JP2010108799A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動接点と固定接点が溶着した場合に、ハンドルはオフ位置までは移動されず、ハンドルをオフ位置の方向に操作しても溶着状態の接点を引き剥がさないように作用する安価で安全性に優れた回路遮断器を提供する。
【解決手段】開閉機構部100は、ハンドルレバー106をオフ位置の方向に移動させることにより、クレドル103を回転させて、引外し杆105と作動板104とをラッチ状態にせしめる。当該回路遮断器は溶着トリップ状態において、当該クレドル103と連動するトグルリンク102に、当該ハンドルレバー106の回動軌跡上において係合する当該ハンドルレバー106との係合部を設け、当該ハンドルレバー106には前記係合部と係合する被係合部を設けることにより、当該トグルリンク102が接点を閉路する方向に押圧するとともに、当該ハンドルレバー106のオフ方向への移動が規制される。
【選択図】図3

Description

この発明は,回路遮断器に関する。特に,該回路遮断器の可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドルをオフ位置まで移動できず,常にハンドルがオン位置に付勢されるようにした回路遮断器に関するものである。
従来の回路遮断器の例を第12図,第13図に示した。第12図は,特許文献1における回路遮断器の例である。第12図には,ベースとカバーよりなる絶縁筐体の内部に固定接触子と,この固定接触子に対向して接離する可動接触子と,この可動接触子を駆動するトグルリンク機構と,このトグルリンク機構に対して所定の関係位置に回動自在に枢支されたハンドルアームと,過電流に応動してトグルリンク機構を作動させる引外し装置とを収納した回路遮断器において,トグルリンク機構に,固定接点と可動接点が溶着時に,ハンドルアームに係合して,ハンドルが開路位置に移動するのを阻止する阻止部を設けた回路遮断器が開示されている。
前記阻止部は,トグルリンク機構のハンドル側リンクに設けられ,固定接点と可動接点が溶着時に,ハンドルアームに係合して,ハンドルが開路位置に移動するのを阻止するカム部である。
また,トグルリンク機構のハンドル側リンクのハンドルアームと係合する阻止部は,ハンドル側リンクの支点を中心とした円弧状のカム部で形成されている。
ハンドル側リンクのハンドルアームと係合するカム部は,固定接点と可動接点が溶着時にハンドルを開路方向に移動する過程において,この移動過程の前期に前述のハンドルアームに係合する第2のカム部と,前述の移動過程の後期に前述のハンドルアームに係合する第1のカム部で形成されている。
ハンドル側リンクのハンドルアームと係合するカム部の形成は,ハンドル側リンクの支点を中心とした円弧状の第1のカム部と,ハンドル側リンクの支点より可能接触子側リンク側を中心とする円弧状の第2のカム部から成っている。
そして,クロスバーとハンドルアームとの間には,固定接触子の固定接点と可動接触子の可動接点が溶着時にクロスバーおよびハンドルアームとの相互間に係合して,ハンドルが開路位置に移動することを阻止するストッパが設けられている。
第13図は特許文献2における回路遮断器の例である。該第13図には,回路遮断器において,可動接点が固定接点に接触された状態で,ハンドルレバー等操作部材を接点非接触方向へ移動させたときは,操作部材側に設けた係合部と,リンク機構のレバー側に設けた係合部とが,該移動の途中位置で互いに係合されるようにして該操作部材の接点非接触方向へのさらなる移動を禁止する構成とする回路遮断器が開示されている。
より詳しくは,回路遮断器は,可動接点を固定接点に対し非接触状態にする操作部材と,複数のレバーが組合わされ前述の操作部材の生ずる変位を可動接点側に伝達するリンク機構と,操作部材側に設けられた第1の係合部と,リンク機構のレバー側に設けられた第2の係合部とを備えており,可動接点と固定接点に拘束的に接触させた状態で,操作部材を,接点非接触方向へ移動させたとき,移動の途中位置で前述の第1,第2の係合部が互いに係合され該操作部材の接点非接触方向への移動が禁止される操作部材移動禁止機構とを備え,固定接点に対して可動接点が溶着した状態では,操作部材の接点非接触方向への移動途中で,操作部材の該方向への移動を禁止する構成とされている。
このような構成により,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されないよう回路遮断器が構成されている。
WO97/35333 第6図 特開2003−346631 第5図
回路遮断器の使用にあたり,可動接点と固定接点とが溶着したような場合には,回路遮断器には,本来想定された定格容量以上の電流が流れたことが予想され,可能ならば該溶着の度合いが重度,軽度に関わらず,回路遮断器の取替えを行うことが望ましい。溶着を起こした接点は,可動接点と固定接点とを引き剥がせたとしても,その表面が荒れ,接点周囲には接点を構成する金属飛沫が飛散して,絶縁性能が低下し,回路遮断器としての性能が低下していることが予想されるからである。
ところで,特許文献1及び特許文献2においては,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されないような回路遮断器の提供がなされているが,その他に,接点溶着の度合いが軽度の場合には,可動接点を固定接点から剥がすことができる構成となっていることが開示されている。
このことは,特許文献1においては,図6のように,100は上部リンクであり,ハンドルアーム59の折り曲げ係合部59aと係合するカム部の形状が,軸57の中心点C1を中心として半径R1で形成される第1のカム部100aと,軸57の中心点C1から寸法Lだけ下部リンク52側に離れた任意の位置を中心点C2とし,これを中心として半径R2で形成される第2のカム部100bで形成されていることによる。
例えば,閉路状態でパルス上の大電流が流れて,クレドル55と掛け金63との係合が解除されない状態で,固定接点43aと可動接点44aとの間に溶着現象が生ずると,可動接点44aが開離しない。そして,保守点検等の必要から開路状態にするためにハンドル62を開路側に反時計方向に動かすと,トグルばね60が伸張してハンドルアーム59も反時計方向に回動され,開路位置方向に移動される。しかしながら,ハンドルが反時計方向に移動する途中,すなわち,ハンドル62を開路方向に移動する過程の前期で,ハンドルアーム59折曲げ係合部59aが上部リンク100の第2のカム部100bに係合する。この時,第2のカム部100bとハンドルアーム59の折曲げ係合部59aの接触点には中心点C2に向かって押圧力F2が作用する。このF2の方向は中心点C2の方向に働くため,上部リンク100には軸57の中心点C1を支点として時計方向のモーメントM=F2×Lが作用して,上部リンク100と下部リンク52を連結する軸56を矢印のD方向に回動させて,特許文献1の第7図に示されたように,下部リンク52を矢印E方向に引き上げて,可動接触子44を固定接触子43から開離させようとする。即ち,接点の溶着状態が小さい場合には,時計方向のモーメントM=F2×Lにより可動接触子44を引き上げて固定接点と開離する作用があるものである。
特許文献2においては,図5のように,第1のレバー13のハンドルレバー17側の面に,該第1のレバー13の回転軸に沿う方向に突出した係合部(第2の係合部)27を設けて,また,ハンドルレバー17にも第1のレバー13側の面に,該第1のレバー13の回転軸に沿う報告に突出した係合部(第1の係合部)28を設けて,両方の係合部27,28は,接点が溶着して第1のレバー13が回転できなくなった場合にのみ係合する位置にあり,バウンドロック機構22とは別の面側に位置させていることによる。これにより,ハンドル8からの操作力を第1のレバー13に伝達し,溶着した接点の開離力を増加させるものである。即ち,接点の溶着が軽度のものである場合には,溶着した接点を引き剥がすことができるものである。
このように,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されないが,加えて,接点の溶着が軽度である場合には,溶着した接点を引き剥がす作用があるように構成されている。
しかしながら,一度溶着した接点は,その溶着の程度にもよるが,再溶着しやすくなったり,周囲の絶縁性能が低下しているおそれがあることから,その再使用が望ましくなく,十分な性能が発揮できなくなるおそれがあった。
そこで本件の発明の目的とするところは,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されず,ハンドルをオフ位置の方向に操作しても溶着状態の接点を引き剥がさないように作用し,しかも,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されない機能を持たない従来の回路遮断器から,部品の追加を行わずに構成でき,接点が溶着した場合にはその取替えを示唆する安価な安全性に優れた回路遮断器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために,本発明の請求項1では,カバーと基台とからなる器体と,前記器体から操作部が突出する操作ハンドルと,該操作ハンドルの操作に連動する開閉機構部を備え,開閉機構部は,前記操作ハンドルのオン/オフ操作を固定接触子と可動接触子からなる接点装置に伝達し,該接点装置を開閉動作させるとともに引外し装置の作動によって接点装置を開離させるようラッチ機構,リンク機構,遮断ばねを備えて構成された回路遮断器において,前記開閉機構部は,要部が前記基台に固定配置される固定フレームに組みつけられるものであって,可動接触子を装着するクロスバーに一端が連結されてリンク軸により連結節をなす一対のトグルリンクからなるトグルリンク部と,該トグルリンク部の他端を枢支部により枢支して,前記固定フレームに回動自在に軸支されるとともに引外し装置が作用する作動板とラッチ部を形成して固定フレームに軸支された引外し杆に当接して支持されるクレドルと,操作ハンドルが装着されて,固定フレームに枢支されるとともに前記トグルリンクの連結節のリンク軸とバネ部材により連結されて操作ハンドルのオン/オフ位置の間で回動自在に設けられるハンドルレバーを含み,前記クレドルには,前記引外し装置が作動して解放したラッチ部をリセットするためにハンドルレバーをオフ位置の方向に移動させることにより,該ハンドルレバーと当接してクレドルを回動させて引外し杆と作動板とをラッチ状態にせしめるハンドルレバーとの当接部を設け,さらに,トグルリンク部のクレドルに枢支される側の第一のリンクには,ハンドルレバーの回動軌跡上において係合するハンドルレバーとの係合部を設けるとともにハンドルレバーには,該ハンドルレバーとの係合部と係合する被係合部を設け,前記引外し装置の作動により前記ラッチ部が解放されたにもかかわらず,固定接触子に設けられる固定接点と可動接触子に設けられる可動接点が溶着した時には,操作ハンドルをオン位置からオフ位置に移動させる過程で,ハンドルレバーがクレドルに設けられたハンドルレバーとの当接部と当接することによりクレドルをリセット方向に回転させ,それに伴い,該クレドルに枢支された前記トグルリンクが可動接触子を固定接触子と閉路する方向に押圧されるとともに,第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部がハンドルレバーに設けられた被係合部と係合することにより,ハンドルレバーのオフ方向への移動が規制されることを特徴として回路遮断器を提供したものである。
この構成によれば,接点溶着時において,ハンドルレバーをオフ位置の方向に移動させた場合には,ハンドルレバーは,クレドルに設けられたハンドルレバーとの当接部に当接し,クレドルを作動板と引外し杆とがラッチされる方向に回転させ,それに伴い,第一のリンクが可動接触子と固定接触子とを閉路する方向に押圧されるとともに,ハンドルレバーとの係合部がハンドルレバーの被係合部と係合することにより,ハンドルレバーのオフ方向への動きが規制され,しかも接点を引き剥がす作用をなさないよう回路遮断器を構成することができる。
また,請求項2による回路遮断器は,請求項1において,さらに,前記第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部は,該第一のリンクの一部を折曲げ加工して,ハンドルレバーの回動軌跡上においてハンドルレバーに係合するハンドルレバーとの係合部を形成するとともに,前記ハンドルレバーに設けられた被係合部は,ハンドルレバーの一部を打抜き加工して,前記ハンドルレバーとの係合部が係合する被係合部を形成したことを特徴として回路遮断器を提供したものである。この構成によれば,第一のリンクの一部を折曲げ加工してハンドルレバーとの係合部を形成し,ハンドルレバーの一部を打抜き加工してハンドルレバーとの係合部が係合する被係合部を形成したから,部品を追加することなく,しかも複雑な加工を必要としないから低コストで,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されず,ハンドルをオフ位置の方向に操作しても溶着状態の接点を引き剥がさないように作用する回路遮断器を提供することができる。
また,請求項3による回路遮断器は,請求項2において,さらに,前記第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部は,第一のリンクにおける前記連結節とクレドルとの枢支部の枢支部寄りに設けられ,固定接触子に設けられる固定接点と可動接触子に設けられる可動接点が溶着した時に,操作ハンドルをオン位置からオフ位置に移動させる過程で,ハンドルレバーがクレドルに設けられたハンドルレバーとの当接部と当接することによりクレドルがリセット方向に回動されるに伴い,該クレドルに枢支された前記トグルリンクの第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部が移動する軌跡と直交するようハンドルレバーに設けられた被係合部を形成したことを特徴として回路遮断器を提供したものである。この構成によれば,可動接触子が固定接触子と閉路する方向に押圧される途中で,ハンドルレバーとの係合部がハンドルレバーに受け止められ,それ以上は,接触子に不要な力をかけずにハンドルレバーが移動することを規制することができ,無理に操作ハンドルをオフ方向に操作しても,接点部分やトグルリンクの連結節に不要な力がかからず,構成部品の損傷を防ぐことができる回路遮断器を提供することができる。
本発明によれば,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されず,ハンドルをオフ位置の方向に操作しても溶着状態の接点を引き剥がさないように作用し,しかも,可動接点と固定接点が溶着した場合には,ハンドル等の操作部材はオフ位置までは移動されない機能を持たない従来の回路遮断器から,部品の追加を行わずに構成でき,接点が溶着した場合にはその取替えを示唆する安価な安全性に優れた回路遮断器を提供することができる。
以下,この発明の実施例について図1〜12を参照しながら説明する。図1は,本発明の回路遮断器の全体構成例を示し,図2,3は,回路遮断器の主要部の接点閉極状態(オン状態),図4,5は,回路遮断器の主要部の接点開極状態(オフ状態),図6,7は,回路遮断器の主要部のトリップ状態,図8,9は,回路遮断器の溶着時におけるハンドル移動規制状態,図10,11は,従来の溶着時におけるハンドル移動規制機能を持たない回路遮断器の比較図をそれぞれ示す。
図1に示した回路遮断器1は,カバー2と基台3とから器体が構成されて,操作ハンドル4の操作部がカバー2から突出して,操作ハンドル4の操作に連動する開閉機構部を備えている。開閉機構部は,操作ハンドル4のオン/オフ操作を固定接触子6と可動接触子5からなる接点装置に伝達し,接点装置を開閉動作させるとともに,バイメタルや電磁引外し装置からなる引外し装置7の作動によって接点装置を開離させるよう後述するラッチ機構,リンク機構,遮断ばねなどを備えて構成されている。
次に,図2,3を用いて,開閉機構部の詳細を説明する。開閉機構部100は,要部が基台3に固定配置される固定フレーム101に組みつけられるものである。
固定接触子6と対向配置される可動接触子5は,各極を同時に開閉するよう基台3及び固定フレーム101に回動自在に支持されるクロスバー8に装着されている。また,可動接触子5は,クロスバー8に装着されたばね部材により常に固定接触子6の方向に付勢されている。
クロスバーには,リンク軸により連結節1021をなす一対のトグルリンクからなるトグルリンク部102の一端が連結されている。また,トグルリンク部102の他端は,クレドル103に枢支されている。なお,トグルリンク部102のうち,クレドル側のリンクを第一のリンク1022とし,クロスバー側のリンクを第二のリンク1023とする。
クレドル103は,トグルリンク部102の他端を枢支部1031により枢支して,前記固定フレーム102に軸支部1032により回動自在に軸支されるとともに,作動板104とラッチ部を形成して固定フレームに軸支された引外し杆105に当接して支持される。
ハンドルレバー106は操作ハンドル4が装着され,該操作ハンドル4の操作と連動して動作する。ハンドルレバー106は,固定フレーム101に枢支部1011により枢支されるとともに,前記トグルリンク102の連結節1021のリンク軸と,バネ部材(図示省略)により連結されて操作ハンドル4のオン/オフ位置の間で回動自在に設けられる。
また,クレドル103には,前記引外し装置7が作動して解放したラッチ部1041をリセットするためにハンドルレバー106をオフ位置の方向に移動させることにより,該ハンドルレバー106と当接してクレドル103を回転させて,引外し杆105と作動板104とをラッチ状態にせしめるハンドルレバーとの当接部1032が設けられている。
そして,トグルリンク部102を構成する第一のリンク1021には,ハンドルレバーの回動軌跡上において係合するハンドルレバーとの係合部1033を設けている。該ハンドルレバーとの係合部1033が係合する被係合部1061はハンドルレバー106に設けている。
前記ハンドルレバーとの係合部1033は,第一のリンクの一部を折曲げ加工して,ハンドルレバーの回動軌跡上においてハンドルレバーに係合するハンドルレバーとの係合部を形成している。また,ハンドルレバー106に設けられた被係合部1061は,ハンドルレバー106の一部を打抜き加工して,前記ハンドルレバーとの係合部1033が係合する被係合部1061を形成している。
また,第一のリンク1022に設けられたハンドルレバーとの係合部1033は,第一のリンク1022における前記連結節1021とクレドル103との枢支部1031の枢支部寄りに設けられ,固定接触子6に設けられる固定接点と可動接触子5に設けられる可動接点が溶着した時に,操作ハンドル4をオン位置からオフ位置に移動させる過程で,ハンドルレバー106がクレドル103に設けられたハンドルレバーとの当接部1032と当接することによりクレドル103がリセット方向に回動されるに伴い,該クレドル103に枢支された前記トグルリンク102の第一のリンク1022に設けられたハンドルレバーとの係合部1033が移動する軌跡と直交するようハンドルレバー106に設けられた被係合部1061を形成している。
次に,回路遮断器1の要部の動作について説明を行う。図3に示した接点が閉極状態になっているオン状態において,操作ハンドル4をオフ方向(図中時計回りの方向)に回転させると,連結節1021とハンドルレバーのばね部材の支持部を結ぶ線分が,前記枢支部1031を超えた時点で,トグルリンクに関わる力の方向が反転し,トグルリンクがくの字状に屈曲され,クロスバー8は可動接触子5とともに図中時計回りに回転し,可動接触子5が固定接触子6から開離され接点は開極状態となる。
また,図2,3に示す閉極状態で回路に異常電流が流れて,引外し装置7のうち,電磁引外し装置が動作した場合には,電磁誘導により可動鉄片が固定鉄心に吸引され,該可動鉄片が作動板104に作用する。
この場合には,該作動板104が図中反時計回りに回転し,引外し杆105とのラッチが解放される。この時,ばね部材によりトグルリンク102の連結節1021は図中上方向に引き上げられるよう作用されているから,クレドル103と引外し杆105の当接(ストッパ)がなくなることにより,クレドル103はクレドル103の軸支部1032を回転中心として,該クレドル103は図中反時計回りに回転を始める。そして,トグルリンク102の連結節1021はばね部材により引き上げられ,第2のリンクによりクロスバー8とともに可動接触子5が開極され,図6,7のように引外し動作を完了したトリップ状態となる。
図6,7のトリップ状態から,再投入を行う場合は,一旦操作ハンドル4をオフ方向に移動させ,ラッチ部1041をリセットし,その後,操作ハンドル4をオン方向に移動させることにより再投入できる。
ラッチ部1041のリセットには,操作ハンドル4をオフ方向に移動することにより,ハンドルレバー106もオフ方向に移動され,ハンドルレバー106と,クレドル103のハンドルレバーとの当接部1032が当接することにより,クレドル103が図中時計回りに回転するとともに,ハンドルレバー106が引外し杆105を押し戻し,作動板104とのラッチ部1041がラッチされ,図4,5で示した回路遮断器のオフ状態となる。そして,操作ハンドル4をオン方向に移動させると,連結節1021とハンドルレバーのばね部材の支持部を結ぶ線分が枢支部1031を超えた時に,トグルリンク102の屈曲を伸ばす方向にばね部材の力が働き,図2,3で示したオン状態となる。
さて,接点が溶着した場合で,しかも,引外し装置7が作動して作動板104引外し杆105とのラッチが解放された状態においては,操作ハンドル4をオフ方向に移動させる過程で,第一のリンク1022に設けられたハンドルレバーとの係合部1033がハンドルレバー106に設けられた被係合部1061と係合する。
この状態を示した図8,9においては,ハンドルレバー106は,クレドル103のハンドルレバーとの当接部1032がハンドルレバー106と当接しており,なおかつ,さらにオフ方向に操作ハンドル4を移動させようとしても,クレドル103の回転につれて,図中下方に移動しようとするハンドルレバーとの係合部1033は,ハンドルレバー106の被係合部1061に受け止められて,それ以上移動を行うことができない。また,ハンドルレバーとの係合部1033の移動軌跡の方向に対して直交するように,ハンドルレバーの被係合部1061を形成しているから,前記ハンドルレバーとの係合部の力を効率的に受け止めることができる。
この結果,可動接触子が固定接触子と閉路する方向に押圧される途中で,ハンドルレバーとの係合部がハンドルレバーに受け止められ,それ以上は,接触子に不要な力をかけずにハンドルレバーが移動することを規制することができ,強い力で操作ハンドルをオフ方向に操作しても,接点部分やトグルリンクの連結節には不要な力がかからない。しかも接点を引き剥がす作用をなさない。
このように,操作ハンドル4は接触子の開極もしくは閉極状態と連動した位置で維持され,接点が溶着している場合には,操作ハンドル4をオフ位置に移動することができないから,接点が開極状態であるとの誤認してしまうことを防止することができ,電気安全上優れた効果を奏する回路遮断器を提供することができる。
なお,図10,11に示したように,従来の溶着時におけるハンドル移動規制機能を持たない回路遮断器と比較してみると,構成部品の一部を切り欠いて,一部を折曲げ加工して突出させることにより,ハンドル移動規制機能を保有させることができる。即ち,従来の構成部品から機能追加のために部品を増やす必要がなく,形状を変更するのみでよいから,コストを増加させることなく,ハンドル移動規制機能を追加することができる。しかも,一度接点が溶着した場合には,接点を引き剥がすことがないから,その取替えを示唆する安価で安全性に優れた回路遮断器を提供することができる。
本件の発明の実施の形態として3極の回路遮断器の例を示したが,1極や2極の回路遮断器に適用を行うことにより,種々の回路遮断器に適用できる可能性がある。
本発明の回路遮断器の内部構造図を示す。 回路遮断器がオン状態であるときの要部斜視図を示す。 回路遮断器がオン状態であるときの要部断面図を示す。 回路遮断器がオフ状態であるときの要部斜視図を示す。 回路遮断器がオフ状態であるときの要部断面図を示す。 回路遮断器がトリップ状態であるときの要部斜視図を示す。 回路遮断器がトリップ状態であるときの要部断面図を示す。 回路遮断器が接点溶着状態でハンドル位置の規制状態であるときの要部斜視図を示す。 回路遮断器が接点溶着状態でハンドル位置の規制状態であるときの要部断面図を示す。 従来型の回路遮断器がオン状態であるときの要部斜視図を示す。 従来型の回路遮断器がオン状態であるときの要部断面図を示す。 特許文献1の回路遮断器におけるハンドル位置規制状態を示す図。 特許文献2の回路遮断器におけるハンドル位置規制状態を示す図。
符号の説明
1 回路遮断器
2 カバー
3 基台
4 ハンドル
5 可動接触子
6 固定接触子
7 引外し装置
8 クロスバー
100 開閉機構部
101 固定フレーム
102 トグルリンク
1021 連結節
1022 第1のリンク
1023 第2のリンク
103 クレドル
1031 枢支部
1032 軸支部
1033 ハンドルレバーとの係合部
104 作動板
105 引外し杆
106 ハンドルレバー
1061 被係合部

Claims (3)

  1. カバーと基台とからなる器体と,
    前記器体から操作部が突出する操作ハンドルと,
    該操作ハンドルの操作に連動する開閉機構部を備え,
    開閉機構部は,前記操作ハンドルのオン/オフ操作を固定接触子と可動接触子からなる接点装置に伝達し,該接点装置を開閉動作させるとともに引外し装置の作動によって接点装置を開離させるようラッチ機構,リンク機構,遮断ばねを備えて構成された回路遮断器において,
    前記開閉機構部は,要部が前記基台に固定配置される固定フレームに組みつけられるものであって,
    可動接触子を装着するクロスバーに一端が連結されてリンク軸により連結節をなす一対のトグルリンクからなるトグルリンク部と,
    該トグルリンク部の他端を枢支部により枢支して,前記固定フレームに回動自在に軸支されるとともに引外し装置が作用する作動板とラッチ部を形成して固定フレームに軸支された引外し杆に当接して支持されるクレドルと,
    操作ハンドルが装着されて,固定フレームに枢支されるとともに前記トグルリンクの連結節のリンク軸とバネ部材により連結されて操作ハンドルのオン/オフ位置の間で回動自在に設けられるハンドルレバーを含み,
    前記クレドルには,前記引外し装置が作動して解放したラッチ部をリセットするためにハンドルレバーをオフ位置の方向に移動させることにより,該ハンドルレバーと当接してクレドルを回動させて引外し杆と作動板とをラッチ状態にせしめるハンドルレバーとの当接部を設け,
    さらに,トグルリンク部のクレドルに枢支される側の第一のリンクには,ハンドルレバーの回動軌跡上において係合するハンドルレバーとの係合部を設けるとともに
    ハンドルレバーには,該ハンドルレバーとの係合部と係合する被係合部を設け,
    前記引外し装置の作動により前記ラッチ部が解放されたにもかかわらず,固定接触子に設けられる固定接点と可動接触子に設けられる可動接点が溶着した時には,
    操作ハンドルをオン位置からオフ位置に移動させる過程で,ハンドルレバーがクレドルに設けられたハンドルレバーとの当接部と当接することによりクレドルをリセット方向に回転させ,それに伴い,該クレドルに枢支された前記トグルリンクが可動接触子を固定接触子と閉路する方向に押圧されるとともに,第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部がハンドルレバーに設けられた被係合部と係合することにより,ハンドルレバーのオフ方向への移動が規制されることを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部は,
    該第一のリンクの一部を折曲げ加工して,ハンドルレバーの回動軌跡上においてハンドルレバーに係合するハンドルレバーとの係合部を形成するとともに,
    前記ハンドルレバーに設けられた被係合部は,
    ハンドルレバーの一部を打抜き加工して,前記ハンドルレバーとの係合部が係合する被係合部を形成したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 前記第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部は,
    第一のリンクにおける前記連結節とクレドルとの枢支部の枢支部寄りに設けられ,
    固定接触子に設けられる固定接点と可動接触子に設けられる可動接点が溶着した時に,
    操作ハンドルをオン位置からオフ位置に移動させる過程で,
    ハンドルレバーがクレドルに設けられたハンドルレバーとの当接部と当接することによりクレドルがリセット方向に回動され,それに伴い,
    該クレドルに枢支された前記トグルリンクの第一のリンクに設けられたハンドルレバーとの係合部が移動する軌跡と直交するようハンドルレバーに設けられた被係合部を形成したことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
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