JP2010106517A - カーテンウォール - Google Patents

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Abstract

【課題】「延焼のおそれのある部分」に対応する耐火認定障子を組み込んだカーテンウォール構造と、「それ以外の部分」に対応するカーテンウォール構造とで室外側及び室内側からの外観を同じにする。
【解決手段】延焼のおそれのある部分以外の窓部では、前記方立2,2と無目11、11とによって形成された各開口枠において、周方向に沿って形成された溝部にガラスGを嵌合支持する構造とし、延焼のおそれのある部分の窓部では、框4〜7によって枠組みされ、ガラスGを嵌合させた耐火認定障子3を前記方立2,2と無目9,10とによって形成された各開口枠に嵌め込んで支持するとともに、前記耐火認定障子3の縦框6,7は、その見付け幅を前記方立2の見付けフランジ部2Cからはみ出さない幅に設定するとともに、ガラスGよりも室内側縦框の見込み面が前記方立2の方形枠部2の側面と面一となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、外壁の一部(延焼のおそれのある部分)に耐火認定障子を嵌め込んだ耐火仕様のカーテンウォールであって、特には低階層用のカーテンウォールに関する。
特に、1階部分に店舗を含む店舗ビルや低階層用商業ビルなど(以下、纏めて低階層用建物という。)では、ガラス窓を大型化し、歩行者等から店舗内部が良く見えるようにガラスを支持する縦部材および横部材を意匠的にすっきりさせたものが提案されている。
本出願人においても、下記特許文献1において、縦・横枠材の段差を無くしたガラス嵌め殺しのフラット窓構造を提案した。かかる窓構造において採用される縦部材(方立)50の断面形状は、図12に示されるように、主縦枠51と副縦枠52とを組み合わせて所定の閉合断面を成す分割式方立とされ、主縦枠51の室外壁51aが方立50の室外壁を構成し、副縦枠52は縦ガラス開口溝52Aを有し、この副縦枠52は主縦枠51の室外壁51aの室内側に隠れて、副縦枠52と主縦枠51とがたとえばビス53により一体化されて方立50を構成している。前記副縦枠52の室外側にはタイト材54が設けられて、これが主縦枠51の室外壁51a内面に当接してシールを図るようにしてある。このタイト材54を境とする副縦枠52と主縦枠51との間の空間、並びに主縦枠51の室外側閉鎖空間の上限端部にはそれぞれ端部シール受け部材55,56が設けられている。ガラスGは前記縦ガラス開口溝52Aと、主縦枠51のガラス開口溝52Bに対して嵌合され、ビード又はシール材によって支持されている。
また、下記特許文献2では、方立を長手方向に沿って左側分割方立と右側分割方立とに分割し、これら左側分割方立と右側分割方立と無目とからなる面材を架設ユニットとして、順次所定の壁面位置に取り付けるようにした割方立方式カーテンウォール構造において、前記左側分割方立及び右側分割方立の内の一方側分割方立より延在させて室外側面に断面略T字状の見付けフランジを形成し、他方側分割方立の室外側端部を前記見付けフランジの裏面側位置に接合するとともに、前記左側分割方立及び右側分割方立はそれぞれ、中間部分に段状部を有し、前記見付けフランジとにより側方に開口する凹部が形成され、一般部では前記凹部の室内側寄り位置に縦増縁が設置されてガラスが嵌合支持された割方立方式カーテンウォール構造が提案されている。
ところで、平成19年6月施行の改正建築基準法に伴い、「カーテンウォールの構造方法について(技術的助言)国住指第619号」が管轄官庁等に通知された。これによると、建築物におけるカーテンウォールについては、外壁及び開口部の規定が適用されることが明確化された。具体的には、「スパンドレル(外壁のうち上下に重なっている二つの窓その他の開口部の間の部分)、柱形(外壁のうち柱状の部分)その他これらに類する部分」については外壁に対する技術的基準を適用し、「それ以外の部分」については開口部に対する技術的基準を適用することが明確化された。
前記「それ以外の部分」の内、開口部として取り扱われる部分で延焼のおそれのある部分にあっては、建築基準法第2条第9号の2ロに規定する防火設備を用いることが明確化された。ここで、前記「延焼のおそれのある部分」とは、建築基準法第2条6号に、隣地境界線、道路中心線又は同一敷地内の2以上の建築物相互の外壁間の中心から、一階にあっては3m以下、二階以上にあっては5m以下の距離にある建築物の部分をいうと規定されている。
前記「建築基準法第2条第9号の2ロに規定する防火設備」とは、その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に、防火戸その他の政令で定める防火設備(その構造が遮炎性能[通常の火災時における火災を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能をいう。]に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が認めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものに限る。)を有することが規定されている。ここで、要求される性能とは、火災による加熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火災を出さないものであることである。
前記「カーテンウォールの構造方法について(技術的助言)国住指第619号」においては、上記防火設備を組み込んだカーテンウォール構造の例が示されている(図13参照)。このカーテンウォール構造では、方立60,60及び無目61,61による開孔枠に対して、上記性能を満足する防火設備62(以下、耐火認定障子という。)を嵌め込んだ構造が示されている。
特開2000−265607号公報 特開2004−285573号公報
しかしながら、図13に示される耐火認定障子62を組み込んだカーテンウォール構造の場合、方立の見付けフランジ部(外部に露出する室外側フランジ)の側縁を越えて障子又はサッシ窓の框が露出している。一方で、「延焼のおそれのある部分」とは建築部の一部分に該当するため、それ以外の部分では、従来の一般的なガラス支持構造、すなわち方立の見付けフランジ部と、背面側の中空矩形部分とによって形成されたガラス嵌合溝に対してガラスを嵌合し、シール材等で固定する構造(特許文献1,2等参照)が採用されるため、「延焼のおそれのある部分」と「それ以外の部分」とでカーテンウォールの外観が異なり意匠性を損なうという問題が発生することになる。
また、特に低階層用カーテンウォールの場合は、室内側から方立及び無目部が視認されることになるが、この室内側からの外観においても、「延焼のおそれのある部分」と「それ以外の部分」とでカーテンウォールの外観が異なると意匠性を損なうという問題があった。
そこで本発明の第1の課題は、「延焼のおそれのある部分」に対応する耐火認定障子を組み込んだカーテンウォール構造と、「それ以外の部分」に対応するカーテンウォール構造とで室外側からの外観を同じとし、意匠性を良好とすることにある。
第2に、室内側からの外観も同じくして、意匠性をさらに良好とすることにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、躯体に取り付けた方立と、これら方立間に取り付けた無目とで形成された各開口枠にガラス又はガラスユニットを取り付ける手順によって壁面を構築するノックダウン式のカーテンウォールにおいて、
前記方立は、一方側分割方立と他方側分割方立とを組合せて所定の閉合断面を成す分割方立とされ、前記一方側方立と他方側方立とで前記ガラス又はガラスユニットを嵌合させる溝部の深さを変えてあり、かつ室内側に方形枠部を有するとともに、室外側に外部に露出する見付けフランジ部を有し、この見付けフランジ部によって前記ガラス又はガラスユニットを嵌め込むための溝部の室側壁が形成され、
延焼のおそれのある部分以外の窓部では、前記方立と無目とによって形成された各開口枠において、周方向に沿って形成された溝部にガラスを嵌合支持する構造とし、
延焼のおそれのある部分の窓部では、框によって枠組みされ、ガラスを嵌合させた耐火認定障子を前記方立と無目とによって形成された各開口枠に嵌め込んで支持するとともに、前記耐火認定障子の縦框は、その見付け幅を前記方立の見付けフランジ部からはみ出さない幅に設定したことを特徴とするカーテンウォールが提供される。
上記請求項1記載の発明においては、「延焼のおそれのある部分以外の窓部」では、前記方立と無目とによって形成された各開口枠において、周方向に沿って形成された溝部にガラスを嵌合支持する構造とし、「延焼のおそれのある部分の窓部」では、框によって枠組みされ、ガラスを嵌合させた耐火認定障子を前記方立と無目とによって形成された各開口枠に嵌め込んで支持するとともに、前記耐火認定障子の縦框は、その見付け幅を前記方立の見付けフランジ部からはみ出さない幅に設定してある。
従って、「延焼のおそれのある部分以外の窓部」と、「延焼のおそれのある部分の窓部」とで室外側からの外観を統一することができ、意匠性が向上する。
低階層用カーテンウォールでは、一方側分割方立と他方側分割方立とを組合せて所定の閉合断面を成す分割方立とする構造が採用され、前記一方側方立と他方側方立とで前記耐火認定障子を嵌合させる溝部の深さを変えた構造とすることがある。
この構造条件の下で、「耐火認定障子の縦框は、その見付け幅を前記方立の見付けフランジ部からはみ出さない幅に設定する」条件を満足させるようにするには、框によって枠組みされ、ガラスを嵌合させた耐火認定障子において、前記溝部の深さに対応して、右側縦框と左側縦框の見付け幅を設定すればよい。
前記第2課題を解決するために請求項2に係る本発明として、前記延焼のおそれのある部分以外の窓部では、前記方立に縦増縁を設置し、この縦増縁と前記見付けフランジ部とによってガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記縦増縁の見込み面が前記方立の側面と面一となっており、
前記延焼のおそれのある部分以外の窓部では、前記耐火認定障子の縦框は、ガラスよりも室内側縦框の見込み面が前記方立の方形枠部の側面と面一となっている請求項1記載のカーテンウォールが提供される。
上記請求項2記載の発明では、「延焼のおそれのある部分以外の窓部」では、方立に縦増縁を設置し、この縦増縁と前記見付けフランジ部とによってガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記縦増縁の見込み面が前記方立の側面と面一とし、「延焼のおそれのある部分の窓部」では、耐火認定障子の縦框は、ガラスよりも室内側縦框の見込み面が前記方立の方形枠部の側面と面一となっている。
従って、「延焼のおそれのある部分以外の窓部」と、「延焼のおそれのある部分の窓部」とで室外側及び室内側からの外観を統一することができ、さらに意匠性が向上する。
請求項3に係る本発明として、前記延焼のおそれのある部分以外の窓部における無目部の見付け幅と、前記延焼のおそれのある部分の窓部における無目部の見付け幅とを同じに設定してある請求項1、2いずれかに記載のカーテンウォールが提供される。
上記請求項3記載の発明では、方立部以外に横方向の部材となる無目部においても、延焼のおそれのある部分以外の窓部における無目部の見付け幅と、延焼のおそれのある部分の窓部における無目部の見付け幅とを同じに設定してあるため、無目の外観についても、外観を統一することができ、意匠性が向上する。
以上詳説のとおり本発明によれば、「延焼のおそれのある部分」に対応する耐火認定障子を組み込んだカーテンウォール構造と、「それ以外の部分」に対応するカーテンウォール構造とで室外側からの外観、好ましくは室外側及び室内側からの外観が同じとなるため、意匠性を良好とすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係るカーテンウォールの正面図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。
本カーテンウォール1は、建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具によって、水平方向に所定の間隔をおいて上下方向に沿って方立2,2…を固定した後、この方立2,2間に上下方向に所定間隔で無目9,10、11……を架け渡して形成された各開口枠にガラス又はガラスユニット(耐火認定障子)を取り付ける手順によって壁面を構築するノックダウン式のカーテンウォールである。
そして、「延焼のおそれのある部分以外の窓部」では、前記方立2,2と無目11,11とによって形成された各開口枠において、前記方立2に縦増縁20を設置し、この縦増縁20と前記見付けフランジ2eとによって形成される溝部にガラスGを嵌合支持する構造とするとともに、前記縦増縁20の見込み面が前記方立2の側面と面一とした構造とし、「延焼のおそれのある部分の窓部」では、框4〜7によって枠組みされ、ガラスGを嵌合させた耐火認定障子3を前記方立2,2と無目9,10とによって形成された各開口枠に嵌め込んで支持するとともに、前記耐火認定障子3の縦框6,7は、その見付け幅b1,b2を前記方立2の見付けフランジ部2eからはみ出さない幅に設定するとともに、ガラスGよりも室内側縦框6,7の見込み面が前記方立2の側面と面一となっているものである。
以下、さらに具体的に詳述する。
〔方立及び無目構造〕
カーテンウォール構造1では、主に図2及び図3に示されるように、方立2が長手方向に沿って左側分割方立2Aと右側分割方立2Bとを組み合わせて所定の閉合断面を成す分割方立とされる。前記左側分割方立2Aと右側分割方立2Bとは、両者が組み合わされた状態では、相対的に室内側位置に略方形断面を成す方立枠部2が形成され、相対的に室外側位置に窓枠部2が形成されるようになっている。
前記左側分割方立2Aは、詳細には図6に示されるように、室内側端部に係合突片2aが形成されるとともに、その隣接位置に断面L字状の突片2bが形成され、中間部に段状部2cが形成され、さらに段状部2cから室外側に延びる窓枠壁2dの室外側に断面略T字状の見付けフランジ2eが形成された部材である。また、前記段状部2cの室内側位置にはリップ状溝2jが形成されるとともに、前記見付けフランジ2eの裏面側位置には部材長手方向に沿ってピンポケット2lが形成された突部2kが形成されている。
一方、右側分割方立2Bは室内側端部に係合溝部2fが形成されるとともに、中間部に段状部2gが形成され、さらに段状部2gから室外側に延びる窓枠壁2hの室外側端部に断面L字状の接合部2iが形成された部材である。また、前記段状部2gの室内側位置にはリップ状溝2mが形成されている。
前記左側分割方立2Aと右側分割方立2Bとは、同図に示されるように、室内側位置においては左側分割方立2Aの係合突片2aが右側分割方立2Bの係合溝部2fに嵌合され、室外側位置においては、前記見付けフランジ2eの裏面側位置にて、左側分割方立2Aの突部2kに右側分割方立2Bの接合部2iが係合した状態で組み合わされている。前記左側分割方立2Aと右側分割方立2Bとの接合部にはそれぞれタイト材8,8が配設され水密性が確保されている。また、前記左側分割方立2Aと右側分割方立2Bの段状部2c,2gと、前記見付けフランジ2eとの間に側方に開口する凹部S、Sが形成され、この凹部S、Sの一部がガラスGを嵌合させる嵌め込み部を形成し、また本耐火認定障子3の嵌め込み部を形成するようになっている。前記左側分割方立2Aと右側分割方立2Bとにより1つの方立2を構成することにより、断面の大きな方立とすることができ、構造強度が向上する。なお、前記分割方立は、すっきりとした意匠とすることができ、店舗用サッシとして多く採用されているものである。
一方、前記耐火認定障子3が嵌め込まされる部分の無目9,10は、図3に示されるように、夫々開口枠の上枠と下枠とを構成する。具体的には、上側スパンドレル部との境界に設置される無目9と、下側スパンドレル部との境界に設置される無目10である。前記無目9,10は、方立2に固定された無目ブラケット(図示せず)によって方立2、2間に支持されるようになっている。
前記無目9は、詳細には図4に示されるように、相対的に室内側に位置する第1中空部9Aと、その室外側面の下部側に連続して設けられた第2中空部9Bと、この第2中空部9Bの室外側面上部から室外側に向けて水平方向に突出する上段側水平突片9aと、その下部から断面逆L字状に延在する下段側垂下片9bと、前記第1中空部9Aの室外側面上部から室外側に延在するとともに、先端に固形ビードを保持するビード保持片9cと、第1中空部9Aの室内側面から垂下する垂下片9dとからなる部材である。
そして、前記上段側水平突片9aに取り付けられた横押縁12と、前記ビード保持片9cとにより上段側ガラス嵌合溝Mが形成されている。前記第1中空部9Aと第2中空部9Bとの下面は平面とされ、室外側に位置する前記下段側垂下片9bと、室内側に位置する前記垂下片9dとによって、下向きに開口する前記耐火認定障子3の嵌め込み部Mが形成されるようになっている。
一方、前記無目10は、詳細には図5に示されるように、中空状の無目本体10Aと、その室外側面から断面逆L字状に延在する垂下片10aと、前記無目本体10Aの室内側面から上方に起立する起立片10bとから形成された部材であり、前記垂下片10aと無目本体10Aの室外側面とにより下段側ガラス嵌合溝Mが形成されている。
また、前記起立片10bは、耐火認定障子3の下框5の室内面側が当接するサッシ枠当接受け部を構成するようになっている。
他方、「延焼のおそれのある部分以外の窓部」の無目11の構造を図9に基づいて説明する。
無目11は、中空状の無目本体11Aと、この無目本体11Aの室外側面から室外側に向けて水平方向に突出する上段側水平突片11aと、その下部から断面略逆L字状に延在する下段側垂下片11bと、前記無目本体11Aの室外面上部から室外側に延在する上段側ガラス保持片11cとが形成された部材であり、前記上段側水平突片11aに取り付けられた横押縁19と、前記上段側水平突片11aとによって上段側ガラス嵌合溝Mが形成され、前記下段側垂下片11bと、無目本体11Aの室外面とにより下段側ガラス嵌合溝Mが形成されている。
〔耐火認定障子3の構造〕
耐火認定障子3は、上框4、下框5及び縦框6,7によって四方を枠組みされた枠内にガラスGを嵌合支持させたものであり、火災による加熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火災を出さないものである遮炎性能を有することの認定を受けた防火戸(防火設備)である。
前記上框4は、図7に示されるように、相対的に室内側に位置するとともに、外方側に溝部を臨ませた断面コ字状部4Aと、相対的に室外側に位置するとともに、内方側に溝部を臨ませたガラス嵌合溝Mを形成しているガラス嵌合部4Bとから構成されている。前記断面コ字状部4Aとガラス嵌合部4Bとは同じ見付け幅k1となっており、前記断面コ字状部4Aの内部には2つのビスポケットが形成されている。
前記下框5は、同図7に示されるように、相対的に室内側に位置するとともに、外方側に溝部を臨ませた断面コ字状部5Aと、この断面コ字状部5Aの室外面下部から室外側に向けて突出する水平フランジ片5aと、この水平フランジ片5aの先端に接合される横押縁16と、前記断面コ字状部5Aの室外面上部から室外側に向けて突出するガラス保持片5bとから構成されている。前記水平フランジ片5aと、横押縁16と、ガラス保持片5bとによりガラス嵌合溝Mが形成されている。前記断面コ字状部5Aの内部には2つのビスポケットが形成されている。
前記縦框6,7は、図8に示されるように、相対的に室内側に位置するとともに、外方側に溝部を臨ませた断面コ字状部6A(7A)と、相対的に室外側に位置するとともに、内方側に溝部を臨ませたガラス嵌合溝Mを形成しているガラス嵌合部6B(7B)とから構成されている。一方の縦框6の見付け幅b1と、他方の縦框7の見付け幅b2とは、方立2の凹部S、Sの深さに対応しており、夫々異ならせてある。
前記上框4,下框5及び縦框6,7は、ビス13,13…によって四方枠組みされ、周方向に沿って形成された前記ガラス嵌合溝MにガラスGが嵌合支持される。前記ガラスGとしては耐火仕様とするために網入りガラスか耐熱ガラスが使用され、ガラス嵌合溝M内において、ガラス周縁に設置されたバックアップ材及びシール材により支持される。
〔延焼のおそれのある部分の窓部〕
延焼のおそれのある窓部では、図7及び図8に示されるように、前記方立2,2及び無目9,10によって形成された開口枠に対して耐火認定障子3を嵌め込んで固定する。嵌込みは、框枠4〜7にガラスGを嵌合支持した状態のままで行うようにしてもよいが、本形態例では、四方枠組された框枠4〜7を嵌め込んだ後、ガラスGを嵌合支持させるようにしている。
具体的には、図7に示されるように、前記無目10の上面に下框5を載置するとともに、前記無目9の嵌め込み部Mに対して上框4を嵌め込むとともに、図8に示されるように、方立2の方形枠部2と見付けフランジ2eとによって形成される凹部Sに対して、縦枠6,7を嵌合させるようにしながら框枠4〜7を開口枠内に設置する。
そして、上框4側では、図7に示されるように、ガラス嵌合溝Mの奥壁と無目9を貫くように下側からビス18を螺入させ、下框5側では、無目10の起立片10bと下框5を貫くように室内側からビス18を螺入させることにより固定を図る。
一方、縦框6,7側では、図8に示されるように、ガラス嵌合溝Mの奥壁と、方立2の窓枠壁2d,2hとを貫くようにビス18を螺入させることにより固定を図る。また、縦框6,7の室内側面と方立2の方形枠部2との間には、リップ状溝2j、2mに支持された固形シール材22が介在されるとともに、縦框6,7の室外側面と見付けフランジ2eとの間にバックアップ材及びシール材が充填されており、気水密性が確保されるようになっている。
前記框枠4〜7を前記開口枠へ取付けたならば、ガラスGを框枠4〜7内部に嵌込み、下框5に横増縁16を取り付けた後、図2及び図3に示されるように、バックアップ材17及びシール材18により支持させる。
前記耐火認定障子3の縦框6,7は、その見付け幅b1,b2を前記方立2の見付けフランジ2eからはみ出さない幅に設定してあるため、耐火認定障子3の取付け状態では、図6に示されるように、見付けフランジ2eの側縁位置Qは、前記縦框6,7の側縁位置Pと同位置か、前記側縁位置Pよりも張り出しているため、室外側から見た場合、前記縦框6,7は見付けフランジ2e(見付け幅:B)によって隠蔽されている。
また、前記縦框6,7は、ガラスGよりも室内側部分の見込み面、すなわち断面コ字状部6A(7A)の見込み面が前記方立2の方形枠部2の側面と面一となっている。
前記無目9,10部分では、無目9の見付け幅H1と、無目10の見付け幅H2とが同じ寸法に設定されている。
〔延焼のおそれのある部分以外の窓部〕
延焼のおそれのある部分以外の窓部では、図10に示されるように、方立2の凹部S、Sにおいて、リップ状溝2iと、窓枠壁2d、2h間に跨って縦押縁20、21が取り付けられ、この縦押縁20、21と前記見付けフランジ2eとによりガラス側縁嵌合溝Mが形成され、ガラスGがガラス面を跨いでガラス側縁嵌合溝Mの室外側および室内側に夫々施工されたバックアップ材17及びシール18によって支持されている。なお、前記縦押縁20、21の係止部は断面形状に応じて適宜決定される。
前記縦増縁20,21の見込み面は、前述した「延焼のおそれのある部分の窓部」と同様に、前記方立2の方形枠部2の側面と面一となっており、「延焼のおそれのある部分」に対応する耐火認定障子を組み込んだカーテンウォール構造と、「それ以外の部分」に対応するカーテンウォール構造とで室外側及び室内側からの外観が同じとなっている。
一方、無目11側については、図9に示されるように、ガラス嵌合溝M、Mに、ガラスGがガラス面を跨いでガラス側縁の室外側および室内側に夫々施工されたバックアップ材17及びシール18によって支持されている。また、無目11の見付け幅H3は、前述した「延焼のおそれのある部分の窓部」の無目9,10の見付け幅(H1、H2)と同じ寸法に設定されており、「延焼のおそれのある部分の窓部」と「延焼のおそれのある部分以外の窓部」との無目デザインも統一されている。
〔他の形態例〕
(1)前述した耐火認定障子は、一般の窓サッシとしても使用されるものである。コンクリート躯体の開口部に設置される場合は、各框4〜7に外面側にピース状のアンカーを取り付ける。各アンカーには、アンカーブラケットが設けられており、これに躯体に埋め込んだアンカー鉄筋が溶接によって固定される。
(2)上記形態例では、耐火認定障子3のガラスG2及びスパンドレル部のガラスGとして、単層ガラスを嵌め込んだが、図11に示されるように、複層ガラスを嵌め込むようにしてもよい。なお、図示例では、「延焼のおそれのある部分の窓部」では、耐火認定障子3の縦框6,7は、ガラスGよりも室内側縦框(断面コ字状部6A(7A))の見込み面が前記方立2の方形枠部2の側面と面一となっていないが、前述した単層ガラスの場合の同様に、面一とすることにより、室内側からの外観も同じにすることができる。
本発明に係るカーテンウォールの正面図である。 図1のII−II線矢視図である。 図1のIII−III線矢視図である。 図3の要部拡大図(上側無目部分)である。 図3の要部拡大図(下側無目部分)である。 図2の要部拡大図(方立部分)である。 耐火認定障子3の嵌込み要領を示す縦断面図である。 耐火認定障子3の嵌込み要領を示す横断面図である。 図1のIX−IX線矢視図である。 図1のX-X線矢視図である。 複層ガラスとした場合の横断面図である。 低階層用カーテンウォールにおける従来のガラス支持構造を示す横断面図である。 カーテンウォールの構造方法について(技術的助言)国住指第619号におけるカーテンウォール構造例を示す横断面図である。
符号の説明
1…カーテンウォール、2…方立、2A…左側分割方立、2B…右側分割方立、3…耐火認定障子、4…上框、5…下框、6・7…縦框、9・10・11…無目、12・16…横押縁、20・21…縦押縁

Claims (3)

  1. 躯体に取り付けた方立と、これら方立間に取り付けた無目とで形成された各開口枠にガラス又はガラスユニットを取り付ける手順によって壁面を構築するノックダウン式のカーテンウォールにおいて、
    前記方立は、一方側分割方立と他方側分割方立とを組合せて所定の閉合断面を成す分割方立とされ、前記一方側方立と他方側方立とで前記ガラス又はガラスユニットを嵌合させる溝部の深さを変えてあり、かつ室内側に方形枠部を有するとともに、室外側に外部に露出する見付けフランジ部を有し、この見付けフランジ部によって前記ガラス又はガラスユニットを嵌め込むための溝部の室側壁が形成され、
    延焼のおそれのある部分以外の窓部では、前記方立と無目とによって形成された各開口枠において、周方向に沿って形成された溝部にガラスを嵌合支持する構造とし、
    延焼のおそれのある部分の窓部では、框によって枠組みされ、ガラスを嵌合させた耐火認定障子を前記方立と無目とによって形成された各開口枠に嵌め込んで支持するとともに、前記耐火認定障子の縦框は、その見付け幅を前記方立の見付けフランジ部からはみ出さない幅に設定したことを特徴とするカーテンウォール。
  2. 前記延焼のおそれのある部分以外の窓部では、前記方立に縦増縁を設置し、この縦増縁と前記見付けフランジ部とによってガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記縦増縁の見込み面が前記方立の側面と面一となっており、
    前記延焼のおそれのある部分の窓部では、前記耐火認定障子の縦框は、ガラスよりも室内側縦框の見込み面が前記方立の方形枠部の側面と面一となっている請求項1記載のカーテンウォール。
  3. 前記延焼のおそれのある部分以外の窓部における無目部の見付け幅と、前記延焼のおそれのある部分の窓部における無目部の見付け幅とを同じに設定してある請求項1、2いずれかに記載のカーテンウォール。
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