JP2010107064A - 室圧制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 省エネルギ化を効果的にし得るとともに対象室の換気性も向上できる室圧制御システムを提供する。
【解決手段】室圧調整用の制御手段13は、排気ファン5の出力feを設定固定出力fesに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を実行するとともに、この基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下において給気ファン3の出力foが設定上限出力foa以上に上昇すると、給気ファン3の出力foを設定上限出力foaに固定した状態で室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する給気側上限モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場や研究所等におけるクリーンルームや実験室などに適用する室圧制御システムに関し、詳しくは、室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムに関する。
従来、この種の室圧制御システムとしては、種々の室圧変化要因に対して対象室の室圧を設定室圧に調整・維持するのに、室圧センサによる検出室圧に基づいた給気ファンの出力調整(略言すれば、給気ファンによる対象室への給気量の調整)だけで対象室の室圧を設定室圧に調整するようにしたものがあった(この従来システムを示す文献は見当たらないが下記の特許文献1には類似システムが示されている)。
実開平4−120554号公報
しかし、上記の従来システムでは、対象室への給気量をダンパにより調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整するシステムに比べ、ダンパの通気抵抗分だけ給気ファンの必要出力を低減でき、その分、省エネルギ面で有利であるが、室圧が過小になるのを防ぐための室圧の上昇側への調整を常に給気ファンの出力上昇のみにより行なう為、対象室の使用状況などによっては室圧を設定室圧に調整・維持するのに、給気ファンの出力をかなりの高出力に調整・維持することが必要になって給気ファンの消費動力が嵩み、また、これに加え給気量の増加で取入室外空気に対する空調処理の処理負荷が増大するなどのこともあり、この点、一層の省エネルギ化を達成する上で未だ改善の余地がある問題があった。
また、上記の従来システムでは、室圧が過大になるのを防ぐための室圧の低下側への調整も常に給気ファンの出力低下のみにより行なう為、対象室の使用状況などによっては室圧を設定室圧に調整・維持するのに、給気ファンの出力をかなりの低出力に調整・維持することが必要になって対象室の換気性が大きく低下し、この点、対象室の換気性を良好に保つ上でも未だ改善の余地がある問題があった。
なお、これらの問題は、種々の室圧変化要因に対して対象室の室圧を設定室圧に調整・維持するのに、室圧センサによる検出室圧に基づいた排気ファンの出力調整(略言すれば、排気ファンによる対象室から排気量の調整)だけで対象室の室圧を設定室圧に調整するようにした場合でも、給気ファン側と排気ファン側との相違があるだけで同様に生じるものである。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な制御形態で対象室の室圧を調整することにより上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
る。
本発明の第1特徴構成は室圧制御システムに係り、その特徴は、
室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
前記制御手段は、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室からの総排気量を設定総排気量に維持するように前記排気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を実行するとともに、
この基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下において前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定上限出力以上に上昇すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定上限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する給気側上限モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下で給気ファンの出力が給気ファン用の設定上限出力以上に上昇すると給気側上限モードの排気ファン主体調整運転に運転を切り換え、その切り換え後における給気側上限モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファンの出力を給気ファン用の設定上限出力に固定した状態で、室圧が過小になるのを防ぐための室圧の上昇側への調整を排気ファンの出力低下により行なう形態になることから、先述の従来システムの如く室圧が過小になるのを防ぐための室圧の上昇側への調整を常に給気ファンの出力上昇のみにより行なうのに比べ、給気ファン出力の固定による上昇制限分と排気ファンの出力低下分とを合わせた分、システム全体としてのファン消費動力を低減することができて、また、給気量の上昇制限分、取入室外空気に対する空調処理の処理負荷を低減できるなどのこともあって、省エネルギ化を一層効果的に達成することができる。
また、排気ファンの出力を設定固定出力に固定した状態で、又は、対象室からの総排気量を設定総排気量に維持するように排気ファンの出力を調整しながら、給気ファンの出力調整より対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を基本の運転とするから、これとは逆に給気ファンの出力を固定した状態で排気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する排気ファン主体調整運転を基本の運転とする方式に比べ、室内清浄度の維持などのために対象室を室外よりも陽圧に保つ場合に一層好適な室圧制御システムとすることができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、給気側上限モードの排気ファン主体調整運転の実行下において、前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定固定出力よりも低い排気ファン用の下限側設定閾出力以下に低下すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の下限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する上限側モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、給気側上限モードの排気ファン主体調整運転の実行下において排気ファンの出力が排気ファン用の設定固定出力よりも低い排気ファン用の下限側設定閾出力以下に低下すると、排気ファンの出力を排気ファン用の下限側設定閾出力に固定した状態で室圧センサによる検出室圧に基づき給気ファンの出力を調整して対象室の室圧を設定室圧に調整する上限側モードの給気ファン主体調整運転に運転を切り換えるから、即ち、基本的には基本モードの給気ファン主体調整運転と同じく排気ファンの出力を固定した状態で給気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する運転に戻るから、先述の従来システムの如く給気ファンの出力調整だけで室圧変動に対応するのに比べ、室圧変動に対する対応幅を一層広く確保することができる。
本発明の第3特徴構成は室圧制御システムに係り、その特徴は、
室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
前記制御手段は、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室からの総排気量を設定総排気量に維持するように前記排気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を実行するとともに、
この基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下において前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定下限出力以下に低下すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定下限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する給気側下限モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下で給気ファンの出力が給気ファン用の設定下限出力以下に低下すると給気側下限モードの排気ファン主体調整運転に運転を切り換え、その切り換え後における給気側下限モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファンの出力を給気ファン用の設定下限出力に固定した状態で、室圧が過大になるのを防ぐための室圧の低下側への調整を排気ファンの出力上昇により行なう形態になることから、先述の従来システムの如く室圧が過大になるのを防ぐための室圧の低下側への調整を常に給気ファンの出力低下のみにより行なうのに比べ、給気ファン出力の固定による低下制限と排気ファンの出力上昇とにより対象室の換気性低下を抑止することができて、対象室の換気性を一層良好に保つことができる。
また、第1特徴構成と同様、排気ファンの出力を設定固定出力に固定した状態で、又は、対象室からの総排気量を設定総排気量に維持するように排気ファンの出力を調整しながら、給気ファンの出力調整より対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を基本の運転とするから、これとは逆に給気ファンの出力を固定した状態で排気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する排気ファン主体調整運転を基本の運転とする方式に比べ、室内清浄度の維持などのために対象室を室外よりも陽圧に保つ場合に一層好適な室圧制御システムとすることができる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、給気側下限モードの排気ファン主体調整運転の実行下において、前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定固定出力よりも高い排気ファン用の上限側設定閾出力以上に上昇すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の上限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する下限側モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、給気側下限モードの排気ファン主体調整運転の実行下において排気ファンの出力が排気ファン用の設定固定出力よりも高い排気ファン用の上限側設定閾出力以上に上昇すると、排気ファンの出力を排気ファン用の上限側設定閾出力に固定した状態で室圧センサによる検出室圧に基づき給気ファンの出力を調整して対象室の室圧を設定室圧に調整する下限側モードの給気ファン主体調整運転に運転を切り換えるから、即ち、基本的には基本モードの給気ファン主体調整運転と同じく排気ファンの出力を固定した状態で給気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する運転に戻るから、先述の従来システムの如く給気ファンの出力調整だけで室圧変動に対応するのに比べ、室圧変動に対する対応幅を一層広く確保することができる。
なお、本発明の実施においては、第1特徴構成と第3特徴構成とを組み合せ実施するのが好ましく、また、その場合は第2特徴構成と第4特徴構成も組み合せ実施するのが一層好ましい。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、給気ファン主体調整運転において前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整するのに、前記給気ファンを前記対象室に接続する給気路の路内圧力を路内圧センサにより検出して、この検出路内圧に応じ前記給気ファンの出力を調整することで前記給気路の路内圧を設定路内圧に調整する給気側の路内圧調整制御を実行するとともに、それに併行して、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも上昇すると前記給気路の設定路内圧を低下側に変更し、かつ、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも低下すると前記給気路の設定路内圧を上昇側に変更する給気側の路内圧変更制御を実行する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、給気ファン主体調整運転の際、室圧センサによる検出室圧の変化に対し、上記給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を介する間接的な給気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整するから、これら給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を介さず室圧センサによる検出室圧に応じ直接的に給気ファンの出力を調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整する方式に比べ、給気ファンの出力変化そのものに起因する室圧変動を抑止し得るなど、給気ファン主体調整運転時における室圧制御の安定性を効果的に高めることができる。
また、給気側の路内圧変更制御の実行形態として、室圧センサによる検出室圧が設定室圧の許容範囲を上昇側又は低下側に逸脱した状態が設定許容時間を越えて継続したとき、給気路の設定路内圧を所定の変化速度で漸次的に所定幅だけ低下側又は上昇側に変更するなどの実行形態を採れば、給気ファン主体調整運転時における室圧制御の安定性を一層効果的に高めることができる。
本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、排気ファン主体調整運転の実行時に給気側の路内圧調整制御は停止した状態で給気側の路内圧変更制御を継続する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、給気側の路内圧調整制御を停止する排気ファン主体調整運転の際も、給気路の設定路内圧を室圧センサによる検出室圧に応じて変更する給気側の路内圧変更制御は継続するから、次に排気ファン主体調整運転から給気ファン主体調整運転に運転を切り換えて給気側の路内圧調整制御を再開するとき、その再開時の室圧に対し適切に対応した設定路内圧の状態で給気側の路内圧調整制御を再開することができ、これにより給気ファン主体運転時における室圧制御の安定性を一層効果的に高めることができる。
なお、第5及び第6特徴構成では、給気ファン主体調整運転において給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御により給気ファンの出力を調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整するが、これと同様に、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施にあたり、排気ファン主体調整運転において排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御により排気ファンの出力を調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整するようにしてもよい。
即ち、この場合、前記制御手段は、排気ファン主体調整運転において前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整するのに、前記排気ファンを前記対象室に接続する排気路の路内圧力を路内圧センサにより検出して、この検出路内圧に応じ前記排気ファンの出力を調整することで前記排気路の路内圧を設定路内圧に調整する排気側の路内圧調整制御を実行するとともに、それに併行して、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも上昇すると前記排気路の設定路内圧を低下側に変更し、かつ、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも低下すると前記排気路の設定路内圧を上昇側に変更する排気側の路内圧変更制御を実行する構成にする。
また、前記制御手段は、給気ファン主体調整運転の実行時に排気側の路内圧調整制御は停止した状態で排気側の路内圧変更制御を継続する構成にする。
本発明の第7特徴構成は実圧制御システムに係り、その特徴は、
室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
前記制御手段は、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室への総給気量を設定総給気量に維持するように前記給気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの排気ファン主体調整運転を実行するとともに、
この基本モードの排気ファン主体調整運転の実行下において前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定上限出力以上に上昇すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定上限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する排気側上限モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、基本モードの排気ファン主体調整運転の実行下で排気ファンの出力が排気ファン用の設定上限出力以上に上昇すると排気側上限モードの給気ファン主体調整運転に運転を切り換え、その切り換え後における排気側上限モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファンの出力を排気ファン用の設定上限出力に固定した状態で、室圧が過大になるのを防止するための室圧の低下側への調整を給気ファンの出力低下により行なう形態になることから、先述の如く室圧が過大になるのを防ぐための室圧の低下側への調整を常に排気ファンの出力上昇のみにより行なうのに比べ、排気ファン出力の固定による上昇制限分と給気ファンの出力低下分とを合わせた分、システム全体としてのファン消費動力を低減することができて、また、給気量の低下分、取入室外空気に対する空調処理の処理負荷を低減できるなどのこともあって、省エネルギ化を一層効果的に達成することができる。
また、給気ファンの出力を設定固定出力に固定した状態で、又は、対象室からの総給気量を設定総給気量に維持するように給気ファンの出力を調整しながら、排気ファンの出力調整より対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの排気ファン主体調整運転を基本の運転とするから、これとは逆に排気ファンの出力を固定した状態で給気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する給気ファン主体調整運転を基本の運転とする方式に比べ、汚染物質の室外漏洩を防止するなどのために対象室を室外よりも陰圧に保つ場合に一層好適な室圧制御システムとすることができる。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、排気側上限モードの給気ファン主体調整運転の実行下において、前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定固定出力よりも低い給気ファン用の下限側設定閾出力以下に低下すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の下限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する上限側モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、排気側上限モードの給気ファン主体調整運転の実行下において給気ファンの出力が給気ファン用の設定固定出力よりも低い給気ファン用の下限側設定閾出力以下に低下すると、給気ファンの出力を給気ファン用の下限側設定閾出力に固定した状態で室圧センサによる検出室圧に基づき排気ファンの出力を調整して対象室の室圧を設定室圧に調整する上限側モードの排気ファン主体調整運転に運転を切り換えるから、即ち、基本的には基本モードの排気ファン主体調整運転と同じく給気ファンの出力を固定した状態で排気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する運転に戻るから、先述の如く排気ファンの出力調整だけで室圧変動に対応するのに比べ、室圧変動に対する対応幅を一層広く確保することができる。
本発明の第9特徴構成は室圧制御システムに係り、その特徴は、
室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
前記制御手段は、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室への総給気量を設定総給気量に維持するように前記給気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの排気ファン主体調整運転を実行するとともに、
この基本モードの排気ファン主体調整運転の実行下において前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定下限出力以下に低下すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定下限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する排気側下限モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、基本モードの排気ファン主体調整運転の実行下で排気ファンの出力が排気ファン用の設定下限出力以下に低下すると排気側下限モードの給気ファン主体調整運転に運転を切り換え、その切り換え後における排気側下限モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファンの出力を排気ファン用の設定下限出力に固定した状態で、室圧が過小になるのを防ぐための室圧の上昇側への調整を給気ファンの出力上昇により行なう形態になることから、先述の従来システムの如く室圧が過小になるのを防ぐための室圧の上昇側への調整を常に排気ファンの出力低下のみにより行なうのに比べ、排気ファン出力の固定による低下制限と給気ファンの出力上昇とにより対象室の換気性低下を抑止することができて、対象室の換気性を一層良好に保つことができる。
また、第7特徴構成と同様、給気ファンの出力を設定固定出力に固定した状態で、又は、対象室からの総給気量を設定総給気量に維持するように給気ファンの出力を調整しながら、排気ファンの出力調整より対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの排気ファン主体調整運転を基本の運転とするから、これとは逆に排気ファンの出力を固定した状態で給気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する給気ファン主体調整運転を基本の運転とする方式に比べ、汚染物質の室外漏洩を防止するなどのために対象室を室外よりも陰圧に保つ場合に一層好適な室圧制御システムとすることができる。
本発明の第10特徴構成は、第9特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、排気側下限モードの給気ファン主体調整運転の実行下において、前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定固定出力よりも高い給気ファン用の上限側設定閾出力以上に上昇すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の上限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する下限側モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、排気側下限モードの給気ファン主体調整運転の実行下において給気ファンの出力が給気ファン用の設定固定出力よりも高い給気ファン用の上限側設定閾出力以上に上昇すると、給気ファンの出力を給気ファン用の上限側設定閾出力に固定した状態で室圧センサによる検出室圧に基づき排気ファンの出力を調整して対象室の室圧を設定室圧に調整する下限側モードの排気ファン主体調整運転に運転を切り換えるから、即ち、基本的には基本モードの排気ファン主体調整運転と同じく給気ファンの出力を固定した状態で排気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整する運転に戻るから、先述の如く排気ファンの出力調整だけで室圧変動に対応するのに比べ、室圧変動に対する対応幅を一層広く確保することができる。
なお、本発明の実施においては、第7特徴構成と第9特徴構成とを組み合わせ実施するのが好ましく、また、その場合は第8特徴構成と第10特徴構成も組み合わせ実施するのが一層好ましい。
本発明の第11特徴構成は、第7〜第10特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、排気ファン主体調整運転において前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整するのに、前記排気ファンを前記対象室に接続する排気路の路内圧力を路内圧センサにより検出して、この検出路内圧に応じ前記排気ファンの出力を調整することで前記排気路の路内圧を設定路内圧に調整する排気側の路内圧調整制御を実行するとともに、それに併行して、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも上昇すると前記排気路の設定路内圧を低下側に変更し、かつ、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも低下すると前記排気路の設定路内圧を上昇側に変更する排気側の路内圧変更制御を実行する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、排気ファン主体調整運転の際、室圧センサによる検出室圧の変化に対し、上記排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を介する間接的な排気ファンの出力調整により対象室の室圧を設定室圧に調整するから、これら排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を介さず室圧センサによる検出室圧に応じ直接的に排気ファンの出力を調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整する方式に比べ、排気ファンの出力変化そのものに起因する室圧変動を抑止し得るなど、排気ファン主体調整運転時における室圧制御の安定性を効果的に高めることができる。
また、排気側の路内圧変更制御の実行形態として、室圧センサによる検出室圧が設定室圧の許容範囲を上昇側又は低下側に逸脱した状態が設定許容時間を越えて継続したとき、排気路の設定路内圧を所定の変化速度で漸次的に所定幅だけ低下側又は上昇側に変更するなどの実行形態を採れば、排気ファン主体調整運転時における室圧制御の安定性を一層効果的に高めることができる。
本発明の第12特徴構成は、第11特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御手段は、給気ファン主体調整運転の実行時に排気側の路内圧調整制御は停止した状態で排気側の路内圧変更制御を継続する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、排気側の路内圧調整制御を停止する給気ファン主体調整運転の際も、排気路の設定路内圧を室圧センサによる検出室圧に応じて変更する排気側の路内圧変更制御は継続するから、次に給気ファン主体調整運転から排気ファン主体調整運転に運転を切り換えて排気側の路内圧調整制御を再開するとき、その再開時の室圧に対し適切に対応した設定路内圧の状態で排気側の路内圧調整制御を再開することができ、これにより排気ファン主体運転時における室圧制御の安定性を一層効果的に高めることができる。
なお、第11及び第12特徴構成では、排気ファン主体調整運転において排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御により排気ファンの出力を調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整するが、これと同様に、第7〜第10特徴構成のいずれかの実施にあたり、給気ファン主体調整運転において給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御により給気ファンの出力を調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整するようにしてもよい。
即ち、この場合、前記制御手段は、給気ファン主体調整運転において前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整するのに、前記給気ファンを前記対象室に接続する給気路の路内圧力を路内圧センサにより検出して、この検出路内圧に応じ前記給気ファンの出力を調整することで前記給気路の路内圧を設定路内圧に調整する給気側の路内圧調整制御を実行するとともに、それに併行して、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも上昇すると前記給気路の設定路内圧を低下側に変更し、かつ、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも低下すると前記給気路の設定路内圧を上昇側に変更する給気側の路内圧変更制御を実行する構成にする。
また、前記制御手段は、排気ファン主体調整運転の実行時に給気側の路内圧調整制御は停止した状態で給気側の路内圧変更制御を継続する構成にする。
以上説明した本発明の実施にあたり、第1及び第3特徴構成を組み合わせ実施する給気側基本の運転形態(好ましくは第1〜第4特徴構成を組み合わせ実施する運転形態)と、第7及び第9特徴構成を組み合わせ実施する排気側基本の運転形態(好ましくは第7〜第10特徴構成を組み合わせ実施する運転形態)とを、制御手段に対する切換指令の付与などにより適宜切り換えて実施できるようにすれば、一層機能性や汎用性に優れた室圧制御システムにすることができる。
因みに、ファン消費動力の低減を図るとともに対象室の換気性向上を図るには、室圧センサによる検出室圧に基づき給気ファンの出力と排気ファンの出力とを背反的にかつ併行して同時に調整することで対象室の室圧を設定室圧に調整する別方式の室圧制御システムも考えられるが、この別方式の室圧制御システムの場合、同時に実行する給気ファンの出力調整と排気ファンの出力調整とが相互干渉して、その相互干渉のために室圧制御が不安定になり易いものとなる。
これに対し、本発明の上記第1〜第12特徴構成によれば、このような相互干渉に起因する室圧制御の不安定化を防止して室圧制御の安定性を一層高く確保することができる。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の室圧制御システムを適用した空調設備の構成図であり、1は室圧調整の対象室、2は室外空気である外気OAを温湿度調整する外調機、3は外調機2で調整した調整外気OAを給気路4を通じて対象室1に供給する外気導入ファンとしての給気ファン、5は排気路6を通じ対象室1の室内空気を排気EAとして室外に排出する排気ファンである。
また、この設備では、給気路4に空調機7及び循環ファン8を介装するとともに、排気路6から分岐した還気路9を循環ファン8よりも上流側で空調機7の入口に接続してある。
つまり、外調機2から給気ファン3により送給される調整外気OAと、循環ファン8による空気循環において還気路9を通じ導かれる還気RAとしての室内空気とを空調機7に供給して、それら調整外気OAと還気RAとの混合空気を空調機7でさらに温湿度調整し、その温湿度調整した混合空気OA・RAを対象室1に供給する。
なお、10は対象室1の室内空気を個別排気EA′として室内の特定箇所から個別排気路11を通じ排気ファン5による排気EAとは別に室外に排出する個別排気ファンであり、この個別排気ファン10による個別排気は必要に応じて随時に実施される。
この空調設備では、外調機2から対象室1に供給する調整外気OAと、排気ファン5及び個別排気ファン10により対象室1から排出する排気EA及び個別排気EA′との風量バランスにより対象室1の室圧pが決まるが、この対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する室圧制御については、対象室1の室圧p(本例では対象室1の室内外差圧)を検出する室圧センサ12を設けるとともに、給気ファン3及び排気ファン5の夫々をインバータ制御による出力可変のファンにしてある。
そして、制御手段として室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3又は排気ファン5の出力を調整して対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する室圧制御器13を装備してあり、具体的には、この室圧制御器13は次の(イ)〜(ホ)の制御動作を行う構成にしてある(図2参照)。
(イ)室圧制御の起動指令が付与されると基本運転として基本モードの給気ファン主体調整運転(図2の(c))を開始する。
この基本モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファン5の出力feを設定固定出力fesに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
なお、この基本モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファン5の出力feを設定固定出力fesに固定するのに代えて、排気ファン5による排気量と個別排気ファン10による個別排気量との和である対象室1からの総排気量Qeを設定総排気量Qesに維持するように排気ファン5の出力feを調整しながら、室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する運転形態を採用してもよい。
(ロ)基本モードの給気ファン主体調整運転(図2の(c))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定上限出力foa以上に上昇すると、給気側上限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(b))に運転を切り換える。
この給気側上限モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファン3の出力foを給気ファン用の設定上限出力foaに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
(ハ)一方、基本モードの給気ファン主体調整運転(図2の(c))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定下限出力fob以下に低下すると、給気側下限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(d))に運転を切り換える。
この給気側下限モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファン3の出力foを給気ファン用の設定下限出力fobに固定した状態で室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
(ニ)給気側上限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(b))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定固定出力fesよりも低い排気ファン用の下限側設定閾出力feb以下に低下すると、上限側モードの給気ファン主体調整運転(図2の(a))に運転を切り換える。
この上限側モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファン5の出力feを排気ファン用の下限側設定閾出力febに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
なお、給気側上限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(b))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定固定出力fes(又は、それよりも高い排気ファン用の上限側設定閾出力fea)以上に上昇すると、基本モードの給気ファン主体調整運転(図2の(c))に復帰する。
また、上限側モードの給気ファン主体調整運転(図2の(a))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定上限出力foa以下に低下すると、給気側上限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(b))に復帰する。
(ホ)給気側下限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(d))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定固定出力fesよりも高い排気ファン用の上限側設定閾出力fea以上に上昇すると、下限側モードの給気ファン主体調整運転(図2の(e))に運転を切り換える。
この下限側モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファン5の出力feを排気ファン用の上限側設定閾出力feaに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
なお、給気側下限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(d))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定固定出力fes(又は、それよりも低い排気ファン用の下限側設定閾出力feb)以下に低下すると、基本モードの給気ファン主体調整運転(図2の(c))に復帰する。
また、下限側モードの給気ファン主体調整運転(図2の(e))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定下限出力fob以上に上昇すると、給気側下限モードの排気ファン主体調整運転(図2の(d))に復帰する。
以上の例では、循環ファン8により室内空気の一部を循環させる形式の空調設備に本発明の室圧制御システムを適用した場合を示したが、適用対象の設備は、図3に示す如く外調機2による調整外気OAのみを給気ファン3により給気路4を通じ対象室1に供給する全外気方式の空調設備などであってもよい。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、各々の給気ファン主体調整運転において対象室1の室圧pを設定室圧psに調整するのに、給気ファン3の出力foを室圧センサ12による検出室圧pに応じて直接的に調整する例を示したが、この第2実施形態では、前述した各々の給気ファン主体調整運転において給気ファン3の出力foを室圧センサ12による検出室圧psに基づき調整するのに、給気ファン3の出力foを給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を介して間接的に調整するようにしてあり、この給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御について、室圧制御器13は次の(ヘ)〜(チ)の制御動作を行なう構成にしてある(図3参照)。
(ヘ)前述した基本モード、上限側モード、下限側モード夫々の給気ファン主体調整運転(図2の(c),(a),(e))では、給気側の路内圧調整制御として、給気路4に設けた路内圧センサ14により給気路4の路内圧po(静圧)を検出するとともに、この検出路内圧poに応じ給気ファン3の出力foを調整することで給気路4の路内圧poを設定路内圧posに調整する。
(ト)また、これら給気ファン主体調整運転では、上記給気側の路内圧調整制御に伴い給気側の路内圧変更制御として、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psよりも上昇すると給気路4の設定路内圧posを低下側に変更し、かつ、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psよりも低下すると給気路4の設定路内圧posを上昇側に変更する。
具体的には、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psの許容範囲を上昇側又は低下側に逸脱した状態が設定許容時間tsを越えて継続したとき、給気路4の設定路内圧posを所定の変化速度で漸次的に所定幅だけ低下側又は上昇側に変更する。
(チ)さらに、前述した給気側上限モード、給気側下限モード夫々の排気ファン主体調整運転(図2の(b),(d))では給気側の路内圧調整制御を停止するが、給気側の路内圧変更制御は引き続き継続し、これにより、次に排気ファン主体調整運転から給気ファン主体調整運転に運転を切り換えて給気側の路内圧調整制御を再開する際の室圧制御の安定性を高める。
なお、図2に示す如く基本モードの給気ファン主体調整運転を基本運転として、各時点における給気ファン3や排気ファン5の出力fo,feに応じ運転を切り換える点、並びに、給気側上限モード、給気側下限モード夫々の排気ファン主体調整運転において排気ファン5の出力feを室圧センサ12による検出室圧pに応じて直接的に調整する点は第1実施形態と同じである。
上記例では、給気ファン主体調整運転において給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を採用する場合を示したが、これと同様に、各々の排気ファン主体調整運転において室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整するのに排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を採用してもよい。
即ち、給気側上限モード、給気側下限モード夫々の排気ファン主体調整運転(図2の(b),(d))で、排気側の路内圧調整制御として(図4参照)、排気路6に設けた路内圧センサ15により排気路6の路内圧pe(静圧)を検出するとともに、この検出路内圧peに応じ排気ファン5の出力feを調整することで排気路6の路内圧peを設定路内圧pesに調整する。
また、この排気側の路内圧調整制御に伴い、排気側の路内圧変更制御として、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psよりも上昇すると排気路6の設定路内圧pesを低下側に変更し、かつ、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psよりも低下すると排気路6の設定路内圧pesを上昇側に変更する。
この場合、各々の給気ファン主体調整運転では排気側の路内圧調整制御を停止するが、排気側の路内圧変更制御は引き続き継続させるようにしてもよい。
給気側や排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を採用した上記の如き室圧制御システムは図3に示す全外気方式の空調設備に限らず、図1に示す如き一部循環方式の空調設備などにも適用することができる。
〔第3実施形態〕
上述の第1,第2実施形態では、基本モードの給気ファン主体調整運転を基本運転とする例を示したが、この第3実施形態では、排気ファン主体調整運転を基本運転とする例を示す。
つまり、制御手段としての前述の室圧制御器13は次の(イ′)〜(ホ′)の制御動作を実行する構成にしてある(図5参照)。
(イ′)室圧制御の起動指令が付与されると基本運転として基本モードの排気ファン主体調整運転(図5の(c))を開始する。
この基本モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファン3の出力foを設定固定出力fosに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
なお、図3において破線で示す如く、必要時に個別給気OA′として対象室1の特定箇所に外部空気を個別給気路16を通じて供給する個別給気ファン17などがある場合、この基本モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファン3の出力foを設定固定出力fosに固定するのに代えて、給気ファン3による給気量と個別給気ファン17による個別給気量との和である対象室への総給気量Qoを設定総排気量Qosに維持するように給気ファン3の出力foを調整しながら、室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する運転形態を採用してもよい。
(ロ′)基本モードの排気ファン主体調整運転(図5の(c))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定上限出力fea以上に上昇すると、排気側上限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(b))に運転を切り換える。
この排気側上限モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファン5の出力feを排気ファン用の設定上限出力feaに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
(ハ′)一方、基本モードの排気ファン主体調整運転(図5の(c))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定下限出力feb以下に低下すると、排気側下限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(d))に運転を切り換える。
この排気側下限モードの給気ファン主体調整運転では、排気ファン5の出力feを排気ファン用の設定下限出力febに固定した状態で室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
(ニ′)排気側上限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(b))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定固定出力fosよりも低い給気ファン用の下限側設定閾出力fob以下に低下すると、上限側モードの排気ファン主体調整運転(図5の(a))に運転を切り換える。
この上限側モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファン3の出力foを給気ファン用の下限側設定閾出力fobに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
なお、排気側上限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(b))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定固定出力fos(又は、それよりも高い給気ファン用の上限側設定閾出力foa)以上に上昇すると、基本モードの排気ファン主体調整運転(図5の(c))に復帰する。
また、上限側モードの排気ファン主体調整運転(図5の(a))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定上限出力fea以下に低下すると、排気側上限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(b))に復帰する。
(ホ)排気側下限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(d))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定固定出力fosよりも高い給気ファン用の上限側設定閾出力foa以上に上昇すると、下限側モードの排気ファン主体調整運転(図5の(e))に運転を切り換える。
この下限側モードの排気ファン主体調整運転では、給気ファン3の出力foを給気ファン用の上限側設定閾出力foaに固定した状態で、室圧センサ12による検出室圧pに基づき排気ファン5の出力feを調整することにより対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する。
なお、排気側下限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(d))を実施している状況下で給気ファン3の出力foが給気ファン用の設定固定出力fos(又は、それよりも低い給気ファン用の下限側設定閾出力fob)以下に低下すると、基本モードの排気ファン主体調整運転(図5の(c))に復帰する。
また、下限側モードの排気ファン主体調整運転(図5の(e))を実施している状況下で排気ファン5の出力feが排気ファン用の設定下限出力feb以上に上昇すると、排気側下限モードの給気ファン主体調整運転(図5の(d))に復帰する。
この第3実施形態では、各々の排気ファン主体調整運転において排気ファン5の出力feを室圧センサ12による検出室圧psに基づき調整するのに、排気ファン5の出力feを排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を介して間接的に調整するようにしてあり、この排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御について、室圧制御器13は次の(ヘ′)〜(チ′)の制御動作を行なう構成にしてある(図4参照)。
(ヘ′)前述した基本モード、上限側モード、下限側モード夫々の排気ファン主体調整運転(図5の(c),(a),(e))では、排気側の路内圧調整制御として、排気路6に設けた路内圧センサ15により排気路6の路内圧pe(静圧)を検出するとともに、この検出路内圧peに応じ排気ファン5の出力feを調整することで排気路6の路内圧peを設定路内圧pesに調整する。
(ト′)また、これら排気ファン主体調整運転では、上記排気側の路内圧調整制御に伴い排気側の路内圧変更制御として、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psよりも上昇すると排気路6の設定路内圧pesを低下側に変更し、かつ、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psよりも低下すると排気路6の設定路内圧pesを上昇側に変更する。
具体的には、室圧センサ12による検出室圧pが設定室圧psの許容範囲を上昇側又は低下側に逸脱した状態が設定許容時間tsを越えて継続したとき、排気路6の設定路内圧pesを所定の変化速度で漸次的に所定幅だけ低下側又は上昇側に変更する。
(チ′)さらに、排気側上限モード、排気側下限モード夫々の給気ファン主体調整運転(図5の(b),(d))では排気側の路内圧調整制御を停止するが、排気側の路内圧変更制御は引き続き継続し、これにより、次に給気ファン主体調整運転から排気ファン主体調整運転に運転を切り換えて排気側の路内圧調整制御を再開する際の室圧制御の安定性を高める。
この例では、基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転とする運転形態(図5参照)において、各々の排気ファン主体調整運転で排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を採用する場合を示したが、これと同様に、基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転とする運転形態において、各々の給気ファン主体調整運転で室圧センサ12による検出室圧pに基づき給気ファン3の出力foを調整するのに前述の如き給気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を採用してもよい。
また、基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転とする運転形態において、各々の排気ファン主体調整運転や各々の給気ファン主体調整運転で排気ファン5の出力feや給気ファン3の出力foを室圧センサ12による検出室圧pに基づき調整するのに、第1実施形態と同様、排気ファン5の出力feや給気ファン3の出力foを室圧センサ12による検出室圧pに応じ直接的に調整する方式を採用してもよい。
なお、基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転する運転形態(図5参照)は図1に示す如き一部循環方式の空調設備や図3に示す如き全外気方式の空調設備など種々の方式の設備に適用することができる。
以上、第1及び第2実施形態では基本モードの給気ファン主体調整運転を基本運転とする給気側基本の運転形態(図2)を示し、第3実施形態では基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転とする排気側基本の運転形態(図5)を示したが、これら給気側基本の運転形態(図2)と排気側基本の運転形態(図5)とを室圧制御器13に対する切換指令の付与などにより対象室1の用途や対象室1の使用条件などに応じ適宜切り換えて実施できるようにしてもよい。
本発明の実施において対象室1に供給する室外空気OAは外気に限られるものではなく、対象室1とは別の部屋の室内空気などであってもよい。
基本モードの給気ファン主体調整運転を基本運転とする給気側基本の運転形態(図2)において設定する給気ファン用の設定上限出力foa、給気ファン用の設定下限出力fob、排気ファン用の上限設定閾出力fea、排気ファン用の下限側設定閾出力febの夫々は、基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転とする排気側基本の運転形態(図5)において設定する給気ファン用の上限側設定閾出力foa、給気ファン用の下限側設定閾出力fob、排気ファン用の設定上限出力fea、排気ファン用の設定下限出力febの夫々と同じ出力値である必要はなく、これらの設定出力としては給気ファン用の設定固定出力fosや排気ファン用の設定固定出力fesなどとともに種々の出力値を採用することができる。
また、基本モードの給気ファン主体調整運転を基本運転とする給気側基本の運転形態(図2)において設定する給気ファン用の設定上限出力foa、給気ファン用の設定下限出力fob、排気ファン用の上限設定閾出力fea、排気ファン用の下限側設定閾出力febの夫々を適宜に設定変更できるようにしたり、同様に、基本モードの排気ファン主体調整運転を基本運転とする排気側基本の運転形態(図5)において設定する給気ファン用の上限側設定閾出力foa、給気ファン用の下限側設定閾出力fob、排気ファン用の設定上限出力fea、排気ファン用の設定下限出力febの夫々を適宜に設定変更できるようにし、これにより、種々の用途の対象室に対するシステムの適応性や機能性を一層高めるようにしてもよい。
殊に、給気ファン用の設定上限出力foaや給気ファン用の設定下限出力fobを適宜に設定変更できるようにすれば、上限側モードの給気ファン主体調整運転(図2の(a)や下限側モードの給気ファン主体調整運転(図2の(e))における室圧調整可能範囲を運転条件等に応じて適宜に調整することが可能になり、また、排気ファン用の設定上限出力feaや排気ファン用の設定下限出力febを適宜に設定変更できるようにすれば、上限側モードの排気ファン主体調整運転(図5の(a))や下限側モードの排気ファン主体調整運転(図5の(e))における室圧調整可能範囲を運転条件等に応じて適宜に設定変更することが可能になる。
第1実施形態を示す空調設備及び室圧制御システムの構成図 第1実施形態を示す運転形態の説明図 第2実施形態を示す空調設備及び室圧制御システムの構成図 排気側の路内圧調整制御及び路内圧変更制御を実施する場合のシステム構成図 第3実施形態を示す運転形態の説明図
符号の説明
1 対象室
OA 室外空気
3 給気ファン
EA 室内空気(排気)
5 排気ファン
12 室圧センサ
p 室圧
ps 設定室圧
fo 給気ファンの出力
fe 排気ファンの出力
13 制御手段
foa 給気ファン用の設定上限出力又は上限側設定閾出力
fob 給気ファン用の設定下限出力又は下限側設定閾出力
fos 給気ファン用の設定固定出力
fea 排気ファン用の上限側設定閾出力又は設定上限出力
feb 排気ファン用の下限側設定閾出力又は設定下限出力
fes 排気ファン用の設定固定出力
14 給気路の路内圧センサ
po 給気路の路内圧
pos 給気路の設定路内圧
15 排気路の路内圧センサ
pe 排気路の路内圧
pes 排気路の設定路内圧

Claims (12)

  1. 室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
    この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
    前記制御手段は、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室からの総排気量を設定総排気量に維持するように前記排気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を実行するとともに、
    この基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下において前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定上限出力以上に上昇すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定上限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する給気側上限モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある室圧制御システム。
  2. 前記制御手段は、給気側上限モードの排気ファン主体調整運転の実行下において、前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定固定出力よりも低い排気ファン用の下限側設定閾出力以下に低下すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の下限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する上限側モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある請求項1記載の室圧制御システム。
  3. 室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
    この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
    前記制御手段は、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室からの総排気量を設定総排気量に維持するように前記排気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの給気ファン主体調整運転を実行するとともに、
    この基本モードの給気ファン主体調整運転の実行下において前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定下限出力以下に低下すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定下限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する給気側下限モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある室圧制御システム。
  4. 前記制御手段は、給気側下限モードの排気ファン主体調整運転の実行下において、前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定固定出力よりも高い排気ファン用の上限側設定閾出力以上に上昇すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の上限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する下限側モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある請求項3記載の室圧制御システム。
  5. 前記制御手段は、給気ファン主体調整運転において前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整するのに、前記給気ファンを前記対象室に接続する給気路の路内圧力を路内圧センサにより検出して、この検出路内圧に応じ前記給気ファンの出力を調整することで前記給気路の路内圧を設定路内圧に調整する給気側の路内圧調整制御を実行するとともに、それに併行して、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも上昇すると前記給気路の設定路内圧を低下側に変更し、かつ、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも低下すると前記給気路の設定路内圧を上昇側に変更する給気側の路内圧変更制御を実行する構成にしてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の室圧制御システム。
  6. 前記制御手段は、排気ファン主体調整運転の実行時に給気側の路内圧調整制御は停止した状態で給気側の路内圧変更制御を継続する構成にしてある請求項5記載の室圧制御システム。
  7. 室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
    この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
    前記制御手段は、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室への総給気量を設定総給気量に維持するように前記給気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの排気ファン主体調整運転を実行するとともに、
    この基本モードの排気ファン主体調整運転の実行下において前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定上限出力以上に上昇すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定上限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する排気側上限モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある室圧制御システム。
  8. 前記制御手段は、排気側上限モードの給気ファン主体調整運転の実行下において、前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定固定出力よりも低い給気ファン用の下限側設定閾出力以下に低下すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の下限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する上限側モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある請求項7記載の室圧制御システム。
  9. 室圧調整の対象室に室外空気を供給する給気ファンと、前記対象室の室内空気を室外に排出する排気ファンと、前記対象室の室圧を検出する室圧センサとを設け、
    この室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファン又は前記排気ファンの出力を調整して前記対象室の室圧を設定室圧に調整する制御手段を設けてある室圧制御システムであって、
    前記制御手段は、前記給気ファンの出力を給気ファン用の設定固定出力に固定した状態で、又は、前記対象室への総給気量を設定総給気量に維持するように前記給気ファンの出力を調整しながら、前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する基本モードの排気ファン主体調整運転を実行するとともに、
    この基本モードの排気ファン主体調整運転の実行下において前記排気ファンの出力が排気ファン用の設定下限出力以下に低下すると、前記排気ファンの出力を排気ファン用の設定下限出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記給気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する排気側下限モードの給気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある室圧制御システム。
  10. 前記制御手段は、排気側下限モードの給気ファン主体調整運転の実行下において、前記給気ファンの出力が給気ファン用の設定固定出力よりも高い給気ファン用の上限側設定閾出力以上に上昇すると、前記給気ファンの出力を給気ファン用の上限側設定閾出力に固定した状態で前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整する下限側モードの排気ファン主体調整運転に運転を自動的に切り換える構成にしてある請求項9記載の室圧制御システム。
  11. 前記制御手段は、排気ファン主体調整運転において前記室圧センサによる検出室圧に基づき前記排気ファンの出力を調整することにより前記対象室の室圧を設定室圧に調整するのに、前記排気ファンを前記対象室に接続する排気路の路内圧力を路内圧センサにより検出して、この検出路内圧に応じ前記排気ファンの出力を調整することで前記排気路の路内圧を設定路内圧に調整する排気側の路内圧調整制御を実行するとともに、それに併行して、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも上昇すると前記排気路の設定路内圧を低下側に変更し、かつ、前記室圧センサによる検出室圧が設定室圧よりも低下すると前記排気路の設定路内圧を上昇側に変更する排気側の路内圧変更制御を実行する構成にしてある請求項7〜10のいずれか1項に記載の室圧制御システム。
  12. 前記制御手段は、給気ファン主体調整運転の実行時に排気側の路内圧調整制御は停止した状態で排気側の路内圧変更制御を継続する構成にしてある請求項11記載の室圧制御システム。
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