JP2010094780A - 織物ワイパおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁気記録媒体の垂直磁気記録層もしくはトップコート層をワイピングする織物クロスにおいて、タテ糸もしくはヨコ糸にポリエステルマルチフィラメントを用い、相反する側にポリエステルおよびポリアミドからなる割繊糸を用い、かつ少なくとも割繊糸に艶消剤を含まないことを特徴とする織物ワイパ。
【選択図】図1
Description
(1) 磁気記録媒体の垂直磁気記録層もしくはトップコート層をワイピングする織物ワイパにおいて、タテ糸もしくはヨコ糸にポリエステル系マルチフィラメントを用い、相反する側にポリエステルおよびポリアミドからなる割繊糸を用い、かつ少なくとも割繊糸に艶消剤を含まないことを特徴とする織物ワイパ。
(2) 該織物表面において割繊糸とポリエステルマルチフィラメントのカバー比率が6:4から9.5:0.5であることを特徴とする上記(1)に記載の織物ワイパ。
(3) 該ポリエステルおよびポリアミドからなる割繊糸が仮撚加工されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の織物ワイパ。
(4) 直径が0.5μm以上の気中パーティクル数について、IES-RP-CC003-87-T規準のタンブラー法に準じ該織物ワイパ10枚を各1回ずつ計測して最大値、最小値を除外してN数8としての平均値が100以下であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の織物ワイパ。
(5) 織物ワイパの染色加工工程において、染色設備に供給される水の一部もしくは全てを純水とし、かつ染色された後、純水により洗浄することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の織物ワイパの製造方法。
A:織物のタテ糸密度(本/2.54cm)
B:織物のヨコ糸密度(本/2.54cm)
DA:タテ糸の総繊度(dtex)
DB:ヨコ糸の総繊度(dtex)
タテ糸とヨコ糸の密度バランスは織物表面において割繊糸とポリエステルマルチフィラメントのカバー比率が6:4から9.5:0.5となるよう使用する繊維の繊度や形態により決定すればよい。
(1) 電子顕微鏡や実体顕微鏡にて適当な倍率でワイパ表面の写真撮影を実施。
(2) 一定面積内で割繊糸、ポリエステルフィラメントそれぞれの面積を測定し、おのおのの面積を合算(割繊糸、ポリエステルフィラメントがそれぞれ5本程度入る面積が好ましい)
(3) 割繊糸、ポリエステルフィラメントの面積比率を算出
本発明に用いる割繊糸は特に規定が無く、KBセーレン株式会社“ベリーマ”、東レ株式会社“ピセーム”、クラレ株式会社“ランプ”、エヌアイ帝人商事株式会社“ミクロスター”等として公知のもの等、ポリアミドとポリエステルによる割繊糸を用いればよい。図3〜図5に例を示すように、2成分の複合方法は多層型にする事が好ましく、特に多重並列型や放射型が極細糸を得る上で好ましい。
〔ワイプ評価方法〕
ハードディスク用アルミ基板を用い、その基板の回転数300rpm、ワイプ用織物テープの移動速度2cm/分とし、30秒間ワイプ加工を行い、その加工後のディスク基板のスクラッチの有無を調べた。
直径が0.5μm以上の気中パーティクル数について、IES-RP-CC003-87-T規準のタンブラー法に準じ得られた織物ワイパの10個所を1回ずつ計測して最大値、最小値を除外してN数8としての平均値とした。
[実施例1]
東レ株式会社の“ピセーム”(ポリエステルからなる星形繊維と、その周囲にあるくぼみ部分がポリアミドからなる三角繊維とからなる割繊糸。)56T−18F(艶消し剤なし)をヨコ糸に、56T−18Fのポリエステルマルチフィラメントをタテ糸とし、4/1バックツイルの生機を準備した。得られた生機をソフサー/ネット式連続乾燥機にてリラックス・精練後、テンターにて中間セットを施し、液流減量・洗浄を行った後、テンターにて仕上げセットを行い、151×190本/2.54cmの織物を得た。その織物を純水(3MΩ・cm)にて洗浄し、パーティクル評価用に超音波カットにて25cm四方のワイパを得た。またワイピング評価用に25ミリ幅にスリットしたテープを作成した。織物のワイプ性能、パーティクル数を表1に示した。
[実施例2]
東レ株式会社“ピセーム”56T−18F(艶消し剤なし)を双糸にてピン仮よりを施し、112T−36Fの仮撚加工糸を得た。同仮撚糸をヨコ糸とし、実施例1と同様のタテ糸とし、生機を作成した。その後同様に加工を行い、151×130本/2.54cmの織物を得た。その織物を純水にて洗浄し、パーティクル評価用に超音波カットにて25cm四方のワイパを得た。またワイピング評価用に25ミリ幅にスリットしたテープを作成した。織物のワイプ性能、パーティクル数を表1に示した。
[実施例3]
東レ株式会社“ピセーム”56T−18F(艶消し剤なし)を双糸にてピン仮よりを施し、112T−36Fの仮撚加工糸を得た。同仮撚糸をタテ糸とし、56T−18Fのポリエステルマルチフィラメントをヨコ糸として、5枚サテン(タテ2飛び)の生機を作成した。同生機をソフサー/SSDにてリラックス・精練後、テンターにて中間セットを施し、液流減量・洗浄を行った後、テンターにて仕上げセットを行い、158×150本/2.54cmの織物を得た。その織物を純水にて洗浄し、パーティクル評価用に超音波カットにて25cm四方のワイパを得た。またワイピング評価用に25ミリ幅にスリットしたテープを作成した。織物のワイプ性能、パーティクル数を表1に示した。
[比較例1]
東レ株式会社“UTS”(海島複合による溶出分割タイプの超極細ポリエステル糸)タテ糸にポリエステルマルチフィラメント糸56T−18Fを用い、またヨコ糸に海島型繊維東レ株式会社“UTS”135T−18Fをウーリー仮撚加工した捲縮糸を2本引き揃えてヨコ打ち込みし、5枚バックサテン(朱子織)に製織した。次いで精練したのち、水酸化ナトリウム30重量%存在下に80℃、30分間アルカリ処理して海島型繊維の海成分を除去した。海成分除去後の海島型繊維は70本のポリエステル極細フィラメント繊維からなる単糸繊度0.08dtex(0.07デニール)になった。
[比較例2]
東レ株式会社の“ピセーム”のポリアミド成分に酸化チタンTiO2を0.25wt%含有させたポリマに変更した56T−18Fをヨコ糸に、56T−18Fのポリエステルマルチフィラメントをタテ糸とし、4/1バックツイルの生機を準備し、ソフサー/SSDにてリラックス・精練後、テンターにて中間セットを施し、液流減量・洗浄を行った後、テンターにて仕上げセットを行い、151×190本/2.54cmの織物を得た。その織物を純水にて洗浄し、パーティクル評価用に超音波カットにて25cm四方のワイパを得た。またワイピング評価用に25ミリ幅にスリットしたテープを作成した。織物のワイプ性能、パーティクル数を表1に示した。
2ワイプ用織物
Claims (5)
- 磁気記録媒体の垂直磁気記録層もしくはトップコート層をワイピングする織物ワイパにおいて、タテ糸もしくはヨコ糸にポリエステル系マルチフィラメントを用い、相反する側にポリエステルおよびポリアミドからなる割繊糸を用い、かつ少なくとも割繊糸に艶消剤を含まないことを特徴とする織物ワイパ。
- 該織物表面において割繊糸とポリエステルマルチフィラメントのカバー比率が6:4から9.5:0.5であることを特徴とする請求項1に記載の織物ワイパ。
- 該ポリエステルおよびポリアミドからなる割繊糸が仮撚加工されていることを特徴とする請求項1または2に記載の織物ワイパ。
- 直径が0.5μm以上の気中パーティクル数について、IES-RP-CC003-87-T規準のタンブラー法に準じ該織物ワイパの任意の10個所を1回ずつ計測して最大値、最小値を除外してN数8としての平均値が100以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の織物ワイパ。
- 織物ワイパの染色加工工程において、染色設備に供給される水の一部もしくは全てを純水とし、かつ染色された後、純水により洗浄することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の織物ワイパの製造方法。
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