JP2010095496A - 毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料 - Google Patents
毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010095496A JP2010095496A JP2008269673A JP2008269673A JP2010095496A JP 2010095496 A JP2010095496 A JP 2010095496A JP 2008269673 A JP2008269673 A JP 2008269673A JP 2008269673 A JP2008269673 A JP 2008269673A JP 2010095496 A JP2010095496 A JP 2010095496A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- production
- extract
- growing
- cytokine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
【課題】優れた育毛効果を有する毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】HGFの産生促進及びTGF−βの産生抑制作用を有する毛成長サイトカインの産生調整剤に、ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有させたことを特徴とする、
【選択図】なし
【解決手段】HGFの産生促進及びTGF−βの産生抑制作用を有する毛成長サイトカインの産生調整剤に、ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有させたことを特徴とする、
【選択図】なし
Description
本発明は、優れた育毛効果を有する毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料に関する。
高齢化社会を迎えた今日では、食生活の変化や社会的なストレスの増大も伴い、脱毛症の人口は増加しつつある。一般に、頭部の脱毛の原因としては、毛包や皮脂腺等の器官における男性ホルモンの活性化、毛乳頭や毛包への血流量の低下による栄養物質の供給不足、上皮組織の角化異常等によるふけの過剰発生、過剰な皮脂分泌、過酸化物の生成による頭皮の異常、栄養摂取のアンバランス、ストレス等の多様な原因が考えられている。
従来の養毛剤や育毛剤は、一般に、これらの禿や脱毛等の原因と考えられる要素を除去し、或いは、軽減する作用を持つ物質を配合することによって調製されているものである。例えば、頭皮における血液循環を良好にするために、センブリエキス、ビタミンE又はその誘導体、ニコチン酸ベンジル、アセチルコリン誘導体、セファランチン等の血流促進剤が配合され、過剰な皮脂分泌等により起こる頭皮の炎症を抑制するためにグリチルレチン酸誘導体等の消炎剤が配合され、男性ホルモンを抑制するためにエストラジオール等の女性ホルモン剤が配合され、また、毛包等への栄養補給のためにセリン、メチオニン等のアミノ酸類、ビタミンB6等のビタミン類等が配合され、禿や脱毛の予防及び治療に用いられている。
例えば下記特許文献1には、セリン、メチオニン等のアミノ酸や、センブリエキスが配合された養毛剤が開示され、特許文献2には、グリチルレチン酸、センブリエキス、ビタミンE等が配合された発毛剤が開示され、特許文献3には、ビタミンE誘導体、セファランチン、ニコチン酸ベンジル、センブリエキス、エストラジオール等が配合された養毛剤が開示されている。
しかしながら、現在までに多くの試みがなされているにもかかわらず、育毛効果は必ずしも充分なものではなかった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、育毛効果に優れた育毛剤を提供することを課題とする。
毛髪の毛根には毛乳頭と称される組織があり、毛乳頭が種々のサイトカインを産生することにより、毛成長をコントロールすることが近年報告されている。毛成長を促進するサイトカインとしてHGF(肝細胞増殖因子)、IGF−I(インシュリン様成長因子−I)があり、また毛成長を抑制するサイトカインとしてTGF−β(トランスフォーミング成長因子−β)がある。従って、毛乳頭が産生するHGFやIGF−Iの産生を促進させるか、或いはTGF−βの産生を阻害させることにより、毛成長を促すことができると考えられる。
本発明者等は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物に、上記HGFの産生を促進し、或いはTGF−βの産生を抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有することを特徴とする、HGFの産生促進及びTGF−βの産生抑制作用を有する毛成長サイトカインの産生調整剤を提供するものである。
また本発明は、ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有するHGFの産生促進及びTGF−βの産生抑制作用を有する毛成長サイトカインの産生調整剤を配合したことを特徴とする育毛剤を提供するものである。
さらに本発明は、ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有するHGFの産生促進及びTGF−βの産生抑制作用を有する毛成長サイトカインの産生調整剤を配合したことを特徴とする医薬部外品又は化粧料を提供するものである。
本発明によって、優れた育毛効果を有し、人体に対して安全性の高い育毛剤を提供することが可能となった。
本発明の毛成長サイトカインの産生調整剤は、上述のようにビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有するものである。ここで「含有する」とは、本発明の毛成長サイトカインの産生調整剤がビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物のみからなるものであってもよく、また毛成長サイトカインの産生調整剤にビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物以外のものが含有されていてもよいことを意味する。
本発明の毛成長サイトカインの産生調整剤における有効成分であるビロウドアオイ(Althaea officinalis L.)はアオイ科に属し、ヨーロッパ地中海東部沿岸原産の多年草の植物であり、別名ウスベニタチアオイとも呼ばれている。
また、アカヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino または Rehmannia chinensis Fisch.et Mey.)はゴマノハグサ科に属し、中国の華北や華中、蒙古地方に自生する多年草の植物である。
本発明で用いられるビロウドアオイ又はアカヤジオウの使用部位は葉、茎、根、花など特に限定されるものではないが、根が特に好ましい。
本発明で用いられる抽出物は、ビロウドアオイ又はアカヤジオウの粉砕物を、常温若しくは加温下に溶剤により抽出するか、又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶媒抽出液、その濃縮液、或いはその乾燥末等のものである。
抽出に用いる溶媒としては、通常の植物の抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができる。例えば、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の有機溶媒類等であり、それらは単独あるいは組み合わせて用いることができる。
本発明の育毛剤中のビロウドアオイ又はアカヤジオウの配合量は、通常乾燥固形分として、それぞれ0.0001〜50重量%とすることが好ましい。0.0001重量%未満では本発明の効果が充分に得られない可能性があり、一方、50重量%を超えても、その増量に見合った効果の向上は認められないからである。この観点から、0.001〜10重量%が特に好ましい。
本発明の育毛剤中には本発明の効果を損なわない範囲において、一般に化粧料で用いられ、或いは医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤に用いられる各種任意成分を必要に応じて適宜配合することができる。このような任意成分として、例えば、精製水、エタノール、油性成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、乳化剤、薬効成分、粉体、紫外線吸収剤、色素、香料、乳化安定剤等を挙げることができる。
本発明の育毛剤の形態は、液状、乳液、軟膏、クリーム、ゲル、エアゾール等外皮に適用可能な性状のものであれば問われるものではなく、必要に応じて適宜基剤成分等を配合して所望の形態の育毛剤を調製することができる。また、本発明の育毛剤は、医薬品,医薬部外品又は化粧品等の多様な分野において適用可能である。
本発明の育毛剤は、脱毛の治療や予防に用いることが可能であり、例えば男性性脱毛症の治療や予防、女性に多いびまん性脱毛症の治療や予防、円形脱毛症の治療等に広く用いることができる。なお、ここに示した脱毛疾患名は例示であり、これらの脱毛疾患に本発明の育毛剤の適用可能な疾患が限定されるものではない。さらに、本発明の育毛剤は、頭髪の育毛用として使用できる他、眉毛や睫毛の育毛用としても使用することができる。
本発明の育毛剤は、脱毛の治療や予防に用いることが可能であり、例えば男性性脱毛症の治療や予防、女性に多いびまん性脱毛症の治療や予防、円形脱毛症の治療等に広く用いることができる。なお、ここに示した脱毛疾患名は例示であり、これらの脱毛疾患に本発明の育毛剤の適用可能な疾患が限定されるものではない。さらに、本発明の育毛剤は、頭髪の育毛用として使用できる他、眉毛や睫毛の育毛用としても使用することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(製造例1)
ビロウドアオイ(Althaea officinalis L.)の根(乾燥物)100gを粉砕後、1Lの50%エタノールに浸漬し、60〜80℃で5日間抽出し、抽出液から溶媒を除去し、1.5gの抽出物を得た。
ビロウドアオイ(Althaea officinalis L.)の根(乾燥物)100gを粉砕後、1Lの50%エタノールに浸漬し、60〜80℃で5日間抽出し、抽出液から溶媒を除去し、1.5gの抽出物を得た。
(製造例2)
アカヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino)の根(乾燥物)100gを1Lの50%エタノールに浸漬し、60〜80℃で5日間抽出し、抽出液から溶媒を除去し、6.2gの抽出物を得た。
アカヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino)の根(乾燥物)100gを1Lの50%エタノールに浸漬し、60〜80℃で5日間抽出し、抽出液から溶媒を除去し、6.2gの抽出物を得た。
(試験例1)
〔ヒト毛乳頭細胞のHGF産生能に対する作用試験〕
ヒト毛乳頭細胞を12wellプレートに2×104/wellで播種し、10%牛胎児血清を添加したダルベッコ変法MEM培地(DMEM培地)で5日間培養した。培養5日目にDMEM培地で細胞を洗浄後、各濃度(0.00001重量%、0.0001重量%、0.001重量%)のビロウドアオイ抽出物(製造例1)或いはアカヤジオウ抽出物(製造例2)を含むDMEM培地を加え、さらに培養を続けた。3日間培養した後、培養上澄を回収し、培養上澄に含まれるHGFの量をヒトHGFImmunoassay キット(R&Dシステム社製)を用いて測定した。ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物のHGF産生促進効果はDMEM培地のみで培養した場合のHGF量を100とした場合の値(比率)で示した。それぞれの結果を表1及び表2に示す。また、ビロウドアオイ抽出物(濃度0.001重量%)及びアカヤジオウ抽出物(濃度0.001重量%)の双方を用いて、HGF産生促進効果を試験し、ビロウドアオイ抽出物(濃度0.001重量%)単独での試験結果、及びアカヤジオウ抽出物(濃度0.001重量%)単独での試験結果と比較した。その結果を表3に示す。
〔ヒト毛乳頭細胞のHGF産生能に対する作用試験〕
ヒト毛乳頭細胞を12wellプレートに2×104/wellで播種し、10%牛胎児血清を添加したダルベッコ変法MEM培地(DMEM培地)で5日間培養した。培養5日目にDMEM培地で細胞を洗浄後、各濃度(0.00001重量%、0.0001重量%、0.001重量%)のビロウドアオイ抽出物(製造例1)或いはアカヤジオウ抽出物(製造例2)を含むDMEM培地を加え、さらに培養を続けた。3日間培養した後、培養上澄を回収し、培養上澄に含まれるHGFの量をヒトHGFImmunoassay キット(R&Dシステム社製)を用いて測定した。ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物のHGF産生促進効果はDMEM培地のみで培養した場合のHGF量を100とした場合の値(比率)で示した。それぞれの結果を表1及び表2に示す。また、ビロウドアオイ抽出物(濃度0.001重量%)及びアカヤジオウ抽出物(濃度0.001重量%)の双方を用いて、HGF産生促進効果を試験し、ビロウドアオイ抽出物(濃度0.001重量%)単独での試験結果、及びアカヤジオウ抽出物(濃度0.001重量%)単独での試験結果と比較した。その結果を表3に示す。
表1及び表2からも明らかなように、製造例1のビロウドアオイ抽出物及び製造例2のアカヤジオウ抽出物のHGF量はともにコントロールに比べて高く、ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物に、毛乳頭細胞によるHGF産生を促進する作用を有していることがわかった。特に、ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物の濃度を高くするにつれて、HGF量が高くなり、HGF産生が促進されることがわかった。
さらに、表3からも明らかなように、ビロウドアオイ抽出物とアカヤジオウ抽出物をともに加えた場合のHGF産生量は、ビロウドアオイ抽出物或いはアカヤジオウ抽出物単独に加えた場合に比べて著しく大きかった。このことから、ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物の両者を組み合わせることで非常に良好なHGF産生促進作用が得られることがわかった。
(試験例2)
〔ヒト毛乳頭細胞のTGF−β産生能に対する作用試験〕
ヒト毛乳頭細胞を12wellプレートに2×104/wellで播種し、10%牛胎児血清を添加したダルベッコ変法MEM培地(DMEM培地)で5日間培養した。培養5日目にDMEM培地で細胞を洗浄後、各濃度(0.00001重量%、0.0001重量%、0.001重量%)のビロウドアオイ抽出物(製造例1)或いはアカヤジオウ抽出物(製造例2)を含むDMEM培地を加え、さらに培養を続けた。3日間培養した後、培養上澄を回収し、培養上澄に含まれるTGF−βの量をヒトTGF−β Immunoassay キット(R&Dシステム社製)を用いて測定した。ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物のTGF−β産生阻害効果はDMEM培地のみで培養した場合のTGF−β量を100とした場合の値(比率)で示した。その結果を表4及び表5に示す。
〔ヒト毛乳頭細胞のTGF−β産生能に対する作用試験〕
ヒト毛乳頭細胞を12wellプレートに2×104/wellで播種し、10%牛胎児血清を添加したダルベッコ変法MEM培地(DMEM培地)で5日間培養した。培養5日目にDMEM培地で細胞を洗浄後、各濃度(0.00001重量%、0.0001重量%、0.001重量%)のビロウドアオイ抽出物(製造例1)或いはアカヤジオウ抽出物(製造例2)を含むDMEM培地を加え、さらに培養を続けた。3日間培養した後、培養上澄を回収し、培養上澄に含まれるTGF−βの量をヒトTGF−β Immunoassay キット(R&Dシステム社製)を用いて測定した。ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物のTGF−β産生阻害効果はDMEM培地のみで培養した場合のTGF−β量を100とした場合の値(比率)で示した。その結果を表4及び表5に示す。
表4及び表5からも明らかなように、製造例1のビロウドアオイ抽出物のTGF−β量はコントロールとさほど変わらなかったが、製造例2のアカヤジオウ抽出物のTGF−β量はコントロールに比べて低かった。このことから、ビロウドアオイ抽出物には毛乳頭細胞によるTGF−β産生を抑制する作用がみられなかったが、アカヤジオウ抽出物には毛乳頭細胞によるTGF−β産生を抑制する作用を有していることがわかった。特に、アカヤジオウ抽出物の濃度を高くするにつれて、TGF−β量が低くなり、TGF−β産生が抑制されることがわかった。
(試験例3)
〔マウスを用いた毛成長促進作用試験〕
C3H/Heマウス(8週齢、雄)の背部を剃毛し、1日に1回、1重量%のビロウドアオイ抽出物(製造例1)を含む50%エタノール溶液、1重量%のアカヤジオウ抽出物(製造例2)を含む50%エタノール溶液、或いは、1重量%のビロウドアオイ抽出物及び1重量%のアカヤジオウ抽出物を含む50%エタノール溶液を0.1mlずつ、15日間塗布した。一方、抽出物を含まない50%エタノール溶液を、同様にC3H/Heマウスの背部に1日に1回塗布し、これを対照群とした。ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物の毛成長促進効果は、剃毛後15日目における剃毛部の毛再生面積率を比較することにより調べた。その結果を表6に示す。
〔マウスを用いた毛成長促進作用試験〕
C3H/Heマウス(8週齢、雄)の背部を剃毛し、1日に1回、1重量%のビロウドアオイ抽出物(製造例1)を含む50%エタノール溶液、1重量%のアカヤジオウ抽出物(製造例2)を含む50%エタノール溶液、或いは、1重量%のビロウドアオイ抽出物及び1重量%のアカヤジオウ抽出物を含む50%エタノール溶液を0.1mlずつ、15日間塗布した。一方、抽出物を含まない50%エタノール溶液を、同様にC3H/Heマウスの背部に1日に1回塗布し、これを対照群とした。ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物の毛成長促進効果は、剃毛後15日目における剃毛部の毛再生面積率を比較することにより調べた。その結果を表6に示す。
表6からも明らかなように、対照群では毛再生面積が20%であったのに対し、1重量%のビロウドアオイ抽出物を含む50%エタノール溶液を塗布したC3H/Heマウス(ビロウドアオイ抽出物塗布群)では毛再生面積が39%、また、1重量%のアカヤジオウ抽出物を含む50%エタノール溶液を塗布したC3H/Heマウス(アカヤジオウ抽出物塗布群)では毛再生面積が47%で、対照群に比べて毛再生面積が大きかった。さらに、1重量%のビロウドアオイ抽出物と1重量%のアカヤジオウ抽出物を含む50%エタノール溶液を塗布したC3H/Heマウス(ビロウドアオイ抽出物+アカヤジオウ抽出物塗布群)では毛再生面積が82%で、ビロウドアオイ抽出物塗布群或いはアカヤジオウ抽出物塗布群に比べても著しく大きかった。このことから、ビロウドアオイ抽出物及びアカヤジオウ抽出物はマウス毛成長の促進効果があり、さらにその両者を組み合わせることで非常に良好なマウス毛成長促進効果が得られることがわかった。
(処方例1)
本処方例は、ヘアークリームの処方例であり、その組成は次のとおりである。
本処方例は、ヘアークリームの処方例であり、その組成は次のとおりである。
配合成分 重量%
精製ラノリン 4.0
流動パラフィン 40.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 4.0
モノステアリン酸ソルビタン 1.5
モノステアリン酸グリセリン 2.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
セタノール 2.0
エデト酸四ナトリウム 0.1
ビロウドアオイ抽出物(製造例1) 1.0
アカヤジオウ抽出物(製造例2) 1.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
ラウリル硫酸トリエタノールアミン 1.0
香料 0.1
精製水 残量
精製ラノリン 4.0
流動パラフィン 40.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 4.0
モノステアリン酸ソルビタン 1.5
モノステアリン酸グリセリン 2.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
セタノール 2.0
エデト酸四ナトリウム 0.1
ビロウドアオイ抽出物(製造例1) 1.0
アカヤジオウ抽出物(製造例2) 1.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
ラウリル硫酸トリエタノールアミン 1.0
香料 0.1
精製水 残量
(処方例2)
本処方例は、ヘアローションの処方例であり、その組成は次のとおりである。
本処方例は、ヘアローションの処方例であり、その組成は次のとおりである。
配合成分 重量%
酢酸−dl−α−トコフェロール 0.05
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
l−メントール 0.1
ビロウドアオイ抽出物(製造例1) 1.0
アカヤジオウ抽出物(製造例2) 1.0
香料 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ジプロピレングリコール 3.0
エタノール 60.0
精製水 残量
酢酸−dl−α−トコフェロール 0.05
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
l−メントール 0.1
ビロウドアオイ抽出物(製造例1) 1.0
アカヤジオウ抽出物(製造例2) 1.0
香料 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ジプロピレングリコール 3.0
エタノール 60.0
精製水 残量
Claims (4)
- ビロウドアオイの抽出物又はアカヤジオウの抽出物を含有することを特徴とする、HGFの産生促進及びTGF−βの産生抑制作用を有する毛成長サイトカインの産生調整剤。
- 請求項1記載の毛成長サイトカインの産生調整剤を配合したことを特徴とする育毛剤。
- 請求項1記載の毛成長サイトカインの産生調整剤を配合したことを特徴とする医薬部外品。
- 請求項1記載の毛成長サイトカインの産生調整剤を配合したことを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008269673A JP2010095496A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008269673A JP2010095496A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013130876A Division JP5703340B2 (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | Hgfの産生促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010095496A true JP2010095496A (ja) | 2010-04-30 |
Family
ID=42257448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008269673A Pending JP2010095496A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010095496A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012087076A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-05-10 | Nippon Menaade Keshohin Kk | TGF−β抑制剤 |
JP2014120699A (ja) * | 2012-12-19 | 2014-06-30 | Alps Green Devices Co Ltd | Fe基軟磁性粉末、前記Fe基軟磁性粉末を用いた複合磁性粉末及び前記複合磁性粉末を用いた圧粉磁心 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11246336A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 活性酸素消去剤及び美肌化粧料組成物 |
JP2003321379A (ja) * | 2002-05-07 | 2003-11-11 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 抗アレルギー剤 |
JP2005194246A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | NF−κB活性化抑制剤 |
JP2005330228A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Pias Arise Kk | 毛成長抑制剤、並びにその毛成長抑制剤を配合した皮膚外用剤及び化粧料 |
JP2006347959A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Pias Arise Kk | 養毛剤 |
JP2007045748A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Pias Arise Kk | 毛成長サイトカインの産生調整剤、及びそのサイトカインの産生調整剤を配合した養毛剤 |
-
2008
- 2008-10-20 JP JP2008269673A patent/JP2010095496A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11246336A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 活性酸素消去剤及び美肌化粧料組成物 |
JP2003321379A (ja) * | 2002-05-07 | 2003-11-11 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 抗アレルギー剤 |
JP2005194246A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | NF−κB活性化抑制剤 |
JP2005330228A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Pias Arise Kk | 毛成長抑制剤、並びにその毛成長抑制剤を配合した皮膚外用剤及び化粧料 |
JP2006347959A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Pias Arise Kk | 養毛剤 |
JP2007045748A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Pias Arise Kk | 毛成長サイトカインの産生調整剤、及びそのサイトカインの産生調整剤を配合した養毛剤 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012087076A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-05-10 | Nippon Menaade Keshohin Kk | TGF−β抑制剤 |
JP2014120699A (ja) * | 2012-12-19 | 2014-06-30 | Alps Green Devices Co Ltd | Fe基軟磁性粉末、前記Fe基軟磁性粉末を用いた複合磁性粉末及び前記複合磁性粉末を用いた圧粉磁心 |
CN103887031B (zh) * | 2012-12-19 | 2016-09-07 | 阿尔卑斯绿色器件株式会社 | Fe基软磁性粉末、使用了其的复合磁性粉末及使用了上述复合磁性粉末的压粉磁芯 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2444282C (en) | Preparation for hair and/or scalp | |
KR101196523B1 (ko) | 천연물 발효 추출물을 유효성분으로 하는 발모제 조성물 | |
JP3806900B2 (ja) | 育毛剤 | |
KR101787531B1 (ko) | 생약 복합 추출물을 함유하는 탈모 방지용 조성물 | |
JP2008143784A (ja) | 細胞増殖促進剤 | |
JP4027949B2 (ja) | 養毛剤 | |
JP2010184916A (ja) | 育毛剤 | |
JP2003104865A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP3908245B2 (ja) | 養毛剤 | |
JP4460420B2 (ja) | コラーゲン生成促進剤 | |
KR101303807B1 (ko) | 항노화 화장료 조성물 | |
JP2010095496A (ja) | 毛成長サイトカインの産生調整剤、並びにそのサイトカインの産生調整剤を配合した育毛剤、医薬部外品、及び化粧料 | |
JP6083938B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH1160450A (ja) | 養毛剤 | |
JP5703340B2 (ja) | Hgfの産生促進剤 | |
JP2002284648A (ja) | 育毛剤組成物 | |
JP2002179584A (ja) | テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤及びアンドロゲン受容体結合阻害剤、頭髪用剤並びに皮膚化粧料 | |
JP2009234976A (ja) | 細胞賦活剤、及び老化防止用皮膚外用剤 | |
JP3382148B2 (ja) | 頭部用外用剤 | |
JP3542700B2 (ja) | 頭部用組成物 | |
JP2005330228A (ja) | 毛成長抑制剤、並びにその毛成長抑制剤を配合した皮膚外用剤及び化粧料 | |
JP6322368B2 (ja) | PGD2産生抑制剤と5α−リダクターゼ活性阻害剤とを含有する頭髪化粧料及び皮膚化粧料 | |
JP4113518B2 (ja) | 体毛の毛成長抑制のためのTGF−β産生促進剤 | |
JP6114488B2 (ja) | 線維芽細胞増殖因子産生促進剤、血管内皮細胞増殖因子産生促進剤、及び毛髪化粧料 | |
JPH11228355A (ja) | 頭部用外用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130426 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130906 |