JP5942284B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
特許文献1は、所定の光出力における検出値を基準値として記憶する基準値記憶部と、基準値に応じて演算により目標値を求めて記憶する目標値記憶部とを備える。
特許文献1は、照度度検出部が出力する検出値が、目標値と略一致するように光出力の調節を行う制御部を備え、基準値、あるいは目標値に、限度値を設けた。
特許文献2は、照度検出部が出力する検出値が、所望の明るさに対応した目標値と略一致するように光出力の調節を行う自動調光機能を有する制御部を備え、制御部から出力される調光信号を受けて光出力の調光制御を行う。
特許文献2は、制御部が出力する調光信号に限度値を設け、所望の明るさに相当する調光レベル以下で動作する。
そのため、特許文献1および特許文献2は、調光下限の部屋の照度と、消灯状態の部屋の照度とに大きな差ができる。
そこで、図9に示すように、特許文献1および特許文献2は、自動制御による照度一定動作に消灯ができる機能を搭載して、点灯→消灯制御を行ったときに、消灯、点灯動作による照度変動幅が目標値の有効範囲を超えてしまう。
そのため、時点T81〜時点T82において、消灯、点灯を繰り返してしまう。
また、図10に示すように、特許文献1および特許文献2は、自動制御による照度一定動作に消灯ができる機能を搭載して、消灯→点灯制御を行ったときに、消灯、点灯動作による照度変動幅が目標値の有効範囲を超えてしまう。
そのため、時点T91〜時点T92において、消灯、点灯を繰り返してしまう。
従って、特許文献1および特許文献2は、点灯および消灯を頻繁に繰り返す使用者に不快感を与える。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の照明装置10は、住宅用シーリングタイプの照明器具11と、赤外線式のリモコン装置12とを備える。
照明器具11は、筐体13の中央部に器具固定部兼電源接続部14を配置している。
器具固定部兼電源接続部14は、天井面1に設置された器具取付部兼交流電源供給部である不図示の引掛シーリングに取り付けられることにより、機械的および電気的に接続される。
照明器具11は、その下面を、透光性を有する樹脂製のカバー19で覆われており、枠体20の一部に照度検出部21が組み込まれる。
照度検出部21は、蛍光灯15の被照射面の反射光を検出して電圧に変換する。
なお、照明器具11は、カバー19(図1参照)が必ずしも必要ではなく、カバー19を備えない下面開放型のペンダントタイプであってもよい。また、蛍光灯15に代えて白熱灯であってもよい。
また、筐体13は、円形に代えて四角形であってもよい。
なお、センサ素子としては、可視光成分のみを検出するための赤外カット機能を内蔵したものでも良く、あるいは外部に赤外カットフィルタを別途設けたものでもよい。
照度検出部21の取付け位置については、照明器具11からの直接光を検出しなければ、配置は特に限定されるものではない。
例えば、検知範囲に自由度を持たせるために照度検出部21を照明器具10から独立して離した位置に組み付けてもよい。
リモコン受信部17は、赤外線のリモコン信号を受光するための受光素子22を有する。
リモコン受信部17は、受光素子22の近傍に、LED常夜灯23を有する。
なお、リモコン装置12は、送受信する通信手段が、赤外線でなくてもよく、例えば微弱無線や特定小電力無線等であってもよい。
制御部31は、格納されているプログラムに従い、照度検出部21が出力する検出値が、所望の明るさに対応した目標値と略一致するように光出力の調節を行う自動調光機能を有し、各々の動作を制御する。
操作ボタン25の主な用途は、蛍光灯15の全灯、調光レベルを上げる、調光レベルを下げる、消灯、自動調光(照度一定制御)である。
設定ボタン26は、目標値を設定するための不図示の明るさ設定ボタンと、被照射面の反射率の違いによる検出電圧のずれを補正するための不図示の補正ボタンとを備える。
リモコン装置12の操作ボタン25における全灯ボタンが押下されると、赤外線LED24から蛍光灯15の全灯を行うためのリモコン信号が送信される。
リモコン受信部17は、制御部31でリモコン信号を判別し、蛍光灯15の全灯を行うための調光信号を出力する。
調光信号は、例えばデューティ信号(約1KHzの動作周波数を有する。)であり、デューティの比率を変えることにより調光制御を行う。
このとき、リモコン受信部17は、そのメモリ部28に、調光比に応じたデューティのデータテーブルが予め格納されており、受信したリモコン信号に応じたデューティ信号を出力する。
照明器具11は、デューティ比率が10%のときに、10%の点灯を行うように設定されている。
ここで、照度検出部21からの出力は、入射光に応じて例えば0〜5Vの範囲に設定されており、0Vのときは入射光なし(暗状態)、5Vのときは入射光が最大(明状態)である。
リモコン受信部17と点灯回路16とは信号線で接続されており、点灯回路16の制御部35が調光信号を受け、インバータ部34の出力を全灯出力にする。
これにより、蛍光灯15を全灯させる。
リモコン装置12の操作ボタン25に有する自動調光ボタンが押下されると、まず、目標値の設定を行った調光レベルで点灯を行い、照度計測値が目標値と一致するように照明器具11の出力を制御する。
このとき、リモコン受信部17の制御部31は、全灯出力(100%)時の被照射面の平均照度が700LX、下限出力(10%)時が70LXであるとして、目標値を560LX(出力80%相当)に設定しているものとする。
そして、制御部31は、外光が増えるに従い、光出力を下げながら、照度検出値がほぼ560LXの一定となるよう±5%以内に有効範囲を決めてフィードバック制御する。
光出力が10%になった場合、既に設定した有効範囲を+20%〜−5%(正の値〜負の値)とする。
平均照度が有効範囲を超えた場合は、光出力を止める。
また、光出力を止めた場合、有効範囲を−20%とする。
平均照度が有効範囲を下回った場合、光出力を10%で出力開始する。
そして、照明装置10は、制御部35が、時点T12において、蛍光灯15が消灯直前の状態に至ったと判断したときに、目標値Spと略一致状態にあると判断して、時点T12〜時点T13までの間において、有効範囲を広げる。
照明装置10は、制御部35が、時点T13の以後、通常時の有効範囲を設定する。
また、第1実施形態の照明装置10によれば、ソフトウェア動作においても、判定回数が有効上限範囲判定、有効下限範囲判定の2回のみで対応できる。
そのため、第1実施形態の照明装置10によれば、この回数が通常の有効範囲判定と同じ(有効範囲内か有効範囲外かの判定のみ)ために、ソフトに大きな負荷をかけずに処理できる。
次に、本発明に係る第2実施形態の照明装置について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
そして、照明装置40は、制御部35が、時点T42の消灯直前の状態(点灯直後の状態)において、時点T42から時点T43までの間、有効範囲の幅を増加する方向のみ大きく設定する。
照明装置10は、制御部35が、時点T43の以後、通常時の有効範囲を設定する。
次に、本発明に係る第3実施形態の照明装置について説明する。
図6に示すように、本発明に係る第3実施形態の照明装置50は、制御部35が、複数の蛍光灯15のうちのいずれか1つ以上が点灯直前の状態に至ったと判断したとき、目標値Spと略一致状態にあると判断して有効範囲を広げる。
照明装置50は、制御部35が、時点T51〜時点T52までの間で通常時の有効範囲を設定している。
そして、照明装置50は、制御部35が、時点T52において、蛍光灯15のうちのいずれか1つ以上が点灯直前の状態に至ったと判断したとき、目標値Spと略一致状態にあると判断して有効範囲を広げる。
照明装置50は、制御部35が、時点T53の以後、通常時の有効範囲を設定する。
次に、本発明に係る第4実施形態の照明装置について説明する。
図7に示すように、本発明に係る第4実施形態の照明装置60は、制御部35が、蛍光灯15が消灯直前の状態に至ったと判断したときに、目標値Spと略一致状態にあると判断して、有効範囲を広げる。
そして、照明装置60は、蛍光灯15のうちのいずれか1つ以上が点灯直前の状態に至ったと判断したとき、目標値Spと略一致状態にあると判断して有効範囲を広げる。
照明装置60は、制御部35が、時点T61〜時点T62までの間で通常時の有効範囲を設定している。
そして、照明装置60は、制御部35が、時点T62において、蛍光灯15のうちのいずれか1つ以上が点灯直前の状態に至ったと判断したとき、目標値Spと略一致状態にあると判断して有効範囲を広げる。
さらに、照明装置60は、制御部35が、時点T62の以後の時点T64において、蛍光灯15が消灯直前の状態に至ったと判断したときに、目標値Spと略一致状態にあると判断して、有効範囲を広げる。
次に、本発明に係る第5実施形態の照明装置について説明する。
図8に示すように、本発明に係る第5実施形態の照明装置70は、制御部35が、2つ以上の蛍光灯15のうちのいずれか1つ以上が点灯直前の状態に至ったと判断したとき、広げる有効範囲を一方向のみ行う。
照明装置70は、制御部35が、時点T71〜時点T72までの間で通常時の有効範囲を設定している。
そして、照明装置70は、制御部35が、時点T72において、2つ以上の蛍光灯15のうちのいずれか1つ以上が点灯直前の状態に至ったと判断したとき、広げる有効範囲を一方向のみ行う。
照明装置50は、制御部35が、時点T73の以後、通常時の有効範囲を設定する。
14 器具固定部兼電源接続部(電源供給部)
15 蛍光灯(光源)
16 点灯回路
21 照度検出部
35 制御部
Claims (1)
- 光源と、
前記光源の調光、点灯および消灯が可能な点灯回路と、
前記光源の被照射面の反射光を検出し電圧に変換する照度検出部と、
前記照度検出部の検出値が、所望の明るさに対応した目標値と一致するように前記光源の光出力をフィードバック制御して自動調光すると共に、前記フィードバック制御に際し、前記目標値を中心として、電圧が下がる方向である負方向の下限値と電圧が増加する方向である正方向の上限値とを設定し、前記下限値から前記上限値までの範囲を前記光源の光出力が有効に機能している有効範囲とし、前記照度検出部の検出値が前記有効範囲にある場合には前記フィードバック制御による自動調光を停止し、かつ、前記光源の光出力を、自動調光中に実現し得る最小の光出力値である自動調光の下限値にまで低下させても、外光の影響で前記照度検出部の検出値が前記有効範囲に入らない場合には、前記光源を消灯させる制御を行う制御部と、
前記光源、前記点灯回路、前記照度検出部、および前記制御部を動作させる電源を供給する電源供給部と、を備え、
前記制御部は、
通常の自動調光中においては、前記有効範囲を決める前記下限値および前記上限値として第1の下限値および第1の上限値を用い、
前記光源が点灯している状態で前記通常の自動調光を行っている際に、前記光源の光出力が、前記自動調光の下限値に達した場合、
前記第1の下限値を、前記第1の下限値よりも負方向にある第2の下限値に変更すると共に、前記第1の上限値を、前記第1の上限値よりも正方向にある第2の上限値に変更することによって、前記有効範囲を一時的に拡大し、その後、前記有効範囲を、通常の自動調光時の有効範囲に戻し、
または、
前記第1の下限値はそのままとし、前記第1の上限値を、前記第1の上限値よりも正方向にある第2の上限値に変更することによって、前記有効範囲を一時的に拡大し、その後、前記有効範囲を、通常の自動調光時の有効範囲に戻す照明装置。
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