JP2010109131A - 高圧トランス - Google Patents

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Abstract

【課題】ボビンを変えずに1次側巻線と2次側巻線との離間距離を容易に調整可能な高圧トランスの提供。
【解決手段】バンク巻で巻回された2次側巻線4の部分であって筒形状部2Bの軸方向においてリブ2Aに対向する2次側巻線4の部分は、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aから離間するような鍔側バンク角4bを有する鍔側バンク部4Aを有する。即ち、2次側巻線4−1の周面上部と2次側巻線4−5の周面上部と2次側巻線4−12の周面上部と2次側巻線4−22の周面上部と2次側巻線4−35の周面上部とを結ぶ仮想接線4aが鍔側バンク角4bをなし、鍔側バンク角4bは、筒形状部2Bの軸方向であってリブ2Aから離間する方向たるx軸プラス方向を基準として、2次側巻線4−1から2次側巻線4−35へと向かう方向へ20°の角度をなしている。
【選択図】図4

Description

本発明は高圧トランスに関し、特に1次側巻線と2次側巻線との間にリーケージインダクタンスを意図的に生じさせる高圧トランスに関する。
略直線状をしたコアを環装するようにして略直線状をした略筒形状のボビンが設けられ、それぞれ絶縁被覆された導線からなる1次側巻線と2次側巻線とが、ボビンの1次側領域と2次側領域とにそれぞれ巻回されて構成されるインバータトランス等の高圧トランスが従来より知られている。ボビンにはボビンの軸心方向に垂直をなす鍔部がボビンの外周から延出して設けられ、ボビンの軸心方向においてボビンの外周が、当該鍔部により1次側領域と2次側領域とに仕切られている。
このような構成の高圧トランスでは、2次側巻線において例えば2000V程度の高電圧を発生させる。2次側巻線の形成に際して、略筒形状をしたボビンの軸方向において2次側領域の一端から他端に渡って2次巻線を巻回した後に、2次側領域の他端から一端に渡って2次巻線を巻回し、このように当該一端と他端との間を往復して巻回する工程を繰返すことにより2次巻線をボビンの2次側領域において所定の巻回数巻回する場合には、往路の巻回の巻き始めの2次側巻線の部分と復路の巻回の巻き終わりの2次側巻線の部分とが近接配置されることになるが、これらの間の電位差が大きくなり絶縁破壊の問題が生ずる。そこで、このような高圧トランスでは、いわゆるセクション巻やバンク巻といった巻回方法によりボビンの2次側領域に2次側巻線が巻回されている。
セクション巻では、ボビンの2次側領域を複数の領域に仕切る仕切り板がボビンの外周に設けられ、仕切り板で仕切られた2次側領域の各領域に2次側巻線がそれぞれ巻回される。巻線の往復距離を短くすることにより電位差を小さくして絶縁破壊の問題を解消しようとする。
しかしセクション巻では、一の領域に対して巻回し終え、当該一の領域に隣接する領域に対して巻回し始める際に、巻回スピードを落とす必要があり、2次側巻線を全て巻回する時間が長い。また、一の領域に対して巻回しているときに、当該一の領域に隣接する領域に2次側巻線の一部がはみ出してしまい、当該一の領域に隣接する領域に巻回しているときに、当該はみ出した部分が一緒に巻回されてしまい、絶縁不良を引き起こすといった問題がある。
バンク巻では、例えば、先ず予め2次側巻線を、略筒形状をしたボビンの軸心を含む断面で切った断面がボビンの外周において略直角三角形となるように、1次側領域と2次側領域とに仕切る鍔部と、2次側領域を規定するボビンの外周とにそれぞれ当該略直角三角形の直角をなす2つの辺がそれぞれ当接するように巻回する。次に、当該略直角三角形の斜辺の下端から上端に沿って2次巻線を巻回した後に、当該略直角三角形の斜辺の上端から下端に渡って2次巻線を巻回し、このように往復して巻回する工程を繰返すことにより、この各往路、復路それぞれで2次巻線をボビンの2次側領域において当該直角三角形の斜辺の傾斜角たるバンク角が保たれた状態で巻回する。このようなバンク巻された2次側巻線を有する高圧トランスは、例えば、特開2006−332341号公報(特許公報1)に記載されている。
インバータトランスでは、電圧の変動に伴う電流値の変動を抑えるためにリーケージインダクタンスを利用している。リーケージインダクタンスを得るためには、1次側巻線と2次側巻線の結合を下げればよいのであるが、このためには、1次側巻線に対する2次側巻線の巻数比を下げるか、又は1次側巻線と2次側巻線とを離間させることが考えられる。しかし、巻数比を変えることは設計上できないため、1次側巻線と2次側巻線とを離間させることによりリーケージインダクタンスを得て、更に離間距離を調整することによりリーケージインダクタンスを調整することが現実的である。
特開2006−332341号公報
このようにしてリーケージインダクタンスを調整するためには、略筒形状をしたボビンの軸方向における鍔部の厚さを調整することによって1次側巻線と2次側巻線との離間距離を調整することが考えられるが、この場合には、リーケージインダクタンスを調整するたびにボビンを設計し直して異なる形状のボビンに変えなければならない。
また、前述したバンク巻の場合には、予め2次側巻線を、略筒形状をしたボビンの軸心を含む断面で切った断面が略直角三角形となるように、1次側領域と2次側領域とに仕切る鍔部とボビンの外周とにそれぞれ当該略直角三角形の直角をなす2つの辺が当接するように巻回するため、鍔部の厚さを変えない場合には、1次側巻線と2次側巻線との離間距離は常に鍔部の厚さと等しく、1次側巻線と2次側巻線との離間距離の調整は困難であった。
そこで、本発明は、ボビンを変えずに1次側巻線と2次側巻線との離間距離を容易に調整可能な高圧トランスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、コアと、該コアを環装するようにして設けられた略直線状の筒形状部と該筒形状部の外周から該筒形状部の軸方向に垂直の方向へ延出して設けられ該筒形状部の軸方向において該筒形状部の外周を1次側ボビン領域と2次側ボビン領域とに区画する鍔部とを備えるボビンと、導線からなり該ボビンの該1次側ボビン領域に巻回された1次側巻線と、導線からなり該ボビンの該2次側ボビン領域に巻回された2次側巻線とを備え、該2次側巻線は、該筒形状部の軸方向へ該鍔部から離間するにつれて該筒形状部の外周へ近づく反鍔側バンク角を有するように該筒形状部の外周上に層状に該筒形状部の周方向へバンク巻によって巻回され、該筒形状部の軸方向において該鍔部に対向する該2次側巻線の部分は、該筒形状部の軸方向へ該鍔部から離間するにつれて該筒形状部の外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有し、該鍔側バンク部の該鍔側バンク角は、該筒形状部の軸方向であって該鍔部から離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下である高圧トランスを提供している。
筒形状部の軸方向において鍔部に対向する2次側巻線の部分は、筒形状部の軸方向へ鍔部から離間するにつれて筒形状部の外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有し、鍔側バンク部の鍔側バンク角は、筒形状部の軸方向であって鍔部から離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下であるため、0°よりも大きく20°以下の範囲内で鍔側バンク角を調整することにより1次側巻線と2次側巻線との離間距離を容易に調整することができ、この結果、バンク巻を用いた場合であっても容易にリーケージインダクタンスを調整することができる。
ここで、該2次側巻線は、該筒形状部の外周上の該鍔部と該鍔側バンク部との間に該鍔部から該鍔側バンク部に至るまで該筒形状部の軸方向へ向かって該筒形状部の周方向に螺旋状に巻回された整列巻部を有し、該整列巻部は該筒形状部の軸方向に垂直の方向で該整列巻部の層の数を数えた場合に、単層をなすか、又は該筒形状部の軸方向に垂直の方向で2次側巻線の層の数を数えた場合の層数の最大値の20%以内の層数を有する複数層をなすことが好ましい。
2次側巻線は、筒形状部の外周上の鍔部と鍔側バンク部との間に鍔部から鍔側バンク部に至るまで筒形状部の軸方向へ向かって筒形状部の周方向に螺旋状に巻回された整列巻部を有し、整列巻部は筒形状部の軸方向に垂直の方向で整列巻部の層の数を数えた場合に、単層をなすか、又は筒形状部の軸方向に垂直の方向で2次側巻線の層の数を数えた場合の層数の最大値の20%以内の層数を有する複数層をなすため、整列巻部がリーケージインダクタンスの調整に影響を与えないようにすることができる。このため、整列巻部の分だけ2次側巻線の鍔側バンク部を鍔部からより大きな距離で離間させることができ、リーケージインダクタンスをより大きくすることができる。
また、本発明は、コアと、少なくとも対向する第一面及び第二面を備え該コアを環装するようにして設けられた略直線状の筒形状部と該筒形状部の外周から該筒形状部の軸方向に垂直の方向へ延出して設けられ該筒形状部の軸方向において該筒形状部の外周を1次側ボビン領域と2次側ボビン領域とに区画する鍔部とを備えるボビンと、導線からなり該ボビンの該1次側ボビン領域に巻回された1次側巻線と、導線からなり該ボビンの該2次側ボビン領域に巻回された2次側巻線とを備え、該2次側巻線は、該筒形状部の軸方向一端側から他端側に向けて該筒形状部に等ピッチで複数回巻回される第一ターン部と、該第一ターン部の該第一面上における外周側ターン部として該軸方向他端側から該一端側に向けて該第一ターン部と等ピッチで複数回巻回される第二ターン部と、該第二ターン部の該第一面上における外周側ターン部として該軸方向一端側から該他端側に向けて該第一ターン部と等ピッチで複数回巻回される第三ターン部と、の少なくとも三ターン部を備えた複数ターン部に巻回され、該第一面と該第二面とを繋ぐ側面上において、該複数ターン部の2次側巻線は互いに該軸方向にずれて配置され、一のターン部と他のターン部との交差部分が該第一面上に位置し、該第一ターン部の一ピッチにおける2次側巻線間の間隔は、該2次側巻線の直径と複数ターン部数から一を引いた数との積以上になる様に構成され、該筒形状部の軸方向において該鍔部に対向する該2次側巻線の部分は、該筒形状部の軸方向へ該鍔部から離間するにつれて該筒形状部の外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有し、該鍔側バンク部の該鍔側バンク角は、該筒形状部の軸方向であって該鍔部から離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下である高圧トランスを提供している。
筒形状部の軸方向において鍔部に対向する2次側巻線の部分は、筒形状部の軸方向へ鍔部から離間するにつれて筒形状部の外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有し、鍔側バンク部の鍔側バンク角は、筒形状部の軸方向であって鍔部から離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下であるため、鍔側バンク角を調整することにより1次側巻線と2次側巻線との離間距離を容易に調整することができ、バンク巻により2次側巻線が巻回された場合であっても容易にリーケージインダクタンスを調整することができる。
また、2次側巻線は、筒形状部の軸方向一端側から他端側に向けて筒形状部に等ピッチで複数回巻回される第一ターン部と、第一ターン部の第一面上における外周側ターン部として軸方向他端側から一端側に向けて第一ターン部と等ピッチで複数回巻回される第二ターン部と、第二ターン部の第一面上における外周側ターン部として軸方向一端側から他端側に向けて第一ターン部と等ピッチで複数回巻回される第三ターン部と、の少なくとも三ターン部を備えた複数ターン部に巻回され、第一面と第二面とを繋ぐ側面上において、複数ターン部の2次側巻線は互いに軸方向にずれて配置され、一のターン部と他のターン部との交差部分が第一面上に位置し、第一ターン部の一ピッチにおける2次側巻線間の間隔は、2次側巻線の直径と複数ターン部数から一を引いた数との積以上になる様に構成されているため、第一ターン部と第二ターン部とが交差する箇所、第二ターン部と第三ターン部とが交差する箇所をいずれも重ならせずに済む。このため、2次側巻線を構成する導線が交差する箇所が顕著に盛り上がることを防止でき、巻崩れの発生を抑制することができる。
以上より本発明によれば、ボビンを変えずに1次側巻線と2次側巻線との離間距離を容易に調整可能な高圧トランスを提供することができる。
本発明の実施の形態による高圧トランスについて図1乃至図4に基づき説明する。高圧トランスは、より具体的には図1に示されるようなインバータトランス1である。インバータトランス1は、約40×10×5mm程度の大きさであり、樹脂ボビン2と、樹脂ボビン2の表面に巻回された1次側巻線3及び2次側巻線4と、I型コア5と、U字型コア6と、第一固定金具7と、第二固定金具8とを備えている。
巻芯部である樹脂ボビン2は、内部にI型コア5を保持可能に中空状の筒形状をなす筒形状部2B(図3)を有している。樹脂ボビン2の筒形状部2Bの表面たる外周の面には、筒形状部2Bの軸方向において筒形状部2Bの外周を後述のように1次側巻線3が巻回される1次側ボビン領域24と2次側巻線4が巻回される2次側ボビン領域25とに区画するリブ2Aが形成されている。リブ2Aは、筒形状部2Bの外周から筒形状部2Bの軸方向に垂直の方向へ延出して設けられている。リブ2Aは鍔部に相当する。
1次側ボビン領域24及び2次側ボビン領域25における樹脂ボビン2の後述のx軸と直交する断面は、略四角形に構成されている。また2次側ボビン領域25は、図3に示されるように、四角形を構成する一面である上面25Aと、上面25Aに繋がる両側面である第一側面25B及び第二側面25Cと、上面に対向する二面である図示せぬ下面とから構成されており、x軸と直交する断面は上面25A及び図示せぬ下面を長辺とする長方形に形成されている。
図1に示されるように2次側ボビン領域25上には、巻回された2次側巻線4を覆うカバー21が設けられている。樹脂ボビン2において、筒形状部2Bの軸方向に平行であって1次側巻線3が巻回される位置から2次側巻線4が巻回される位置に向かう方向をx軸方向と定義すると共に、x軸方向と直交する方向をそれぞれy軸方向、z軸方向と定義し、それぞれxyz軸の矢印方向を+方向と定義する。また樹脂ボビン2において、1次側巻線3が巻回された側の一端近傍及び2次側巻線4が巻回された側の他端近傍には、図2に示されるように、内蔵されたI型コア5のy軸方向と直交する側面及びz軸方向の下面の一部のみが露出する開口2a、2bがそれぞれ形成されている。
樹脂ボビン2のx軸方向マイナス側端部とプラス側端部とには、1次側巻線3及び2次側巻線4がそれぞれ継線されると共に図示せぬ基板にインバータトランス1が実装される際の実装部になる一次電極部22−1及び二次電極部22−2と、1次側巻線3及び2次側巻線4のいずれも継線されず図示せぬ基板にインバータトランス1が実装される際の実装部になるダミー電極23とが配置されている。なお、図3において一次電極部22−1、二次電極部22−2、及びダミー電極23は、図3のz軸マイナス側へ延出して図示されているが、基板上に実装する際にはインバータトランス1が図示せぬ基板上に実装可能なように、図1及び図2に示されるようにx軸方向に平行な方向へ指向するように折り曲げられる。また樹脂ボビン2において、開口2a近傍及び開口2b近傍位置には、第一固定金具7と第二固定金具8とが係止される第一溝2c及び第二溝2dが形成されている。第一溝2c及び第二溝2dは、鏡面状に略同一な形状に形成されており、樹脂ボビン2の側面に開口するようにy軸方向に向けて形成されている。
1次側巻線3と2次側巻線4とは、それぞれ互いに直径が異なる導線から構成され、樹脂ボビン2の外周においてリブ2Aにより仕切られて、筒形状部2Bの軸方向の一端側と他端側とにそれぞれ巻回され、一次電極部22−1及び二次電極部22−2にそれぞれ継線されている。
I型コア5は、フェライト等の透磁性の素材によりx軸方向を長手方向とする略直方体に形成され樹脂ボビン2内に配置されている。従ってI型コア5は樹脂ボビン2の筒形状部2Bによって環装されている。また図2に示されるように、I型コア5の側面であって一端側端部近傍位置と他端側端部近傍位置とは、それぞれ開口2a及び開口2bから露出している。
U字型コア6は、I型コア5と同じ素材からなり、図2に示されるように、基部61と基部61の両端から延出される第一腕部62及び第二腕部63とから略U字型に構成されている。第一腕部62の延出方向先端と第二腕部63の延出方向先端とが開口2a及び開口2bから露出しているI型コア5の側面にそれぞれ当接すると共に、樹脂ボビン2の上面25Aを構成する壁にそれぞれ当接している。また図2に示されるように、第一腕部62の側面には、y軸方向のプラス側に突出する第一被係止部62Aが設けられ、第二腕部63の側面には、y軸方向のプラス側に向かう方向に突出する第二被係止部63Aが設けられている。
第一固定金具7と第二固定金具8とは、それぞれ板状の金属板が折り曲げられて互いに対称な形状に構成されており、それぞれ第一溝2c内、第二溝2d内に挿入されて樹脂ボビン2に固定されるとともに、第一被係止部62A及び第二被係止部63Aに係合して第一被係止部62A及び第二被係止部63AをI型コア5に向けて付勢している。よってI型コア5にU字型コア6の第一腕部62及び第二腕部63が密着し、I型コア5とU字型コア6とで閉磁路が形成される。
1次側巻線3は直径が200μmの絶縁被覆された導線たるAIW(ポリアミドイミド銅線)からなり、いわゆる整列巻により1次側ボビン領域24に巻回されている。即ち1次側巻線3は、筒形状部2Bの軸方向において1次側領域の一端から他端に渡って巻回された後に、1次側領域の他端から一端に渡って巻回され、このように1次側領域の一端、他端間を往復して巻回する工程を繰返すことにより1次側領域において筒形状部2Bの周方向へ25回巻回される。
2次側巻線4は直径が30μmの絶縁被覆された導線たるAIW(ポリアミドイミド銅線)からなり、いわゆるバンク巻により2次側ボビン領域25に巻回されている。本実施の形態におけるバンク巻は、筒形状部2Bの外周上に、図4に示されるように、筒形状部2Bの軸方向たるx軸方向に垂直方向に層状をなすように、筒形状部2Bの周方向へ2次側巻線4が巻回されることにより行われる。当該バンク巻についての以下の説明では、説明の便宜上上面25Aを含む樹脂ボビン2の要部のみについて当該上面25Aを含む要部断面図に基づき説明するが、上面25A以外の第一側面25B、第二側面25C、図示せぬ下面についても上面25Aを含む樹脂ボビン2の当該要部と同様に巻回される。また、図4の断面図においては、説明の便宜上後述の2次側巻線4−1、4−2、・・・、4−40の断面についてはハッチングを省略する。
より具体的には、樹脂ボビン2が図示せぬスピンドルに装着されx軸方向へ延出する回転軸を中心として回転させられることにより、2次側巻線4は先ず、図4に示されるように、リブ2A及び筒形状部2Bに当接するようにして、図4に示される2次側巻線4の「1」の番号が付された1番目たる2次側巻線4−1が巻回し始められ(以下、図4中に番号が付された2次側巻線4の部分をそれぞれ巻回された順に「2次側巻線4−1、4−2、・・・、4−40」と表示することとする)、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−2が2次側巻線4−1の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回され、2次側巻線4−3が2次側巻線4−2の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回され、2次側巻線4−4が2次側巻線4−3の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−5が2次側巻線4−3の図4に示される上部及び2次側巻線4−4の上部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−4と2次側巻線4−5とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−6が2次側巻線4−4の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−7が2次側巻線4−4の上部、2次側巻線4−6の上部、及び2次側巻線4−5の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−6と2次側巻線4−7とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−8が2次側巻線4−6の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−9が2次側巻線4−6の上部、2次側巻線4−8の上部、及び2次側巻線4−7の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−8と2次側巻線4−9とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−10が2次側巻線4−8の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−11が2次側巻線4−8の上部、2次側巻線4−10の上部、及び2次側巻線4−9の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−12が2次側巻線4−9の上部及び2次側巻線4−11の上部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−10と2次側巻線4−11と2次側巻線4−12とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−13が2次側巻線4−10の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−14が2次側巻線4−10の上部、2次側巻線4−13の上部、及び2次側巻線4−11の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−15が2次側巻線4−11の上部、2次側巻線4−14の上部、及び2次側巻線4−12の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−13と2次側巻線4−14と2次側巻線4−15とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−16が2次側巻線4−13の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−17が2次側巻線4−13の上部、2次側巻線4−16の上部、及び2次側巻線4−14の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−18が2次側巻線4−14の上部、2次側巻線4−17の上部、及び2次側巻線4−15の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−16と2次側巻線4−17と2次側巻線4−18とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−19が2次側巻線4−16の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−20が2次側巻線4−16の上部、2次側巻線4−19の上部、及び2次側巻線4−17の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−21が2次側巻線4−17の上部、2次側巻線4−20の上部、及び2次側巻線4−18の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−22が2次側巻線4−18の上部及び2次側巻線4−21の上部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−19と2次側巻線4−20と2次側巻線4−21と2次側巻線4−22とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−23が2次側巻線4−19の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−24が2次側巻線4−19の上部、2次側巻線4−23の上部、及び2次側巻線4−20の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−25が2次側巻線4−20の上部、2次側巻線4−24の上部、及び2次側巻線4−21の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−26が2次側巻線4−21の上部、2次側巻線4−25の上部、及び2次側巻線4−22の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−23と2次側巻線4−24と2次側巻線4−25と2次側巻線4−26とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−27が2次側巻線4−23の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−28が2次側巻線4−23の上部、2次側巻線4−27の上部、及び2次側巻線4−24の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−29が2次側巻線4−24の上部、2次側巻線4−28の上部、及び2次側巻線4−25の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−30が2次側巻線4−25の上部、2次側巻線4−29の上部、及び2次側巻線4−26の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−27と2次側巻線4−28と2次側巻線4−29と2次側巻線4−30とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−31が2次側巻線4−27の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−32が2次側巻線4−27の上部、2次側巻線4−31の上部、及び2次側巻線4−28の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−33が2次側巻線4−28の上部、2次側巻線4−32の上部、及び2次側巻線4−29の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−34が2次側巻線4−29の上部、2次側巻線4−33の上部、及び2次側巻線4−30の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−35が2次側巻線4−30の上部及び2次側巻線4−34の上部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−31と2次側巻線4−32と2次側巻線4−33と2次側巻線4−34と2次側巻線4−35とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
次に、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線4−36が2次側巻線4−31の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ少し戻り、2次側巻線4−37が2次側巻線4−31の上部、2次側巻線4−36の上部、及び2次側巻線4−32の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−38が2次側巻線4−32の上部、2次側巻線4−37の上部、及び2次側巻線4−33の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−39が2次側巻線4−33の上部、2次側巻線4−38の上部、及び2次側巻線4−34の右横部に当接するようにして巻回される。次に、x軸方向のマイナス側へ更に少し戻り、2次側巻線4−40が2次側巻線4−34の上部、2次側巻線4−39の上部、及び2次側巻線4−35の右横部に当接するようにして巻回される。このようにして2次側巻線4−36と2次側巻線4−37と2次側巻線4−38と2次側巻線4−39と2次側巻線4−40とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成される。
上述のように2次側巻線4−36と2次側巻線4−37と2次側巻線4−38と2次側巻線4−39と2次側巻線4−40とにより、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aへ近づく反鍔側バンク角が形成されたのと同様にして、これ以降2次側巻線4が更に巻回され続け、同様の反鍔側バンク角が形成されて2次側巻線4が筒形状部2Bの上面25A上に、図4に示されるように、筒形状部2Bの軸方向に垂直方向に結果的に最大で10層の層状をなすように筒形状部2Bの周方向へ巻回される。巻回数は2次側巻線4−1から計2500回巻回されている。なお、図4には、説明の便宜上5層の層状をなす2次側巻線4の部分のみが図示されている。
以上のようなバンク巻で巻回された2次側巻線4の部分であって、筒形状部2Bの軸方向においてリブ2Aに対向する2次側巻線4の部分は、図4に示されるように、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aから離間するような鍔側バンク角4bを有する鍔側バンク部4Aを有している。より具体的には、2次側巻線4−1の周面上部と2次側巻線4−5の周面上部と2次側巻線4−12の周面上部と2次側巻線4−22の周面上部と2次側巻線4−35の周面上部とを結ぶ仮想接線4aが鍔側バンク角4bをなし、鍔側バンク角4bは、筒形状部2Bの軸方向であってリブ2Aから離間する方向たるx軸プラス方向を基準として、バンクの下から上へ向かう方向、即ち2次側巻線4−1から2次側巻線4−35へと向かう方向へ20°の角度をなす。
筒形状部2Bの軸方向においてリブ2Aに対向する2次側巻線4の部分は、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの上面25Aから離間するような鍔側バンク角4bを有する鍔側バンク部4Aを有し、鍔側バンク部4Aの鍔側バンク角4bは、筒形状部2Bの軸方向であってリブ2Aから離間する方向を基準として、2次側巻線4−1から2次側巻線4−35へと向かう方向へ20°の角度をなしているため、リーケージインダクタンスを所望の値とすることができる。
次に、本発明の実施の形態による高圧トランスたるインバータトランス1において鍔側バンク角4bを調整することによるリーケージインダクタンスの変化率を測定する実験を行った。実験では、鍔側バンク角4bのみを上述した実施の形態による高圧トランスの鍔側バンク角4bとは異なる値とした。より具体的には、90°のときの変化率を0.00%として基準とし、鍔側バンク角4bを7.5°、10°、12.5°、15°、17.5°、20°、22.5°と変えた場合のリーケージインダクタンスの変化率を測定した。これ以外の値、即ち1次側巻線3の径や巻回数や2次側巻線4の径や巻回数等については、上述した実施の形態による高圧トランスと同一である。実験結果は図5に示されるとおりである。
図5に示されるように、鍔側バンク角4bが90°から20°の間ではリーケージインダクタンスの変化率はほとんど変化せず、20°では0.21%である。これに対して鍔側バンク角4bが20°以下ではリーケージインダクタンスの変化率は急激に大きくなる。鍔側バンク角4bが22.5°では0.08%であり、鍔側バンク角4bが20°では0.21%であり、鍔側バンク角4bが17.5°では0.58%であり、鍔側バンク角4bが15°では0.96%であり、鍔側バンク角4bが12.5°では5.53%であり、鍔側バンク角4bが10°では10.20%であり、鍔側バンク角4bが7.5°では19.20%である。以上より、鍔側バンク角4bが20°以下では鍔側バンク角4bを調整することでリーケージインダクタンスが大きく変化するため、0よりも大きく20°以下の範囲内で鍔側バンク角4bを調整することにより、1次側巻線3と2次側巻線4との離間距離を容易に調整することができ、この結果、バンク巻により2次側巻線4が巻回されている場合であっても容易にリーケージインダクタンスを調整することができることが分かる。
本発明は、上記した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、2次側巻線104は、筒形状部2Bの上面25A上のリブ2Aと鍔側バンク部104Aとの間にリブ2Aから鍔側バンク部104Aに至るまで筒形状部2Bの軸方向へ向かって筒形状部2Bの周方向に螺旋状に巻回された整列巻部104Bを有するようにしてもよい。
より具体には、図6に示されるように2次側巻線104は、先ず、リブ2A及び筒形状部2Bに当接するようにして、図6に示される2次側巻線104の「1」の番号が付された1番目たる2次側巻線104−1が巻回し始められ(以下、本実施の形態と同様に、図6中に番号が付された2次側巻線104の部分をそれぞれ巻回された順に「2次側巻線104−1、104−2、・・・、104−39」と表示することとする)、x軸方向のプラス側へ向かって、2次側巻線104−2が2次側巻線104−1の図6に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回され、2次側巻線104−3が2次側巻線104−2の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回され、2次側巻線104−4が2次側巻線104−3の図4に示される右横部及び筒形状部2Bの上面25Aに当接するようにして巻回されてゆく。以上のようにして、2次側巻線104−1と2次側巻線104−2と2次側巻線104−3と2次側巻線104−4とからなる整列巻部104Bが形成される。従って整列巻部104Bは、図6に示されるように筒形状部2Bの軸方向に垂直の方向で整列巻部104Bの層の数を数えた場合に単層をなしている。なお、図6の断面図においては、説明の便宜上2次側巻線104−1、104−2、・・・、104−40の断面についてはハッチングを省略する。
次に、本実施の形態の2次側巻線4−1、4−2、4−3、・・・と同様にしてバンク巻により2次側巻線104−5、104−6、104−7、・・・が巻回される。このように2次側巻線104は、筒形状部2Bの上面25A上のリブ2Aと鍔側バンク部104Aとの間に、リブ2Aから鍔側バンク部104Aに至るまで筒形状部2Bの軸方向へ向かって筒形状部2Bの周方向に螺旋状に巻回された整列巻部104Bを有し、整列巻部104Bは筒形状部2Bの軸方向に垂直の方向で整列巻部104Bの層の数を数えた場合に単層をなしているため、整列巻部104Bがリーケージインダクタンスの調整に影響を与えないようにすることができる。このため、整列巻部104Bの分だけ2次側巻線104の鍔側バンク部104Aをリブ2Aからより大きな距離で離間させることができ、リーケージインダクタンスをより大きくすることができる。
整列巻部104Bは、リーケージインダクタンスの調整に影響を与えなければ問題ないため、上述の単層に代えて、筒形状部2Bの軸方向に垂直の方向で2次側巻線104の層の数を数えた場合の層数の最大値の20%以内の層数を有する複数層としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、2次側巻線4、104はバンク巻により巻回されていたが、以下のような巻回方法により巻回されてもよい。より具体的には2次側巻線204は、図7に示される様に、二次巻線204が等ピッチで八ターン巻回されて所謂クロス巻を形成して2次側ボビン領域25表面を略覆う層部Laを構成しており、層部La(図7)が複数層に亘って重層されている。ここで「ターン」とは、筒形状部2Bの軸方向において2次側ボビン領域25の一端から他端までの間で、2次側巻線204が螺旋状に複数回に亘って筒形状部2Bの周方向へ巻回された状態を言う。また「ピッチ」とは、一ターンにおいて螺旋状に巻回される2次側巻線204の隣り合う螺旋間の距離を言う。
以下、2次側巻線204で第一の層部Laを構成する2次側巻線204の巻回について説明する。まずボビン2を図示せぬスピンドルに装着しx軸方向に指向する回転軸を中心として回転させ、図8に示されるように、x軸マイナス側の位置から延出される2次側巻線204を、上面25Aから第一側面25Bに向かい図示せぬ下面を通して第二側面25Cから再び上面25Aに配線されるよう等ピッチでx軸プラス方向に2次側ボビン領域25端部まで巻回し、第一ターンT1を形成する(第一ターン部形成工程)。第一ターンT1におけるピッチたる2次側巻線204間の間隔は、2次側巻線204の直径とターン数から一を引いた数との積以上の値となっている。
次に、第一ターンT1の一ピッチにおける2次側巻線204間を充たすように、リブ2A位置からx軸マイナス方向に向けて第一ターンT1と等ピッチかつ、第一ターンT1の2次側巻線204に対して2次側巻線204の直径に僅かに充たない程度にボビン2の軸方向にずらした状態でx軸マイナス方向における2次側ボビン領域25端部よりも若干x軸プラス寄りの位置まで巻回し、図9に示されるように、第二ターンT2を形成する。
第二ターンT2において2次側巻線204は、第一側面25B表面及び第二側面25C表面で、第一ターンT1の2次側巻線204の一方側(x軸方向マイナス側)に位置するように配置されている。これにより、上面25Aにおいては第一側面25B近傍位置で第一ターンT1の2次側巻線204と交わり(図9の領域A)、図示せぬ下面においては、第二側面25C近傍位置で第一ターンT1の2次側巻線204と交わる。2次側ボビン領域25の角部近傍において角部から引き回された2次側巻線204が交差するため、交差位置で2次側巻線204に好適にテンションが掛かり、巻締められた状態で2次側巻線204を交差させることができる。
また第二ターンT2の2次側巻線204は、第一ターンT1の2次側巻線204に対して2次側巻線204の直径に僅かに充たない程度にずれているため、図10に示されるように、第一側面25B上でΔPほど重なった状態で巻回される。2次側巻線204はテンションが掛けられた状態で巻回されるため、上述のように第一ターンT1に第二ターンT2が重なったとしても、その重なった量ΔPが僅かであるため、第二ターンT2の2次側巻線204が第一ターンT1の2次側巻線204に添った状態で第一側面25B表面に落ち込む。第二ターンT2の2次側巻線204が第一ターンT1の2次側巻線204に添った状態で第一側面25B表面に落ち込むことにより、第一側面25B表面において、第一ターンT1の2次側巻線204と第二ターンT2の2次側巻線204とが好適に整列することができる。
次に、第二ターンの巻回終了位置から、第一ターンT1の一ピッチにおける2次側巻線204間を充たすように、x軸プラス方向に向けて第一ターンT1と等ピッチかつ、第2ターンT2の2次側巻線204に対して2次側巻線204の直径に僅かに充たない程度にずらした状態でx軸プラス方向における2次側ボビン領域25端部よりも若干x軸マイナス寄りの位置まで巻回し、図11に示されるように、第三ターンT3を形成する。
第二ターンT2が第一ターンT1の2次側巻線204の一方側(x軸方向マイナス側)に位置するように、この第三ターンT3も第二ターンT2の2次側巻線204の一方側(x軸方向マイナス側)に、第二ターンT2の2次側巻線204に添って配置されている。これにより、第三ターンT3の2次側巻線204は、上面25Aにおいては第二側面25C近傍位置で第二ターンT2の2次側巻線204と交差し(図11の領域Bであって、領域Aとは異なる領域)、図示せぬ下面においては、第一側面25B近傍位置で第二ターンT2の2次側巻線204と交差する。
第三ターンT3を巻回した後に、第四ターンT4を、第二ターンT2と同様に巻回する(図12)。第四ターンT4の2次側巻線204は、上面25A表面において領域Aよりy軸方向マイナス側に位置する領域Cで第一ターンT1の2次側巻線204と交差し、領域Aで第三ターンT3の2次側巻線204と交差する。
次に第五ターンT5を第三ターンT3と同様に巻回する(図13)。第五ターンT5の2次側巻線204は、上面25A表面において領域Bで第四ターンT4の2次側巻線204と交差し、領域Bよりy軸方向プラス側に位置する領域Dで第二ターンT2の2次側巻線204と交差する。これを更に第六ターンT6〜第八ターンT8で繰り返して第一ターンT1のピッチ間をすべて充たし(導線間充填工程)、図7に示される層部Laが形成される。第一の層部Laが形成されると、さらに第一の層部Laに重層して、同様に第一ターンT1〜第八ターンT8から成る第二の層部Laを形成する。
これを複数回繰り返して図7に示される状態に2次側巻線204が形成される。この際、第二の層部La、第三の層部Laと上層にゆくにつれて、筒形状部2Bの軸方向における層部Laの端部は、徐々に筒形状部2Bの軸方向においてリブ2Aから離間する方向たるx軸方向プラス側へ位置するように巻回される。このことにより、筒形状部2Bの軸方向においてリブ2Aに対向する2次側巻線204の部分は、筒形状部2Bの軸方向へリブ2Aから離間するにつれて筒形状部2Bの外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有する構成となる。鍔側バンク部の鍔側バンク角は、本実施の形態と同様に、筒形状部2Bの軸方向であってリブ2Aから離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下の値を採る。
2次側巻線204を上述のような巻回方法により巻回したため、第一ターンと第二ターンとが交差する箇所、第二ターンと第三ターンとが交差する箇所をいずれも重ならせずに済む。このため、2次側巻線204を構成する導線が交差する箇所が顕著に盛り上がることを防止でき、巻崩れの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態による高圧トランスはインバータトランス1であったが、インバータトランスに限定されず、リーケージインダクタンスを利用する高圧トランスに応用可能である。
また、2次側巻線4の巻回数は2500回であったが、この値に限定されず、1000回〜4000回であってもよい。また、2次側巻線204は直径が30μmであったが、この値に限定されず、20μm〜40μmであってもよい。
本発明の高圧トランスは、インバータトランス等の2次側巻線に高電圧がかかるトランス等の分野において有用である。
本発明の実施の形態にかかる高圧トランスを示す斜視図。 本発明の実施の形態にかかる高圧トランスを示す底面図。 本発明の実施の形態にかかる高圧トランスからカバー、1次側巻線、及び2次側巻線を除いた部分を示す斜視図。 本発明の実施の形態にかかる高圧トランスの2次側巻線を示す要部断面図。 本発明の実施の形態にかかる高圧トランスの実験結果を示すグラフ。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの2次側巻線を示す要部断面図。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの第二巻線の一層部を示す部分平面図。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの樹脂ボビンに二次巻線の一ターンが巻回された状態を示す部分平面。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの樹脂ボビンに二次巻線の二ターンが巻回された状態を示す部分平面。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの樹脂ボビンに二次巻線の二ターンが巻回される状態を示す部分断面図。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの樹脂ボビンに二次巻線の三ターンが巻回された状態を示す部分平面。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの樹脂ボビンに二次巻線の四ターンが巻回された状態を示す部分平面。 本発明の実施の形態の変形例にかかる高圧トランスの樹脂ボビンに二次巻線の五ターンが巻回された状態を示す部分平面。
符号の説明
1 インバータトランス
2 樹脂ボビン
2A リブ
2B 筒形状部
3 1次側巻線
4、104、204 2次側巻線
4A、104 鍔側バンク部
104B 整列巻部
4b 鍔側バンク角
5 I型コア
6 U字型コア

Claims (3)

  1. コアと、
    該コアを環装するようにして設けられた略直線状の筒形状部と該筒形状部の外周から該筒形状部の軸方向に垂直の方向へ延出して設けられ該筒形状部の軸方向において該筒形状部の外周を1次側ボビン領域と2次側ボビン領域とに区画する鍔部とを備えるボビンと、
    導線からなり該ボビンの該1次側ボビン領域に巻回された1次側巻線と、
    導線からなり該ボビンの該2次側ボビン領域に巻回された2次側巻線とを備え、
    該2次側巻線は、該筒形状部の軸方向へ該鍔部から離間するにつれて該筒形状部の外周へ近づく反鍔側バンク角を有するように該筒形状部の外周上に層状に該筒形状部の周方向へバンク巻によって巻回され、該筒形状部の軸方向において該鍔部に対向する該2次側巻線の部分は、該筒形状部の軸方向へ該鍔部から離間するにつれて該筒形状部の外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有し、
    該鍔側バンク部の該鍔側バンク角は、該筒形状部の軸方向であって該鍔部から離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下であることを特徴とする高圧トランス。
  2. 該2次側巻線は、該筒形状部の外周上の該鍔部と該鍔側バンク部との間に該鍔部から該鍔側バンク部に至るまで該筒形状部の軸方向へ向かって該筒形状部の周方向に螺旋状に巻回された整列巻部を有し、
    該整列巻部は該筒形状部の軸方向に垂直の方向で該整列巻部の層の数を数えた場合に、単層をなすか、又は該筒形状部の軸方向に垂直の方向で2次側巻線の層の数を数えた場合の層数の最大値の20%以内の層数を有する複数層をなすことを特徴とする請求項1記載の高圧トランス。
  3. コアと、
    少なくとも対向する第一面及び第二面を備え該コアを環装するようにして設けられた略直線状の筒形状部と該筒形状部の外周から該筒形状部の軸方向に垂直の方向へ延出して設けられ該筒形状部の軸方向において該筒形状部の外周を1次側ボビン領域と2次側ボビン領域とに区画する鍔部とを備えるボビンと、
    導線からなり該ボビンの該1次側ボビン領域に巻回された1次側巻線と、
    導線からなり該ボビンの該2次側ボビン領域に巻回された2次側巻線とを備え、
    該2次側巻線は、該筒形状部の軸方向一端側から他端側に向けて該筒形状部に等ピッチで複数回巻回される第一ターン部と、該第一ターン部の該第一面上における外周側ターン部として該軸方向他端側から該一端側に向けて該第一ターン部と等ピッチで複数回巻回される第二ターン部と、該第二ターン部の該第一面上における外周側ターン部として該軸方向一端側から該他端側に向けて該第一ターン部と等ピッチで複数回巻回される第三ターン部と、の少なくとも三ターン部を備えた複数ターン部に巻回され、
    該第一面と該第二面とを繋ぐ側面上において、該複数ターン部の2次側巻線は互いに該軸方向にずれて配置され、
    一のターン部と他のターン部との交差部分が該第一面上に位置し、
    該第一ターン部の一ピッチにおける2次側巻線間の間隔は、該2次側巻線の直径と複数ターン部数から一を引いた数との積以上になる様に構成され、
    該筒形状部の軸方向において該鍔部に対向する該2次側巻線の部分は、該筒形状部の軸方向へ該鍔部から離間するにつれて該筒形状部の外周から離間するような鍔側バンク角を有する鍔側バンク部を有し、
    該鍔側バンク部の該鍔側バンク角は、該筒形状部の軸方向であって該鍔部から離間する方向を基準として0°よりも大きく20°以下であることを特徴とする高圧トランス。
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