JP2016132859A - 方立とその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】方立を容易に一体化できると共に、無目が熱影響で伸縮しても無目の変形や他の部材への悪影響を抑制できる。【解決手段】方立2は、躯体5に固定し無目3の一端に連結した固定方立部材11と、無目3の他端に連結されていて無目3の長手方向に移動可能に保持した可動方立部材12とを設けた。固定方立部材11に設けた固定ジョイントスリーブ27は固定アーム部と受け部を有し、可動方立部材12に設けた可動ジョイントスリーブ28は可動アーム部と当接部を有する。固定ジョイントスリーブ27は可動ジョイントスリーブ28を介して無目3とガラスパネルの荷重を受ける。無目3が熱影響で伸縮した場合、固定ジョイントスリーブ27に当接した状態で可動ジョイントスリーブ28が摺動し、可動方立部材12は固定方立部材11に接近または離間する方向に移動する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えばカーテンウォール等に用いて無目に連結した方立とその組立方法に関する。
従来、中層から高層のビル等では壁面にカーテンウォール構造が採用されているものが多い。カーテンウォール構造では、上下方向に延びる方立が水平方向に所定間隔で配設され、水平方向には無目が所定間隔で配設されて方立に連結されている。そして、隣り合う一対の方立と無目とで仕切られた四角形状の枠体にはガラスパネルや壁面等の各種のパネルが装着されている。
このようなカーテンウォール構造の建物の一例として特許文献1に記載されたものが提案されている。このカーテンウォールは上下の横材と左右の縦材からなる枠ユニットが縦横方向に複数組配列され、各枠ユニットにガラス材等のパネルが挟持されている。そして、隣り合う枠ユニットの縦材である右部材と左部材とが中空部を介して互いにねじで固定されることで、一体化した方立を形成している。
特開2005−2574号公報
しかしながら、上述したカーテンウォールでは、横材である無目が気温や屋内外の熱などの影響を受けて左右方向に伸縮した場合、方立を構成する右部材と左部材が強固にねじ固定されているため、熱による無目の伸縮を吸収できず、無目が奥行方向(見込み方向)に変形してしまうという欠点があった。更には、無目の変形によって枠ユニットで保持されたガラス等のパネルが破損するおそれもあった。また、方立の右部材と左部材をねじ固定して一体化することは手間がかかるという欠点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、方立を容易に一体化できると共に、無目が熱の影響を受けて伸縮しても無目の変形や他の部材への悪影響を抑制できるようにした方立とその組立方法を提供することを目的とする。
本発明による方立は、躯体に固定された固定方立部材と、無目に連結されていて該無目の長手方向に移動可能に保持された可動方立部材と、可動方立部材に設けた荷重伝達部と、固定方立部材に設けていて荷重伝達部に相対移動可能に当接して可動方立部材の荷重を受ける荷重受け部とを、備えたことを特徴とする。
本発明によれば、固定方立部材と可動方立部材は荷重受け部と荷重伝達部を当接させて一体化しており、移動可能な可動方立部材は躯体に直接固定されていないが、無目とパネルを含む荷重は荷重伝達部から荷重受け部を介して躯体に固定された固定方立部材で受けることができる。また、可動方立部材に連結した無目が気温などの熱の影響で伸長または収縮した場合、可動方立部材が固定方立部材に対して接近または離間する方向に移動可能であるから、無目が伸縮しても変形することなく可動方立部材の移動によって吸収できる。
また、荷重受け部は可動方立部材の方向に延びる固定アーム部と受け部とを備え、荷重伝達部は受け部に当接する可動アーム部と固定アーム部に当接する当接部とを備えていることが好ましい。
本発明では、可動方立部材は荷重伝達部の可動アーム部と当接部から荷重受け部の固定アーム部と受け部を介して固定方立部材に荷重を伝達して受けさせることができ、しかも可動方立部材が無目の熱影響を受けて移動したとしても一体に移動する固定伝達部を介して係合状態にある荷重受け部で可動方立部材や無目等の荷重を受けて固定方立部材で支えることができる。
また、固定方立部材と躯体を連結する固定金具及び締結ボルトと、固定方立部材と固定金具の間に挿入されていて可動方立部材に連結された支持部材とを備え、支持部材は締結ボルトの軸に嵌挿される切欠を有していて、切欠の内径は軸の外径より大きく設定されていることが好ましい。
固定方立部材に対して可動方立部材が移動したとしても、支持部材の切欠の内径は締結ボルトの軸より大径であるから支持部材を可動方立部材と一体に移動できる上に、可動方立部材の荷重の一部を締結ボルトで分担できる。更に、可動方立部材に連結した支持部材を固定方立部材と躯体に設けた固定金具との間に嵌合させることで、可動方立部材を奥行方向に固定できる。
また、固定方立部材の屋外側端部は断面略T字状に形成されていて、T字状の先端面の屋内側に可動方立部材が配設されていてもよい。
固定方立部材の屋外側端部は断面略T字状に形成したため、可動方立部材が移動しても固定方立部材の先端面によって屋外に露出しないように隠すことができて外観の見栄えがよい。
本発明による方立の組立方法は、荷重受け部を設けた固定方立部材を躯体に固定する工程と、無目を連結した可動方立部材を降下させて荷重受け部に荷重伝達部を摺動可能に当接させて可動方立部材を固定方立部材に対向して配設する工程とを備え、可動方立部材の荷重を荷重伝達部と荷重受け部を介して固定方立部材に伝達すると共に、可動方立部材は無目の伸縮によって該無目の長手方向に移動可能としたことを特徴とする。
本発明による方立の組立方法によれば、固定方立部材を躯体に固定し、その後に、可動方立部材を降下させて荷重受け部に荷重伝達部を当接させて、固定方立部材に対向して配設することで方立を一体化できる。これによって、無目が気温等の熱の変化によって伸縮した場合でも可動方立部材を移動することで吸収できる上に、可動方立部材の移動を許容しながら無目やパネル等を含む荷重を荷重当接部と荷重受け部を介して固定方立部材で支えることができる。
本発明による方立とその組立方法によれば、固定方立部材と可動方立部材を荷重受け部と荷重伝達部を介して一体化でき、しかも可動方立部材や無目等の荷重を躯体に固定された固定方立部材で支持できる。
また、無目が熱の影響のために伸縮したとしても、可動方立部材が固定方立部材に対して無目の伸縮に応じて移動することを許容するため、可動方立部材に連結した無目が熱による応力で変形したりパネル等の他の部材を損傷したりすること等を防止することができる。
本発明の実施形態によるカーテンウォールを建物の外壁に取り付けた状態を示す要部正面図である。 図1に示すカーテンウォールの方立を含むA−A線縦断面図である。 図2に示す方立部分のB−B線断面図である。 図3における方立を構成する固定方立部材と可動方立部材を示す拡大説明図である。 図4に示す固定方立部材と可動方立部材との係合構造を示すC−C線縦断面図である。 固定ジョイントスリーブを示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 可動ジョイントスリーブを示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 支持アングルを示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)、(b)はカーテンウォールにおける枠ユニットの組立工程を示す図である。 カーテンウォールの固定方立部材に対する枠ユニットの組立工程を示す図である。 図10に示す固定方立部材に枠ユニットの可動方立部材を設置した組立工程を示す図である。 固定ジョイントスリーブと可動ジョイントスリーブの組立工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態による方立とその施工方法について図1乃至図12を参照しながら説明する。
図1に示す実施形態による外壁をなすカーテンウォール1は、縦方向に配設されていて左右方向に所定間隔を開けて配列された複数の方立2と、方立2に直交する横方向に配設されていて上下に所定間隔を開けて配列された複数の無目3とを備えている。カーテンウォール1は、例えば図9に示すような形状の枠ユニット1A等を順次組み立てたものである。
図1に示すカーテンウォール1の例では、上下方向に隣接する2本の無目3の間に屋内の床面が例えば2FL(2階床面)、3FL(3階床面)として設置されている。
図2には、図1の適宜階、例えば3FLを示す部分における方立2とその上下の無目3,3とを連結する構成がA−A線縦断面図として示されている。例えば2階の天井裏から3FLの床面を示す梁材としての躯体5がカーテンウォール1の外壁に沿って水平方向に配設され、この躯体5には方立2の屋内側に固定した断面略L字状の固定金具6が固定されている。
即ち、固定金具6の水平部6aは躯体5に締結ボルト7Aで固定され、起立部6bは方立2の屋内側の背面2aに締結ボルト7Bで固定されている。方立2の内部構成は図2では省略されているが、方立2は固定金具6の上方に上部の無目3が連結され、下方にも下部の無目3が連結されている。そして、各一対の方立2と無目3で仕切られた四角形枠状の枠体8内にはガラスや壁面等のパネルとして、例えばガラスパネル9が嵌め込まれている。なお、固定金具6の水平部6aの下面には躯体5内に埋められたL字金具が配設され、水平部6aにボルトで固定されている。
次に、図3は図2に示す方立2とその躯体5への固定構造を示すB−B線断面を示すものであり、本実施形態による方立2の具体的構造を図3から図8によって説明する。
図3において、方立2は間隙kを開けて対向して配設された固定方立部材11と可動方立部材12とで構成されている。可動方立部材12は固定方立部材11に対してその長手方向に直交する方向に所定の範囲で移動可能とされている。
図3及び図4において、固定方立部材11はカーテンウォール1の屋外側に配設されたT字型部13と、屋内側に配設されていて外側に拡幅された断面略コの字型に形成されてなる固定方立枠部14と、が一体形成されている。T字型部13は方立2の屋内側を覆う先端面13aと先端面13aに直交する基部13bとで略T字状に形成されている。固定方立枠部14は断面略コの字状に形成されていて、その屋内側に屋内側端面14aが先端面13aに対向して形成されている。
固定方立枠部14の屋内側端面14aには締結ボルト7Bの軸7bを挿通させる中央孔14bが形成されており、締結ボルト7Bは屋外側の頭部7aから軸7bを屋内側端面14aの中央孔14bと固定金具6の起立部6bの孔を通して突出させ、ナット15によって締結固定している。これによって、方立2の固定方立部材11は固定金具6を介して躯体5に固定されている。
しかも、固定方立部材11のT字型部13の先端面13a側の基部13bには、可動方立部材12と反対側に無目3が連結されている。
また、固定方立部材11に対向する位置には、可動方立部材12がその長手方向に直交する方向(以下、これをP方向という)、即ち無目3の長手方向に移動可能に配設されている。可動方立部材12は固定方立部材11のT字型部13における先端面13aの内側で基部13bに間隙kを開けて略平行に配設された可動基部17と、その屋内側で固定方立枠部14に対向して間隙kを開けて外側に拡径する断面略L字型の可動方立枠部18とが一体に形成されている。
また、固定方立枠部14の屋外側端部には可動方立枠部18にパッキンを介して当接する中間当接片14cが形成されている。
しかも、T字型部13の先端面13aには中空のパッキン19が凹部内に固定され、このパッキン19に可動基部17の先端をL字に屈曲させた先端当接片17aが当接している。可動方立部材12が固定方立部材11から近接または離間するP方向に移動した場合には、可動方立部材12に追従してパッキン19が変位する。
また、可動方立部材12の可動方立枠部18の屋内側当接片18aはパッキンを介してL字状に折り曲げられて屋内側端面14aに当接している。可動方立部材12は固定金具6や躯体5に連結されておらず、水平方向に所定範囲内で移動可能である。そのため、両方立部材11,12は屋内側当接片18aに設けたパッキンと中間当接片14cに設けたパッキンと先端当接片17aに当接するパッキン19によって間隙k内の気密性と液密性が保持される。
しかも、可動方立部材12の可動基部17の先端側には、固定方立部材11と反対側(図3において右側)に無目3が連結されている。
また、図3において、固定方立部材11のT字型部13の先端側には先端面13aと枠部13cとの間に呑込み部22が形成され、ガラスパネル9等のパネルが保持されている。また、可動方立部材12の屋外側にはT字型部13の先端面13aと可動基部17に設けた枠部17bとの間に呑込み部22が形成され、呑込み部22にはガラスパネル9が保持されている。
これらの各ガラスパネル9は、左右の方立2の固定方立部材11及び可動方立部材12と上下の無目3の各呑込み部22によって保持されている。また、図3に示すガラスパネル9は1枚ガラスにしたが、ペアガラス等の複数層のガラスパネルを配設してもよく、或いはガラスパネルに代えて外壁をなす壁面パネル等を設置してもよい。
また、図3から図5に示す方立2における固定方立部材11の固定方立枠部14と可動方立部材12の可動方立枠部18との間の空間内において、固定方立枠部14の内面には固定支持板25が締結ボルト7Cで連結され、可動方立枠部18の内面には可動支持板26が締結ボルト7Cで連結されている。図5及び図6において、固定支持板25は図6に示すように上下方向に延びる板状に形成され、その中間部には断面略L字状で上向きの固定ジョイントスリーブ27が連結されている。固定ジョイントスリーブ27は水平方向に延びる固定アーム部27bと上側に屈曲された受け部27aとで構成されている。
可動支持板26は図7に示すように上下方向に延びる板状に形成され、その中間部には断面略L字状で下向きの可動ジョイントスリーブ28が連結されている。可動ジョイントスリーブ28は水平方向に延びる可動アーム部28bと下側に屈曲された当接部28aとで構成されている。
しかも、図5に示すように、固定ジョイントスリーブ27の受け部27aに可動ジョイントスリーブ28の可動アーム部28bが当接すると共に、固定アーム部27bに当接部28aが当接することで、可動方立部材12の荷重を固定方立部材11の固定ジョイントスリーブ27で受け止めている。
このように固定ジョイントスリーブ27と可動ジョイントスリーブ28とが噛み合い状態に保持され、しかも可動方立部材12がP方向に移動すると、可動ジョイントスリーブ28は固定ジョイントスリーブ27に当接しながら当接部28aが受け部27aに接近離間する方向に移動可能としている。即ち、固定ジョイントスリーブ27は可動ジョイントスリーブ28との係合状態を維持しながら、無目3やガラスパネル9を含む可動方立部材12の荷重を支持して無目3の長手方向、即ちP方向の移動を許容している。
また、固定支持板25と可動支持板26にはそれぞれ互いに当接可能なガイドストッパー25a,26aが固定及び可動ジョイントスリーブ27,28の両側に対向して配設されている。間隙k内において、各ガイドストッパー25a、26aが当接することで可動方立部材12が固定方立部材11に接近しすぎることを防止できる。また、固定ジョイントスリーブ27の受け部27aに当接部28aが当接することで、可動方立部材12が固定方立部材11と離間しすぎることを防止できる。
また、互いに噛み合う固定及び可動ジョイントスリーブ27,28同士が屋内外方向にずれようとしてもガイドストッパー26aが中間当接片14cに当接したり、或いは可動ジョイントスリーブ28が固定支持板25のガイドストッパー25aに当接することで阻止される。
こうして、固定方立部材11に対する可動方立部材12の移動範囲とずれを規制することができる。なお、図6(c)及び図7(c)において、固定及び可動ジョイントスリーブ27,28の固定アーム部27bと可動アーム部28bはガイドストッパー25a、26aに形成した溝に嵌合するよう一部分が拡幅しているが、していなくてもよい。
また、図3において、方立2における屋内側端面14a及び屋内側当接片18aの屋内側には、平面視略L字状の板材をなす支持アングル30が支持部材として配設されている。この支持アングル30は図8(a)〜(c)に示すように、支持板31aと固定板31bとを略L字状に折り曲げて形成されている。
図8(b)に示すように、支持板31aは下方から上方に向けて略逆U字状の切欠31cが形成されており、この切欠31cが締結ボルト7Bの軸7bに上方から嵌挿可能とされている。
しかも、図8(b)に示すように、切欠31cは上部の略半円状に切り欠いた内径寸法が締結ボルト7Bの軸7bの外径より大きく設定されており、支持アングル30が左右方向にスライド可能なように若干の間隙を形成している。また、支持板31aの固定金具6側にはスペーサ32がねじ等で連結されている。
支持アングル30の固定板31bは締結ボルトによって可動方立部材12に連結されている(図3参照)。なお、可動方立部材12と支持アングル30は予め一体に形成してもよい。
そして、支持アングル30は可動方立部材12を方立2に取り付ける際、支持板31aを固定方立部材11の屋内側端面14aと固定金具6の起立部6bとの間に挿入して切欠31cを締結ボルト7Bの軸7bに嵌挿させる。可動方立部材12は支持板31aを屋内側端面14aと起立部6bの間に挟むことによって屋内外方向(奥行方向)に移動することを規制される。
本実施形態による方立2は上述した構成を備えており、次に方立2を含むカーテンウォール1の組立方法について図9から図12を中心に説明する。
カーテンウォール1の組立に際し、図9において、先に組み立てたカーテンウォール1に対して、各フロアの床面を基準として各2つの方立2と無目3を予め組み立ててなる各種形状の枠ユニット1A、1B、…を順次組み立てて方立2を躯体5に固定する。
次にカーテンウォール1の組立方法を図10から図12を中心に説明する。
まず、図10に示すように、躯体5に所定間隔で固定された固定金具6において、左側の固定金具6の起立部6bには、固定方立部材11が屋内側端面14aを通して締結ボルト7Bによって固定されている。しかも左側の固定方立部材11のT字型部13には無目3が連結されている。
これに対して、枠ユニット1Aとして、可動方立部材12と固定方立部材11がその上下位置で無目3によって連結された構成のものが搬送されて取り付けられる。
ここで、枠ユニット1Aの取り付けに際し、左側に示す固定方立部材11の締結ボルト7Bの軸7bに対して上方から枠ユニット1Aを降下させる。そして、枠ユニット1Aの可動方立部材12に連結した支持アングル30の切欠31cを、屋内側端面14aと固定金具6の起立部6bの間で軸7bに上から嵌め込む。これによって、図11に示すように、可動方立部材12を固定方立部材11に近接する対向位置に間隙kを開けて設置する。
そのとき、図12に示すように、固定方立部材11の固定ジョイントスリーブ27に対して可動ジョイントスリーブ28が係合するように可動方立部材12を降下させて当接部28aと固定方立部材11の受け部27aがそれぞれアーム部27b、28bに当接するように互いに係合させて位置決めして保持する。
すると、可動方立部材12とこれに連結された無目3の荷重は、支持アングル30の切欠31cが締結ボルト7Bの軸7bに嵌合されると共に、断面L字状の可動ジョイントスリーブ28の可動アーム部28bと当接部28aが上側から固定ジョイントスリーブ27の受け部27aと固定アーム部27bに当接することで固定方立部材11に支えられる。
そして、固定方立部材11の屋内側端面14aに可動方立部材12がその屋内側当接片18aに設けたパッキンを介して当接し、T字型部13の先端面13aに設けたパッキン19に可動方立部材12の先端当接片17aが当接する。これによって、固定方立部材11と可動方立部材12とが間隙kを開けて気密・液密に対向する方立2を一体に形成する。
また、これと同時に、図11に示す枠ユニット1Aの可動方立部材12に対して無目3を介して右側に設けた固定方立部材11は、右側に固定された固定金具6の起立部6bに屋内側端面14aが対向しており、締結ボルト7Bの軸7bを屋内側端面14aの中央孔14bと起立部6bの孔を通してナット15で締結する。
このような作業を順次繰り返すことで、枠ユニット1A等を順次接続してカーテンウォール1を外壁として組み立てる。
その後、一対の方立2と無目3で仕切られた枠体8に呑込み部22を介してガラスパネル9を装着する。
次に、本実施形態によるカーテンウォール1の方立2の作用について説明する。
本実施形態による方立2において、カーテンウォール1が高温にさらされて無目3が熱膨張した場合、各無目3の一方は固定金具6を介して躯体5に固定された固定方立部材11に連結固定されているが、他方は可動方立部材12に連結されているため熱膨張で伸長する。
すると、各方立2の可動方立部材12が固定方立部材11側に微小量移動し、可動ジョイントスリーブ28は固定ジョイントスリーブ27上を互いに重なる方向に移動する。その際、可動ジョイントスリーブ28はガイドストッパー26aが中間当接片14cや屋内側端面14aに当接したり、或いは固定ジョイントスリーブ27のガイドストッパー25aに当接することによってガイドされ、ずれることなく互いに重なりを大きくする方向に相対移動する。
また、可動方立部材12に設けた支持アングル30は締結ボルト7Bの軸7bの外径より大きな内径を有する切欠31cを有しているため、軸7bの外径と切欠31cの内径の寸法差の範囲で可動方立部材12の移動に応じて締結ボルト7Bの軸7bに直交するP方向に一体に移動可能である。
これに応じて、可動方立部材12の屋内側に位置する屋内側当接片18aはパッキンを介して固定方立部材11の屋内側端面14aに沿って摺動し、これと同時に先端当接片17aもT字型部13の先端面13aの内側でパッキン19を変形させながらT字型部13の基部13b側に移動する。このように、無目3の熱膨張によって可動方立部材12は固定方立部材11に近接するP方向に平行移動するため、無目3が変形することを抑制できる。
また、固定方立部材11に対して可動方立部材12が移動した場合、支持アングル30も一体に移動する。
なお、可動方立部材12の移動は可動ジョイントスリーブ28のガイドストッパー26aが固定ジョイントスリーブ27のガイドストッパー25aに当接することで阻止される。
また、カーテンウォール1が冷気にさらされて無目3が熱収縮した場合でも、同様に固定方立部材11に対して可動方立部材12は離間するP方向に平行移動する。その際も、固定ジョイントスリーブ27に対して可動ジョイントスリーブ28がガイドストッパー25aにガイドされて互いに離間する方向に移動する。そして、固定ジョイントスリーブ27と可動ジョイントスリーブ28の受け部27aと当接部28aが当接することでそれ以上の可動方立部材12の移動が阻止される。
上述したように本実施形態によるカーテンウォール1の方立2は、無目3が熱応力によって伸長または収縮した場合には、方立2の可動方立部材12が無目3の長手方向に移動することで無目3の熱応力を吸収することができ、熱による無目3の変形やガラスパネル9等の損傷を防止できる。
しかも、躯体5に固定されていない可動方立部材12は無目3やガラスパネル9を含む荷重を可動ジョイントスリーブ28から固定ジョイントスリーブ27を介して固定方立部材11で受けて支えると共に、可動方立部材12の移動範囲を互いに係合する固定ジョイントスリーブ27と可動ジョイントスリーブ28やガイドストッパー25a,26aによって規制できる。
また、可動方立部材12は支持アングル30を固定方立部材11の屋内側端面14aと固定金具6の起立部6bの間に挿入し、締結ボルト7Bの軸7bに切欠31cを嵌挿させたため、可動方立部材12が屋内外方向に移動することを防止できる。
また、方立2において可動方立部材12が熱応力で移動したとしても、屋外側においては固定方立部材11のT字型部13の先端面13aの内側で移動するため可動方立部材12の移動が外部に露出することはない。従って、外観上の見栄えが良く意匠性が向上する。
また、屋内側からの風圧は固定方立部材11の屋内側端面14aで受けるため、可動方立部材12は風圧の影響を受けない。
なお、本発明による方立2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部材、部品等には同一の符号を用いて説明を省略する。
例えば、本発明の上述した実施形態では、カーテンウォール1に設けた方立2について説明したが、本発明はカーテンウォール1に限定されるものではなく、方立2と無目3を連結した建具であればカーテンウォール以外の外壁等の壁面、例えばフィックス(FIX)窓や排煙窓やその他の窓など、適宜の建具に設置した無目3を備えた方立2に適用できる。
また、上述した実施形態では、可動方立部材12に予め支持アングル30を連結して固定方立部材11に組み立てるようにしたが、これに代えて、可動方立部材12を固定方立部材11に組み込んだ後で支持アングル30を締結ボルト7Bの軸7bに切欠31cを嵌挿させて、その後に可動方立部材12と連結してもよいし、連結しなくてもよい。
また、可動方立部材12に支持アングル30を設けず、平板状の支持板31aを固定方立部材11に固定して可動方立部材12の移動を隠すようにしてもよい。或は独立した支持板31aを締結ボルト7Bの軸7bに切欠31cで嵌装させることで支持してもよい。これらの場合、屋内側からの見栄えがよくなる。
なお、可動方立部材12の支持アングル30は必ずしも設置しなくてもよい。この場合でも、可動方立部材12は屋内側当接片18aと可動基部17が固定方立部材11に当接することで屋内外方向に移動しないように保持できる。
また、固定ジョイントスリーブ27と可動ジョイントスリーブ28は必ずしも断面略L字状に形成されていなくてもよい。例えば可動方立部材12の荷重を固定方立部材11で受けることができてスライド可能に構成されていればよく、例えば、固定ジョイントスリーブ27と可動ジョイントスリーブ28は互いに重なる平板形状等でもよい。この場合、固定ジョイントスリーブ27と可動ジョイントスリーブ28の摺動範囲の規制は他の部材によって行う構成でもよい。
なお、本発明において、上述した固定ジョイントスリーブ27は荷重受け部を構成し、可動ジョイントスリーブ28は荷重伝達部を構成する。
1 カーテンウォール
2 方立
3 無目
5 躯体
6 固定金具
7A,7B,7C 締結ボルト
9 ガラスパネル
11 固定方立部材
12 可動方立部材
13 T字型部
13a 先端面
14a 屋内側端面
25 固定支持板
26 可動支持板
27 固定ジョイントスリーブ
27a 受け部
27b 固定アーム部
28 可動ジョイントスリーブ
28a 当接部
28b 可動アーム部
30 支持アングル
31a 支持板
31c 切欠

Claims (5)

  1. 躯体に固定された固定方立部材と、
    無目に連結されていて該無目の長手方向に移動可能に保持された可動方立部材と、
    前記可動方立部材に設けた荷重伝達部と、
    前記固定方立部材に設けていて前記荷重伝達部に相対移動可能に当接して前記可動方立部材の荷重を受ける荷重受け部とを、
    備えたことを特徴とする方立。
  2. 前記荷重受け部は前記可動方立部材の方向に延びる固定アーム部と受け部とを備え、前記荷重伝達部は前記受け部に当接する可動アーム部と前記固定アーム部に当接する当接部とを備えた請求項1に記載された方立。
  3. 前記固定方立部材と躯体を連結する固定金具及び締結ボルトと、
    前記固定方立部材と前記固定金具の間に挿入されていて前記可動方立部材に連結された支持部材とを備え、
    前記支持部材は前記締結ボルトの軸に嵌挿される切欠を有していて、前記切欠の内径は前記軸の外径より大きく設定されている請求項1または2に記載された方立。
  4. 前記固定方立部材の屋外側端部は断面略T字状に形成されていて、前記T字状の先端面の屋内側に前記可動方立部材が配設されている請求項1から3のいずれか1項に記載された方立。
  5. 荷重受け部を設けた固定方立部材を躯体に固定する工程と、
    無目を連結した可動方立部材を降下させて前記荷重受け部に荷重伝達部を摺動可能に当接させて前記可動方立部材を固定方立部材に対向して配設する工程とを備え、
    前記可動方立部材の荷重を前記荷重伝達部と荷重受け部を介して前記固定方立部材に伝達すると共に、前記可動方立部材は無目の伸縮によって該無目の長手方向に移動可能としたことを特徴とする方立の組立方法。
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