JP2010095183A - 空調グリル部品取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、被覆材の貼着の有無に拘らず、同じインストルメントパネルと空調グリル部品とが、そのまま使用可能となるようにする。
【解決手段】第一の係止面設定部28が、通常仕様の場合に、第一の係止部材26と対応する通常用第一係止面35と、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着する貼着仕様の場合に、第二の係止部材27と対応する貼着用第二係止面36とを二段に有すると共に、第二の係止面設定部29が、通常仕様の場合に、第二の係止部材27と対応する通常用第二係止面37と、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着する貼着仕様の場合に、第一の係止部材26と対応する貼着用第一係止面38とを二段に有するようにしている。
【選択図】図2

Description

この発明は、空調グリル部品取付構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内の前部にインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルには、通常、空調用エアの吹出口となる空調グリル部品が取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
そのために、インストルメントパネルには、空調グリル部品を取付可能なグリル部品取付部が設けられる。
ここで、空調グリル部品は、入側風路部と、入側風路部に対して張出す出側枠部とを有している。一方、グリル部品取付部は、入側風路部を挿通配置可能な貫通穴部と、出側枠部を収容配置可能な枠部用凹部とを備えている。
そして、枠部用凹部の底壁部には、空調グリル部品に対する当面部が設定される。
また、貫通穴部の奥方と入側風路部との間には、グリル部品取付部に対して空調グリル部品を係止保持可能な係止固定部が設けられる。
この係止固定部は、貫通穴部の奥方に設けられた被係止部と、入側風路部に設けられた係止部とをそれぞれ有している。
特開2004−351714
車種によっては、インストルメントパネルの表面に対して、本革などの被覆材を貼着して高級感を演出する仕様が設定される場合がある。被覆材には、1mm〜1.5mm程度の厚みがあるため、単純に被覆材を貼着した場合には、枠部用凹部の底壁部における当面部の位置が、被覆材の対応する端末部の厚み分だけ手前側へ変位してしまい、係止固定部による固定がうまく行かなくなってしまう。
そこで、従来は、本革などの被覆材を貼着する貼着仕様と、貼着しない通常仕様とで、発泡型を変えて調整したり、インストルメントパネルの表面に厚さ寸法の異なる表皮材を使用して調整したり、表皮材を後から削って厚みを変えるなどしたり、大きさの異なる空調グリル部品を使用したりするなどして、造り分けを行うようにしていた。
しかし、このように、仕様によって造り分けを行うようにすると、コストや手間がかかるという問題があった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、インストルメントパネルに、空調グリル部品を取付可能なグリル部品取付部が設けられ、空調グリル部品が、入側風路部と、該入側風路部に対して張出す出側枠部とを有し、グリル部品取付部が、入側風路部を挿通配置可能な貫通穴部と、出側枠部を収容配置可能な枠部用凹部とを備え、枠部用凹部の底壁部に、空調グリル部品に対する当面部が設定され、貫通穴部の奥方と入側風路部との間に、空調グリル部品を係止保持可能な被係止部と係止部とを有する空調グリル部品取付構造において、
係止部が、入側風路部に対称的に備えられると共に、奥行方向に対する係止位置と、係止用張出代とが、共に異なる二種類の係止部材を有し、被係止部が、貫通穴部の奥方に、二種類の係止部材と対応する二箇所の係止面設定部を備え、第一の係止面設定部が、通常仕様の場合に、第一の係止部材と対応する通常用第一係止面と、インストルメントパネルの表面に被覆材を貼着する貼着仕様の場合に、第二の係止部材と対応する貼着用第二係止面とを二段に有すると共に、第二の係止面設定部が、通常仕様の場合に、第二の係止部材と対応する通常用第二係止面と、貼着仕様の場合に、第一の係止部材と対応する貼着用第一係止面とを二段に有することを特徴としている。
請求項2に記載された発明では、二種類の係止部材が、入側風路部に対して、選択的に取付可能に設けられた請求項1記載の空調グリル部品取付構造を特徴としている。
請求項3に記載された発明では、二種類の係止部材が、入側風路部の少なくとも一部と共に、反転配置可能に設けられた請求項1記載の空調グリル部品取付構造を特徴としている。
請求項1の発明によれば、上記した構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、被覆材の貼着の有無に拘らず、同じインストルメントパネルと空調グリル部品とが、二種類の係止部材を使い分けるだけでそのまま使用可能となるので、被覆材の有無による仕様上の造り分けが必要なくなり、コストや手間を抑えることができる。これによって、発泡型を変えたり、厚さ寸法の異なる表皮材を使用したり、表皮材を削って厚味を変えたり、大きさの異なる空調グリル部品を使用したりするなどの必要をなくすことができる。
請求項2の発明によれば、二種類の係止部材が、入側風路部に対して、選択的に取付可能に設けられたことにより、係止部材を相互に付替えるだけで、空調グリル部品全体を反転取付けすることなく、被覆材の貼着の有無に対応することができる。
請求項3の発明によれば、二種類の係止部材が、入側風路部の少なくとも一部と共に、反転配置可能に設けられたことにより、入側風路部の少なくとも一部を反転させて係止部材を入替えるだけで、空調グリル部品全体を反転取付けすることなく、被覆材の貼着の有無に対応することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものであり、図9〜図12および、図13〜図16は、それぞれ変形例を示すものである。
まず、構成について説明する。
自動車などの車両には、図1に示すように、車室内の前部にインストルメントパネル1が設けられている。このインストルメントパネル1には、通常、空調用エアの吹出口となる空調グリル部品2が取付けられている。
そのために、インストルメントパネル1には、空調グリル部品2を取付可能なグリル部品取付部3が設けられる。
この場合、図2に示すように、インストルメントパネル1は、芯材5と表皮材6と発泡層7とを有する三層構造のものとされている。このような三層構造のインストルメントパネル1は、芯材5と表皮材6とがセットされた図示しない発泡成形装置の発泡型内に発泡剤(薬液)を注入して、芯材5と表皮材6との間に発泡層7を発泡形成することによって一体物となるように製造されている。
また、空調グリル部品2は、入側風路部11と、この入側風路部11に対して張出す出側枠部12とを有している。空調グリル部品2の内部には、風向調整装置としてのルーバー(縦ルーバー、横ルーバー)などが設置されている。一方、グリル部品取付部3は、入側風路部11を挿通配置可能な貫通穴部14と、出側枠部12を収容配置可能な枠部用凹部15とを備えている。この場合、出側枠部12は、入側風路部11に対してフランジ状に張出されている。
ここで、空調グリル部品2は、角型のものとされている。これに対応させてグリル部品取付部3も角型のものとされている。そして、貫通穴部14と枠部用凹部15とは、それぞれ、入側風路部11および出側枠部12とほぼ対応可能な大きさや形状や位置関係などを備えている。なお、空調グリル部品2は角型に限るものではなく、丸型などとしても良い。また、空調グリル部品2は、通常、樹脂などで構成されている。
この場合、枠部用凹部15は、芯材5と発泡層7と表皮材6とを、全体の厚みがほとんど変わることのないように奥側へ凹ませることによって、三層構造を保持した状態で形成されている。
そして、貫通穴部14は、枠部用凹部15の底壁部16に形成されている。よって、貫通穴部14は、芯材5と発泡層7と表皮材6との断面が剥き出しになったものとされる。また、底壁部16は、貫通穴部14の縁部などとなる。なお、この底壁部16は、インストルメントパネル1の表面18とほぼ平行なものとされる。この場合、底壁部16の表面は、表皮材6とされる。
これに対応させて、出側枠部12は、枠部用凹部15に設置した時に、その表面18がインストルメントパネル1(この場合には、表皮材6)の表面18とほぼ面一になるように、枠部用凹部15の段差量とほぼ等しい厚さ寸法などを備えている。なお、入側風路部11の奥端部には、図示しない空調ダクトが接続されるようになっている。
そして、枠部用凹部15の底壁部16には、空調グリル部品2に対する当面部19が設定される。この当面部19は、グリル部品取付部3に対する空調グリル部品2の挿入量を規制したり、手付剛性を確保したりするなどのためのものである。この当面部19に対し、出側枠部12の裏面が当接される。この場合、当面部19は、上記したように、表皮材6とされる。
また、貫通穴部14の奥方と入側風路部11との間には、グリル部品取付部3に対して空調グリル部品2を係止保持可能な係止固定部21が設けられる。
この係止固定部21は、貫通穴部14の奥方に設けられた被係止部22と、入側風路部11に設けられた係止部23とをそれぞれ有している。
なお、以上の構成は、後述する各変形例においても共通のものである。
この実施例のものでは、係止部23が、入側風路部11に対称的に備えられた二種類の係止部材26,27(第一の係止部材26、第二の係止部材27)を有している。
この二種類の係止部材26,27は、奥行方向25に対する係止位置(a,bおよびa’,b’)と、(入側風路部11からの)係止用張出代(c,d)とが、共に異なるものとされている(a>b、a’>b’、a>a’、b、>b’、c>d)。
この場合、二種類の係止部材26,27は、上下方向に対して対称的に設けられているが、左右方向に対して対称的に設けられるようにしても良い(なお、以下は、上下対称の場合について説明するものとし、左右対称この場合には、以下を左右用に読み変えるものとする)。
この二種類の係止部材26,27は、それぞれ、バネ鋼などによって形成された、図示のような形状の金属爪などとされている。この金属爪(係止部材26,27)は、入側風路部11の上下面における両側部近傍にそれぞれ二個ずつ、合計4個取付けられている(図1参照)。
これに伴い、空調グリル部品2(または、少なくとも入側風路部11の一部)も、必要に応じて、対称的な形状とする。この場合には、二種類の係止部材26,27が、上下方向に対して対称的に設けられているので、空調グリル部品2(または、少なくとも入側風路部11の一部)も、上下方向に対して対称的な形状となるようにする。
一方、被係止部22は、貫通穴部14の奥方に、上記した二種類の係止部材26,27と対応する二箇所の係止面設定部28,29(第一の係止面設定部28、第二の係止面設定部29)をそれぞれ備えている。
この場合、係止面設定部28,29は、インストルメントパネル1の裏面側に設けられた、張出部31,32などに設定されている(図3、図4も併せて参照)。この張出部31,32は、芯材5の裏面側に対して一体に突設形成されている。この場合、張出部31,32は、貫通穴部14の上下の辺部に沿ってほぼ面直に庇状に設けられている。なお、必要に応じて、この張出部31,32の外面側と芯材5の裏面側とのコーナー部分に対し、補強リブ33などを適宜設けても良い。この補強リブ33は、ほぼ三角形状をしていると共に、所要の間隔(この場合には、左右方向に)を有して複数設けられるようにしている。
そして、第一の係止面設定部28は、通常仕様の場合、即ち、インストルメントパネル1の表面18に対して被覆材34(図5、図6参照。以下同様)を貼着しない場合に、第一の係止部材26と対応する通常用第一係止面35と、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着する貼着仕様の場合に、第二の係止部材27と対応する貼着用第二係止面36とを二段に有している。
また、第二の係止面設定部29は、通常仕様の場合に、第二の係止部材27と対応する通常用第二係止面37と、貼着仕様の場合に、第一の係止部材26と対応する貼着用第一係止面38とを二段に有している。
この場合、通常用第一係止面35および貼着用第一係止面38は、通常用第二係止面37および貼着用第二係止面36に対し、奥側で且つ貫通穴部14の縁部から離れた位置(外側)に設定されている。また、通常用第一係止面35は、被覆材34の厚み分だけ貼着用第一係止面38よりも奥側に位置している。同様に、通常用第二係止面37は、被覆材34の厚み分だけ貼着用第二係止面36よりも奥側に位置している。
なお、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着する貼着仕様の場合には、底壁部16の表面の当面部19は、被覆材34となる。
更に、必要に応じて、枠部用凹部15の内側壁部に、手前拡がりのテーパ部41(傾斜状段差部)を設けるようにする。これに対応させて、出側枠部12の外側面の少なくとも手前側部分における、テーパ部41の手前側部分などと対応する位置に、手前拡がりのテーパ部42を設けるようにする。なお、テーパ部42は、テーパ部41と角度を等しくして、互いに接するようなものとするか、或いは、テーパ部41よりも鋭角として、奥側へ進むに従い離間して行くようなものなどとする。この場合には、鋭角として離間されるようにしている。また、出側枠部12の外側面の奥側部分における、テーパ部41の奥側部分と対応する位置には、段差部43が形成されている。
なお、以上の特徴部分の構成は、後述する各変形例においても共通のものである。
そして、図1〜図8の実施例の場合には、二種類の係止部材26,27は、入側風路部11に対して、着脱などができないように予め組付けられた状態とされている。即ち、二種類の係止部材26,27は、インストルメントパネル1が通常仕様か貼着仕様かが分かる前の段階で入側風路部11に組付けられることにより、空調グリル部品2の一部として提供される(一体部品構成)。
この場合には、空調グリル部品2は、全体を上下方向に対して対称的な形状としておく必要がある。なお、図7、図8では、出側枠部12の表面に、シャットダイヤル45が設けられている。このシャットダイヤル45については、上下方向に対して対称的な配置としなくても良い。
これに対し、図9〜図12に示すように、二種類の係止部材26,27が、入側風路部11に対して、選択的に取付可能に設けられるようにしても良い。
即ち、二種類の係止部材26,27は、インストルメントパネル1が通常仕様か貼着仕様かが分かった段階で、入側風路部11に選択的に後付けできるように、空調グリル部品2とは、別部品として提供される(別部品構成)。
この場合には、空調グリル部品2自体は、対称的な形状とする必要はないが、入側風路部11に対する係止部材26,27の取付部46については、対称的に設けておく必要がある。そして、上記取付部46は、例えば、入側風路部11から突設されたカシメピン47と、このカシメピン47に対応させて係止部材26,27に設けられたカシメ用孔部48とを有して、後付けが容易な熱カシメ部49などとされている。
なお、取付部46は、係止部材26,27のそれぞれに対して専用に設けるようにしても良いが、この場合には、共用化するようにしている。そして、共用化するために、入側風路部11の上下面で、カシメピン47の位置を奥行方向25に対し被覆材34の厚み分だけズラせて設けるようにすると共に、係止部材26,27の基部26a,27aを、それぞれカシメピン47の位置に合うような長さに予め調整・設定して、その端部などにカシメ用孔部48を形成するようにしている。
或いは、図13〜図16に示すように、二種類の係止部材26,27が、入側風路部11の少なくとも一部と共に、反転配置可能に設けられるようにしても良い。
即ち、入側風路部11を、例えば、内部のルーバー等設置部51よりも奥側の部分で、奥行方向25に分割し、入側風路部11の奥側部分52に対して、二種類の係止部材26,27を着脱などができないように予め組付けるようにし、入側風路部11の手前側部分53は、出側枠部12に一体形成しておくようにする。そして、奥側部分52と手前側部分53との間に、連結可能な連結部54を設けるようにする。即ち、二種類の係止部材26,27が取付けられた入側風路部11の奥側部分52と、出側枠部12に一体化された入側風路部11の手前側部分53とは、インストルメントパネル1が通常仕様か貼着仕様かが分かった段階で連結できるように、別部品として提供される(二部品構成)。但し、これらは、予め連結した状態に組付けておいて、組付直すようにしても良い。
この場合、空調グリル部品2については、出側枠部12(手前側部分53を含む)の部分は、連結部54の周辺形状以外は、対称的な形状とする必要はないが、入側風路部11の奥側部分52については、対称的に設けておく必要がある。
この場合、連結部54は、その一方(この場合には、手前側部分53の対応する端部とされている)に、他方(この場合には、奥側部分52の対応する端部とされている)に対して摺接状態で内嵌可能なインロー式嵌合部55を形成したものとしている。そして、このインロー式嵌合部55に係止用爪部56を設けると共に、連結部54の他方の対応する位置に、係止用爪部56が係止可能な係止孔部57を設けるようにしている。なお、奥側部分52と手前側部分53とは、連結状態で、その外周面がほぼ面一となるように設定するのが好ましい。
次に、この実施例の作用について説明する。
インストルメントパネル1のグリル部品取付部3に対する空調グリル部品2の取付けは、グリル部品取付部3に対し、空調グリル部品2を、手前側から奥方へ向け、当面部19に当たるまで挿入し、空調グリル部品2とグリル部品取付部3との間に設けられ係止固定部21を係止・固定させることによって行われる。
この際、図1〜図4に示すように、被覆材34が貼着されていないインストルメントパネル1の場合には、枠部用凹部15の底壁部16が、出側枠部12の裏面に対する当面部19となる。
そして、グリル部品取付部3に対し、空調グリル部品2が、係止固定部21の被係止部22と係止部23とによって、係止保持される。
即ち、係止部23における第一の係止部材26を、被係止部22における第一の係止面設定部28の通常用第一係止面35に係止させると共に、第二の係止部材27を、第二の係止面設定部29の通常用第二係止面37に係止させるようにする。
以上は、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着しない通常仕様の場合である。
これに対し、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着する貼着仕様の場合には、図5、図6に示すように、インストルメントパネル1の一般部分や枠部用凹部15などに被覆材34を貼着する。すると、枠部用凹部15の底壁部16の当面部19の位置が、被覆材34の厚み分だけ手前側に変位することになる。
そこで、被覆材34が貼着されていない場合と同じ空調グリル部品2を、(この場合には、上下方向に対し)反転させてグリル部品取付部3に取付けるようにする。
すると、係止部23における第一の係止部材26が、被係止部22における貼着用第一係止面38に係止されると共に、第二の係止部材27が、第二の係止面設定部29の貼着用第二係止面36に係止されるようになる。
これにより、同じ空調グリル部品2を支障なく取付けることが可能となる。なお、図7、図8に示すように、出側枠部12の表面に、シャットダイヤル45が設けられている場合には、(上下方向に)反転させると共に、更に、左右を逆にして取付けるようにすれば、シャットダイヤル45の位置を同じに保つことが可能となる。
また、図9〜図11の場合には、通常仕様の場合と貼着仕様の場合とに合わせて、第一の係止部材26と第二の係止部材27とを、入側風路部11に対して、選択的に取付けるようにすれば良い。
更に、図12〜図16の場合には、通常仕様の場合と貼着仕様の場合とに合わせて、第一の係止部材26と第二の係止部材27とを、入側風路部11の少なくとも一部と共に、反転配置させるようにすれば良い。
このように、この実施例によれば、インストルメントパネル1に、空調グリル部品2を取付可能なグリル部品取付部3が設けられ、空調グリル部品2が、入側風路部11と、入側風路部11に対して張出す出側枠部12とを有し、グリル部品取付部3が、入側風路部11を挿通配置可能な貫通穴部14と、出側枠部12を収容配置可能な枠部用凹部15とを備え、枠部用凹部15の底壁部16に、空調グリル部品2に対する当面部19が設定され、貫通穴部14の奥方と入側風路部11との間に、空調グリル部品2を係止保持可能な被係止部22と係止部23とを有する空調グリル部品2取付構造において、係止部23が、入側風路部11に対称的に備えられると共に、奥行方向25に対する係止位置(a,bおよびa’,b’)と、係止用張出代(c,d)とが、共に異なる二種類の係止部材26,27を有し、被係止部22が、貫通穴部14の奥方に、二種類の係止部材26,27と対応する二箇所の係止面設定部28,29を備え、第一の係止面設定部28が、通常仕様の場合に、第一の係止部材26と対応する通常用第一係止面35と、インストルメントパネル1の表面18に被覆材34を貼着する貼着仕様の場合に、第二の係止部材27と対応する貼着用第二係止面36とを二段に有すると共に、第二の係止面設定部29が、通常仕様の場合に、第二の係止部材27と対応する通常用第二係止面37と、貼着仕様の場合に、第一の係止部材26と対応する貼着用第一係止面38とを二段に有することにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、被覆材34の貼着の有無に拘らず、同じインストルメントパネル1と空調グリル部品2とが、二種類の係止部材26,27を使い分けるだけでそのまま使用可能となるので、被覆材34の貼着の有無による仕様上の造り分けが必要なくなり、コストや手間を抑えることができる。これによって、発泡型を変えたり、厚さ寸法の異なる表皮材6を使用したり、表皮材6を削って厚味を変えたり、大きさの異なる空調グリル部品2を使用したりするなどの必要をなくすことができる。
また、図9〜図11に示すように、二種類の係止部材26,27が、入側風路部11に対して、選択的に取付可能に設けられたことにより、係止部材26,27を相互に付替えるだけで、空調グリル部品2全体を反転取付けすることなく、被覆材34の貼着の有無に対応することができる。
そして、図12〜図16に示すように、二種類の係止部材26,27が、入側風路部11の少なくとも一部と共に、反転配置可能に設けられたことにより、入側風路部11の少なくとも一部を反転させて係止部材26,27を入替えるだけで、空調グリル部品2全体を反転取付けすることなく、被覆材34の貼着の有無に対応することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる空調グリル部品取付構造を手前側から見た図である。 図1の縦断面図である。 図2の被係止部を裏面側から見た斜視図である。 図3を裏面側から見た図である。 被覆材を貼着した場合の図1と同様の図である。 図1の縦断面図である。 シャットダイヤルを有する変形例を示す図2と同様の図である。 シャットダイヤルを有する変形例を示す図5と同様の図である。 二種類の係止部材を選択的に取付可能とした変形例を示す空調グリル部品の側面図である。 図9の部分拡大図である。 図9の空調グリル部品を取付けた空調グリル部品取付構造における入側風路部の上面部分の横断面図である。 図9の空調グリル部品を取付けた空調グリル部品取付構造における入側風路部の下面部分の横断面図である。 二種類の係止部材を入側風路部の少なくとも一部と共に反転配置可能とした変形例を示す空調グリル部品の縦断面図である。 図13の部分拡大図である。 図13の空調グリル部品を取付けた空調グリル部品取付構造における図11と同様の図である。 図13の空調グリル部品を取付けた空調グリル部品取付構造における図12と同様の図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
2 空調グリル部品
3 グリル部品取付部
11 入側風路部
12 出側枠部
14 貫通穴部
15 枠部用凹部
16 底壁部
18 表面
19 当面部
22 被係止部
23 係止部
25 奥行方向
26 (第一の)係止部材
27 (第二の)係止部材
28 (第一の)係止面設定部
29 (第二の)係止面設定部
34 被覆材
35 通常用第一係止面
36 貼着用第二係止面
37 通常用第二係止面
38 貼着用第一係止面

Claims (3)

  1. インストルメントパネルに、空調グリル部品を取付可能なグリル部品取付部が設けられ、
    空調グリル部品が、入側風路部と、該入側風路部に対して張出す出側枠部とを有し、
    グリル部品取付部が、入側風路部を挿通配置可能な貫通穴部と、出側枠部を収容配置可能な枠部用凹部とを備え、
    枠部用凹部の底壁部に、空調グリル部品に対する当面部が設定され、
    貫通穴部の奥方と入側風路部との間に、空調グリル部品を係止保持可能な被係止部と係止部とを有する空調グリル部品取付構造において、
    係止部が、入側風路部に対称的に備えられると共に、奥行方向に対する係止位置と、係止用張出代とが、共に異なる二種類の係止部材を有し、
    被係止部が、貫通穴部の奥方に、二種類の係止部材と対応する二箇所の係止面設定部を備え、
    第一の係止面設定部が、通常仕様の場合に、第一の係止部材と対応する通常用第一係止面と、インストルメントパネルの表面に被覆材を貼着する貼着仕様の場合に、第二の係止部材と対応する貼着用第二係止面とを二段に有すると共に、
    第二の係止面設定部が、通常仕様の場合に、第二の係止部材と対応する通常用第二係止面と、貼着仕様の場合に、第一の係止部材と対応する貼着用第一係止面とを二段に有することを特徴とする空調グリル部品取付構造。
  2. 二種類の係止部材が、入側風路部に対して、選択的に取付可能に設けられたことを特徴とする請求項1記載の空調グリル部品取付構造。
  3. 二種類の係止部材が、入側風路部の少なくとも一部と共に、反転配置可能に設けられたことを特徴とする請求項1記載の空調グリル部品取付構造。
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