JP2010105126A - ビトリファイド砥石および製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ギヤホーニングにおける研削能率向上、精度向上要求に対してレジノイド砥石は結合剤の弾性係数が低いため砥粒の逃げが生じ精度悪化が早い。
ビトリファイド砥石を使用することが一つの選択肢であるが、研削点に掛かる負荷の増大による摩耗及びカケ発生が問題となる。
硬化樹脂含浸のみでは切削性が低下して本来目的とした表面品位、形状精度が悪化してしまう。
【解決手段】ビトリファイド砥石に潤滑性充填剤を混入した樹脂を含浸処理する。
【選択図】なし
ビトリファイド砥石を使用することが一つの選択肢であるが、研削点に掛かる負荷の増大による摩耗及びカケ発生が問題となる。
硬化樹脂含浸のみでは切削性が低下して本来目的とした表面品位、形状精度が悪化してしまう。
【解決手段】ビトリファイド砥石に潤滑性充填剤を混入した樹脂を含浸処理する。
【選択図】なし
Description
本発明はアルミナ質砥粒、又は炭化珪素質系砥粒をビトリファイド結合剤で結合して得られるビトリファイド研削砥石
従来ビトリファイド研削砥石は、耐摩耗性向上、回転強度向上などの目的でその気孔中に硬化性樹脂を含浸して広く利用されている。樹脂含浸処理を施した砥石は耐摩耗性向上、回転強度向上には効果的だが本来ビトリファイド砥石が持つ切削性が落ちる傾向にある。これは気孔中に樹脂が含浸、硬化して砥粒の突き出しを阻害することが原因である。
特に耐摩耗性を要求され尚かつ高精度な品位を要求されるギヤーホーニングにおいては従来レジノイド砥石もしくはレジノイド砥石中にビトリファイド砥石片を混入したハイブリット型砥石が使用されている。
特許第3723705号
特開2004-142085
特に耐摩耗性を要求され尚かつ高精度な品位を要求されるギヤーホーニングにおいては従来レジノイド砥石もしくはレジノイド砥石中にビトリファイド砥石片を混入したハイブリット型砥石が使用されている。
ギヤホーニングにおける研削能率向上、精度向上要求に対してレジノイド砥石は結合剤の弾性係数が低いため砥粒の逃げが生じ精度悪化が早い。
研削能率向上、精度向上を実現するためにはレジノイド砥石よりも弾性係数の高いビトリファイド砥石を使用することが一つの選択肢である。そこで問題となる事は研削点に掛かる負荷の増大による摩耗及びカケ発生である
上記を解決する手段として硬化樹脂を砥石に含浸処理する方法があるが、切削性が低下して本来目的とした表面品位、形状精度が悪化してしまう。
研削能率向上、精度向上を実現するためにはレジノイド砥石よりも弾性係数の高いビトリファイド砥石を使用することが一つの選択肢である。そこで問題となる事は研削点に掛かる負荷の増大による摩耗及びカケ発生である
上記を解決する手段として硬化樹脂を砥石に含浸処理する方法があるが、切削性が低下して本来目的とした表面品位、形状精度が悪化してしまう。
この発明は含浸させる硬化樹脂中に潤滑性充填剤を混入する。潤滑性充填剤には二硫化モリブデン、BN、グラファイト、ガラスバルーン、酸化セリウム、酸化亜鉛などがある。
この発明は含浸させる樹脂中に潤滑性充填剤を混入することにより研削中に充填樹脂中の潤滑性充填剤が研削抵抗を軽減する。切削力向上に伴いワーク精度の向上とその持続性の向上が可能となる
本発明の砥石は砥粒率が20〜60%の範囲である。砥粒率が60%を越えると気孔が少ないため潤滑性充填剤混入樹脂含浸の効果が得られない。20%を下回ると砥石形状保持が困難である。
本発明の砥石の結合剤率は7〜35%の範囲である。35%を越えると結合度が硬すぎて充分な切削力が得にくい。7%を下回ると結合度が軟らかすぎて砥粒脱落が激しくワーク寸法精度がでない。
本発明の砥石の気孔率は25〜60%の範囲である。25%を下回ると潤滑性充填剤混入樹脂含浸の効果が得られない。60%を越えると砥粒脱落が激しくワーク寸法精度がでない。
樹脂含浸に使用する樹脂はエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂が好ましい。
硬化樹脂と潤滑性充填剤の混入比は0.5〜10.0vol%の範囲である。0.5%を下回ると充填剤の効果が発揮されない。10%を越えると樹脂の粘度が高くなり砥石への含浸が困難になる。
砥石中の気孔に対する樹脂の含浸率は50〜100vol%の範囲である。50%を下回ると樹脂含浸の硬化が発揮されない。
砥石摩耗と研削抵抗の測定は平面研削盤に角状被削材(SCM420)長さ100mm,幅30mm厚さ40mmを歪み動力計にセットし研削幅3mm、テーブル速度10m/min、切り込み10μ/PASS、総切り込み3mmで試験した。砥石内容はWA 100 R 6 V 205X10X50.8 1含浸無し 2樹脂単体含浸 3酸化亜鉛混入(2.0vol%)である。その結果は図1に示す。
本発明の砥石の結合剤率は7〜35%の範囲である。35%を越えると結合度が硬すぎて充分な切削力が得にくい。7%を下回ると結合度が軟らかすぎて砥粒脱落が激しくワーク寸法精度がでない。
本発明の砥石の気孔率は25〜60%の範囲である。25%を下回ると潤滑性充填剤混入樹脂含浸の効果が得られない。60%を越えると砥粒脱落が激しくワーク寸法精度がでない。
樹脂含浸に使用する樹脂はエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂が好ましい。
硬化樹脂と潤滑性充填剤の混入比は0.5〜10.0vol%の範囲である。0.5%を下回ると充填剤の効果が発揮されない。10%を越えると樹脂の粘度が高くなり砥石への含浸が困難になる。
砥石中の気孔に対する樹脂の含浸率は50〜100vol%の範囲である。50%を下回ると樹脂含浸の硬化が発揮されない。
砥石摩耗と研削抵抗の測定は平面研削盤に角状被削材(SCM420)長さ100mm,幅30mm厚さ40mmを歪み動力計にセットし研削幅3mm、テーブル速度10m/min、切り込み10μ/PASS、総切り込み3mmで試験した。砥石内容はWA 100 R 6 V 205X10X50.8 1含浸無し 2樹脂単体含浸 3酸化亜鉛混入(2.0vol%)である。その結果は図1に示す。
1含浸なしの砥石は研削抵抗は低いが砥石摩耗が多いためワーク精度の維持がしにくい。2樹脂単体含浸は砥石摩耗が1に比較して25%程度に低くなるがが研削抵抗が3.2倍となり切削力低下、研削能率低下になる。3は2に比較して砥石摩耗の変化は少ないが研削抵抗が43%低下しており切削力とワーク精度の維持の両立ができる。
Claims (4)
- アルミナ質系砥粒又は炭化珪素質系砥粒とビトリファイド結合剤、気孔からなる砥粒率20〜60%、結合剤率7〜35%、気孔率25〜60%のビトリファイド研削砥石の気孔中に潤滑性充填剤を含んだ硬化性樹脂を含浸させることを特徴とするビトリファイド研削砥石
- 硬化性樹脂はエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、又はフェノール樹脂を使用し、気孔に対する含浸率が50〜100%の請求項1のビトリファイド砥石
- 潤滑性充填剤は二硫化モリブデン、BN、グラファイト、ガラスバルーン、酸化セリウム、又は酸化亜鉛を使用し、硬化性樹脂との混合比が0.5〜10%の請求項2のビトリファイド砥石
- ギヤホーニングに使用される請求項3のビトリファイド砥石
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008279825A JP2010105126A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | ビトリファイド砥石および製法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008279825A JP2010105126A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | ビトリファイド砥石および製法 |
Publications (1)
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JP2010105126A true JP2010105126A (ja) | 2010-05-13 |
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ID=42295067
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JP2008279825A Pending JP2010105126A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | ビトリファイド砥石および製法 |
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JP (1) | JP2010105126A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021030419A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 歯車研削用複層砥石 |
-
2008
- 2008-10-30 JP JP2008279825A patent/JP2010105126A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021030419A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 歯車研削用複層砥石 |
WO2021039196A1 (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-04 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 歯車研削用複層砥石 |
JP7298100B2 (ja) | 2019-08-29 | 2023-06-27 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 歯車研削用複層砥石 |
EP4026640A4 (en) * | 2019-08-29 | 2023-11-29 | Noritake Co., Limited | DOUBLE-LAYER GRINDSTONE FOR GRINDING GEARS |
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