JP2010107772A - 監視カメラ装置のチルト機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影した被写体像に対してケラレを生じることなく、且つ、小型化を図る。
【解決手段】光透過性を有する半球状のドームカバー17にカメラ20をチルト可能に収納した監視カメラ装置のチルト機構10において、カメラ20と一体にチルトさせるカメラ支持枠体29,30の左右の側板部に支持したチルト軸をフレーム11の左右の側板部にドームカバー17の中心点Oよりも天頂点Q側にオフセットした位置にそれぞれ取り付け、且つ、カメラ支持枠体29,30と一体にカメラ20を左右のチルト軸を中心にしてチルトさせる動作に協働して、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点との間の距離を可変するようにカメラ20を光軸Kの方向に移動させるカメラ移動機構部40を備えているので、ドームカバー17の内壁面と撮影レンズ22との間に生じる隙間の変化が小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラをチルト方向に回動可能とした監視カメラ装置を半球状のドームカバー内及びこのドームカバーを支持する円筒状カバー内に収納した際に、円筒状カバーが撮影範囲の一部に写ってしまうケラレ現象を生じることなく良好に撮影できる監視カメラ装置のチルト機構に関するものである。
一般的に、防犯・防災用警報システム等に適用される監視カメラ装置では、映像信号入力装置であるビデオカメラ又はスチルカメラなどのカメラをフレームに取り付けて、このカメラをパンモータによりフレームの水平面に対して略平行なパン方向に回転させると共に、チルトモータにより水平面に対して略直角なチルト方向に回転させることで、カメラの周辺の映像を撮影しながら周辺を監視している。
この種の監視カメラ装置は各種の構造形態があるが、半球状のドームカバー内及びこのドームカバーを支持する円筒状カバー内でカメラをパン方向及びチルト方向に回動させるドーム型カメラにおいて、例えばドームカバーを上向きに向けた状態でカメラをチルト方向に回転させて撮影する際、ドームカバーの中心点と天頂点とを結ぶ線に直交し且つドームカバーの中心点を通る線上に沿ってカメラを水平な姿勢にセットして、このカメラで水平方向よりも下向きの方向となる俯角方向を撮影した場合に、円筒状カバーが撮影範囲の一部に写ってしまうケラレ現象を防止できるように構成したドーム型カメラがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−221637号公報
特許文献1に記載されたドーム型カメラにおける実施例2では、ここでの図示を省略するものの、例えばドームカバーを上向きに向けた状態でレンズを回動させるチルト軸が、ドームカバーのドーム中心と一致する第1の位置と、ドーム中心から離れてドームカバーの天頂側に設定された第2の位置との間をカム機構により移動自在に設けられている。
この際、チルト軸がドームカバーのドーム中心と一致する第1の位置にあり、且つ、ドームカバーの中心点を通る線上に沿ってカメラを水平な姿勢にセットして、このカメラで水平方向よりも下向きの方向となる俯角方向を撮影した場合に、カメラケースとなる円筒状カバーが撮影範囲の一部に写ってしまうケラレ現象が生じときには、チルト軸をカム機構によりドームカバーの天頂側に設定された第2の位置に移動させることでケラレ現象の発生を防止できるが、チルト軸が第1の位置と第2の位置との間を移動することにより、ドームカバーの外形が大きくなってしまい、特許文献1に記載されたドーム型カメラが大型化すると共に、チルト回動中心の設定はケラレに対して自動的に設定されるものでないので、ユーザーがケラレに対して誤った設定を行なった場合とか、設定を行なわなかった場合に、撮影した被写体像にケラレが生じてしまうという問題点がある。
そこで、カメラをチルト方向に回動可能とした監視カメラ装置を半球状のドームカバー内及びこのドームカバーを支持する円筒状カバー内に収納した際に、円筒状カバーが撮影範囲の一部に写ってしまうケラレ現象を生じることなく良好に撮影できると共に、小型化を図ることができる監視カメラ装置のチルト機構を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、撮影レンズをカメラ筐体の一端側に有するカメラと、
前記カメラ筐体の対向する一対の側面それぞれと対向する一対の側板部と、この一対の側板部に取り付けられて前記カメラを前記撮影レンズの光軸の方向に移動可能に案内する案内部材と、前記一対の側板部をコ字状に連結する連結部とを少なくとも有し、且つ、前記カメラと一体に所定のチルト回動中心まわりに回動するカメラ支持枠体と、
前記一対の側板部の外側面に各一端を支持され、且つ、前記チルト回動中心上に設けられた一対のチルト軸と、
前記一対のチルト軸の各他端をそれぞれ支持する一対の側板を底板上に立設したフレームと、
前記一対のチルト軸のうちの一方をチルト方向に回動させるアクチュエータと、
前記カメラ支持枠体と一体に前記カメラを前記一対のチルト軸を中心にしてチルトさせる動作に協働して、チルト回動動作に伴い前記チルト回動中心と前記撮影レンズの頂点との間の距離を変化させるように前記カメラを前記光軸の方向に移動させるカメラ移動機構部と、
を備えたことを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構である。
また、第2の発明は、上記した第1の発明の監視カメラ装置のチルト機構において、
前記アクチュエータは、前記一方のチルト軸を回転軸とし、この回転軸を前記フレームの一対の側板のうちの一方に取り付けられたステータ支持板を介して軸支するステータ部と、前記ステータ部と対向して前記回転軸と一体に回転すると共に前記カメラ支持枠体の一対の側板部のうちの一方に一体的に固着させたロータ部とを備えたことを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構である。
また、第3の発明は、上記した第1又は第2の発明の監視カメラ装置のチルト機構において、
前記カメラを覆う半球状のドームカバーを備え、
前記一対のチルト軸が前記フレームの底板と平行な同一線上で前記ドームカバーの中心点よりも天頂点側に配設されていることを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構である。
また、第4の発明は、上記した第1〜第3のいずれかの発明の監視カメラ装置のチルト機構において、
前記光軸が前記フレームの底板に対して略平行なチルト角0°の状態から前記カメラを前記ドームカバーの天頂点側に向かって所定のチルト角までチルトさせるに伴い、前記カメラ移動機構部は前記カメラを前記光軸に沿って前記カメラ筐体の他端側を先頭に移動させることを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構である。
また、第5の発明は、上記した第1〜第4のいずれかの発明の監視カメラ装置のチルト機構において、
前記カメラ移動手段は、
前記カメラ支持枠体の一方の側板部上で前記一方のチルト軸に対して前記光軸の方向に沿って偏心した位置に軸支された遊星歯車と、
前記フレームの底板上に立設され、且つ、前記一方のチルト軸を中心にして前記カメラ支持枠体と一体に回動する前記遊星歯車と噛合して、この回動動作に伴って前記遊星歯車を自転しながら公転させる太陽歯車を有する太陽歯車支持板と、
前記カメラ筐体の一方の側面に設定された回動軸線まわりに一端側が回動可能に軸支され、且つ、他端側を前記遊星歯車の偏心した位置で回動可能に連結されたリンクアームと、を備え、
前記遊星歯車が前記太陽歯車に噛合して自転しながら公転したときに、前記遊星歯車に連結された前記リンクアームが前記回動軸線まわりに回動することで、前記カメラを前記案内部材に沿って前記撮影レンズの光軸の方向に移動させるように構成されたことを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構である。
更に、第6の発明は、上記した第1〜第5のいずれかの発明の監視カメラ装置のチルト機構において、
チルト動作における前記カメラに対し少なくとも前記光軸の方向に重力が付与される姿勢で、前記カメラに対し前記重力と逆らう方向に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構である。
上記した第1の発明の監視カメラ装置のチルト機構によれば、とくに、カメラ支持枠体と一体にカメラを一対のチルト軸を中心にしてチルトさせる動作に協働して、チルト回動動作に伴いチルト回動中心と撮影レンズの頂点との間の距離を変化させるようにカメラを光軸の方向に移動させているので、これにより、カメラの動作範囲がコンパクトになるために、監視カメラ装置の設置空間が少なくなり、且つ、監視カメラ装置の小型化を図ることができる。
また、上記した第2の発明の監視カメラ装置のチルト機構によれば、とくに、フレームの一対の側板に取り付けた一対のチルト軸のうちの一方を、カメラをチルトさせるアクチュエータの回転軸を兼用しているために、監視カメラ装置のチルト機構を簡素化することができると共に、チルトモータによってカメラをあらゆる方向にチルトできる。
また、上記した第3の発明の監視カメラ装置のチルト機構によれば、とくに、カメラを覆う半球状のドームカバーを備えた際、一対のチルト軸がフレームの底板と平行な同一線上でドームカバーの中心点よりも天頂点側に配設されているために、先に説明した特許文献1に記載されたようなケラレ現象を生じることなく良好に撮影できる。
また、上記した第4の発明の監視カメラ装置のチルト機構によれば、とくに、光軸がフレームの底板に対して略平行なチルト角0°の状態からカメラをドームカバーの天頂点側に向かって所定のチルト角までチルトさせるに伴い、カメラ移動機構部はカメラを光軸に沿ってカメラ筐体の他端側を先頭に移動させているので、ドームカバーの内壁面と撮影レンズとの間に生じる隙間の変化を小さくでき、ドームカバーの小型化を図ることができる。
また、上記した第5の発明の監視カメラ装置のチルト機構によれば、カメラ移動機構部は、カメラをチルトしたときにチルト軸を中心して回動する遊星歯車と、この遊星歯車が噛合して自転しながら公転する太陽歯車と、カメラ筐体の側面に一端側が回動軸線回りに回動可能に軸支され且つ他端側を遊星歯車の偏心した位置で回動可能に連結させたリンクアームとを備え、遊星歯車が太陽歯車に噛合して自転しながら公転したときに、遊星歯車に連結されたリンクアームが回動軸線まわりに回動することで、カメラを案内部材に沿って撮影レンズの光軸の方向に移動させるように構成されているので、上記した第1,第4の発明と同様に、チルト回動動作に伴いチルト回動中心と撮影レンズの頂点との間の距離を変化させることができ、且つ、ドームカバーの内壁面と撮影レンズとの間に生じる隙間の変化を小さくできるので、監視カメラ装置の小型化を図ることができる。
更に、上記した第6の発明の監視カメラ装置のチルト機構によれば、チルト動作におけるカメラに対し少なくとも光軸の方向に重力が付与される姿勢で、カメラに対し重力と逆らう方向に付勢する付勢部材を備えたことにより、監視カメラ装置の設置姿勢に応じてカメラの自重を相殺するようなバネ定数のバネを選択することができ、これにより、チルト動作に伴ってカメラを光軸の方向にスムーズに移動させることができる。
以下に本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構の一実施例について図1〜図11を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構を示した外観斜視図、
図2は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構を分解して示した分解斜視図、
図3は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構を示した縦断面図、
図4は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、カメラ筐体の左右の側面に固着させた左右の側板に、カメラを撮影レンズの光軸の方向に移動可能に案内するための左右のガイドシャフトを支持した状態を示した斜視図、
図5は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、太陽歯車支持板の上方部位に形成した太陽歯車に遊星歯車が噛合した状態を示した斜視図、
図6は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、この実施例の要部となるカメラ移動機構部を説明するための斜視図であり、(a)はホルダーブラケットを二点鎖線で示し、(b)は(a)に対してホルダーブラケットを仮に取り外した状態を示した図である。
図1に示した如く、本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10では、基台となるフレーム11が剛性を有するアルミダイキャスト材などを用いて底板11aと、この底板11aの左右に間隔を隔てて対向した左右の側板11b,11cとで一体的に形成されている。
そして、フレーム11の底板11aに不図示のパンモータのロータ部を取り付けたパンモータ支持板12が固着され、且つ、このパンモータ支持板12に固着させた軸受13にパンモータの回転軸14がパン軸として軸支されていると共に、不図示のパンモータのステータ部が不図示のベース台上に固着されており、パンモータの回転軸14(パン軸)14を中心にしてフレーム全体が不図示のベース台に対してパン方向(矢印P1,P2方向)に回転可能になっている。
また、フレーム11の左右の側板11b,11c間には、被写体を撮影するためのカメラ20が後述するように左側板11b側に設けたチルト軸31(図2)と、右側板11c側に設けたチルトモータ41の回転軸を兼用したチルト軸44とを所定のチルト回動中心軸まわりとしてチルト方向(矢印T1,T2方向)に回動自在に取り付けられており、且つ、一対のチルト軸31,41はフレーム11の底板11aと平行な同一線上で後述する半球状のドームカバー17の中心点O(図7)よりも天頂点Q(図7)側に配設されている。
この際、カメラ20は箱状に形成したカメラ筐体21の一端側となる前方に撮影レンズ22が取り付けられており、且つ、監視用として撮影レンズ22の光学倍率が36倍まで可能になっている。
また、カメラ20をチルトさせるための駆動源となるアクチュエータとして機能するチルトモータ41は、ステータ部41aと、このステータ41aと対向したロータ部41bとからなり、ステータ部41aはステータ支持板42に固着させた軸受43を介してチルトモータ41の回転軸44をチルト軸として兼用して軸着し、且つ、ステータ支持板42がフレーム11の右側板11cに取り付けられている。
一方、ロータ部41bは、チルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心に回転すると共に、後述するホルダーブラケット29の右側板部29cに一体的に固着されている。
これにより、左右のチルト軸31(図2,図3),44のうちで一方のチルト軸としてチルトモータ41の回転軸44を兼用できるために、監視カメラ装置のチルト機構10を簡素化することができると共に、チルトモータ41によってカメラ20をあらゆる方向にチルトできる。
尚、この実施例では、チルトモータ41のロータ部41bをホルダーブラケット29の右側板部29cに固着させているが、ホルダーブラケット29の右側板部29cに固着させるロータ部はベルトなどを介して上記とは異なるチルトモータと連結させても良いものである。
更に、フレーム11の外周部位は、アクリルとかポリカーボネイトなどを用いた樹脂製のカメラカバー15で覆われている。このカメラカバー15は、下方に設けられた円筒状カバー16と、この円筒状カバー16よりも上方に設けられて円筒状カバー16に支持され且つ光透過性を有する半球状のドームカバー17とで2分して形成されている。この際、円筒状カバー16は、内部が見えにくいように不透明するか、ドームカバー17よりも透明度を低くして形成されている。
この実施例では、監視カメラ装置10の設置姿勢の一例として、カメラカバー15のうちで半球状のドームカバー17を上向きに向けた場合を図示して説明するが、これに限ることなく、ドームカバー17を下向きに向けたり、又は、ドームカバー17を横向きに向けても良く、監視カメラ装置10の設置姿勢は設置場所に対応させれば良いものである。
そして、この実施例では、カメラ20をチルトモータ41の駆動力によりチルトさせる際に、後述するように、フレーム11の左側板11bに取り付けたチルト軸31(図2,図3)と、フレーム11の右側板11cに取り付けたチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44とをドームカバー17の中心よりも上方の天頂側に設定して、撮影レンズ22で撮影した被写体像へのケラレの発生を防止すると共に、カメラ20のチルト動作に協働してカメラ20とチルトモータ41との間に介在させたカメラ移動機構部40によりカメラ20を撮影レンズ22の光軸Kに沿って移動可能に設けることで、撮影レンズ22がドームカバー17の内部に当接することなくドームカバー17の小型化を図ることを特徴とするものである。
尚、この実施例では、チルト機構部10が要部を構成するものであり、パン機構部は必要に応じて設ければ良いものであるので、パン機構部についての詳細な説明を省略する。
ここで、図2〜図6を用いて本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10の構成部材について具体的に説明する。
まず、図2に示した如く、本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10において、映像信号入力装置であるカメラ20は、カメラ筐体21の前方に矩形状に形成した矩形状前面板21a側に被写体を撮影する撮影レンズ22が取り付けられ、且つ、カメラ筐体21の後方に矩形状に形成した矩形状後面板21b側の内部に撮影した被写体像を光電変換する撮像素子(図示せず)が取り付けられている。
また、カメラ筐体21は、矩形状前面板21aと矩形状後面板21bとの間に円筒部21cが形成されており、この円筒部21cの左側部位及び右側部位並びに上方部位に複数のボス21c1,21c2,21c3がそれぞれ外側に向かって突出形成されている。
また、カメラ筐体21の左側部位に突出形成した複数のボス21c1に、カメラ筐体21と同じ材料を用いて略平板状に形成した左側板23が不図示のネジを用いて一体的に固着されて、この左側板23がカメラ筐体21の左側面として等価に設けられており、且つ、図4にも拡大して示したように、左側板23の外側面23aの前後に突出形成した合計2ヶ所のガイドシャフト軸受23b1,23b2に左側ガイドシャフト24の中間部位が支持されている。
この際、左側ガイドシャフト24の両端部は、圧縮バネ25を嵌入させた状態で後述するホルダーブラケット29の左側板部29bの内側に向かって曲げ形成した前後のガイドシャフト支持片29b2にも支持されている。
また、カメラ筐体21の右側部位に突出形成した複数のボス21c2に、カメラ筐体21と同じ材料を用いて略平板状に形成した右側板26が不図示のネジを用いて一体的に固着されて、この右側板26がカメラ筐体21の右側面として等価に設けられており、且つ、図4にも拡大して示したように、右側板26の外側面26aの上方部位に突出形成したガイドシャフト支持部26bに右側ガイドシャフト27の中間部位が支持されていると共に、右側板26の外側面26aの前方部位にホルダーブラケット29の右側板部29c側に向かって横設したシャフト28に後述するカメラ移動機構部40の一部を構成するリンクアーム50の一端側が回動自在に支持されている。
この際、右側ガイドシャフト27の前端部は、後述するホルダーカバー30の右側に形成したガイドシャフト支持部30dにも支持されている。
また、カメラ筐体21の左右に側板23,26を固着した周囲には、ホルダーブラケット29とホルダ−カバー30とが下側と上側に分かれて設けられており、且つ、ホルダーブラケット29とホルダ−カバー30とを蓋合わせして締結することでカメラ支持枠体29,30となり、このカメラ支持枠体29,30内にカメラ筐体21が案内部材(24,27)に沿って撮影レンズ22の光軸Kの方向に移動可能に支持されている。
上記したホルダーブラケット29は、板金材を用いてカメラ筐体21の左右部位及び下方部位を囲むようにコ字状に折り曲げ形成されており、底板部29aがカメラ筐体21の矩形状前面板21aの下方部位と対向して奥行き方向が幅細くに形成され、且つ、底板部29aの左右に左側板部29b及び右側板部29cがカメラ筐体21の左右に固着した左側板23及び右側板26と対向するように形成されている。従って、ホルダーブラケット29の底板部29aは、この左右に形成した左側板部29b及び右側板部29cをコ字状に連結する連結部として機能している。
また、ホルダーブラケット29の左側板部29bの上方部位には、ホルダーカバー取付け片29b1が内側に向かって前後2ヶ所曲げ形成されており、このホルダーカバー取付け片29b1に下記するホルダーカバー30の左側部位が締結されるようになっていると共に、ホルダーカバー取付け片29b1よりも下方部位にガイドシャフト支持片29b2が前方部位と中間部位と後方部位とに分かれて3ヶ所を内側に向けて曲げ形成されており、これら3ヶ所のガイドシャフト支持片29b2にカメラ筐体21に固着させた左側板23に支持した左側ガイドシャフト24が支持されている。
この際、左側ガイドシャフト24には、図4に拡大して示した如く、左側板23に形成した後方のガイドシャフト軸受23b2とホルダーブラケット29の左側板部29bの中間部位に形成したガイドシャフト支持片29b2との間に圧縮バネ25が嵌入されており、この圧縮バネ25は監視カメラ装置10の設置姿勢に応じて圧縮バネ25のバネ定数が適宜な値に設定されており、とくに、ドームカバー17を上向きに向けた場合には、光軸Kの方向に重力が付与される姿勢でカメラ20をその重力と逆らう方向に付勢する付勢部材として機能するものである。
また、ホルダーブラケット29の右側板部29cの上方部位にも、ホルダーカバー取付け片29c1が内側に向けて前方の1ヶ所曲げ形成されており、このホルダーカバー取付け片29c1に下記するホルダーカバー30の右側部位が締結されるようになっている。
一方、上記したホルダーカバー30は、カメラ筐体21と同じ材料を用いて上面30aが三角板状に形成されており、且つ、上面30aの左右にホルダーブラケット取付け片30b,30cが上面30aより一段下方の位置に三角形状に突出形成されていると共に、右側のホルダーブラケット取付け片30cよりも内側にガイドシャフト支持部30dが前後に分かれて2ヶ所(図2では1ヶ所のみ図示)形成されて、これら2ヶ所のガイドシャフト支持部30dにカメラ筐体21に固着させた右側板26に支持した右側ガイドシャフト27の両端部が支持されている。
そして、ホルダーブラケット29の左右の側板部29b,29cにそれぞれ曲げ形成したホルダーカバー取付け片29b1,29c1上に、ホルダーカバー30の左右に形成したホルダーブラケット取付け片30b,30cを蓋合わせして不図示のネジで締結することで、ホルダーブラケット29とホルダーカバー30とで囲まれたカメラ支持枠体29,30の内部にカメラ20が左右のガイドシャフト24,27に案内されて撮影レンズ22の光軸Kの方向に移動可能に支持されることになる。
尚、カメラ筐体21の上方部位に突出形成した複数のボス21c3には、不図示の配線基板が取り付けられている。
更に、カメラ支持枠体29,30のうちでホルダーブラケット29の左側板部29bの外面にチルト軸31が固着されており、このチルト軸31はホルダーブラケット29の右側板部29c側に取り付けられる後述のチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44と左右対称位置に設定されているので、カメラ20と一体にカメラ支持枠体29,30が左右のチルト軸31,44を中心にしてチルト可能になっている。
そして、チルト軸31は、樹脂製のチルト軸支持板32に形成したボス孔32aに嵌め込まれて、フレーム11の左側板11bの上方部位に取り付けられるようになっている。
次に、図2及び図3に示した如く、この実施例の要部となるカメラ移動機構部40は、カメラ20をチルトしたときにチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心して回動する遊星歯車47と、この遊星歯車47が噛合して自転しながら公転する太陽歯車48aを有する太陽歯車支持板48と、カメラ筐体21に固着した右側板26に設定された回動軸線まわりに一端側が回動可能に軸支され且つ他端側を遊星歯車47の偏心した位置で回動可能に連結されたリンクアーム50とを備えた遊星歯車機構部として構成されており、カメラ支持枠体29,30と一体にカメラ20をチルトモータ41の駆動力によりチルト軸31,44を中心にしてチルトさせる動作に協働して、遊星歯車47が太陽歯車48aに噛合して自転しながら公転したときに、遊星歯車47に連結されたリンクアーム50が回動軸線まわりに回動することで、カメラ20を撮影レンズ22の光軸Kの方向に移動させる機能を備えているものであり、フレーム11の右側板11cと、カメラ筐体21の右側に固着した右側板26との間に設けられている。
まず、チルト駆動源及びカメラ移動機構部駆動源は、前述したチルトモータ41であり、このチルトモータ41のステータ部41aはフレーム11の右側板11cに取り付けられている。
一方、チルトモータ41のロータ部41bには、板金材をL字状に曲げ形成したL字状板45が中心部位に穿設した中心孔45a内にチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を臨ませた状態で不図示のネジより一体的に固着されている。この際、L字状板45の中心孔45aの側方に、後述するようにホルダーブラケット29の右側板部29cに固着したシャフト46の端部を逃げるシャフト逃げ孔45bが穿設されている。
そして、チルトモータ41のロータ部41bに固着されたL字状板45は、ホルダーブラケット29の右側板部29cの外面にカメラ20の前後方向に沿って不図示のネジで締結されており、この際、L字状板45の中心孔45a内に臨んだチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44がホルダーブラケット29の右側板部29cに穿設したチルト軸逃げ孔29c2に対して位置合わせして臨んでいる。
また、ホルダーブラケット29の右側板部29cに穿設したチルト軸逃げ孔29c2に対して撮影レンズ22の光軸Kの方向に沿って偏心した位置にシャフトカシメ孔29c3が穿設されており、このシャフトカシメ孔29c3にシャフト46がカメラ筐体21に固着した右側板26に向かって横設されていると共に、このシャフト46に樹脂製の遊星歯車47が軸着されている。
そして、チルトモータ41のロータ部41bとホルダーブラケット29とが一体となってチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心に回転可能に支持されていると共に、遊星歯車47を軸支したシャフト46はチルトモータ41のロータ部41bの中心に対して撮影レンズ22の光軸Kの方向に沿って偏心した位置に固着されているために、ロータ部41bがチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心に回転すると、シャフト46に軸支した遊星歯車47がチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心として回動可能になっている。
また、カメラ筐体21の右側に固着した右側板26と、ホルダーブラケット29の右側板部29cの内側との間に太陽歯車支持板(内歯歯車支持板)48がフレーム11の底板11aに対して略垂直に立設されており、この太陽歯車支持板48は、上方部位を開口した内歯状の太陽歯車(内歯歯車)48aと、太陽歯車48aの周囲に沿った平板状の平板部48bと、平板部48bより下方でこの平板部48bよりも幅広く設定した台形状固定部48cと、台形状固定部48cの下方でこの台形状固定部48cよりも厚みと幅を小さく設定したフレーム嵌め込み部48dとを樹脂材により一体形成している。
ここで、図5にも示したように、太陽歯車支持板48の上方部位に形成した内歯状の太陽歯車48aには、ホルダーブラケット29の右側板部29c(図2,図3)にシャフト46を介して取り付けた遊星歯車47が内接して転動可能に噛合しており、且つ、遊星歯車47に圧入したシャフト49をカメラ筐体21に固着した右側板26に一端側がシャフト28を介して回動自在に支持されているリンクアーム50の他端側に連結することで、カメラ移動機構部40が図6(a),(b)に示したように組み立てられている。
尚、図6(a)はホルダーブラケット29を二点鎖線で示し、図6(b)は図6(a)よりも見やすくするためにホルダーブラケット29を仮に取り外した状態を示している。
上記したカメラ移動機構部40では、チルトモータ41のロータ部41bの回転に伴って、ロータ部41bの中心となるチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44に対して撮影レンズ22の光軸Kの方向に沿って偏心した位置に軸支された遊星歯車47がチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心して回動することで、遊星歯車47は太陽歯車支持板48の太陽歯車48aに沿って自転しながら公転し、更に、遊星歯車47の偏心した位置に固着したシャフト49に他端側を回動可能に連結したリンクアーム50がカメラ筐体21の右側面に固着させた右側板26に支持したシャフト28を中心に回動するので、カメラ筐体21がホルダーブラケット29及びホルダーカバー30に対して左右のガイドシャフト24,27に案内されて撮影レンズ22の光軸Kの方向に前後移動できるようになっている。
この際、カメラ20側とチルトモータ41側との間を上記構成によるカメラ移動機構部(遊星歯車機構部)40によりリンクさせるときに、この実施例では、太陽歯車48a:遊星歯車47の半径比(ギア比)を1:1/2に設定しているために、遊星歯車47が太陽歯車48aに沿って自転しながら公転するときに、遊星歯車47は上記したギア比により太陽歯車48aの半円分(180°)を公転する間に1回転(360°)することになる。
尚、太陽歯車48a:遊星歯車47の半径比(ギア比)は、1:1/2に限定されるものではなく、自由に設定できる。例えば、後述するように、1:1/3、1:1/4、3:2のいずれかに設定しても良い。
そして、図3に断面して示したように、フレーム11の底板11aの上方で左右の側板11b,11c間にカメラ20をカメラ移動機構部(遊星歯車機構部)40を介してチルト可能に支持する場合に、太陽歯車支持板48をフレーム11の右側板11cの内側に配置して、この太陽歯車支持板48の下方部位に形成したフレーム嵌め込み部48dをフレーム11の底板11a上に形成した有底孔11a1内に嵌め込んで台形状固定部48cをフレーム11の右側板11cの内側に不図示のネジで固定し、且つ、チルトモータ41をフレーム11の右側板11cの上方部位に取り付けている。
この際、チルトモータ41の回転軸44を軸支した軸受43は、フレーム11の右側板11cの前後方向の中間部位を凹状に切り欠いた凹状切り欠部11c1内に嵌め込まれている。
一方、ホルダーブラケット29の左側板部29bの外面に固着させたチルト軸31をチルト軸支持板32に形成したボス孔32a内に嵌め込んで、このチルト軸支持板32をフレーム11の左側板11bの上方部位で前後方向の中間部位に形成した有底孔11b1内に嵌合させている。
ここで、上記のように構成した本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10の動作について、図1〜図3及び図7〜図11を併用して説明する。
図7は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、チルト軸をドームカバーの中心点よりも上方の天頂点側に設定してカメラをチルトしたときに、撮像レンズの軌跡を説明するために模式的に示した図、
図8は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、実施例の要部となるカメラ移動機構部(遊星歯車機構部)の動作原理を説明するための図、
図9(a)〜(m)は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構の動作を説明するための図、
図10(a),(b)は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、カメラが略水平な姿勢に保持されたときの動作を示した模式図,斜視図、
図11(a),(b)は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、カメラが略垂直な姿勢に保持されたときの動作を示した模式図,斜視図である。
図7に示した如く、本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10において、カメラ20をチルトさせる際にチルト回動中心P上に設けられた左右のチルト軸は、前述したように、カメラ筐体21の左側面側に設けたチルト軸31(図2,図3)と、カメラ筐体21の右側面側に設けたチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44であり、この際、チルト回動中心Pは、半球状のドームカバー17の中心点Oと天頂点Qとを結ぶ鉛直線上でドームカバー17の中心点Oよりも寸法Hだけ天頂点Q側にオフセットされた位置に予め配設されており、このオフセット寸法Hは撮影レンズ22で撮影した被写体像の画角サイズに応じて設定されている。
そして、チルト回動中心Pがドームカバー17の中心点Oから離れて天頂点Q側に配設されることにより、監視カメラ装置10の設置姿勢の一例として、半球状のドームカバー17を上向きに向けて、カメラ20をフレーム11(図1,図2)の底板11aに対して略平行で略水平な姿勢で保持して被写体を撮影したとき、ドームカバー17の中心点Oを通って水平な線OLよりも下方側に位置するドームカバー17の領域あるいはドームカバー17よりも透明度が低い円筒状カバー16の領域がカメラ20の撮影範囲の一部に写るケラレ現象が生じないようになっている。
尚、監視カメラ装置10の設置姿勢の他例として、半球状のドームカバー17を下向きに向けた場合とか、半球状のドームカバー17を横向きに向けた場合には、ドームカバー17の中心点Oと天頂点Qとを結ぶ線に直交し且つドームカバー17の中心点Oを通る線OLを挟んで天頂点Q側とは反対側の領域に位置するドームカバー17あるいはドームカバー17よりも透明度が低い円筒状カバー16の領域が撮影範囲の一部に写ってしまうケラレ現象が生じないようになる。
尚、この実施例において、前述したように、カメラカバー15は、円筒状カバー16と、半球状のドームカバー17とを光透過性が異なる樹脂材を用いて2分して形成されているが、これに限ることなく、カメラカバー15として半球状の部分とこれに連続する円筒状の部分とが光透過性を有し且つ両者の連結部位に継ぎ目があるように形成することも可能であり、この場合でもチルト回動中心Pがドームカバー17の中心点Oから離れて天頂点Q側に配設されることにより、上記した継ぎ目の部分の映り込みを回避することができる。
また、チルト回動中心Pが天頂点Q側に配設され、且つ、カメラ20をフレーム11(図1)の底板11aに対して略平行で略水平な姿勢で保持したときに、撮影レンズ22の光軸Kは左右のチルト軸31,44間を結ぶ線と交わっており、且つ、半球状のドームカバー17の中心点Oを中心にしてドームカバー17の内壁面17aの半径Rは、カメラ筐体21の前方に設けた撮影レンズ22がドームカバー17の内壁面17aになるべく近づくように設定されているので、ドームカバー17は小型に形成されている。
また、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynを、カメラ20が水平な姿勢で保持されているときにYn=Y0と設定して、この距離YnをYOに固定したまま、チルト回動中心Pを中心にカメラ20を天頂点Q側に向かってチルトさせると、撮影レンズ22の軌跡から撮影レンズ22が半径Rで形成したドームカバー17の内壁面17aに衝突してしまう。
そこで、この実施例では、チルト回動中心Pの位置を天頂点Q側にオフセットしたままカメラ20をチルト回動中心Pを中心にチルトさせるときに、カメラ20のチルト位置に関係なくドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に例えば5mm程度の一定の隙間Sが生じるように理想的な撮影レンズ22の軌跡が得られることが望まれるが、機構上の問題から理想的な状態を得ることは困難であるので、理想的な撮影レンズ22の軌跡に近似させてドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に生じる隙間Sの変化を小さくできるカメラ移動機構部40を採用している。
即ち、上記したカメラ移動機構部40では、カメラ20のチルト動作と協働して、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynを変化させるようにカメラ20を光軸Kの方向に移動させて、ドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に生じる隙間Sの変化を小さくでき、この隙間Sを下記するように太陽歯車48aと遊星歯車47とのギア比やリンクアーム50などの構成を適宜設定することにより略一定にしている。
この際、カメラ移動機構部40において、太陽歯車支持板48に形成した太陽歯車48aの半径をr1とし、この太陽歯車48aに沿って自転しながら公転する遊星歯車47の半径をr2としたときに、このカメラ移動機構部(遊星歯車機構部)40は遊星歯車47が太陽歯車48aに沿って回転するときの遊星歯車47上の定点が描く軌跡として図8に示したようにサイクロイドの原理を応用している。
具体的には、実施例のように、太陽歯車48aの半径r1:遊星歯車47の半径r2=1:1/2の場合には、図8中の実線(1)で示したように、ドームカバー17の天頂点Q側にオフセットさせたチルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynが一番長いときをYn=Y0とすると、この場合は、チルト角が0度でカメラ20が左側に向かって水平な姿勢に保持されているときであり、この状態からカメラ20をチルト回動中心Pを中心にして天頂点Q側に向かってチルトさせていくと、チルト回動中心Pに対して撮影レンズ22の頂点Lの軌跡が非円弧的に変化し、カメラ20が90°回動してカメラ20が垂直な姿勢に保持されたときに、チルト角90°の位置でチルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynが一番短くなりYn=Y1となる。
更に、カメラ20が左側に向かって水平な姿勢に保持されている状態から180°回動して右側に向かって水平な姿勢に保持されると、カメラ20の向きが異なるものの距離Ynは再び一番長い距離Y0になるので、チルト角が0°〜180°のチルト範囲内で撮影レンズ22と一体にカメラ筐体21が撮影レンズ22の光軸Kの方向に沿って前後に移動可能になる。
上記したサイクロイドの原理を応用すれば、実施例とは異なって、太陽歯車48aの半径r1:遊星歯車47の半径r2=1:1/3の場合には、図8中の一点鎖線(2)で示したように、チルト角が0°〜120°のチルト範囲内で撮影レンズ22と一体にカメラ筐体21が前後に移動し、チルト角0°でカメラ20が左側に向かって水平な姿勢に保持された一番長い距離Yn=Y0からカメラ20を60°回動させると一番短い距離Yn=Y1になる。
また、実施例とは異なって、太陽歯車48aの半径r1:遊星歯車47の半径r2=1:1/4の場合には、図8中の点線(3)で示したように、チルト角が0°〜90°(又は90°〜180°)のチルト範囲内で撮影レンズ22と一体にカメラ筐体21が前後に移動し、チルト角0°でカメラ20が左側に向かって水平な姿勢に保持された一番長い距離Yn=Y0からカメラ20を45°(又は135°)回動させると一番短い距離Yn=Y1になる。
更に、実施例とは異なって、太陽歯車48aの半径r1:遊星歯車47の半径r2=3:2の場合には、図8中の二点点線(4)で示したように、チルト角が0°〜240°のチルト範囲内で撮影レンズ22と一体にカメラ筐体21が前後に移動し、チルト角0°でカメラ20が左側に向かって水平な姿勢に保持された一番長い距離Yn=Y0からカメラ20を120°回動させると一番短い距離Yn=Y1となり、更に、カメラ20を240°回動させると、カメラ20の向きが異なるものの距離Ynが再び一番長い距離Y0になる。
ここで、太陽歯車48aの半径r1に対して遊星歯車47の半径r2を半分の値に設定したときに、実施例の監視カメラ装置のチルト機構10の動作について、順を追って説明する。
まず、図9(a)及び図10(a),(b)に示した如く、ドームカバー17内でカメラ20がフレーム11(図1,図2)の底板11aに対して略平行で左右の側板11b,11c間に撮影レンズ22を左側に向けて略水平な姿勢で保持されているときに、カメラ移動機構部40のチルトモータ41は、ステータ部41aに対してロータ部40bがチルト角0°の位置で停止している。このときに、左右のチルト軸31,44の位置を示すチルト回動中心Pはドームカバー17の中心点Oよりも上方の天頂点Q側にオフセットされた位置に配設されているために、この状態で撮影した被写体像にケラレが生じない。
また、チルト角0°でカメラ20が水平な姿勢で保持されているときには、チルトモータ41のロータ部41bに一体的に固着されたホルダーブラケット29の右側板部29cにシャフト46を介して軸支した遊星歯車47が太陽歯車支持板48の太陽歯車48aのうちで右端位置に噛合し、且つ、遊星歯車47上でシャフト46に対して距離Dだけ離れて圧入したシャフト49がカメラ筐体21に固着した左側板26に一端側がシャフト28を介して回動自在に支持されているリンクアーム50の他端側に連結し、このリンクアーム50がカメラ20と同様に略水平な姿勢で保持されており、この際に、遊星歯車47に圧入されてリンクアームと連結したシャフト49がチルト回動中心Pを挟んでリンクアーム50の回動支点となるシャフト28と対向し、リンクアーム50上でシャフト28とシャフト49と遊星歯車47を軸支したシャフト46とがこの順で撮影レンズの光軸Kの方向に並ぶので、カメラ筐体21がホルダーブラケット29及びホルダーカバー30に対して左右のガイドシャフト24,27に案内されて前方に突出し、これにより、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynは一番長いに距離Y0に至っていると共に、ドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に略一定の隙間Sが生じている。
次に、カメラ20が水平な姿勢で保持されている状態からカメラ20をドームカバー17の天頂点Q側に向かってチルトさせる場合には、チルトモータ41を作動させてステータ部41aに対してロータ部41bを左右のチルト軸31,44を中心にしてチルト角が0°である水平位置を基準として所定のチルト角まで回転させる。
例えば、図9(b)〜(f)では、チルト角0°を基準として15°づつチルト角を増加させた場合、即ち、チルト角が15°,30°,45°,60°,75°の場合をそれぞれ示している。
ここで、図9(b)〜(f)に示したいずれの場合でも、ロータ部41bを回転させると、ロータ部41bの中心に対して撮影レンズ22の光軸Kの方向に沿って偏心した位置に固着された遊星歯車47がチルトモータ41の回転軸(チルト軸)44を中心にして回動し、この遊星歯車47の回動に伴って遊星歯車47が太陽歯車支持板48の太陽歯車48aに沿って自転しながら公転し、更に、遊星歯車47に固着したシャフト49を他端側に連結したリンクアーム50がカメラ筐体21の右側面に固着させた右側板26に支持したシャフト28を中心に回動し、この際、遊星歯車47に圧入したシャフト49がリンクアーム50の回動支点となるシャフト28から離れて行くに連れてカメラ筐体21がホルダーブラケット29及びホルダーカバー30に対して左右のガイドシャフト24,27に案内されてチルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynが前記したチルト角0°のときの一番長い距離Y0よりも短くなるように撮影レンズ22の光軸Kの方向に移動し、これによりドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に生じる隙間Sの変化を小さくでき、略一定の隙間Sが得られるように撮影レンズ22と一体にこの撮影レンズ22とは反対側となるカメラ筐体21の他端側を先頭に移動するので、カメラ20が後退することになる。
また、監視カメラ装置10の設置姿勢の一例として、半球状のドームカバー17を上向きに向け、且つ、カメラ20をドームカバー17の天頂点Q側に向かってチルトさせたときに、カメラ20自体に重量があるので、先に図4を用いて説明したように、カメラ筐体21に固着させた左側板23に形成した後方のガイドシャフト軸受23b2とホルダーブラケット29の左側板部29bの中間部位に形成したガイドシャフト支持片29b2との間に嵌入させた圧縮バネ25によりカメラ20に加わる重力に対してこの重力と逆らう方向に付勢しているので、カメラ20を重力と逆らう方向にスムーズに移動させることができる。
また、カメラ20をチルト角90°までチルトさせた場合に、図9(g)及び図11(a),(b)に示したように撮影レンズ22の頂点Lがドームカバー17の天頂点Qと対向するようにカメラ20が垂直に起立する。
そして、チルト角90°でカメラ20が垂直な姿勢で保持されているときには、リンクアーム50の中心がチルト回動中心Pを通る鉛直線上に一致し、且つ、遊星歯車47が太陽歯車支持板48の太陽歯車48aのうちで最下端位置に噛合していると共に、リンクアーム50の回動支点となるシャフト28と、遊星歯車47を軸支したシャフト46と、遊星歯車47に圧入されてリンクアームと連結したシャフト49とがこの順でリンクアーム50上で光軸Kの方向に並ぶので、チルト角0°の場合に対してシャフト49とシャフト46との間の距離Dに対して2倍の距離(2×D)だけカメラ筐体21がホルダーブラケット29及びホルダーカバー30に対して左右のガイドシャフト24,27に案内されて後退し、これにより、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynが一番短い距離Y1となり、且つ、ドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に生じる隙間Sの変化を小さくでき、略一定の隙間Sが得られる。
更に、カメラ20が垂直な姿勢で保持されている状態からカメラ20をドームカバー17内で撮影レンズ22が右側に向くようにチルトさせる場合には、図9(h)〜(m)に示した如く、チルト角0°を基準としてチルト角が105°,120°,135°,150°,180°までそれぞれ回動させればよく、この場合には、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点Lとの間の距離Ynが前記したチルト角90°のときの一番短い距離Y1からチルト角180°のときの一番長い距離Y0に向かって可変されるものであり、且つ、ドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に生じる隙間Sの変化を小さくでき、略一定の隙間Sが得られるものである。
以上詳述したように、本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10によれば、ホルダーブラケット29とホルダーカバー30とを蓋合わせして締結したカメラ支持枠体29,30内にカメラ20を案内部材24,27に沿って撮影レンズ22の光軸Kの方向に移動可能に支持し、このカメラ20と一体にチルトさせるカメラ支持枠体29,30の左右の側板部11b,11cに支持した左右のチルト軸31,44をフレーム11の左右の側板11b,11cにドームカバー17の中心点Oよりも天頂点Q側にオフセットした位置にそれぞれ取り付けることで、撮影レンズ22で撮影した被写体像のケラレを防止し、且つ、ドームカバー17の中心点Oとチルト軸31,44によるチルト回動中心Pとの位置の異なり伴ってチルト時に撮影レンズ22がドームカバー17の内壁面17aに衝突する問題を解決してドームカバー17の小型化を図るために、カメラ支持枠体29,30と一体にカメラ20を左右のチルト軸31,44を中心にしてチルトさせる動作に協働して、チルト回動中心Pと撮影レンズ22の頂点との間の距離Ynを変化させるようにカメラ20を光軸Kの方向に移動させるカメラ移動機構部40を備えているので、ドームカバー17を大型に形成することなく、ドームカバー17の内壁面17aと撮影レンズ22との間に生じる隙間Sの変化を小さくでき、本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構10の小型化を達成することができ、且つ、使用勝手が良好な監視カメラ装置のチルト機構10を提供することができる。
本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構を示した外観斜視図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構を分解して示した分解斜視図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構を示した縦断面図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、カメラ筐体の左右の側面に固着させた左右の側板に、カメラを撮影レンズの光軸の方向に移動可能に案内するための左右のガイドシャフトを支持した状態を示した斜視図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、太陽歯車支持板の上方部位に形成した太陽歯車に遊星歯車が噛合した状態を示した斜視図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、この実施例の要部となるカメラ移動機構部を説明するための斜視図であり、(a)はホルダーブラケットを二点鎖線で示し、(b)は(a)に対してホルダーブラケットを仮に取り外した状態を示した図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、チルト軸をドームカバーの中心点よりも上方の天頂点側に設定してカメラをチルトしたときに、撮像レンズの軌跡を説明するために模式的に示した図である。 本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、実施例の要部となるカメラ移動機構部(遊星歯車機構部)の動作原理を説明するための図である。 (a)〜(m)は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構の動作を説明するための図である。 (a),(b)は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、カメラが略水平な姿勢に保持されたときの動作を示した模式図,斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る監視カメラ装置のチルト機構において、カメラが略垂直な姿勢に保持されたときの動作を示した模式図,斜視図である。
符号の説明
10…監視カメラ装置のチルト機構、
11…フレーム、11a…底板、11a1…有底孔、11b…左側板、
11b1…有底孔、11c…右側板、11c1…凹状切り欠部、
12…パンモータ支持板、13…軸受、14…パン軸(パンモータの回転軸)、
15…カメラカバー、16…円筒状カバー、
17…ドームカバー、17a…内壁面、
20…カメラ、
21…カメラ筐体、21a…矩形状前面板、21b…矩形状後面板、
21c…円筒部、21c1,21c2,21c3…複数のボス、
22…撮影レンズ、
23…左側板、23a…外側面、23b1,23b2…ガイドシャフト軸受、
24…左側ガイドシャフト、25…圧縮バネ、
26…右側板、26a…外側面、26b…ガイドシャフト支持部、
27…右側ガイドシャフト、28…シャフト、
29…ホルダーブラケット、29a…連結部(底板部)、29b…左側板部、
29b1…ホルダーカバー取付け片、29b2…ガイドシャフト支持片、
29c…右側板部、29c1…ホルダーカバー取付け片、
29c2…チルト軸逃げ孔、29c3…シャフトカシメ孔、
30…ホルダーカバー、30a…上面、
30b,30c…ホルダーブラケット取付け片、30d…ガイドシャフト支持部、
29,30…カメラ支持枠体、
31…チルト軸、32…チルト軸支持板、32a…ボス孔、
40…カメラ移動機構部(遊星歯車機構部)、
41…チルトモータ、41a…ステータ部、41b…ロータ部、
42…ステータ支持板、43…軸受、44…チルトモータの回転軸(チルト軸)、
45…L字状板、45a…中心孔、45b…孔、
46…シャフト、47…遊星歯車、
48…太陽歯車支持板(内歯歯車支持板)、48a…太陽歯車(内歯歯車)、
48b…平板部、48c…台形状固定部、48d…フレーム嵌め込み部、
49…シャフト、50…リンクアーム、
K…撮影レンズの光軸、L…撮影レンズの頂点、O…ドームカバーの中心点、
P…チルト回動中心、Q…ドームカバーの天頂点、
R…ドームカバーの内壁面の半径、
S…ドームカバーの内壁面と撮影レンズとの間に生じる隙間 、
Yn…チルト回動中心Pと撮影レンズの頂点との間の距離、
Y0…距離Ynが一番長い距離、Y1…距離Ynが一番短い距離。

Claims (6)

  1. 撮影レンズをカメラ筐体の一端側に有するカメラと、
    前記カメラ筐体の対向する一対の側面それぞれと対向する一対の側板部と、この一対の側板部に取り付けられて前記カメラを前記撮影レンズの光軸の方向に移動可能に案内する案内部材と、前記一対の側板部をコ字状に連結する連結部とを少なくとも有し、且つ、前記カメラと一体に所定のチルト回動中心まわりに回動するカメラ支持枠体と、
    前記一対の側板部の外側面に各一端を支持され、且つ、前記チルト回動中心上に設けられた一対のチルト軸と、
    前記一対のチルト軸の各他端をそれぞれ支持する一対の側板を底板上に立設したフレームと、
    前記一対のチルト軸のうちの一方をチルト方向に回動させるアクチュエータと、
    前記カメラ支持枠体と一体に前記カメラを前記一対のチルト軸を中心にしてチルトさせる動作に協働して、チルト回動動作に伴い前記チルト回動中心と前記撮影レンズの頂点との間の距離を変化させるように前記カメラを前記光軸の方向に移動させるカメラ移動機構部と、
    を備えたことを特徴とする監視カメラ装置のチルト機構。
  2. 前記アクチュエータは、前記一方のチルト軸を回転軸とし、この回転軸を前記フレームの一対の側板のうちの一方に取り付けられたステータ支持板を介して軸支するステータ部と、前記ステータ部と対向して前記回転軸と一体に回転すると共に前記カメラ支持枠体の一対の側板部のうちの一方に一体的に固着させたロータ部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の監視カメラ装置のチルト機構。
  3. 前記カメラを覆う半球状のドームカバーを備え、
    前記一対のチルト軸が前記フレームの底板と平行な同一線上で前記ドームカバーの中心点よりも天頂点側に配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の監視カメラ装置のチルト機構。
  4. 前記光軸が前記フレームの底板に対して略平行なチルト角0°の状態から前記カメラを前記ドームカバーの天頂点側に向かって所定のチルト角までチルトさせるに伴い、前記カメラ移動機構部は前記カメラを前記光軸に沿って前記カメラ筐体の他端側を先頭に移動させることを特徴とする請求項1記載〜請求項3のいずれか1項記載の監視カメラ装置のチルト機構。
  5. 前記カメラ移動手段は、
    前記カメラ支持枠体の一方の側板部上で前記一方のチルト軸に対して前記光軸の方向に沿って偏心した位置に軸支された遊星歯車と、
    前記フレームの底板上に立設され、且つ、前記一方のチルト軸を中心にして前記カメラ支持枠体と一体に回動する前記遊星歯車と噛合して、この回動動作に伴って前記遊星歯車を自転しながら公転させる太陽歯車を有する太陽歯車支持板と、
    前記カメラ筐体の一方の側面に設定された回動軸線まわりに一端側が回動可能に軸支され、且つ、他端側を前記遊星歯車の偏心した位置で回動可能に連結されたリンクアームと、を備え、
    前記遊星歯車が前記太陽歯車に噛合して自転しながら公転したときに、前記遊星歯車に連結された前記リンクアームが前記回動軸線まわりに回動することで、前記カメラを前記案内部材に沿って前記撮影レンズの光軸の方向に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の監視カメラ装置のチルト機構。
  6. チルト動作における前記カメラに対し少なくとも前記光軸の方向に重力が付与される姿勢で、前記カメラに対し前記重力と逆らう方向に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の監視カメラ装置のチルト機構。
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