JP2010098335A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体による光の散乱を抑えるとともに、発光素子基板から樹脂へ光が出る際の全反射を抑制することにより、光取り出し効率を向上させること。
【解決手段】LED基板20と、LED基板20を封止するとともに、屈折率n1の蛍光体32と、屈折率n2の微粒子33が添加された屈折率n3のシリコーン樹脂31を有する封止樹脂部30とを備え、上記屈折率n1〜n3は、n2>n1>n3の関係にあり、微粒子33の粒径は、LED基板20の発する光の波長の1/10以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の照明光源に利用可能な発光装置に関し、特に光取り出し効率を向上させたものに関する。
LED(発光素子)を用いたLEDランプ(発光装置)は、小型で電力効率が良く鮮やかな色の発光をするとともに、長寿命であり、振動や点灯・消灯の繰り返しに強いため、各種の照明光源として使われることが多い(例えば、特許文献1参照)。
図4は、このようなLEDランプの一例を示す図である。LEDランプ100は、発光素子であるLED基板101と、このLED基板101を封止するシリコーン等の封止樹脂102から形成されている。封止樹脂102には、蛍光体103が混入され、LED基板101の色と、蛍光体103の色との組合せにより、様々な発色が可能である。
特開2005−196642号公報
上述したLEDランプでは、次のような問題があった。すなわち、白色LEDで用いる蛍光体103は屈折率n=1.7〜1.8である。これに対し、蛍光体103を分散させる封止樹脂102は屈折率が1.4〜1.5であるので、発光した光が蛍光体103で散乱され、空気中に取り出されるまでに、パッケージの壁面や、蛍光体103自身に何度もあたり、光の強度が減衰してしまい、結果として光の取り出し効率が低下するという問題があった。
蛍光体103の散乱を抑制する方法としては、蛍光体103の粒径を50nm以下にする方法がある。これは、粒径を50nm以下にすると、屈折率差があっても散乱はほとんど生じないことを利用したものである。また、シリコーンに代えてエポキシ等の屈折率の高い樹脂を用い、蛍光体との屈折率の差を小さくして散乱を抑制する方法がある。さらに、樹脂を使わず、蛍光体を焼結して用いる等の方法がある。
しかし、粒径が小さく効率の良い蛍光体の製作が困難であること、エポキシはシリコーンに比べて熱や紫外線による劣化が起こりやすいこと、焼結体はSrSiO系の材料では実現困難、といった問題がある。
一方、図5に示すLEDランプ110においては、LED基板111の屈折率は通常、封止樹脂112よりも高いため、LED基板111の活性層から出た光はLED基板111と封止樹脂112の界面で全反射が起こり、LED基板111内に閉じ込められ、光の取出し効率が低下するという問題があった。
そこで本発明は、蛍光体による光の散乱を抑えるとともに、発光素子基板から樹脂へ光が出る際の全反射を抑制することにより、光取り出し効率を向上させることができる発光装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の発光装置は次のように構成されている。
発光素子基板と、この発光素子基板を封止するとともに、屈折率n1の蛍光体と、屈折率n2の微粒子が添加された屈折率n3の樹脂を有する封止樹脂部とを備え、上記屈折率n1〜n3は、n2>n1>n3の関係にあり、上記微粒子の粒径は、上記発光素子基板の発する光の波長の1/10以下である。
屈折率n4の発光素子基板と、この発光素子基板を封止するとともに、屈折率n5の微粒子が添加された屈折率n6の樹脂を有する封止樹脂部とを備え、上記屈折率n5及びn6は、n5>n6の関係にあり、上記樹脂に対する上記微粒子の体積割合aが、n4=a・n5+(1−a)n5を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、蛍光体による光の散乱を抑えるとともに、発光素子基板から樹脂へ光が出る際の全反射を抑制することにより、光取り出し効率を向上させることが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るLEDランプ(発光装置)10を示す図である。LEDランプ10は、LED基板(発光素子基板)20と、このLED基板20を封止する封止樹脂部30とを備えている。LED基板20は、サファイア基板(屈折率1.77)から形成され、InGaN系活性層に形成された波長460〜480nmの青色、または360〜400nmの紫外線を発生する。封止樹脂部30は、シリコーン樹脂31と、このシリコーン樹脂31に添加された蛍光体32及び微粒子33から形成されている。
蛍光体32は、直径1〜10μmのEu:SrSiOまたはCe:YAG蛍光体であり、微粒子33は、直径30nmのTiO(酸化チタン)である。ここで、蛍光体32の屈折率n1は1.7〜1.8程度、一般にLED(発光素子)の封止に用いられるシリコーン樹脂の屈折率n3は1.4〜1.5である。
微粒子33は、光の散乱をなくし、白色LEDの光取り出し効率を向上させるために、封止樹脂部30の屈折率を蛍光体32の屈折率に近づけるために用いられる。すなわち、樹脂自体の屈折率を上げて蛍光体32の屈折率に近づけることは困難であるため、高屈折率の微粒子33を、低屈折率のシリコーン樹脂31中に分散させることにより、実質的な屈折率を上げるようにしている。
微粒子33が分散した樹脂封止部30の屈折率n0は、シリコーン樹脂31に対する微粒子33の体積割合をaとし、微粒子の屈折率n2、シリコーン樹脂31の屈折率n3とすると、n0=a・n2+(1−a)n3として示される。
一方、微粒子33の粒径が大きいと散乱が大きくなり、逆効果となることから、光の波長である400〜800nmに比べて十分小さくする必要がある。具体的には、微粒子33の粒径は50nm以下、望ましくは10〜20nmとする。これは、図2に示すように、シリコーン樹脂(屈折率n3)中に分散された微粒子(屈折率n2)の大きさが50nm以下になると、樹脂封止部30においては可視光に対しては粒子界面での散乱等がなくなり、あたかもバルク樹脂と微粒子33が混合されたバルク材料としての特性を示すことによるものである。なお、図2は封止樹脂部30の厚さが600nm、光の波長が500nmである場合を示し、a=0.1〜0.4でデータをとっている。
このときのバルク材料、すなわち樹脂封止部30全体の屈折率n0は、シリコーン樹脂31に対する微粒子33の体積混合割合をaとして、n0=√(a・n2+(1−a)n3)となる。バルク材料の屈折率n0と蛍光体32の屈折率n1とを等しくすれば、散乱が起こらないため、光の取り出し効率が向上する。したがって、n1=a・n2+(1−a)n3という条件と、n2>n1>n3という条件を満たせばよい。
上述したことから、微粒子33として粒径30nmのTiO(屈折率n2=2.7)を用い、樹脂にシリコーン(屈折率n3=1.44)を用いれば、a=0.22のときnx=1.8となる。蛍光体32としてCe:YAG(n1=1.8)を用いれば、蛍光体32による散乱を最小限に抑えることができる。
さらに、LED基板20(屈折率1.77)と、封止樹脂部30(屈折率1.8)とで屈折率の差が小さく、LED基板20と封止樹脂部30との間で発生する反射を最小限に抑えることができる。
上述したように、本第1実施の形態に係るLEDランプ10によれば、樹脂封止部30における蛍光体32による散乱を最小限に抑えることができるとともに、LED基板20と封止樹脂部30との間で発生する反射を最小限に抑えることができ、LED基板20からの外部への光の取り出し効率を上げることが可能である。また、樹脂中に微粒子を添加することで屈折率を調整しているので、製造コストも低く、技術的な困難度も低い。
図3は本発明の第2の実施の形態に係るLEDランプ40を模式的に示す断面図である。LEDランプ40は、LED基板50と、このLED基板50を封止する封止樹脂部60とを備えている。LED基板50は、サファイア基板(屈折率n4=1.77)から形成され、InGaN系活性層に形成された波長460〜480nmの青色、または360〜400nmの紫外線を発生する。封止樹脂部60は、シリコーン樹脂61と、このシリコーン樹脂31に添加された微粒子62から形成されている。微粒子62は、直径30nmのTiOである。
シリコーン樹脂61(屈折率n6)中に分散された微粒子62(屈折率n5)の大きさが50nm以下になると、可視光に対しては粒子界面での散乱等がなくなり、あたかもバルク樹脂と微粒子が混合されたバルク材料としての特性を示す。そのときのバルク材料の屈折率nyは体積混合割合をaとして、ny=(a・n5+(1−a)n6)となる。
バルク材料、すなわち樹脂封止部60の屈折率nyと、LED基板50の屈折率n4=1.77を近似させれば、LED基板50と封止樹脂部60との界面での全反射がなくなり、LED基板50から封止樹脂部60中への光取り出し効率が向上する。したがって、n4=a・n5+(1−a)n5という条件と、n5>n6という条件を満たせばよい。
微粒子62として粒径30nmのTiO(n5=2.7)を用い、樹脂にシリコーン(n6=1.44)を用いた場合、微粒子62の体積濃度を20%(a=0.2)とすることで、すなわち封止樹脂部60の屈折率をny=1.77とすることができ、これはLED基板50の屈折率n4と近似する。
上述したように、本第2実施の形態に係るLEDランプ40によれば、LED基板50(屈折率1.77)と、封止樹脂部60(屈折率が1.8)とで屈折率の差を小さくすることで、LED基板50と封止樹脂部60との間で発生する反射を最小限に抑えることができる。また、樹脂中に微粒子を添加することで屈折率を調整しているので、製造コストも低く、技術的な困難度も低い。
なお、上述した各実施の形態では、微粒子33,62としてはTiOを用いたが、屈折率が2.0のZrO(酸化ジルコニウム)、ZnO(酸化亜鉛)、HfO(酸化ハフニウム)や1.7のAl(酸化アルミニウム)等を使用しても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要
旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るLEDランプを模式的に示す縦断面図。 散乱率と粒径との関係を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るLEDランプを模式的に示す縦断面図。 従来のLEDランプを模式的に示す縦断面図。 従来のLEDランプを模式的に示す縦断面図。
10,40…LEDランプ(発光装置)、20,50…LED基板、30,60…封止樹脂部、31,61…シリコーン樹脂、32…蛍光体、33,62…微粒子。

Claims (5)

  1. 発光素子基板と、
    この発光素子基板を封止するとともに、屈折率n1の蛍光体と、屈折率n2の微粒子が添加された屈折率n3の樹脂を有する封止樹脂部とを備え、
    上記屈折率n1〜n3は、n2>n1>n3の関係にあり、
    上記微粒子の粒径は、上記発光素子基板の発する光の波長の1/10以下であることを特徴とする発光装置。
  2. 上記微粒子の上記樹脂に対する体積割合aが、n1=a・n2+(1−a)n3を満たすことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 上記微粒子は金属酸化物であることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  4. 上記金属酸化物は酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化ハフニウム、酸化アルミニウムの少なくとも1種類であることを特徴とする請求項3記載の発光装置。
  5. 屈折率n4の発光素子基板と、
    この発光素子基板を封止するとともに、屈折率n5の微粒子が添加された屈折率n6の樹脂を有する封止樹脂部とを備え、
    上記屈折率n5及びn6は、n5>n6の関係にあり、
    上記樹脂に対する上記微粒子の体積割合aが、n4=a・n5+(1−a)n5を満たすことを特徴とする発光装置。
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