JP2010091417A - ラック搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラック搬送装置において、コンベア間においてラックを移載する場合に、ベルトにラックが引っかからないようにする。
【解決手段】ラック搬送装置は主搬送路の方向に沿って配置された第1コンベア12及び第2コンベアを有する。それらに跨って平行に第3コンベア16が設けられている。第1コンベア12と第3コンベア16との間には第1中継台18が設けられている。第3コンベア16と第2コンベアとの間には第2中継台が設けられている。各中継台は斜面56を有し、その斜面を利用して高さ関係を設定することにより、ラックの引っかかりを防止することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の容器を保持するラックを搬送するラック搬送装置に関し、特にラック搬送装置の構造に関する。
検体前処理システムは、血液、尿などの検体に対して、遠心分離処理、開栓処理、分注処理等の前処理を段階的に実行するシステムである(例えば特許文献1参照)。かかるシステムは、一般に、複数の処理ユニットを連結させたものとして構成される。個々の処理ユニットには、様々なラック搬送機構が搭載される。ここで、ラックは複数の検体(検体容器)を保持する部材であり、採血管ラック、試験管ラックなどとも称されている。ラック搬送装置は、検体前処理システム以外の分析システム等にも搭載されている。
ラック搬送装置の内で、ラックの追い抜かしが可能なものがある。かかるラック搬送装置は、典型的には、第1コンベア及び第2コンベアからなる主搬送路と、それに並行して設けられた副搬送路(処理用搬送路)と、を有する。第1コンベア及び第2コンベアは、上流から下流の流れ方向に連接して設けられて、上記主搬送ラインを構成し、直送動作時には、第1コンベアから第2コンベアへのラックの直接的な移送が可能である。一方、ラック上の各検体に対して処理を行う場合、主搬送路から副搬送路へラックが引き込まれ、そこでラック送りを行いながら各検体の処理が実行される。その場合、後続ラックの追い抜かしが可能となる。例えば、複数の分注ユニットを並列動作させる場合、それぞれの分注ユニットに上記のような追い抜かし機能付きのラック搬送装置が搭載される。更に、詳しく説明すると、第1コンベアから副搬送ラインへのラックの移載はアーム部材による横送りにより行われ、同様に、副搬送ラインから第2コンベアへのラックの移載もアーム部材による横送りにより行われる。副搬送路は、ラックを滑動させる平坦なプレート部材を有し、副搬送路上では、従来、爪によるラック送りがなされる。すなわち、副搬送路には爪送り機構が設けられ、ラックの側面に形成された溝に爪を引っかけて、爪を1ピッチずつ前方に送ることにより、ラック搬送が繰り返される。
副搬送路上でのラック搬送を爪送り方式で行うのは、そこで搬送ベルトによるコンベアによりラック搬送を行うと、ベルトへの張力によりベルトに反りが生じ易く、このためそこへのラックの移載時にベルトの端部がラックの脚部に引っ掛かり易いという問題が懸念されるからである。そのような反りが生じていなくても、やはりラックの受入時にベルトの端部がラックの脚部に引っ掛かかり易いという点も指摘されている。つまり、従来においては、ベルトからプレートへの移載、プレートからベルトへの移載といった方式が採用されていた。
なお、特許文献2に記載されたラック搬送装置は分岐構造を有する。特許文献3には追い抜かし路を有するラック搬送路が開示されている。しかし、いずれの特許文献にも、主搬送路と副搬送路の具体的構成は開示されていない。
特開2004−61169号公報 特開2000−2710号公報 特開2000−84436号公報
上記で説明した従来技術の場合、副搬送路では爪部材によるラック搬送が行われていたため、ラックの搬送終了の都度、爪部材を移動終了位置から移動開始位置まで復帰させる動作を行う必要があった。つまり、動作時間を短縮化するのが困難であった。近時、反りが生じにくい良質のベルトが提供されているが、単純にそのようなベルトを採用しても、ベルトからベルトへのラック移載の場合にはやはり引っ掛かりという問題が懸念される。ベルトが変形性をもった可動部材であって厳密には表面レベルがその全面にわたって完全に一定ではないからである。ラック移載時に、ラックの引っ掛かりを防止し、ひいてはラック転倒を防止することが求められている。
本発明の目的は、動作効率が良く信頼性の高いラック搬送を行えるようにすることにある。
本発明に係るラック搬送装置は、ベルト方式の第1コンベアと、前記第1コンベアの下流側に連接して設置されたベルト方式の第2コンベアと、前記第1コンベア及び前記第2コンベアからなるコンベア列と並行に設置されたベルト方式の第3コンベアと、前記第1コンベアと前記第3コンベアの受入位置との間に設けられ、前記第1コンベア側が低く前記第3コンベア側が高い第1斜面を有する第1中継台座と、前記第3コンベアの排出部と前記第2コンベアとの間に設けられ、前記第3コンベア側が低く前記第2コンベア側が高い第2斜面を有する第2中継台座と、前記第1コンベアから前記第1斜面を介して前記第3コンベアの受入位置へラックを送り出す第1移載機構と、前記第3コンベアの排出位置から前記第2斜面を介して前記第2コンベアへラックを送り出す第2移載機構と、を含み、直送動作時には、前記第1コンベアから前記第2コンベアへ直接的にラックが送られ、引き込み動作時には、前記第1コンベアから前記第2コンベアを経由して前記第2コンベアへラックが送られ、前記引き込み動作時において、前記第1コンベアから前記第3コンベアへラックを移載する際に当該ラックが前記第1斜面上を滑り上がり運動し、且つ、前記第3コンベアから前記第2コンベアへラックを移載する際に当該ラックが前記第2斜面上を滑り上がり運動する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、第1コンベアと第3コンベアとの間(往路)に第1斜面が設けられているので、第1斜面では、第1コンベアからそのラック載置面よりも低い位置においてラックを受け取って、その横送りの過程においてラックを自然に高い位置に上昇させ、その位置からそれよりも低い第3コンベアのラック載置面へラックを渡すことが可能である。同様に、第3コンベアと第2コンベアとの間(復路)に第2斜面が設けられているので、第2斜面では、第3コンベアからそのラック載置面よりも低い位置においてラックを受け取って、その横送りの過程においてラックを自然に高い位置に上昇させ、その位置からそれよりも低い第2コンベアのラック載置面へラックを渡すことが可能である。斜面の角度を、例えば10度以下、望ましくは数度程度に設定すれば、傾斜あるいは受け渡しを原因としてラックが転倒する可能性を非常に小さくできる。その可能性を更に低減し、あるいは、その可能性をゼロにするには、転倒防止用のレール等を利用するようにすればよい。各斜面を摩擦係数の小さい金属プレート表面として構成するのが望ましい。上方から見た斜面の幅(ラック移載方向の幅)があまり小さいと、どうしても傾斜角度が大きくなってしまうので、ある程度の大きさとするのが望ましく、その一方、その幅をあまり大きくすると、デットスペースが増えて装置が大型化してしまうし、移載時間が長くなってしまうので、例えば、その幅をラックの幅(ラック移載方向の幅)に対して0.5〜1.5倍の大きさに設定してもよい。
望ましくは、前記第1斜面は、前記第1コンベア側の低い前端部と、前記第2コンベア側の高い後端部と、を有し、前記第1斜面における低い前端部は前記第1コンベアのラック載置面よりも低い位置に設定され、前記第1斜面における高い後端部は前記第3コンベアのラック載置面よりも高い位置に設定され、前記第2斜面は、前記第3コンベア側の低い前端部と、前記第2コンベア側の高い後端部と、を有し、前記第2斜面における低い前端部は前記第3コンベアのラック載置面よりも低い位置に設定され、前記第2斜面における高い後端部は前記第2コンベアのラック載置面よりも高い位置に設定される。
望ましくは、前記第1斜面及び前記第2斜面のそれぞれにはラック底部に形成された溝に嵌め込まれる転倒防止用レールが設けられる。レールとしては、その根元が細く、上部が肥大しているものを利用してもよい。そのようなレールが嵌め込まれる溝は、望ましくは、下部開口が狭く、その上部空洞が大きい形態を有する。両者が係合した状態ではラックの傾斜運動が制限され、斜面に沿った並行運動(斜めに上昇する運動)だけが許容される。
望ましくは、前記第1コンベア、前記第2コンベア及び前記第3コンベアのラック載置面レベルは互いに同一の規定レベルに定められ、前記第1斜面がその中間位置において前記規定レベルを斜めに横切る傾斜状態にあり、且つ、前記第2斜面がその中間位置において前記規定レベルを逆向きで斜めに横切る傾斜状態にある。
以上説明したように、本発明によれば、動作効率が良く信頼性の高いラック搬送を行えるラック搬送装置を提供できる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係るラック搬送装置の好適な実施形態が示されており、図1はその要部構成を示す模式図である。このラック搬送装置は、例えば、検体前処理システム、分注システム等に組み込まれるものである。搬送対象となるラックは複数の検体容器を保持するものであり、ここで検体は例えば血液、尿などである。
図1に示すラック搬送装置10は、第1コンベア12、第2コンベア14及び第3コンベア16を有している。第1コンベア12及び第2コンベア14は図においてX方向として示す流れ方向に沿って連接して設けられており、それらは主搬送路を構成する。なお、X方向に直交する方向としてY方向が定義されている。第1コンベア12が上流側のコンベアであり、第2コンベア14が下流側のコンベアである。2つのコンベア12,14に跨って、且つ、それらと平行に、上記の第3コンベア16が設けられており、その第3コンベア16は副搬送路(処理搬送路)を構成する。
第1コンベア12と第3コンベア16の受入部16Aとの間には第1中継台18が設けられている。第3コンベア16の排出部16Bと第2コンベア14との間には第2中継台20が設けられている。それらの中継台18,20は後に詳述するようにそれぞれ斜面を有している。ただし、第1中継台18が有する斜面と第2中継台20が有する斜面はその傾き方向が互いに逆転している。
第1コンベア12から第3コンベア16へラック42を送るために、第1押出し機構22が設けられている。すなわち、図1において、第1押出し機構22はラック42を符号104で示す方向に押し出す機構である。同様に、第3コンベア16から第2コンベア14へラックを送るために、第2押出し機構24が設けられている。その第2押出し機構24は符号106で示される方向にラックを押し出すものである。
さらに具体的に説明すると、第1コンベア12は、搬送用のベルト30と、それを駆動する駆動機構32と、を有している。第2コンベア14も、ベルト34と、それを駆動する駆動機構36と、を有している。第3コンベア16も、ベルト38と、それを駆動する駆動機構40と、を有している。第1押出し機構22は、図1においてY方向に運動する押出し部材43と、それを駆動する駆動機構44と、を有している。図1においては各押出し機構の概略が示されている。具体的には各種の押出し構造を採用することが可能である。第2押出し機構24も、第1押出し機構22と同様の構成を有し、それは押出し部材46と、駆動機構48と、を有している。なお、図1においては、ラック42に対して押出し部材43によって符号104方向に押出しを行った場合における途中状態が2点鎖線で示されている。
副搬送路102すなわち第3コンベア16においては、受入部16Aに移載されたラックがその下流側に向けて1ピッチずつ送られる。本実施形態においては、例えば符号110Aで示される位置に分注ポイントが設定されており、各検体がその分注ポイント110Aに位置決められる。そして、位置決められた検体が図示されていない分注ノズルによって吸引され、その検体が別途設けられた子検体ラック50上の子検体容器110Bに吐出される。その流れが符号110で示されている。第3コンベア16においてはラックが1ピッチずつ送られ、それと同期して分注処理が実行される。第3コンベア16から処理後のラックが第2コンベア14側へ送り出されると、必要に応じて新しいラックが第3コンベア16の受入部16Aに引き込まれる。もちろん、第3コンベア16上に複数のラックが配置され、それらが駆動されるようにしてもよい。本実施形態においては、従来例において説明した爪送り機構が設けられていない。すなわち副搬送路102上においてラックを搬送した後に爪を原点まで戻す必要がないので、動作効率を向上できるという利点がある。
図1に示すラック搬送装置10は2つの動作モードを有している。直送モードにおいては、第1コンベア12からその下流にある第2コンベア14へラックがそのまま渡される。すなわち主搬送路100に沿ってラックがそのまま上流から下流に流される。その際、第3コンベア16上に別のラックが存在しているならば、追い抜かし状態となる。一方、引き込みモードにおいては、第1コンベア12からラックが第3コンベア16に移載され、第3コンベア16上におけるラック搬送とともに検体処理が実行され、その後にラックが第3コンベア16から第2コンベア14に送られる。もっとも、図1に示した構成の採用にあたって検体に対する処理を行わずに、単に追い抜かし路として副搬送路102を利用することも可能である。
図2には、ラック42の一例が示されている。ラックとしては従来から各種のものが実用化されており、複数種類のラックに対応できるようにラック搬送装置を構成するのが望ましい。図2に示すラック42は5つの検体容器収納穴52を有し、ラック42の底部には溝54が形成されている。溝54は下方開口がやや狭められており、それに連なる上方空洞がラック長手方向に広がっている。
図3には、本実施形態に係るラック搬送装置の斜視図が示されている。このラック搬送装置は例えば分注処理ユニットの上部に組み込まれるモジュールである。
図4には、図3に示したラック搬送装置10の上面図が示されている。A−A断面が図5に示されており、B‐B断面が図6に示されている。なお、図4において第1中継台18にはレール58が設けられており、第2中継台20にはレール62が設けられている。
図5及び図6を用いて高さ関係について説明する。まず図5において、第1中継台18はその上面としての第1斜面56を有する。第1斜面56上には上述したレール58が設置されている。第1コンベア12は、上述したようにベルトを有し、図5においてはそのベルトにおけるラック載置面が符号30Aで示されている。一方、第3コンベア16はベルトを有し、そのベルトにおけるラック載置面が符号38Aで示されている。図示されるように、第1斜面56における第1コンベア12側の端(前端)56Aの高さは、第1コンベア12におけるラック載置面30Aの高さよりも低い。そのギャップdは例えば数mmであり、具体的には例えば5mmである。また、第1斜面56における第3コンベア16側の端(後端)56Bの高さは、第3コンベア16におけるラック載置面38Aの高さよりも若干高い。そのギャップdは上記のとおりの数値に設定される。
図6において、第2中継台20は第2斜面60を有し、その第2斜面60上にはレール62が設けられている。第2斜面60の前端が符号60Aで示されており、その後端が符号60Bで示されている。前端60Aは第3コンベア16におけるラック載置面38Aよりも低い位置に設定されており、後端60Bは第2コンベア14におけるラック載置面34Aよりも高い位置に設定されている。各高さ関係におけるギャップdは上記で示した数値として設定されている。
したがって、図5に示すように、第1コンベア12から第3コンベア16へラックを送る場合、ラック載置面30A上にあるラックはそれよりも低い位置に設定された前端56A側から第1斜面56上に載せられることになり、さらに横送りを進めると第1斜面56上をラックが滑り上がって自然にそれが高い位置に持ち上げられ、後端56Bを経由してそれよりも若干低いラック載置面38A上に送り込まれることになる。これと同様に、図6において、ラック載置面38A上にあるラックは、それよりも若干低い前端60Aを経由して第2斜面60上に載せられ、その斜面に沿って上昇し、後端60Bを経由してそれよりも低いラック載置面34A上に載せられることになる。
以上の高さ関係によれば、(換言すれば斜面の効果的な利用によれば、)ベルト表面の高さに若干のぶれがあったとしても、あるいはそれが若干反っていたような場合であっても、ラックの脚部がベルトの端部に引っかかってしまう問題を効果的に防止することが可能となる。ここで、第1コンベアと第3コンベアとの間及び第3コンベアと第2コンベアとの間の距離は例えばラックの横幅を1とした場合においてその0.5〜1.5倍の大きさに設定されるのが望ましい。もちろんその数値は一例である。いずれにしても、あまり斜面の角度が急であるとラックの横送りに際してそれを円滑に斜面に沿って滑り上がらせることが困難となったりあるいは各面間の移載時にラックの転倒という問題が生じることが予想されるので、斜面の角度はあまり急にしない方が望ましい。その一方において斜面の長さあるいは中継台の横幅をあまり大きくすると移載時間が増大してしまうため、それらの2つの問題のトレードオフ関係において適切な角度及び長さを設定するのが望ましい。ちなみに、各コンベアにおけるラック載置面の高さは互いに同一であり、それは規定レベルに合わせられている。図5および図6の対比から明らかなように、第1斜面56はその中間位置において規定レベルを横切るように設定されており、このことは第2斜面60についても同様である。ただし、第1斜面と第2斜面はそれを同一方向から眺めたならば互いに逆向きのつまり逆傾斜の関係にある。
図7にはレール58および62の作用が示されている。ここではレール58を代表してその機能を説明すると、ラック42には上述したようにその脚部に下側に開いた溝54が形成されており、その溝54は左右方向に貫通している。溝54の下面開口は、ラック長手方向について観察した場合に上部空洞よりも狭く、逆に言えば下面開口よりも上部空洞の方が広がっている。これに合わせて、レール58は、その下部よりも上部の方がラック長手方向において増大する形態を有しており、すなわちレール58と溝54はある程度の隙間を持って互いに噛み合う関係にある。したがって、ラックが第1中継台に載せられる時に、ラックの溝54にレール58が嵌め込まれることになるので、傾斜状態においてラックを横送りしてもラックの転倒は確実に防止される。もっとも、レールへの嵌め込みおよびレールからの取り出し時にラックが転倒する可能性は否めないが、それぞれのコンベアにおいては転倒防止用の壁が設置されており、また押出し機構が有する押出し部材の保持作用もあるので、結果としてどの段階においてもラックの転倒が効果的に防止されている。ちなみに、レールは搬送する対象となるラックの種類に応じて設置するのが望ましく、溝が形成されていないラックについてはレールを設けなければよい。その場合においても、斜面の角度や長さを適切に設定することによりラックの転倒をほぼ防止することが可能と言える。
一般に、ラック搬送においてはラックを直立させた状態を維持しつつそれを搬送するのが常識であると言えるが、上記実施形態においては2つのベルト間のラック移送にあたってラックを斜面上において滑動させるという新しい仕組みを設けたので、ラックがベルトに引っかかってしまう問題を効果的に防止でき、その結果として副搬送路においてもベルト方式を採用することが可能となり、これにより動作効率を向上することが可能である。したがって極めて実用性の高いラック搬送装置を構成することが可能である。
本発明に係るラック搬送装置の好適な実施形態を示す模式図である。 ラックの一例を示す斜視図である。 実施形態のラック搬送装置の斜視図である。 図3に示すラック搬送装置の上面図である。 第1斜面の作用を説明するための図である。 第2斜面の作用を説明するための図である。 転倒防止のためのレールを説明するための図である。
符号の説明
10 ラック搬送装置、12 第1コンベア、14 第2コンベア、16 第3コンベア、18 第1中継台、20 第2中継台、22 第1押出し機構、24 第2押出し機構。

Claims (4)

  1. ベルト方式の第1コンベアと、
    前記第1コンベアの下流側に連接して設置されたベルト方式の第2コンベアと、
    前記第1コンベア及び前記第2コンベアからなるコンベア列と並行に設置されたベルト方式の第3コンベアと、
    前記第1コンベアと前記第3コンベアの受入位置との間に設けられ、前記第1コンベア側が低く前記第3コンベア側が高い第1斜面を有する第1中継台座と、
    前記第3コンベアの排出部と前記第2コンベアとの間に設けられ、前記第3コンベア側が低く前記第2コンベア側が高い第2斜面を有する第2中継台座と、
    前記第1コンベアから前記第1斜面を介して前記第3コンベアの受入位置へラックを送り出す第1移載機構と、
    前記第3コンベアの排出位置から前記第2斜面を介して前記第2コンベアへラックを送り出す第2移載機構と、
    を含み、
    直送動作時には、前記第1コンベアから前記第2コンベアへ直接的にラックが送られ、引き込み動作時には、前記第1コンベアから前記第2コンベアを経由して前記第2コンベアへラックが送られ、
    前記引き込み動作時において、前記第1コンベアから前記第3コンベアへラックを移載する際に当該ラックが前記第1斜面上を滑り上がり運動し、且つ、前記第3コンベアから前記第2コンベアへラックを移載する際に当該ラックが前記第2斜面上を滑り上がり運動する、
    ことを特徴とするラック搬送装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記第1斜面は、前記第1コンベア側の低い前端部と、前記第2コンベア側の高い後端部と、を有し、前記第1斜面における低い前端部は前記第1コンベアのラック載置面よりも低い位置に設定され、前記第1斜面における高い後端部は前記第3コンベアのラック載置面よりも高い位置に設定され、
    前記第2斜面は、前記第3コンベア側の低い前端部と、前記第2コンベア側の高い後端部と、を有し、前記第2斜面における低い前端部は前記第3コンベアのラック載置面よりも低い位置に設定され、前記第2斜面における高い後端部は前記第2コンベアのラック載置面よりも高い位置に設定された、
    ことを特徴とするラック搬送装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記第1斜面及び前記第2斜面のそれぞれにはラック底部に形成された溝に嵌め込まれる転倒防止用レールが設けられた、
    ことを特徴とするラック搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置において、
    前記第1コンベア、前記第2コンベア及び前記第3コンベアのラック載置面レベルは互いに同一の規定レベルに定められ、
    前記第1斜面がその中間位置において前記規定レベルを斜めに横切る傾斜状態にあり、且つ、前記第2斜面がその中間位置において前記規定レベルを逆向きで斜めに横切る傾斜状態にある、
    ことを特徴とするラック搬送装置。
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