JP2010110412A - 遊技機の球流路構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技の興趣をさらに向上させることが可能な遊技機の球流路構造を提供する。
【解決手段】互いに立体的に交差し左右方向へ延びる第1流路3と第2流路4が設けられ、これら流路の両端を連結流路51,52により連結して、遊技球Bが循環できるようにしてある。流路3の一端はワープ導入口に至る遊技球供給路25に連通し、これから遊技球Bを受け入れて、各流路3,4の途中に設けた排出部から遊技球Bを排出するようにしてある。排出部には遊技球Bを始動入賞口へ誘導する誘導溝33,43が形成されている。
【選択図】 図4
【解決手段】互いに立体的に交差し左右方向へ延びる第1流路3と第2流路4が設けられ、これら流路の両端を連結流路51,52により連結して、遊技球Bが循環できるようにしてある。流路3の一端はワープ導入口に至る遊技球供給路25に連通し、これから遊技球Bを受け入れて、各流路3,4の途中に設けた排出部から遊技球Bを排出するようにしてある。排出部には遊技球Bを始動入賞口へ誘導する誘導溝33,43が形成されている。
【選択図】 図4
Description
本発明は遊技の興趣を向上させる遊技機の球流路構造に関する。
この種の球流路構造として例えば特許文献1には、左右に延びる流路を上中下の三段に形成し、各流路は中央部と左右側部を高くするとともに、中段流路の中央に特定の入賞口へと遊技球を誘導する落とし穴が形成された球流路構造が示されている。そして、遊技領域から各流路に進入した遊技球は各流路を左右に転動しつつ、より下段の流路や落とし穴を経由して再び遊技領域へ落下させられる。このようにして、遊技球がより下流の流路に流下したり落とし穴へ落下する前に、遊技球が流路を左右に転動し、あるいは下方の流路へ落下する動きの面白さによって遊技の興趣を高めている。
しかし、上記従来の球流路構造では、未だ遊技の興趣を十分に向上させることができないという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、遊技の興趣をさらに向上させることが可能な遊技機の球流路構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本第1発明の球流路構造では、互いに立体的に交差し左右方向へ延びる第1流路(3,7)と第2流路(4,8)が設けられ、これら流路を連結流路(51,52,53)により連結し、第1流路と第2流路の少なくとも一方の流路(3,4,7,8)の一端側から遊技球(B)を受け入れるとともに、第1流路および第2流路の一端側を除く流路部、又は連結流路から遊技球を排出させるように当該流路に排出部を設ける。
本第1発明においては、遊技球が立体的に交差する第1流路と第2流路に流通して、遊技球が上下・左右方向に行き交うから、遊技の興趣を大きく向上させることができる。また、第1流路と第2流路とを左右方向に延びるように配設したので、遊技機において比較的広い領域として存在する左右方向の領域を遊技球の流路として利用できるので、遊技球の流れに変化の富んだ、遊技の興趣を向上させる球流下構造を構成することができる。さらに、流路の途中に遊技球の排出部を設けたので、遊技球の流通経路に変化や多様性を与え、振り分け的な機能を設けることができ、遊技球の流れに変化の富んだ、遊技の興趣を向上させる球流下構造を構成することができる。
本第2発明の球流路構造では、第1流路(3)と第2流路(4)の両端を互いに連結させるように連結流路(51,52)を設けるとともに、当該連結流路には遊技球を流通案内させるための案内壁(61〜65)を設けて第1流路および第2流路を遊技球が循環できるようにし、第1流路(3)の一端側を遊技球供給路(25)に連通させ、第1流路(3)および第2流路(4)の少なくとも一箇所に排出部を設け、排出部には遊技球を特定領域へ向けて誘導する誘導手段(33,43)を設ける。
本第2発明においては、遊技球を第1流路と第2流路とに亘って、複数回循環するように流通させることができ、遊技の興趣を向上させる球流下構造を構成することができる。また、遊技球供給路を用いることで、その構造を適宜適切に構成することにより第1流路に流入してくる遊技球に適切な流下勢を付与することができ、その流下勢を循環流通に活用できる。さらに、連結流路に案内壁を設けたので、第1流路から第2流路に向けて、又は第2流路から第1流路に向けて、遊技球をUターンするように流通させる際にその流通を安定的に行うことができる。また、排出部に誘導手段を設けることで、流通の振り分け機構に指向性を持たせることができ、流下させたい方向へより確実に遊技球を流下させることができる。遊技球供給路を、いわゆるワープ流路として構成し、又、特定領域を、そこに遊技球が入賞すると大当たりの抽選が行われる、いわゆる始動入賞口(または始動入賞口に向けて遊技球を流下させる球流下通路の導入口)として構成することで、本発明の球流路構造を、いわゆる一種(デジパチ)タイプの遊技機のステージ機構に利用することができる。また、遊技球を循環させることで、上記特定領域に向けて遊技球を誘導する誘導手段付近に、複数回遊技球を流通させることができ、特定領域に遊技球が流下される機会を増やすことができる。これにより遊技の興趣を向上させる球流下構造を構成することができる。また、流路内に流入してきた遊技球を、第1流路から連結流路を経由して第2流路へと、先ずは決められた方向に向けて比較的長い距離を流通させることができるので、流路内に連続して複数の遊技球が流入してきた場合でもそれらの遊技球のうちの一つが逆方向へと流れて互いに衝突しあうことを少なくすることができる。衝突したことによって遊技球が遊技者にとって期待しない方向へと流下してしまうことを軽減することができるので興趣を向上させることができる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の遊技機の球流路構造によれば、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
(第1実施形態)
図1には本発明の球流路構造を備えたパチンコ遊技機の正面図を示す。図1において、遊技盤1には遊技領域12が形成されており、遊技領域12の上半中央部には画像表示装置2が設けられている。画像表示装置2はフレーム21で囲まれた矩形の液晶表示部22を有しており、フレーム21の下辺は以下に説明するような球流路構造を有するステージ部23となっている。ステージ部23の中央下方には始動入賞口13が設けられており、当該始動入賞口13に遊技球が入賞すると、上記液晶表示部22で表示されている特別図柄画像の変更表示が開始されて「大当たり」の抽選結果を表示するようになっている。なお、図中符号14は球皿、符号15は遊技球発射用のハンドルである。
図1には本発明の球流路構造を備えたパチンコ遊技機の正面図を示す。図1において、遊技盤1には遊技領域12が形成されており、遊技領域12の上半中央部には画像表示装置2が設けられている。画像表示装置2はフレーム21で囲まれた矩形の液晶表示部22を有しており、フレーム21の下辺は以下に説明するような球流路構造を有するステージ部23となっている。ステージ部23の中央下方には始動入賞口13が設けられており、当該始動入賞口13に遊技球が入賞すると、上記液晶表示部22で表示されている特別図柄画像の変更表示が開始されて「大当たり」の抽選結果を表示するようになっている。なお、図中符号14は球皿、符号15は遊技球発射用のハンドルである。
ステージ部23の正面図を図2に、その平面図および斜視図をそれぞれ図3、図4に示す。ステージ部23を構成するフレーム21下辺の上面21aは、全体として前方へやや傾斜しつつ下方へ向いて円弧状に湾曲する(図2)面となっており、上面21a上には一定幅の第1流路3が左右方向へ設けられている。第1流路3は直線路で、平面視(図3)で一端(一端側)31が他端(他端側)32に対して相対的に遊技盤1の前後方向の後側に位置している。
上記上面21a上には、第1流路3を跨ぐ基台24(図4)が形成されて、当該基台24上に第1流路3と同幅の第2流路4が左右方向へ形成されている。第2流路4は第1流路3に対して立体的に交差する直線路となっており、平面視(図3)で一端41が他端42に対して相対的に遊技盤1の前後方向の前側に位置している。なお、第2流路4は他端42から一端41へ、下方へ向いて緩い円弧状に湾曲している(図2)。第1流路3と第2流路4は一端31,41同士および他端32,42同士が、これら流路3,4と同幅の半円弧状の連結流路51,52によってそれぞれ連結されている。これにより、平面視で8字形の循環流路が形成されている。なお、第1流路と第2流路が立体交差する部分の高低差は遊技球が1個通過するのに十分な寸法(遊技球1個分強)とする。
第1流路3の一端31は、連結流路51の一部を経て遊技球供給路25の出口へ至っており、遊技球供給路25には遊技領域12へ打ち出された遊技球の一部が、遊技球供給路25の導入口251(図1)を経て流入する。遊技球供給路25は、フレーム21の左側辺部の内部に上下方向へ延びるように設けられ、流入してきた遊技球に所定の流下勢を付与させて第1流路3に向けて遊技球を流出させるように構成されている。また、遊技球供給路25の出口から連結流路51の一部を経由して第1流路3の一端31に至るまでの底面は、連続的に連なるような形状で形成されている。この形状により、遊技球供給路25を流下する過程で遊技球に付与される流下勢をあまり弱めることなく適切に第1流路3に向けて遊技球を流下進入させることができる。左右の連結流路51,52とこれに続く第1流路3および第2流路4の一端31,41部と他端32,42部には、それぞれ両側にガイド壁(案内壁)61,62,63,64,65が設けられて、流通する遊技球B(図4)が流路外へ出ることが規制されている。これに対し、ガイド壁61〜65が設けられていない両流路の中間部からは遊技球Bは流路外へ出ることが可能であり、この部分が排出部として形成されている。
第1流路3と第2流路4の中央部には、スプーンカットされた、後方へ漸次拡幅する略同形の誘導溝(誘導手段)33,43がそれぞれ形成されており、これら誘導溝33,43の延長上のフレーム下辺上面21aには、フレーム21の下辺内に形成された球誘導通路26の円形の一端開口261が開放している。球誘導通路26はフレーム21の下辺内を前方へ延びて、当該下辺の前側面にその円形の他端開口262が開放し、当該他端開口262は始動入賞口13(図1)の直上に位置している。なお、誘導溝としてはスプーンカットに限られず、単なる傾斜面としても良い。
このようなステージ部23に遊技球供給路25の出口を経て遊技球Bが供給されると、図4に示すように、勢いの有る遊技球Bは第1流路3を一端31から他端32へ向けて転動し、連結流路52を経由して第2流路4の他端42から一端41へ向けて転動する。この流通過程で遊技球Bが誘導溝33,43に入り込む場合が発生し、誘導溝33,43に入り込むと遊技球Bは後方へ誘導されて一端開口261へ向けて落下排出され、これから球誘導通路26内へ進入してその他端開口262から遊技領域12へと放出され、高い確率で始動入賞口13内へ入賞させられる。あるいは、第2流路4に流入してきた遊技球Bは一端41へと向かうことなく、ガイド壁61,62,64,65の設けられていない中間部から前方ないし後方へ落下排出され、フレーム下辺上面21aの傾斜にしたがって前方へ転動させられて、遊技領域12(図1)へ落下させられる。なお、第2流路4に流入してきた段階で流下勢が減少した遊技球Bは、一端41を上がりきることなく第2流路4をそのまま逆戻りして、第2流路4の中央底部を数回左右方向に揺動的に往復動した後、最終的にガイド壁61,62,64,65の設けられていない中間部から前方ないし後方へ落下排出される。その際に、誘導溝43に入り込む場合もある。一方、流下勢をあまり弱めることなく第2流路4に流入してきた遊技球Bは、第2流路4の中間部から排出されることなく一端41を上昇移動して連結流路51を経由して再び第1流路3へ循環する。第1流路3へ循環した遊技球Bは、下方へ円弧状に湾曲する(図2)第1流路3において揺動的に往復動した後、上述したように誘導溝33から一端開口261へ向けて落下させられ、あるいはガイド壁62,64の設けられていない中間部から、フレーム下辺上面21aの傾斜にしたがって前方へ転動排出されて、遊技領域12へ落下させられる。なお、再び第1流路3へ循環してきた時点で、遊技球Bにまだ流下勢が持続している場合には、他端32を上昇移動して連結流路52を経由して再び第2流路4へと流入して上記一周目と同様な流下軌跡を辿ることとなる。
このように本実施形態によれば、遊技球供給路25からステージ部23に供給された遊技球Bは、8字状に立体交差する第1流路3と第2流路4に流通して、遊技球Bが上下・左右・前後方向に行き交うから、遊技の興趣を一段と向上させることができる。また、遊技球Bが勢いのある間、第1流路3と第2流路4との間を複数回循環するから、その結果、遊技球Bが誘導溝33,34に入り込む機会、可能性が増えることとなり、始動入賞口13への入賞の期待感が高まり、これによっても遊技の興趣が向上させられる。併せて、誘導溝33,43を形成したことにより、遊技球Bを球誘導通路26の一端開口261へ向けて高確率で排出することが可能となり、これによって遊技球Bを高い確率で始動入賞口13内へ入賞させることができ、さらに期待感を高めることができる。また、連結流路51,52およびこれに続く第1流路3と第2流路4の両端部には両側にガイド壁61〜65を設けたから、遊技球BのUターン流通を安定的に行わせることができる。さらに、立体交差する領域に誘導溝33,43を設けたので、遊技球Bが上下左右に行きかう、興趣の向上を図ることができる領域に、始動入賞口13への入賞の期待感を向上させる機能を併せ持たせることができ、さらに遊技球Bの流下において興趣を向上させることができる。
なお、他端32から連結流路52の上昇流路部分(図3の斜め鎖線領域)にかけて、または一端41から連結流路51の上昇流路部分(図3の斜め鎖線領域)にかけて、適宜電気的駆動源により駆動される遊技球上昇機構(または流下付勢機構)を別途設けて、それを適宜駆動することにより、より確実に遊技球を循環できるようにしても良い。なお、遊技球上昇機構(流下付勢機構)の設置箇所は上記箇所に限定されず、適宜変更しても良い。本実施形態において、連結流路51,52を遊技球B一条分の幅よりも広くバンク形状にして、遊技球Bの一周目はその幅広状の比較的高い外周部をUターン流通して、第1流路3又は第2流路4へ向けて流通する際に流下勢を付与させるようにし、二周目以降は幅広状の比較的低い内周部をUターン流通させることで流下力が弱まってもUターン可能にして、遊技球Bがより循環し易くするようにできる。
本実施形態において、第1流路3、第2流路4の底面を前後方向において、ほぼ平坦状に形成し、ガイド壁61〜65が設けられていない中間部の底面のみを前方に若干下方傾斜するように形成しても良い。なお、立体交差の位置や連結流路の形状、及び流路における高低差等は適宜変更することができる。
(第2実施形態)
図5〜図7にはステージ部23の他の例を示す。図5はステージ部23の正面図、図6はその平面図、図7はその斜視図である。各図において、全体として前方へやや傾斜するフレーム下辺の上面21a上に、一定幅の第2流路4が左右方向へ設けられており、当該第2流路4は平面視で遊技盤1における前後方向の後側へ向けて円弧状に湾曲している(図6)。上記上面21a上には第2流路4を左右方向の両端部二箇所で跨ぐとともに、中央部に前後方向へ貫通する開口241を形成した基台24が設けられて、当該基台24上に第2流路4と同幅の第1流路3が左右方向へ形成されている。第1流路3は遊技盤1における前後方向の前側へ向けて円弧状に湾曲して(図6)、第2流路4に対して左右方向の二箇所で立体的に交差している。第1流路3と第2流路4は一端31,41同士および他端32,42同士がこれら流路3,4と同幅の円弧状の連結流路51,52によってそれぞれ連結されて、循環流路が形成されている。第1流路3の一端31は、連結流路51の一部を経て第1実施形態におけると同様の遊技球供給路25(図4参照)の出口へ至っている。連結流路51,52とこれに続く第1流路3の一端31と他端32には、流路の両側にガイド壁(案内壁)61,62,63,64,65が設けられて、流通する遊技球が流路外へ出ることが規制されている。ガイド壁61〜65が設けられていない両流路3,4の中間部からは遊技球は流路外へ出ることが可能であり、この部分が排出部として形成されている。
図5〜図7にはステージ部23の他の例を示す。図5はステージ部23の正面図、図6はその平面図、図7はその斜視図である。各図において、全体として前方へやや傾斜するフレーム下辺の上面21a上に、一定幅の第2流路4が左右方向へ設けられており、当該第2流路4は平面視で遊技盤1における前後方向の後側へ向けて円弧状に湾曲している(図6)。上記上面21a上には第2流路4を左右方向の両端部二箇所で跨ぐとともに、中央部に前後方向へ貫通する開口241を形成した基台24が設けられて、当該基台24上に第2流路4と同幅の第1流路3が左右方向へ形成されている。第1流路3は遊技盤1における前後方向の前側へ向けて円弧状に湾曲して(図6)、第2流路4に対して左右方向の二箇所で立体的に交差している。第1流路3と第2流路4は一端31,41同士および他端32,42同士がこれら流路3,4と同幅の円弧状の連結流路51,52によってそれぞれ連結されて、循環流路が形成されている。第1流路3の一端31は、連結流路51の一部を経て第1実施形態におけると同様の遊技球供給路25(図4参照)の出口へ至っている。連結流路51,52とこれに続く第1流路3の一端31と他端32には、流路の両側にガイド壁(案内壁)61,62,63,64,65が設けられて、流通する遊技球が流路外へ出ることが規制されている。ガイド壁61〜65が設けられていない両流路3,4の中間部からは遊技球は流路外へ出ることが可能であり、この部分が排出部として形成されている。
第2流路4には中央部に、スプーンカットされた、前方へ漸次拡幅する誘導溝43が形成されている(図6)。第2流路4の流路面中央部は、誘導溝(誘導手段)43を形成した部分が正面視(図5)で頂部となった山形面に形成されている。第1流路3の中央部には流路幅方向の前側一箇所に、スプーンカットされた、前方へ漸次拡幅する誘導溝(誘導手段)33が形成されるとともに、後側三箇所に、スプーンカットされた、後方へ漸次拡幅する誘導溝(誘導手段)34,35,36が形成されている。また、フレーム下辺上面21aには、上記開口241の前方三箇所に左右方向へ間隔をおいて、スプーンカットされた、前方へ漸次拡幅する誘導溝271,272,273が形成されている。第1流路3の中央部の流路面は、誘導溝33,34を形成した部分が正面視(図5)で頂部となった山形面に形成されている。
このようなステージ部23に遊技球供給路25の出口を経て遊技球が供給されると、図7の矢印で示すように、遊技球は第1流路3を一端31から他端32へ向けて転動する。この際、流路中央部における山形流路面の上り傾斜で減速されて誘導溝33,34,35,36のいずれかに入り込みやすくなる。誘導溝33に入り込んだ遊技球は前方へ誘導されて、高い確率で始動入賞口13内へ直接入賞させられる。また、誘導溝34,35,36に入り込んだ遊技球は後方へ誘導されてフレーム下辺上面21a上へ排出落下させられる。フレーム下辺上面21a上へ排出落下させられた遊技球は開口241を経て遊技領域12へ落下させられるが、その際上記上面21aの前縁に形成された誘導溝271〜273に入り込んで遊技領域12の所定部へ落下させられる場合もある。なお、誘導溝271に入り込んだ遊技球は高い確率で始動入賞口13内へ入賞させられる。遊技球は誘導溝33〜36以外の、ガイド壁62,63,64,65の無い第1流路3の路面からも前方ないし後方へ排出落下させられ、直接ないしフレーム下辺上面21aを経て遊技領域12へ落下させられる。
第1流路3から連結流路52を経て第2流路4へ至った遊技球は、流路中央部における山形流路面の上り傾斜で減速されて誘導溝43に入り込み易くなる。誘導溝43に入り込んだ遊技球は前方へ誘導されて、開口241を経てフレーム下辺上面21aに形成された誘導溝271に高い確率で誘導されて入り込み、始動入賞口13へ入賞させられる。また遊技球は誘導溝43以外の、ガイド壁61,64の無い第2流路4の路面からも前方へ排出され、フレーム下辺上面21aを経て遊技領域12へ落下させられる。なお、遊技球が開口241を経て遊技領域12へ落下させられる際に誘導溝272,273に入り込んだ場合には、誘導溝272,273により遊技領域12の所定部位へ向けて遊技球が落下させられる。
本実施形態によれば、遊技球供給路25からステージ部23に供給された遊技球が、左右の二箇所で立体的に交差する第1流路3と第2流路4に流通して、遊技球が上下・左右・前後方向に行き交うから、遊技の興趣を大きく向上させることができる。また、遊技球が勢いのある間、第1流路3から第2流路4へと循環するから始動入賞口13への入賞の期待感が高まり、これによっても遊技の興趣が向上させられる。また、ガイド壁61〜65を設けたことにより、遊技球のUターン流通を安定的に行わせることができる。さらに、誘導溝33〜36,43,271〜273を形成したことにより、遊技球を始動入賞口13や遊技領域12の所定部位へ高い確率で落下させることができる。また、遊技球が流通する過程における様々な箇所に流通経路の振り分け部が設けられているので遊技球の流れに変化や多様性を与えることができる。また、第1流路3を遊技盤1の前側に向けて湾曲するように形成し、その湾曲部位に誘導溝33を形成しているので、誘導溝33を遊技者の目線に近いところに設けることができる。それにより、遊技者の目線に近いところから遊技球を始動入賞口13へ向けて直接的に落下入賞させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、第1流路3を遊技盤1の前側に向けて湾曲するように形成したので、第1流路3の後方領域に所定の空間を設けることができる。それにより、ステージ部23の後方に可動部材等の装飾部材を配設したとしても、その装飾部材の視認を遮る部材が存在しないので装飾部材を目立たせて配置することができる。なお、連結流路51の上昇流路部分にかけて、適宜電気的駆動源により駆動される遊技球上昇機構(または流下付勢機構)を別途設けて、それを適宜駆動することにより、より確実に遊技球を循環できるようにしても良い。なお、遊技球上昇機構(流下付勢機構)の設置箇所は上記箇所に限定されず、適宜変更しても良い。
(第3実施形態)
図8、図9にはステージ部23のさらに他の例を示す。図8はステージ部23の平面図、図9はその斜視図である。図8において、全体として前方へやや傾斜するフレーム下辺の上面21a上に一定幅の第1流路7が左右方向へ設けられており、第1流路7は平面視でやや湾曲しつつ液晶表示部22(図1)の表示面22a近傍位置から遊技盤1における前後方向の前側へと延びている。上記上面21a上には、第1流路7を跨ぐ基台28(図9)が形成されて、当該基台28上に第1流路7と同幅の第2流路8が左右方向へ形成されている。第2流路8は第1流路7に対して立体的に交差して、平面視でやや湾曲しつつ遊技盤1における前後方向の前側から液晶表示部22の表示面22a近傍位置へと延びている。
図8、図9にはステージ部23のさらに他の例を示す。図8はステージ部23の平面図、図9はその斜視図である。図8において、全体として前方へやや傾斜するフレーム下辺の上面21a上に一定幅の第1流路7が左右方向へ設けられており、第1流路7は平面視でやや湾曲しつつ液晶表示部22(図1)の表示面22a近傍位置から遊技盤1における前後方向の前側へと延びている。上記上面21a上には、第1流路7を跨ぐ基台28(図9)が形成されて、当該基台28上に第1流路7と同幅の第2流路8が左右方向へ形成されている。第2流路8は第1流路7に対して立体的に交差して、平面視でやや湾曲しつつ遊技盤1における前後方向の前側から液晶表示部22の表示面22a近傍位置へと延びている。
第1流路7と第2流路8は他端72,82同士が円弧状の連結流路53によって連結されている。一方、第1流路7と第2流路8の一端71,81は合流して、第1実施形態におけると同様の遊技球供給路25(図4参照)の出口へ至っている。これら流路7,8の両側には、連結流路53の外周側と当該連結流路53に続く第1流路7の手前側を除いてガイド壁66,67,68が設けられて、流通する遊技球が流路外へ出ることが阻止されている。また、第1流路7には中央部に、スプーンカットされた、前方へ漸次拡幅する誘導溝73が形成されており(図9)、第2流路7の流路面中央部は、誘導溝73を形成した部分が頂部となった山形面に形成されている。
連結流路53の路面はその外周へ向けて漸次高くなっており(図9)、その外側ではフレーム下辺の上面21aは漸次低くなって、その最下位置には、フレーム21の下辺内に形成された球誘導通路29(図9)の角形の一端開口291が開放している。球誘導通路29はフレーム21の下辺内を左右方向中央前方へ斜めに延びて、フレーム21下辺の前側面にその角形の他端開口292が開放し、当該他端開口292は遊技領域12に設けた始動入賞口13の直上に位置している。
このようなステージ部23に遊技球供給路25の出口を経て遊技球が供給されると、図9の矢印で示すように、遊技球は第1流路7ないし第2流路8のいずれかに進入してこれを一端71,81から他端72,82へ向けて転動し、連結流路53に至る。この時、勢いのある遊技球は遠心力により連結流路53の外周域を越えて外方へ飛び出すように排出され、球誘導通路29の一端開口291内へ進入して、その他端開口292から高い確率で始動入賞口13内へ落下させられる。勢いの無い遊技球は連結流路53の外周域を越えることができず、第1流路7の手前側から遊技領域12内へ排出落下させられる。この際、一部の遊技球は流路中央部における山形流路面の上り傾斜で減速されて誘導溝73に入り込み、誘導溝73に入り込んだ遊技球は前方へ誘導されて、高い確率で始動入賞口13内へ落下させられる。なお、勢いの無い遊技球は連結流路53の外周域を越えることなく第1流路7から第2流路8へ、あるいは第2流路8から第1流路7へと流通する。
本実施形態によれば、遊技球供給路25からステージ部23に供給された遊技球が、立体交差する第1流路7と第2流路8に流通して、遊技球が上下・左右・前後方向に行き交うから、遊技の興趣を大きく向上させることができる。また、本実施形態の構造によれば、ステージ部23全体の大きさを前後方向で小さくして、ステージ部23の前後方向の寸法をコンパクトにまとめて、液晶表示部22の表示面22aから大きく突出しないようにすることができる。
上記各実施形態において、第1流路と第2流路の立体交差は3箇所以上としても良い。連結流路は必ずしも第1流路および第2流路の端部に設ける必要はなく、これら球流路の途中に設けても良い。また、球流路を三つ以上設けても良い。さらに、本発明の球流路構造はフレームのステージ部に限られず、遊技球の振り分け機能を必要とする箇所に適宜採用することができる。また、連結流路の円弧形状部に、クロソイド曲線の原理を用いた形状の流路を形成しても良い。
3…第1流路、4…第2流路、7…第1流路、8…第2流路、13…始動入賞口、25…遊技球供給路、33,43…誘導溝(誘導手段)、B…遊技球。
Claims (2)
- 互いに立体的に交差し左右方向へ延びる第1流路と第2流路が設けられ、これら流路を連結流路により連結し、前記第1流路と第2流路の少なくとも一方の流路の一端側から遊技球を受け入れるとともに、前記第1流路および第2流路の一端側を除く流路部、又は連結流路から遊技球を排出させるように当該流路に排出部を設けたことを特徴とする遊技機の球流路構造。
- 前記第1流路と第2流路の両端を互いに連結させるように前記連結流路を設けるとともに、当該連結流路には遊技球を流通案内させるための案内壁を設けて前記第1流路および第2流路を遊技球が循環できるようにし、前記第1流路の一端側を遊技球供給路に連通させ、前記第1流路および第2流路の少なくとも一箇所に前記排出部を設け、前記排出部には遊技球を特定領域へ向けて誘導する誘導手段を設けた請求項1に記載の遊技球の球流路構造。
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JP2008284337A JP2010110412A (ja) | 2008-11-05 | 2008-11-05 | 遊技機の球流路構造 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2010110412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019092583A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
-
2008
- 2008-11-05 JP JP2008284337A patent/JP2010110412A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019092583A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
JP7054168B2 (ja) | 2017-11-17 | 2022-04-13 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
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