JP2010106740A5 - - Google Patents

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高圧燃料供給ポンプ
本発明は、内燃機関のエンジンブロックに組付けられる内燃機関の高圧燃料供給ポンプに関し、殊にその組付け機構に関する。
欧州特許公開1519033A2号公報に記載されている高圧燃料供給ポンプの組付け機構では、エンジンに形成された取付け穴(48)に嵌合する外側円筒面部を有するホルダ(46)が開示されており、このホルダ(46)の内側円筒面部にプランジャシール部材が保持されるよう構成されている。
この組付け機構によれば外側円筒面部と内側円筒面部とが一つの部材から加工できるので、外側円筒面部と内側円筒面部の中心を同軸に加工することが可能である。
欧州特許公開1519033A2号公報
しかし、ポンプハウジング(28)に嵌合するシリンダ(案内区域:32)の中心軸線、及びこのシリンダ(案内区域:32)に挿通するプランジャ(ピストン:40)の中心軸線がホルダ(46)の中心軸線に対して同軸に組立てられる保証がない。
このため、プランジャ(ピストン:40)にはサイドフォースが作用し易く、シリンダ(案内区域:32)とプランジャ(ピストン:40)の摺動部の噛付きや摩耗が生じる虞がある。( )内は特許文献1に記載された符号等を示す。
本発明の目的は、高圧燃料供給ポンプを内燃機関のエンジンブロックに取付ける際、エンジンブロックに設けた取付け嵌合孔に対して高圧燃料供給ポンプのシリンダが精度よく位置決めできるようにする点にある。
本発明になる高圧燃料ポンプでは、内燃機関のエンジンブロックに設けた高圧燃料ポンプ取付け嵌合孔に嵌合する外側円筒面部と、高圧燃料ポンプのシリンダの外周に嵌合する円筒嵌合部とを備えるホルダを設け、このホルダは外側円筒面部と円筒嵌合部とが同一部材を加工した一つの部品として構成することで上記目的を達成する。
本発明になる高圧燃料ポンプでは、上記のように構成することで、シリンダに設けられたピストンプランジャ挿通孔の中心軸が内燃機関のエンジンブロックに設けられた取付け嵌合孔の中心軸に対して同軸度が得られやすくなり、駆動機構によってプランジャに与えられるサイドフォースに起因するシリンダとピストンプランジャの噛付きや摩耗を低減できる。
本発明が実施された実施例の基本的構成は以下に説明する通りである。( )内符号は実施例の関連する部位の符号を参考までに示すものである。
ポンプハウジング(1)には中央部に有底の凹所(1A)が形成されている。凹所(1A)の開放端側の内周円筒部に筒状のシリンダ(6)が組合わされ、凹所(1A)を加圧室(11)として区画する。シリンダ(6)に滑合し加圧室(11)内の流体を加圧するピストンプランジャ(2)の往復動によって加圧室(11)内に燃料が吸入され、加圧室(11)で加圧された燃料が吐出弁ユニット(8)を介して吐出口(12)から吐出されるよう構成されている。
そして、シリンダホルダ(7)は内燃機関のエンジンブロック(100)の取付け嵌合孔(70)に嵌合する外側円筒面部(7b)を有し、さらに、シリンダホルダ(7)はシリンダ(6)の外周に嵌合する円筒嵌合部(7a)を備え、外側円筒面部(7b)と円筒嵌合部(7a)とは同一部材を加工した一つの部品として構成されている。
このように構成された実施例の高圧燃料供給ポンプでは、エンジンブロック(100)に設けられた取付け嵌合孔(70)がシリンダホルダ(7)の外周との間の位置決め円筒部として機能するので、シリンダ(6)に設けられたピストンプランジャ(2)の挿通孔の中心軸が内燃機関のエンジンブロック(100)に設けられた取付け嵌合孔(70)の中心軸に対して同軸度が得られやすい。その結果、駆動機構によってピストンプランジャ(2)に与えられるサイドフォースに起因するシリンダ(6)とピストンプランジャ(2)との噛付きや摺動による摩耗を低減できる。
好適には、外側円筒面部(7b)と円筒嵌合部(7a)は、シリンダ(6)に形成されたピストンプランジャ(2)の挿通孔の中心軸にそれらの軸心が一致する円筒面で構成されている。
好適には、シリンダ(6)はポンプハウジング(1)に圧接されており、この圧接部において金属接触によるシール部(6a)を構成し、かくして加圧室(11)を画成すると共に、シリンダホルダ(7)がシリンダ(6)とポンプハウジング(1)とを圧接する固定手段として機能するよう構成されている。圧接する固定手段としては圧入による周方向への押し付け力を用いることができる。また加締めを用いることもできる。
好適には、シリンダホルダ(7)の外側円筒面部(7b)にエンジンブロック(100)の取付け嵌合孔(70)の内周面と協働して、シール部を形成する第2のシール部材(61)が取付けられている。軸心を揃えつつ、各部のシールを達成できる。
好適には、ピストンプランジャ(2)の、加圧室(11)とは反対側の外周面に装着されたシール部材(13)を備え、シリンダホルダ(7)にはシール部材(13)が収納された内側円筒面部(7c)が設けられている。この構成によれば、ピストンプランジャのシール部材(13)とピストンプランジャ(2)の軸心を精度よく揃えることができる。
好適には、外側円筒面部(7b),内側円筒面部(7c)及び円筒嵌合部(7a)とが同一部材を加工した一つの部品として構成されている。この構成によれば、三者の軸心を精度よく揃えることができる。
好適には、外側円筒面部(7b),内側円筒面部(7c)及び前記円筒嵌合部(7a)とが同一の軸心を持つように構成されている。この構成によれば、三者の軸心を精度よく揃えることができる。
好適には、加圧室(11)を画成するポンプハウジング(1)の内周面と加圧室(11)に突出するシリンダ(6)の外周面との間に調整ギャップ(1B)を設けてある。この構成によれば、ポンプハウジング(1)が熱によって内側に膨張してもこのギャップでポンプハウジングの変形が吸収されるので、中心のピストンプランジャ(2)にサイドフォースが作用することがないまたシリンダが外側に膨張した反力で内側に変形したりすることもない。
好適には、シリンダホルダ(7)の外周面とポンプハウジング(1)との間に第3のシール部材(62)がシリンダホルダ(7)の外周溝(7f)に設けられている。この構成により、シリンダホルダ(7)とポンプハウジング(1)間のシールが達成できる。
好適には、ポンプハウジング(1)とシリンダ(6)の金属接触部で金属接触によるシール部(6a)を構成することで、加圧室(11)を画成すると共に、シリンダ(6)とピストンプランジャと間からの燃料の漏れはシリンダ(6)とピストンプランジャ(2)の滑合部から外部に延びるピストンプランジャ(2)の外周に装着されたシール部材(13)でシールする。このシール部材(13)がシリンダホルダ(7)の内側円筒面部(7c)に固定されている。この構成によれば、プランジャシールホルダとシリンダホルダが共用できる。
好適には、ピストンプランジャ(2)がシリンダ(6)の先端を越えて、ポンプハウジング(1)に形成された加圧室内に進退可能に構成されている。この構成によれば、加圧室(11)に突出したピストンプランジャ(2)が加圧室内の燃料で冷やされるので、シリンダ(6)の摺動孔での摺動摩耗が低減できる。シリンダ(6)とピストンプランジャ(2)の摺動部をピストンプランジャ(2)の軸方向の中心部に寄せることができ、ピストンプランジャ(2)の傾倒を抑制できる。
好適には、金属接触シール部(6a)がポンプハウジング(1)とシリンダ(6)とをピストンプランジャ(2)の移動方向に交差する面で圧接することによって形成されている。そして、ポンプハウジング(1)とシリンダ(6)とを相対的に金属接触シール部(6a)に向かって押圧する押圧機構(実施例ではシリンダホルダ(7))を備えている。この構成によれば、シールのための力を大きくでき、シールが確実になる。押圧機構としてはシリンダの下端をシール面に向かって加締めることもできる。
好適には、押圧機構(実施例ではシリンダホルダ(7))がシリンダホルダ(7)の外周に形成されたネジ部(7g)と、これに螺合するポンプハウジング1に形成された第2のネジ部(1b)で構成される。この構成によれば、シリンダホルダ(7)をねじ込むだけで、簡単にシール力を得ることができる。
好適には、ポンプハウジング(1)を内燃機関のエンジンブロック(100)に固定する固定手段(41,42,43,44)を有する。
発明が適用されている実施例の高圧燃料供給ポンプの特徴ある別の構成は、以下の通りである。
凹所(1A)が形成されたポンプハウジング(1),ポンプハウジング(1)に組合わされ、凹所(1A)を加圧室(11)として区画するシリンダ(6),シリンダ(6)に滑合し加圧室(11)内の流体を加圧するピストンプランジャ(2)を備え、ピストンプランジャ(2)の往復動によって加圧室(11)内に吸入される燃料を加圧して加圧室(11)から吐出するものであって、ピストンプランジャ(2)の加圧室(11)とは反対側の外周面に装着されたシール部材(13),シール部材(13)が収納されたホルダ(実施例ではシリンダホルダ(7))を備えたものにおいて、ホルダ(実施例ではシリンダ
ホルダ(7))は内燃機関のエンジンブロック(100)の取付け嵌合孔(70)に嵌合する外側円筒面部(7b)と、シール部材(13)を収納する内側円筒面部(7c)とを有し、さらに、ホルダ(実施例ではシリンダホルダ(7))はシリンダ(6)の外周に嵌合する円筒嵌合部(7a)を備え、外側円筒面部(7b)と内側円筒面部(7c)及び円筒嵌合部(7a)は同一部材を加工した一つの部品として構成されている。
この構成では、プランジャシールホルダ,シリンダホルダを一体に形成すると共に、このシリンダホルダにエンジンブロック(100)の取付け嵌合孔との嵌合部を形成したので、三者の中心軸を一致させ易い。
好適には、外側円筒面部(7b)と内側円筒面部(7c)及び前記円筒嵌合部(7a)は、シリンダ(6)に形成されたピストンプランジャ(2)挿通孔の中心軸にそれらの軸心が一致する円筒面で構成されている。このように構成すれば、さらに三者の軸心が一致させ易い。
さらに、発明が適用されている実施例の高圧燃料供給ポンプの特徴ある別の構成は、以下の通りである。
凹所(1A)が形成されたポンプハウジング(1),ポンプハウジング(1)に組合わされ、凹所(1A)を加圧室(11)として区画するシリンダ(6),シリンダ(6)に滑合し加圧室(11)内の流体を加圧するピストンプランジャ(2)を備え、ピストンプランジャ(2)の往復動によって加圧室(11)内に吸入される燃料を加圧して加圧室(11)から吐出するものであって、ピストンプランジャ(2)の加圧室(11)とは反対側の外周面に装着されたシール部材(13),シール部材(13)が収納されたホルダ(実施例ではシリンダホルダ(7))を備えたものにおいて、ホルダ(実施例ではシリンダホルダ(7))は内燃機関のエンジンブロック(100)の取付け嵌合孔(70)に嵌合する外側円筒面部(7b)と、シール部材(13)を収納する内側円筒面部(7c)とを有し、外側円筒面部(7b)と内側円筒面部(7c)とはシリンダ(6)に形成されたピストンプランジャ(2)の挿通孔の中心軸にそれらの軸心が一致する円筒面で構成されている。
このように構成した場合、プランジャシールホルダの内外円筒部軸心合わせが精度よく行える。
以下、図面に基づきさらに詳しく実施例を説明する。
図1から図12により本発明の実施例について説明する。
図1中で、破線で囲まれた部分が高圧ポンプのポンプハウジング1を示し、この破線の中に示されている機構,部品は高圧ポンプのポンプハウジング1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられ、適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管28を通して高圧燃料供給ポンプの吸入口10aに送られる。
吸入口10aを通過した燃料は、吸入ジョイント101内に固定されたフィルタ102を通過し、さらに吸入流路10b,金属ダイアフラムダンパ9,10cを介して容量可変機構を構成する電磁駆動型弁機構30の吸入ポート30aに至る。
吸入ジョイント101内の吸入フィルタ102は、燃料タンク20から吸入口10aまでの間に存在する異物を燃料の流れによって高圧燃料供給ポンプ内に吸収することを防ぐ役目がある。
図4は電磁吸入弁機構30の拡大図で、電磁コイル53に通電されていない無通電の状態である。
図5は電磁吸入弁機構30の拡大図で、電磁コイル53に通電されている通電の状態である。
ポンプハウジング1には中心に加圧室11としての凸部1Aが形成されており、この加圧室11に開口するように、電磁吸入弁機構30装着用の孔30Aが形成されている。
可動プランジャを構成するプランジャロッド31は、吸入弁部31a,ロッド部31b,アンカー固定部31cの3部分からなり、アンカー固定部31cにはアンカー35が溶接部37bによって、溶接固定されている。
ばね34は図のようにアンカー内周35a、および第一コア部内周33aに嵌め込まれ、アンカー35、および第一コア部33を引き離す方向にばね34によるばね力が発生するようになっている。
弁シート部材32は、吸入弁シート部32a,吸入通路部32b,圧入部32c,摺動軸受部32dからなる。圧入部32cは第一コア部33の一端の環状凹所に圧入固定されている。
圧入部32cには複数の小孔32eが設けられている。摺動軸受部32dの外周と第一コア33の内周面との間には隙間が形成されており、小孔32eを介して吸入通路部32bと連通していて流体(燃料)が出入りできるようになっている。
吸入弁シート部32aはポンプハウジング1に圧入固定されており、この圧入部で加圧室11と吸入ポート30aを完全に遮断している。
第一コア部33は溶接部37cによりポンプハウジング1に溶接固定されており、吸入ポート30aと高圧燃料供給ポンプの外部とを遮断している。
第二コア部36は磁性材製のキャップ部材で構成されており、その開口端側において第一コア部33に溶接部37aで溶接固定されている。
第一コア部33と第二コア部36とで構成される内部空間と外部空間とを完全に遮断している。また第二コア部36の外周面には環状溝で構成される磁気オリフィス部36aが設けられている。
電磁コイル53に通電されていない無通電の状態で、かつ吸入流路10c(吸入ポート30a)と加圧室11との間の流体差圧が無い時は、プランジャロッド31はばね34により、図4のように図中の右方向に移動した状態となる。この状態では、吸入弁部31aと吸入弁シート部32aが接触した閉弁状態となり、吸入口38は塞がれる。
後述するカムの回転により、ピストンプランジャ2が図2の下方に変位する吸入工程状態にある時は、加圧室11の容積は増加し加圧室11内の燃料圧力が低下する。この工程で加圧室11内の燃料圧力が吸入流路10c(吸入ポート30a)の圧力よりも低くなると、吸入弁部31aには燃料の流体差圧による開弁力(吸入弁部31aを図1の左方に変位させる力)が発生する。
この流体差圧による開弁力により、吸入弁部31aは、ばね34の付勢力に打ち勝って開弁し、吸入口38を開くように設定されている。流体差圧が大きい時は、吸入弁部31aは完全に開き、アンカー31は第一コア部33に接触した状態となる。流体差圧が小さい時は、吸入弁部31aは完全には開かず、アンカー31は第一コア部33に接触しない。
この状態にて、ECU27からの制御信号が電磁吸入弁機構30に印加されると、電磁吸入弁機構30の電磁コイル53には電流が流れ、第一コア部33とアンカー31の間には、互いに引き合う磁気付勢力が発生する。その結果、プランジャロッド31には図中の左方に磁気付勢力が印加されることになる。
吸入弁部31aが完全に開いているときには、その開弁状態を保持する。一方、吸入弁部31aが完全には開いていないときには、吸入弁部31aの開弁運動を助長し吸入弁部31aは完全に開くので、アンカー31は第一コア部33に接触した状態となり、その後その状態を維持する。
その結果、吸入弁部31aが吸入口38を開いた状態が維持され、燃料は吸入ポート30aから弁シート部材32の吸入通路部32b,吸入口38を通過し加圧室11内へ流れ込む。
電磁吸入弁機構30に入力電圧の印加状態を維持したままピストンプランジャ2が吸入工程を終了し、ピストンプランジャ2が図2の上方に変位する圧縮工程に移ると、磁気付勢力は維持されたままであるので、依然として吸入弁部31aは開弁したままである。
加圧室11の容積は、ピストンプランジャ2の圧縮運動に伴い減少するが、この状態では、一度加圧室11に吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入口38を通して吸入流路10c(吸入ポート30a)へと戻されるので、加圧室の圧力が上昇することは無い。この工程を戻し工程と称す。
この状態で、ECU27からの制御信号を解除して、電磁コイル53への通電を断つと、プランジャロッド31に働いている磁気付勢力は一定の時間後(磁気的,機械的遅れ時間後)に消去される。吸入弁部31aにはばね34による付勢力が働いているので、プランジャロッド31に作用する電磁力が消滅すると吸入弁部31aはばね34による付勢力で吸入口38を閉じる。吸入口38が閉じるとこのときから加圧室11の燃料圧力はピストンプランジャ2の上昇運動と共に上昇する。そして、燃料吐出口12の圧力以上になると、吐出弁ユニット8を介して加圧室11に残っている燃料の高圧吐出が行われ、コモンレール23へと供給される。この工程を吐出工程と称す。すなわち、ピストンプランジャ2の圧縮工程(下始点から上始点までの間の上昇工程)は、戻し工程と吐出工程からなる。
そして、電磁吸入弁機構30の電磁コイル53への通電を解除するタイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。
電磁コイル53への通電を解除するタイミングを早くすれば、圧縮工程中、戻し工程の割合が小さく吐出工程の割合が大きい。
すなわち、吸入流路10c(吸入ポート30a)に戻される燃料が少なく、高圧吐出される燃料は多くなる。
一方、入力電圧を解除するタイミングを遅くすれば、圧縮工程中の、戻し工程の割合が大きく、吐出工程の割合が小さい。すなわち、吸入流路10cに戻される燃料が多く、高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル53への通電を解除するタイミングは、ECUからの指令によって制御される。
以上のように構成することで、電磁コイル53への通電を解除するタイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することが出来る。
かくして、燃料吸入口10aに導かれた燃料はポンプハウジング1の加圧室11にてピストンプランジャ2の往復動によって必要な量が高圧に加圧され、燃料吐出口12からコモンレール23に圧送される。
コモンレール23には、インジェクタ24,圧力センサ26が装着されている。インジェクタ24は、内燃機関の気筒数に合わせて装着されており、エンジンコントロールユニット(ECU)27の制御信号にしたがって開閉弁して、燃料をシリンダ内に噴射する。
このとき、吸入弁部31aはピストンプランジャ2の下降・上昇運動に伴って吸入口38の開閉運動を繰り返し、プランジャロッド31は図中の左右方向の運動を繰り返す。このとき、プランジャロッド31の運動は、弁シート部材32の摺動軸受部32dによって図中の左右方向の運動のみに動きが制限され、摺動軸受部32dとロッド部31bは摺動運動を繰り返す。したがって摺動部はプランジャロッド31の摺動運動の抵抗にならないように十分に低い面粗さが必要である。摺動部のクリアランスの選定は下記による。
クリアランスが大きすぎると、プランジャロッド31は摺動部を中心として振り子のように触れてしまい、アンカー35と第二コア部36が接触してしまう。プランジャロッド31が摺動運動をすればアンカー35と第二コア部36も摺動してしまうので、プランジャロッド31の摺動運動の抵抗が大きくなり、吸入口38の開閉運動の応答性が悪くなる。また、アンカー35と第二コア部36はフェライト系磁気ステンレスであるので、摺動すると摩耗粉等を発生する可能性がある。さらに、後述するように、アンカー35と第二コア部36の隙間が小さいほど磁気付勢力は大きくなる。隙間が大きすぎると、磁気付勢力が不足し、高圧吐出される燃料の量を適切に制御できない。これらのことから、アンカー35と第二コア部36の隙間は出来るだけ小さく、かつ接触しない必要が有る。
そのため、摺動部は一箇所とし、さらに摺動軸受部32dの摺動長Lを図のように十分長くした。摺動部は摺動軸受部32dの内径、およびロッド部31bの外形により形成されるが、どちらも加工する際には必ず公差が必要になり、摺動部のクリアランスも必ず公差が必要になる。一方、アンカー35と第二コア部36のクリアランスには、上述したように磁気付勢力から上限値がある。このクリアランスの公差を吸収し、さらアンカー35と第二コア部36が接触しないようにするには、摺動長Lを長くして振り子運動を小さくすれば良い。
これにより、プランジャロッド31が振り子運動をしようとする時には、摺動部の両端で摺動軸受部32dとロッド部31bが接触・摺動するので、アンカー35と第二コア部36の隙間は小さくすることが可能となった。
クリアランスが小さすぎると、吸入口38が閉弁状態の時に、吸入弁部31aと吸入弁シート部32aが完全には面接触しない。これは、プランジャロッド31の吸入弁部31aとロッド部31bの垂直度、および弁シート部材32の吸入弁シート部32aと摺動軸受部32dの垂直度を、摺動部のクリアランスで吸収できないためである。吸入弁部31aと吸入弁シート部32aが完全には面接触しないと、吐出工程時に高圧になった加圧室11内の高圧燃料により、プランジャロッド31には過度のトルクが加わり破損する可能性がある。また、摺動部にも過度な荷重が加わり、摺動部の破損・摩耗が発生する可能性がある。
これらのことから、吸入口38が閉弁状態の時に、吸入弁部31aと吸入弁シート部32aが完全には面接触する必要がある。特に、上記のように摺動長Lを長くすることで、プランジャロッド31の振り子運動を抑えようとすると、プランジャロッド31の吸入弁部31aとロッド部31bの垂直度、および弁シート部材32の吸入弁シート部32aと摺動軸受部32dの垂直度に求められる精度は高くなる。
そのため、吸入弁シート部32a、および摺動軸受部32dを弁シート部材32に設けた。吸入弁シート部32a、および摺動軸受部32dを同一部材とし、吸入弁シート部32aと摺動軸受部32dの垂直度を精度良く出来るようにした。吸入弁シート部32aと摺動軸受部32dが別部材であると、加工・結合する部位に直角度を悪くする要因が必ず生じるが、吸入弁シート部32aと摺動軸受部32dを一部材とすることでこの問題は解決される。
また、電磁コイル53に通電した時に発生する磁気付勢力が不足すると、高圧吐出される燃料の量を適切に制御できない。そのため、電磁コイル53の周りに構成され磁気回路は、十分な磁気付勢力を発生するものでなくてはならない。
そのためには、電磁コイル53に通電し周りに磁場が発生した際、より多くの磁束が流れるような磁気回路にする必要が有る。一般的に磁気回路は太く短いほど、磁気抵抗も小さくなるので磁気回路を通過する磁束が大きくなり、発生する磁気付勢力も大きくなる。
本実施例では、磁気回路を構成する部材は、図5に示すようにアンカー35,第一コア部33,ヨーク51,第二コア部36であり、これらは全て磁性材料である。
第一コア部33と第二コア部36は溶接部37aにより溶接にて接合されているが、第一コア部33と第二コア部36の間を直接磁束が通過せず、アンカー35を介して通過する必要が有る。これは第一コア部33とアンカー35の間に磁気付勢力を発生させるためであり、第一コア部33と第二コア部36の間を直接磁束が通過してしまい、アンカーを通過する磁束が減少してしまうと、磁気付勢力が低下してしまう。
そのために、従来構造では、第一コア部33と第二コア部36の間に中間部材を設けていた。この中間部材は非磁性体であるので、第一コア部33と第二コア部36の間を直接に磁束が通過することはなく、全ての磁束がアンカー35を通過する。
しかし、中間部材を設けると部品点数が増加しさらに中間部材と第一コア部33・第二コア部36をそれぞれ接合する必要が有るので、コストがアップしてしまうと言う問題があった。
そこで、本実施例では第一コア部33と第二コア部36を溶接部37にて直接接合し、閉磁路内において磁気抵抗として機能する、磁気オリフィス部36aを第二コア部の外周に設けた環状溝(36a)によって形成した。磁気オリフィス部36aでは、肉厚を強度的に許す限り薄くする一方、第二コア部36のその他の部分では十分な肉厚を確保している。また、磁気オリフィス部36aは第一コア部とアンカー35の接触する部分の近傍に設けた。
これにより、発生した磁束は大部分がアンカー37を通過し、第一コア部33と第二コア部を直接に通過する磁束はごく小さく、それによる第一コア部33とアンカー35の間に発生する磁気付勢力の低下を許容範囲内している。
また、第一コア部33とアンカー35が接触している時には、磁気回路中で最も大きなギャップがあるのは第二コア部36の内周面とアンカー35の外周面間に形成される半径方向ギャップである。この半径方向ギャップは燃料で満たされているのでギャップが大きいほど磁気回路の磁気抵抗は大きくなる。したがって、ギャップは小さいほど良い。
本実施例では、前述したように摺動部の摺動長Lを長くすることによって第二コア部36とアンカー35の間の半径方向ギャップを小さくできるようにしている。
電磁コイル53はプランジャロッド31の軸を中心にする磁性材製の環状乃至は筒状ボビン52にリード線54を巻いて構成している。リード線54の両端(巻初めと巻き終わり端)は夫々、異なるターミナル56にリード線溶接部55で溶接接続されている。ターミナル56は導電性の金属板で形成され、一端が樹脂ボビン52の一端部に取付けられており、他端がコネクタ部58に突出している。
コネクタ部58にECUからの相手側コネクタが接続されれば相手側のターミナルに接触しコイルに電流を流すことができる。
カップ状のヨーク51に電磁コイル53を収納したのち、ヨーク51の内外に成形樹脂を注入して樹脂成形体57を構成する。このとき、ヨーク51の開放端側の内外周の一部,ボビンの内周面,ターミナル56の一部を残し、溶接接合部55,電磁コイル53が樹脂の中に埋設され、コネクタ部58がターミナルの突出部の周囲に形成される。このとき、コア部(33,36)の外周面と樹脂成形体(57,380)の内周面との間には小空隙が設けられている。
この樹脂成形体57の内径部には、吸入弁ユニット370の第二コア36の外周部が微小間隙を保って挿入されている。この結果、成形樹脂体57の成形公差があっても、第二コア部36の外周が樹脂成形体57の内周面にこすれることが無く、樹脂成形体57に無理な力が掛かって、クラックが発生するようなことがない。
図6に従来構造を示す。従来構造では、磁気回路の内側つまりヨーク51の内側にリード線とターミナルの端部との溶接接合部55を配置している。このためリード線溶接接合部55の軸方向寸法分だけ、磁気回路の全長つまりヨーク51が長くなってしまう。このことは、磁気回路の磁気抵抗を大きくしてしまうので、第一コア部33とアンカー35の間に発生する磁気付勢力の低下と言う問題があった。
本実施例では、このリード線溶接接合部55を磁気回路つまりヨーク51の外側に配置している。磁気回路つまりヨーク51の外側にリード線溶接接合部55を配置することになり、リード線溶接接合部55を収容するための空間が必要無いために磁気回路の全長を短くでき、第一コア部33とアンカー35の間に十分な磁気付勢力の発生が可能となった。
図7に、電磁吸入弁機構30をポンプハウジング1に組み込む前の状態を示す。
本実施例では、まず、吸入弁ユニット370と、コネクタユニット380(コネクタ58を有することからコネクタユニットとも称す。また、樹脂によって成形されたものであることから、樹脂成形体57とも称す。また、電磁駆動機構の機能を有することから電磁駆動機構380とも称す)としてそれぞれにユニットを作成する。次に、吸入弁ユニット370の吸入弁シート部32aをポンプハウジング1に圧入固定し、その後に溶接部37cを全周に亘って溶接接合する。本実施例では、溶接はレーザー溶接としている。この状態で、コネクタユニット380のヨーク部材51の開口端に設けた薄肉部51Aの内周面を第一コア部33の環状凸面31Aの外周に圧入固定する。
このように構成することにより、コネクタユニット380は第一コア部33に対して360度どの位置でも圧入できるので、コネクタ58の向きを自由に選ぶことができる。
さらに本実施例では、第二コア33の外周面とボビンの内周面,第二コア33の外周面とヨーク部材51内周面及び第二コア33の外周面と樹脂成形体57の内周面とはいずれも接触しないように相互に適度の空隙が設けられている。この空隙は、コネクタユニット380がエンジンの振動に共振して首振り運動をしてもこれらのいずれも接触しない寸法に設定されていることが望ましい。また、この空隙はコネクタユニット380が弁シートユニット370に組付けられる際、第二コア部材36の外周が、コネクタユニット380の内周面に圧接することを防止し、組付け時にコネクタユニットが無理な力を受けて、破損することを防止している。
しかしながら、カップ状のヨーク部材51の底壁51Dに設けられた第二コアが挿通する孔の内周面51Fと第二コア36の外周面との間の部分では、この空隙はできるだけ小さい方が磁気通路の磁気抵抗を小さくするのに好都合である。
また、第二コア部材36をコネクタユニット380に差し込むとき差し込み易いように、ボビン52の部分では空隙が多少大きい方が良い。
従って、この空隙はこれらの条件を考慮して設定してある。具体的には、ボビン52の部分で最も大きく(L1)、カップ状のヨーク部材51の底壁51Dの部分で最も小さく、樹脂成形体の部分ではカップ状のヨーク部材51の底壁51Dの部分と同じか、ボビン52の部分L1より少し大きい寸法とした。
本実施例では、電磁コイル53を構成するリード線54の巻始めあるいは巻終わり端部が電気的に接続される溶接接合部55はヨーク部材51の外部に設けた。その分だけ、カップ状のヨーク部材51の底壁51Dの厚さを薄くした。その結果、カップ状のヨーク部材51の底壁51Dの厚さが薄くなり、厚さ方向の第二コア部材36との対向面積(磁束通過面積)が小さくなった。本実施例では、これを補うために、ボビン52の反第一コア31側の鍔部52Bの厚さを薄くした。このように構成するにより、アンカー35の反第一コア31側端面35Fがカップ状のヨーク部材51の底壁51Dのボビン側の端面K1を超え底壁51Dの厚さ方向にラップさせることができた。
さらに、第二コア部材36のキャップ状部分がカップ状のヨーク部材51の底壁51Dに設けられた孔を貫通してカップ状のヨーク部材51の底壁51Dの外まで突出するように構成した。
これにより、カップ状のヨーク部材51の底壁51Dを通過する磁束が小さなギャップを通過し、第二コア36を介して、アンカー35に導かれる。
この構成によれば(1)カップ状のヨーク部材51の底壁51Dの孔の内周面51Fが第二コア36の外周面に小さなギャップを介して対面することで、磁気抵抗が小さくできた。
(2)アンカー35の端面35Fとカップ状のヨーク部材51の底壁51Dの孔の内周面51Fとの間の距離を短くしたことで磁気抵抗が小さくできた。
かくして全体に磁路が短くなり、磁気抵抗が小さくできた。
ポンプハウジング1には中心に加圧室11としての凸部1Aが形成されており、この加圧室11の周壁を貫通して、吐出弁ユニット8装着用の凹所11Aが形成されている。
加圧室11の出口には吐出弁ユニット8が設けられている。吐出弁ユニット8はシート部材(弁シート)8a,吐出弁8b,吐出弁ばね8c,吐出弁ストッパとしての保持部材8dからなり、ポンプハウジング1の外で、溶接部8eを溶接することにより吐出弁ユニット8を組立てる。その後、図中左側から組立てた吐出弁ユニット8をポンプハウジング1に圧入固定する。圧入部は加圧室11と吐出口12を遮断する機能も備える。
加圧室11と吐出口12との間に燃料の差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力でシート部材8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11内の燃料圧力が、吐出口12の燃料圧力よりも所定の値だけ大きくなった時に初めて、吐出弁8bは吐出弁ばね8cに抗して開弁し、加圧室11内の燃料は吐出口12を経てコモンレール23へと吐出される。
吐出弁8bは開弁した際、保持部材8dと接触し、動作を制限される。したがって、吐出弁8bのストロークは保持部材8dによって適切に決定される。もし、ストロークが大きすぎると、吐出弁8bの閉じ遅れにより、燃料吐出口12へ吐出された燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうので、高圧ポンプとしての効率が低下してしまう。また、吐出弁8bが開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁8bがストローク方向にのみ運動するように、保持部材8dにてガイドしている。以上のように構成することで、吐出弁ユニット8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
シリンダ6は外周がシリンダホルダ7の円筒嵌合部7aで保持されている。シリンダホルダ7の外周に螺刻されたねじ7gを、ポンプハウジング1に螺刻されたねじ1bにねじ込むことによって、シリンダ6をポンプハウジング1に固定する。
また、プランジャシール13は、シリンダホルダ7の内側円筒面部7cに圧入固定されたシールホルダ15とシリンダホルダ7によって、シリンダホルダ7の下端に保持されている。この時、プランジャシール13はシリンダホルダ7の内側円筒面部7cによって、軸を円筒嵌合部7aの軸と同軸に保持されている。ピストンプランジャ2とプランジャシール13は、シリンダ6の図中下端部において摺動可能に接触する状態で設置されている。
これによりシール室10f中の燃料がタペット3側、つまりエンジンの内部に流入するのを防止する。同時にエンジンルーム内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプハウジング1の内部に流入するのを防止する。
また、シリンダホルダ7には外側円筒面部7bが設けられ、そこには、O−リング61を嵌め込むための溝7dを設ける。O−リング61はエンジン側の嵌合穴70の内壁とシリンダホルダ7の溝7dによりエンジンのカム側と外部を遮断し、エンジンオイルが外部に漏れるのを防止する。
シリンダ6はピストンプランジャ2の往復運動の方向に交差する圧着部6aを有し、圧着部6aはポンプハウジング1の圧着面1aと圧着している。圧着は、ねじの締付けによる推力によって行われる。加圧室11はこの圧着によって成形され、加圧室11内の燃料が加圧され高圧になっても、加圧室11から外へ圧着部を通って燃料が漏れることがないよう、ねじの締付けトルクは管理しなくてはならない。
また、ピストンプランジャ2とシリンダ6の摺動長を適正に保つために加圧室11内にシリンダ6と深く挿入する構造とした。シリンダ6の圧着部6aより加圧室11側では、シリンダ6の外周とポンプハウジング1の内周の間にクリアランス1B(調整ギャップ1B)を設ける。シリンダ6は外周がシリンダホルダ7の円筒嵌合部7aで保持されているので、クリアランス1B(調整ギャップ1B)を設けることにより、シリンダ6の外周とポンプハウジング1の内周が接触することが無いようにすることができる。
以上のようにして、シリンダ6は加圧室11内で進退運動するピストンプランジャ2をその進退運動方向に沿って摺動可能に保持される。
ピストンプランジャ2の下端には、エンジンのカムシャフトに取付けられたカム5の回転運動を上下運動に変換し、ピストンプランジャ2に伝達するタペット3が設けられている。ピストンプランジャ2はリテーナ16を介してばね4にてタペット3に圧着されている。リテーナ16は圧入によってピストンプランジャ2に固定されている。これによりカム5の回転運動に伴い、ピストンプランジャ2を上下に進退(往復)運動させることができる。
ピストンプランジャ2はシリンダ6の内部で往復運動を繰り返すが、その際シリンダ6の内周が歪んでいると、ピストンプランジャ2とシリンダ6が焼きついて固着してしまう。固着してしまうとピストンプランジャ2が往復運動を行うことが不可能になり、燃料の高圧吐出が不可能になってしまう。
この固着の原因のひとつとして、シリンダ6の内周部(摺動部)の変形が考えられる。外側円筒面部7bと円筒嵌合部7aの同軸度が非常に悪かった場合、エンジン側の嵌合穴70の内壁と外側円筒面部7bが接触してしまい、ポンプを取付けることによってシリンダ6に微小の変形を誘起してしまう。
そこで本実施例では、外側円筒面部7bと円筒嵌合部7aをシリンダホルダ7に設けた。外側円筒面部7bと円筒嵌合部7aを別部材に設ければ、加工・結合する部位に同度を悪くする要因が必ず生じるが、外側円筒面部7bと円筒嵌合部7aを同一部材とすることでこの問題は解決される。
本実施例では、シリンダ6の圧着部6aより加圧室11側にシリンダ6が突き出た形状とし、シリンダ6の外周とポンプハウジング1の内周の間にクリアランス1B(調整ギャップ1B)を設ける。そして、シリンダ6とポンプハウジング1の圧着面はピストンプランジャ2の往復運動に交差する方向とし、圧着面はクリアランス1B(調整ギャップ1B)よりも外側配置してある。
シリンダ6とポンプハウジング1が圧着されても、圧着部の変形はシリンダ6の内周に伝わりにくい構造となっており、これによりシリンダ6の内周の変形を最小にしながらも、シリンダ6とピストンプランジャ2の摺動長を長くとることが出来る。
固着の別の原因として、ピストンプランジャ2の傾きが挙げられる。これは、シリンダ6とピストンプランジャ2の摺動部の軸線と、プランジャシール13とピストンプランジャ2の摺動部の軸線間の同軸度が悪いと起こる可能性がある。
そのため本実施例では、円筒嵌合部7aと内側円筒面部7cをシリンダホルダ7に設けた。円筒嵌合部7aと内側円筒面部7cを別部材に設ければ、加工・結合する部位に同度を悪くする要因が必ず生じるが、円筒嵌合部7aと内側円筒面部7cを同一部材とすることでこの問題は解決される。
以上から、円筒嵌合部7a,外側円筒面部7b,内側円筒面部7cをすべてシリンダホルダ7に設ける構造とした。これにより、外側円筒面部7bと円筒嵌合部7aの同軸度の問題と、円筒嵌合部7aと内側円筒面部7cの同軸度の問題を同時に解決することが出来た。さらにその結果、シリンダ6の内周部(摺動部)の変形,ピストンプランジャの傾きを同時に解決することが出来た。
ここで、吸入流路10cは吸入流路10d、およびシリンダホルダ7に設けられた吸入流路10eを介して、シール室10fに接続しており、シール室10fは常に吸入燃料の圧力に接続している。加圧室11内の燃料が高圧に加圧されたときには、シリンダ6とピストンプランジャ2の摺動クリアランスを通して微小の高圧燃料がシール室10f内に流入するが、流入した高圧燃料は吸入圧力に開放されるのでプランジャシール13が高圧により破損することはない。
また、ピストンプランジャ2はシリンダ6と摺動する大径部2aと、プランジャシール13と摺動する小径部2bからなる。大径部2aの直径は小径部2bの直径より大きく設定されており、互いに同軸に設定されている。シリンダ6との摺動部は大径部2aであり、プランジャシール13との摺動部は小径部2bである。これにより、大径部2aと小径部2bの接合部はシール室10f内に存在するので、ピストンプランジャ2の摺動運動に伴って、シール室10fの容積が変化し、それに伴って燃料は、吸入流路10d,吸入流路10sを通ってシール室10fと吸入流路10cの間を運動する。
ピストンプランジャ2は、プランジャシール13とシリンダ6と摺動を繰り返すので、摩擦熱が発生する。この熱により、ピストンプランジャ2の大径部2aが熱膨張をするが、大径部2aのうち、プランジャシール13側の方が加圧室11側よりも発熱源に近い。そのため、大径部2aの熱膨張は均一にならず、その結果として円筒度が悪化しピストンプランジャ2とシリンダ6が焼きついて固着してしまう。
本実施例では、ピストンプランジャ2の摺動運動に伴ってシール室10fの燃料を常に入れ替えているので、この燃料により、発生した熱を除去する効果がある。これによって、摩擦熱による大径部2aの変形、およびそれによって発生するピストンプランジャ2とシリンダ6が焼付固着を防止することが出来る。
さらに、プランジャシール13との摺動部の直径が小さいほど摩擦面積が小さくなるので、摺動運動によって発生する摩擦熱も少なくなる。本実施例では、プランジャシール13と摺動するのはピストンプランジャ2の小径部2bであるので、プランジャシール13との摩擦で発生する熱量も小さく押さえることが出来、焼付固着を防止することが出来る。
図8に、シリンダホルダ7をポンプハウジング1にねじにて固定される前の状態を示す。
ピストンプランジャ2,シリンダ6,シールホルダ15,プランジャシール13,シリンダホルダ7,ばね4,リテーナ16によってプランジャユニット80が形成されている。
図9に、プランジャユニット80の組立て方法を示す。
まず、ピストンプランジャ2,シリンダ6,シールホルダ15,プランジャシール13が図中左上方からシリンダホルダ7に組み込まれる。その際、前述したようにシールホルダ15はシリンダホルダ7の内側円筒面部7cに圧入固定される。その後、ばね4,リテーナ16を図中右下方から組込む。その際、リテーナ16はピストンプランジャ2に圧入固定される。
こうして組立てたプランジャユニット80は、O−リング61,O−リング62を装着した後、前述したようにねじにてポンプハウジング1に締付固定される。締付はシリンダホルダ7に成形された六角部7eによって行う。六角部7eは内六角の形状になっており、専用の工具にてトルクを発生してねじを締める。このトルクを管理することにより圧着部6aと圧着面1aの圧着面圧を管理する。なお、シリンダ7の外周溝7fにO−リング62が装着されている。
金属ダイアフラムダンパ9は2枚の金属ダイアフラムで構成され、両ダイアフラム間の空間にガスが封入された状態で外周を溶接部にて全周溶接にて互いに固定している。そして金属ダイアフラムダンパ9の両面に低圧圧力脈動が負荷されると、金属ダイアフラムダンパ9は容積を変化し、これにより低圧圧力脈動を低減する機構となっている。
高圧燃料供給ポンプのエンジンへの固定は、フランジ41,止めねじ42、およびブッシュ43により行われる。フランジ41は溶接部41aにてポンプハウジング1に全周を溶接結合されている。本実施例では、レーザー溶接を用いている。
図10に、フランジ41、およびブッシュ43の外観図を示す。本図では、フランジ41、およびブッシュ43のみを示し、その他の部品は示していない。
二個のブッシュ43はフランジ41に取付けられており、エンジンとは反対側に取付けられている。二個の止めねじ42はエンジン側に形成されたそれぞれのねじに螺合され、二個のブッシュ43、およびフランジ41をエンジンに押し付けることで、高圧燃料供給ポンプをエンジンに固定する。
図11にフランジ41,止めねじ42,ブッシュ43部の拡大図を示す。
ブッシュ43には、鍔部43a,かしめ部43bがある。まず、かしめ部43bはフランジ41の取付け穴にかしめ結合される。その後、ポンプハウジング1と溶接部41aにてレーザー溶接によって溶接結合される。その後、樹脂製のファスナー44をブッシュ43に挿入し、さらにファスナー44に止めねじ42を挿入する。ファスナー44は止めねじ42をブッシュ43に仮固定する役割を果たす。即ち、高圧燃料供給ポンプをエンジンに取付けるまでの間に、止めねじ42がブッシュ43から脱落しないように固定している。高圧燃料供給ポンプをエンジンに固定する際は、止めねじ42をエンジン側に設けられたねじ部に螺合固定するが、その際は止めねじ42の締付けトルクによって止めねじ42はブッシュ43内で回転できる。
高圧燃料供給ポンプが高圧吐出を繰り返すと、前述のように加圧室内11の圧力は高圧と低圧を繰り返す。加圧室内11が高圧の時は、この圧力のためにポンプハウジング1は図中の上方に持ち上げられるように力が働く。加圧室内11が低圧の時は、この力は働かない。このため、ポンプハウジングは図中の上方に繰り返し荷重を受けることになる。
図10に示すように、フランジ41は2個の止めねじ42によってエンジンにポンプハウジング1を固定している。そのため、ポンプハウジング1が前述のように上方に持ち上げられると、フランジ42は2個の止めねじ42,ブッシュ43の部分が固定され中央部分に繰り返して曲げ荷重が加わる状態となる。この繰り返し荷重によって、フランジ41,ポンプハウジング1が変形するので繰返し応力が発生して疲労破壊してしまう問題があった。さらには、シリンダホルダ7、およびシリンダ6も変形するので、シリンダ6の摺動部も変形し、前述したピストンプランジャ2とシリンダ6の焼きつき固着が発生してしまう。
フランジ41は、生産性の理由からプレス成形によって製作している。そのためフランジ41の板厚t1には上限があり、本実施例ではt1=4mmとしている。ポンプハウジング1とフランジ42の接合部である溶接部41をレーザー溶接によって溶接結合している。レーザー溶接は図中の下方からビームを照射する必要が有る。図中上方からでは、その他の部品がありレーザーを全周にわたって照射することは不可能である。さらにレーザー溶接はフランジ41の板厚t=4mmを貫通しなくてはならない。もし溶接がフランジ41を貫通しないと溶接部端面が切欠になり、前述した繰り返し荷重によってこの切欠部に応力が集中し、そこから疲労破壊を起こしてしまう。
レーザー溶接によってフランジ41を貫通溶接するにはレーザーの出力を大きくすれば良いが、溶接するには必ず熱が発生するので、その熱によってフランジ41が熱変形をしてしまう。また、溶接の際に発生するスパッタも大量に発生しポンプハウジング1、その他の部品に固着する。以上の観点からレーザー溶接によって貫通溶接するための溶接長さは短いほうが良い。
そのため、本実施例では溶接部41aの板厚t2のみt2=3mmとした。これにより、フランジ41aをレーザー溶接によって貫通溶接することができ、スパッタの発生も最小限に抑えられる。また、このt2=3mm部はプレス成形によって成形可能であるので、生産性も高い。
溶接部41aの板厚t2=3mmと、t1=4mmの段差部はエンジン側に設けることにした。これにより、くぼみ45が形成される。溶接部41aの上端面、および下端面には必ず母材よりも盛り上がる。くぼみ45を設けることにより、この盛り上がりとエンジンの干渉を防ぐことが出来る。盛り上がりとエンジンが接触していると、高圧燃料供給ポンプをエンジンに止めねじ42で固定した際に、フランジ41に曲げ応力が発生し、フランジ41の破損に繋がる。
これにより、高圧吐出に伴って発生する繰り返し荷重により、フランジ41の破損を防止することができる。また、溶接部41aの盛り上がりとエンジンが接触により発生する、フランジ41の破損も防止することが出来る。
前述のように、繰り返し荷重がポンプハウジング1に負荷されると、2個の止めねじ42,ブッシュ43の部分が固定された状態で、繰り返し荷重の方向に彎曲する。溶接部41aはレーザー溶接によって全周に渡って貫通溶接されており、フランジ41の彎曲はポンプハウジング1に波及する。一方、シリンダホルダ7とポンプハウジング1はねじ7g,1bでのみ接触している。ポンプハウジング1のねじ1bと溶接部41aは距離mだけ離れたい位置に存在する。また、距離mでの最小肉厚はnとしている。ポンプハウジング1がフランジ41の彎曲により変形しても、その変形は距離m,肉厚nの部分で吸収し、ねじ1bまで波及しないようにm,nの値を選定する。
こうすることで、フランジ41の彎曲によるシリンダ6の変形を防ぐことができる。しかし、フランジ41の彎曲をすべてポンプハウジング1で吸収しなくてはならず、ポンプハウジング1で発生する繰り返し応力が許容値を超えてしまうと、ポンプハウジング1が疲労破壊し燃料漏れ事故となってしまう。
このようなポンプハウジング1の疲労破壊を防ぐためには下記二つの方法が有る。
(1)ポンプハウジング1の形状効果により、発生する応力を許容値以下にする。
(2)フランジ41で発生する彎曲を小さくする。
以下、この2つの方法について説明する。
まず、(1)について説明する。図12に溶接部41a近傍の拡大図を示す。ポンプハウジング1が繰り返し荷重によって、図中の上方に引張られ、フランジ41が彎曲した時に発生する応力で最大のものは、図11中に最大応力として示したように、ポンプハウジング1の表面に矢印方向に発生する。この発生する応力を、形状効果によって出来る限り分散させて、応力集中が起こらないような形状にすれば良い。
本実施例では、図のようにR部1c、およびR部1eを直線部1dにて接続する構造とし、最適値を選定した。二つのR部1c、および1eの間に直線部1dが存在し、この直線部1d上で発生する応力が均等に分布する。その結果、応力集中は起こらずに発生応力の最大値を低減することが出来た。
次に、(2)について説明する。フランジ41の彎曲を小さくするには、フランジ41の剛性を高める以外に方法はない。しかし、フランジ41の板厚tは前述したように生産性の観点から4mm以上にすることは非常に困難である。そこで止めねじ42の固定の為だけに設けているブッシュ43の径を大きくすることにした。ここで、彎曲有効距離:Oとは、二つのブッシュ43の端部の最短距離を示し、この部分が、繰り返し荷重により実質的に彎曲する。この彎曲有効距離:Oを小さく出来れば、結果としてフランジ41の剛性向上となる。
本実施例では、ブッシュ43に鍔部43aを設けて、彎曲有効距離:Oの縮小を図った。ブッシュ43の高さは、ファスナー44を挿入のための高さは必要となる。その高さでブッシュ43の外形を大きくすると、ポンプハウジング1との干渉問題や、ブッシュ43の材料増大等の問題があった。鍔部43aを設けることによって、これらの問題を防ぎ、彎曲有効距離:Oを小さくすることが出来た。
以上のようにすることで、方法(1)(2)を達成し、ポンプハウジング1に繰り返し発生する応力を疲労破壊の許容値以下にすることができた。
本実施例によって解決できた課題,課題を解決するための実施の態様を整理すると以下の通りである。
特開平8−105566号公報などに記載されている従来の電磁駆動型弁機構では、弁シート(弁座52)部材と、弁部材(94)が先端に取付けられた可動プランジャ(弁ステム92)の軸受部材(軸受98)とが別部材で構成され、一体にユニットとして組立てられている。
しかしながら、このような構成によると弁シート部材と弁部材との密着度が不十分で流体の漏れが発生して、正確な流量制御ができないという問題があった。
本実施例では、例えば高圧燃料供給ポンプの可変容量制御機構に用いられる電磁駆動弁機構のシート部の流体の漏れを低減することができる。
本実施例では弁シート部材と弁部材とを同一部材から加工された一つの部品として構成した。
こうすることで、可動プランジャと軸受の間の隙間を従来より小さくでき、その結果可動プランジャの傾倒が抑制され、弁シート部材と弁部材とのシール性を向上でき、流体の制御精度が向上する。
具体的な実施の態様は以下に示す通りである。
〔実施の態様1〕
流体の取入れ口に設けられた外開き型の弁部材、
電磁力によって操作される可動プランジャ、
前記シリンダを前記ポンプハウジングに固定するホルダ、
当該プランジャの変位を特定の位置で規制する規制部材、
前記可動プランジャを前記規制部材とは反対側に付勢するばね部材、
前記可動プランジャを電磁気的に付勢して前記流体取入れ口を閉じる方向に前記弁部材および可動プランジャを付勢する電磁駆動機構、
前記弁部材が密着離脱する弁シート、
前記可動プランジャを往復動可能に支持する軸受部材
を備えたものにおいて、
前記弁シートと前記軸受部材とが同一部材から加工された一つの部品として構成されている電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様2〕
実施の態様1に記載したものにおいて、
前記可動プランジャの前記弁部材とは反対側の端部にアンカーが固定されており、
このアンカーが磁気ギャップを介して前記規制部材に対面して配置されており、
前記規制部材は前記電磁駆動機構の磁気コア部を構成しており、
前記規制部材の磁気コア部には前記アンカー,磁気ギャップを包囲して、内部を密閉する磁性材製のキャップ部材が固定されており、
この磁性材製のキャップ部材の外周には電磁コイルが装着され、
その外周には前記アンカー,磁気ギャップ,磁気コア部及び前記磁性材製のキャップ部材と協働して磁気通路を形成するヨーク部材が設けられている電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様3〕
実施の態様1に記載したものにおいて、
前記電磁駆動機構は磁性材製のボディ部を有し、
前記軸受部材が前記電磁駆動機構の前記ボディ部に形成された内部貫通孔の内周壁に圧入固定されている電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様4〕
実施の態様1に記載したものにおいて、
前記可動プランジャの前記弁部材とは反対側の端部にアンカーが固定されており、
このアンカーが磁気ギャップを介して前記規制部材に対面して配置されており、
前記規制部材は前記電磁駆動機構の磁気コア部を構成しており、
前記規制部材の磁気コア部には前記アンカー,磁気ギャップを包囲して、内部を密閉する磁性材製のキャップ部材が固定されており、
この磁性材製のキャップ部材の外周には電磁コイルが装着され、
その外周には前記アンカー,磁気ギャップ,磁気コア部及び前記磁性材製のキャップ部材と協働して磁気通路を形成するヨーク部材が設けられており、
前記電磁駆動機構は磁性材製のボディ部を有し、
前記軸受部材が前記電磁駆動機構の前記ボディ部に形成された内部貫通孔の内周壁に圧入固定されている電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様5〕
実施の態様2若しくは4のいずれかに記載のものにおいて、
前記アンカーの内周部で、前記可動プランジャの外周に前記ばね部材としてのつるまきばねが装着されている電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様6〕
実施の態様2,4乃至5のいずれかに記載のものにおいて、
前記アンカーを装着した状態で、一体型の前記可動プランジャと前記弁部材との軸方向重心位置が、前記軸受部材の軸方向中心部より、アンカー側に位置する電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様7〕
実施の態様2,4のいずれかに記載のものにおいて、
前記ヨーク部材の外周の少なくとも一部を包囲する樹脂成形体部を有し、
当該樹脂成形体部にコネクタが一体に設けられており、当該コネクタの端子と前記電磁コイルの端子との接合部が前記ヨーク部材の外部に形成されている電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様8〕
実施の態様1に記載のものにおいて、
前記電磁力による前記可動プランジャの動きと同じ方向に前記電磁力以外の力が前記可動プランジャの動きを助成するように構成し、当該電磁力以外の力によって前記可動プランジャが前記規制部材の方向に特定の変位をした後、前記プランジャに前記電磁力を作用させるよう構成したことを特徴とする電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様9〕
実施の態様1に記載のものにおいて、
前記弁部材の上流側と下流側との流体差圧によって前記ばね部材の力に抗して当該弁部材が初期開弁動作した後、前記弁部材の開方向動作を維持もしくは助長する方向に前記電磁駆動機構が前記可動プランジャを付勢するよう構成したことを特徴とする電磁駆動型弁機構。
〔実施の態様10〕
実施の態様1乃至実施の態様7のいずれかに記載の電磁駆動型弁機構によって構成される吸入弁を有する高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様11〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
前記電磁機構が無通電状態、かつ前記流体差圧が無い状態では、前記ばね部材により
前記吸入弁部材は閉弁していることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様12〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
高圧燃料供給ポンプを構成するピストンプランジャの吸入工程中に、前記電磁駆動機構に入力電圧を印加することにより、
前記吸入弁部材に開動作および開状態を維持させることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様13〕
実施の態様10乃至12のいずれかに記載したものにおいて、
前記吸入弁部材の吸入流路側と、加圧室側との流体差圧によって前記ばね部材による付勢力に抗して前記吸入弁部材が開動作した後、前記電磁駆動機構に入力電圧を印加することにより、前記吸入弁部材の開動作を維持もしくは助長することを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様14〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
前記電磁駆動機構に入力電圧を印加状態のまま開状態を維持した後、前記ピストンプランジャの圧縮工程中に入力電圧を解除し、前記電磁駆動機構に流れる電流をカットすることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様15〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
前記電磁駆動機構に印加した入力電圧を解除するタイミングを、前記ピストンプランジャの運動に応じて制御することで、高圧吐出される流量を制御することを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様16〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
入力電圧を変化させることにより前記電磁駆動機構に発生する電流値を制御することを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様17〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
前記電磁駆動機構に入力電圧を印加してから解除するまでの間に、さらに短い周期にて入力電圧の印加,解除を周期的に繰り返すことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
〔実施の態様18〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
前記電磁吸入弁をユニットとして組立てることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
本発明になる組付け機構は高圧燃料ポンプをエンジンブロックに組み付ける機構として有用である
本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプを用いた燃料供給システムの一例である。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの別の角度の縦断面図であり、図2とは周方向に90度ずれた位置の縦断面を表す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大図であり、電磁コイルに無通電の状態を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大図であり、電磁コイルに通電された状態を示す。 従来実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大図であり、電磁コイルに無通電の状態を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構をポンプハウジングに組み込む前の状態を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプのピストンプランジャユニットのポンプハウジングに組み込む前の状態を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプのピストンプランジャユニットの組立て方法を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプのフランジ、およびブッシュの外観図示す。本図では、フランジ、およびブッシュのみを示し、その他の部品は示していない。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの取付けフランジとポンプ本体との溶接部近傍の拡大図を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの取付けフランジとポンプ本体との溶接部近傍の拡大図を示し、図11よりもさらに拡大した図面である。
1 ポンプハウジング
2 ピストンプランジャ
5 カム
6 シリンダ
7 シリンダホルダ
7a 円筒嵌合部
7b 外側円筒面部
7c 内側円筒面部
8 吐出弁ユニット
9 金属ダイアフラムダンパ
11 加圧室
12 吐出口
13 プランジャシール
61,62 O−リング
100 エンジンブロック

Claims (17)

  1. 凹所が形成されたポンプハウジング、
    当該ポンプハウジングに組合わされ、前記凹所を加圧室として区画するシリンダ、
    前記シリンダを前記ポンプハウジングに固定するホルダ、
    前記シリンダに滑合し前記加圧室内の流体を加圧するプランジャを備え、
    当該プランジャの往復動によって前記加圧室内に吸入される燃料を加圧して前記加圧室から吐出するものにおいて、
    前記ホルダは内燃機関のエンジンブロックの取付け嵌合孔に嵌合する外側円筒面部を有し、
    さらに、前記ホルダは前記シリンダの外周に嵌合する円筒嵌合部を備え、
    前記ホルダの前記円筒面部と前記ホルダの前記円筒嵌合部とは同一部材を加工した一つの部品として構成され
    前記シリンダの外側周面と前記ポンプハウジングの内側周面との間にギャップを備える高圧燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、
    前記外周円筒面部と前記円筒嵌合部は、前記シリンダに形成された前記プランジャ挿通孔の中心軸にそれらの軸心が一致する円筒面で構成されている
    高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1に記載したものにおいて、
    前記シリンダは前記ポンプハウジングに圧接されており、この圧接部において金属接触によるシール部を構成し、かくして前記加圧室を画成すると共に、
    前記ホルダが前記シリンダと前記ポンプハウジングとを圧接する固定手段として機能するよう構成されている
    高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載したものにおいて、
    前記ホルダの前記外側円筒面部に前記エンジンブロックの取付け嵌合孔の内周面と協働
    して、シール部を形成する第2のシール部材が取付けられている
    高圧燃料ポンプ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載したものにおいて、
    前記プランジャの前記加圧室とは反対側の外周面に装着されたシール部材、
    前記ホルダには前記シール部材が収納された内側円筒面部が設けられている
    高圧燃料ポンプ。
  6. 請求項5に記載したものにおいて、
    前記外側円筒面部、内側円筒面部及び前記円筒嵌合部とが同一部材を加工した一つの部品として構成されている
    高圧燃料ポンプ。
  7. 請求項5若しくは6のいずれかに記載したものにおいて、
    前記外側円筒面部,内側円筒面部及び前記円筒嵌合部とが同一の軸心を持つように構成されている
    高圧燃料ポンプ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載したものにおいて、
    前記加圧室を画成する前記ポンプハウジングの内周面と前記加圧室に突出する前記シリンダの外周面との間に調整ギャップを設けた
    高圧燃料ポンプ。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のものにおいて、
    前記ホルダの外周面と前記ポンプハウジングとの間に第3のシール部材を設けた
    高圧燃料ポンプ。
  10. 請求項4若しくは8のいずれかに記載したものにおいて、
    前記ポンプハウジングと前記シリンダの金属接触部で金属接触によるシール部を構成して前記加圧室を画成すると共に、
    前記シール部材は前記シリンダと前記プランジャの滑合部から外部に延びる前記プランジャの外周に装着され、
    前記シール部材が、前記ホルダの内側円筒面部に固定されている
    高圧燃料供給ポンプ。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載のものにおいて、
    前記プランジャが前記シリンダの先端を越えて、前記ポンプハウジングに形成された前記加圧室内に進退可能に構成されている
    高圧燃料供給ポンプ。
  12. 請求項3乃至11のいずれかに記載のものにおいて、
    前記金属接触シール部は前記ポンプハウジングと前記シリンダとを前記プランジャの移動方向に交差する面で圧接することによって形成され、
    前記ポンプハウジングと前記シリンダとを相対的に前記金属シール部に向かって押圧する押圧機構を備えた
    高圧燃料供給ポンプ。
  13. 請求項12に記載したものにおいて、
    前記押圧機構が前記ホルダの外周に形成されたネジ部と、これに螺合する前記ポンプハウジングに形成された第2のネジ部で構成される
    高圧燃料供給ポンプ。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載のものにおいて、
    前記ポンプハウジングを内燃機関のエンジンブロックに固定する固定手段を有する
    高圧燃料供給ポンプ。
  15. 凹所が形成されたポンプハウジング、
    当該ポンプハウジングに組合わされ、前記凹所を加圧室として区画するシリンダ、
    前記シリンダに滑合し前記加圧室内の流体を加圧するプランジャを備え、
    当該プランジャの往復動によって前記加圧室内に吸入される燃料を加圧して前記加圧室から吐出するものであって、
    前記プランジャの前記加圧室とは反対側の外周面に装着されたシール部材、
    当該シール部材が収納されたホルダを備えたものにおいて、
    前記ホルダは内燃機関のエンジンブロックの取付け嵌合孔に嵌合する外側円筒面部と、
    前記シール部材を収納する内側円筒面部とを有し、
    さらに、前記ホルダは前記シリンダの外周に嵌合する円筒嵌合部を備え、
    前記ホルダの前記円筒面部と前記内側円筒面部及び前記円筒嵌合部は同一部材を加工した一つの部品として構成され
    前記シリンダの外側周面と前記ポンプハウジングの内側周面との間にギャップを備える高圧燃料供給ポンプ。
  16. 請求項15に記載のものにおいて、
    前記外側円筒面部と内側円筒面部及び前記円筒嵌合部は、前記シリンダに形成された前記プランジャ挿通孔の中心軸にそれらの軸心が一致する円筒面で構成されている
    高圧燃料供給ポンプ。
  17. 凹所が形成されたポンプハウジング、
    当該ポンプハウジングに組合わされ、前記凹所を加圧室として区画するシリンダ、
    前記シリンダに滑合し前記加圧室内の流体を加圧するプランジャを備え、
    当該プランジャの往復動によって前記加圧室内に吸入される燃料を加圧して前記加圧室から吐出するものであって、
    前記プランジャの前記加圧室とは反対側の外周面に装着されたシール部材、
    当該シール部材が収納されたホルダを備えたものにおいて、
    前記ホルダは内燃機関のエンジンブロックの取付け嵌合孔に嵌合する外側円筒面部と、
    前記シール部材を収納する内側円筒面部とを有し、
    前記ホルダの円筒面部と前記内側円筒面部は前記シリンダに形成された前記プランジャ挿通孔の中心軸にそれらの軸心が一致する円筒面で構成され
    前記シリンダの外側周面と前記ポンプハウジングの内側周面との間にギャップを備える高圧燃料供給ポンプ。
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