JP2010101868A - 自動車フレーム孔位置測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】側面に目盛りを付した測定針の固定および固定解除手段を有するとともに、その側面に目盛りを付してなる内体を設け、該内体をスライド可能にその内部に有してなる外体を設け、以上の構成による一対の主体を交差状態にて上下に設けるとともに、これらの主体の上下関係を維持しつつ相互位置の可変を可能とする手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この中で普及度の高いフロアー式計測装置は、自動車への固定部の歪み等により測定寸法が不正確になりがちであり、またその装置取付の労力が大きい。
ジグ式計測装置は固定がしっかりしているが、その取付の労力はさらに大きい。
超音波方式の計測装置も利用されるがその構造上、取り付け労力の負担が大であり、装置的に高コストである。一般的な計測手段としては他に、トラッキングゲージやコンベアゲージがあるが、これらは使用に熟練を要するため、正確な計測結果を得にくい。。
事故等による自動車の損傷部分としては前側が圧倒的に多く、前側のフレームやフレーム周辺部位の計測が重要であるが、既述のように従来の計測手段はその取付の容易性、計測の正確度、コスト等の面において十分なるものは見当たらないのが現状である。
本発明は、以上のような従来からの自動車フレーム歪みの計測手段に関わる課題を解決するために発明されたもので、フレーム下部に簡単に装着できるとともに、その計測を正確かつ容易に行うことのできる、新規かつ有用なる手段を提供することを目的として開発されたものである。
すなわち、側面に目盛りを付した測定針の固定および固定解除手段を有するとともに、その側面に目盛りを付してなる内体を設け、該内体をスライド可能にその内部に有してなる外体を設け、以上の構成による一対の主体を交差状態にて上下に設けるとともに、これらの主体の上下関係を維持しつつ相互位置の可変を可能とする手段を設ける。
本発明は以上の構成よりなる自動車フレーム孔位置測定装置である。
2.測定針による直接的な計測のため、高度の測定精度が得られる。
3.装置構成がシンプルであり、低コストでの制作が可能であるとともに、各主体の相互 位置変更にてコンパクトに収納できる。
4.自動車フレーム下部に装着するので、車体歪み修正のための引き作業での狂いが生じ ない。
5.各孔位置の対角寸法と直線寸法を容易に測定することができる。
図において、1は外体で、所定長の中空角体であり、その一端は閉塞されてこの端部にブロック状のストッパー2が固定され、他端は開放されるとともに、所定長の中空角体による内体3がスライド可能に内部に位置している。また、内体の露出端にはその上縁から下縁に向けての貫通孔としての取付孔4が穿設され、この取付孔に直交する雌ねじが刻設されるとともに、この雌ねじに対して螺合する雄ねじを有するつまみ5が位置している。
6は伝達軸で、その両端にはベアリングケースが一体に設けられ、各々ベアリングが内蔵される。このベアリングの一方は外体側ベアリング7として外体端に近接して適宜支持部材にて取り付けられ、他方はハンドル側ベアリング8として手前側に位置する。
9はスライダーガイドで、その上下面に溝部を有する金属体であり、外体側面適所に取り付けられる。10はスライダーで、上記溝部に噛み合う線状凸部を有する合成樹脂体であり、スライダーガイドの溝部に沿ってスライド可能に設けられる。このスライダーは適宜支持部材にて後述の伝達機構部に接続される。11はラックで、外体側面適所に取り付けられる。12は雄ねじを有するつまみで、外体上面適所の雌ねじに螺合する。なお、外体の先端から中程までの一側面には目盛りが表示され、内体側面にも同様に目盛りが表示される。以上の構成にて下部主体13が構成され、この下部主体と同様構成の上部主体14が設けられる。16は測定針で、円錐状の先鋭な先端を有するとともに、その側面に目盛りを付した棒体である。
20は伝達機構部である。21は板体を折曲してなるケース、22はケース下方に位置するベアリングケースで、ここに内蔵されるベアリング内に回動軸23が位置している。
24は該回動軸に固定されるピニオン、25は同軸に固定されるウォームホイール、26はウォームである。このウォームはセンター軸27に取り付けられる。このセンター軸の一端は前記ケース内のベアリング内に位置し、他端は既述のハンドル側ベアリング8を相互に接続している接続板28内のベアリングを挿通して手前側に突出し、この突出端にハンドル29が取り付けられる。なお、前述のスライダーはケース下方のベアリングケースに固着された折曲板体に取り付けられる。また、ケース内要部に回動軸支持のためのベアリングが設けられる。
本発明の使用に際しては、まず双方の外体端にフレーム固定具保持体を取り付ける。
フレーム固定具保持体の外体固定溝を外体に挿入し、つまみを締めて固定する。
次に、該固定具保持体のフレーム固定具保持溝にフレーム固定具を挿入し、つまみを締めて固定する。本例ではフレーム固定具は旋盤チャックを利用した専用の固定具を用いる。
この固定具の上部突出部は段部を有して三分割され、直径方向に同期して移動可能であるので、この突出部を測定しようとするフレームの孔に挿入して突出部を移動させることにて、孔内径にこのフレーム固定具が押圧固定される。この操作時においては適当な台上に本装置を載せて行う。フレーム固定具下部には目盛りを付しており、これにて孔の上下位置を知ることができる。主体の内体を外体より引き出し、取付孔4に測定針を挿入して測定しようとする孔にこの測定針先をあてがい、つまみを締める。前述のフレーム固定具保持体は外体に沿って移動と固定が可能であるとともに、外体側面に目盛りが付されている。これにて、相互の孔の上下位置と距離を知ることができる。そして、ハンドルを回すことにて上部主体に対する下部主体の移動が可能となる。伝達機構部は図9のごとく、ウォームとウォームホイールおよびピニオンが組み込まれ、このピニオンにラックが噛み合って位置している。また、ウォームはハンドルを取り付けたセンター軸に固定されている。従って、例えばハンドルを回すと、各ピニオンは互いに逆方向に回り、伝達機構部は双方の主体の交差位置に対する位置が変わり、主体はその上下関係を保ちつつ互いの位置を変えることができる。
以上のごとく、本発明によって自動車フレームの孔位置すなわち歪みを容易かつ正確に測定するための装置を得ることができる。
2 ストッパー
3 内体
4 取付孔
5 つまみ
6 伝達軸
7 外体側ベアリング
8 ハンドル側ベアリング
9 スライダーガイド
10 スライダー
11 ラック
12 つまみ
13 下部主体
14 上部主体
15 ストッパー
16 測定針
17 補助板
18 フレーム固定具
20 伝達機構部
21 ケース
22 ベアリングケース
23 回動軸
24 ピニオン
25 ウォームホイール
26 ウォーム
27 センター軸
28 接続板
29 ハンドル
30 フレーム固定具保持体
31 フレーム固定具保持溝
32 外体固定溝
40 クリップメジャー
41 クリップ
42 クリップ
Claims (1)
- 側面に目盛りを付した測定針の固定および固定解除手段を有するとともに、その側面に目盛りを付してなる内体を設け、該内体をスライド可能にその内部に有してなる外体を設け、以上の構成による一対の主体を交差状態にて上下に設けるとともに、これらの主体の上下関係を維持しつつ相互位置の可変を可能とする手段を設けたことを特徴とする自動車フレーム孔位置測定装置。
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JP2008294928A JP4625986B2 (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 自動車フレーム孔位置測定装置 |
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