JP2010095552A - 湿気硬化性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリオレフィン材料等の難接着性材料に対して、実用に供するに十分な接着強度が得られる湿気硬化性組成物を提供する。
【解決手段】(1)加水分解性珪素官能基を有する重合体、(2)タッキファイヤー、及び(3)硬化触媒を含有することを特徴とする湿気硬化性組成物であり、好ましくは、(4)充填剤、(5)接着性付与剤、(6)可塑剤をさらに含有する前記の湿気硬化性組成物であり、より好ましい実施態様として、(1)成分100質量部に対して、(2)成分を1〜200質量部、(3)成分を0.1〜20質量部、(4)成分を0〜200質量部、(5)成分を0〜15質量部、(6)成分を0〜50質量部含有することを特徴とする前記の湿気硬化性組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は特定の湿気硬化性組成物に関する。さらに詳しくはポリオレフィン材料等の難接着性材料に対する接着性を改良した接着剤として好適に用いられる湿気硬化性組成物に関する。
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン-プロピレン三元共重合体(EPDM)等のポリオレフィン(共)重合体やこれらポリオレフィン(共)重合体のいずれかを含む成形体などを初めとするポリオレフィン材料は、接着又は塗装における接着性が悪いという問題がある。
これまでに、ポリオレフィン材料に用いられる接着剤として、ウレタン系、ポリエステル系、水性アクリルエマルジョン系等のポリオレフィン用接着剤がこれまで提案されているが、これらの接着剤を用いても実用に供するには十分な接着強度が得られていない。またポリオレフィン材料の接着または塗装における接着性を高めるために、クロム酸、クロム酸・硫酸、クロム酸・硝酸などによる薬品処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、蒸気処理などの表面処理を施す方法が検討されてきているが、いずれも毒性の問題や、作業性、接着性又は耐熱性が悪い等の問題点がある。
ポリオレフィン材料等の難接着性材料に対する接着性を改良した湿気硬化形の組成物として、加水分解性の珪素含有官能基を有する重合体に、スチレン系(共)重合体と特定構造のエポキシ樹脂を配合した組成物(特許文献1参照)、或いは粘着付与剤とアクリル系重合体を配合した組成物(特許文献2参照)が開示されているが、これらもまだ十分な接着強度が得られないという欠点があった。
特開2004−115779号公報 特開2004−115780号公報
従来の接着剤或いは硬化性組成物は、ポリオレフィン材料等の難接着性材料に対する接着性に関して、いずれも充分に満足できるものがなかった。
本発明者は、前記の問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、タッキファイヤーを含有した湿気硬化性組成物を用いることにより、目的を達成することができたものである。
本発明は、加水分解性珪素官能基を有する重合体、タッキファイヤー及び硬化触媒を含有してなる湿気硬化性組成物である。具体的には、本発明は、(1)加水分解性珪素官能基を有する重合体、(2)タッキファイヤー、及び(3)硬化触媒を含有することを特徴とする湿気硬化性組成物であり、好ましくは、(4)充填剤、(5)接着性付与剤、(6)可塑剤をさらに含有する前記の湿気硬化性組成物であり、より好ましい実施態様として、(1)成分100質量部に対して、(2)成分を1〜200質量部、(3)成分を0.1〜20質量部、(4)成分を0〜200質量部、(5)成分を0〜15質量部、(6)成分を0〜50質量部含有することを特徴とする前記の湿気硬化性組成物である。
本発明の湿気硬化性組成物を接着剤として用いた場合に、ポリオレフィン材料等の難接着性材料に対して、実用に供するに十分な接着強度を得ることが可能になる。本発明はこのような効果を有する湿気硬化性組成物である。
(1)成分の加水分解性珪素官能基を有する重合体としては、例えば加水分解性珪素官能基を有するポリエーテル系重合体、加水分解性珪素官能基を有するイソブチレン系重合体、加水分解性珪素官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体などが挙げられ、これらを単独で使用しても2種以上を併用しても構わない。
これらのなかでも、加水分解性珪素官能基を有するポリエーテル系重合体や加水分解性珪素官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体などが、湿気硬化性のしやすさの点から好ましく用いられ、得られる湿気硬化性組成物の接着性や耐熱劣化性の観点から、加水分解性珪素官能基を有するポリエーテル系重合体と加水分解性珪素官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体を併用することが特に好ましい。
加水分解性珪素官能基を有するポリエーテル系重合体としては、主鎖が−R−O−(式中、Rは炭素数2〜4のアルキレン基である。)で示される繰返し単位からなるものであって、その主鎖の少なくとも一端に一般式(A)で示される官能基を有するポリエーテル系重合体が好ましい。
一般式(A)
Figure 2010095552

(式中、Rは炭素数1〜12の1価の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6の1価の炭化水素基であり、nは0〜2の整数である。)
加水分解性珪素官能基を有するイソブチレン系重合体としては、主鎖がイソブチレン残の繰返し単位を含有するものであって、その主鎖の少なくとも一端に上記の一般式(A)で示される官能基を有するイソブチレン系重合体が好ましい。
加水分解性珪素官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体としては、主鎖が(メタ)アクリル酸エステル残基の繰返し単位を含有するものであって、その主鎖の少なくとも一端、或いは側鎖に、上記の一般式(A)で示される官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体が好ましい。
加水分解性珪素官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体に用いられる(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ベンジル、グリシジルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ベンジル、グリシジルメタクリレート、エトキシ化フェノールアクリレート、エトキシ化パラクミルフェノールアクリレート、エトキシ化ノニルフェノールアクリレート、プロポキシ化ノニルフェノールアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、イソボルニルアクリレート、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、ステアリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−フェノキシアクリレート、イソデシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、トリデシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレートなどが挙げられる。また、これらの中の1種類または2種類以上を併用してもよい。
これらの中でも、エステル部分の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルが好ましく用いられる。エステル部分の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルとしては具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシルおよび(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸アルキル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニルおよび(メタ)アクリル酸アダマンチル等の(メタ)アクリル酸脂環式アルキル;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルおよび(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルのε−カプロラクトン付加反応物等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル;(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチルおよび(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル等のヘテロ原子含有(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸エステルの中でも、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が特に好ましい。
(2)成分のタッキファイヤーとしては、たとえばスチレンやα-メチルスチレン等のスチレン系モノマー、必要に応じてテルペン等の脂肪族系モノマー等と、を(共)重合して得られるスチレン系(共)重合体;クマロン−インデン樹脂;t−ブチルフェノール系樹脂、フェノールホルムアルデヒド系樹脂、キシレン−フェノール樹脂などのフェノール系樹脂;キシレン樹脂;テルペン−フェノール樹脂、テルペン樹脂(α-ピネン系、β-ピネン系、ジペンテン系)、芳香族変性テルペン樹脂、水素添加テルペン系樹脂などのテルペン系樹脂;芳香族系(C系)石油樹脂、脂肪族系(C系)石油樹脂、共重合系(C/C系)石油樹脂、脂環族系石油樹脂、水素添加系石油樹脂などの石油系炭化水素樹脂;ロジンやロジンのペンタエリスリトールエステル、ロジンのグリセロールエステル、水素添加ロジン、不均化ロジン、重合ロジンなどのロジン系樹脂;その他の調合品などがあげられるが、それらに限定されるものではない。これらのなかではスチレン系(共)重合体やテルペン系樹脂などが特に好ましく、スチレン系(共)重合体が一層好ましい。これらのタッキファイヤーは単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
上記のスチレン系(共)重合体としては、従来公知のものを広く使用でき、特に限定されないが、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどのスチレン系単量体の1種以上を(共)重合して得られる(共)重合体が挙げられる。スチレン系重合体としては、具体的には、三井化学工業社製の「FTR−8100」、「FTR−8120」等を用いることができる。また、スチレン系共重合体として、スチレン系単量体の1種以上と、これと共重合可能な他の単量体の1種以上とを共重合させて得られる共重合体を用いることも可能である。共重合可能な単量体としては、例えば、α-ピネン、β-ピネン、ジペンテン等のオレフィン類や非共役ジエン類などの不飽和化合物が挙げられる。スチレン系共重合体としては、具体的には、スチレン/脂肪族系モノマー共重合体である三井化学工業社製の「FTR−6100」、「FTR−6125」、スチレン/α−メチルスチレン/脂肪族系モノマー共重合体である「FTR−7125」等を用いることができる。上記スチレン系(共)重合体は、単独で用いても良く、2種以上併用しても良い。
また上記のテルペン系樹脂としては、例えば、テルペン−フェノール樹脂としては、具体的には、ヤスハラケミカル社製の「U−115」、「T−115」等を用いることができ、芳香族変性テルペン樹脂としては、具体的には、ヤスハラケミカル社製の「TR105」等を用いることができる。
タッキファイヤーの配合割合は、(1)成分の加水分解性珪素官能基を有する重合体100質量部に対して、好ましくは1〜200質量部、さらに好ましくは5〜100質量部、とくに好ましくは10〜50質量部である。前記配合割合が1質量部未満では湿気硬化性組成物のポリオレフィン材料に対する接着性が充分に発現しないことがあり、200質量部を超える場合には湿気硬化性組成物の硬化物の耐熱性や耐侯性などの特性が低下することがある。
(3)成分の硬化触媒としては、シラノール化合物の縮合触媒であれば制限なく用いられるが、例えば、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン酸エステル類;ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫、ナフテン酸錫等の有機錫化合物:オクチル酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7(DBU)等のアミン系化合物またはこれらとカルボン酸等との塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生成物等の公知のシラノール縮合触媒が挙げられる。これらのなかで有機錫化合物が好ましく用いられる。(3)成分としてシラノール縮合触媒を用いる場合、シラノール縮合触媒の配合割合は、(1)成分100質量部に対して、0.1〜20質量部用いることが好ましく、0.5〜5質量部の範囲が特に好ましい。0.1質量部以上で有効な縮合触媒として作用するために湿気硬化性組成物は速硬化であり、20質量部以下で十分な速硬化性が達成される。これらの硬化触媒は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の湿気硬化性組成物には、上記の成分に加えて粘度、物性を調整するために必要に応じて、充填剤、可塑剤、接着性付与剤、安定剤、ワックス、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、揺変剤、着色剤等の各種添加剤を配合することができる。
可塑剤としては、プロセスオイルや各種アルカンなどの炭化水素類を初めとしてフタル酸エステル類、ポリアルキレングリコールのエステル類、リン酸エステル類などのようなポリマーと相溶するものであれば各種の可塑剤が使用可能であり、例えば、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジイソノニルフタレート等のフタル酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート等の非芳香族2塩基酸エステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート等のポリアルキレングリコールのエステル類;トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート等のリン酸エステル類;アクリル系重合体;塩化パラフィン類;アルキルジフェニル;部分水添ターフェニル等の炭化水素油;プロセスオイル類;アルキルベンゼン類等が挙げられる。
また、芳香族エーテル化合物、炭素数6〜8のアルコールなども可塑剤として好適である。芳香族エーテル化合物としては、ジベンジルエーテル、ジフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル等が挙げられ、このうちジベンジルエーテル、ブチルフェニルエーテルが湿気硬化性組成物の粘度をより低下させ、本発明の湿気硬化性組成物を接着剤として使用するときの塗布性が改良されるため好ましい。また炭素数6〜8のアルコールとしては、1−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、2−オクタノール、2−へプチルアルコール等が挙げられ、このうち2−エチルヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノールが、湿気硬化性組成物の粘度をより低下させ、本発明の湿気硬化性組成物を接着剤として使用するときの塗布性が改良されるため、好ましい。
これらのなかで炭化水素類、芳香族エーテル化合物、炭素数6〜8のアルコールが好ましく用いられるが、なかでも芳香族エーテル化合物、特にジベンジルエーテルが、湿気硬化性組成物の粘度を効率よく低下させるため、一層好ましい。
可塑剤の配合割合は、(1)成分の加水分解性珪素官能基を有する重合体100質量部に対して、好ましくは1.0〜50質量部、さらに好ましくは5〜30質量部である。前記配合割合が1.0質量部以上であれば湿気硬化性組成物の粘度が充分に低下し、塗布作業性が向上するし、50質量部以下で安定して塗布作業ができる湿気硬化性組成物が得られる。
また充填剤には、例えば、炭酸カルシウム、カーボンブラック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カオリン、ゼオライト、珪藻土、ガラスバルーン等が挙げられ、単独または混合して使用できる。これらのなかでも充填剤としては、本発明の湿気硬化性組成物の粘性および硬化物にしたときの剛性、耐熱性などの諸特性のバランスが良好なものが得られやすい点から、炭酸カルシウム等が好ましく用いられる。
充填剤の配合割合は、(1)成分の加水分解性珪素官能基を有する重合体100質量部に対して、好ましくは0〜200質量部、さらに好ましくは5〜100質量部、特に好ましくは10〜50質量部、である。配合割合が200質量部以下で低粘度で安定した塗布作業ができる湿気硬化性組成物が確保できる。
さらに接着性付与剤としてはシランカップリング剤等、安定剤としてはヒンダードフェノール系化合物やトリアゾール系化合物等が好ましく使用できる。着色剤としては、チタンホワイト、カーボンブラック、ベンガラ等が好ましく挙げられる。
接着性付与剤としてのシランカップリング剤には、一般式(B)に示されるオルガノシランを使用できる。
一般式(B)
Figure 2010095552

(式中、R3及びR4はそれぞれ炭素数1〜4の1価の炭化水素基であり、Yは置換基または置換原子を含みうる1価の炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0〜2の整数であり、かつaとbの和は0〜2である。)
一般式(B)で示されるオルガノシランとしては、たとえばジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、アミノメチルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)アミノメチルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)メチルトリブトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノイソブチルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、{〔N−β(アミノエチル)〕N−β(アミノエチル)}γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3、4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。これらのオルガノシランは1種を用いてもよいし、2種以上を併用することも可能である。これらのうち、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどが接着性の付与効果が高く、更に速硬化であることから好ましく選択される。
本発明における接着性付与剤の配合割合は、(1)成分の加水分解性珪素官能基を有する重合体100質量部に対して、好ましくは0〜15質量部、特に好ましくは1〜10質量部である。接着性付与剤の添加は、架橋剤としても有効に作用して湿気硬化性組成物が速硬化になりやすい効果が得られる。15質量部以下で接着性の付与効果も大きく、かつ更に速硬化になりやすい。
本発明の湿気硬化性組成物は、必要に応じて1液型とすることもできるし、2液型とすることもできる。
本発明の湿気硬化性組成物は、ポリオレフィン材料に対して優れた接着性を有するが、これ以外の金属、ガラス、塗装面等、多くの基材に対しても良好な接着性を示すため、接着剤、目地材、シーリング材、防水材、塗料・コーティング材、ライニング材、封止材、粘着テープ、粘着シート、感圧接着剤、粘着加工品等として使用することができる。
(実施例1〜28、比較例1〜10)
実施例、比較例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。なお、各使用材料の使用量の単位は質量部で示す。また、各使用材料については、次のような略号を使用する。
(使用材料)
ポリエーテル重合体1:メチルジメトキシシリル基末端ポリプロピレンオキシド(鐘渕化学工業社製、「サイリルSAT030」)
ポリエーテル重合体2:メチルジメトキシシリル基末端ポリプロピレンオキシドと加水分解性珪素官能基を有するメタクリル酸エステル系共重合体の混合物(鐘渕化学社製、「サイリルMA440」)
イソブチレン重合体1:メチルジメトキシシリル基末端ポリイソブチレン(プロセスオイル23%含有)(鐘渕化学工業社製、「エピオンEP303S」)
メタクリル酸エステル系重合体1:トリメトキシシリル基含有ポリメチルメタクリレート(総研化学社製、「アクトフローAS300」)
タッキファイヤー1:三井化学工業社製、「FTR−8120」(スチレン系重合体)
タッキファイヤー2:三井化学工業社製、「FTR−7125」(スチレン系共重合体)
タッキファイヤー3:三井化学工業社製、「FTR−6125」(スチレン系共重合体)
タッキファイヤー4:三井化学工業社製、「FTR−6100」(スチレン系共重合体)
タッキファイヤー5:ヤスハラケミカル社製、「YSポリスターT−115」(テルペンフェノール樹脂)
タッキファイヤー6:ヤスハラケミカル社製、「YSポリスターU−115」(テルペンフェノール樹脂)
タッキファイヤー7:ヤスハラケミカル社製、「YSレジンTR105」(芳香族変性テルペン樹脂)
芳香族エーテル化合物:ジベンジルエーテル(市販品 引火点135℃)
炭素数6〜8のアルコール:2−エチルヘキサノール(市販品 引火点79℃)
炭化水素:n-ヘキサン
オルガノシラン:ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、「KMB1003」)、N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、「KMB603」)及びγ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業社製、「KBM403」)
充填剤:脂肪酸処理炭酸カルシウム(白石工業社製、「白艶化CCR」)
シラノール化合物の縮合触媒:ジブチル錫ジラウレート(市販品)
ポリプロピレン(PP):ガラス繊維強化ポリプロピレン(市販品)
物性については、次のようにして測定した。
[PP/キャンバス剥離強度]
JIS K 6854に従い、PP試験片(100mm×25mm×2.0mm、n−ヘキサン拭き処理)に接着剤を塗布して、直ちにもう片方のキャンバス試験片(JISL3102並綿帆布1209番の9号:100mm×25mm×0.7mm、無処理)を、重ねしろ70mmで重ね合わせて貼り合わせた後、温度23℃、湿度50%の環境下において7日間養生したものを試料とした。試料の剥離強度(180°剥離強度、単位:kgf/25mm)は、温度23℃、湿度50%の環境下において、引っ張り速度50mm/分で測定した。
[粘度]
JIS K 7117に従い、接着剤を500mlずつ取り、25℃の恒温槽に24時間放置したものを試料とした。粘度の測定は、25℃で単一円筒型回転粘度計で2分間連続して測定した。
表1〜4の組成で各使用材料を混合して、湿気硬化性組成物を調製し、測定結果を表1〜4に併記した。
Figure 2010095552

Figure 2010095552

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本発明の湿気硬化性組成物、及び接着剤は、ポリオレフィン材料等の難接着性材料に対して実用に供するに十分な接着強度を得ることが可能であるし、さらに金属、ガラス、塗装面等の多種の材料に対しても良好な接着性を示すので、接着剤、目地材、シーリング材、防水材、塗料・コーティング材、ライニング材、封止材、粘着テープ、粘着シート、感圧接着剤、粘着加工品等として実用的に使用可能であり、産業上の極めて有用である。

Claims (5)

  1. (1)加水分解性珪素官能基を有する重合体、
    (2)タッキファイヤー、及び
    (3)硬化触媒を含有することを特徴とする湿気硬化性組成物。
  2. (4)充填剤をさらに含有することを特徴とする請求項1記載の湿気硬化性組成物。
  3. (5)接着性付与剤をさらに含有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の湿気硬化性組成物。
  4. (6)可塑剤をさらに含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の湿気硬化性組成物。
  5. (1)成分100質量部に対して、(2)成分を1〜200質量部、(3)成分を0.1〜20質量部、(4)成分を0〜200質量部、(5)成分を0〜15質量部、(6)成分を0〜50質量部含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の湿気硬化性組成物。
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