JP2010105039A - 抵抗溶接ガン - Google Patents

抵抗溶接ガン Download PDF

Info

Publication number
JP2010105039A
JP2010105039A JP2008305492A JP2008305492A JP2010105039A JP 2010105039 A JP2010105039 A JP 2010105039A JP 2008305492 A JP2008305492 A JP 2008305492A JP 2008305492 A JP2008305492 A JP 2008305492A JP 2010105039 A JP2010105039 A JP 2010105039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gun
arm
resistance welding
fixed
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008305492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5322003B2 (ja
Inventor
Shigeru Umeda
滋 梅田
Akio Nakamura
章男 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denyo Kogyo Kk
Original Assignee
Denyo Kogyo Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denyo Kogyo Kk filed Critical Denyo Kogyo Kk
Priority to JP2008305492A priority Critical patent/JP5322003B2/ja
Publication of JP2010105039A publication Critical patent/JP2010105039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5322003B2 publication Critical patent/JP5322003B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

【課題】 複数の抵抗溶接ガンを近接配置可能とする。
【解決手段】 この発明における抵抗溶接ガン10は、回動軸14を備えたガンブラケット12と、一端に固定側電極26が取り付けられ、ガンブラケット12に固定された固定アーム22と、一端に可動側電極36が取り付けられ、回動軸14へ回動可能に軸着された可動アーム32と、固定アーム22の他端と可動アーム32の他端との間に架設され、固定側電極26と可動側電極36とを離接可能に駆動する駆動部40と、固定側電極26と可動側電極36との間に溶接電流を供給する固定アーム用2次端子54と可動アーム用2次端子56とを備える電源部52と、固定アーム22と固定アーム用2次端子54とを接続する固定アーム用2次導体55と、可動アーム32と可動アーム用2次端子56とを接続する可動アーム用2次導体57とを概略具備している。
【選択図】図1

Description

この発明は、一対の電極により被溶接材料を挟み込んだ状態で加圧し、これに短時間の内に、溶接電流を供給して、抵抗発熱により溶接局部を溶融させて接合させるための抵抗溶接ガンのうち、特に、先端に電極が取り付けられた可動アームが回動軸に回動自在に軸着された所謂X型の抵抗溶接ガンに関する。
従来より、薄板状の金属板間を溶接するために、抵抗溶接は広く用いられている。この抵抗溶接は、熱ひずみが少なく短時間で均質な溶接結果が得られることから、自動車製造工程における溶接技術として一般的に用いられている。
この抵抗溶接では、作業者が直接操作したり、ロボットアームの先端に取り付けて自動化操作したりするように構成された抵抗溶接ガンがよく知られている。この抵抗溶接ガンの構成上の分類としては、C型ガンとX型ガンとに大別されている。
一般にX型ガンは、一方または両方が回動軸に軸着された一対のガンアームを備え、このガンアームの一方または両方を回動することにより先端に取り付けられた一対の電極が接離する構成が採用されている。
このようなX型ガンとしては、例えば特許文献1には、一方が回動軸に軸着された一対のガンアームを備え、駆動部としての電動モータがガンブラケットの回動軸に垂直な方向となる該ガンブラケットの一側面に配置され、溶接電流を供給するトランスがガンブラケットの後方(一対のガンアームが取り付けられた側の反対側)に配置されたXガンが開示されている。
また、特許文献2には、両方が回動軸に軸着された一対のガンアームを備え、駆動部としての電動モータと溶接電流を供給するトランスがガンブラケットの回動軸に垂直な方向となる該ガンブラケットの一側面に配置され、電動モータの配置が変更可能となったXガンが開示されている。
特開平10−71476号公報 特開平11−267850号公報
近年の自動車製造工程は、多品種少量生産を短納期で行うことが当たり前となっている。このような状況において、抵抗溶接ガンに求められる機能として、溶接工程の短縮のために、複数の抵抗溶接ガンを同時に稼働して、近接した複数箇所を同時に溶接する機能が求められている。
このような、近接した複数箇所を同時に溶接するためには、複数の抵抗溶接ガンを近接配置できるようにガンブラケット等からの突出物を少なくしなければならいない。しかしながら、特許文献1に示されるX型ガンにおいては、ガンブラケットの一側面には電動モータが配置され、他側面には後方に配置されたトランスの一部と該トランスから延出する導電部としての二次導体が配置されているため、近接配置できないという課題があった。
また、特許文献2に示されるX型ガンでは、ガンブラケットの一側面に電動モータとトランスを配置しており、他側面には突出物がほとんどない構成となっているので、特許文献1のX型ガンよりは近接配置が可能である。しかしながら、2つの抵抗溶接ガンをより近接配置させるためには、この2つの抵抗溶接ガンの向かい合った側面(1台目の抵抗溶接ガンの一側面と2台目の抵抗溶接ガンの他側面)に突出物がないことが必要である。この点に関して、特許文献2のX型ガンでは、ワークや治具等の環境の変動に対応させるために電動モータの配置を変更させることは可能となっているが、ガンブラケットからの突出物を少なくするという課題が認識されていないためにトランスの配置は変更可能となっておらず、複数の抵抗溶接ガンをより近接配置することができないという課題があった。
さらに、特許文献2のX型ガンは、一対のガンアームが両方とも回動軸に軸着され、トランスがガンブラケットの一側面にネジで固着される構成となっている。このような一対のガンアームが両方とも回動する特許文献2のX型ガンは、ガンアームの一方が固定され他方が回動するX型ガンに比べて、ガンアームが両方とも回動軸周りで回動してしまうため、動作が不安定となる課題があった。
また、特許文献2のX型ガンは一対のガンアームが両方とも回動するため、トランスと一対のガンアームとを接続するために可撓性を有するオンス銅板が必ず2つ必要であった。また、特許文献2のX型ガンは一対のガンアームが時計回りの回動と反時計回りの回動をしてしまう。このような構成となる特許文献2のX型ガンの2つのオンス銅板は、その両方が一対のガンアームの時計回りの回動と反時計回りの回動に追随して撓むことになるので、この撓みの動作による負荷が大きく、ガンのスムーズな動きを阻害してしまう課題があった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、この発明の主たる目的は、複数の抵抗溶接ガンを近接配置可能な抵抗溶接ガンを提供することである。
また、この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、この発明の次なる目的は、ガンアームの先端に取り付けられた電極で被溶接材料を挟み込んで溶接する打点位置の制御が容易で、かつ故障の少ない抵抗溶接ガンを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる抵抗溶接ガンは、請求項1の記載によれば、回動軸を備えたガンブラケットと、一端に固定側電極が取り付けられ、前記ガンブラケットに固定された固定アームと、一端に可動側電極が取り付けられ、前記回動軸に回動可能に軸着された可動アームと、前記固定アームの他端と前記可動アームの他端との間に架設され、前記固定側電極と前記可動側電極とを離接可能に駆動する駆動部と、前記固定側電極と前記可動側電極との間に溶接電流を供給する固定アーム用2次端子と可動アーム用2次端子とを備える電源部と、前記固定アームと前記固定アーム用2次端子とを接続する固定アーム用2次導体と、前記可動アームと前記可動アーム用2次端子とを接続する可動アーム用2次導体と、を具備し、前記可動アーム用2次導体は、前記ガンブラケットの内部に設けられた空間に可撓導電部を備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる抵抗溶接ガンは、請求項2の記載によれば、前記駆動部と前記電源部は、前記ガンブラケットの前記回動軸に垂直な方向となる該ガンブラケットの一側面に配置され、該ガンブラケットの他側面に配置変更可能となっていることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる抵抗溶接ガンは、請求項3の記載によれば、前記可撓導電部は、前記回動軸を中心とした同心円上で弧状に配置されていることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる抵抗溶接ガンは、請求項4の記載によれば、1台目の抵抗溶接ガンは前記駆動部と前記電源部を前記ガンブラケットの一側面に配置し、2台目の抵抗溶接ガンは前記駆動部と前記電源部を前記ガンブラケットの他側面に配置することで、2台の抵抗溶接ガンを近接配置可能としたことを特徴とする。
この発明により、近接した複数箇所を同時に溶接することができる抵抗溶接ガンが提供される。
また、この発明により、ガンアームの先端に取り付けられた電極で被溶接材料を挟み込んで溶接する打点位置の制御が容易で、かつメンテナンス性の高い抵抗溶接ガンが提供される。
以下に、この発明に係わる抵抗溶接ガンの実施の形態(一実施例)を、添付図面の図1乃至図5に基づいて、詳細に説明する。
図1はこの発明の抵抗溶接ガン10の一部断面側面図である。図2は抵抗溶接ガン10の外観平面図である。図3は抵抗溶接ガン10のX−X断面正面図である。図4は抵抗溶接ガン10の可動アームが開放した状態を示す一部断面側面図である。図5は2台の抵抗溶接ガンの近接状態を示す図である。
この発明における抵抗溶接ガン10は、回動軸14を備えたガンブラケット12と、一端に固定側電極26が取り付けられ、ガンブラケット12に固定された固定アーム22と、一端に可動側電極36が取り付けられ、回動軸14へ回動可能に軸着された可動アーム32と、固定アーム22の他端と可動アーム32の他端との間に架設され、固定側電極26と可動側電極36とを離接可能に駆動する駆動部40と、固定側電極26と可動側電極36との間に溶接電流を供給する固定アーム用2次端子54と可動アーム用2次端子56とを備える電源部52と、固定アーム22と固定アーム用2次端子54とを接続する固定アーム用2次導体55と、可動アーム32と可動アーム用2次端子56とを接続する可動アーム用2次導体57とを概略具備している。
ガンブラケット12は、左右対称の二枚のプレート12a、12bから構成されており、この2枚のプレート12a、12bが所定間隔をもって互いのプレート側面が平行となるように配置されている。また、ガンブラケット12の一端には固定アーム22がボルト13a、13b、13cで固着され、他端にはロボットアームが取り付けられるロボットアーム取付部15が設けられている。
また、固定アーム22の一端には固定側電極26が固定アーム用電極ホルダ24を介して着脱可能に取り付けられ、他端には駆動部40が取り付けられる固定アーム用ピン穴27が設けられている。さらに、この固定アーム22は一端と他端との間でボルト13a、13b、13cによりガンブラケット12の一端に固着されている。
同様に、可動アーム32の一端には可動側電極36が可動アーム用電極ホルダ34を介して着脱可能に取り付けられ、他端には駆動部40が取り付けられる可動アーム用ピン穴37が設けられている。さらに、この可動アーム32は一端と他端との間で回動軸14へ回動可能に軸着されている。
また、駆動部40は、出力軸に電動モータ側プーリが設けられた電動モ−タ42と、内部にボールねじとボールねじナットを備えた駆動部本体44と、が駆動伝動部を介して接続された構成となっている。駆動部本体44の内部のボールねじは、一端に可動アーム用ピン穴37と接続するための可動アーム用リンク45が設けられ、他端にボールねじ側プーリが設けられている。また、可動アーム用リンク45は、ボールねじの軸方向に沿って移動可能に螺接されたボールねじナットに駆動摺動部46を介して接続されている。また、駆動伝動部は、駆動伝動ボックス47と、該駆動伝動ボックス47の内部に収納された電動モータ側プーリとボールねじ側プーリとそれらの間に掛け渡されたベルトから構成されている。また、ボールねじの軸の延長線上の、可動アーム用リンク45が設けられたボールねじの一端と対となる駆動伝動ボックス47の外部の位置には、固定アーム用ピン穴27と接続するための固定アーム用リンク49が設けられている。
また、駆動部本体44は、所定間隔をもって互いのプレート側面が平行となるように配置された二枚のプレート12a、12bの間に配置されている。この駆動部本体44は、可動アーム用リンク45と固定アーム用リンク49により可動アーム用ピン穴37と固定アーム用ピン穴27との間に架設されている。
また、電動モ−タ42は、ガンブラケット12に設けられた回動軸14に垂直な方向となる該ガンブラケット12の一側面である、二枚のプレート12a、12bのいずれか一方の外側(例えば、図1においては12bの外側となる紙面裏側)に配置されている。
なお、電動モ−タ42は、可動アーム用リンク45と固定アーム用リンク49を可動アーム用ピン穴37と固定アーム用ピン穴27から取り外して、ガンブラケット12の一側面から他側面に取り付ける(例えば、図1においては、電動モータ42を12bの外側となる紙面裏側から12aの外側となる紙面表側に移動する)方法や、駆動伝動部を駆動部本体44から取り外して180°回転した位置に再度取り付ける方法等で、ガンブラケット12の一側面から他側面へ、その配置を変更可能となっている。
また、電源部52は、電動モ−タ42の隣の位置となるように、ガンブラケット12の回動軸14に垂直な方向となる該ガンブラケット12の一側面のうち、電動モ−タ42より回動軸14に近い位置に配置されている。なお、電源部52をガンブラケット12へ取り付ける取り付け部は、該ガンブラケット12の一側面及び他側面の両方に設けられており、電源部52をガンブラケット12の一側面から他側面への配置の変更が可能となっている。
また、電源部52の一端(図2の紙面表側)には、固定アーム用2次端子54と可動アーム用2次端子56とが備えられている。固定アーム用2次端子54は固定アーム用2次導体55を介して固定アーム22に接続されており、この結果、固定アーム用2次端子54と固定側電極26とが電気的に接続されることになる。また、可動アーム用2次端子56は可動アーム用2次導体57を介して可動アーム32に接続されており、この結果、可動アーム用2次端子56と可動側電極36とが電気的に接続されることになる。
また、可動アーム用2次導体57は、電源部52の一端から回動軸14に平行な方向へ延出し、他端がガンブラケット12を構成する二枚のプレート12a、12bとで形成される空間まで到達する可動アーム用2次導体接続部57aと、該可動アーム用2次導体接続部57aと可動アーム32とを接続する可撓導電部としての所謂オンス銅板57bと、該オンス銅板57bを可動アーム32に固着するオンス銅板固着部57cとから構成されている。このオンス銅板57bは、コーペル、シャント、積層銅箔等とも称呼される、厚み数mmの銅板を複数重ねることで撓み可能とした導電体である。
このオンス銅板57bは、ガンブラケット12を構成する二枚のプレート12a、12bとで形成される空間に、回動軸14を中心とした同心円上で弧状に配置されている。
また、ガンブラケット12を構成する二枚のプレート12a、12bとで形成される空間は、被溶接材料が抵抗溶接される固定側電極26と可動側電極36の方向(ガンブラケット12の図1の紙面左側の方向)で開放している。このため、二枚のプレート12a、12bとで形成される空間に配置されるオンス銅板57bを、溶接時のスパッタ、その他の油や細かいゴミ等の異物から保護するために、スパッタカバー16が設けられている。
以上のような構成となっているこの発明の抵抗溶接ガン10は、図1の状態から電動モ−タ42を回転させると、電動モータ42の回転力は出力軸から電動モータ側プーリ、ベルト、ボールねじ側プーリを介して駆動部本体44のボールねじに伝達される。この伝達された回転力によりボールねじが回転し、螺接されたボールねじナットがボールねじ上を直線駆動する。この直線駆動により、ボールねじナットに接続された駆動摺動部46、可動アーム用リンク45、可動アーム用ピン穴37を介して、可動アーム32が回動軸14を中心として回動する。この可動アーム32の回動により、図4に示すとおり可動側電極36が固定側電極26から離れて電極開放状態となる。
この状態で抵抗溶接ガン10をワーク位置に移動し、電動モータ42を逆回転させると、可動側電極36が固定側電極26に接近してワークを挟み込む加圧動作状態となる。この状態で電源部52を動作させると固定側電極36と可動側電極26との間に溶接電流が供給されて被溶接材料が抵抗溶接される。
この発明の抵抗溶接ガンは、特許文献1のガンのようにガンブラケットの両側面にトランスやモータ等が突起物として配置されることがなく、上述したとおり、どちらか一方の側面にトランスとモータが配置されている。このため、図5に示すとおり、1台目の抵抗溶接ガン10はガンブラケット12の一側面に電動モータ42と電源部52を配置し、2代目の抵抗溶接ガンはガンブラケット12の他側面に電動モータ42と電源部52を配置することで、2台の抵抗溶接ガンが近接配置することが可能となっている。
また、このような近接配置が可能な2台の抵抗溶接ガン10、100のガンブラケット12、電動モータ42、電源部52は、わざわざ左右対称の部品を準備する必要がない共通部品となっているので、安価に近接配置可能な抵抗溶接ガンが提供されることとなる。
また、この発明の抵抗溶接ガンは、特許文献2のガンや特開2007−268567に開示されるガンとは異なり、一対のガンアームの一方を固定アームとしているので、高価なオンス銅板の使用を1個とすることが可能である。さらに、このガンアームの一方を固定アームとすることで、一対のガンアーム全体が時計回りの回動と反時計回りの回動をしてしまうことがなくなるので、オンス銅板に不用意な負荷がかかることを防止することが可能となった。
なお、オンス銅板57bを含む可動アーム用2次導体57は、回動動作する可動アームへの溶接電流の接続経路であるために、ガンブラケット12の側面において突起物となりやすく、複数の抵抗溶接ガンを近接配置するための障害となりやすかった。また、オンス銅板57bを含む可動アーム用2次導体57は、部品点数も多く、電源部52をガンブラケット12の一側面と他側面との間で配置変更する度に可動アーム用2次導体57全体も配置変更しなければならなかった。
このため、この発明の抵抗溶接ガンでは、ガンブラケット12の側面の突起物を減らすためと、可動アーム用2次導体57全体を配置変更する必要をなくすために、オンス銅板57bをガンブラケット12の内部となる、プレート12aとプレート12bとで構成される空間に配置している。この結果、複数の抵抗溶接ガンの近接配置がより容易となるコンパクトな抵抗溶接ガンであるととともに、電源部52をガンブラケット12の一側面と他側面との間で容易に配置変更可能な抵抗溶接ガンとなった。
なお、このガンブラケット12の内部に設けられた空間にオンス銅板57bを配置する構成は、例えば特開2007−268567や特開2008−183625でも開示されている。しかしながら、これらのガンは、この発明の複数の抵抗溶接ガンを近接配置可能な抵抗溶接ガンを提供するという目的とは異なる目的を達成するためのガンであるため、オンス銅板だけではなくトランスもガンブラケットの内部に配置されている。このため、これらのガンは、そのガンブラケットを構成する2枚のプレートの間隔がこの発明の抵抗溶接ガン10の2枚のプレート12a、12bの間隔より広くなってしまうため、近接配置が困難である。
また、この発明の抵抗溶接ガンは、オンス銅板57bが回動軸14を中心とした同心円上で弧の長さが円周の略1/4〜1/3の長さで弧状に配置されているので、特許文献2や特開2007−268567または特開2008−183625で開示されているオンス銅板に比べて、ガン内にオンス銅板が効率よく(オンス銅板が配置されている空間がガンブラケット内で無駄なく)配置されている。これは、この発明の目的である複数の抵抗溶接ガンを近接配置可能な抵抗溶接ガンを提供する上で、ガン全体をコンパクトにする効果があると共に、図4のオンス銅板57bの形状から図1のオンス銅板57bの形状の変化のとおり、オンス銅板全体が可動アーム32の動きに対して撓むため、特許文献2等のオンス銅板と比べて撓み量が少なく、かつ滑らかであり、オンス銅板が長寿命となる効果がある。
なお、溶接時のスパッタはスパッタカバー16でも保護されているが、この発明の抵抗溶接ガン10は、ガンブラケット12の内部となる2枚のプレート12a、12bの間隔が特開2007−268567や特開2008−183625と比べてオンス銅板57bの分の幅のみとなっているため、溶接時のスパッタに被爆しにくい効果がある。特にこの発明の抵抗溶接ガン10では、ガン同士を近接配置することが目的となっているので、隣接する抵抗溶接ガンからのスパッタを被らないことは非常に重要であり、オンス銅板57bの寿命延長が可能となっている。
この発明は、上述した実施の態様に限定されること無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形可能であることはいうまでもない。例えば、この発明の抵抗溶接ガン10では、オンス銅板をガンブラケット12の内部の1カ所に配置すると説明したが、固定アーム用2次導体55でもオンス銅板を使用しても良いことは説明するまでもない。
この発明の抵抗溶接ガン10の一部断面側面図。 抵抗溶接ガン10の外観平面図。 抵抗溶接ガン10のX−X断面正面図。 抵抗溶接ガン10の可動アームが開放した状態を示す一部断面外観図。 2台の抵抗溶接ガンの近接状態を示す図。
符号の説明
10・・抵抗溶接ガン、12・・ガンブラケット、12a、12b・・プレート、13a、13b、13c・・ボルト、14・・回動軸、15・・ロボットアーム取付部、16・・スパッタカバー、22・・固定アーム、24・・固定アーム用電極ホルダ、26・・固定側電極、27・・固定アーム用ピン穴、32・・可動アーム、34・・可動アーム用電極ホルダ、36・・可動側電極、37・・可動アーム用ピン穴、40・・駆動部、42・・電動モ−タ、44・・駆動部本体、45・・可動アーム用リンク、46・・駆動摺動部、47・・駆動伝動ボックス、49・・固定アーム用リンク、52・・電源部、54・・固定アーム用2次端子、55・・固定アーム用2次導体、56・・可動アーム用2次端子、57・・可動アーム用2次導体、57a・・可動アーム用2次導体接続部、57b・・オンス銅板、57c・・オンス銅板固着部57c

Claims (4)

  1. 回動軸を備えたガンブラケットと、
    一端に固定側電極が取り付けられ、前記ガンブラケットに固定された固定アームと、
    一端に可動側電極が取り付けられ、前記回動軸に回動可能に軸着された可動アームと、
    前記固定アームの他端と前記可動アームの他端との間に架設され、前記固定側電極と前記可動側電極とを離接可能に駆動する駆動部と、
    前記固定側電極と前記可動側電極との間に溶接電流を供給する固定アーム用2次端子と可動アーム用2次端子とを備える電源部と、
    前記固定アームと前記固定アーム用2次端子とを接続する固定アーム用2次導体と、
    前記可動アームと前記可動アーム用2次端子とを接続する可動アーム用2次導体と、を具備し、
    前記可動アーム用2次導体は、前記ガンブラケットの内部に設けられた空間に可撓導電部を備えることを特徴とする抵抗溶接ガン。
  2. 前記駆動部と前記電源部は、前記ガンブラケットの前記回動軸に垂直な方向となる該ガンブラケットの一側面に配置され、該ガンブラケットの他側面に配置変更可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の電動溶接ガン。
  3. 前記可撓導電部は、前記回動軸を中心とした同心円上で弧状に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抵抗溶接ガン。
  4. 1台目の抵抗溶接ガンは前記駆動部と前記電源部を前記ガンブラケットの一側面に配置し、2台目の抵抗溶接ガンは前記駆動部と前記電源部を前記ガンブラケットの他側面に配置することで、2台の抵抗溶接ガンを近接配置可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の抵抗溶接ガン。
JP2008305492A 2008-10-31 2008-10-31 抵抗溶接ガン Expired - Fee Related JP5322003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008305492A JP5322003B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 抵抗溶接ガン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008305492A JP5322003B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 抵抗溶接ガン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010105039A true JP2010105039A (ja) 2010-05-13
JP5322003B2 JP5322003B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=42294996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008305492A Expired - Fee Related JP5322003B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 抵抗溶接ガン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5322003B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102371427A (zh) * 2010-08-04 2012-03-14 本田技研工业株式会社 焊枪

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000015452A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Obara Kk 溶接ガンのア―ム交換構造
JP2007268567A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dengensha Mfg Co Ltd 抵抗スポット溶接機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000015452A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Obara Kk 溶接ガンのア―ム交換構造
JP2007268567A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dengensha Mfg Co Ltd 抵抗スポット溶接機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102371427A (zh) * 2010-08-04 2012-03-14 本田技研工业株式会社 焊枪

Also Published As

Publication number Publication date
JP5322003B2 (ja) 2013-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1839797B1 (en) Spot welding gun
US20120067851A1 (en) One-sided spot welding device
GB1599490A (en) Apparatus for the resistance-welding of structural components
JP2008246554A (ja) 溶接装置及び溶接方法
JP3019068B2 (ja) ポジショナー
JP5322003B2 (ja) 抵抗溶接ガン
JP5406608B2 (ja) 抵抗溶接機および抵抗溶接方法
CN110116262A (zh) 一种焊接工装设备
JP2012196703A (ja) スポット溶接方法およびスポット溶接装置
JP6945918B2 (ja) スポット溶接装置
JP5332509B2 (ja) 抵抗溶接機
JP2000117455A (ja) 抵抗溶接機とその組み付け方法
JP2001162379A (ja) 複式打点溶接方法と装置
KR100418786B1 (ko) 차량 용접 라인의 용접 전원 공급장치
JP3259900B2 (ja) 電動加圧式抵抗スポット溶接機
JP3900417B2 (ja) 摺動接点
US20230302566A1 (en) Spot welding method and spot welding device
JP3109652B2 (ja) イコライズ装置の取り付け方法とその装置
JPH0338031B2 (ja)
RU2397051C1 (ru) Универсальное устройство для шовной и точечной электроконтактной сварки
JP2021181111A (ja) トーチ保持構造体およびこれを備えたトーチ保持セット
JP2009248124A (ja) 電動加圧式抵抗溶接機
JP2006108380A (ja) キャパシタモジュールの製造方法
JP2020163450A (ja) スポット溶接方法
KR20040000982A (ko) 스폿 용접용 로봇 시스템의 용접건 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees