JP2010105337A - インサート2色成形方法および2色成形金型装置並びにインサート2色成形品 - Google Patents

インサート2色成形方法および2色成形金型装置並びにインサート2色成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】手作業による金属部品のセットを解消し、金属部品を所定の位置に精度良くインサートする。
【解決手段】1次成形用金型で成形された1次成形品を2次成形用金型に移動させて連続的に2次成形品を成形し、1次成形品と2次成形品を一体化させる2色成形方法において、帯板状に加工された金属部品8を、1次成形用金型のキャビティ枠2a′に当接させてキャビティ2a内に配置し、1次成形用金型のキャビティに1次成形用樹脂を射出し、成形された1次成形品S1の表面と金属部品8の表面が面一である金属部品付き1次成形品を2次成形用金型に移動させ、2次成形用金型のキャビティに2次成形用樹脂を射出することにより、金属部品8がインサートされた2色成形品を成形することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線等の金属部品を樹脂成形品中に安定した状態で埋設することができるインサート2色成形方法および2色成形金型装置並びにインサート2色成形品に関するものである。
従来、合成樹脂成形品中に金属部品等の異種材料を埋め込む場合、予め金型のキャビティ内にその異種材料をセットしておき、キャビティ内に溶融樹脂を射出する、いわゆるインサート成形によって異種材料を合成樹脂成形品と一体化している(例えば特許文献1参照)。
上記インサート成形を利用すれば、例えば携帯電話のフリップカバーに電子部品を組み込む場合についても、携帯電話本体側の回路とフリップカバー側の電子部品とを接続する配線については、フリップカバーを構成している合成樹脂中に埋設することができる。
ところが、上記配線は通常、保形性の無いワイヤーで構成されているため、射出成形時の樹脂流動や射出圧力によって位置ずれが生じやすく、フリップカバーが透光性を有する素材で構成されている場合には、製品の歩留まりが悪くなる。
そこで、配線のように細く保形性の無い金属部品をインサート成形する場合、図8(a)に示すように、まず、配線支持体となる1次成形品50を成形し、その1次成形品50に形成された凹溝50aを利用して、電子部品51に接続する金属部品52を這わせ(図8(b)参照)、金属部品付き1次成形品50をさらに2次成形用金型内にセットして2次成形品53を成形する(図8(c)参照)ことにより、図8(d)のA−A矢視断面図に示すように、位置ずれを発生させることなく金属部品52をフリップカバー54内に埋設するという二重成形が行われている。
特開2001−204567号公報
しかしながら、上記した二重成形によって金属部品52をインサートする方法では、1次成形品50に対し金属部品52を手作業でセットしなければならないため、成形作業が煩雑になり、生産効率が低いという問題がある。
本発明は以上のような配線等の金属部品を合成樹脂成形品中に埋設する際の課題を考慮してなされたものであり、手作業による金属部品のセットを解消し、金属部品を所定の位置に精度良く埋設することができるインサート2色成形方法および2色成形金型装置並びにインサート2色成形品を提供するものである。
a 本発明に係るインサート2色成形方法は、
1次成形用金型で成形された1次成形品を2次成形用金型に移動させて連続的に2次成形品を成形し、上記1次成形品と上記2次成形品を一体化させる2色成形方法において、
帯板状に加工された金属部品を、上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接させて上記キャビティ内に配置し、
上記1次成形用金型のキャビティに1次成形用樹脂を射出し、
成形された1次成形品の表面と上記金属部品の表面が面一である金属部品付き1次成形品を上記2次成形用金型に移動させ、
上記2次成形用金型のキャビティに2次成形用樹脂を射出することにより、上記金属部品がインサートされた2色成形品を成形することを要旨とする。
上記インサート2色成形方法において、上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接させて配置された上記金属部品を、上記1次成形用金型に設けられた吸引通路を介して吸引することが好ましい。
また、上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接させて配置された上記金属部品を、その金属部品を把持する位置と、その金属部品から退避する位置との間で移動し得るスライドブロックによって固定することもできる。
また、上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接されない部分の上記金属部品については、キャビティ面とコア面で直接、挟み込むことにより、上記金属部品を固定することができる。
b 本発明に係る2色成形金型装置は、
1次成形用金型で成形された1次成形品を2次成形用金型に移動させて連続的に2次成形品を成形し、上記1次成形品と上記2次成形品を一体化させる2色成形金型装置において、
上記1次成形用金型のキャビティ枠が、帯板状に加工された金属部品の輪郭に合わせて形成されており、上記1次成形用金型のキャビティ内に配置される上記金属部品の外側縁部に当接させてその金属部品の移動を規制するように構成されていることを要旨とする。
上記2色成形金型装置において、上記キャビティ枠と当接した状態で上記キャビティ内に配置された上記金属部品を吸引し上記1次成形用金型に固定する吸引通路を設けることが好ましい。
また、上記キャビティ枠に当接した状態で上記キャビティ内に配置された上記金属部品に対し、退避可能にその金属部品を把持するスライドブロックを備えることもできる。
c 本発明に係るインサート2色成形品は、
1次成形品を覆うようにして2次成形品が成形され、これらが一体化されている2色成形品において、
上記2色成形品中に帯板状の金属部品がインサートされ、
上記金属部品は上記1次成形品の外側縁部に配置されているとともに、上記2次成形品によって覆われる側の上記金属部品の表面と上記1次成形品の表面とが面一であることを要旨とする。
本発明におけるインサート2色成形方法とは、金属部品を樹脂成形品中に埋設し一体化させるインサート成形方法と、2色(或いは2種類)の樹脂、または同種の2つの樹脂を組み合わせて一体に成形する2色成形方法とを組み合わせた成形方法を意味する。
本発明によれば、金属部品を2色成形品中の所定の位置に精度良くインサートすることができる。また、2色成形によって金属部品をインサートすることが可能になるため、手作業による金属部品のセットが解消され生産効率を大幅に向上させることができる。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
1 2色成形金型装置
図1(a)は、本発明に係るインサート2色成形品を成形する2色成形金型装置の正面図であり、同図(b)は図1(a)のB部を拡大した平面図である。
なお、本実施形態では携帯電話のフリップカバーを2色成形する場合を例に取り説明する。
両図において、2色成形金型装置1は、固定型2とその固定型2に対して進退可能な可動型3を有し、固定型2には1次成形品を成形するためのキャビティ2aと2次成形品を成形するためのキャビティ2bが形成されている。
キャビティ2aはスプルーを介して第1射出機(図示しない)の第1射出ノズル4に接続されており、キャビティ2bは同じくスプルーを介して第2射出機(図示しない)の第2射出ノズル5に接続されている。
上記第1射出ノズル4からは例えば透明のPC(ポリカーボネート樹脂)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、または複数の樹脂の組み合わせ、PC/PET(ポリカーボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂のポリマーアロイ)等が1次成形用樹脂として射出される。上記第2射出ノズル5からは例えば上記1次成形用樹脂として例示した樹脂であって透光性を有する樹脂が2次成形用樹脂として射出される。
一方、可動型3にはコア3aおよびコア3bがそれぞれ形成されており、金型回転機構6の回転盤7によって水平軸Cまわりに回転する(矢印D方向)ことができるようになっている。
型開きが行われる毎にコア3aはキャビティ2aから2bに移動し、次の成形では、キャビティ2bから2aに移動する動作を繰り返すようになっている。ただし、コア3aとコア3bは同じ構成からなっている。
上記キャビティ2aとコア3a(または3b)は1次成形用金型として機能し、上記キャビティ2bとコア3b(または3a)は2次成形用金型として機能する。
固定型2と可動型3が型閉めされた状態で、対向するキャビティ2aとコア3aとの間に1次成形用樹脂が射出されることにより1次成形品S1が成形され、1次成形が行われ型開きされると、コア3aは1次成形品S1を載せたまま矢印D方向に回転し、キャビティ2bと対向する位置に移動する。対向するキャビティ2bとコア3bとの間に2次成形用樹脂が射出されることにより2次成形品が成形される。それにより、1次成形品S1と2次成形品S2が一体化され2色成形品が得られる。
上述した2色成形によって2色成形品が得られるが、携帯電話のフリップカバーに電子部品としてのスピーカーを内蔵し、そのスピーカーに接続する配線としての金属部品8をインサートする場合、キャビティ2aに金属部品8をセットした状態で1次成形が行われる。
図2に示すように、上記キャビティ2aのキャビティ枠2a′は、金属部品8の外周縁に沿うように形成されており、金属部品8の外周縁と当接してその移動を規制するようになっている。
本実施形態では窓枠状の金属部品8を使用するため、上記キャビティ枠2a′は、金属部品8の直線部8cのa点および直線部8dのb点に当接すれば、金属部品8の位置ずれを防止することができる。
また、窓枠状につながっていない例えばC字状の二つの金属部品8,8を個別にセットする場合には、上記キャビティ枠2a′は、各金属部品8,8について少なくともa点、c点、d点の3箇所に当接するように構成することが好ましい。
また、キャビティ枠2a′に当接している金属部品8を固定するための手段として、固定型2には複数の吸引孔が縦方向に配列されており、これらの吸引孔は吸引通路9a,9bを通じて真空ポンプ(図示しない)と接続されている。
2 金属部品
図3は、金属部品8の形状をフリップカバーの内面側から示した斜視図である。
なお、図中、二点鎖線Eはフリップカバーの外側輪郭を示し、同じく二点鎖線Fはスピーカーの取付孔を示し、同じく二点鎖線Gは携帯電話本体と接続するヒンジ取付用の切欠きを示し、同じく二点鎖線Hは本体表示部の表示情報を透過させる透過部を示している。
上記透過部Hは、詳しくは、フリップカバーを閉じた状態で本体表示部に表示される特定の情報、例えば時刻表示等を透過させるようになっており、フリップカバーのサブディスプレイを本体表示部で兼用することができるようになっている。
また、金属部品8において、上記取付孔Fおよび切欠きGが設けられている部分(図中、着色を施した露出部8aおよび端子部8b参照)は、フリップカバーに埋設されずに露出している。
上記金属部品8は、シート状の薄板を帯板状に打ち抜き加工することによって全体が窓枠状に形成されており、厚さをt、幅をwとすると、0.3mm≦t≦0.8mm、2.0mm≦w≦4.0mmとすることが好ましい。
金属部品8を上記厚さt,幅wからなる帯状の薄板で構成すれば、ワイヤーに比べて強度が高いだけでなく保形性を備えているため、搬送時に変形する虞がない。
また、幅wからなる平面が存在することにより、ロボットで吸着して金型内に搬入することが可能になり、さらに、金型内ではその平面を吸引することによって位置決めすることが可能になる。
吸引する部分とは、金属部品8において平行に形成されている2本の直線部8c,8dであり、直線部8cに沿って固定型2に複数の吸引通路9aを配列し、直線部8dに沿って固定型2に複数の吸引通路9bを配列すれば(図2参照)、各吸引通路9a,9bを通じてから金属部品8を固定することができる。
また、金属部品8の横幅La=キャビティ2aの横幅Lb(図2参照)であるため、金属部品8はキャビティ枠2a′の各コーナー部2cおよび2dにそれぞれセットされる。
それにより、金属部品8の各直線部8cおよび8dはキャビティ枠2a′のコーナー部2cおよび2dによって移動が規制されるため、1次成形時における樹脂流動や射出圧力の影響を受けることがない。
なお、上記露出部8aおよび端子部8bについては固定型と可動型の両金型で挟まれるため、固定は不要となる。
また、図4は、金属部品8の露出部8aがセットされる固定型2の形状を示した斜視図である。
同図において、固定型2には円形の凹所2gが形成されている。
この凹所2gの筒状内壁および底部には浅溝2hが形成されており、露出部8aおよび折曲部8e,8eが上記浅溝2hに嵌合するようになっている。嵌合した状態で凹所2gの筒状内壁は折曲部8eと、底部は露出部8aとそれぞれ面一になる。それにより、金属部品8の露出部8aは金型の所定の位置に位置決めされ。
2.1 金属部品の変形例
金属部品8を帯板状にした場合、フリップカバーを透過性樹脂で構成すると、金属部品8の帯板面が反射して目立つようになる。
この場合、金属部品8の表面に、例えば、つや消し塗料を焼き付け塗装することによって反射を抑制することができる。
また、上記実施形態では金属部品8を窓枠状に形成する場合を例に取り説明したが、金属部品の形状は上記した窓枠状に限らず、例えば円形、楕円形、ひょうたん形等、セットする対象の形状に応じて適宜変更することができる。
3 インサート2色成形方法
次に、インサート2色成形方法について図1を参照しながら説明する。
なお、固定型2と可動型3が型開きされている状態から説明する。
ロボットを用いて金属部品8を把持し、固定型2のキャビティ2a内に搬入し、そのコーナー部2cおよび2dにそれぞれセットする。
セットされた金属部品8の一方の直線部8cは、縦方向に複数配列されている吸引孔および吸引通路9aを通じて吸引され、他方の直線部8dは、同じく吸引孔および吸引通路9bを通じて吸引され、金属部品8の位置決めが完了する。
次いで、型閉め後、キャビティ2aに1次成形用樹脂が射出され、金属部品8は成形された1次成形品S1と一体化される。
1次成形用樹脂の射出時において、金属部品8の左右の直線部8cおよび8dはキャビティ枠2a′のコーナー部2cおよび2dによって移動が規制されているため、樹脂流動や射出圧力の影響を受けることがなく、従って位置ずれも発生しない。
なお、従来のインサート成形において、金属部品を予め金型にセットして樹脂を射出する場合、金属部品が係合し得る凹溝を金型に形成しておき、その凹溝に金属部品を嵌め込んで成形することがある。この方法においても金属部品の位置ずれを防止することができる。
しかしながら、上記の方法でインサート成形されたものは、成形品の表面に金属部品が突出することになり、2色成形を行う場合には、2色目の樹脂の射出によってその突出した金属部品が位置ずれを起こす虞がある。
これに対し、本実施形態による2色成形方法では、1次成形品S1の外側縁部に金属部品8が埋設されて1次成形品表面と面一な状態で一体化されるため、2色目の成形時において金属部品8が位置ずれを起こす虞がない。
また、金属部品8の露出部8aおよび端子部8bは、先に説明したように、固定型2のキャビティ面と可動型3のコア面とによって挟まれ固定されているため、1次成形用樹脂の樹脂流動や射出圧力の影響を受けることがない。
1次成形品S1の成形後、固定型2と可動型3が型開きされる。
金属部品8と一体化された1次成形品S1は、コア3aに装着されたまま、矢印D方向に回転し、今度はキャビティ2bと対向する。
この状態で固定型2と可動型3が型閉めされ、キャビティ2b内に2次成形用樹脂が射出される。
その結果、1次成形品S1を覆うようにして2次成形品S2が成形され、1次成形品S1と2次成形品S2との間に金属部品8をインサートした2色成形品が得られる。
インサートされる金属部品8は、1次成形品の外側縁部に配置されるとともに、2次成形品によって覆われる側の金属部品8の表面と1次成形品の表面とが面一になる。
本実施形態のインサート2色成形方法によれば、金属部品8を保形性のある形状に構成したことと、金型のキャビティ枠を利用し金属部品8の移動を規制した状態で1次成形することによって金属部品の位置ずれが解消されるため、金属部品8を所定の配置通りにインサートすることができ、生産効率を格段に高めることが可能になる。
なお、成形されたインサート2色成形品について、金属部品8が露出する露出部8a(図3参照)を切断して形成した端子にスピーカーを接続すれば、スピーカー内蔵のフリップカバーを得ることができる。また、露出部8bについても切断して端子を形成する。
4 金型の変形例
4.1 スライド金型
図5はスライド金型を備えた2色成形金型装置の構成を示したものであり、図2の平面図に相当する。
図5において、固定型2におけるキャビティ2aのコーナー部には一対のスライドブロック10a,10bが備えられており、それぞれ矢印I方向に進出することができるように構成されている。
なお、各スライドブロック10a,10bは連動して進出または退避するが、説明を簡単にするため、図5ではスライドブロック10aの進出状態と、スライドブロック10bの退避状態を同時に示している。
金属部品8をセットする際にはスライドブロック10a,10bを矢印I方向と逆方向に退避させておき、1次成形を行う場合には矢印I方向に進出させて金属部品8を楔状の傾斜面10cおよび10dで押圧し固定する。それにより、金属部品8が固定型2のキャビティ面に密着し、両者の間に樹脂が侵入することを防止することができる。
また、金属部品8の一部に貫通孔または長孔等の孔部を形成すれば、1次成形時にその孔部に樹脂が侵入してアンカー効果をもたらすため、1次成形品S1に対し金属部品8をより安定的に固定することができる。
また、1次成形時において、金属部品8の一部を、その表面および裏面を一周取り囲むように1次成形用樹脂を射出することによっても、上記と同様にアンカー効果を得ることができる。
4.2 固定型の変形例
図6は、固定型2の変形例を示したものである。
キャビティ2aのキャビティ枠2a′が、型閉め方向(矢印J方向)に立ち上がる途中で外向きL字状に折れ曲がっており、その折り曲げ部分に階段部2eおよび2fが形成されている。
このような固定型2を用い、金属部品8をインサートして2色成形を行うと、図7のインサート2色成形品断面図に示すように、1次成形品S1と2次成形品S2の境界線Mが2色成形品の側面に現れ、矢印N方向から見た1次成形品S1の表面から境界線Mを排除することができるため、見栄えを良くすることができる。
なお、本発明のインサート2色成形方法は、上記実施形態に例示した携帯電話に限らず、PDA(携帯情報端末)、ポータブルゲーム機等のフリップカバーにも適用することができる。
また、上記実施形態では電子部品としてスピーカーを例示して説明したが、電子部品としてはスピーカーに限らず、LED等の照明具、CCDカメラ、スイッチ部品等も含まれる。
また、上記実施形態では帯状薄板からなる金属部品を配線としてインサートしたが、補強材を兼ねる配線としてインサートすれば、フリップカバーの薄型化を図ることができる。また、電子部品を内蔵せず単に補強材としてインサートすることもできる。
(a)は本発明に係る2色成形金型装置の正面図、(b)は図1(a)のB部拡大平面図である。 図1のキャビティと金属部品の配置を示す斜視図である。 本発明に係る金属部品の斜視図である。 図3の取付孔と金属部品の配置を説明する斜視図である。 本発明に係る金型の変形例を示す図2相当図である。 固定型の変形例を示した図2相当図である。 図6の固定型を用いて成形されたインサート2色成形品の断面図である。 (a)〜(d)は従来のインサート成形方法を示す説明図である。
符号の説明
1 2色成形金型装置
2 固定型
2a キャビティ
2a′キャビティ枠
2b キャビティ
2c,2d コーナー部
2e,2f 階段部
3 可動型
3a,3b コア
4 第1射出ノズル
5 第2射出ノズル
6 金型回転機構
7 回転盤
8 金属部品
8a 露出部
8b 端子部
8c,8d 直線部
9a,9b 吸引通路
10a,10b スライドブロック

Claims (8)

  1. 1次成形用金型で成形された1次成形品を2次成形用金型に移動させて連続的に2次成形品を成形し、上記1次成形品と上記2次成形品を一体化させる2色成形方法において、
    帯板状に加工された金属部品を、上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接させて上記キャビティ内に配置し、
    上記1次成形用金型のキャビティに1次成形用樹脂を射出し、
    成形された1次成形品の表面と上記金属部品の表面が面一である金属部品付き1次成形品を上記2次成形用金型に移動させ、
    上記2次成形用金型のキャビティに2次成形用樹脂を射出することにより、上記金属部品がインサートされた2色成形品を成形することを特徴とするインサート2色成形方法。
  2. 上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接させて配置された上記金属部品を、上記1次成形用金型に設けられた吸引通路を介して吸引する請求項1記載のインサート2色成形方法。
  3. 上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接させて配置された上記金属部品を、その金属部品を把持する位置と、その金属部品から退避する位置との間で移動し得るスライドブロックによって固定する請求項1または2記載のインサート2色成形方法。
  4. 上記1次成形用金型のキャビティ枠に当接されない部分の上記金属部品を、キャビティ面とコア面で直接、挟み込むことにより、上記金属部品を固定する請求項1〜3のいずれか1項に記載のインサート2色成形方法。
  5. 1次成形用金型で成形された1次成形品を2次成形用金型に移動させて連続的に2次成形品を成形し、上記1次成形品と上記2次成形品を一体化させる2色成形金型装置において、
    上記1次成形用金型のキャビティ枠が、帯板状に加工された金属部品の輪郭に合わせて形成されており、上記1次成形用金型のキャビティ内に配置される上記金属部品の外側縁部に当接させてその金属部品の移動を規制するように構成されていることを特徴とする2色成形金型装置。
  6. 上記キャビティ枠と当接した状態で上記キャビティ内に配置された上記金属部品を吸引し上記1次成形用金型に固定する吸引通路が設けられている請求項5記載の2色成形金型装置。
  7. 上記キャビティ枠に当接した状態で上記キャビティ内に配置された上記金属部品に対し、退避可能にその金属部品を把持するスライドブロックが備えられている請求項5または6記載の2色成形金型装置。
  8. 1次成形品を覆うようにして2次成形品が成形され、これらが一体化されている2色成形品において、
    上記2色成形品中に帯板状の金属部品がインサートされ、
    上記金属部品は上記1次成形品の外側縁部に配置されているとともに、上記2次成形品によって覆われる側の上記金属部品の表面と上記1次成形品の表面とが面一であることを特徴とするインサート2色成形品。
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