JP2010093685A - 電子メッセージに対するアクセスを管理する装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】IVR40で、音声応答部41がメッセージを受け付け、音声認識部42がメッセージを音声認識してテキスト化し、メッセージ管理装置50で、言語解析部57がテキストからメッセージの話者及び案件を特定し、DB管理部55がメッセージと話者及び案件で定まる代理人との対応を記憶する。それから一定時間後にメッセージが未開封であれば、IVR40で、ダイヤルアウト部43が代理人に電話し、音声応答部41が代理人の音声を受け付け、声紋認証装置60で、音声解析部66が音声の特徴を解析し、DB管理部65が音声の特徴がテンプレートに類似すると判断すると、メッセージ管理装置50で、DB管理部55がメッセージを読み出して代理人に出力する。
【選択図】図2
Description
ところが、あるユーザに送られたメッセージは、基本的にそのユーザしか確認できないため、そのユーザが確認しない限り確認されることない。従って、重要なメッセージが送られた場合に、そのユーザが確認しないことにより、業務に支障が出る可能性がある。
また、確認されたメッセージは、通常、所定の時点で削除されるが、確認されないメッセージは削除されずに蓄積されてしまう。その結果、重要なメッセージを保存しようとしても、容量不足で保存できないことが考えられる。
特許文献1では、受信者と送信者のメールアドレスの組み合わせにより未開封電子メールを管理し、予め設定された条件(送信元、経過時間)を満たす未開封電子メールが存在する場合に、電話、FAX等、予め指定した手段でメール受信者に通知し、それでも未開封のままであればメール送信元に通知している。
特許文献2では、1つの宛名に登録されている複数のメールアドレスのうちどのメールアドレスに電子メールを送信するのかといった送信条件として優先度を設定し、1つの宛名に対して電子メールを送信する際、この優先度の設定に従って該当するメールアドレスに、予め設定された一定時間内に開封通知が返信されるまで順次電子メールを送信し、いずれからも開封通知が返信されてこなかった場合には、送信した全ての電子メールが未開封であることをユーザに通知している。
しかしながら、特許文献1、2のように、メッセージが未開封である旨を、メッセージの発信者に通知した場合、発信者は、メッセージの確認を宛先人に依頼するしかない。その結果、宛先人が長期不在等であれば、メッセージは確認されないままとなってしまう。
また、特許文献1のように、メッセージが未開封である旨を、メッセージの宛先人に通知した場合も、宛先人が長期不在等であれば、メッセージは確認されないままとなる。
即ち、メッセージの宛先人がメッセージにアクセスして確認しない限り、メッセージは確認されないままになってしまうという問題点があった。例えば、重要なメッセージを残したのに、未確認のまま長期間保存されてしまうことがあった。
図1は、このようなコンピュータシステムの全体構成例を示した図である。
図示するように、このコンピュータシステムは、電話機10a〜10fと、公衆網20と、PBX(Private Branch eXchange)30と、IVR(Interactive Voice Response)40と、メッセージ管理装置50と、声紋認証装置60とを含んでいる。
PBX30は、構内交換機である。即ち、企業等において、内線電話機である電話機10どうしの接続や、公衆網20への接続を行う。また、電話機10から入力された音声をデジタル化した音声データからなるメッセージとしてIVR40に出力する。
メッセージ管理装置50は、電話機10から入力されたメッセージをメッセージボックスに登録して管理し、管理しているメッセージを電話機10で再生するために読み出して出力する。
声紋認証装置60は、メッセージ管理装置50で管理されるメッセージを電話機10で再生する場合に、その電話機10でのメッセージの聴取者が正当であるかをその聴取者の声紋を用いて認証する。
図2は、IVR40、メッセージ管理装置50、声紋認証装置60の機能構成例を示したブロック図である。
まず、IVR40の機能構成について説明する。
図示するように、IVR40は、音声応答部41と、音声認識部42と、ダイヤルアウト部43とを備える。
音声認識部42は、音声応答部41から入力されたメッセージをリアルタイムで認識し、テキスト化する。本実施の形態では、電子メッセージを構成する音声データを音声認識する音声認識部の一例として、音声認識部42を設けている。
ダイヤルアウト部43は、PBX30にダイヤル情報を送信して、指定された電話番号に電話をかけるように指示する。本実施の形態では、電子メッセージを通知する通知部の一例として、ダイヤルアウト部43を設けている。
図示するように、メッセージ管理装置50は、メッセージ記憶部51と、代理人情報記憶部52と、データベース(DB)管理部55と、言語解析部57とを備える。
代理人情報記憶部52は、話者と、案件と、その話者によるその案件に関するメッセージの確認を依頼する代理人とを対応付けた代理人情報を記憶する。
言語解析部57は、IVR40の音声認識部42による音声認識の結果として得られたテキストを解析して、メッセージの話者及び案件を特定する。本実施の形態では、電子メッセージの発信者を特定する特定部の一例として、また、電子メッセージからその主題を表すキーワードを抽出する抽出部の一例として、言語解析部57を設けている。
図示するように、声紋認証装置60は、テンプレート情報記憶部61と、データベース(DB)管理部65と、音声解析部66とを備える。
DB管理部65は、テンプレート情報記憶部61を管理する。例えば、IVR40から入力された代理人を特定する情報に基づいて、対応するテンプレートを読み出す。
音声解析部66は、IVR40の音声認識部42により認識された音声の特徴を解析する。
図3は、このようなメッセージ情報の一例を示した図である。
図示するように、メッセージ情報は、ボックスIDとメッセージと転送希望の有無と待機時間とユーザIDと開封状況とを対応付けたものとなっている。
ボックスIDは、メッセージボックスを一意に識別する識別情報であり、図では、「BOX#」と表記している。また、転送希望の有無としては「YES」が設定されているが、これは代理人による確認を希望することを意味する。代理人による確認を希望しない場合には「NO」が設定される。更に、「待機時間」としては、メッセージが未開封だった場合に代理人に確認を依頼するまでの時間が分を単位として設定される。例えば、図のように「120」が設定されている場合、メッセージが登録されてから120分経過しても未開封だった場合に、そのメッセージの確認が代理人に依頼される。また、ユーザIDは、ユーザを一意に識別する識別情報であるが、ここでは、メッセージの確認を依頼する代理人を特定する情報として設定されている。図では、ユーザIDとして「U1」が設定されており、メッセージの確認は、ユーザID「U1」を有する代理人に依頼されることになる。更に、開封状況としては「CLOSE」が設定されているが、これはメッセージが未開封であることを意味する。メッセージが開封されると開封状況は「OPEN」に書き換えられる。
図4は、このような代理人情報の一例を示した図である。
図示するように、代理人情報は、話者と案件とユーザIDとを対応付けたものになっている。
話者としては、話者の名前が設定される。また、案件としては、メッセージが何について話されているものであるかを示す情報が設定される。例えば業務上のメッセージであれば、プロジェクトや製品等が案件に該当する。更に、ユーザIDとしては、対応する話者の対応する案件に関するメッセージの確認を依頼する代理人のユーザIDが設定される。図では、例えば話者が「PPP」の場合、メッセージが案件「XI」に関連するものであれば、その確認をユーザID「U1」の代理人に依頼し、メッセージが案件「X2」に関連するものであれば、その確認をユーザID「U2」の代理人に依頼し、メッセージが案件「X3」に関連するものであれば、その確認をユーザID「U3」の代理人に依頼することが設定されている。
図5は、このようなテンプレート情報の一例を示した図である。
図示するように、テンプレート情報は、ユーザIDとボックスIDと名前とテンプレートとを対応付けたものになっている。
既述の通り、ユーザIDは、ユーザを一意に識別する識別情報であり、ボックスIDは、メッセージボックスを一意に識別する識別情報である。但し、全てのユーザがメッセージボックスを持っているとは限らないので、メッセージボックスを持たないユーザに対してはボックスIDを登録しなくてもよい。名前としては、対応するユーザIDを有するユーザの名前が設定される。テンプレートは、対応するユーザIDを有するユーザの声の特徴が認証のための参照データとして登録されたものである。図では、テンプレートを「T1」、「T2」、「T3」といった単純な記号で示しているが、実際は、多くのパラメータ値の集合が設定される。或いは、このようなパラメータ値の集合が記憶された記憶領域に対するポインタが設定されてもよい。
図6は、このときのIVR40及びメッセージ管理装置50の動作例を示したフローチャートである。
IVR40では、まず、音声応答部41が、メッセージを受け付ける(ステップ401)。具体的には、メッセージの入力を促す機械音声を出力し、これに応じてユーザがメッセージを発話すると、そのメッセージを受け付ける。例えば、ユーザが「今日のミーティングは明日に変更です。」とのメッセージを発話すると、そのメッセージを受け付ける。そして、このメッセージは、メッセージ管理装置50のDB管理部55へ出力されると共に、音声認識部42へも出力される。
次に、音声応答部41は、転送希望の有無を受け付ける(ステップ402)。具体的には、転送希望の有無の入力を促す機械音声を出力し、これに応じてユーザが転送を希望するかどうかをダイヤル操作で入力すると、入力された情報を受け付ける。例えば、音声応答部41は、「メッセージの未開封時、ユーザ指定代理人への転送を希望する場合は『1』を、切断する場合は『2』を押して下さい。」という機械音声を出力し、ユーザが「1」を押すと、そのダイヤル操作の情報を受け付ける。そして、この転送希望の有無は、メッセージ管理装置50のDB管理部55へ出力される。
その結果、転送を希望する旨の入力があったと判定すると、音声応答部41は、待機時間を受け付ける(ステップ404)。具体的には、待機時間の入力を促す機械音声を出力し、これに応じてユーザが待機時間をダイヤル操作で入力すると、入力された待機時間を受け付ける。例えば、音声応答部41は、「未開封の場合に代理人に確認を依頼するまでの待機時間を分で入力して下さい。」という機械音声を出力し、ユーザが「1」、「2」、「0」と押すと、そのダイヤル操作の情報を受け付ける。そして、この待機時間は、メッセージ管理装置50のDB管理部55へ出力される。
ここで、テキストを解析して話者及び案件を特定する方法としては、例えば、次のような方法がある。
まず、話者を特定する方法としては、話者の前後に発言される可能性の高い語句を手がかりとする方法がある。例えば、「○○会社の」、「○○部の」等が来れば、その直後を話者と判定し、「こんにちは」、「お世話になります」等が来れば、その直前又は直後を話者と判定する、といった方法である。
また、案件を特定する方法としては、案件を表すキーワードを手がかりとする方法がある。例えば、予めこのようなキーワードを登録しておき、登録されたキーワードのうち最も出現回数の多かったものが表す案件を、メッセージが表す案件と判定する、といった方法である。
図7は、このときのIVR40、メッセージ管理装置50、声紋認証装置60の動作例を示したフローチャートである。
メッセージ管理装置50では、まず、DB管理部55が、代理人による確認を希望し、確認依頼時刻が到来し、未開封のメッセージが登録されたメッセージボックスを特定する(ステップ421)。具体的には、メッセージ記憶部51に記憶されたメッセージ情報を定期的に監視し、転送希望が「YES」で、メッセージが登録された時刻に待機時間を加えた時刻よりも現在時刻が後で、開封状況が「CLOSE」のままになっているメッセージ情報がないかを判断する。そして、そのようなメッセージ情報があれば、そのメッセージ情報からボックスIDを取り出す。
そして、そのユーザIDと、そのユーザIDに対して事前に設定されている電話番号とをIVR40のダイヤルアウト部43に伝え、その電話番号に電話がかかるようにダイヤルアウト部43に指示する(ステップ423)。その際、ダイヤルアウト部43は、ユーザIDを音声応答部41に伝えておく。
次に、DB管理部65は、代理人の声について声紋認証を行う(ステップ426)。具体的には、テンプレート情報記憶部61に記憶されたテンプレート情報において、音声応答部41から入力されたユーザIDに対応付けられているテンプレートと、音声解析部66から入力された音声の特徴とを比較する。
その結果、メッセージの確認を希望していると判定した場合、DB管理部55は、ステップ421で特定したメッセージボックスに登録されているメッセージを取り出してIVR40の音声応答部41に渡し、音声応答部41がメッセージを出力する(ステップ430)。また、このとき、DB管理部55は、メッセージ記憶部51においてその取り出したメッセージに対応する開封状況を「CLOSE」から「OPEN」に書き換える(ステップ431)。
尚、本実施の形態において、開封、未開封、代理人確認済等の状況をメッセージ登録者に伝えるようにしてもよい。
また、上記では、未開封メッセージがあることを代理人に電話で伝えたが、電子メールのようなテキスト化されたメッセージで伝えるようにしてもよい。
更に、未開封メッセージがあることを示すメッセージを代理人に発信した際に代理人が不在であった場合には、同じメッセージを再度発信するようにしてもよい。
更にまた、声紋認証に用いるテンプレートを更新することで、より精密な話者特定を実現してもよい。
また、本実施の形態では、代理人にメッセージを通知するのに先立ち、代理人の認証を行うようにした。これにより、正当な代理人以外の者によってメッセージが確認されることを防止できるようになった。
Claims (13)
- 電子メッセージに対するアクセスを管理する装置であって、
前記電子メッセージを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記電子メッセージの発信者を特定する特定部と、
前記受付部が受け付けた前記電子メッセージから、当該電子メッセージの主題を表すキーワードを抽出する抽出部と、
前記特定部により特定された前記発信者に対して予め定められ、かつ、前記抽出部により抽出された前記キーワードに対して予め定められたユーザを、前記電子メッセージが当該電子メッセージの宛先人によりアクセスされない場合に当該宛先人に代えて当該電子メッセージにアクセスさせる代理人として決定する決定部と
を備えた、装置。 - 前記受付部が受け付けた前記電子メッセージを構成する音声データを音声認識する音声認識部を更に備え、
前記抽出部は、前記音声認識部による音声認識の結果として得られたテキストデータから、前記キーワードを抽出する、請求項1の装置。 - 前記特定部は、前記音声認識部による音声認識の結果として得られたテキストデータに基づいて、前記発信者を特定する、請求項2の装置。
- 前記特定部は、前記電子メッセージを発信した機器に関する情報に基づいて、前記発信者を特定する、請求項2の装置。
- 前記特定部は、前記電子メッセージを構成する音声データの声紋に基づいて、前記発信者を特定する、請求項2の装置。
- 予め定められた時間が経過するまで、前記電子メッセージが当該電子メッセージの宛先人によりアクセスされていないことを条件の一つとして、前記決定部により決定された前記代理人に対して予め定められた機器に前記電子メッセージを通知する通知部を更に備えた、請求項1の装置。
- 前記通知部は、前記代理人により前記機器に入力される情報による認証が成功したことを条件の一つとして、当該機器に前記電子メッセージを通知する、請求項6の装置。
- 前記機器に入力される情報は、音声で入力される情報であり、
前記認証は、前記音声の声紋による認証である、請求項7の装置。 - 音声メッセージに対するアクセスを管理する装置であって、
前記音声メッセージを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記音声メッセージを音声認識する音声認識部と、
前記音声認識部による音声認識の結果として得られたテキストデータに基づいて、前記音声メッセージの発信者を特定する特定部と、
前記音声認識部による音声認識の結果として得られたテキストデータから、当該音声メッセージの主題を表すキーワードを抽出する抽出部と、
前記特定部により特定された前記発信者に対して予め定められ、かつ、前記抽出部により抽出された前記キーワードに対して予め定められたユーザを、前記音声メッセージが当該音声メッセージの宛先人によりアクセスされない場合に当該宛先人に代えて当該音声メッセージにアクセスさせる代理人として決定する決定部と、
予め定められた時間が経過するまで、前記音声メッセージが前記宛先人によりアクセスされない場合に、前記決定部により決定された前記代理人に対して予め定められた機器に当該音声メッセージへのアクセスを依頼する依頼メッセージを通知し、当該代理人により当該機器に入力される音声の声紋による認証が成功した場合に、当該機器に当該音声メッセージを通知する通知部と
を備えた、装置。 - 電子メッセージに対するアクセスを管理する方法であって、
前記電子メッセージを受け付けるステップと、
受け付けた前記電子メッセージの発信者を特定するステップと、
受け付けた前記電子メッセージから、当該電子メッセージの主題を表すキーワードを抽出するステップと、
特定された前記発信者に対して予め定められ、かつ、抽出された前記キーワードに対して予め定められたユーザを、前記電子メッセージが当該電子メッセージの宛先人によりアクセスされない場合に当該宛先人に代えて当該電子メッセージにアクセスさせる代理人として決定するステップと
を含む、方法。 - 受け付けた前記電子メッセージを構成する音声データを音声認識するステップを更に含み、
前記発信者を特定するステップでは、音声認識の結果として得られたテキストデータに基づいて、当該発信者を特定し、
前記キーワードを抽出するステップでは、音声認識の結果として得られたテキストデータから、当該キーワードを抽出する、請求項10の方法。 - 電子メッセージに対するアクセスを管理する装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記電子メッセージを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記電子メッセージの発信者を特定する特定部と、
前記受付部が受け付けた前記電子メッセージから、当該電子メッセージの主題を表すキーワードを抽出する抽出部と、
前記特定部により特定された前記発信者に対して予め定められ、かつ、前記抽出部により抽出された前記キーワードに対して予め定められたユーザを、前記電子メッセージが当該電子メッセージの宛先人によりアクセスされない場合に当該宛先人に代えて当該電子メッセージにアクセスさせる代理人として決定する決定部と
して機能させる、プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記受付部が受け付けた前記電子メッセージを構成する音声データを音声認識する音声認識部として更に機能させ、
前記特定部は、前記音声認識部による音声認識の結果として得られたテキストデータに基づいて、前記発信者を特定し、
前記抽出部は、前記音声認識部による音声認識の結果として得られたテキストデータから、前記キーワードを抽出する、請求項12のプログラム。
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