JP3794200B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は回路遮断器に関し、特に、その開閉機構部の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば国際公開番号WO97/35333号公報に示された従来の回路遮断器を一部を切り欠いて内部を示す側断面図であり、閉路状態を示す。図8は図7の回路遮断器が開路状態であるときを示す要部側断面図、図9は図7の回路遮断器がトリップ状態であるときを示す要部側断面図である。図において、40はカバー、41はベースであり、いずれも合成樹脂で形成されている。42は上記カバー40とベース41からなる筺体、43はベース41に装着された固定接触子であり、固定接点43aを有している。44はこの固定接点43aに対向する可動接点44aを有した可動接触子であり、枢支ピン45によって回動自在に支承されている。46は全極に並設されたそれぞれの可動接触子44の一端を連結した絶縁物からなるクロスバーである。47は可動接触子44とクロスバー46の間に介装されて可動接触子44を固定接点43a方向に常時付勢する接圧ばねである。48は可撓導体であり、一端は可動接触子44に、他端は引き外し装置(図示せず)に接続されている。49は両接点43a,44a間に発生するアークを消弧する消弧装置であり、一対の消弧側板50の内側に消弧用磁性板51を複数個配列している。
【0003】
52は一端がクロスバー46に軸53によって回動自在に枢支された可動接触子側リンク(以下、下部リンクという)、54は一端が下部リンク52の他端に、他端がクレドル55にそれぞれ軸56,57によって回動自在に枢支されたハンドル側リンク(以下、上部リンクという)であり、この上部リンク54に阻止部が設けられている。この阻止部は具体的には、上部リンク54の支点となる軸57の中心点を中心とした半径Rの円弧状のカム部54aで形成されている。
【0004】
58は下部リンク52、上部リンク54および軸56により構成され、軸56がひじ部となるトグルリンク機構である。59はハンドルアームであり、折曲げ係合部59aを有し、トグルリンク機構58に対して所定の関係位置に回動自在に、一端59bが回動支点となり図示しないフレームに枢支されている。60は一端がばね掛けピン61を介してハンドルアーム59に、他端が軸56にそれぞれ張架されたトグルばねである。
【0005】
62はカバー40の外部から操作でき、合成樹脂で形成されたハンドルであり、ハンドルアーム59と連動する。63は掛け金であり、クレドル55と係合する掛け金係合部63a、掛け金支持軸64が嵌まる凹部63bを有し、引き外し装置(図示せず)に係合して、掛け金支持軸64を中心にして回動する。65は図示しないフレームに枢支されたクレドル支持軸、66は上部リンク54および可動接触子44のストッパピンである。
【0006】
次に、動作について説明する。接点が開路状態になっている図8において、クレドル55が掛け金63に係止された状態で、ハンドル62を閉路位置(右傾)に倒せば、トグルリンク機構58が伸長され可動接点44aが固定接点43aに接触して、図7に示す閉路状態となる。次にハンドル62を開路位置(左傾)に倒せば、トグルばね60の軸線が軸56と軸57とを結ぶ作用線(デッドポイント)を越えるとトグルリンク機構58が屈曲されて下部リンク52を吊り上げ、可動接点44aが固定接点43aより開離され、図8に示す開路状態となる。
【0007】
一方、図7で示す上記閉路状態で回路に過電流が流れると、引き外し装置(図示せず)が作動してクレドル55と掛け金63の係合が解除されるため(図9を参照して)、クレドル支持軸65を中心に時計方向にクレドル55が回動される。従って、クレドル55と上部リンク54の連結点つまり軸57の点がトグルばね60の作用線を越えるため、トグルばね60のばね力によってトグルリンク機構58が屈曲されることになり、クロスバー46により各極連動して全極共に可動接点44aが固定接点43aより開離され、図9に示すトリップ状態となるものである。
【0008】
図10は、例えば閉路状態でパルス状の大電流が流れて、クレドル55と掛け金63との係合が解除されない状態で、固定接点43aと可動接点44aとの間に溶着現象が生じて可動接点44aが開離しない場合を示す。この状態においては、トグルリンク機構58は閉路状態の位置に保持されており、図10に示すように保守点検等の必要から開路状態にするためにハンドル62を開路側に反時計方向に動かすと、トグルばね60が伸張してハンドルアーム59も反時計方向に回動され、開路位置方向に動かされる。しかし、ハンドル62が反時計方向に動作する途中で、ハンドルアーム59の折曲げ係合部59aが、閉路状態に維持されているトグルリンク機構58の上部リンク54のカム部54aに衝突して係合し、ハンドルアーム59をこれ以上開路位置方向へ移動するのを阻止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の回路遮断器では、異常電流により可動接触子が閉路状態で溶着した場合に、ハンドルが開路位置へ移動するのを阻止することができるけれども、可動接点44aと固定接点43aが軽度の溶着の場合に、可動接触子44を引上げて溶着した可動接点44aを固定接点43aから引き剥がす開離力が弱く、可動接触子44が開離でき難いという問題点があった。
【0010】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、可動接点と固定接点が溶着した場合に、ハンドルを開路位置まで移動できないようにするとともに、溶着現象が軽度の場合は、可動接触子44を引上げて溶着した可動接点44aを固定接点43aから引き剥がして可動接触子44を開離させることができる回路遮断器を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回路遮断器においては、ベースとカバーよりなる絶縁筺体と、この絶縁筺体の内部に装着された固定接触子と、この固定接触子に対向して接離する可動接触子と、この可動接触子を駆動するトグルリンク機構と、このトグルリンク機構に対して所定の関係位置に回動自在に枢支されたハンドルアームと、このハンドルアームに連動するハンドルと、過電流に応動しトリップバーを介してトグルリンク機構を作動させる引き外し装置とを備えた回路遮断器において、トグルリンク機構に、固定接触子の固定接点と可動接触子の可動接点が溶着時に、ハンドルを開路位置へ移動するとき、ハンドルアームとトリップバーとの相互間に係合して、溶着が軽度の場合に、溶着した可動接点を固定接点から開離させる開離部材を設けたものである。
【0012】
また、開離部材は、トグルリンク機構のハンドル側リンクと可動接触子側リンクを連結する連結軸に回動自在に枢支されたものである。
【0013】
また、開離部材をハンドルアームに当接させるように付勢するばねを設け、このばねをハンドル側リンクと可動接触子側リンクを連結する連結軸に装着したものである。
【0014】
さらにまた、トグルリンク機構のハンドル側リンクに、固定接点と可動接点が溶着時に、ハンドルアームに係合して、ハンドルが開路位置に移動するのを阻止するする阻止部を設けたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の一形態である回路遮断器を一部を切り欠いて内部を示す側断面図であり、閉路状態を示す。図2は図1の線II−IIに沿う要部断面図である。図3は図1の回路遮断器が開路状態であるときを示す要部側断面図、図4は図1の回路遮断器がトリップ状態であるときを示す要部側断面図である。図5は図1の回路遮断器の接点が溶着した状態において、ハンドルを開路位置方向へ移動し、開閉機構部をトリップさせる直前の状態を示す要部側断面図である。図7は図1の回路遮断器の接点が溶着した状態において、ハンドルを開路位置方向へ移動し、開閉機構部をトリップさせた状態を示す要部側断面図である。
【0016】
図において、10はカバー、11はベースであり、いずれも合成樹脂で形成されている。12は上記カバー10とベース11からなる絶縁筺体、13はベース11に装着された固定接触子であり、固定接点13aを有している。14はこの固定接点13aに対向して接離する可動接点14aを有した可動接触子であり、枢支ピン15によって回動自在に支承されている。16は全極に並設されたそれぞれの可動接触子14の一端を連結した絶縁物からなるクロスバーである。
【0017】
17は可動接触子14とクロスバー16の間に介装されて可動接触子14を固定接点13a方向に常時付勢する接圧ばねである。18は可撓導体であり、一端は可動接触子14に、他端は引き外し装置(図示せず)に接続されている。19は両接点13a,14a間に発生するアークを消弧する消弧装置であり、一対の消弧側板20の内側に消弧用磁性板21を複数個配列している。
【0018】
22は一端がクロスバー16に軸23によって回動自在に枢支された可動接触子側リンク(以下、下部リンクという)、24は一端が下部リンク22の他端に、他端がクレドル25にそれぞれ連結軸26、軸27によって回動自在に枢支されたハンドル側リンク(以下、上部リンクという)であり、この上部リンク24には後述するハンドルアーム29と係合する阻止部24aが設けられている。
【0019】
28は下部リンク22、上部リンク24および連結軸26により構成され、連結軸26がひじ部となるトグルリンク機構である。29はハンドルアームであり、ストッパ部29aと、折曲げ係合部29bと、ばね掛け部29cを有し、トグルリンク機構28に対して所定の関係位置に回動自在に、一端29dが回動支点となりフレーム30に枢支されている。31はトグルばねであり、一端がハンドルアーム29のばね掛け部29cに、他端が連結軸26に、図2に示すように、2個並列に張架されている。
【0020】
33はカバー10の外部から操作でき、合成樹脂で形成されたハンドルであり、ハンドルアーム29と連動する。34は掛け金であり、クレドル25のクレドル係合部25aと係合する掛け金係合部34aを有し、フレーム30に固着された掛け金支持軸35に回動自在に枢支されている。36は掛け金34を常時反時計方向へ付勢するラッチばねである。37はトリップバーであり、引き外し装置(図示せず)に係合する第一の作動部37aと、後述するプレート71と係合する第二の係合部37bと、掛け金34に係合する第三の作動部37cとを有し、フレーム30に固着された軸38に回動自在に枢支されている。
【0021】
なお、クレドル25と、トグルリンク機構28と、ハンドルアーム29と、トグルばね31と、ハンドル33と、掛け金34と、トリップバー37等により開閉機構部が構成されている。
【0022】
39はトリップバーばねであり、トリップバー37を常時時計方向へ付勢している。70はフレーム30に固着されたクレドル支持軸であり、クレドル25が回動自在に枢支されている。71は開閉機構部をトリップさせる板状の開離部材すなわちプレートであり、ほぼY字状に形成され、ハンドルアーム39に係合する第一のアーム71aと、トリップバー37に係合する第二のアーム71bを有し、支端部71cが、下部リンク22および上部リンク24と共に、フレーム30に固着された連結軸26を回動中心として回動自在に枢支されている。
【0023】
72はプレートばねであり、図2に示すように、一対のコイル部72aが上部リンク24と下部リンク22を連結する連結軸26の、2個並列に装着されたトグルばね31のフック部31aの間の空間を利用して装着され、一対のコイル部72aを連結する腕部72bがプレート71の端面に、一対の足部72cが上部リンク24のばね掛止部24b(図1に示す)に介装され、連結軸26を中心としてプレート71を常時時計方向へ付勢し、第一のアーム71aを常時ストッパ部29aに当接させている。
【0024】
次に、動作について説明する。接点が開路状態になっている図3において、クレドル25が掛け金34に係止された状態でハンドル33を閉路位置(右傾)に倒せば、トグルリンク機構28が伸長され可動接点14aが固定接点13aに接触して、図1に示す閉路状態となる。次にハンドル33を開路位置(左傾)に倒せば、トグルばね31の軸線が連結軸26と軸27とを結ぶ作用線(デッドポイント)を越えるとトグルリンク機構28が屈曲されて下部リンク22を吊り上げ、可動接点14aが固定接点13aより開離され、図3に示す開路状態となる。
【0025】
一方、図1で示す上記閉路状態で回路に過電流が流れると、引き外し装置(図示せず)が作動してトリップバー37を反時計方向へ回動させ、クレドル係合部25aと掛け金係合部34aの係合が解除されるため(図4を参照して)、クレドル25がクレドル支持軸70を中心に時計方向に回動される。従って、クレドル25と上部リンク24の連結点つまり軸27の点がトグルばね31の作用線を越えるため、トグルばね31のばね力によってトグルリンク機構28が屈曲されることになり、クロスバー16により各極連動して全極共に可動接点14aが固定接点13aより開離され、図4に示すトリップ状態となるものである。
【0026】
図5は、例えば閉路状態でパルス状の大電流が流れて、クレドル係合部25aと掛け金係合部34aとの係合が解除されない状態で、固定接点13aと可動接点14aとの間に溶着現象が生じて可動接点14aが開離しない場合を示す。この状態においては、トグルリンク機構28は閉路状態の位置に保持されており、図5に示すように保守点検等の必要から開路状態にするためにハンドル33を開路位置方向に反時計方向に動かすと、トグルばね31が伸張してハンドルアーム29も反時計方向に回動され、開路位置方向に動かされる。
【0027】
しかし、ハンドル33が開路位置方向に動作する途中で、ハンドルアーム29のストッパ部29aが、プレート71の第一のアーム71aに係合しているので、プレート71が連結軸26を中心点として反時計方向に回動し、プレート71の第二のアーム71bがトリップバー37の第二の係合部37bと係合して、トリップバー37を二点鎖線で示すように、反時計方向に回動させる。
【0028】
このトリップバー37の回動により、クレドル係合部25aと掛け金係合部34aの係合が解除されるため(図6を参照して)、トグルばね31のばね力によってクレドル支持軸70を中心にクレドル25を時計方向に回動させようとする強い力が働き、下部リンク22を矢印方向に吊り上げる。この吊り上げにより、クロスバー16を反時計方向に駆動し、可動接触子14に対して各極連動して可動接点14aを固定接点13aから開離させる強い開離力が作用するので、可動接点14aと固定接点13aとの溶着が軽度の場合には、溶着した可動接点14aを固定接点13aから開離させることができ、図4に示すと同様にトリップ状態となる。
【0029】
しかし、下部リンク22を矢印方向に吊り上げようとする力が作用しても、溶着した可動接点14aが固定接点13aから開離しない場合には、図6に示すように、ハンドルアーム29の折曲げ係合部29bが上部リンク24の阻止部24aに衝突して係合し、ハンドルアーム29をこれ以上開路位置方向へ移動するのを阻止する。また、開閉機構部がトリップしているので、上部リンク24の阻止部24aと折曲げ係合部29bとの係合代は、従来装置の係合代よりも大きくなり、ハンドル33が開路位置へ移動するのをより確実に阻止できる。さらに、開閉機構部がトリップしているので、従来装置に比べて折曲げ係合部29bが上部リンク24の阻止部24aに早く当るので、従来装置よりも手前でハンドル33を止めることができ、ハンドル33の開路位置との差を大きくできる。
【0030】
なお、ハンドルアーム29の折曲げ係合部29bが、閉路状態に維持されているトグルリンク機構28の下部リンク22に衝突して係合させるようにしてもよい。
【0031】
上述のように構成された回路遮断器においては、トグルリンク機構28に、一端がハンドルアーム29に係合し、他端がトリップバー37に係合する開離部材すなわちプレート71を設けることにより、接点溶着時において、ハンドル33を開路位置方向に移動させると、プレート71がトリップバー37を押圧して開閉機構部をトリップさせ、可動接触子14に対して強い開離力が作用し、溶着が軽度の場合に、溶着した可動接点14aを固定接点13aから開離させることができる。
【0032】
また、プレート71を、トグルリンク機構28のハンドル側リンク24と可動接触子側リンク22を連結する連結軸26に回動自在に枢支したので、2個並列に装着されたトグルばね31間の空間を有効に活用して、板状のプレート71が配設可能となり、開閉機構部が小形に構成できる。
【0033】
また、プレート71をハンドルアーム29に当接させるように付勢するプレートばね72のコイル部72aを、ハンドル側リンク24と可動接触子側リンク22を連結する連結軸26の、2個並列に装着されたトグルばね31のフック部31aの間に装着したので、フック部31aの間の空間を有効に活用でき、開閉機構部が小形に構成できるとともに、部品点数を削減できる。
【0034】
さらに、トグルリンク機構28のハンドル側リンク24に、一端がハンドルアーム29に係合し、他端が引き外し装置のトリップバー37に係合する開離部材71を設けるとともに、トグルリンク機構のハンドル側リンク24に阻止部24aを設けて、接点溶着時においてハンドル33を開路位置方向へ移動すると、ハンドル側リンク24の阻止部24aとハンドルアーム29の折曲げ係合部29bが係合するように構成することにより、開閉機構部がトリップしても接点溶着が開離しなかった場合に、ハンドル33が開路位置に移動するのを阻止することができる。
【0035】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】
トグルリンク機構に、一端がハンドルアームに係合し、他端がトリップバーに係合する開離部材を設けることにより、接点溶着時において、ハンドルを開路位置方向に移動させると、開離部材がトリップバーを押圧して開閉機構部をトリップさせ、可動接触子に対して強い開離力が作用し、溶着が軽度の場合に、溶着した接点を開離させることができる。
【0037】
また、開離部材を、トグルリンク機構のハンドル側リンクと可動接触子側リンクを連結する連結軸に回動自在に枢支したので、2個並列に装着されたトグルばね間の空間を有効に活用して、板状のプレートが配設可能となり、開閉機構部が小形に構成できる。
【0038】
また、開離部材をハンドルアームに当接させるように付勢するばねを設け、このばねをハンドル側リンクと可動接触子側リンクを連結する連結軸に装着したので、2個並列に装着されたトグルばねのフック部の間の空間を有効に活用でき、開閉機構部が小形に構成できるとともに、部品点数を削減できる。
【0039】
さらにまた、トグルリンク機構のハンドル側リンクに阻止部を設けて、接点溶着時においてハンドルを開路位置方向へ移動すると、ハンドル側リンクの阻止部とハンドルアームが係合するように構成することにより、開閉機構部がトリップしても接点溶着が開離しなかった場合に、ハンドルが開路位置に移動するのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態である回路遮断器を一部を切り欠いて内部を示す側断面図であり、閉路状態を示す。
【図2】 図1の線II−IIに沿う要部断面図である。
【図3】 図1の回路遮断器が開路状態であるときを示す要部側断面図である。
【図4】 図1の回路遮断器がトリップ状態であるときを示す要部側断面図である。
【図5】 図1の回路遮断器の接点が溶着した状態において、ハンドルを開路位置方向へ移動し、開閉機構部をトリップさせる直前の状態を示す要部側断面図である。
【図6】 図1の回路遮断器の接点が溶着した状態において、ハンドルを開路位置方向へ移動し、開閉機構部をトリップさせた状態を示す要部側断面図である。
【図7】 従来の回路遮断器を示す側断面図であり、閉路状態を示す。
【図8】 図7の回路遮断器が開路状態であるときを示す要部側断面図である。
【図9】 図7の回路遮断器がトリップ状態であるときを示す要部側断面図である。
【図10】 図7の回路遮断器の接点が溶着した状態において、ハンドルを開路位置方向へ移動した状態を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
10 カバー、11 ベース、12 絶縁筺体、13 固定接触子、
13a 固定接点、14 可動接触子、14a 可動接点、
22 下部リンク、24 上部リンク、24a 阻止部、26 連結軸、
28 トグルリンク機構、29 ハンドルアーム、33 ハンドル、
37 トリップバー、71 プレート(開離部材)、72 プレートばね。
Claims (4)
- ベースとカバーよりなる絶縁筺体と、この絶縁筺体の内部に装着された固定接触子と、この固定接触子に対向して接離する可動接触子と、この可動接触子を駆動するトグルリンク機構と、このトグルリンク機構に対して所定の関係位置に回動自在に枢支されたハンドルアームと、このハンドルアームに連動するハンドルと、過電流に応動しトリップバーを介して上記トグルリンク機構を作動させる引き外し装置とを備えた回路遮断器において、上記トグルリンク機構に、上記固定接触子の固定接点と上記可動接触子の可動接点が溶着時に、上記ハンドルを開路位置へ移動するとき、上記ハンドルアームと上記トリップバーとの相互間に係合して、上記溶着が軽度の場合に、溶着した上記可動接点を上記固定接点から開離させる開離部材を設けたことを特徴とする回路遮断器。
- 開離部材は、トグルリンク機構のハンドル側リンクと可動接触子側リンクを連結する連結軸に回動自在に枢支されたものであることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 上記開離部材を上記ハンドルアームに当接させるように付勢するばねを設け、このばねを上記ハンドル側リンクと上記可動接触子側リンクを連結する上記連結軸に装着したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の回路遮断器。
- 上記トグルリンク機構のハンドル側リンクに、上記固定接点と上記可動接点が溶着時に、上記ハンドルアームに係合して、上記ハンドルが開路位置に移動するのを阻止する阻止部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路遮断器。
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