JP2010101378A - クラッチ断続装置 - Google Patents

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信彦 岡野
Takahisa Mizuta
貴久 水田
Masayoshi Ota
真義 太田
Kiyoteru Aimoto
清輝 相本
Tatsuo Segawa
健生 瀬川
Shingo Satake
真吾 佐竹
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

【課題】ベアリングの可動側レースとスプリングリテーナの接触がなく、レリーズベアリングの昇温による耐久性低下を防止できる低コストのクラッチ断続装置を提供する。
【解決手段】クラッチ機構2に対しベアリング19を介して解除操作力を入力するCSC方式の液圧シリンダ3と、ベアリング19に解除操作方向の与圧を加えるスプリング64と、内側レース62に支持されスプリング64の端部を保持するスプリングリテーナ65とを備え、液圧シリンダ3が、内側レース62に一体的に係合するとともにクラッチハウジングとの間に環状の液圧室23を形成するピストン21を有し、リテーナ65が、スプリング64に係合するとともに内側レース62に対向する樹脂製部品によって構成され、リテーナ65と内側レース62との間の環状金属部材71が、外側レース63の一端部63aを絞り隙間gを隔てて外方から取り囲む環状シールド部71bを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液圧によりクラッチ機構を断続操作するクラッチ断続装置に関し、特にクラッチハウジング内に変速機入力軸と同軸に配置された液圧シリンダとレリーズベアリングに与圧を付与するためのスプリング(以下、プレロードスプリングという)とを備えたクラッチ断続装置に関する。
一般に、エンジンから変速機への動力伝達経路の接続状態をクラッチペダルの踏込みに応じた解除操作入力により解除することができるクラッチ機構を備えた車両においては、クラッチペダルの踏込み量に応じた油圧を発生させるクラッチマスターシリンダ(以下、単にマスターシリンダという)と、そのマスターシリンダからの油圧を受けてクラッチ機構の接続状態を解除させる解除操作力を発生するスレーブシリンダとを有するクラッチ断続装置が装備されている。また、近時、変速機入力軸に対し同軸に配置された環状の液圧室を有するスレーブシリンダによりレリーズベアリングを介してクラッチ機構側のレリーズハブを直動させるいわゆるCSC(concentric slave cylinder)方式を採用し、コンパクトなクラッチ断続装置としながらも十分な解除操作力とクラッチペダルの操作性とを両立させるようにしたものが使用されてきている。
従来のこの種のクラッチ断続装置としては、例えばレリーズベアリングの外輪側にはピストンからの解除操作力とプレロードスプリングからの与圧力を作用させ、レリーズベアリングの内輪側をクラッチ機構のダイヤフラムスプリングに押圧係合させるようにしたもの(例えば、特許文献1参照)、あるいは、レリーズベアリングの内輪側にピストンからの解除操作力とプレロードスプリングからの与圧力を作用させ、レリーズベアリングの外輪側をクラッチ機構のダイヤフラムスプリングに押圧係合させるようにしたもの(例えば、特許文献2参照)が、それぞれ知られている。
特開平11−132254号公報 特開2002−340026号公報
しかしながら、プレロードスプリングの付勢力をレリーズベアリングの外輪側に作用させる上記従来の前者のクラッチ断続装置にあっては、最内方のレリーズシリンダのピストンの前方側からレリーズベアリングの外輪までに複雑な曲げ形状を有する複数の金属製部材を設けて、ピストンからレリーズベアリングの外輪への解除操作力の伝達部材とプレロードスプリングのばね受けとを構成するようにしていたため、その金属製部材が複雑でコスト高となるばかりか、軽量化が困難で組立ても容易でなく、冠水路や悪路でクラッチハウジング内に泥水等が入った場合にレリーズベアリング周りの水はけも良くないという問題があった。
一方、プレロードスプリングの付勢力をレリーズベアリングの内輪側に作用させる上記従来の後者のクラッチ断続装置にあっては、外方のプレロードスプリングからレリーズベアリングの内輪に与圧を加えるだけで済むことから、解除操作力を伝達する前者の場合のように複雑な曲げ形状の金属製部材を設けずにピストンおよびばね受けを樹脂成形品とすることができ、組立作業性の良い部品形状が容易に達成できる。
しかし、この後者のクラッチ断続装置にあっては、例えばプレロードスプリングの組付け時の荷重が設定荷重を超えてしまうような組付け誤差が生じたり、あるいは、レリーズベアリングのシールしめ代が適切でない等により摺動抵抗が生じたりすると、レリーズベアリングの発熱量が増加することで樹脂製のスプリングリテーナの剛性が低下しまう場合があった。また、組込時のプレロードスプリングの撓みが過大となってばね受けを変形させてしまう可能性もあった。そして、これらの場合、固定側のばね受けが可動側の外輪と接触することでベアリングの温度が大きく上昇し、レリーズベアリングの耐久性やピストンの耐久性を低下させてしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、プレロードスプリングの支持に組立作業性の良い樹脂製のばね受け(スプリングリテーナ)を用いても、ベアリングの可動側レースとスプリングリテーナの接触がなく、レリーズベアリングの昇温による耐久性の低下を確実に防止することができる低コストのクラッチ断続装置を提供することを目的とする。
本発明に係るクラッチ断続装置は、上記目的達成のため、(1)クラッチハウジング内に収納され、駆動側回転軸から被駆動側回転軸に動力を伝達する接続状態を解除操作力により解除することができるクラッチ機構に対して、レリーズベアリングを介して前記解除操作力を入力するよう前記クラッチハウジング内に配置された液圧アクチュエータと、前記レリーズベアリングに前記解除操作の方向に与圧を加えるよう前記クラッチハウジングと前記レリーズベアリングの間に介装されたプレロードスプリングと、前記レリーズベアリングの内側レースおよび外側レースのうち前記液圧アクチュエータに係合する一方のレースに支持され前記プレロードスプリングの一端部を保持するスプリングリテーナと、を備えたクラッチ断続装置において、前記液圧アクチュエータが、前記レリーズベアリングの内側レースに一体的に係合するとともに前記クラッチハウジングとの間に環状の液圧室を形成するピストンを有し、前記スプリングリテーナが、前記プレロードスプリングの一端に係合するとともに前記内側レースの端面に対向する樹脂製部品によって構成されるとともに、前記スプリングリテーナと前記レリーズベアリングの内側レースとの間に環状金属部材が設けられ、該環状金属部材が、前記レリーズベアリングの外側レースの一端部を予め設定された絞り隙間を隔てて外方から取り囲む環状シールド部を有することを特徴とするものである。
この構成により、レリーズベアリングの内側レースから環状金属部材を介して外方への放熱が促進されるとともに、スプリングリテーナが内側レース側からの反力に基づく面圧が低下するように環状金属部材により補強され、プレロードスプリングの荷重が組付け誤差等によって大きくなったとしても、スプリングリテーナがレリーズベアリングの外側レースに接触することが確実に防止される。しかも、環状金属部材の環状シールド部によってレリーズベアリング内への異物の侵入が有効に抑制される。その結果、プレロードスプリングの支持に組立作業性の良い樹脂製のスプリングリテーナを用いても、レリーズベアリングの可動側レースとスプリングリテーナの接触がなく、レリーズベアリングの昇温による耐久性の低下を確実に防止することができる低コストのクラッチ断続装置となる。
前記絞り隙間は、前記環状シールド部と前記外側レースの一端部とが二重になる軸方向領域の全域で一定であってもよいし、軸方向領域内で変化していてもよい。
上記(1)に記載の構成を有するクラッチ断続装置においては、(2)前記環状金属部材が、前記スプリングリテーナと前記レリーズベアリングの内側レースとの間に挟持されているのが好ましい。この構成により、形状の複雑な板金部品を用いる必要がなくなり、部品コストを抑えることができるとともに、組立作業も容易化される。もっとも、前記環状金属部材は、前記レリーズベアリングの内側レースに係止するようにしてもよい。
上記(2)に記載の構成を有するクラッチ断続装置においては、(3)前記環状金属部材が、内周側で前記スプリングリテーナに嵌合しているのがより好ましい。この構成により、前記スプリングリテーナと前記環状金属部材の間で相互の軸心の位置決めが可能になり、組立作業が容易化される。
上記(3)に記載の構成を有するクラッチ断続装置においては、(4)前記スプリングリテーナが、前記レリーズベアリングの内側レースに嵌入された嵌入部と、前記プレロードスプリングの一端に係合するとともに前記内側レースの端面に対向するリテーナ部とを一体に形成した樹脂製部品によって構成され、前記環状金属部材が、前記スプリングリテーナの前記嵌入部により前記内側レースに対して同心的に案内されているのが望ましい。この構成により、スプリングリテーナの嵌入部をレリーズベアリングの内側レースに嵌入させるだけで、スプリングリテーナと環状金属部材を内側レースに対して同心的に位置決めできることになる。
上記(4)に記載の構成を有するクラッチ断続装置においては、(5)前記環状金属部材が、前記スプリングリテーナの前記リテーナ部に前記プレロードスプリングの端部とは反対側から係合する平坦な補強板部を有する板金からなり、前記環状シールド部が前記補強板部から前記レリーズベアリング側に環状に突出するよう曲げ加工されているのが好ましい。この構成により、部品コストを低減できるとともに、比較的薄肉であっても異物の侵入を防止する環状シールド部により剛性を高めた比較的軽量な環状金属部材となる。
上記(1)〜(4)に記載の構成を有するクラッチ断続装置においては、(6)前記レリーズベアリングの外側レースに、前記環状金属部材および前記レリーズベアリングの内側レースとの間に前記絞り隙間に連続する絞り隙間を形成する非接触シール部材が支持されているのが好ましい。この場合、絞り隙間を増加させるとともに、回転する非接触シール部材によりその絞り隙間に良好な水はけ性を有するシール性能を持たせることができる。なお、非接触シール部材に代えて、前記レリーズベアリングの外側レースに支持された非接触シール部材を用いることも可能である。
上記(1)〜(6)に記載の構成を有するクラッチ断続装置においては、(7)前記レリーズベアリングが、複数の鋼球と前記内側レースおよび前記外側レースとを有するアンギュラ玉軸受けで構成され、前記レリーズベアリングの内側レースが前記鋼球との接触位置より前記環状金属部材側となる前記一端側で円筒状をなすとともに他端側で半径方向の内側に突出し、該他端部で前記ピストンに係止されているのが好ましい。この構成により、ピストンからの推力を安定してクラッチ機構に伝達できるとともに、その外方側に位置する環状金属部材やスプリングリテーナの径方向の幅を小さく抑えることができる。
なお、ここにいうアンギュラ玉軸受けは、前記複数の鋼球と前記内側レースとの接触位置が前記複数の鋼球と前記外側レースとの接触位置より前記環状金属部材側となるように接触角が設定されているものである。また、前記レリーズベアリングの外側レースが前記鋼球との接触位置より前記環状金属部材側となる前記一端側で円筒状をなすとともに他端側で半径方向の内側に突出しているのが好ましい。その場合、前記内側レースの他端部に、前記外側レースに向って突出するシールリップを有する接触シール部材を支持させることができ、あるいは、前記外側レースに向って突出するとともに前記外側レースとの間に絞り隙間を形成する非接触シール部材を支持させることができる。
本発明によれば、レリーズベアリングの内側レースから環状金属部材を介して外方への放熱が促進されるとともに、スプリングリテーナが環状金属部材によって強固に補強され、プレロードスプリングの荷重が組付け誤差等によって大きくなったとしても、スプリングリテーナがレリーズベアリングの外側レースに接触することが確実に防止されるようにしているので、プレロードスプリングの支持に組立作業性の良い樹脂製のスプリングリテーナを用いても、レリーズベアリングの可動側レースとスプリングリテーナの接触がなく、レリーズベアリングの昇温による耐久性の低下を確実に防止することができ、しかも、環状金属部材の環状シールド部によってレリーズベアリング内への異物の侵入を有効に抑制することができる低コストのクラッチ断続装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るクラッチ断続装置の要部拡大断面図であり、第1の実施の形態に係るクラッチ断続装置を備えたCSC方式の車両用クラッチシステムの概略ブロック構成図である。
まず、構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の車両用クラッチシステムは、クラッチハウジング1の内部に収納されたクラッチ機構2およびCSC方式の液圧シリンダ3(液圧アクチュエータ)と、この液圧シリンダ3に作動液圧を供給してクラッチ機構2の切り替え操作をなすための解除操作力を発生する液圧供給手段4と、を備えている。
クラッチハウジング1は、図示しないエンジンと変速機との間に配置されるとともに、広く開口したエンジン側の一端部でエンジンブロックに対し一体にボルト締結され、他端部側では変速機ケースに一体に結合されている。また、クラッチハウジング1内には、クランク軸5に締結され支持されたフライホイル6(駆動側回転軸)が収納されている。
クラッチ機構2は、例えばエンジンのクランク軸5と変速機入力軸7との間に介在する乾式単板タイプの摩擦クラッチとして構成されている。このクラッチ機構2は、クランク軸5から変速機入力軸7(被駆動側回転軸)への動力伝達経路を接続するクラッチ結合状態(接続状態)およびその動力伝達経路を切り離すクラッチ解除状態(解除状態)のうち任意の一方の状態に切り替え可能であるが、常時はクラッチ結合状態となり、解除操作力が加えられるときにその解除操作力に応じて解除状態あるいは半クラッチ状態なるようになっている。
具体的には、クラッチ機構2は、フライホイル6に隣接するクラッチディスク11と、フライホイル6との間にクラッチディスク11を収納するようフライホイル6に締結されたクラッチカバー12と、クラッチディスク11を間に挟んでフライホイル6に対向し、クラッチディスク11をフライホイル6側に押圧することができるプレッシャプレート13と、プレッシャプレート13をフライホイル6側に付勢して両者を圧接させ、クラッチ結合させることができるダイヤフラムスプリング14とを備えており、ダイヤフラムスプリング14をその内周側の複数のフィンガースプリング部分(符号なし)で操作してクラッチ結合状態を解除させることができるようになっている。なお、複数のフィンガースプリング部分は、それぞれ放射外端で片持ち支持された細い板ばねで、自由端となる内周側ほど幅が狭くなっている。
CSC方式の液圧シリンダ3は、クラッチハウジング1の内部でクラッチ機構2を解除させる方向の操作力、すなわち、解除操作力を発生することができ、レリーズベアリング19を介してダイヤフラムスプリング14の内周側の複数のフィンガースプリング部分に解除操作力を入力するようになっている(詳細は後述する)。
フライホイル6は、クランク軸5に比べ回転慣性の大きい円板状に形成され、回転エネルギによってクランク軸5の回転変動を抑制することができる。このフライホイル6は、エンジン始動時にスタータモータにより駆動される外周側のギヤ部6gを有している。
クラッチディスク11は、その外周部の一面側でフライホイル6と摩擦するとともに他面側でプレッシャプレート13と摩擦し、その内周部で被駆動側回転軸である変速機入力軸7(変速機入力軸)に例えばスプライン嵌合により回転方向一体に連結されている。
クラッチカバー12は、その外周部で図示しない複数のボルトによりフライホイル6に締結されるとともにフライホイル6との間に通気口(図中符号なし)を形成し、さらに、クラッチディスク11およびプレッシャプレート13の外周を取り囲んでいる。また、クラッチカバー12は、その内周部で略U字形断面に湾曲し、円形の開口12cを形成している。
プレッシャプレート13は、クラッチディスク11に対向する一面側が平坦に形成されるとともに、ダイヤフラムスプリング14に係合する他面側にはダイヤフラムスプリング14側からフライホイル6側への付勢力を一定半径の円周上で受ける複数の突起13pを有している。
ダイヤフラムスプリング14は、自由状態ではその外周部がプレッシャプレート13側に大きく湾曲する皿ばね状のものであり、円環状のピボットリング18およびクラッチカバー12を介してフライホイル6に対し一定半径位置で拘束されるとともに、その近傍かつピボットリング18による拘束部位より半径方向外側でプレッシャプレート13に圧接係合した状態でクラッチカバー12内に組み込まれている。このダイヤフラムスプリング14は、クラッチカバー12内への組込み状態において、プレッシャプレート13を介してクラッチディスク11をフライホイル6に圧接させるように撓んだ状態となっている。
また、クラッチカバー12の開口12c内で放射方向に延在する前記複数のフィンガースプリング部分を有している。
このダイヤフラムスプリング14は、クラッチ結合の解除時には、ピボットリング18を支点に外周部側をクラッチディスク11から離隔するように、CSC方式の液圧シリンダ3により内周側(複数のフィンガースプリング部)をレリーズベアリング19を介して図2中の左から右へと押圧されてその方向に撓み、また、クラッチ結合時には、解除操作方向とは反対の方向に復帰するようになっている。
CSC方式の液圧シリンダ3は、図示しない複数のボルトによりクラッチハウジング1に締結されるフランジ部15fを有するとともに変速機入力軸7と同軸なシリンダ15aを形成するフランジ付略円筒状のアウターボデー15と、ピストン21を軸方向に摺動可能に支持するようアウターボデー15と共にクラッチハウジング1に固定されてシリンダ15aと同軸なガイド22gを構成するインナーボデー22と、アウターボデー15およびインナーボデー22の間に摺動可能に設けられ、アウターボデー15およびインナーボデー22と共に環状の液圧室23を画成する円筒状のピストン21と、環状の液圧室23に作動液圧を供給される液圧通路24とを有している。すなわち、CSC方式の液圧シリンダ3は、円筒状のピストン21を変速機入力軸7に対し同軸に直動させる直動型の液圧シリンダによって構成されている。
また、CSC方式の液圧シリンダ3に作動液圧を供給する液圧供給手段4は、作動液圧を発生する液圧発生手段としてのマスターシリンダ31と、このマスターシリンダ31からCSC方式の液圧シリンダ3の液圧室23に作動液圧を伝達するフルード(作動液)を収納する液圧管路部32とを含んで構成されている。
マスターシリンダ31は、有底筒状のシリンダ41内にピストン42を収納し、そのピストン42にクラッチペダル51に加えられる踏力、すなわちクラッチペダル51の操作力に応じた変位が生じるように、ピストン42のロッド部42aがクラッチペダル51の所定回動半径位置51cにピン結合されている。このマスターシリンダ31の詳細な構成は図示しないが、ピストン42がクラッチペダル51と共に図2中の実線位置に復帰したときには、シリンダ41内の液圧発生室が樹脂タンクであるリザーバ43内に連通するようになっており、ピストン42がクラッチペダル51の踏込みにより図中の仮想線位置側に移動するときに、その連通がピストン42によって遮断された後、液圧発生室内のフルードがピストン42により加圧されて液圧管路部32内に押し出され、作動液圧がCSC方式の液圧シリンダ3に伝達されるようになっている。
ところで、CSC方式の液圧シリンダ3とダイヤフラムスプリング14に介在するレリーズベアリング19は、複数の鋼球61と、内側レース62と、外側レース63とを有するアンギュラ玉軸受けで構成されており、レリーズベアリング19の近傍には、プレロードスプリング64と、スプリングリテーナ65と、環状金属部材71と、ダストカバー75とが設けられている。そして、レリーズベアリング19は、複数の鋼球61と内側レース62との接触位置が複数の鋼球61と外側レース63との接触位置より環状金属部材71側(図1中で左側)となるように、接触角が設定されている。
プレロードスプリング64は、レリーズベアリング19に前記解除操作の方向に与圧を加えるように、クラッチハウジング1側のアウターボデー15とレリーズベアリング19の間に介装されている。このプレロードスプリング64は、例えば与圧を付与する組込み状態(許容設定範囲内)では比較的低ばね定数で、与圧付与位置付近では与圧のばらつきが抑えられるようになっているが、設定範囲を超える撓み(圧縮量)の増加に対してはばね定数の増加率が大きくなる非線形のコイルばね(図1中では、つづみ形の圧縮コイルばね)で構成されている。
スプリングリテーナ65は、レリーズベアリング19の内側レース62(内輪)および外側レース63(外輪)のうち非回転側となる内側レース62(一方のレース)に支持され、プレロードスプリング64の一端部64aを保持している。このスプリングリテーナ65は、レリーズベアリング19の内側レース62に嵌入された略円筒状の嵌入部65aと、プレロードスプリング64の一端部64aに係合するとともに内側レース62の一端面62aに対向するリテーナ部65bと、プレロードスプリング64の一端部64aを外方から取り囲む略円筒部65cと、この略円筒部65cとの間にプレロードスプリング64の一端部64aを拘束する内側の環状突起部65dとを一体に形成した樹脂製部品によって構成されている。
環状金属部材71は、板金からなり、スプリングリテーナ65とレリーズベアリング19の内側レース62との間に設けられている。
この環状金属部材71は、スプリングリテーナ65のリテーナ部65bにプレロードスプリング64の一端部64aとは反対側から係合する平坦な環状の補強板部71aと、その補強板部71aからレリーズベアリング19側に環状に突出するよう曲げ加工された環状シールド部71bとを有しており、補強板部71aの内周側でスプリングリテーナ65の嵌入部65aにより内側レース62に対して同心的に案内されつつ、スプリングリテーナ65とレリーズベアリング19の内側レース62とによって挟持されている。また、環状金属部材71の環状シールド部71bは、レリーズベアリング19の外側レース63の一端部63aを予め設定された絞り隙間gを隔てて外方から取り囲んでおり、外側レース63とスプリングリテーナ65の間の隙間(非接触とするために不可欠な隙間)からレリーズベアリング19の内部に異物が侵入するのを防止するようになっている。
ダストカバー75は、アウターボデー15のシリンダ15aおよびプレロードスプリング64を取り囲むようにアウターボデー15に固定されるとともに、プレロードスプリング64の他端部64bを保持するスプリングリテーナの機能を有する基端部75aと、アウターボデー15のシリンダ15aよりクラッチ機構2側に突出した円筒状のカバー部75bとを有しており、ダストカバー75のカバー部75bと環状金属部材71の環状シールド部71bとの間の径方向の隙間は、例えば環状シールド部71bとレリーズベアリング19の外側レース63の一端部63aとの間の絞り隙間gより広くなっている。
レリーズベアリング19の内側レース62は、複数の鋼球61との接触位置より環状金属部材71側となる一端側(一端面62a側)に円筒状部分62bを有するとともに、他端側に半径方向の内側に突出する環状係止部62cを有しており、この環状係止部62cでCSC方式の液圧シリンダ3のピストン21に係止されている。具体的には、ピストン21の先端部には、金属製のスナップリテーナ67が抜け止め状態で嵌着されており、ピストン21は、このスナップリテーナ67を介して内側レース62の環状係止部62cに対し少なくとも軸方向に一体的に係合している。さらに、スナップリテーナ67には、外側レース63の他端部63bに向って突出するシールリップ66aおよび内側レース62の環状係止部62cに隣接する補強環部66bを有する接触シール部材66と、この接触シール部材66を内側レース62の環状係止部62cに押し付ける皿ばね69とが保持されている。
レリーズベアリング19の外側レース63には、環状金属部材71および内側レース62との間に絞り隙間gに連続する絞り隙間giを形成しつつ最内周のシールリップ68aで内側レース62に接触する接触シール部材68が支持されている。
なお、スナップリテーナ67はピストン21の先端部21aを取り囲むとともに係止用のスナップ爪部67fを有する大径部67aと、内側レース62の環状係止部62c、接触シール部材66および皿ばね69を保持する小径部67bと、小径部67bの先端側の抜け止め用の曲げ部67cとを有している。また、ピストン21の液圧室23側の基端部21bには、リテーナ73を介してシールリング74が保持されている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のクラッチ断続装置においては、クラッチペダル51が踏み込まれてマスターシリンダ31により作動液圧が発生するとき、そのマスターシリンダ31側からの作動液圧がCSC方式の液圧シリンダ3に伝達され、CSC方式の液圧シリンダ3によりクラッチ機構2にクラッチペダル51の踏込み操作位置(圧力)に応じた解除操作力が加えられ、クラッチペダル51の解放時に接続されていたクランク軸5から変速機入力軸7への動力伝達経路が切り離される。すなわち、クラッチ結合の解除状態となる。
一方、クラッチペダル51の踏込み位置が復帰側に戻されるときには、マスターシリンダ31により発生する作動液圧が低下し、CSC方式の液圧シリンダ3からクラッチ機構2に加えられる解除操作力が低下することで、クラッチ機構2が切り離されていたクランク軸5から変速機入力軸7への動力伝達経路を接続する。すなわち、クラッチ結合状態となる。
このようなクラッチ機構2の断続操作が行なわれる状態においては、プレロードスプリング64の支持に組立作業性の良い樹脂製のスプリングリテーナ65を用いているが、レリーズベアリング19の内側レース62から環状金属部材71を介して外方への放熱が促進されるとともに、スプリングリテーナ65が内側レース62側からの反力に基づく面圧が低下するように環状金属部材71により補強された状態となっている。したがって、プレロードスプリング64の荷重が仮に組付け誤差等によって過大になったとしても、スプリングリテーナ65がレリーズベアリング19の外側レース63に接触したり内側レース62内に入り込んだりすることが確実に防止される。しかも、環状金属部材71の環状シールド部71bによってレリーズベアリング19の内部への異物の侵入を有効に抑制できる。その結果、変形等による接触部の発熱に起因してレリーズベアリング19の昇温による耐久性が低下するといった従来の問題を解消することができる。
また、樹脂製スプリングリテーナ65や樹脂製ピストン21を用いているので、スプリングの組込み上で必要な凹凸等を複数形成しても精度確保が容易で組立作業性が良く、摺動部を別ピースにするといった必要がない。したがって、形状の複雑な板金部品を用いることなく部品点数を減らすことができ、部品コストを抑えることができ、組立作業も容易化される。その結果、よりコンパクトで、低コストで軽量の液圧シリンダを構成し、コンパクトな低コストのクラッチ断続装置を提供することができる。
また、本実施形態では、スプリングリテーナ65と環状金属部材71の間で相互の軸心の位置決めが可能なことに加えて、スプリングリテーナ65の嵌入部65aをレリーズベアリング19の内側レース62に嵌入させるだけで、スプリングリテーナ65と環状金属部材71を内側レース62に対して同心的に位置決めできることから、組立作業が非常に容易になる。
さらに、環状金属部材71は、構成の簡素な板金製で、部品コストを低減できるとともに、比較的薄肉であっても異物の侵入を防止する環状シールド部71bにより剛性を高めた比較的軽量なものとなり、環状金属部材71および内側レース62との間に絞り隙間gに連続する絞り隙間giを形成する接触シール部材68および外側レース63の回転によって、シール性のみならず、良好な水はけ性を得ることができる。
加えて、レリーズベアリング19の内側レースが径方向内方側に突出する環状係止部62cでピストン21に係止されているので、ピストン21からの推力を安定してクラッチ機構2に伝達できるとともに、その外方側に位置する環状金属部材71やスプリングリテーナ65の径方向の幅を小さく抑えることができ、より軽量化できる。
このように、本実施形態のクラッチ断続装置においては、レリーズベアリング19の内側レース62から環状金属部材71を介して外方への放熱が促進されるとともに、スプリングリテーナ65が環状金属部材71によって強固に補強され、プレロードスプリング64の荷重が組付け誤差等によって大きくなったとしても、スプリングリテーナ65がレリーズベアリング19の外側レース63に接触したり内側レース62内に入り込んだりすることが確実に防止されるようにしているので、プレロードスプリング64の支持に組立作業性の良い樹脂製のスプリングリテーナ65を用いても、レリーズベアリング19の可動側の外側レース63とスプリングリテーナ65の接触がなく、レリーズベアリング19の接触昇温による耐久性の低下を確実に防止することができ、しかも、環状金属部材71の環状シールド部71bによってレリーズベアリング19内への異物の侵入を有効に抑制することができる低コストのクラッチ断続装置を提供することができる。
なお、上述の実施形態においては、接触シール部材66、68の少なくとも一方に代えて、非接触シール部材を用いることもできる。以下、そのような実施形態について説明する。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るクラッチ断続装置の要部拡大断面図である。
なお、本実施形態は、上述の第1の実施の形態とレリーズベアリングのシール構造が相違するものの、ほぼ同様な全体構成を有するので、第1の実施の形態と同様な構成要素については図1、図2中の対応する構成要素と同一の符号で示し、以下、特に相違点について説明する。
本実施形態においては、レリーズベアリング19の外側レース63の一端部63aに非接触シール部材78が支持されており、非接触シール部材78は、環状金属部材71および内側レース62との間に絞り隙間gに連続する絞り隙間giを形成している。
この非接触シール部材78は、レリーズベアリング19の内側レース62との間に絞り隙間giの内端部分を形成する内側環状部78aと、環状金属部材71の補強板部71aとの間に絞り隙間giの径方向中間部分を形成するとともに内側環状部78aと略直交する垂直板部78bと、レリーズベアリング19の外側レース63の一端部63aの内周側に嵌入された外側環状部78cとを有しており、例えばレリーズベアリング19の内側レース62および外側レース63と同様の金属からなる。
内側環状部78aの長さは、例えば環状金属部材71の環状シールド部71bとの外側レース63の一端部63aが二重になる軸方向の長さに略等しいか、それより小さい。
なお、図3中では絞り隙間giは略一定の通路幅となっているが、絞り隙間giが一定の通路幅でなくてもよい。ただし、その場合、絞り隙間giがレリーズベアリング19の内側レース62に近くなるほど狭幅となっているのがよい。
本実施形態においても、レリーズベアリング19の内側レース62から環状金属部材71を介して外方への放熱が促進されるとともに、スプリングリテーナ65が内側レース62側からの反力に基づく面圧が低下するよう環状金属部材71により補強され、プレロードスプリング64の荷重が組付け誤差等によって大きくなったとしても、スプリングリテーナ65がレリーズベアリング19の外側レース63に接触したり内側レース62内に入り込んだりすることが確実に防止されるようにしているので、プレロードスプリング64の支持に組立作業性の良い樹脂製のスプリングリテーナ65を用いても、レリーズベアリング19の可動側の外側レース63とスプリングリテーナ65の接触がなく、レリーズベアリング19の接触昇温による耐久性の低下を確実に防止することができ、しかも、環状金属部材71の環状シールド部71bによってレリーズベアリング19内への異物の侵入を有効に抑制することができる低コストのクラッチ断続装置を提供することができる。
しかも、本実施形態では、非接触シール部材78によって絞り隙間giが延長、増加され、非接触シール部材78がクラッチ結合時には外側レース63と共に回転することになるから、絞り隙間giに水はけの良好なシール機能を持たせることができる。
なお、上述の各実施形態においては、スナップリテーナ67に保持される接触シール部材66に代えて、外側レース63の他端部63bに向って突出しつつ外側レース63の他端部63bとの間に絞り隙間を形成する非接触シール部材を設けることもできる。また、環状金属部材71は、レリーズベアリング19の内側レース62に係止もしくは固着するようにしてもよい。さらに、絞り隙間giは、環状金属部材71の環状シールド部71bと外側レース63の一端部63aとが二重になる軸方向領域の全域で一定であってもよいし、軸方向領域内で変化していてもよい。
以上のように、本実施の形態に係るクラッチ断続装置は、レリーズベアリングの内側レースから環状金属部材を介して外方への放熱が促進されるとともに、スプリングリテーナが環状金属部材によって強固に補強され、プレロードスプリングの荷重が組付け誤差等によって大きくなったとしても、スプリングリテーナがレリーズベアリングの外側レースに接触したり内側レース内に入り込んだりするのが確実に防止されるようにしているので、プレロードスプリングの支持に組立作業性の良い樹脂製のスプリングリテーナを用いても、レリーズベアリングの可動側レースとスプリングリテーナの接触がなく、レリーズベアリングの昇温による耐久性の低下を確実に防止することができ、しかも、環状金属部材の環状シールド部によってレリーズベアリング内への異物の侵入を有効に抑制することができる低コストのクラッチ断続装置を提供することができるという効果を奏するものであり、液圧によりクラッチ機構を断続操作するクラッチ断続装置、特にクラッチハウジング内に変速機入力軸と同軸に配置された液圧シリンダとレリーズベアリングに与圧を付与するためのスプリングとを備えたクラッチ断続装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るクラッチ断続装置の要部拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクラッチ断続装置を備えたCSC方式の車両用クラッチシステムの概略ブロック構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係るクラッチ断続装置の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 クラッチハウジング
2 クラッチ機構
3 CSC方式の液圧シリンダ(液圧アクチュエータ)
4 液圧供給手段
5 クランク軸(駆動側回転軸)
6 フライホイル(駆動側回転軸)
7 変速機入力軸(被駆動側回転軸)
14 ダイヤフラムスプリング
15 アウターボデー
19 レリーズベアリング(ベアリング、アンギュラ玉軸受)
21 ピストン(樹脂製ピストン)
22 インナーボデー
23 液圧室(環状の液圧室)
31 マスターシリンダ(液圧発生手段)
51 クラッチペダル
62 内側レース
62a 一端面(端面)
62c 環状係止部
63 外側レース
63a 一端部
63b 他端部
64 プレロードスプリング(与圧付与のためのスプリング)
64a 一端部(端部)
64b 他端部
65 スプリングリテーナ(樹脂製スプリングリテーナ、ばね受け)
65a 嵌入部
65b リテーナ部
66、68 接触シール部材
66a、68a シールリップ
71 環状金属部材
71a 補強板部
71b 環状シールド部
75 ダストカバー
78 非接触シール部材
g、gi 絞り隙間

Claims (7)

  1. クラッチハウジング内に収納され、駆動側回転軸から被駆動側回転軸に動力を伝達する接続状態を解除操作力により解除することができるクラッチ機構に対して、レリーズベアリングを介して前記解除操作力を入力するよう前記クラッチハウジング内に配置された液圧アクチュエータと、前記レリーズベアリングに前記解除操作の方向に与圧を加えるよう前記クラッチハウジングと前記レリーズベアリングの間に介装されたプレロードスプリングと、前記レリーズベアリングの内側レースおよび外側レースのうち前記液圧アクチュエータに係合する一方のレースに支持され前記プレロードスプリングの一端部を保持するスプリングリテーナと、を備えたクラッチ断続装置において、
    前記液圧アクチュエータが、前記レリーズベアリングの内側レースに一体的に係合するとともに前記クラッチハウジングとの間に環状の液圧室を形成するピストンを有し、
    前記スプリングリテーナが、前記プレロードスプリングの一端に係合するとともに前記内側レースの端面に対向する樹脂製部品によって構成されるとともに、
    前記スプリングリテーナと前記レリーズベアリングの内側レースとの間に環状金属部材が設けられ、該環状金属部材が、前記レリーズベアリングの外側レースの一端部を予め設定された絞り隙間を隔てて外方から取り囲む環状シールド部を有することを特徴とするクラッチ断続装置。
  2. 前記環状金属部材が、前記スプリングリテーナと前記レリーズベアリングの内側レースとの間に挟持されていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ断続装置。
  3. 前記環状金属部材が、内周側で前記スプリングリテーナに嵌合していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクラッチ断続装置。
  4. 前記スプリングリテーナが、前記レリーズベアリングの内側レースに嵌入された嵌入部と、前記プレロードスプリングの一端に係合するとともに前記内側レースの端面に対向するリテーナ部とを一体に形成した樹脂製部品によって構成され、
    前記環状金属部材が、前記スプリングリテーナの前記嵌入部により前記内側レースに対して同心的に案内されていることを特徴とする請求項3に記載のクラッチ断続装置。
  5. 前記環状金属部材が、前記スプリングリテーナの前記リテーナ部に前記プレロードスプリングの端部とは反対側から係合する平坦な補強板部を有する板金からなり、前記環状シールド部が前記補強板部から前記レリーズベアリング側に環状に突出するよう曲げ加工されていることを特徴とする請求項4に記載のクラッチ断続装置。
  6. 前記レリーズベアリングの外側レースに、前記環状金属部材および前記レリーズベアリングの内側レースとの間に前記絞り隙間に連続する絞り隙間を形成する非接触シール部材が支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか1の請求項に記載のクラッチ断続装置。
  7. 前記レリーズベアリングが、複数の鋼球と前記内側レースおよび前記外側レースとを有するアンギュラ玉軸受けで構成され、前記レリーズベアリングの内側レースが前記鋼球との接触位置より前記環状金属部材側となる前記一端側で円筒状をなすとともに他端側で半径方向の内側に突出し、該他端部で前記ピストンに係止されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか1の請求項に記載のクラッチ断続装置。
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