JP2010089385A - 脆性材料プライヤ - Google Patents

脆性材料プライヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2010089385A
JP2010089385A JP2008262030A JP2008262030A JP2010089385A JP 2010089385 A JP2010089385 A JP 2010089385A JP 2008262030 A JP2008262030 A JP 2008262030A JP 2008262030 A JP2008262030 A JP 2008262030A JP 2010089385 A JP2010089385 A JP 2010089385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brittle material
pressing plate
lever
glass
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008262030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5216524B2 (ja
Inventor
Kazuya Maekawa
和哉 前川
Ryota Sakaguchi
良太 阪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd filed Critical Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Priority to JP2008262030A priority Critical patent/JP5216524B2/ja
Priority to KR1020090083873A priority patent/KR101140182B1/ko
Priority to EP09170566.5A priority patent/EP2174919A3/en
Priority to CN2009101788425A priority patent/CN101712187B/zh
Priority to TW098133860A priority patent/TW201018652A/zh
Publication of JP2010089385A publication Critical patent/JP2010089385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5216524B2 publication Critical patent/JP5216524B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

【課題】脆性材料を分断する場合に、分断された脆性材料の品質を向上し、歩留まりを向上させる。
【解決手段】このガラスプライヤは互いに回動自在に連結された第1レバー2及び第2レバー3を備えている。第1レバー2は先端部にガラス押圧体15を有し、第2レバー3は先端部にガラス受け部25を有している。ガラス押圧体15は第1押圧プレート16と第1押圧プレート支持部17とを有し、ガラス受け部25は第2押圧プレート26と第2押圧プレート支持部27とを有している。第1,第2押圧プレート16,26は、ガラス板に当接可能であって、ガラス板よりも低剛性の弾性変形可能プレートである。第1,第2押圧プレート支持部17,27は、各押圧プレート16,26を各レバー2,3に対して支持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、脆性材料プライヤ、特に、分断溝が形成された脆性材料を分断するための脆性材料プライヤに関する。
ガラス板等の脆性材料を切断する場合は、一般に、超硬合金や焼結ダイヤモンドで形成されたスクライビングホイールや、先端にダイヤモンドチップを有するガラス切り工具によってガラス板に分断溝(スクライブライン)を形成し、その両側を折り曲げることによって分断するようにしている。この、ガラス板を折り曲げる際に、例えば、特許文献1に示されるようなガラス割り手工具が用いられる。
特許文献1に示されるような従来の工具は、工具本体とレバーあるいは1対のレバーを有している。そして、一方のレバー先端にはガラス受け部が設けられ、他方のレバー先端にはガラス押圧部が設けられている。ガラス受け部には、ガラス板上面のスクライブラインの両側を支持する1対の凸部が設けられ、またガラス押圧部にはガラス板下面のスクライブライン直下を押圧する1つの凸部が設けられている。
以上のような工具を用いて、ガラス受け部とガラス押圧部とでガラス板を挟み込み、レバーを揺動操作することで、ガラス板のスクライブラインがガラス押圧部の凸部から押圧力を受け、かつスクライブラインの両側が支持されていることで折り曲げられて分断される。
特開2000−44266号公報
特許文献1を含めて従来のガラス等の脆性材料分断用の工具は、前述のように、ガラス板上面のスクライブラインの両側を支持するとともに、スクライブラインの直下から上方に力を作用させてガラス板を分断するものである。
ここで、ガラス板を分断した場合、その分断面はガラス表面に対して直交した平坦な面であることが要求される。ところが、従来の工具を用いてガラス板を分断すると、分断面がガラス面に対して直交せずに斜めになったり、あるいは分断面に突起が生じたりする場合があり、要求された品質を満たすことができない場合がある。
また、従来の工具を用いてガラス板を折り曲げた場合、ガラス板は弾けるようにして一瞬にして分断される。すると、両側のガラス板の分断面の下端同士が干渉し、欠けや割れ等が発生して不良が発生する。
さらに、ガラス板の3点を支持して分断する従来工具の場合、ガラス受け部側の支持幅によって分断できるガラス板の幅が制約を受けるという問題がある。
本発明の課題は、ガラス板等の脆性材料を分断する場合に、その分断面の品質を向上し、歩留まりを向上させることにある。
本発明の別の課題は、より幅の狭い脆性材料をも分断できるようにすることにある。
ここで、本件発明者の検討結果によれば、脆性材料分断面に不良が生じる主な原因は、従来の工具では、脆性材料下面の押圧部からスクライブラインに力を集中して作用させて、脆性材料を瞬発的に弾けるように折り曲げて分断している点にあることが判明した。
そこで本発明は、脆性材料分断溝が形成された脆性材料に対して、分断溝に応力が集中するのを避け、脆性材料を分断する速度、すなわち分断溝に沿って生じるクラックの進行速度をより遅くして、脆性材料分断面の品質向上を図るようにしたものである。
請求項1に係る脆性材料プライヤは、脆性材料の主面に形成された分断溝に沿って脆性材料を分断するための脆性材料プライヤであって、第1レバーと、第2レバーと、を備えている。
本件発明において、分断溝とは脆性材料のスクライブに通常使用されるスクライビングホイール及びレーザ等の照射による熱応力を利用して形成されるスクライブラインや、砥石を用いたダイシング加工によって形成される分断用の切り欠き溝を含み、分断によって脆性材料を分離するためのガイドラインとなるものを意味する。
本件発明において、分断とは脆性材料の主面に形成されたスクライブラインや切り欠き溝に沿って脆性材料を分離するための加工工程を意味する。
本件発明において、脆性材料とは、素板ガラス、建材用ガラス、自動車用窓ガラス、携帯電話やFPD等のガラス回路基板、焼結材料のセラミックス、単結晶シリコン、半導体ウエハ、セラミック基板、サファイヤ基板、石材等が含まれる。
第1レバーは先端部に脆性材料押圧体を有するとともに後端部にグリップ部を有する。第2レバーは、第1レバーに回動自在に支持され、先端部に脆性材料受け部を有するとともに後端部にグリップ部を有する。そして、脆性材料押圧体は第1押圧プレートと第1押圧プレート支持部とを有している。第1押圧プレートは、脆性材料の分断溝が形成されていない側の主面に当接可能であって、脆性材料よりも低剛性の弾性変形可能プレートである。第1押圧プレート支持部は、第1押圧プレートを第1レバーに対して支持し、第1押圧プレートを脆性材料に対して押圧する。また、受け部は、第2押圧プレートと第2押圧プレート支持部とを有している。第2押圧プレートは、脆性材料の分断溝が形成された側の主面に当接可能であって、分断溝と交差する左右方向に所定の長さで延び、脆性材料より低剛性の弾性変形可能なプレートである。第2押圧プレート支持部は、第2押圧プレートの左右方向両端部を第2レバーに対して支持する。
この脆性材料プライヤでは、分断溝が形成された脆性材料は、第2レバーの脆性材料受け部によって支持され、第1レバーの脆性材料押圧体によって押圧されて折り曲げられて分断される。このとき、脆性材料の両面は、脆性材料より低剛性で弾性変形可能な第1押圧プレート及び第2押圧プレートを介して押圧され、折り曲げられて分断される。
このような脆性材料プライヤを用いて分断することにより、従来の工具を用いた場合に比較してゆっくりした速度で脆性材料を分断することができる。より具体的には、脆性材料の分断に際して分断溝に応力が集中するのを避けることができ、また折り曲げられて脆性材料が分断される際に弾性変形可能な押圧プレートによって衝撃が吸収される。したがって、分断溝に沿って進行するクラックの速度を低く、しかも脆性材料プライヤの操作によってクラックの進行速度をコントロールすることができる。このため、従来のように弾けるようにして折り曲げられ、分断されるのを防ぐことができる。その結果、両側の脆性材料分断面同士が干渉して、脆性材料分断面に欠けや割れが生じるのを抑えることができ、脆性材料分断面の品質を向上させて歩留まりを向上させることができる。
さらに、この脆性材料プライヤでは、脆性材料受け部は第2押圧プレートによって脆性材料を受けるので、従来の3点支持の工具のように、「分断できる脆性材料の幅は脆性材料受け部の1対の支持部間の距離より長くなければならない」という制約を受けることはない。
請求項2に係る脆性材料プライヤは、請求項1において、第1押圧プレート支持部は、第1押圧プレートの左右方向の中央部を支持する1つの第1支持部材を有し、第2押圧プレート支持部は、第1支持部の左右方向両側を支持する1対の第2及び第3支持部材を有している。
この場合は、第1〜第3支持部材によって脆性材料が支持されるが、各支持部材は押圧プレートを介して脆性材料を支持している。このため、前記同様に、脆性材料の分断に際して分断溝に応力が集中するのを避けることができ、また折り曲げられて脆性材料が分断される際に弾性変形可能な押圧プレートによって衝撃が吸収される。このため、従来の工具のように弾けるようにして分断されるのを抑えることができ、脆性材料分断面の品質を向上させて歩留まりを向上させることができる。
請求項3に係る脆性材料プライヤは、請求項1又は2において、第1押圧プレート支持部は、第1レバーの先端部に左右方向に延びて設けられ、第1支持部材を第1レバーに対して回動自在に支持するための押圧軸をさらに有している。
ここで、第1及び第2レバーは互いに回動自在に連結されているので、各レバーの先端は円弧状の軌跡を移動することになる。この場合、仮に脆性材料受け部及び脆性材料押圧体の両方が回動不能に各レバーに固定されていると、これらの接触面が脆性材料の表面に面接触しなくなる。
そこで、この請求項3では、第1押圧プレートを支持する第1支持部材を、第1レバーに対して回動可能とし、脆性材料受け部及び脆性材料押圧体の接触面の全面が脆性材料の表面に接触しているようにしている。
請求項4に係る脆性材料プライヤは、請求項3において、第1支持部材の回動を所定の角度範囲内に規制するための回動規制部をさらに備えている。
ここで、請求項3に記載の脆性材料プライヤのように第1支持部材を回動可能とし、しかもその回動範囲を大きく設定すると、第1押圧プレートの姿勢が決まらず、第1押圧プレートの脆性材料との接触面が脆性材料と逆方向に向く場合がある。この場合は、作業者が第1押圧プレートあるいは第1支持部材を脆性材料側に向けるための操作が必要となり、脆性材料分断時の操作が面倒になる。
そこで、この請求項4では、第1支持部材の回動を回動規制部によって規制し、押圧プレートが、例えば脆性材料と逆方向に回動してしまうのを防止している。これにより、この脆性材料プライヤによって脆性材料を挟み込む際の操作が容易になる。
請求項5に係る脆性材料プライヤは、請求項1から4のいずれかにおいて、第1レバーまたは第2レバーに設けられ、第1押圧プレートと第2押圧プレートとの間に挿入された脆性材料の位置決めを行うための脆性材料位置決め部材をさらに備えている。
ここでは、脆性材料位置決め部材によって、脆性材料プライヤによって脆性材料を挟み込んだ場合の脆性材料の位置を決めることができる。また、この脆性材料位置決め部材は第1レバーの先端と第2レバーの先端との間に設けられることになるので、両レバーを挟み込んだ場合でも両レバーの先端間に所定の間隙を確保することができ、作業者が第1レバーと第2レバーの各グリップ間で指を挟んだりすることが防止され、安全性が向上する。さらに、第1押圧プレートと第2押圧プレートが強く当接して互いに損傷するのが防止される。
請求項6に係る脆性材料プライヤは、請求項2において、第2押圧プレート支持部は、前記第2レバーの先端部に設けられた左右方向に延びる支持軸を有し、前記支持軸の軸中心周りに回動可能である。
請求項7に係る脆性材料プライヤは、請求項6において、第2押圧プレート支持部の回動を所定の角度範囲内に規制するための回動規制部をさらに備えている。
以上のように、本発明の脆性材料プライヤを用いて脆性材料を分断することにより、脆性材料分断面の品質を向上し、歩留まりを向上させることができる。また、より幅の狭い脆性材料をも分断することができる。
図1に本発明の一実施形態によるガラス等の脆性材料一般に適用される脆性材料プライヤ(以下、ガラスプライヤと称する)を示す。このガラスプライヤ1は、分断溝(スクライブラインまたはダイシングによって切り欠かれた溝)Lが形成されたガラス板Gを分断するための工具であり、第1レバー2と、第2レバー3とを有している。なお、ここでは分断溝であるスクライブラインLを図2のみに示し、他の図では図示を省略している。
[第1レバー]
第1レバー2は、グリップ部5、支持部6及び先端部7を連続して有する一体の部材である。グリップ部5の端部から支持部6側にかけて、グリップカバー8が設けられている。このグリップカバー8は作業者が手を当てて作業をしやすいように設けられたものである。支持部6はグリップ部5の先端側からほぼ90°の角度で曲げられている。この支持部6のほぼ中央部には、第1レバー2が延びる方向と直交する方向に回動用の支持孔6aが形成されている。先端部7は支持部6の先端からさらに90°曲げられてグリップ部5とほぼ平行に形成されている。先端部7には、回動用支持孔6aと平行に押圧体支持孔7aが形成されている。
[第2レバー]
第2レバー3は、第1レバー2と同様に、グリップ部10、支持部11及び先端部12を連続して有する一体の部材である。グリップ部10の端部から支持部11側にかけて、グリップカバー13が設けられている。このグリップカバー13は作業者が手を当てて作業をしやすいように設けられたものである。支持部11はグリップ10の先端側から徐々に幅が拡がるように延びて形成されており、支持部11には、第1レバー2の支持孔6aと同じ位置に同じ方向で支持孔11aが形成されている。先端部12は支持部11の先端からさらに延びてグリップ部10とほぼ平行に形成されている。先端部12には、支持孔11aと平行に受け部支持孔12aが形成されている。そして、第1レバー2の支持孔6a及び第2レバー3の支持孔11aには支持ピン13が挿通しており、これにより第1レバー2と第2レバー3とは互いに回動自在となっている。
[脆性材料押圧体]
第1レバー2の先端部7には脆性材料押圧体としてのガラス押圧体15が設けられている。ガラス押圧体15は、ガラス板を下方から押圧するために設けられた部分であって、図2に示すように、第1押圧プレート16と、第1押圧プレート支持部17と、を有している。なお、図2は、図1の左側面図、すなわちガラスプライヤ1を先端側から見た図である。
<第1押圧プレート>
第1押圧プレート16は、スクライブラインが形成されたガラス板に対して、ガラス板の下面を支持するプレートであり、第1レバー2の長手方向(スクライブラインが形成された方向:以下、前後方向と記す)及びそれと直交する方向(スクライブラインと直交する方向:以下、左右方向と記す)に所定の幅を有している。この第1押圧プレート16は、ガラス板より低い剛性を有する弾性変形可能な材料、例えば、ポリアセタール、塩化ビニル、ポリエチルケトン等の樹脂で形成されるのが好ましいが、特にこれらの材質に限定されるものではない。なお、この実施形態では、第1押圧プレート16の左右方向の幅は、第2レバー3の先端部12の幅より長く、かつ後述するガラス受け部の第2押圧プレートの幅よりも短く形成されている。
<第1押圧プレート支持部>
第1押圧プレート支持部17は、第1押圧プレート16を第1レバー2の先端部7に支持するためのものである。この押圧プレート支持部17は、下支持部材18と、押圧軸19と、を有している。
下支持部材18は第1押圧プレート16の下面から下方に延びるプレート状の部材であり、第1押圧プレート16と一体で形成されている。この下支持部材18には左右方向に貫通する孔が形成されており、押圧軸19が挿通している。第1レバー2の先端部7には、図3から明らかなように、前方に向けて開口するスリット7bが形成されており、下支持部材18はこのスリット7bに嵌め込まれている。
押圧軸19は第1レバー2の先端部7とほぼ同じ長さの軸であり、下支持部材18の貫通孔及び第1レバー2の先端部7に形成された押圧体支持孔7aを貫通している。
[回動規制部]
なお、下支持部材18の下端には、上方に向かうネジ孔が下支持部材18の孔に貫通して形成されている。そして、図3に示すように、このネジ孔にネジ部材22を螺合し、その先端で押圧軸19を押圧することにより、下支持部材18が押圧軸19に対して相対回転しないように構成されている。図3は、押圧プレート支持部17を下方から見た図である。なお、押圧軸19は先端部7に形成された押圧体支持孔7aに対して回動自在になっているので、ガラス押圧体15の全体が第1レバー2の先端部7に対して回動自在となっている。
但し、ガラス押圧体15が回動すると、下支持部材18がスリット7bの後端に接触するので、ガラス押圧体15の回動は所定の角度範囲に規制されている。すなわち、下支持部材18とスリット7bとによって、押圧プレート支持部17、ひいてはガラス押圧体15の回動を所定の角度範囲内に規制するための回動規制部が構成されている。
[脆性材料受け部]
第2レバー3の先端部12には、図1及び図2から明らかなように、脆性材料受け部としてのガラス受け部25が設けられている。ガラス受け部25は、第2押圧プレート26と、第2押圧プレート支持部27と、を有している。
<第2押圧プレート>
第2押圧プレート26は、左右方向に所定の長さで延び、ガラス板より低剛性の弾性変形可能な部材である。この実施形態では、第2押圧プレート26は左右方向において第1押圧プレート16より長く、前後方向において第1押圧プレート16とほぼ同じ長さに形成されている。しかし、左右方向の長さについては特に限定されるものではなく、第1押圧プレート16と同等かあるいは短くてもよい。また、この第2押圧プレート26は第1押圧プレート16と同様に、ポリアセタール、塩化ビニル、ポリエチルケトン等の樹脂で形成されるのが好ましいが、特にこれらの材質に限定されるものではない。
<第2押圧プレート支持部>
第2押圧プレート支持部27は、第2押圧プレート26の左右方向両端部を第2レバー3に対して支持するものであり、図2に示すように、支持軸30と、1対の上支持部材31と、を有している。
支持軸30は、左右方向の長さが第2押圧プレート26とほぼ同様である。この支持軸30は第2レバー3の先端部12に形成された受け部支持孔12aを貫通している。1対の上支持部材31はほぼ矩形のプレート部材であり、その下面が第2押圧プレート26の左右方向両端に固定されている。また、1対の上支持部材31には貫通孔が形成されており、支持軸30が貫通している。
なお、第2レバー3の先端部12には、その前端面から後方に向かって受け部支持孔12aに貫通するネジ孔が形成されている。そしてこのネジ孔にネジ部材32を螺合し、その先端で支持軸30を押圧している。また、同様に、図4から明らかなように、1対の上支持部材31の上面から下方に向かって貫通孔にまで貫通するネジ孔が形成されている。このネジ孔にネジ部材33を螺合し、その先端で支持軸30を押圧している。なお、図4はガラス受け部25を上方から見た図である。
以上のような構成により、支持軸30を含む第2押圧プレート支持部27及び第2押圧プレート26は、第2レバー3の先端部12に対して相対不能となっている。
[ガラス位置決め部材]
図1で示すように、第1レバー2の先端部7には、ガラス押圧体15の後方にガラス位置決め部材34が設けられている。このガラス位置決め部材34は、樹脂等により形成されたブロック状の部材であり、ネジ部材によって第1レバー2に固定されている。このガラス位置決め部材34にガラス板の端面を当接させることにより、ガラス板とガラスプライヤ1との相対位置を精度良く決めることができる。また、このガラス位置決め部材34は所定の高さを有しているので、グリップ部5,10をある程度近づけると、第2レバー3の先端部12の下面がガラス位置決め部材34に当接する。このため、両グリップ部5,10の間に一定の間隔が確保され、安全性を向上させることができる。図1は、ガラス板の端面がガラス位置決め部材34に当接した状態を示している。
[ガラス分断動作]
このガラスプライヤ1は、スクライブラインが形成されたガラス板を分断する際に用いられる。スクライブラインは、脆性材料のスクライブに通常使用されるスクライビングホイールやレーザ等の照射による熱応力を利用したもの等であればよく、形成手段は限定されない。
分断に際しては、図2に示すように、スクライブラインLが形成された面が第2押圧プレート26側に位置するように、ガラスプライヤ1でガラス板Gの端面を挟み込むようにして、かつスクライブラインLが第2押圧プレート26の左右方向の中央に位置するようにセットする。このとき、ガラス板Gの端面をガラスプライヤ1のガラス位置決め部材34に当接させることにより、ガラス板Gとガラスプライヤ1との相対位置を正しくセットすることができる。
以上のようにしてガラスプライヤ1をガラス板の端面にセットし、ガラスプライヤ1の両レバー2,3のグリップ部5,10を握って互いに近づけるように操作することにより、ガラス受け部25によってガラス板の上面、より具体的にはスクライブラインを跨ぐ左右両側が支持されつつ、ガラス押圧体15によってガラス板の下面から上方に向かって分断力が作用する。これにより、ガラス板はスクライブラインで折り曲げられ、分断されることになる。
このとき、第1レバー2からの押圧力は、下支持部材18及び弾性変形する第1押圧プレート16を介してガラス板のスクライブラインが形成された直下に作用する。したがって、従来の3点支持によるガラスプライヤとは異なり、スクライブラインの直下に押圧力が集中して作用するのが抑えられる。また、ガラス板上面も第2押圧プレート26によって覆われている。このため第2押圧プレート26が弾性変形しながらガラス板が折り曲げられて分断されることになり、折り曲げられてガラス板が割れる際の衝撃が緩和される。
[特徴]
本実施形態では、以上のようなガラス分断動作に際して、ガラス板の両面にガラス板より低剛性で弾性変形が可能な押圧プレート16,26を配置し、それらの押圧プレート16,26を介して押圧力を作用させている。このため、ガラス板は、従来のように弾けるように折り曲げられて分断されるのではなく、従来に比較してより遅い速度で分断されることになる。また、分断時の衝撃が緩和される。より詳細には、折り曲げ時に、スクライブラインにおけるクラックが従来の場合に比較してゆっくり進行していく。このため、ガラス板の分断面が良好になり、しかも両側のガラス分断面同士が干渉してガラス分断面に欠けや割れが生じるのを抑えることができ、ガラス分断面の品質を向上させて歩留まりを向上させることができる。
また、このガラスプライヤ1では、従来の3点支持の工具のようにガラス受け部の支持幅に制限されることはない。
また、第1押圧プレート支持部17は回動可能であるので、ガラス受け部25及びガラス押圧体15の接触面の全面をガラス板の表面に接触させることができる。しかも、第1押圧プレート支持部17の回動を所定の角度範囲内に規制しているので、ガラスプライヤ1によってガラス板を挟み込む際の作業が容易になる。
さらに、ガラス位置決め部材34によって、ガラス板の位置決めだけでなく、両レバー2,3の先端部の間に所定の間隙を確保でき、安全性を向上させることができる。
また、スクライブラインLが形成された面が第2押圧プレート26側に位置するようにガラスプライヤ1でガラス板Gの端面を挟み込む際に、スクライブラインLが第2押圧プレート26の左右方向の中央に容易に位置決めできるように中央位置表示マークを第2押圧プレート26側および/または第1押圧プレート16側にあって作業者が目視しやすい部位に付してもよい。
[他の実施形態1]
前記実施形態では、ガラス位置決め部材34をガラス押圧体15の後方に位置する第1レバー2の先端部7に直接装着したが、図5〜図7に示すように、ガラス位置決め部材36を第2レバー3の先端部12のガラス受け部25に装着してもよい。あるいは、第2レバー3の先端部12に直接装着してもよい。
さらに第1レバー2の先端部7のガラス押圧体15に装着してもよい。
[他の実施形態2]
前記実施形態1では、図5〜図7に示すように、ガラス位置決め部材36と第2押圧プレート26を別の部材で形成したが、これらを弾性部材で一体に成形したものを第2押圧プレート支持部27に装着してもよい。
また、ガラス位置決め部材36は、ガラス板Gの板厚等に応じて図中高さ方向の寸法を調整できるようにしてもよい。
[他の実施形態3]
前記実施形態では、ガラス押圧体15を押圧軸19周りに回動可能な構成としたが、代わりにガラス受け部25を支持軸30の軸周りに回動可能に構成してもよい。また、ガラス押圧体15を押圧軸19周りに、ガラス受け部25を支持軸30の軸周りにともに回動可能に構成してもよい。
本発明の一実施形態を採用したガラスプライヤの正面図。 前記ガラスプライヤの左側面図。 前記ガラスプライヤの底面部分図。 前記ガラスプライヤの平面部分図。 本発明の他の実施形態を採用したガラスプライヤの正面図。 前記ガラスプライヤの左側面図。 前記ガラスプライヤの平面部分図。
符号の説明
1 ガラスプライヤ
2 第1レバー
3 第2レバー
5,10 グリップ部
15 ガラス押圧体
16 第1押圧プレート
17 第1押圧プレート支持部
18 下支持部材
19 押圧軸
25 ガラス受け部
26 第2押圧プレート
27 第2押圧プレート支持部
30 支持軸
31 上支持部材
34 ガラス位置決め部材

Claims (7)

  1. 脆性材料の主面に形成された分断溝に沿って脆性材料を分断するための脆性材料プライヤであって、
    先端部に脆性材料押圧体を有するとともに後端部にグリップ部を有する第1レバーと、
    前記第1レバーに回動自在に支持され、先端部に脆性材料受け部を有するとともに後端部にグリップ部を有する第2レバーと、
    を備え、
    前記脆性材料押圧体は、
    脆性材料板の分断溝が形成されていない側の主面に当接可能であって、脆性材料よりも低剛性の弾性変形可能な第1押圧プレートと、
    前記第1押圧プレートを前記第1レバーに対して支持し、前記第1押圧プレートを脆性材料に対して押圧する第1押圧プレート支持部と、を有し、
    前記脆性材料受け部は、
    脆性材料の分断溝が形成された側の主面に当接可能であって、前記分断溝と交差する左右方向に所定の長さで延び、脆性材料より低剛性の弾性変形可能な第2押圧プレートと、
    前記第2押圧プレートの左右方向両端部を前記第2レバーに対して支持する第2押圧プレート支持部と、を有している、
    脆性材料プライヤ。
  2. 前記第1押圧プレート支持部は、前記第1押圧プレートの左右方向の中央部を支持する1つの第1支持部材を有し、
    前記第2押圧プレート支持部は、前記第1支持部の左右方向両側を支持する1対の第2及び第3支持部材を有している、
    請求項1に記載の脆性材料プライヤ。
  3. 前記第1押圧プレート支持部は、前記第1レバーの先端部に左右方向に延びて設けられ、前記第1支持部材を前記第1レバーに対して回動自在に支持するための押圧軸をさらに有している、
    請求項1又は2に記載の脆性材料プライヤ。
  4. 前記第1支持部材の回動を所定の角度範囲内に規制するための回動規制部をさらに備えた請求項3に記載の脆性材料プライヤ。
  5. 前記第1レバーまたは第2レバーに設けられ、前記第1押圧プレートと前記第2押圧プレートとの間に挿入された脆性材料板の位置決めを行うための脆性材料位置決め部材をさらに備えている、請求項1から4のいずれかに記載の脆性材料プライヤ。
  6. 前記第2押圧プレート支持部は、前記第2レバーの先端部に設けられた左右方向に延びる支持軸を有し、前記支持軸の軸中心周りに回動可能である、請求項2に記載の脆性材料プライヤ。
  7. 前記1対の第2及び第3支持部材の回動を所定の角度範囲内に規制するための回動規制部をさらに備えた請求項6に記載の脆性材料プライヤ。
JP2008262030A 2008-10-07 2008-10-08 脆性材料プライヤ Expired - Fee Related JP5216524B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262030A JP5216524B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 脆性材料プライヤ
KR1020090083873A KR101140182B1 (ko) 2008-10-07 2009-09-07 취성 재료 플라이어
EP09170566.5A EP2174919A3 (en) 2008-10-07 2009-09-17 Brittle material pliers
CN2009101788425A CN101712187B (zh) 2008-10-07 2009-09-29 脆性材料钳
TW098133860A TW201018652A (en) 2008-10-07 2009-10-06 Plier for fragile material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262030A JP5216524B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 脆性材料プライヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010089385A true JP2010089385A (ja) 2010-04-22
JP5216524B2 JP5216524B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=42252572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008262030A Expired - Fee Related JP5216524B2 (ja) 2008-10-07 2008-10-08 脆性材料プライヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5216524B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173902A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 脆性材料基板の搬送・分断装置
JP2010173903A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 脆性材料基板のブレイク装置
CN104937301A (zh) * 2013-01-23 2015-09-23 株式会社电装 电磁离合器及其制造方法
CN115093111A (zh) * 2022-07-25 2022-09-23 西藏力透特种玻璃有限责任公司 一种钢化玻璃加工用防护装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52118342U (ja) * 1976-03-05 1977-09-08
JPS5599230U (ja) * 1978-12-28 1980-07-10
JPS62182949U (ja) * 1986-05-10 1987-11-20
JP3002691U (ja) * 1994-04-01 1994-09-27 金永 余 エナメルタイルの切り割り及び裁断プライヤ
JP3056772U (ja) * 1998-06-26 1999-03-05 モトコマ株式会社 ガラス割り器
JP2006117480A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Citizen Seimitsu Co Ltd ガラスブレーカー用ワークテーブル、及びその製造方法、及びそれを備えた自動ガラスブレーカー
JP2008261001A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Wazawa:Kk 蓋外開きバレル装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52118342U (ja) * 1976-03-05 1977-09-08
JPS5599230U (ja) * 1978-12-28 1980-07-10
JPS62182949U (ja) * 1986-05-10 1987-11-20
JP3002691U (ja) * 1994-04-01 1994-09-27 金永 余 エナメルタイルの切り割り及び裁断プライヤ
JP3056772U (ja) * 1998-06-26 1999-03-05 モトコマ株式会社 ガラス割り器
JP2006117480A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Citizen Seimitsu Co Ltd ガラスブレーカー用ワークテーブル、及びその製造方法、及びそれを備えた自動ガラスブレーカー
JP2008261001A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Wazawa:Kk 蓋外開きバレル装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173902A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 脆性材料基板の搬送・分断装置
JP2010173903A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 脆性材料基板のブレイク装置
CN104937301A (zh) * 2013-01-23 2015-09-23 株式会社电装 电磁离合器及其制造方法
CN115093111A (zh) * 2022-07-25 2022-09-23 西藏力透特种玻璃有限责任公司 一种钢化玻璃加工用防护装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5216524B2 (ja) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5216522B2 (ja) 脆性材料プライヤ
TWI432387B (zh) Processing method and processing device for brittle material substrate
JP6508263B2 (ja) 脆性材料基板の分断方法
KR101140182B1 (ko) 취성 재료 플라이어
JP5216524B2 (ja) 脆性材料プライヤ
TW200718662A (en) Device and method for cutting off substrate of fragile material
JP6544538B2 (ja) 脆性基板のクラックライン形成方法
TWI498956B (zh) A method for dividing a brittle material substrate with resin
JP6332618B2 (ja) スクライブ用カッターホイール並びにスクライブ装置
TWI620632B (zh) 脆性材料基板之分斷工具
CN112740365A (zh) 附金属膜衬底的分断方法
JP2017039271A (ja) ブレイク装置
CN101267920B (zh) 劈割脆性材料的方法
JP5451154B2 (ja) 脆性材料プライヤ
JP6682907B2 (ja) 脆性基板の分断方法
KR20150037481A (ko) 취성 재료 기판의 브레이크 방법 그리고 브레이크 장치
CN111263974A (zh) 附金属膜衬底的分断方法
CN111745837A (zh) 刀具保持器安装单元以及刻划装置
JP6288259B2 (ja) 脆性基板の分断方法
JP6185812B2 (ja) 脆性材料基板のブレイク方法並びにブレイク装置
WO2023058510A1 (ja) 半導体装置
JP6648817B2 (ja) 脆性基板の分断方法
TWI610892B (zh) 脆性基板之分斷方法
CN118077035A (en) Semiconductor device with a semiconductor device having a plurality of semiconductor chips
KR101564588B1 (ko) 웨이퍼 브레이킹 보조장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5216524

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees