JP2010097900A - 照明装置 - Google Patents

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【課題】外光の変化に応じた光出力の増減まで確認できることにより満足感が得られる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、光源18の光出力を調光制御可能な点灯回路19と、光源の18被照射面の反射光を検出し電圧に変換する照度検出部14と、照度検出部14が出力する検出値が、目標値と略一致するように照明器具11の光出力の調節を行う自動調光機能を有し、かつ自動調光機能の使用、不使用を切替え可能な制御部32と、を備え、自動調光機能の使用中に点灯し、かつ光出力の調節中のみ点滅する動作表示部15を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば住宅の居室において、床面や机上面などの被照射面の平均照度をほぼ一定に保つ照明装置に関し、特に、外光に応じて自動的に調光を行うことにより省エネルギーが可能な照明装置に関する。
従来から、オフィスなどの天井に設置される照明器具の被照射面の照度を一定に保つために多くの技術が提案されている。
そこで、本発明者は、照明エリアの反射率の高低や調光制御状態を外部に表示する表示部を付加したもの照明装置を既に提案した(例えば、特許文献1参照)。
このような照明装置では、表示部は赤、緑、青の三色の表示用光源を有し、制御状態判別部の分析結果を表示する。使用できる調光制御信号の制御範囲内にあると判断されると緑色が点灯し、光出力が最大出力になるような調光制御信号が送られ続けていると判別されると赤色が点滅し、光出力が最小出力になるような調光制御信号が送られ続けていると判別されると青色が点滅することで制御状態を目視確認することができる。
特許第3373726号公報(図18、段落番号0041)
しかしながら、上記特許文献1に開示された照明装置では、自動で調光制御を行い、調光の変化スピードも遅いため、外光の変化に応じて正常に動作しているか否かを、光源を見てもほとんど判別することができない。特に、住宅向けのシーリングライトにこのような技術を用いた場合、使用者である一般ユーザーとしては外光に応じて出力を下げることによる省エネルギーを期待して購入しているため、きちんと動作しているかが気になるところである。
そのため、制御範囲の最大値、あるいは最小値に到達している場合は確認できるが、制御範囲内においてどのような動作をしているのか確認できない虞を生ずる。
本発明は、前述した要望を満たすためになされたもので、その目的は、外光の変化に応じた光出力の増減まで確認できることにより満足感が得られる照明装置を提供することにある。
本発明に係る照明装置は、光源の光出力を調光制御可能な点灯回路と、前記光源の被照射面の反射光を検出し電圧に変換する照度検出部と、前記照度検出部が出力する検出値が、目標値と略一致するように照明器具の光出力の調節を行う自動調光機能を有し、かつ前記自動調光機能の使用、不使用を切替え可能な制御部と、を備えた照明装置において、前記自動調光機能の使用中に点灯し、かつ前記光出力の調節中のみ点滅する動作表示部を設けたことを特徴とする。
本発明においては、動作表示部は、自動調光機能の使用中に点灯し、かつ光出力の調節中のみ点滅する。
よって、自動調光を行っているときに点灯して、光出力を調節しているときに点滅することにより、自動調光を行っているか否かの動作および光出力の調節を行っているか否かの動作を使用者に明確に表示する。
したがって、外光の変化に応じた光出力の増減を確認できることにより、使用者に満足感を与えることができる。
本発明に係る照明装置は、前記制御部は、前記光出力の調節の変化速度が、光出力の減少時に比べ、増加時のほうが速く、前記動作表示部は、前記制御部の前記光出力の調節に合わせて点滅することを特徴とすることを特徴とする。
本発明においては、動作表示部の点滅回数は、光出力の増加時と減少時とで速度が明らかに異なる。
よって、それらの動作を、さらにわかりやすくすることができる。
本発明に係る照明装置は、前記制御部は、所定時間内に前記光出力を増加方向に調節する回数を、前記光出力を減少方向に調節する回数の略2倍以上とし、前記動作表示部は、前記制御部の前記光出力の調節に合わせて同じ回数だけ所定時間消灯することを特徴とする。
本発明においては、光出力を減少させる場合、例えば10秒間に調光信号のデューティを40%から300%まで2秒毎に2%ずつ連続して5回変化させる。これとは異なり、光出力を増加させる場合、例えば10秒間に調光信号のデューティを20%から40%まで、光出力の減少時の略2倍以上の回数である1秒毎に2%ずつ連続して10回変化させ、1回変化させる毎に動作表示部を0.3秒間消灯する。
よって、光出力の増加時と減少時との動作表示部の点滅速度が略2倍以上であることにより、それらの動作の相違を、さらにわかりやすくすることができる。
本発明の照明装置によれば、自動調光機能の使用中に点灯し、かつ光出力の調節中のみ点滅する動作表示部を設けた。
これにより、外光の変化に応じた光出力の増減まで確認できることにより満足感が得られるという効果を有する。
以下、本発明の実施形態に係る照明装置について、図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施形態である照明装置10は、住宅用シーリングタイプの照明器具11と赤外線式のリモコン装置12とで構成されている。
照明器具11は、その枠体13の一部に照度検出部(センサ部)14と動作表示部15とを組み込んでいる。照明器具11は、その円盤状の筐体16の中央に器具固定部兼電源接続部17を配置している。器具固定部兼電源接続部17は、天井面1に設置されている不図示の引掛け式の器具取付部兼交流電源供給部に電気的に接続可能に取付けられる。照度検出部14は、蛍光灯18の被照射面の反射光を検出して電圧に変換する。
照度検出部14には、例えばCdS(硫化カドウミウム)やPD(フォトダイオード)或いはフォトICのような明るさを検出できるセンサ素子を適用する。なお、センサ素子としては、可視光成分のみを検出するための赤外カット機能を内蔵したものでも良く、或いは外部に赤外カットフィルタを別途設けても良い。
照度検出部14の取付け位置については、照明器具11の直接光を検出しなければ、配置は特に限定されるものではない。例えば検知範囲に自由度を持たせるために照明器具11から独立して離した位置に組み付けても良い。
動作表示部15は、天井面1に対向する不図示の床面側から見やすい位置に、発光表示する動作表示用LED(図4参照)38を有している。動作表示用LED(図3参照)38としては、特に限定されるものではなく、LEDに代えて豆電球等、使用者が目視できるものであればよいが、電力消費量を考慮するとLEDが最適である。
動作表示部15の動作表示用LED38は、自動調光機能の使用中に点灯するとともに光出力の調節中のみ点滅する。
よって、自動調光を行っているときに点灯して、光出力を調節しているときに点滅することにより、自動調光を行っているか否かの動作および光出力の調節を行っているか否かの動作を使用者に明確に表示する。
照明器具11の筐体16には、主光源である蛍光灯18、蛍光灯18の点灯回路19およびリモコン受信部20を、蛍光灯18の光を下面方向、すなわち天井面1に対向する床面方向へ反射させるための反射板21とともに組み付けている。照明器具11は、その下面を、透光性を有する樹脂製のカバー22で覆われている。照明器具11および蛍光灯18は、図示した丸型ではない、例えば角型であっても良い。また、カバー22を備えない下面開放形のペンダントタイプであってもよい。主光源は、蛍光灯18に代えて白熱灯であっても良い。
リモコン受信部20は、赤外線のリモコン信号Qを受光するための受光素子23とLED(発光ダイオード)常夜灯24とで構成されている。LED常夜灯24は、LEDに代えて豆電球であっても良い。主光源が白熱灯の場合、及びLED常夜灯24が豆電球の場合、それらの点灯、調光制御は交流電源を位相制御することにより行うのが好ましい。リモコン受信部20および点灯回路19等の構成、器具構造、配置については、図示したものに限定されることはない。
リモコン装置12は、リモコン信号Qを送信するための赤外線LED25と、照明器具11の操作を行うための操作ボタン26と、各種設定を行うための設定ボタン27と、を備えている。リモコン信号Qを送受信する通信手段は、赤外線でなくても良く、例えば微弱無線や特定小電力無線等であっても良い。
図3にも示すように、リモコン受信部20は、駆動部28と、演算部29、記憶部30、タイマ部31を内蔵した制御部(マイコン)32、とを備えている。制御部32は、格納されているプログラムに従い、照度検出部14が出力する検出値が、所望の明るさに対応した目標値と略一致するように光出力の調節を行う自動調光機能を有し、自動調光機能の使用、不使用を切替える動作を司る。
点灯回路18は、フィルタ33を通じて交流電源に接続されることにより直流電力を出力する力率改善部34と、力率改善部34が出力した直流電力を交流電力にインバート変換して蛍光灯18に供給するインバータ部35と、制御部36とを備える。
リモコン装置12は制御部37を備えている。操作ボタン26の主な用途は、蛍光灯18の全灯、調光、LED常夜灯24の点灯、調光レベルを上げる、調光レベルを下げる、消灯、自動調光(照度一定制御)である。
設定ボタン27は、目標値を設定するための不図示の明るさ設定ボタンと、被照射面の反射率の違いによる検出電圧のずれを補正するための不図示の補正ボタンとを備えている。
次に、照明装置10の基本的な動作の一例として、蛍光灯18の全灯を行う場合について説明する。
リモコン装置12の操作ボタン26における全灯ボタンを押すと、赤外線LED25から蛍光灯18の全灯を行うためのリモコン信号Qが送信される。
照明器具11はリモコン受信部20の受光素子23がリモコン信号Qを受信する。リモコン受信部20は、制御部32によりリモコン信号Qを判別し、蛍光灯18の全灯を行うための調光信号を出力する。
調光信号は、例えばデューティ信号(約1kHzの動作周波数を有する。)であり、デューティの比率を変えることにより調光制御を行う。
このとき、リモコン受信部20は、その記憶部30に、調光比に応じたデューティのデータテーブルが予め格納されており、受信したリモコン信号Qに応じたデューティ信号を出力する。
照明器具11は、デューティ信号に応じて連続的に10〜100%の範囲で調光できる蛍光灯器具であり、デューティ信号のデューティ比率が100%のときに定格出力の100%の点灯を行い、デューティ比率が10%のときに10%の点灯を行うように設定されている。
ここで、照度検出部14からの出力は、入射光に応じて例えば0〜5Vの範囲に設定されており、0Vのときは入射光なし(暗状態)、5Vのときは入射光が最大(明状態)である。リモコン受信部20と点灯回路19とは信号線で接続されており、点灯回路19の制御部36が調光信号を受け、インバータ部35の出力を全灯出力にする。これにより、蛍光灯18を全灯させる。
次に、照明装置10の自動調光機能について説明する。
リモコン装置12の操作ボタン26に有する自動調光ボタンを押すと、まず目標値の設定を行った調光レベルで点灯を行い、照度計測値が目標値と一致するよう照明器具11の出力を制御する。
このとき、リモコン受信部20の制御部32は、全灯出力(100%)時の被照射面の平均照度が700Lx、下限出力(10%)時が70Lxであるとして、目標値を560Lx(出力80%相当)に設定しているものとする。
リモコン受信部20の制御部32は、外光がゼロ(0)のときに光出力を80%に設定し、外光が増えるに従い光出力を下げながら照度検出値がほぼ560Lxの一定となるようフィードバック制御する。
外光が490Lx以上では、光出力が10%以下には下がらないため、外光増加に応じて被照射面の平均照度も560Lx以上に増加することになる。また、消灯させた場合は、外光が560Lx以上で照度一定制御範囲外となる。
次に、照明装置10の自動調光機能について、制御部32の具体的な制御動作を説明する。
タイマ部31に内蔵されているクロックタイマ等を用いて計時することにより、1秒おきに10回測定した照度データを記憶部30に一旦格納する。記憶部30に格納された照度データのうち、最大値、最小値を除く8回の平均値を演算部29で演算処理により求め、照度検出値として採用する。
そして、この照度検出値が照度目標値に近づくように調光信号のデューティを、例えば、1秒毎に2%ずつ変化させ、その都度、照度データを1回測定して照度目標値の±5%以内に入っているか否かの判定を行う。
出力増加方向は連続10回、出力減少方向は連続5回繰返し変化させても照度目標値の±5%以内に入っていなければ、そこで、再度、1秒おきに10回の照度測定を行い、照度目標値に近づくように調光信号のデューティを1秒ごとに2%ずつ変化させ、照度目標値の±5%以内に入るまで、以上の動作を繰り返す。このような動作は、制御部32内のマイコンのプログラムによって実施される。
次に、動作表示部15の表示について、時間経過に対する調光信号のデューティと動作表示用LED38の点滅動作との関係を用いて説明する。
図4にも示すように、光出力を減少させる場合の動作は、時刻t13から時刻t23において、例えば10秒間に調光信号のデューティを40%から300%まで2秒毎に2%ずつ連続して5回変化させる。そして、この変化に同期して同じ回数だけ動作表示用LED38を点滅させる。
これとは異なり、光出力を増加させる場合の動作は、時刻t2から時刻t12において、例えば10秒間に調光信号のデューティを20%から40%まで、光出力の減少時の略2倍の回数である1秒毎に2%ずつ連続して10回変化させる。そして、1回変化させる毎に、この変化に同期する同じ回数だけ動作表示用LED38を0.3秒間消灯する。なお、自動調光機能を使用していないとき、動作表示用LED38は消灯する。
このように、動作表示用LED38は、その点滅速度が、光出力の増加時と減少時とで速度が明らかに異なるものとして、光出力の増加時と減少時との点滅回数が2倍に設定されている。
よって、それらの動作の相違をわかりやすくすることができる。
本実施形態では、動作表示部15の動作表示用LED38は、自動調光機能の使用中に点灯し、かつ光出力の調節中のみ点滅する。
よって、自動調光を行っているときに点灯して、光出力を調節しているときに点滅することにより、自動調光を行っているか否かの動作および光出力の調節を行っているか否かの動作を使用者に明確に表示することができる。
これにより、外光の変化に応じた光出力の増減を確認できることにより、使用者に満足感を与えることができる。
本実施形態では、動作表示部15の動作表示用LED38の点滅回数は、光出力の増加時と減少時とで速度が明らかに異なる。
これにより、それらの動作をわかりやすくすることができる。
本実施形態では、制御部32により、光出力を減少させる場合、例えば10秒間に調光信号のデューティを40%から300%まで2秒毎に2%ずつ連続して5回変化させ、この変化に同期して同じ回数だけ動作表示用LED38を点滅させる。これとは異なり、光出力を増加させる場合、例えば10秒間に調光信号のデューティを20%から40%まで、光出力の減少時の2倍の回数である1秒毎に2%ずつ連続して10回変化させ、1回変化させる毎に動作表示用LED38を0.3秒間消灯する。
これにより、光出力の増加時と減少時との動作表示部の点滅回数が2倍であることにより、それらの動作の相違をわかりやすくすることができる。
なお、前記実施形態で使用した照明器具11、リモコン装置12、蛍光灯18は例示した形状に限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明に係る一実施形態の照明装置の側面図 図1に示した照明装置の底面図 図1に示した照明装置のブロック構成図 図1に示した照明装置の時間経過に対する調光信号のデューティと動作表示部の点滅動作との関係図
符号の説明
10、11 照明器具
12 リモコン装置
14 照度検出部
15 動作表示部
18 蛍光灯(光源)(主光源)
19 点灯回路
32 制御部

Claims (3)

  1. 光源の光出力を調光制御可能な点灯回路と、
    前記光源の被照射面の反射光を検出し電圧に変換する照度検出部と、
    前記照度検出部が出力する検出値が、目標値と略一致するように照明器具の光出力の調節を行う自動調光機能を有し、かつ前記自動調光機能の使用、不使用を切替え可能な制御部と、
    を備えた照明装置において、
    前記自動調光機能の使用中に点灯し、かつ前記光出力の調節中のみ点滅する動作表示部を設けたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記制御部は、前記光出力の調節の変化速度が、光出力の減少時に比べ、増加時のほうが速く、
    前記動作表示部は、前記制御部の前記光出力の調節に合わせて点滅することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記制御部は、所定時間内に前記光出力を増加方向に調節する回数を、前記光出力を減少方向に調節する回数の略2倍以上とし、
    前記動作表示部は、前記制御部の前記光出力の調節に合わせて同じ回数だけ所定時間消灯することを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
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