JP2010091631A - 画像形成装置 - Google Patents

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康夫 塩川
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Abstract

【課題】定着部への紙進入ガイド方法を工夫して、用紙の進入時の用紙のシワの発生を防止できるようにすると共に、用紙の進入後の画像擦れを防止できるようにする。
【解決手段】各々回転軸を有した定着ローラ71及び加圧ローラ72で画像面が未定着である用紙を挟み込んで加熱加圧して当該用紙を定着する定着ニップ部73と、ガイド板76を有して定着ニップ部73の上流側に設けられ、用紙を案内する紙定着進入ガイド部74とを備える。紙定着進入ガイド部74にはソレノイド駆動部75が設けられ、ニップラインLnを斜めに横切るようにガイド板76を往復駆動する。ソレノイド駆動部75は、紙定着進入前、ガイド板76の先端AをニップラインLnを越える位置に移動し、紙定着進入後、ガイド板76の先端AをニップラインLn以下となる位置に移動する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、各々回転軸を有した一対のローラで画像面が未定着である用紙を挟み込んで加熱加圧し当該用紙を定着するプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等に適用して好適な画像形成装置に関するものである。
従来から、用紙上の未定着画像を一対のローラで加熱加圧して定着するプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等の画像形成装置が使用されている。この種の画像形成装置によれば、例えば、モノクロ画像を再現する場合に、ライン状にレーザ光源を配置し、感光体ドラムにライン単位に一括露光するLPH(LED Print Head)ユニットを備え、黒(BK)色のトナー画像を感光体ドラム上に形成し、この感光体ドラム上のBK色のトナー像を所望の用紙に転写され、その後、定着処理されて排出される。
この種の定着処理がなされる画像形成装置に関連して特許文献1には定着装置が開示されている。この定着装置によれば、画像面に未定着の画像が形成されている用紙を定着する場合に定着ローラ、加圧ローラ及びガイド部材が備えられる。この定着装置で定着ローラと加圧ローラとのニップを通して加熱加圧し、画像の定着を行う場合に、ガイド部材は、ニップから用紙搬送方向に延在する線分をニップラインとしたとき、このニップラインから離れた一方のローラ側の位置に固定され、用紙を搬送ガイドする。ガイド部材は、定着ローラと加圧ローラとにおける用紙の画像形成面と対向するローラから離し、かつ、用紙の先端が画像形成面と反対側のローラに当接するように、ニップ近傍まで延出するようになされる。
このようにガイド部材を制御すると、加圧ローラに摺れることによって発生した画像の乱れを防止できると共に、カールが付いている用紙がニップに入ってカールの反転を生じても、用紙が自由に動くことができる空間を確保できることから、用紙にしわがよらないというものである。ただし、受けを拡げると、紙がバタついて定着に進入する(紙が不安定な姿勢で定着に入る)と、シワが発生する。
特開2000−259020号公報 (第3頁 図1)
ところで、ガイド部材を有する定着装置を実装した画像形成装置によれば、定着通過時、次のような問題がある。特許文献1に見られるような定着装置において、ニップラインから離れた一方の加圧ローラ側の位置にガイド部材が固定され、用紙を搬送ガイドする構成が採られる。この構成によれば、ガイド部材により用紙の受け入れ領域が広くなされることから、シワの発生を防止できるようになる。しかし、バタついた紙に対してはシワが発生する。一般的には、定着ローラ側にガイド部材を固定し、定着進入時に、紙姿勢を矯正する。
画像擦れ現象は、定着進入前、画像面が定着ローラ側に対向した用紙の先端がコピー開始時は安定して紙が定着部に進入する。しばらく、コピーを継続すると、用紙の一部が定着進入直前に定着ローラに擦れる現象が生じる。原因は、定着装置のローラ幅と、当該定着装置で取り扱い可能な用紙の幅とが同一でない場合に、ニップで用紙が通る部分と、通らない部分が存在するようになる。
この場合、用紙がニップを通らない部分は、その温度が上昇する。この定着ローラの外側の温度が上昇すると、外見上、ニップが膨張し、バランスが崩れた状態に陥る。定着ローラの外側の温度が上昇すると、用紙は外側へ引っ張られる。この外側への引張力は、用紙全体にイレギュラーな腰付けがされることとなる。このイレギュラーな腰付けが定着進入後の定着済み画像に画像擦れ現象となって現れる。この現象は、用紙にハーフトーン系の画像を形成したとき、その定着済み画像を観察すると、一部画像に欠損が生じることで確認される。画像擦れは、中央部が盛り上がって定着ローラに当接したことによるものと考えられている。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、定着部への紙進入ガイド方法を工夫して、用紙の進入時の用紙のシワの発生を防止できるようにすると共に、用紙の進入後の画像擦れを防止できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る画像形成装置は、用紙に画像を形成して画像面が未定着である用紙を出力する画像形成部と、前記画像形成部から出力される前記用紙を定着する定着装置とを備え、前記定着装置は、各々回転軸を有した一対のローラで画像面が未定着である用紙を挟み込んで加熱加圧し未定着画像を定着する定着部と、案内部材を有して前記定着部の紙搬送側に設けられ、前記定着部の上流側に搬送される前記用紙を案内する進入ガイド部とを有し、前記一対のローラの回転軸を結ぶ線分上に存在するニップ点を含み直交する線分をニップラインとしたとき、前記進入ガイド部には、前記ニップラインを斜めに横切るように前記案内部材を往復駆動する駆動部が設けられ、前記駆動部は、用紙の進入前、前記案内部材の先端を前記ニップラインを越える位置に移動し、用紙の進入後、前記案内部材の先端を前記ニップライン以下となる位置に移動することを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、用紙の進入時、定着部から外れた位置のローラ外周面にその先端を当接するように用紙を案内できるので、用紙の進入時の用紙のシワの発生を防止できるようになる。しかも、用紙の進入後、用紙がニップラインに沿って定着部に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点の鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1において、前記ニップ点を原点として前記ニップラインから所定の角度を成して延在する線分を、前記用紙の後端が搬送経路から分離する分離ラインとしたとき、前記駆動部は、用紙の進入後、前記案内部材の先端を前記分離ライン以下となる位置に移動するように当該案内部材を駆動することを特徴とするものである。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項1において、用紙の進入前、前記用紙の先端が画像面と対向する側のローラに当接するように、前記定着部の近傍まで前記案内部材を延出し、用紙の進入後、前記用紙の画像面と対向するローラから前記案内部材を後退するように前記駆動部を制御する制御部を備えることを特徴とするものである。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項3において、前記進入ガイド部に搬送される前記用紙を検知する用紙検知センサを備え、前記制御部は、前記用紙検知センサから得られる紙到達検知時刻に前記案内部材の先端を前記ニップラインを越える位置に移動するように前記駆動部を制御し、前記紙到達検知時刻から所定の時間経過後に前記案内部材の先端を前記分離ライン以下となる位置に移動するように前記駆動部を制御することを特徴とするものである。
請求項5に係る画像形成装置は、請求項4において、前記制御部は、前記用紙の紙厚検知情報と当該用紙の紙厚を判別するための紙厚判別情報とを比較し、前記用紙の紙厚値が前記紙厚判別情報に基づく紙厚値以下となる場合は、前記案内部材の先端を前記ニップラインを越える位置に移動し、前記用紙の紙厚値が前記紙厚判別情報に基づく紙厚値を越える場合は、前記案内部材の先端を前記分離ライン以下となる位置に維持するように前記駆動部を制御することを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、定着部の上流側に設けられて用紙を案内する進入ガイド部には、案内部材を往復駆動する駆動部が設けられ、駆動部は、用紙の進入前、案内部材の先端がニップラインを斜めに横切り、その先端をニップラインを越える位置に移動し、用紙の進入後、案内部材の先端をニップライン以下となる位置に移動するものである。
この構成によって、用紙の進入時、定着部から外れた位置のローラ外周面にその先端を当接するように用紙を案内できるので、用紙の進入時の用紙のシワの発生を防止できるようになる。しかも、用紙の進入後、用紙がニップラインに沿って定着部に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点の鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
請求項2乃至5に係る画像形成装置によれば、用紙の進入後、用紙がニップラインに沿って定着部に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点の鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る画像形成装置について説明をする。図1は本発明の実施形態としての画像形成装置100の全体構成例を示す断面図である。図1に示す画像形成装置100はモノクロ複写機を構成し、装置本体部101、画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF及び大容量の給紙装置LTから構成される。装置本体部101は、定着装置7、画像処理部20、画像形成部80及び用紙搬送部90を有して構成される。用紙搬送部90は給紙トレイ10、第1給紙部11、第2給紙部12、排紙部14、搬送路切換部15、循環再給紙部16及び反転排紙部17から構成されている。
画像形成部80は、像担持体である感光体1、帯電部2、露光装置3、現像装置4、転写部5及びクリーニング部6を有し、用紙搬送部90によって搬送される用紙Pに画像を形成して画像面が未定着である記録済みの用紙Pを定着装置7へ出力する。定着装置7は、画像形成部80から出力される用紙Pを定着する。
自動原稿送り装置DFの原稿台上には原稿dが載置され、原稿dは図示しない給紙部により搬送され、画像読取装置SCの光学系により原稿dの片面又は両面の画像が露光され、イメージセンサCCDにより読み込まれる。イメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部20において、アナログ処理、A/D変換、シェーデインク補正、画像圧縮処理等を行った後、露光装置3に原稿読取データDsc(画像信号)となって送られる。
画像形成部80においては、帯電や、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。例えば、感光体1の表面が帯電部2により帯電され、露光装置3からのレーザ光照射により静電潜像が形成され、現像装置4により静電潜像が顕像化されてトナー像となる。次いで、給紙トレイ10に収容された用紙Pが第1給紙部11から搬送される。用紙Pは、レジストローラから成る第2給紙部12でトナー像との同期がとられて搬送される。その後、用紙Pは、転写部5でトナー像が転写されてから定着装置7により定着される。
定着後の用紙Pは、排紙部14により装置外に排出される。一方、クリーニング部6により感光体1上の転写残のトナーが除去される。なお、両面コピーの場合は、第1面に画像形成された用紙Pは、循環再給紙部16に送り込まれて反転され、再び画像形成部80において第2面に画像形成後、排紙部14により装置外に排出される。反転排紙の場合は、通常の排紙通路から分岐した用紙Pは、反転排紙部17においてスイッチバックして表裏反転された後、排紙部14により装置外に排出される。
なお、給紙装置LTは装置本体部30を有しており、装置本体部30の内部には、用紙昇降部31、左右のスライドガイド部32,33、駆動部34、ファン40、制御ユニット50及び用紙搬送部60が設けられる。給紙装置LTでは、左側のスライドガイド部32と、右側のスライドガイド部33との間に、用紙昇降部31が昇降自在に係合され、この用紙昇降部31上には大量の用紙Pが載置される。用紙昇降部31は制御ユニット50の制御を受けて駆動部34により上昇される。最上部の用紙Pは、用紙繰出し時にファン40によって吹き上げられる。この用紙吹き上げ動作によって、用紙搬送部60が用紙Pを画像形成装置100の第2給紙部12に送り込むようになされる。
続いて、図2を参照して定着装置7の構成例について説明する。図2は、定着装置7の構成例を示す断面図である。図2に示す定着装置7は、定着ローラ71、加圧ローラ72、定着ニップ部73及び紙定着進入ガイド部74を有して構成される。定着ローラ71及び加圧ローラ72は、各々が回転軸を有している。定着ニップ部73は定着部の一例を構成し、定着ローラ71と加圧ローラ72とが当接した部分に構成され、画像面が未定着である用紙Pを挟み込んで加熱加圧し未定着画像を定着するようになされる。
紙定着進入ガイド部74は、案内部材の一例を構成するガイド板76を有して定着ニップ部73の上流側に設けられる。紙定着進入ガイド部74は、定着ニップ部73の上流側に搬送される用紙Pを定着ニップ部73に案内する。ガイド板76は板状を有している。用紙搬送方向の左右の側には用紙ガイド壁部76a,76aが設けられ、用紙ガイド壁部76a,76aの間の距離は、用紙Pの幅と略等しい寸法に設定されている。
ガイド板76は例えば薄板材により構成する。薄板材は左右の用紙ガイド壁部76a,76aに接着して固定する。薄板材は、比較的肉厚の用紙ガイド壁部76a,76aに取り付け、この用紙ガイド壁部76a,76aを装置本体部101内のスライドガイド部材等の支持部に摺動自在に係合する。薄板材には薄膜フィルムを使用する。薄膜フィルムには、ポリイミド樹脂製のフィルムを使用するとよい。もちろん、これに限られることはなく、ガイド板76は、板金で構成され、全体が動作する機構にしてもよい。このガイド板76を定着ローラ71に近づくように移動する。
例えば、図示しない一対のスライドガイド部材により斜め昇降自在にガイド板76を係合する。この例で、一端が装置本体部101に固定され、他端がガイド板76の固定されたスプリングバネ77によって、スライドガイド部材に対してガイド板76が上昇方向に付勢される。
この例で、紙定着進入ガイド部74にはソレノイド駆動部75が設けられる。ソレノイド駆動部75は、ニップラインLnを斜めに横切るようにガイド板76を往復駆動する。ここにニップラインLnとは、定着ローラ71及び加圧ローラ72の回転軸を結ぶ線分上に存在するニップ点Nを含み、ニップ点Nを中心にして上記線分に対して直交する線分をいう。
ソレノイド駆動部75は、紙定着進入前、ガイド板76の先端をニップラインLnを越える位置に移動する。この例では、ソレノイド駆動部75の駆動電源をオフすると、スプリングバネ77の付勢力によって、ガイド板76が斜め上方に引っ張られ、ガイド板76の先端がニップラインLnを越える位置に移動する。また、紙定着進入後、ソレノイド駆動部75の駆動電源をオンすると、ガイド板76が斜め下方に引っ張られ、スプリングバネ77の付勢力に打ち勝って、ガイド板76の先端をニップラインLn以下となる位置に移動できるようになる。
続いて、第1の実施例としてのガイド板76の動作例について説明する。図3及び図4は、ガイド板76の動作例(その1,2)を示す説明図である。図3A〜図3Cに示す定着装置7において、破線はニップラインLnである。一点鎖線は分離ラインLsである。ここに分離ラインLsとは、用紙Pの後端が用紙搬送部90から分離する線分をいう。この例で分離ラインLsは、ニップ点Nを原点としたニップラインLnを基準にして、時計方向に所定の角度約α°を成して延在する線分によって定義される。従って、分離ラインLsはニップラインLnよりも低い位置に存在する。なお、ガイド板76の先端をAと定義する。
この例のガイド板76のホームポジションHPは、当該ガイド板76がデフォルトUPの姿勢を維持する場合である。ここにガイド板76のデフォルトUP姿勢とは、ガイド板76の先端Aの位置がデフォルトで、分離ラインLsよりも高い位置に存在する状態をいう。この状態で、用紙Pの先端が定着ニップ部73に進入するとき、その先端がニップ点Nより上方の定着ローラ71の外周部に当接するようになる。なお、用紙Pの先端がニップ点Nを通過した後、ガイド板76の先端Aが分離ラインLsの高さ以下となる位置に後退するように制御される。
図3Aに示すガイド板76は、ホームポジションHPに位置する場合である。この例で用紙検知センサ26は、例えば、画像形成部80の下流の用紙搬送部90に設けられ、用紙検知センサ26が用紙Pの先端を検知して、用紙検知信号S26を制御部55に出力する。制御部55は、この時点で、即刻、ガイド板76を下げることはせずに、先端検知時刻から用紙搬送時間+βを経過した後に、ソレノイド駆動部75を制御する。βは余裕調整時間であり、任意に設定可能となされる。このように制御するのは、用紙Pの先端が定着ニップ部73に進入するとき、その先端がニップ点Nより上方の定着ローラ71の外周部に当接してからガイド板76を下げるためである。
図3Bに示すガイド板76は、紙定着進入時、用紙検知センサ26が用紙Pの先端を検知した時刻(先端検知時刻)から用紙搬送時間が経過した後の状態である。この状態は、ガイド板76が定着ニップ部73から外れた位置の定着ローラ71の外周面に、用紙Pの先端が当接するように案内している。図3Cに示す用紙Pは、その先端が用紙搬送時間+βを経過した後の状態である。この状態は、用紙Pの先端が定着ローラ71の外周面に当接して定着ニップ部73(ニップ点N)に導かれていく状態である。このように用紙Pの先端を案内すると、紙定着進入時の用紙Pのシワの発生を防止できるようになる。
図4A及び図4Bにおいて、ガイド板76は、ホームポジションHPから下がった部位に位置する状態である。この状態は、図4Aに示す紙定着進入後、ソレノイド駆動部75の駆動電源がオンされることで、当該ガイド板76を駆動する。この例では、ガイド板76が斜め下方に引っ張られ、図2に示したスプリングバネ77の付勢力に打ち勝って、ガイド板76の先端AがニップラインLn以下となる位置に移動する。用紙Pは定着装置7を通過して行く。このような駆動方法を採ると、紙定着進入後、用紙Pがニップラインに沿って定着ニップ部73に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
図4Bにおいて、用紙検知センサ26が用紙Pの後端を検知して、用紙検知信号S26を制御部55に出力する。制御部55は後端検知時刻を検出すると、用紙搬送時間+γを経過した後に、ソレノイド駆動部75を制御する。γは余裕調整時間であり、任意に設定可能となされる。この制御によってホームポジションHPから下がった部位に位置するガイド板76が図4Cに示す元の位置に戻るようになる。
この例では、用紙Pが定着装置7から下流側に離れて行った時刻に、ソレノイド駆動部75の駆動電源をオフすると、図2に示したスプリングバネ77の付勢力によって、ガイド板76が斜め上方に引っ張られ、ガイド板76の先端AがニップラインLnを越えるホームポジションHPに戻るようになる。このように、定着ニップ部73における用紙Pの到達時の先端姿勢及び、その通過時の用紙姿勢を制御できるので、シワが発生することなく、かつ、画像擦れを防止できるようになる。
続いて、画像形成装置100の制御系の構成例について説明する。図5は、画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。図5に示す画像形成装置100は制御部55を有している。制御部55には、定着装置7、自動原稿送り装置DF、画像読取装置SC、用紙給紙部23、操作部24、用紙検知センサ26、紙厚検知センサ27、画像形成部80及び大容量の給紙装置LTが接続される。
自動原稿送り装置DFは、操作部24からのスタート指示に基づいて制御部55から出力される原稿送り制御信号Sdfを入力すると、原稿送り制御信号Sdfに基づいて原稿を自動的に送るようになされる。画像読取装置SCは、操作部24からのスタート指示に基づいて制御部55から出力される画像読取制御信号Sscを入力すると、画像読取制御信号Sscに基づいて原稿を自動的に読み取って原稿読取データDscを制御部55に送るようになされる。
操作部24は、例えば、画像形成条件を設定する際に使用される。画像形成条件には、用紙Pの紙種、坪量、サイズやコピー枚数等が含まれる。ユーザは操作部24を使用して、紙種やコピー枚数等を設定するように操作される。ここで設定された紙種やコピー枚数等の設定情報は操作データD24となって制御部55に出力される。
用紙給紙部23は、操作部24からの操作データD24に基づく用紙供給信号S23を入力し、用紙供給信号S23に基づいて所定サイズ及び厚みの用紙Pを画像形成部80に供給する。大容量の給紙装置LTは、操作データD24に基づく用紙供給信号Sltを入力し、用紙供給信号Sltに基づいて所定サイズ及び厚みの用紙Pを画像形成部80に供給する。
画像形成部80は、用紙給紙部23や大容量の給紙装置LTから給紙される用紙Pに原稿読取データDscに基づいてモノクロ画像を形成する。原稿読取データDscは、画像読取装置SCから画像形成部80に出力される。画像形成部80は用紙搬送部90を介して未定着の用紙Pを定着装置7へ出力する。
用紙検知センサ26は、紙定着進入ガイド部74に搬送される用紙Pの先端や後端を検知して用紙検知信号S26を制御部55に出力する。用紙検知センサ26には透過型のフォトセンサが使用される。紙厚検知センサ27は、用紙Pの厚みを検知して紙厚検知信号S27を制御部55に出力する。紙厚検知センサ27には反射型のフォトセンサが使用される。用紙Pの厚みは、紙厚検知センサ27から出力される紙厚検知信号S27の他に、紙種設定時、操作部24から紙厚情報として得られる。制御部55は紙厚情報に基づいて当該用紙Pの厚みを判断できる。従って、操作部24から紙厚情報を得る場合には、紙厚検知センサ27を省略してもよい。
定着装置7は、画像形成部80から出力される未定着の用紙Pを定着制御信号S7に基づいて定着する。定着制御信号S7は、制御部55から定着装置7に出力される。制御部55は、ソレノイド駆動部75に駆動制御信号S75を出力してガイド板76を駆動する。この例で制御部55は、紙定着進入前、用紙Pの先端が画像面と対向する側の定着ローラ71に当接するように、定着ニップ部73の近傍までガイド板76を延出し、紙定着進入後、用紙Pの画像面と対向する定着ローラ71からガイド板76を後退するようにソレノイド駆動部75を制御する。
このような制御構成を採ると、紙定着進入時、定着ニップ部73から外れた位置の定着ローラ71の外周面にその先端を当接するように用紙Pを案内できるので、紙定着進入時の用紙Pのシワの発生を防止できるようになる。しかも、紙定着進入後、用紙PがニップラインLnに沿ってニップ点Nに挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
続いて、画像形成装置100の動作例について説明する。図6は第1の実施例に係る画像形成装置100の動作例を示すフローチャートである。この例では、ガイド板76がデフォルトUP姿勢を採る可動構成(ガイド板76→ホームポジションHP=UP)で、紙種に関して普通紙や薄紙等が選択されると、ソレノイド駆動部75は用紙Pが定着ニップ部73を通過した後に、ガイド板76を下げるように可動する。ソレノイド駆動部75は厚紙が選択されると、用紙Pの通過に関わらず、ガイド板76を下げた姿勢を維持する場合を例に挙げる。
これらを動作条件にして、図6に示すフローチャートのステップST1で制御部55は設定情報を入力する。ここでユーザは操作部24を使用して用紙Pに関して紙種、坪量、サイズ及びコピー枚数等を設定する。ここで設定された設定情報は操作データD24となって制御部55に出力される。
次に、ステップST2で制御部55は紙種の選択に応じて制御を分岐する。この例で、紙種に関して普通紙や薄紙等が選択された場合は、ステップST3で制御部55はガイド板76をホームポジションHP=UPに固定したまま給紙を開始する。用紙給紙部23は、用紙供給信号S23を入力し、当該用紙供給信号S23に基づいて所定サイズ及び厚みの用紙Pを画像形成部80に供給する。
次に、ステップST4で制御部55は画像形成部80に原稿読取データDscを出力して画像形成処理を実行する。画像形成部80は、原稿読取データDscに基づいて用紙Pに画像を形成する。画像形成部80では、原稿読取データDscに基づいて帯電や、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。未定着の画像が形成された用紙Pが定着装置7へ搬送される。
ステップST5で用紙検知センサ26は用紙Pの先端を検知して制御部55に用紙検知信号S26を出力する。用紙検知信号S26には、用紙先端検知時刻が含まれている。ステップST6で制御部55は用紙検知信号S26をトリガにして用紙先端検知時刻からt1秒(用紙搬送時間+β)後にガイド板76を下げるような駆動制御信号S75をソレノイド駆動部75に出力する。
ソレノイド駆動部75は、駆動制御信号S75に基づいて用紙搬送時間+β経過後にガイド板76を下げる。このとき、ガイド板76の先端Aは、分離ラインLs以下となる位置に移動する。このような駆動制御を採ると、紙定着進入後、用紙PがニップラインLnに沿って定着ニップ部73に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
更に、ステップST7で用紙検知センサ26は用紙Pの後端を検知して制御部55に用紙後端検知信号S26’を出力する。用紙後端検知信号S26’には、用紙後端検知時刻が含まれている。ステップST8で制御部55は用紙後端検知時刻からt2秒(用紙搬送時間+γ)後にガイド板76をホームポジションHP=UPに上げて固定するような駆動制御信号S75をソレノイド駆動部75に出力する。ソレノイド駆動部75は、駆動制御信号S75に基づいて用紙搬送時間+γ経過後にオフされ、スプリングバネ77がガイド板76を上方向に付勢するので、当該ガイド板76がホームポジションHPに復帰する。これにより、ガイド板76の先端AはニップラインLnを越える位置に移動する。
その後、ステップST9に移行して制御部55は用紙Pが設定枚数に至ったかを判別する。例えば、操作データD24から得られる用紙Pの設定枚数を示す設定情報と、コピー枚数を計数するカウンタの出力値とを比較して残り枚数を計算する。設定枚数に至っていない場合は、ステップST3に戻る。そして、制御部55は上述した給紙、画像形成、用紙先端検知、ガイド板下げ、用紙後端検知及びガイド板上げ処理等のステップST3〜ST8を繰り返すようになされる。設定枚数に至った場合は、画像形成処理を終了する。
また、ステップST2で紙種=厚紙が選択された場合は、ステップST10に移行して制御部55はガイド板76を下げるようにソレノイド駆動部75を制御する。ソレノイド駆動部75は、駆動制御信号S75に基づいてガイド板76を下げる。このとき、ガイド板76の先端Aは、分離ラインLs以下となる位置に移動する。このような駆動制御を採ると、紙定着進入後、用紙P(厚紙)がニップラインLnに沿って定着ニップ部73に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
ステップST11で制御部55はガイド板76を下げた状態で給紙を開始する。用紙給紙部23は、用紙供給信号S23を入力し、当該用紙供給信号S23に基づいて所定サイズ及び厚みの用紙P(厚紙)を画像形成部80に供給する。ステップST12で制御部55は画像形成部80に原稿読取データDscを出力して画像形成処理を実行する。画像形成部80は、原稿読取データDscに基づいて用紙P(厚紙)に画像を形成する。画像形成部80では、原稿読取データDscに基づいて帯電や、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。未定着の画像が形成された用紙Pが定着装置7へ搬送される。
更に、ステップST13で用紙検知センサ26は用紙P(厚紙)の後端を検知して制御部55に用紙後端検知信号S26’を出力する。用紙後端検知信号S26’には、用紙後端検知時刻が含まれている。ステップST14で制御部55は用紙後端検知時刻からt2秒(用紙搬送時間+γ)後にガイド板76をホームポジションHP=UPに上げて固定するような駆動制御信号S75をソレノイド駆動部75に出力する。ソレノイド駆動部75は、駆動制御信号S75に基づいて用紙搬送時間+γ経過後にオフされ、スプリングバネ77がガイド板76を上方向に付勢するので、当該ガイド板76がホームポジションHPに復帰する。これにより、ガイド板76の先端AはニップラインLnを越える位置に移動する。
その後、ステップST15に移行して制御部55は用紙P(厚紙)が設定枚数に至ったかを判別する。例えば、操作データD24から得られる用紙P(厚紙)の設定枚数を示す設定情報と、コピー枚数を計数するカウンタの出力値とを比較して残り枚数を計算する。設定枚数に至っていない場合は、ステップST10に戻る。そして、制御部55は上述した厚紙の給紙、画像形成、用紙先端検知、ガイド板下げ、用紙後端検知及びガイド板上げ処理等のステップST10〜ST14を繰り返すようになされる。設定枚数に至った場合は、画像形成処理を終了する。
このように第1の実施例としての画像形成装置100によれば、定着ニップ部73に搬送される用紙Pを案内する紙定着進入ガイド部74には、ガイド板76を往復駆動するソレノイド駆動部75が設けられ、ソレノイド駆動部75は、紙定着進入前、ガイド板76の先端AがニップラインLnを斜めに横切り、その先端をニップラインLnを越える位置に移動し、紙定着進入後、ガイド板76の先端AをニップラインLn以下となる位置に移動するものである。
従って、紙定着進入時、定着ニップ部73から外れた位置の定着ローラ71の外周面にその先端を当接するように用紙Pを案内できるので、紙定着進入時の用紙Pのシワの発生を防止できるようになる。しかも、紙定着進入後、用紙PがニップラインLnに沿って定着ニップ部73に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
図7は、第2の実施例としての定着装置7’の構成例を示す断面図である。この実施例では、ガイド板76のホームポジションHPがニップラインLnの下方に設定されるものである。ガイド板76は、デフォルトDOWN姿勢を採る可動構成(ガイド板76→ホームポジションHP=DOWN)で、紙種に関して普通紙や薄紙等が選択されると、ソレノイド駆動部75は用紙Pが定着ニップ部73を通過する前に、ガイド板76を上げるように可動する。
ソレノイド駆動部75は、紙定着進入する前に、ガイド板76の先端AをニップラインLnを越える位置に移動する。この例でも、ソレノイド駆動部75の駆動電源をオフすると、スプリングバネ77の付勢力によって、ガイド板76が斜め上方に引っ張られ、ガイド板76の先端AがニップラインLnを越える位置に移動する。また、紙定着進入後、ソレノイド駆動部75の駆動電源をオンすると、ガイド板76が斜め下方に引っ張られ、スプリングバネ77の付勢力に打ち勝って、ガイド板76の先端AをニップラインLn以下となるホームポジションHP=DOWNの位置に移動するようになる。
ソレノイド駆動部75は厚紙が選択された場合は、用紙Pの通過に関わらず、ガイド板76をホームポジションHP=DOWNの位置に維持する。例えば、図5に示したように画像形成装置100に紙厚検知センサ27を設け、用紙Pの厚みを検知する。制御部55は、紙厚検知センサ27から得られる用紙Pの紙厚検知情報と当該用紙Pの紙厚を判別するための紙厚判別情報とを比較する。制御部55は、用紙Pの紙厚検知情報に基づく紙厚値が紙厚判別情報に基づく紙厚値を越える場合は、ガイド板76の先端Aを分離ラインLs以下となる位置に維持するようにソレノイド駆動部75を制御する。用紙Pの紙厚検知情報に基づく紙厚値が紙厚判別情報に基づく紙厚値以下となる場合は、ガイド板76の先端AをニップラインLnを越える位置に移動する。なお、第1の実施例と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有するので、その説明を省略する。
続いて、図8及び図9を参照して第2の実施例としての画像形成装置100の動作例について説明する。図8A〜Cは、ガイド板76の動作例を示す説明図である。図9は第2の実施例としての画像形成装置100の動作例を示すフローチャートである。この例のガイド板76のホームポジションHPは、当該ガイド板76がデフォルトDOWNの姿勢を維持する位置である。ここにガイド板76のデフォルトDOWN姿勢とは、ガイド板76の先端Aの位置がデフォルトで、分離ラインLsよりも低い位置(ホームポジションHP=DOWN)に存在する状態をいう。この位置からガイド板76を上方に移動し、用紙Pの先端が定着ニップ部73に進入するとき、その先端がニップ点Nより上方の定着ローラ71の外周部に当接するようになされる。なお、用紙Pの先端がニップ点Nを通過した後、ガイド板76の先端Aが分離ラインLsの高さ以下となるホームポジションHP=DOWNの位置に後退するように制御される。
図8Aに示すガイド板76は、ホームポジションHP=DOWNに位置する場合である。この例でも用紙検知センサ26は、図1に示した画像形成部80の下流であって、図8Aに示す用紙搬送部90に設けられ、用紙検知センサ26が用紙Pの先端を検知して、用紙検知信号S26を制御部55に出力する。制御部55は、この時点で、図8Bに示すようにガイド板76を上げるようにソレノイド駆動部75を制御する。このように制御するのは、用紙Pの先端が定着ニップ部73に進入するとき、その先端がニップ点Nより上方の定着ローラ71の外周部に当接させるためである。
図8Cに示すガイド板76は、ホームポジションHPから下がった部位に位置する状態である。この状態は、図8Bに示した紙定着進入後、ソレノイド駆動部75の駆動電源がオンされることで、当該ガイド板76を駆動する。この例では、ガイド板76が斜め下方に引っ張られ、図2に示したスプリングバネ77の付勢力に打ち勝って、ガイド板76の先端AがニップラインLn以下となるホームポジションHP=DOWNの位置に移動する。用紙Pは定着装置7’を通過して行く。このような駆動方法を採ると、紙定着進入後、用紙Pがニップラインに沿って定着ニップ部73に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
これらを動作条件にして、図9に示すフローチャートのステップST21で設定情報を入力する。ここでユーザは第1の実施例と同様にして、操作部24を使用して用紙Pに関して紙種、坪量、サイズ及びコピー枚数等を設定する。ここで設定された設定情報は操作データD24となって制御部55に出力される。
次に、ステップST22で制御部55は紙種判別に応じて制御を分岐する。このとき、紙厚検知センサ27は、用紙Pの厚みを検知して制御部55に用紙Pの紙厚検知情報を出力する。制御部55は、紙厚検知センサ27から得られた用紙Pの紙厚検知情報と、当該用紙Pの紙厚を判別するための紙厚判別情報とを比較する。
この比較結果で、用紙Pの紙厚検知情報に基づく紙厚値が紙厚判別情報に基づく紙厚値以下となる場合、すなわち、選択された用紙Pの紙種に関して普通紙や薄紙等と判別した場合は、ステップST23で制御部55はガイド板76をホームポジションHP=DOWNの位置から上方に移動して固定するような駆動制御信号S75をソレノイド駆動部75に出力する。ソレノイド駆動部75は、駆動制御信号S75に基づいてオフされ、図8に示すスプリングバネ77がガイド板76を上方向に付勢するので、当該ガイド板76がホームポジションHP=DOWNの位置から上方に移動する。これにより、ガイド板76の先端AはニップラインLnを越える位置に移動する。
その後、ステップST24で制御部55はガイド板76を上げた状態で給紙を開始する。用紙給紙部23は、用紙供給信号S23を入力し、当該用紙供給信号S23に基づいて所定サイズ及び厚みの用紙P(普通紙・薄紙)を画像形成部80に供給する。ステップST25で制御部55は画像形成部80に原稿読取データDscを出力して画像形成処理を実行する。画像形成部80は、原稿読取データDscに基づいて用紙Pに画像を形成する。画像形成部80では、原稿読取データDscに基づいて帯電や、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。未定着の画像が形成された用紙Pが定着装置7’へ搬送される。
そして、ステップST26で用紙検知センサ26は用紙Pの先端を検知して制御部55に用紙検知信号S26を出力する。用紙検知信号S26には、用紙先端検知時刻が含まれている。ステップST27で制御部55は用紙検知信号S26をトリガにして用紙先端検知時刻からt1秒(用紙搬送時間+β)後にガイド板76を下げるような駆動制御信号S75をソレノイド駆動部75に出力する。
ソレノイド駆動部75は、駆動制御信号S75に基づいて用紙搬送時間+β経過後にガイド板76を下げる。このとき、ガイド板76の先端Aは、分離ラインLs以下となるホームポジションHP=DOWNの位置に移動する。このような駆動制御を採ると、紙定着進入後、用紙PがニップラインLnに沿って定着ニップ部73に挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
その後、ステップST28に移行して制御部55は用紙Pが設定枚数に至ったかを判別する。例えば、操作データD24から得られる用紙Pの設定枚数を示す設定情報と、コピー枚数を計数するカウンタの出力値とを比較して残り枚数を計算する。設定枚数に至っていない場合は、ステップST23に戻る。そして、制御部55は上述したガイド板上げ、給紙、画像形成、用紙先端検知及びガイド板下げ処理等のステップST23〜ST27を繰り返すようになされる。設定枚数に至った場合は、画像形成処理を終了する。
上述のステップST22の比較結果で、用紙Pの紙厚検知情報に基づく紙厚値が紙厚判別情報に基づく紙厚値を越える場合、すなわち、紙種=厚紙と判別した場合は、ステップST29に移行して制御部55はガイド板76をホームポジションHP=DOWNに固定したまま給紙を開始する。このとき、ソレノイド駆動部75は駆動制御信号S75に基づいてガイド板76を下方に引っ張ったまま、その先端Aを分離ラインLs以下となる位置に維持する。用紙給紙部23は、用紙供給信号S23を入力し、当該用紙供給信号S23に基づいて所定サイズ及び厚みの用紙P(厚紙)を画像形成部80に供給する。
次に、ステップST30で制御部55は画像形成部80に原稿読取データDscを出力して画像形成処理を実行する。画像形成部80は、原稿読取データDscに基づいて用紙Pに画像を形成する。画像形成部80では、原稿読取データDscに基づいて帯電や、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。未定着の画像が形成された用紙Pが定着装置7’へ搬送される。
その後、ステップST31に移行して制御部55は用紙P(厚紙)が設定枚数に至ったかを判別する。例えば、操作データD24から得られる用紙P(厚紙)の設定枚数を示す設定情報と、コピー枚数を計数するカウンタの出力値とを比較して残り枚数を計算する。設定枚数に至っていない場合は、ステップST29に戻る。そして、制御部55は上述したガイド板下げ固定、厚紙の給紙、画像形成処理等のステップST29,ST30を繰り返すようになされる。設定枚数に至った場合は、画像形成処理を終了する。
このように、第2の実施例としての画像形成装置100によれば、紙定着進入前、用紙Pの厚みに対応して、用紙Pの紙厚が紙厚判別情報に基づく紙厚値以下となる場合は、ガイド板76を上方に移動して、定着ニップ部73から外れた位置の定着ローラ71の外周面にその先端を当接するように薄手の用紙Pを案内できるので、紙定着進入時の用紙Pのシワの発生を防止できるようになる。
また、用紙Pの紙厚が紙厚判別情報に基づく紙厚値を越える場合は、紙定着進入時及び紙定着進入後を通して、ガイド板76をホームポジションHP=DOWNの位置に固定して、用紙PがニップラインLnに沿ってニップ点Nに挟まれる搬送姿勢であって、ニップ点Nの鉛直方向から進入する姿勢を維持できるので、画像擦れを防止できるようになる。
この発明は、各々回転軸を有した一対のローラで画像面が未定着である用紙を挟み込んで加熱加圧し当該用紙を定着するプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等に適用して極めて好適である。
本発明の実施形態としての画像形成装置100の全体構成例を示す断面図である。 定着装置7の構成例を示す断面図である。 ガイド板76の動作例(その1)を示す説明図である。 ガイド板76の動作例(その2)を示す説明図である。 画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。 第1の実施例に係る画像形成装置100の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施例としての定着装置7’の構成例を示す断面図である。 (A)〜(C)は、ガイド板76の動作例を示す説明図である。 第2の実施例としての画像形成装置100の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 感光体
2 帯電部
3 露光装置
4 現像装置
5 転写部
6 クリーニング部
7,7’定着装置
10 給紙トレイ
11 第1給紙部
12 第2給紙部
14 排紙部
15 搬送路切換部
16 循環再給紙部
17 反転排紙部
20 画像処理部
23 用紙給紙部
24 操作部
26 用紙検知センサ
27 紙厚検知センサ
30,101 装置本体部
31 用紙昇降部
32,33 スライドガイド部
34 駆動部
40 ファン
50 制御ユニット
55 制御部
60 用紙搬送部
71 定着ローラ
72 加圧ローラ
73 定着ニップ部
74 紙定着進入ガイド部
75 ソレノイド駆動部
76 ガイド板(案内部材)
77 スプリングバネ
80 画像形成部
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 用紙に画像を形成して画像面が未定着である用紙を出力する画像形成部と、
    前記画像形成部から出力される前記用紙を定着する定着装置とを備え、
    前記定着装置は、
    各々回転軸を有した一対のローラで画像面が未定着である用紙を挟み込んで加熱加圧し未定着画像を定着する定着部と、
    案内部材を有して前記定着部の上流側に設けられ、前記用紙を案内する進入ガイド部とを有し、
    前記ローラの各々の回転軸を結ぶ線分上に存在するニップ点を含み直交する線分をニップラインとしたとき、
    前記進入ガイド部には、
    前記ニップラインを斜めに横切るように前記案内部材を往復駆動する駆動部が設けられ、
    前記駆動部は、
    用紙の進入前、前記案内部材の先端を前記ニップラインを越える位置に移動し、
    用紙の進入後、前記案内部材の先端を前記ニップライン以下となる位置に移動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ニップ点を原点として前記ニップラインから所定の角度を成して延在する線分を、前記用紙の後端が搬送経路から分離する分離ラインとしたとき、
    前記駆動部は、
    用紙の進入後、前記案内部材の先端を前記分離ライン以下となる位置に移動するように当該案内部材を駆動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 用紙の進入前、前記用紙の先端が画像面と対向する側のローラに当接するように、前記定着部の近傍まで前記案内部材を延出し、用紙の進入後、前記用紙の画像面と対向するローラから前記案内部材を後退するように前記駆動部を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記進入ガイド部に搬送される前記用紙を検知する用紙検知センサを備え、
    前記制御部は、
    前記用紙検知センサから得られる紙検知時刻に前記案内部材の先端を前記ニップラインを越える位置に移動するように前記駆動部を制御し、
    前記紙検知時刻から所定の時間経過後に前記案内部材の先端を前記分離ライン以下となる位置に移動するように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記用紙の紙厚検知情報と当該用紙の紙厚を判別するための紙厚判別情報とを比較し、
    前記用紙の紙厚値が前記紙厚判別情報に基づく紙厚値以下となる場合は、前記案内部材の先端を前記ニップラインを越える位置に移動し、
    前記用紙の紙厚値が前記紙厚判別情報に基づく紙厚値を越える場合は、
    前記案内部材の先端を前記分離ライン以下となる位置に維持するように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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