JP2010110806A - 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型 - Google Patents

鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型 Download PDF

Info

Publication number
JP2010110806A
JP2010110806A JP2008287729A JP2008287729A JP2010110806A JP 2010110806 A JP2010110806 A JP 2010110806A JP 2008287729 A JP2008287729 A JP 2008287729A JP 2008287729 A JP2008287729 A JP 2008287729A JP 2010110806 A JP2010110806 A JP 2010110806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
core pin
base
hole
modeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008287729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5206961B2 (ja
Inventor
Naoya Yamamoto
直哉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008287729A priority Critical patent/JP5206961B2/ja
Publication of JP2010110806A publication Critical patent/JP2010110806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5206961B2 publication Critical patent/JP5206961B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

【課題】付け根部分から破断した鋳抜きピンの交換が容易な鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型を提供する。
【解決手段】鋳抜きピン1の軸穴5の上端部5aを造形部2まで延長した。これにより、鋳抜きピン1が造形部2と基部3との境界部分4で破断した場合、当該鋳抜きピン1の破断面6には軸穴5の上端部5aの六角穴12が露呈される。この六角穴12に六角レンチを接続することにより、入子7の嵌合穴9に残存した鋳抜きピン1を当該入子7から容易に取り除くことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳抜きピン着脱構造および該鋳抜きピン着脱構造を有するダイカスト鋳造型に関する。
一般に、ダイカスト鋳造法において鋳造品に鋳抜き穴を造形する場合、鋳抜きピン(中子ピン)が使用される。鋳抜きピンは、折損、曲がり、かじり等が発生した場合、速やかに交換する必要があることから、着脱性(着脱を容易に実施することができる構造)が要求される部品である。そこで、鋳抜きピンの着脱性を向上させることを課題とした発明が数多く開示されている(例えば、特許文献1参照)。
従来技術の多くは、鋳抜きピンのキャビティ内部に露出した部分に工具を係合させる工具係合部を形成するものである。この場合、鋳造品に形成された鋳抜き穴に工具係合部の形状が造形される問題がある。また、多くの場合、鋳抜きピンは、キャビティ内部に露出する部分と入子(型部材)に収容される部分との間の段差に応力が集中して当該段差を起点に折損するので、入子に残存した鋳抜きピンを取り除く場合に、工具を接続する部分がキャビティ側に露出していない。この場合、入子を主型から取り外し、当該入子の鋳抜きピンが突出していた側とは反対側の面から入子に残存した鋳抜きピンを押し出す等して鋳抜きピンの残存部分を入子から取り除く必要がある。この場合、鋳抜きピンの交換に多くの時間を必要となり、生産性が低下することから改善が求められていた。
特開2007−90378号公報
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、付け根部分から破断した鋳抜きピンの交換が容易な鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の鋳抜きピン着脱構造は、ダイカスト鋳造型を構成する型部材に鋳抜きピンを着脱する構造であって、前記ダイカスト鋳造型のキャビティ内部に露出する造形部と円柱形状に形成される基部とからなる前記鋳抜きピンと、前記基部に設けられて一端部が前記基部の端面に開口して他端部が前記造形部まで延長される軸穴と、前記軸穴の一端部に設けられる雌ねじ部と、前記型部材に設けられて前記基部が嵌合される嵌合穴と、前記型部材に設けられて一端部が前記嵌合穴の底面に開口する通し穴と、前記通し穴に通されて先端部が前記雌ねじ部に接続されるボルトと、前記造形部の先端部に設けられて前記鋳抜きピンを軸回りに回転させるための工具が嵌る工具接続部と、前記ボルトの軸回りの回転を阻止する回り止め機構と、を有し、前記鋳抜きピンが前記造形部と前記基部との境界部分で破断した場合、前記鋳抜きピンの破断面に露呈した前記軸穴の他端部に工具が接続されることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のダイカスト鋳造型は、型部材に鋳抜きピンが着脱されるダイカスト鋳造型であって、前記ダイカスト鋳造型のキャビティ内部に露出する造形部と、円柱形状に形成される基部と、前記基部に設けられて一端部が前記基部の端面に開口して他端部が前記造形部まで延長される軸穴と、該軸穴に設けられて前記基部の端面から規定深さを有する雌ねじ部と、前記造形部の先端部に設けられて前記鋳抜きピンを軸回りに回転させるための工具が嵌る工具接続部と、を有する鋳抜きピンを有し、さらに、前記型部材に設けられて前記基部が嵌合される嵌合穴と、前記型部材に設けられて一端部が前記嵌合穴の底面に開口する通し穴と、前記通し穴に通されて先端部が前記雌ねじ部に接続されるボルトと、前記ボルトの軸回りの回転を阻止する回り止め機構と、を有し、前記鋳抜きピンが前記造形部と前記基部との境界部分で破断した場合、前記鋳抜きピンの破断面に露呈した前記軸穴の他端部に工具が接続されることを特徴とする。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、請求可能発明と称する)の態様を例示し、例示された各態様について説明する。ここでは、各態様を、特許請求の範囲と同様に、項に区分すると共に各項に番号を付し、必要に応じて他の項の記載を引用する形式で記載する。これは、請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施形態の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得る。
なお、以下の各項において、(1)−(3)および(5)項の各々が、請求項1−4の各々に相当する。
(1)ダイカスト鋳造型を構成する型部材に鋳抜きピンを着脱する構造であって、ダイカスト鋳造型のキャビティ内部に露出する造形部と円柱形状に形成される基部とからなる鋳抜きピンと、基部に設けられて一端部が基部の端面に開口して他端部が造形部まで延長される軸穴と、軸穴の一端部に設けられる雌ねじ部と、型部材に設けられて基部が嵌合される嵌合穴と、型部材に設けられて一端部が嵌合穴の底面に開口する通し穴と、通し穴に通されて先端部が雌ねじ部に接続されるボルトと、造形部の先端部に設けられて鋳抜きピンを軸回りに回転させるための工具が嵌る工具接続部と、ボルトの軸回りの回転を阻止する回り止め機構と、を有し、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、鋳抜きピンの破断面に露呈した軸穴の他端部に工具が接続されることを特徴とする鋳抜きピン着脱構造。
本項に記載の鋳抜きピン着脱構造では、鋳抜きピンの軸穴の他端部を造形部まで延長させたので、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、鋳抜きピンの破断面に軸穴の他端部が露呈される。そして、露呈した軸穴の他端部に工具を接続して該工具で鋳抜きピンを緩み方向へ回転させて鋳抜きピンの軸穴の雌ねじ部とボルトの雄ねじとを乖離させることにより、型部材に残存した鋳抜きピン(主に基部)を型部材から取り除くことができる。この場合、ボルトは回り止め機構により回り止めされる。
また、破断した鋳抜きピンを型部材から取り除いた後、新規の鋳抜きピンの基部を型部材の嵌合穴に挿入し、該嵌合穴の中央に突出したボルトの先端部に、鋳抜きピンの軸穴の雌ねじ部を係合させる。この状態で、造形部の工具接続部に工具を接続して該工具で鋳抜きピンを締め付け方向へ回転させることにより、鋳抜きピンを型部材に装着することができる。この場合も、ボルトは回り止め機構により回り止めされる。
したがって、本項に記載の鋳抜きピン着脱構造によれば、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、型部材(例えば、入子)を主型から取り外すことなく、型部材に残存した鋳抜きピンを新規の鋳抜きピンに交換することができる。これにより、鋳抜きピンの交換を迅速に行うことが可能となり、鋳抜きピンを交換する間の生産が停止している時間を最小限に止めることができる。
本項の態様において、工具接続部は、使用する工具(レンチ等)、要求される鋳抜き穴形状等の条件に応じて、凹形状あるいは凸形状とすることができる。
本項の態様において、回り止め機構は、例えば、ボルトの頭部を直方体に形成し、型部材に、ボルトの頭部を収容する四角形状の凹部を形成し、該凹部の4つの側面(壁面)でボルトの頭部の回転を阻止することにより構成することができる。
また、本項の態様では、鋳抜きピンに雄ねじを設けていないので、雄ねじを有する鋳抜きピンで問題になっていたように、雄ねじに応力が集中してその応力集中部分から破断してしまうことがない。
(2)軸穴は、他端部の軸直角断面が多角形に形成される(1)の鋳抜きピン着脱構造。
本項に記載の鋳抜きピン着脱構造では、軸穴の他端部、すなわち、軸穴の造形部まで延長した部分の軸直角断面を、例えば、正六角形に形成することで、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、鋳抜きピンの破断面に正六角形の穴(軸穴)が現出する。そして、破断面に現出した正六角形の穴(軸穴の他端部)に六角レンチ(工具)を接続して該六角レンチで鋳抜きピンを緩み方向へ回転させて鋳抜きピンの軸穴の雌ねじ部とボルトの雄ねじとの接続を乖離させることにより、型部材に残存した鋳抜きピンを型部材から取り除くことができる。
(3)ボルトが型部材から脱落することを防止する脱落防止機構を有する(1)、(2)の鋳抜きピン着脱構造。
本項に記載の鋳抜きピン着脱構造では、例えば、ボルトの頭部を直方体に形成し、型部材に、ボルトの頭部を収容する四角形状の凹部を形成し、該凹部の4つの側面(壁面)でボルトの頭部の回転を阻止することにより回り止め機構を構成した場合、脱落防止機構は、ボルトの頭部に当接して当該ボルトの軸方向への移動を阻止する落下防止板を、型部材に固定することにより構成することができる。
(4)鋳抜きピンは、造形部と基部とが平滑に連続する(1)−(3)の鋳抜きピン着脱構造。
本項に記載の鋳抜きピン着脱構造によれば、造形部、あるいは造形部と基部との境界部分に段差(応力集中部位)がないので、当該段差に応力が集中してその部分から破断してしまうことがない。
(5)型部材に鋳抜きピンが着脱されるダイカスト鋳造型であって、ダイカスト鋳造型のキャビティ内部に露出する造形部と、円柱形状に形成される基部と、基部に設けられて一端部が基部の端面に開口して他端部が造形部まで延長される軸穴と、該軸穴に設けられて基部の端面から規定深さを有する雌ねじ部と、造形部の先端部に設けられて鋳抜きピンを軸回りに回転させるための工具が嵌る工具接続部と、を有する鋳抜きピンを有し、さらに、型部材に設けられて基部が嵌合される嵌合穴と、型部材に設けられて一端部が嵌合穴の底面に開口する通し穴と、通し穴に通されて先端部が雌ねじ部に接続されるボルトと、ボルトの軸回りの回転を阻止する回り止め機構と、を有し、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、鋳抜きピンの破断面に露呈した軸穴の他端部に工具が接続されることを特徴とするダイカスト鋳造型。
本項に記載のダイカスト鋳造型によれば、鋳抜きピンの軸穴の他端部を造形部まで延長させたので、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、鋳抜きピンの破断面に軸穴の他端部が露呈される。そして、露呈した軸穴の他端部に工具を接続して該工具で鋳抜きピンを緩み方向へ回転させて鋳抜きピンの軸穴の雌ねじ部とボルトの雄ねじとを乖離されることにより、型部材に残存した鋳抜きピン(主に基部)を型部材から取り除くことができる。この場合、ボルトは回り止め機構により回り止めされる。
また、破断した鋳抜きピンを型部材から取り除いた後、新規の鋳抜きピンの基部を型部材の嵌合穴に挿入し、該嵌合穴の中央に突出したボルトの先端部に、鋳抜きピンの軸穴の雌ねじ部を係合させる。この状態で、造形部の工具接続部に工具(例えば、六角レンチ)を接続して該工具で鋳抜きピンを締め付け方向へ回転させることにより、新規の鋳抜きピンを型部材に装着することができる。この場合も、ボルトは回り止め機構により回り止めされる。
したがって、本項に記載のダイカスト鋳造型によれば、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した場合、型部材(例えば、入子)を主型から取り外すことなく、型部材に残存した鋳抜きピンを新規の鋳抜きピンに交換することができる。これにより、鋳抜きピンの交換を迅速に行うことが可能となり、鋳抜きピンを交換する間の生産が停止している時間を最小限に止めることができる。
本項の態様において、工具接続部は、使用する工具(レンチ等)、要求される鋳抜き穴形状等の条件に対応して、凹形状あるいは凸形状とすることができる。
本項の態様において、回り止め機構は、例えば、ボルトの頭部を直方体に形成し、型部材に、ボルトの頭部を収容する四角形状の凹部を形成し、該凹部の4つの側面(壁面)でボルトの頭部の回転を阻止することにより構成することができる。
また、本項の態様では、鋳抜きピンに雄ねじを設けていないので、雄ねじを有する鋳抜きピンで問題になっていたように、雄ねじに応力が集中して鋳抜きピンが破断することを防止することができる。
付け根部分から破断した鋳抜きピンの交換が容易な鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型を提供することができる。
本発明の一実施形態を図1−図6に基いて説明する。なお、本実施形態のダイカスト鋳造型は、固定型、可動型、可動中子の基本構造が従来技術のダイカスト鋳造型と同一であるので、ここでは、鋳抜きピン1の着脱構造に係る部分を中心に説明する。また、本実施形態のダイカスト鋳造型では、鋳抜きピン1は、主型に組み込まれた入子7(型部材)に装着されるものとする。
本実施形態のダイカスト鋳造型に係る鋳抜きピン1の着脱構造(以下、単に着脱構造という)は、鋳抜きピン1の軸穴5の上端部5a(他端部)を造形部2まで延長させたことにより、鋳抜きピン1が造形部2と基部3との境界部分4で破断(折損)した場合、鋳抜きピン1の破断面6に軸穴5の上端部5aが露呈される。そして、着脱構造では、露呈した軸穴5の上端部5aを軸断面形状が正六角形の穴としたので、該軸穴5の上端部5aの六角穴12に六角レンチ(工具)を接続して該工具で鋳抜きピン1を緩み方向へ回転させることにより、入子7(型部材)に残存した鋳抜きピン1(主に基部3)を当該入子7から取り除くことができるように構成される。
図1および図3に示されるように、鋳抜きピン1は、造形部2と基部3とからなる。造形部2は、ダイカスト鋳造型のキャビティ8内部に露出される部分であり、裁頭円錐形に形成される。図4の(a)にも示されるように、造形部2の先端面には、鋳抜きピン1を入子7に装着する場合に六角レンチが接続される六角穴10(工具接続部)が設けられる。基部3は、円柱形に形成され、入子7に設けられた嵌合孔9に規定の嵌め合いで嵌合される。基部3の端面3aには、造形部2まで延長された軸穴5、言い換えると、鋳抜きピン1が造形部2と基部3との境界部分4で破断(折損)した場合、鋳抜きピン1の破断面6に上端部5aが露呈される深さまで延長された軸穴5が設けられる。
図3および図4に示されるように、軸穴5は、開口から規定深さまでが雌ねじ部11(図4の(c)参照)であり、それよりも深い部分が六角穴12(図4の(b)参照)である。なお、鋳抜きピン1は、造形部2の外周面と基部3の外周面とが平滑に連続する。言い換えると、造形部2と基部3との境界部4には、段差等の応力が集中する部分が形成されていない。
図1に示されるように、着脱構造は、鋳抜きピン1を入子7に固定するためのボルト13を有する。ボルト13は、直方体に形成される頭部13aと、雄ねじが形成された軸部13bと、を有する。図6にも示されるように、ボルト13の軸部13bは、入子7に設けられる通し穴14に通されて先端部が嵌合穴9に突出され、この先端部(雄ねじ)が鋳抜きピン1の軸穴5の雌ねじ部11に接続される。また、ボルト13の頭部13aは、入子7に設けられた開口および底面が四角形状の凹部15に収容される。そして、本実施形態における回り止め機構は、凹部15の4つの側面(壁面)でボルト13の頭部13aの軸回りの回転を阻止することにより構成される。また、図2にも示されるように、本実施形態の落下防止機構は、ボルト17で入子7に固定された落下防止板16をボルト13の頭部13aに当接させることにより構成される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、図5に示されるように、鋳抜きピン1が造形部2と基部3との境界部分4で破断した場合、当該鋳抜きピン1の破断面6には、軸穴5の上端部5a(他端部)、すなわち、六角穴12が露呈される。この六角穴12(軸穴5の上端部5a)に六角レンチ(工具)を接続し、該六角レンチで鋳抜きピン1を緩み方向へ回転させて鋳抜きピン1の軸穴5の雌ねじ部11とボルト13の軸部13b(雄ねじ)とを乖離させることにより、入子7(型部材)の嵌合穴9に残存した鋳抜きピン1(主に基部3)を当該入子7から取り除くことができる。この場合、ボルトは回り止め機構により回り止めされる。なお、図6は、鋳抜きピン1が入子7から取り除かれた状態を示す。
次に、破断した鋳抜きピン1を入子7から取り除いた後、新規の鋳抜きピン1の基部3を入子7の嵌合穴9に挿入し、該嵌合穴9の中央に突出したボルト13の軸部13bの先端部(雄ねじ)に、鋳抜きピン1の軸穴5の雌ねじ部11を係合させる。この状態で、造形部2の六角穴10(工具接続部)に六角レンチ(工具)を接続して該六角レンチで鋳抜きピン1を締め付け方向へ回転させることにより、新規の鋳抜きピン1を入れ子7に装着することができる。この場合も、ボルト13は回り止め機構により回り止めされる。
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、鋳抜きピン1の軸穴5の上端部5a(他端部)を造形部2まで延長させたので、鋳抜きピン1が造形部2と基部3との境界部分4で破断した場合、当該鋳抜きピン1の破断面6には軸穴5の上端部5a、すなわち、六角穴12が露呈される。この六角穴12(軸穴5の上端部5a)に六角レンチ(工具)を接続し、該六角レンチで鋳抜きピン1を緩み方向へ回転させて鋳抜きピン1の軸穴5の雌ねじ部11とボルト13の軸部13b(雄ねじ)とを乖離させることにより、入子7(型部材)の嵌合穴9に残存した鋳抜きピン1を当該入子7から容易に取り除くことができる。
したがって、本実施形態では、入子7を主型から取り外すことなく、入子7の嵌合穴9に残存した鋳抜きピン1を新規の鋳抜きピン1に交換することができる。これにより、鋳抜きピン1の交換を簡単且つ迅速に行うことが可能となり、鋳抜きピン1を交換する間の生産が停止している時間を最小限に止めることができる。
また、本実施形態では、造形部2、あるいは造形部2と基部3との境界部分4に段差がなく、さらに、鋳抜きピン1には雄ねじが設けられていないので、段差あるいは雄ねじ部分に応力が集中してその応力集中部分から鋳抜きピン1が破断してしまうことを防止することができる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
鋳抜きピン1の造形部2に形成される六角穴10および軸穴5の上端部5aに形成される六角穴12は、工具として六角レンチを使用するのに対応したものであり、使用される工具に応じて、例えば、四角穴等であってもよい。回り止め機構においても同様に、ボルト13の頭部13aの断面が六角形である場合、凹部15の断面も六角形に形成される。
本実施形態の鋳抜きピン着脱構造の断面図である。 本実施形態の鋳抜きピン着脱構造の回り止め機構および落下防止機構を説明する図である。 本実施形態の鋳抜きピン着脱構造に使用される鋳抜きピンの軸断面図である。 (a)は図3におけるA−A断面図であり、(b)は図3におけるB−B断面図であり、(c)は図3におけるC−C断面図である。 本実施形態の鋳抜きピン着脱構造の断面図であり、特に、鋳抜きピンが造形部と基部との境界部分で破断した状態を示す図である。 本実施形態の鋳抜きピン着脱構造の断面図であり、特に、鋳抜きピンがない状態を示す図である。
符号の説明
1 鋳抜きピン、2 造形部、3 基部、5 軸穴、7 入子(型部材)、8 キャビティ、9 嵌合穴、10 六角穴(工具接続部)、11 雌ねじ部、13 ボルト、13a 頭部(回り止め機構)、14 通し穴、15 凹部(回り止め機構)、16 落下防止板(落下防止機構)

Claims (4)

  1. ダイカスト鋳造型を構成する型部材に鋳抜きピンを着脱する構造であって、
    前記ダイカスト鋳造型のキャビティ内部に露出する造形部と円柱形状に形成される基部とからなる前記鋳抜きピンと、
    前記基部に設けられて一端部が前記基部の端面に開口して他端部が前記造形部まで延長される軸穴と、
    前記軸穴の一端部に設けられる雌ねじ部と、
    前記型部材に設けられて前記基部が嵌合される嵌合穴と、
    前記型部材に設けられて一端部が前記嵌合穴の底面に開口する通し穴と、
    前記通し穴に通されて先端部が前記雌ねじ部に接続されるボルトと、
    前記造形部の先端部に設けられて前記鋳抜きピンを軸回りに回転させるための工具が嵌る工具接続部と、
    前記ボルトの軸回りの回転を阻止する回り止め機構と、
    を有し、
    前記鋳抜きピンが前記造形部と前記基部との境界部分で破断した場合、前記鋳抜きピンの破断面に露呈した前記軸穴の他端部に工具が接続されることを特徴とする鋳抜きピン着脱構造。
  2. 前記軸穴は、他端部の軸直角断面が多角形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の鋳抜きピン着脱構造。
  3. 前記ボルトが前記型部材から脱落することを防止する脱落防止機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の鋳抜きピン着脱構造。
  4. 型部材に鋳抜きピンが着脱されるダイカスト鋳造型であって、
    前記ダイカスト鋳造型のキャビティ内部に露出する造形部と、円柱形状に形成される基部と、前記基部に設けられて一端部が前記基部の端面に開口して他端部が前記造形部まで延長される軸穴と、該軸穴に設けられて前記基部の端面から規定深さを有する雌ねじ部と、前記造形部の先端部に設けられて前記鋳抜きピンを軸回りに回転させるための工具が嵌る工具接続部と、を有する鋳抜きピンを有し、
    さらに、前記型部材に設けられて前記基部が嵌合される嵌合穴と、
    前記型部材に設けられて一端部が前記嵌合穴の底面に開口する通し穴と、
    前記通し穴に通されて先端部が前記雌ねじ部に接続されるボルトと、
    前記ボルトの軸回りの回転を阻止する回り止め機構と、
    を有し、
    前記鋳抜きピンが前記造形部と前記基部との境界部分で破断した場合、前記鋳抜きピンの破断面に露呈した前記軸穴の他端部に工具が接続されることを特徴とするダイカスト鋳造型。
JP2008287729A 2008-11-10 2008-11-10 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型 Expired - Fee Related JP5206961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287729A JP5206961B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287729A JP5206961B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010110806A true JP2010110806A (ja) 2010-05-20
JP5206961B2 JP5206961B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=42299799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008287729A Expired - Fee Related JP5206961B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5206961B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110328347A (zh) * 2019-07-12 2019-10-15 广东鸿泰南通精机科技有限公司 一种压铸模具拆卸装置及使用方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0184866U (ja) * 1987-11-27 1989-06-06
JPH0318944U (ja) * 1989-06-28 1991-02-25
JPH0743755U (ja) * 1993-06-29 1995-09-12 広島アルミニウム工業株式会社 鋳抜きピン支持構造
JP2003191063A (ja) * 2001-12-26 2003-07-08 Toyota Motor Corp 成形用金型およびその段替え方法
JP2008155266A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyota Motor Corp 金型構造
JP2008155265A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyota Motor Corp 成形用金型

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0184866U (ja) * 1987-11-27 1989-06-06
JPH0318944U (ja) * 1989-06-28 1991-02-25
JPH0743755U (ja) * 1993-06-29 1995-09-12 広島アルミニウム工業株式会社 鋳抜きピン支持構造
JP2003191063A (ja) * 2001-12-26 2003-07-08 Toyota Motor Corp 成形用金型およびその段替え方法
JP2008155266A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyota Motor Corp 金型構造
JP2008155265A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyota Motor Corp 成形用金型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110328347A (zh) * 2019-07-12 2019-10-15 广东鸿泰南通精机科技有限公司 一种压铸模具拆卸装置及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5206961B2 (ja) 2013-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8657594B2 (en) Punch of compression molding machine
US20120132039A1 (en) Magnetic device adapted for being assembled with a socket
TWM519686U (zh) 螺絲
JP2013255968A (ja) スナップリングの装着冶具
JP5206961B2 (ja) 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型
TW202035074A (zh) 具有形成於其之一端處的一起子可接合凹口的一種螺紋扣件、扣件系統及形成具有形成於其之一端處的一起子可接合凹口的一螺紋扣件之方法
WO2015064120A1 (ja) 型内脱着式刻印装置
JP2009197966A (ja) 金属製雌ねじ部を有する合成樹脂部材
JP6012113B2 (ja) 型内脱着式刻印装置
JP6291704B1 (ja) 締結ナット用脱落防止具
JP5593206B2 (ja) 金型構造
JP2012096275A (ja) 金型構造
JP3228248U (ja) 冷間圧造工具
JP4964116B2 (ja) 型締装置のリンクハウジング構造及びそれに用いられるリングギアの製造方法
JP2000145742A (ja) 付き回り防止雄ねじ部材
JP2005297353A (ja) タイヤ加硫成形用金型
JP6742587B2 (ja) ねじ保持形ドライバービットおよびねじとの組合せ
JP5465956B2 (ja) ボルト構造
JP3160006U (ja) 金型装置のダイ
CN210371529U (zh) 一种易拆卸的定位销
JP2001289224A (ja) 雄ねじ部材
KR100633908B1 (ko) 실린더헤드 금형의 점화플러그 코어핀
JP2012045597A (ja) パンチ金型
JP6351320B2 (ja) ダイカスト用鋳抜きピン構造
JP2006334621A (ja) 螺子用金型の製造方法及び螺子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5206961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees