み込み後に、車両前後方向におけるシート4と荷物6との近接レベルを反映した荷物位置情報を取得する荷物位置検知センサ11と、取得された荷物位置情報に基づいて、荷物6の積み込み時及び積み込み後に、少なくとも当該荷物6とシート4との近接レベルが予め定められた基準レベルを上回る過剰近接状態とならないよう、シート駆動部20によりシートを移動させる駆動制御を行う制御部10と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の車両用シート位置調整装置に関する。
特開2006−069325号公報
自動車等の車両には、車両後部に荷物を収納する荷室としてラゲージルームを備えるものがある(特許文献1参照)。従来、こうしたラゲージルーム内に、比較的大きな荷物を収納する場合には、背面側がラゲージルームとなる後席シートを予め動かして、ラゲージルームを広く確保しておく必要がある。
ところが、従来の場合、ラゲージルームに荷物を積み込むに際してシートを手動で移動する必要がある。特に、大きな荷物を積み入れる際には、一度荷を降ろさなければ、シートを移動できないので、荷物の積み入れに大きな手間がかかっていた。
本発明の課題は、荷物の積み入れを容易とする車両用シート位置調整装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用シート位置調整装置は、
車室内にて、ラゲージルームを区画する壁部として機能する形で配置されるシートを、当該ラゲージルームが拡大及び縮小する方向に移動させるシート駆動手段と、
前記ラゲージルーム内への荷物の積み込み時及び積み込み後のいずれか又は双方に、前記シートと前記荷物との近接レベルを反映した荷物位置情報を取得する荷物位置取得手段と、
取得された前記荷物位置情報に基づいて、前記荷物の積み込み時及び積み込み後に、少なくとも当該荷物と前記シートとの近接レベルが予め定められた基準レベルを上回る近接状態とならないよう、前記シート駆動手段により前記シートを移動させる駆動制御を行うシート駆動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、ラゲージルームに荷物が積み込まれる際に、荷物を積み込むと、その荷物とシートとが接近して近接レベルが増すことになるが、その近接レベルに応じてシートが奥に移動するので、近接レベルが緩和される。つまり、人間がシートを移動させずとも、荷物を押し込むだけでラゲージルームが広がるようにシートが自動的に移動するから、荷物を積み込む際にマニュアルでシートを移動する手間が省け、荷物の積み込みが容易となる。
本発明の荷物位置取得手段は、車両前後方向における前記シートと前記荷物との間隙距離を検出し、当該距離情報を前記荷物位置情報として取得するものとすることができる。この場合、シート駆動制御手段は、取得された当該距離情報に基づいて、少なくとも前記荷物の積み込み後に、前記シートと前記荷物との間隙距離が少なくとも互いを非接触となるように定められた前記基準距離以上となるよう、前記シート駆動手段の駆動制御を行うものとできる。この構成によると、シートと荷物との近接レベルを距離により特定し、その距離に基づいて、荷物が積み込まれる際には、基準レベル以上にシートと荷物とが近接する状態を防ぐことができるし、荷物が積み込まれた後には、シートと荷物とを非接触に保つことができる。このため、荷物を運ぶ際に、シートによって荷物を傷つける、あるいは荷物によってシートを傷めるようなことがない。
本発明のシート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、車両前後方向における前記シートと前記荷物との前記間隙距離が前記基準距離を下回ったと判定された場合には、当該間隙距離が前記基準距離となるよう、前記シート駆動手段により前記シートを少なくとも車両前方側に動作させる駆動制御を行うものとできる。つまり、この構成は、上述の基準レベルを距離により定めるものである。この構成によると、シートと荷物との近接レベルを距離により特定し、その距離が近づくと、シートを車両前方に移動し、荷物から離間させるようにする制御が実施される。これにより、荷物の積み込み時に、シートを移動させる手間を省くことができるし、積み込みの際にシートによって荷物を傷つける、あるいは荷物によってシートを傷めるようなことがない。
本発明のシート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、車両前後方向における前記シートと前記荷物との間隙距離が前記基準距離に保持されるよう、前記シート駆動手段による前記シートの前後移動動作を前記荷物の前後移動に追従させる駆動制御を行うものとできる。この構成によると、荷物を積み込む際に、ラゲージルーム内での荷物の前後移動に応じて、荷物に対し一定の距離を保つ形でシートも前後に移動する。シートが前に位置しすぎて、ラゲージルームを無駄に広くとることは、車内の内観を悪くするし、後に、そのシートに人を乗せることになった場合に、すぐに対応できなくなる。上記の構成によれば、荷物に対し一定の距離を隔てるようシートが移動するので、シートをぎりぎりまで荷物によせることができる。つまり、シートを荷物に応じた適正位置に自動調整することができる。
また、本発明の荷物位置取得手段は、前記荷物による前記シートへの車両後方からの接触による押圧力を検出し、当該押圧力情報を前記荷物位置情報として取得するものとすることができる。この場合、シート駆動制御手段は、取得された当該押圧力情報に基づいて、少なくとも前記荷物の積み込み後に、少なくとも前記押圧力がゼロとなるよう、前記シート駆動手段を駆動制御するものとできる。この構成によると、シートと荷物との近接レベルを、両者間の距離だけでなく、両者が接した状況における両者の圧迫状況も含めて把握することが可能となる。そして、荷物の積み込みの際には、その圧迫状態が解消されるようシートが移動する。つまり、人間がシートを移動させずとも、荷物によるシートの圧迫が検出されるとシートが勝手に奥に移動するから、荷物を積み込む際にシートを移動する手間が省け、荷物の積み込みが容易となる。
本発明のシート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、前記荷物による前記シートへの車両前方への前記押圧力が予め定められた基準押圧力を上回ったと判定された場合には、当該押圧力が減じられるよう前記シート駆動手段により前記シートを車両前方側に動作させる駆動制御を行うものとできる。つまり、この構成は、上述の基準レベルを荷物がシートを押圧する押圧力により定めるものである。この構成によると、シートと荷物との近接レベルを荷物によるシートへの押圧力により特定し、その押圧力が増すと、シートを車両前方に移動し、荷物から離間させるようにする制御が実施される。これにより、荷物の積み込み時に、シートを移動させる手間を省くことができるし、積み込みの際にシートによって荷物を傷つける、あるいは荷物によってシートを傷めるようなことがない。
本発明のシート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、前記荷物による前記シートへの押圧力が前記基準押圧力を上回らない状態が保持される形で、前記シート駆動手段による前記シートの前後動作を前記荷物の前後移動に追従させる駆動制御を行うものとできる。この構成によると、荷物を積み込む際に、ラゲージルーム内での荷物の前後移動に応じて、シートが荷物から加えられる押圧力が一定以上を上回らない形で前後に移動する。シートが前に位置しすぎて、ラゲージルームを無駄に広くとることは、車内の内観を悪くするし、後に、そのシートに人を乗せることになった場合に、すぐに対応できなくなるが、上記の構成によれば、荷物に対し一定以上の押圧力が加わらない位置となる形で、荷物に対しシートが追従移動するので、シートをぎりぎりまで荷物によせることができる。つまり、シートを荷物に応じた適正位置に自動調整することができる。
また、本発明のシート駆動手段は、前記シート全体を車両前後方向にスライド動作させるシートスライド駆動手段と、前記シートの背もたれ部を車両前後方向にリクライニング動作させるリクライニング駆動手段と、を備えて構成できる。この場合、荷物位置取得手段は、前記荷物位置情報として、前記シートの下部と前記荷物との近接レベルを反映した下側荷物位置情報を取得する下側荷物位置取得手段と、前記シートの上部と前記荷物との近接レベルを反映した上側荷物位置情報を取得する上側荷物位置取得手段と、を備えて構成できる。この構成によると、用途に応じてシートスライド駆動手段とリクライニング駆動手段とを効果的に使い分けることが可能となる。
シートスライド駆動手段とリクライニング駆動手段を設ける上記構成において、本発明のシート駆動手段は、前記下側荷物位置取得手段により取得された前記下側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合に、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施する一方で、前記上側荷物位置取得手段により取得された前記上側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シートの背もたれ部が車両前方側にリクライニング動作するよう前記リクライニング駆動手段への駆動制御を実施するものとできる。ラゲージルームの下側に位置する荷物に対しては、シート全体を動作させる以外に、当該荷物との近接状態を解消するすべは無いが、ラゲージルームの上側に位置する荷物に対しては、リクライニング動作だけで近接状態を容易に解消できるので、上下の荷物位置取得手段によりシートスライド駆動手段とリクライニング駆動手段とを使い分ける上記構成により、効率的なシート動作が実現できる。
また、この場合のシート駆動手段は、前記シートの背もたれ部が車両前方側におけるリクライニング動作の動作限界位置に達した状態で、前記上側荷物位置取得手段により取得された前記上側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施するものとできる。リクライニング動作が前方限界位置(車両前方側における動作限界位置)に達しても、シート全体を動かせば、さらに奥へと荷物を積み込むことが可能となるので、これにより、より大きな荷物に対応することが可能となる。
また、シートスライド駆動手段とリクライニング駆動手段を設ける上記構成において、本発明のシート駆動手段は、前記下側荷物位置取得手段により取得された前記下側荷物位置情報及び前記上側荷物位置取得手段により取得された前記上側荷物位置情報のいずれか又は双方に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施する一方で、当該シート全体が車両前方側におけるスライド動作の動作限界位置に到達し、なおかつ取得された前記上側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シートの背もたれ部が車両前方側にリクライニング動作するよう前記リクライニング駆動手段への駆動制御を実施するものとできる。この構成によると、シートの全体移動により荷物との近接状態の解消を図る一方で、シート全体が車両前方側の動作限界位置に達している場合には、シートの背もたれ部のリクライニング動作により、さらなる解消を図ることが可能となる。
なお、本発明における荷物位置取得手段は、前記下側荷物位置取得手段と前記上側荷物位置取得手段との間に、前記シートの中間部と前記荷物との近接レベルを反映した中間荷物位置情報を取得する中間荷物位置取得手段を有して構成できる。この場合、シート駆動制御手段は、取得された前記中間荷物位置情報に基づいて、前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施するものとして構成できる。つまり、車両上下方向において、上側と下側と、さらにその間に荷物位置取得手段を設けることにより、荷物の近接状況をより細かく把握できるまた、背もたれ部の回転中心に近い中間位置では、リクライニング動作による背もたれ部の傾斜角度変更がなされたとしても、車両前後方向への変化量は大きなものでは無いので、中間位置にて近接状態の荷物が検出される場合には、リクライニング動作での解消よりシート全体のスライド移動で解消した方が効率的である。
また、本発明においては、荷物の積み込み開始を検知する積み込み開始検知手段と、前記荷物の積み込み終了を検知する積み込み終了検知手段とを備えて構成することができる。この場合、シート駆動制御手段は、前記積み込み開始が検知された場合に、前記シート駆動手段により前記シートを予め定められた前方限界位置まで動作させる駆動制御を実施する一方で、前記積み込み終了が検知された場合には、前記シート駆動手段により、前記シートが前記荷物に対し非接触となる予め定められた後方限界位置まで動作させる駆動制御を行うものとできる。なお、後方限界位置としては、例えば、シートが荷物に対し上述にあった基準距離だけ離れた位置、シートの荷物から受ける押圧力がゼロあるいは基準押圧力以下となる位置に定めることができる。この構成によると、積み込み開始が検知されると、シートは前方の限界位置まで移動してラゲージルームに最大のスペースを確保するとともに、荷物の積み込み完了が検知されると、荷物に応じてシートが後方の適正位置まで下がるよう構成される。この構成によると、荷物を積み込む前に、ラゲージルームの最大の大きさを把握することができるし、シートの移動を気にすることなく荷物を積み込むことができる。また、積み込み後には、シート位置の適正化がなされ、可能な位置までシートを後方に移動することができる。
ところで、本発明においては、ラゲージルームを背面とする前記シートを複数備え、それらシートに対応する形で前記シート駆動手段及び前記荷物位置取得手段を備えており、シート駆動制御手段は、各前記シートに対応するシート駆動手段をそれぞれ独立に駆動制御するものとできる。この構成によると、近接状態にあるシートのみを近接解消のために動作させることができる。必要なシートのみを駆動することが可能となるので、効率的である。
ところで、本発明のシート駆動制御手段は、制御モードとして、前記シート駆動手段への前記駆動制御を禁止する駆動禁止モードと、前記シート駆動手段への前記駆動制御を許可する駆動許可モードとを有し、前記制御モードとして前記駆動許可モードを設定する駆動許可モード設定手段と、同じく前記制御モードとして前記駆動禁止モードを設定する駆動禁止モード設定手段とを備えて構成することができる。この構成によると、シートの移動が望ましくない状況下では駆動禁止モードを設定することができるから、シート動作に制限を設けることが可能となる。
この場合、前記シートへのユーザーの着座を検知する着座検知手段を備えて構成し、駆動禁止モード設定手段は、前記着座が検知された場合に、前記シート駆動手段への前記駆動制御を禁止するものとできる。なお、複数のシートに対応するシート駆動手段を有して、それぞれを独立に駆動制御可能な構成においては、駆動禁止モード設定手段は、前記着座が検知された前記シートに対し、前記制御モードとして、前記駆動禁止モードを設定するよう構成できる。これにより、ユーザーが使用中のシートの移動が禁止され、ユーザーに不快な思いをさせることが無くなる。
なお、着座検知手段としては、シートに対応するシートベルトの装着を検知するシートベルト装着検知手段や、車両上下方向においてシートに印加される荷重を検知する荷重センサ、シート駆動手段をなすモータへの駆動負荷を検知するモータ負荷検知手段等、周知のものを用いることができる。
前記駆動許可モード設定手段は、車両に設けられた所定の駆動許可モード設定操作部への操作に基づいて前記駆動許可モードを設定するものとできる。これにより、所定の操作部への操作により容易にモード変更が可能となる。当該操作部をラゲージルームに荷物を積み込むための開閉部の近傍に設けることで、荷物を積み込む際に容易に操作ができる。
なお、この構成において、上述の積み込み開始検知手段を備える場合は、当該積み込み開始検知手段を、車両に設けられた所定の積み込み開始操作部への操作に基づいて前記荷物の積み込み開始を検知するものとし、当該積み込み開始操作部を前記駆動許可モード設定操作部に兼用させることができる。この場合、駆動許可モード設定手段は、前記積み込み開始操作部への操作がなされるに伴い前記駆動許可モードを設定し、これに伴い前記シート駆動制御手段が、前記シート駆動手段により前記シートを予め定められた前方限界位置まで動作させる駆動制御を実施するように構成できる。この構成によると、操作部が兼用されることにより操作部の数を減じることが可能となる。また、積み込み開始操作をするということは、その後に荷物を収納することが予想されるから、当該操作を駆動許可モード設定操作に兼用することは有効である。
また、駆動許可モード設定操作部を備える構成においては、前記ラゲージルームに荷物を積み込むための開閉部を開閉するための開閉操作部を設けて、当該開閉操作部を前記駆動許可モード設定操作部に兼用させることができる。この場合、駆動許可モード設定手段は、前記開閉操作部を閉状態から開状態とする当該開閉操作部への開操作がなされた場合に、前記駆動許可モードを設定するものとできる。この構成によると、操作部が兼用されることにより操作部の数を減じることが可能となる。また、ラゲージルームの開閉部を開状態と操作をすることは、その後に荷物を収納することが予想されるから、当該操作を駆動許可モード設定操作に兼用することは有効である。なお、ラゲージルームの開閉部を開閉するための開閉操作部に、積み込み開始操作部及び駆動許可モード設定操作部を兼用させた構成でもよい。また、ラゲージルームの開閉部が開状態である場合に駆動許可モードが設定されるようにしてもよい。また、駆動許可モード設定操作部に兼用されるラゲージルームの開閉部に代わる操作部として、当該開閉部を開錠(アンロック)する操作部を定めてもよいし、当該開閉部に対し開錠許可を与える操作部(例えばスマートキー:ドアハンドル周辺の検知エリア内に進入する操作がなされる)を定めてもよい。
また、本発明の駆動禁止モード設定手段は、車両に設けられた所定の駆動禁止モード設定操作部への操作に基づいて、前記駆動禁止モードを設定するものとできる。これにより、所定の操作部への操作により容易にモード変更が可能となる。当該操作部をラゲージルームに荷物を積み込むための開閉部の近傍に設けることで、荷物を積み込む際に容易に操作ができる。
なお、この構成において、上述の積み込み終了検知手段を備える場合は、当該積み込み終了検知手段を、車両に設けられた所定の積み込み終了操作部への操作に基づいて前記荷物の積み込み終了を検知するものとし、当該積み込み終了操作部を前記駆動禁止モード設定操作部に兼用させることができる。この場合、駆動禁止モード設定手段は、前記積み込み終了操作部への操作がなされて、これに伴い前記シート駆動制御手段により前記シートを前記後方限界位置まで動作させる駆動制御が完了した後に、前記駆動禁止モードを設定するものとできる。この構成によると、操作部が兼用されることにより操作部の数を減じることが可能となる。また、積み込み終了操作をするということは、当該操作の後のシート動作が完了すると、その後に荷物を収納することがないことが予想されるから、当該操作を駆動禁止モード設定操作に兼用することは有効である。
また、駆動禁止モード設定操作部を備える構成においては、前記ラゲージルームに荷物を積み込むための開閉部を開閉可能な開閉操作部を設けて、当該開閉操作部を前記駆動禁止モード設定操作部に兼用させることができる。この場合、駆動禁止モード設定手段は、前記開閉操作部を開状態から閉状態とする当該開閉操作部への閉操作がなされた場合に、前記駆動禁止モードを設定するものとできる。この構成によると、この構成によると、操作部が兼用されることにより操作部の数を減じることが可能となる。また、ラゲージルームの開閉部を閉状態と操作をすることは、その後に荷物の収納が完了した状態であることが予想されるから、当該操作を駆動禁止モード設定操作に兼用することは有効である。なお、ラゲージルームの開閉部を開閉するための開閉操作部に、積み込み開始終了部及び駆動禁止モード設定操作部を兼用させた構成でもよい。この場合、ラゲージルームの開閉部を閉じる操作がなされると、シートを前記後方限界位置まで動作させる駆動制御が実施され、その後に、前記駆動禁止モードが設定される。また、ラゲージルームの開閉部が閉状態であり、シートが前記後方限界位置にある場合に駆動禁止モードが設定されるようにしてもよい。また、駆動禁止モード設定操作部に兼用されるラゲージルームの開閉部に代わる操作部として、当該開閉部を施錠(ロック)する操作部を定めてもよいし、当該開閉部に対し施錠許可を与える操作部(例えばスマートキー:ドアハンドル周辺の検知エリア内に進入する操作がなされる)を定めてもよい。
本発明において、荷物位置取得手段がシートと荷物との間隙距離を検出するものである構成において、当該荷物位置取得手段は、前記シートの背面部において車両後方に向けて測定波を出力する出力部と、その反射波を検知する検知部とを有し、前記検知部による前記反射波の受信タイミングに基づいて前記間隙距離を検知する距離センサとすることができる。この構成によると、荷物とシート間の距離を直接的に検出することができる。なお、シート背面部に設けられる距離センサは、当該背面部に複数のものが分散配置される形で設けることで、荷物までの距離をより適切に検出できる。
同様に、請荷物位置取得手段がシートと荷物との間隙距離を検出するものである構成において、当該荷物位置取得手段は、車室内の左右壁面又は上下壁面のいずれか一方に設けられ、測定波を出力する出力部と、当該出力部に対しラゲージルーム空間を隔てて対向する形で車室内の別の壁面に設けられ、前記測定波を検知する検知部とを有してなる障害物センサであり、それら出力部と検知部とからなる障害物センサが車両前後方向に予め定められた間隔おきに複数配置され、それら障害物センサの検知部の検知結果に基づいて前記間隙距離を検知するものとできる。この構成によると、車両前後方向に並べられた障害物センサにおいて、後方からどれだけのセンサが障害物を検知したか否か(前方からどれだけのセンサが障害物を非検知でいるか)に基づいて、荷物とシートの近接レベルを把握することができる。各障害物センサの検知部の検知状態だけで近接レベルを容易に把握できる。
また、この場合、障害物センサは、前記ラゲージルーム内の右上から左下に向かい測定波が出力される第一の障害物センサと、前記ラゲージルーム内の左上から右下に向かい測定波が出力される第二の障害物センサと、を有して構成できる。車両のラゲージルームは一般的には略四角形状をなしているので、その対角線方向に測定波が出力される構成とすることで、測定波の通過距離が長くなり、より広範囲の障害物を検知できるので利点となる。また、それとは異なる方向への測定波もあることで、ラゲージルーム内の障害物の非検知領域を減じることができる。
本発明の方向指示灯制御装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の車両用シート位置調整装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示す車両用シート位置調整装置1は、制御部10に対し、シート駆動部(シート駆動手段)20と、荷物位置検知センサ(荷物位置取得手段)11と、が接続する形で構成されている。また、図1ではさらに、制御部10に対し、シート駆動許可/禁止スイッチ12、着座センサ(着座検知手段)13、積み込み開始/終了スイッチ14が接続している。
図2に示すように、本実施形態の車両2には、車両後部にラゲージルーム5の開閉部として設けられたバックドア3が取り付けられており、これを開状態とすることで、後方に開放されたラゲージルーム5内に、その開口部5aから車両前方に向けて(後席シート4に接近させる形で)荷物6を積み込むことが可能となっている。なお、図中のXは車両前後方向(矢印方向が車両前方を示す)を示し、図中のYは車両左右方向(矢印方向が車両右方向を示す)を示し、図中のZは車両上下方向(矢印方向が車両上方を示す)を示している。
荷物位置検知センサ11は、ラゲージルーム5内への荷物6の積み込み時及び積み込み後のいずれか又は双方において、シート4と荷物6との近接レベルを検知し、その検知結果を反映した荷物位置情報を取得して、これを制御部10に入力する。なお、本実施形態の荷物位置検知センサ11は、車両前後方向におけるシート4と荷物6との間隙距離を検出し、当該距離情報を荷物位置情報として取得する測距センサである。さらに、本実施形態の荷物位置検知センサ11は、シート4の背面部において車両後方に向けて測定波を出力する出力部と、その反射波を検知する検知部とを有し、検知部による反射波の受信タイミングに基づいて間隙距離を検知する測距センサであって、測定波として赤外線やレーザー、超音波等を用いる周知のものである。ここでは、出力部と検知部とが近接した位置に配置された検知装置として構成されている。
また、本実施形態の荷物位置検知センサ11は、シートに対し複数も受けられており、接近する荷物を確実に検知することが可能となっている。具体的には、荷物位置情報として、シート4の下部と荷物6との近接レベルを反映した下側荷物位置情報を取得するセンサ(下側荷物位置取得手段)11dと、シート4の上部と荷物6との近接レベルを反映した上側荷物位置情報を取得するセンサ(上側荷物位置取得手段)11uと、を備えて構成されている。なお、これだけでもよいが、本実施形態においてはさらに、下側のセンサ11dと上側のセンサ11uとの間に、シート4の中間部と荷物6との近接レベルを反映した中間荷物位置情報を取得するセンサ(中間荷物位置取得手段)11mを有して構成されている。
シート駆動部20は、図3に示すように、車室内にて、ラゲージルーム5を区画する壁部として機能する形で配置されるシート4を、当該ラゲージルーム5が拡大及び縮小する方向に移動するシート駆動手段として機能するものである。本実施形態におけるシート4は、背面側にラゲージルーム5が形成される後席シート(後部座席)4であり、シート駆動部20は、車両前後方向にシート4を移動させるものとされている。なお、シート駆動部20は、シート4全体をスライド動作させるシートスライド駆動部(シートスライド駆動手段)21のみでもよいが、本実施形態においては、シートスライド駆動部21と、後席シート4の背もたれ部42を車両前後方向にリクライニング動作(背もたれ部42の傾斜角度を変化させる回転動作)させるリクライニング駆動部(リクライニング駆動手段)22と、を備えて構成されており、後席シート4のスライド動作とリクライニング動作とを独立に実施可能とされている。
なお、上記後席シート4は複数設けられていてもよい。本実施形態においては、後席シート4として左側後席シート4Lと右側後席シート4Rとを備えており、それぞれのシート背面に、対応する複数の荷物位置検知センサ11が取り付けられている。また、それら各後席シート4L,4Rには、対応するシート駆動部20がそれぞれ設けられており、それら各シート駆動部20により後席シート4L,4Rをそれぞれ独立に動作することができる。
シート駆動許可/禁止スイッチ(駆動許可モード設定手段及び駆動禁止モード設定手段)12は、駆動許可モードを設定するための駆動許可モード設定操作部、及び駆動禁止モードを設定するための駆動禁止モード設定操作部として機能するスイッチであり、当該スイッチ12のON状態にて制御部10の制御モードが駆動許可モードに設定され、当該スイッチ12のOFF状態にて制御部10の制御モードが駆動禁止モードに設定される。ただし、他の条件次第では、当該スイッチ12のON状態においても駆動禁止モードが設定される場合がある。なお、当該スイッチ12は、ラゲージルーム5の開閉部をなすバックドア3を開状態とした際に、その開口5aから操作可能となるよう、当該開口5aに対し近接する、ラゲージルーム5を取り囲む壁部(例えば左右内壁面)や、開閉部3の外面等、ラゲージルーム5の周辺に取り付けられることで、荷物積み込み時に操作しやすい。
着座センサ(着座検知手段)13は、後席シート4への着座を検知するものであり、本実施形態においては、左側後席シート4Lと右側後席シート4Rとのそれぞれに設けられている。着座センサ13としては、後席シート4のシートベルトの装着を検知するシートベルト装着検知手段(シートベルト装着状態にて制御部10が着座と判定)や、車両上下方向においてシート4に印加される荷重を検知する荷重センサ(所定レベル以上の荷重の検知で制御部10が着座と判定)、シート駆動手段20をなすモータへの駆動負荷を検知するモータ負荷検知手段(所定レベル以上のモータ負荷の検知で制御部10が着座と判定)等、周知のものを用いることができる。
積み込み開始/終了スイッチ(積み込み開始検知手段及び積み込み終了検知手段)14は、荷物6の積み込み開始を検知する積み込み開始操作部、及び荷物6の積み込み終了を検知する積み込み終了操作部として機能するスイッチであり、制御部10は、当該スイッチ14がON状態となることで積み込み開始と判定し、当該スイッチ14がOFF状態となることで積み込み終了と判定する。なお、当該スイッチ14は、ラゲージルーム5の開閉部をなすバックドア3を開状態とした際に、その開口5aから操作可能となるよう、当該開口5aに対し近接する、ラゲージルーム5を取り囲む壁部(例えば左右内壁面)や、開閉部3の外面等、ラゲージルーム5の周辺に取り付けられることで、荷物積み込み時に操作しやすい。上記スイッチ12に兼用させてもよい。
制御部10は、周知のCPU,ROM,RAMを備えて構成されており、シート駆動部20の駆動制御を実施する。本実施形態においては、左右後席シート4に対応するシート駆動部20をそれぞれ独立に駆動制御する。さらにいえば、制御部10は、荷物位置検知センサ(荷物位置取得手段)11により取得した荷物位置情報に基づいて、荷物6の積み込み時及び積み込み後に、少なくとも当該荷物6とシート4との近接レベルが予め定められた基準レベルを上回る近接状態とならないよう、シート駆動部20によりシート4を移動させる駆動制御を行う。これにより、ラゲージルーム5内に荷物6を積み込むと、荷物6と後席シート4とが接近して近接レベルが増すことになるが、その近接レベルに応じて後席シート4がラゲージルーム5を広げる方向に移動する駆動制御が実施されるので、近接レベルが緩和される。ここでは、荷物6を車両前方Xに押し込むだけでシート4が勝手に奥(車両前方X)に移動する。
ただし、制御部10は、制御モードとして、シート駆動部20への駆動制御を禁止する駆動禁止モードと、シート駆動部20への駆動制御を許可する駆動許可モードとを有しており、シート駆動許可/禁止スイッチ12へのモード切替操作に基づいて、制御モードが切り替えられる。本実施形態においては、図6に示す処理に従い制御モードが切り替えられる。
S101では、制御部10が、ラゲージルーム5内への荷物6の積み込みが開始されているか否かを判定する。荷物6の積み込みが開始されているか否かの判定は、積み込み開始/終了スイッチ14が、積み込み開始状態(ON)に操作されているか否かに基づいて判定する。S101にて、荷物6の積み込みが開始されている、即ち荷物6の積み込み中ではないと判定された場合にはS106に進み、制御モードを駆動禁止モードに設定して本処理を終了する。他方、荷物6の積み込み中であると判定された場合には、S102に進む。
S102では、制御部10が、後席シート4へのユーザーの着座を検知する着座センサ(着座検知手段)13が、着座を検知しているか否かを判定する。着座が検知されている場合にはS106に進み、制御モードを駆動禁止モードに設定して本処理を終了する。他方、着座が検知されていない場合には、S103に進む。
S103では、制御部10が、シート駆動許可/禁止スイッチに対し、駆動許可状態(ON)に操作されているか否かを判定する。駆動許可状態(ON)に操作されている場合にはS104に進む。他方、駆動許可状態(ON)ではなく、駆動禁止状態(OFF)に操作されている場合には、S106に進み、制御モードを駆動禁止モードに設定して本処理を終了する。
S104では、制御部10が、荷物6の積み込みが終了したか否かを判定する。荷物6の積み込みが終了したか否かの判定は、積み込み開始/終了スイッチ14が、積み込み終了状態(OFF)に操作されることに基づいて判定する。S104にて、荷物6の積み込みが終了したと判定された場合にはS107に進み、制御モードを駆動許可モードに設定して本処理を終了する。他方、荷物6の積み込みが終了していない、即ち荷物6の積み込みが継続中であると判定された場合には、S105に進む。
S105では、制御部10が、シート駆動部20により後席シート4が駆動中であるか否かを判定する。そして、駆動が終了するに伴いS106に進み、制御モードを駆動禁止モードに設定して本処理を終了する。
なお、図6に示す制御モード切替処理は、所定周期で繰り返し実施される。
次に、各後席シート4を駆動する処理について、図5を用いて説明する。なお、この処理は、各後席シート4毎に実施されるものである。
S1では、制御部10が、ラゲージルーム5内への荷物6の積み込みが開始されたか否かを判定する。この判定は、積み込み開始/終了スイッチ14に対し、積み込み開始状態(ON)とする操作がなされたか否かに基づいて判定する。S1にて、荷物6の積み込みが開始された、即ち荷物6の積み込み中となったと判定された場合にはS2に進み、荷物6の積み込みが開始されていなければそのまま本処理を終了する。
S2では、制御部10が、現在の制御モードが駆動許可モードであるか否かを判定する。駆動許可モードであればS3に進み、駆動禁止モードであればそのまま本処理を終了する。
S3では、制御部10が、荷物位置検知センサ11をON(電源投入)として、位置検知を開始する。
S4では、制御部10が、シート駆動部20への駆動制御を開始し、後席シート4の位置調整が開始される。具体的には、図7のような処理を実施する。ただし、図7の処理では、シート駆動部20のうちシートスライド駆動部21のみが駆動する処理となっている。
S11では、制御部10が、積み込まれる荷物6の荷物位置情報を荷物位置検知センサ11から取得する。
S12では、制御部10が、後席シート4とラゲージルーム5の荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たしているか否かを判定する。本実施形態においては、後席シート4と荷物6との間隙距離に対し、少なくとも互いが非接触とされる所定の基準距離が定められており、S12では、後席シート4と荷物6との間隙距離が基準距離と一致している場合に、後席シート4と荷物6との近接状態が基準レベルを満たしていると判定し、間隙距離が基準距離を上回る場合に、後席シート4と荷物6との近接状態が基準レベルを上回ると判定し、間隙距離が基準距離を下回る場合に、後席シート4と荷物6との近接状態が基準レベルを下回ると判定するものとする。基準レベルを満たしていれば本処理を終了し、満たしていなければS13に進む。
S13では、制御部10が、後席シート4と荷物6との近接状態が、上記基準レベルを上回る過剰近接状態であるか否かを判定する。当該過剰近接状態である場合にはS14に進み、そうでなければS17に進む。
S14では、後席シート4が自身の車両前後方向における移動可能範囲において前方限界位置に位置するか否かを、制御部10が判定する。これは、後席シート4の位置を検知するシート位置検知センサ15の検出結果に基づいて判定する。なお、本実施形態におけるシート位置検知センサ15は、後席シート4が前方限界位置に達したか否かを検知するだけのものでもよく、例えば、後席シート4が前方限界位置に達した際にONとされ、前方限界位置から離間した場合にOFFとされる位置検出スイッチでもよい。後席シート4が前方限界位置に位置する場合は本処理を終了し、前方限界位置に位置しない場合にはS15に進む。
S15では、後席シート4と荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たすよう、シート駆動部20(シートスライド駆動部21)を駆動制御して後席シート4を前進させる。その上で、S16に進む。
S16では、S15で後席シート4が移動したことを受けて、制御部10が、再度、積み込まれる荷物6の荷物位置情報を荷物位置検知センサ11から取得する。
S17では、制御部10が、後席シート4と荷物6との近接状態が、上記基準レベルを下回る過剰離間状態であるか否かを判定する。当該過剰離間状態である場合にはS18に進み、そうでなければS12に戻る。
S18では、後席シート4と荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たすよう、シート駆動部20(シートスライド駆動部21)を駆動制御して後席シート4を後進させる。その上で、S11に戻る。
図5に戻る。S4にて、後席シート4の位置調整がなされると、続くS5では、制御部10が、現在の制御モードが駆動禁止モードであるか否かを判定する。駆動許可モードであればS6に進み、駆動禁止モードであればそのまま本処理を終了する。
S6では、制御部10が、ラゲージルーム5内への荷物6の積み込みが終了したか否かを判定する。この判定は、積み込み開始/終了スイッチ14に対し、積み込み終了状態(OFF)とする操作がなされたか否かに基づいて判定する。荷物6の積み込みが終了したと判定された場合にはS7に進み、荷物6の積み込みが開始されていなければS4に戻る。
S7では、制御部10が、後席シート4が動作中(位置調整処理による動作中)であるか否かを判定し、当該動作が終了すると、S8にて、荷物位置検知センサ11をOFF(電源OFF)として、位置検知を終了し、本処理を終了する。
このような処理が実施されることで、制御部10は、荷物6の積み込み時において、車両前後方向におけるシート4と荷物6との間隙距離(相対距離)が所定の基準距離に保持されるよう、シート駆動部20によるシート4の前後移動動作を、荷物6の前後移動に追従させる駆動制御を行われる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、荷物位置検知センサ11は、後席シート4と荷物6との間隙距離を検出するものであったが、荷物6によるシート4への車両後方からの接触による押圧力を検出し、当該押圧力情報を荷物位置情報として取得する周知の圧力センサものとすることができる。この場合、後席シート4とラゲージルーム5の荷物6との近接状態は、例えば、荷物6の積み込み時において、荷物6によるシート4への車両前方への押圧力が予め定められた基準押圧力となった状態を基準レベルと定めて、制御部10は、図7のシート位置調整処理にて、荷物6によるシート4への車両前方への押圧力が基準押圧力を上回ったと判定された場合には(S13:Yes)、当該押圧力が減じられるようシート駆動手段20によりシート4を車両前方側に動作させる駆動制御を行う(S14)ように構成できる。さらにいえば、制御部10は、図7のシート位置調整処理にて、荷物6による後席シート4への車両前方への押圧力が基準押圧力を上回らない状態が保持される形で、シート駆動部20による後席シート4の前後動作を、荷物6の前後移動に追従させる駆動制御を行うように構成してもよい。基準押圧力としては、例えば押圧力の無い状態(ゼロ)を設定することができる。
また、上記実施形態においては、シート駆動許可/禁止スイッチ12と積み込み開始/終了スイッチ14とを別に備える構成となっているが、これを兼用させることも可能である。この場合、制御部10は、兼用化されたスイッチ(12,14)がON状態となることで積み込み開始と判定し、なおかつ駆動許可モードを設定し、当該スイッチ(12,14)がOFF状態となることで積み込み終了と判定し、シート動作が終了した後に駆動禁止モードを設定するように構成できる。
また、シート駆動許可/禁止スイッチ12及び積み込み開始/終了スイッチ14のいずれか又は双方は、ラゲージルーム5に荷物6を積み込むための開閉部(ここではバックドア3)の開閉状態を検知する開閉状態検知スイッチ(開閉状態検知部)に兼用させることもできる。この場合、開閉部3が開状態となった場合に、開閉状態検知スイッチがON状態となり、開閉部3が閉状態となった場合に、開閉状態検知スイッチがOFF状態となるように構成できる。
また、シート駆動許可/禁止スイッチ12及び積み込み開始/終了スイッチ14のいずれか又は双方は、ラゲージルーム5に荷物6を積み込むための開閉部(ここではバックドア3)を開閉するための開閉操作部(ここではバックドア3のドアハンドル)3aに兼用させることもできる。この場合、兼用化されたシート駆動許可/禁止スイッチ12及び積み込み開始/終了スイッチ14のいずれか又は双方は、開閉操作部3aに対し、開閉部3を開状態とする開操作がなされた場合にON状態となり、開閉部3を閉状態とする閉操作がなされた場合にOFF状態となるように構成できる。
また、シート駆動許可/禁止スイッチ12及び積み込み開始/終了スイッチ14のいずれか又は双方は、ラゲージルーム5に荷物6を積み込むための開閉部(ここではバックドア3)の開閉をロック(施錠)/アンロック(開錠)するロック操作部とし、この場合、兼用化されたシート駆動許可/禁止スイッチ12及び積み込み開始/終了スイッチ14のいずれか又は双方は、当該ロック操作部に対し、開閉部3をアンロックする操作がなされた場合にON状態となり、開閉部3をロックする操作がなされた場合にOFF状態となるように構成できる。また、これらアンロック操作及びロック操作に代わって、当該開閉部に対し開錠許可(アンロック許可)や施錠許可(ロック許可)を与える操作(例えばスマートキーを所持してドアハンドル周辺の検知エリア内に進入する操作)を割り当てて、兼用化されたシート駆動許可/禁止スイッチ12及び積み込み開始/終了スイッチ14のいずれか又は双方のON/OFF状態を切り替えてもよい。
また、上記実施形態は、シートスライド駆動部21のみにより後席シート4の位置調整がなされる構成であるが、これだけでなく、リクライニング駆動部22による後席シート4の位置調整も可能な構成であってもよい。この場合、例えば、図8の処理や、図9及び図10の処理、図12の処理等を例示できる。
図8の処理では、制御部10が、シート下側の荷物位置検知センサ11dにより取得された下側荷物位置情報及びシート上側の荷物位置検知センサ11uにより取得された上側荷物位置情報のいずれか又は双方に基づいてシート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、後席シート4全体が車両前方にスライド動作するようシートスライド駆動部21への駆動制御を実施する。一方、制御部10は、当該後席シート4全体が車両前方側におけるスライド動作の動作限界位置(前方限界位置)に到達し、なおかつ取得された上側荷物位置情報に基づいてシート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、シート4の背もたれ部42が車両前方側にリクライニング動作するようリクライニング駆動手段への駆動制御を実施する。
具体的には、S21にて、制御部10が、積み込まれる荷物6の荷物位置情報を、シート上側、中間、下側の荷物位置検知センサ11u,11m,11dから取得する(上側荷物位置情報、中間荷物位置情報、下側荷物位置情報を取得する)。
S22では、取得した荷物位置情報に基づいて、後席シート4とラゲージルーム5の荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たしているか否かを判定する。荷物位置検知センサ11u,11m,11dの全ての荷物位置情報にて、後席シート4と荷物6との近接状態が基準レベルを満たすと判定された場合には本処理を終了し、荷物位置検知センサ11u,11m,11dの取得した荷物位置情報のうち1つでも、後席シート4と荷物6との近接状態が基準レベルを満たさないと判定された場合には、S23に進む。
S23では、制御部10が、後席シート4と荷物6との近接状態が、上記基準レベルを上回る過剰近接状態であるか否かを判定する。当該過剰近接状態である場合にはS25に進み、そうでなければS30に進む。
S24では、後席シート4が自身の車両前後方向におけるスライド可能範囲において前方限界位置に位置するか否かを、制御部10が判定する。後席シート4が当該前方限界位置に位置しない場合にはS32に進む。S32では、図7のS15と同様、後席シート4と荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たすよう、制御部10がシートスライド駆動部21を駆動制御して後席シート4を前進させ、その上でS29に進む。
他方、S24にて、当該前方限界位置に位置する場合はS25に進む。S25では、リクライニング動作により過剰近接状態を解消できるか否かを判定する。具体的には、制御部10が、過剰近接状態と判定される根拠となった荷物位置情報を取得した荷物位置検知センサ11が、シート上側の荷物位置検知センサ11uであるか否かを判定する形で行う。過剰離間状態と判定される根拠となった荷物位置情報を取得した荷物位置検知センサ11がセンサ11uである場合にはS26に進み、センサ11uでない場合はそのまま本処理を終了する。
S26では、後席シート4の背もたれ部42の車両前後方向におけるリクライニング動作範囲において、前傾限界位置に位置するか否かを、制御部10が判定する。後席シート4が当該前方限界位置に位置する場合はS27に進み、当該前方限界位置に位置しない場合にはそのまま本処理を終了する。
S27では、後席シート4と荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たすよう、リクライニング駆動部22を駆動制御して後席シート4の背もたれ部42を前傾させる。その上で、S29に進む。
S28では、S27ないしS32にて、後席シート4が車両前方側に動作したことを受けて、制御部10が、再度、積み込まれる荷物6の荷物位置情報を各荷物位置検知センサ11(11u,11m,11d)から取得する。
S29では、制御部10が、後席シート4と荷物6との近接状態が、上記基準レベルを下回る過剰離間状態であるか否かを判定する。当該過剰離間状態である場合にはS31に進み、そうでなければS22に戻る。
S30では、リクライニング動作により過剰離間状態を解消できるか否かを判定する。具体的には、制御部10が、過剰離間状態と判定される根拠となった荷物位置情報を取得した荷物位置検知センサ11が、シート上側の荷物位置検知センサ11uであるか否かを判定する形で行う。過剰離間状態と判定される根拠となった荷物位置情報を取得した荷物位置検知センサ11がセンサ11uである場合にはS31に進み、センサ11uでない場合はS33に進む。
S31では、後席シート4と荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たすよう、リクライニング駆動部22を駆動制御して後席シート4の背もたれ部42を後傾させる。その上で、S21に戻る。ただし、背もたれ部42の後ろ側への傾斜動作は、その限界位置よりも手前(車両前方側)に定められた所定の標準傾斜位置までとされており、それ以上後ろ側への傾斜が生じないようになっている。このため、S34にて、背もたれ部42が当該標準傾斜位置に達していると判定された場合にはそのまま本処理を終了し、当該標準傾斜位置に達していないと判定された場合にはS31にて、背もたれ部42の後ろ側への傾斜動作を実施するようになっている。
他方、S33では、後席シート4と荷物6との近接状態が、予め定められた基準レベルを満たすよう、シートスライド駆動部21を駆動制御して後席シート4を後進させる。その上で、S21に戻る。
図9及び図10の処理では、制御部10が、シート下側の荷物位置検知センサ11d(さらにはシート中間の荷物位置検知センサ11m)により取得された下側荷物位置情報(さらには中間荷物位置情報)に基づいて、当該センサ11d(さらにはセンサ11m)に対応付けられているシートスライド駆動部21の駆動制御を実施し、シート上側の荷物位置検知センサ11uにより取得された上側荷物位置情報に基づいて、当該センサ11uに対応付けられているリクライニング駆動部22の駆動制御を実施するものである。
具体的にいえば、図10に示すように、制御部10は、シート下側の荷物位置検知センサ11d(さらにはシート中間の荷物位置検知センサ11m)により取得された下側荷物位置情報(さらには中間荷物位置情報)に基づいて、後席シート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを上回る過剰近接状態にあると判定した場合には(S53:Yes)、後席シート4全体が車両前方にスライド動作するようシートスライド駆動部21への駆動制御を実施し(S54)、取得された下側荷物位置情報(さらには中間荷物位置情報)に基づいて、後席シート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを下回る過剰離間状態にあると判定した場合には(S56:Yes)、後席シート4全体が車両前方にスライド動作するようシートスライド駆動部21への駆動制御を実施する(S57)。他方、図9に示すように、制御部10は、シート上側の荷物位置検知センサ11uにより取得された上側荷物位置情報に基づいて、後席シート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを上回る過剰近接状態にあると判定した場合には(S43:Yes)、後席シート4の背もたれ部42が車両前方側にリクライニング動作するようリクライニング駆動部22への駆動制御を実施し(S44)、シート上側の荷物位置検知センサ11uにより取得された上側荷物位置情報に基づいて、後席シート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを下回る過剰離間状態にあると判定した場合には(S46:Yes)、後席シート4の背もたれ部42が車両後方側にリクライニング動作するようリクライニング駆動部22への駆動制御を実施する(S47)。なお、S47におけるリクライニング後傾動作については、上記実施形態と同様の標準傾斜位置が定められており、それを超える後ろ傾斜動作がされないようになっている(S48)。
また、図9の処理は、図15の処理に置き換えてもよい。図15の処理は、図9とほぼ同様であり、S91〜93、S95〜S98は、図9のS41〜S48と同処理である。ところが、図15の処理の場合はS94とS100が追加されている。具体的にいえば、後席シート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを上回る過剰近接状態にあると判定され(S93:Yes)、なおかつシート駆動部20が後席シート4の背もたれ部42が車両前方側におけるリクライニング動作の動作限界位置(前傾限界位置)に達したと判定された場合には(S94:Yes)、シート上側の荷物位置検知センサ11uにより取得された上側荷物位置情報に基づいて、後席シート4と荷物6との近接レベルが基準レベルを上回る過剰近接状態にあると判定した場合には、リクライニング駆動部22ではなく、シートスライド駆動部21を駆動制御して、シート4全体を車両前方にスライド動作させる処理となっている(S100)。
図12の処理は、図5のシート駆動処理の変形例である。この場合、制御部10は、積み込み開始が検知された場合に(S81:Yes)、シート駆動手段20によりシート4を予め定められた前方限界位置まで動作させる駆動制御を実施する一方で(S84)、積み込み終了が検知された場合には(S86:Yes)、シート駆動部20により、シート4が荷物6に対し非接触となる予め定められた後方限界位置まで動作させる駆動制御(シート位置調整処理)を行う(S87)ものとできる。なお、後方限界位置としては、例えば、シート4が荷物6に対し上述にあった基準距離だけ離れた位置、シート4の荷物6から受ける押圧力がゼロあるいは基準押圧力以下となる位置に定めることができる。図12のS81〜S83、S85、S86、S88、S89の処理は、図5のS1〜S3、S5、S6、S7、S8の処理と同様である。
また、上記実施形態において、荷物位置検知センサ11は、後席シート4と荷物6との間隙距離を直接的に検出するものであったが、以下のような障害物センサを用いるものであってもよい。即ち、障害物センサ11は、図13に示すように、ラゲージルーム5を形成する車室内の左右壁面又は上下壁面のいずれか一方に設けられ、測定波(赤外線やレーザー、超音波等を用いる)を出力する出力部11aと、当該出力部11aに対しラゲージルーム5空間を隔てて対向する形で車室内の別の壁面に設けられ、測定波を検知する検知部11bとを有しており、それら出力部11aと検知部11bとからなる障害物センサ11を、車両前後方向に予め定められた間隔おきに複数配置して、それら障害物センサ11の検知部11bの検知結果に基づいて間隙距離を検知することができる。つまり、どの位置の障害物センサ11までが荷物6(障害物)を検知しているか否かに基づいて、後席シート4に対する荷物6の近接レベルを特定できる。
なお、この場合、図14に示すように、荷物位置検知センサ11をなす各障害物センサ11は、ラゲージルーム5内の右上から左下に向かい測定波が出力される第一の障害物センサと、ラゲージルーム5内の左上から右下に向かい測定波が出力される第二の障害物センサと、を有して構成できる。車両のラゲージルーム5は一般的には断面略四角形状をなしているので、その対角線方向に測定波が出力される構成とすることで、測定波の通過距離が長くなり、より広範囲の障害物を、効率的に検知できる。さらも、それとは異なる方向への測定波も存在させることで、ラゲージルーム5内の障害物の非検知領域を減じることができる。また、上記第一の障害物センサと上記第二の障害物センサとは、それぞれの測定波が交差しないよう、車両前後方向に交互にずらして配置することで、より効率的に荷物6を検知できる。
また、荷物位置検知センサ11は、カメラ等の撮影手段による撮影画像を解析する形で、荷物6と後席シート4との間隙距離を検出するものでもよい。
また、後席シート4が前方限界位置に達し、なおかつ過剰近接状態との判定を受けている際に、当該過剰近接を警告する警報出力を行う警報出力手段(ブザー等)を設けてもよい。
本発明の一実施形態である車両用シート位置調整装置を概略的に示すブロック図。 本発明の車両用シート位置調整装置を搭載する車両の簡易外観図。 本発明の車両用シート位置調整装置を搭載する車両の中央断面図。 車両のラゲージルームと荷物位置検知センサの配置を示す図。 シート駆動処理の第一例を示すフローチャート。 シート位置調整処理の第一例を示すフローチャート。 制御モード設定処理を示すフローチャート。 シート位置調整処理の第二例を示すフローチャート。 シート位置調整処理の第三例を示す第一のフローチャート。 シート位置調整処理の第三例を示す第二のフローチャート。 シート駆動処理の第二例を示すフローチャート。 シート駆動処理の第三例を示すフローチャート。 図4とは異なる車両のラゲージルームと荷物位置検知センサの配置を示す図。 図4及び図13とは異なる車両のラゲージルームと荷物位置検知センサの配置を示す図。
符号の説明
1 車両用シート位置調整装置
2 車両
3 バックドア(開閉部)
4 シート
5 ラゲージルーム
6 荷物
10 制御部
11 荷物位置検知センサ(荷物位置取得手段)
12 シート駆動許可/禁止スイッチ
13 着座センサ(着座検知手段)
14 積み込み開始/終了スイッチ
20 シート駆動部(シート駆動手段)

Claims (25)

  1. 車室内にて、ラゲージルームを区画する壁部として機能する形で配置されるシートを、当該ラゲージルームが拡大及び縮小する方向に移動させるシート駆動手段と、
    前記ラゲージルーム内への荷物の積み込み時及び積み込み後のいずれか又は双方に、前記シートと前記荷物との近接レベルを反映した荷物位置情報を取得する荷物位置取得手段と、
    取得された前記荷物位置情報に基づいて、前記荷物の積み込み時及び積み込み後に、少なくとも当該荷物と前記シートとの近接レベルが予め定められた基準レベルを上回る近接状態とならないよう、前記シート駆動手段により前記シートを移動させる駆動制御を行うシート駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用シート位置調整装置。
  2. 前記荷物位置取得手段は、車両前後方向における前記シートと前記荷物との間隙距離を検出し、当該距離情報を前記荷物位置情報として取得するものであり、
    前記シート駆動制御手段は、取得された当該距離情報に基づいて、少なくとも前記荷物の積み込み後に、前記シートと前記荷物との間隙距離が少なくとも互いを非接触となるように定められた前記基準距離以上となるよう、前記シート駆動手段の駆動制御を行うものである請求項1記載の車両用シート位置調整装置。
  3. 前記シート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、車両前後方向における前記シートと前記荷物との前記間隙距離が前記基準距離を下回ったと判定された場合には、当該間隙距離が前記基準距離となるよう、前記シート駆動手段により前記シートを少なくとも車両前方側に動作させる駆動制御を行うものである請求項2記載の車両用シート位置調整装置。
  4. 前記シート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、車両前後方向における前記シートと前記荷物との間隙距離が前記基準距離に保持されるよう、前記シート駆動手段による前記シートの前後移動動作を前記荷物の前後移動に追従させる駆動制御を行うものである請求項3記載の車両用シート位置調整装置。
  5. 前記荷物位置取得手段は、前記荷物による前記シートへの車両後方からの接触による押圧力を検出し、当該押圧力情報を前記荷物位置情報として取得するものであり、
    前記シート駆動制御手段は、取得された当該押圧力情報に基づいて、少なくとも前記荷物の積み込み後に、少なくとも前記押圧力がゼロとなるよう、前記シート駆動手段を駆動制御するものである請求項1記載の車両用シート位置調整装置。
  6. 前記シート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、前記荷物による前記シートへの車両前方への前記押圧力が予め定められた基準押圧力を上回ったと判定された場合には、当該押圧力が減じられるよう前記シート駆動手段により前記シートを車両前方側に動作させる駆動制御を行うものである請求項5記載の車両用シート位置調整装置。
  7. 前記シート駆動制御手段は、前記荷物の積み込み時において、前記荷物による前記シートへの押圧力が前記基準押圧力を上回らない状態が保持される形で、前記シート駆動手段による前記シートの前後動作を前記荷物の前後移動に追従させる駆動制御を行うものである請求項6記載の車両用シート位置調整装置。
  8. 前記シート駆動手段は、前記シート全体を車両前後方向にスライド動作させるシートスライド駆動手段と、前記シートの背もたれ部を車両前後方向にリクライニング動作させるリクライニング駆動手段と、を備え、
    前記荷物位置取得手段は、前記荷物位置情報として、前記シートの下部と前記荷物との近接レベルを反映した下側荷物位置情報を取得する下側荷物位置取得手段と、前記シートの上部と前記荷物との近接レベルを反映した上側荷物位置情報を取得する上側荷物位置取得手段と、を備える請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  9. 前記シート駆動手段は、前記下側荷物位置取得手段により取得された前記下側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合に、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施する一方で、前記上側荷物位置取得手段により取得された前記上側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シートの背もたれ部が車両前方側にリクライニング動作するよう前記リクライニング駆動手段への駆動制御を実施するものである請求項8記載の車両用シート位置調整装置。
  10. 前記シート駆動手段は、前記シートの背もたれ部が車両前方側におけるリクライニング動作の動作限界位置に達した状態で、前記上側荷物位置取得手段により取得された前記上側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施するものである請求項9記載の車両用シート位置調整装置。
  11. 前記シート駆動手段は、前記下側荷物位置取得手段により取得された前記下側荷物位置情報及び前記上側荷物位置取得手段により取得された前記上側荷物位置情報のいずれか又は双方に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施する一方で、当該シート全体が車両前方側におけるスライド動作の動作限界位置に到達し、なおかつ取得された前記上側荷物位置情報に基づいて前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シートの背もたれ部が車両前方側にリクライニング動作するよう前記リクライニング駆動手段への駆動制御を実施するものである請求項10記載の車両用シート位置調整装置。
  12. 前記荷物位置取得手段は、前記下側荷物位置取得手段と前記上側荷物位置取得手段との間に、前記シートの中間部と前記荷物との近接レベルを反映した中間荷物位置情報を取得する中間荷物位置取得手段を有しており、
    前記シート駆動制御手段は、取得された前記中間荷物位置情報に基づいて、前記シートと前記荷物との近接レベルが前記基準レベルを上回る近接状態にあると判定した場合には、前記シート全体が車両前方にスライド動作するよう前記シートスライド駆動手段への駆動制御を実施するものである請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  13. 前記荷物の積み込み開始を検知する積み込み開始検知手段と、
    前記荷物の積み込み終了を検知する積み込み終了検知手段とを備え、
    前記シート駆動制御手段は、前記積み込み開始が検知された場合に、前記シート駆動手段により前記シートを予め定められた前方限界位置まで動作させる駆動制御を実施する一方で、前記積み込み終了が検知された場合には、前記シート駆動手段により、前記シートが前記荷物に対し非接触となる予め定められた後方限界位置まで動作させる駆動制御を行うものである請求項1記載の車両用シート位置調整装置。
  14. 前記ラゲージルームを背面とする前記シートは複数あり、それぞれに対応する形で前記シート駆動手段及び前記荷物位置取得手段が設けられ、
    前記シート駆動制御手段は、各前記シートに対応するシート駆動手段をそれぞれ独立に駆動制御するものである請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  15. 前記シート駆動制御手段は、制御モードとして、前記シート駆動手段への前記駆動制御を禁止する駆動禁止モードと、前記シート駆動手段への前記駆動制御を許可する駆動許可モードとを有し、前記制御モードとして前記駆動許可モードを設定する駆動許可モード設定手段と、同じく前記制御モードとして前記駆動禁止モードを設定する駆動禁止モード設定手段とを備える請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  16. 前記シートへのユーザーの着座を検知する着座検知手段を備え、
    前記駆動禁止モード設定手段は、前記着座が検知された場合に、着座が検知された前記シートに対し、前記制御モードとして、前記駆動禁止モードを設定するものである請求項15記載の車両用シート位置調整装置。
  17. 前記駆動許可モード設定手段は、車両に設けられた所定の駆動許可モード設定操作部への操作に基づいて前記駆動許可モードを設定するものである請求項15又は請求項16に記載の車両用シート位置調整装置。
  18. 請求項13記載の要件を備え、
    前記積み込み開始検知手段は、車両に設けられた所定の積み込み開始操作部への操作に基づいて前記荷物の積み込み開始を検知するものであって、当該積み込み開始操作部が前記駆動許可モード設定操作部に兼用されており、
    前記駆動許可モード設定手段は、前記積み込み開始操作部への操作がなされるに伴い前記駆動許可モードを設定し、これに伴い前記シート駆動制御手段は、前記シート駆動手段により前記シートを予め定められた前方限界位置まで動作させる駆動制御を実施するものである請求項17記載の車両用シート位置調整装置。
  19. 前記ラゲージルームに荷物を積み込むための開閉部を開閉するための開閉操作部を備え、当該開閉操作部が前記駆動許可モード設定操作部に兼用されており、
    前記駆動許可モード設定手段は、前記開閉操作部を閉状態から開状態とする当該開閉操作部への開操作がなされた場合に、前記駆動許可モードを設定するものである請求項17又は請求項18に記載の車両用シート位置調整装置。
  20. 前記駆動禁止モード設定手段は、車両に設けられた所定の駆動禁止モード設定操作部への操作に基づいて、前記駆動禁止モードを設定するものである請求項15ないし請求項19のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  21. 請求項13記載の要件を備え、
    前記積み込み終了検知手段は、車両に設けられた所定の積み込み終了操作部への操作に基づいて前記荷物の積み込み終了を検知するものであって、当該積み込み終了操作部が前記駆動禁止モード設定操作部に兼用されており、
    前記駆動禁止モード設定手段は、前記積み込み終了操作部への操作がなされて、これに伴い前記シート駆動制御手段により前記シートを前記後方限界位置まで動作させる駆動制御が完了した後に、前記駆動禁止モードを設定するものである請求項20記載の車両用シート位置調整装置。
  22. 前記ラゲージルームに荷物を積み込むための開閉部を開閉可能な開閉操作部を備え、当該開閉操作部が前記駆動禁止モード設定操作部に兼用されており、
    前記駆動禁止モード設定手段は、前記開閉操作部を開状態から閉状態とする当該開閉操作部への閉操作がなされた場合に、前記駆動禁止モードを設定するものである請求項20又は請求項21に記載の車両用シート位置調整装置。
  23. 請求項2記載の要件を備え、
    前記荷物位置取得手段は、前記シートの背面部において車両後方に向けて測定波を出力する出力部と、その反射波を検知する検知部とを有し、前記検知部による前記反射波の受信タイミングに基づいて前記間隙距離を検知する距離センサである請求項1ないし請求項22のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  24. 請求項2記載の要件を備え、
    前記荷物位置取得手段は、車室内の左右壁面又は上下壁面のいずれか一方に設けられ、測定波を出力する出力部と、当該出力部に対しラゲージルーム空間を隔てて対向する形で車室内の別の壁面に設けられ、前記測定波を検知する検知部とを有してなる障害物センサであり、それら出力部と検知部とからなる障害物センサが車両前後方向に予め定められた間隔おきに複数配置され、それら障害物センサの検知部の検知結果に基づいて前記間隙距離を検知するものである請求項1ないし請求項22のいずれか1項に記載の車両用シート位置調整装置。
  25. 前記障害物センサは、前記ラゲージルーム内の右上から左下に向かい測定波が出力される第一の障害物センサと、前記ラゲージルーム内の左上から右下に向かい測定波が出力される第二の障害物センサと、を有している請求項24記載の車両用シート位置調整装置。
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