JP2010089225A - カム面の研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カムの外周面に形成された凹状部及び凸状部を有するカム面を、正確に研削することができるカム面の研削方法を提供する。
【解決手段】外周面にカム面Fを形成するとともに、そのカム面Fに凹状部Fb1〜Fb3及び凸状部Fa1〜Fa3を設けたカムCを、その回転軸線L1を中心に回転させながら、回転砥石24をカム面Fに接触させて、そのカム面Fを研削する。このカム面Fの研削時には、回転砥石24の回転軸線L2をカムCの回転軸線L1に対して傾斜させた状態で、回転砥石24をカムCの回転軸線L1と交差する方向(X軸方向)へ進退移動させるとともに、その進退移動方向と直交する方向(Y軸方向)へ往復移動させる。カム面Fの凹状部Fb1〜Fb3を研削する際のカムCの回転方向を、同カム面Fの凸状部Fa1〜Fa3を研削する際の回転方向に対して逆転させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、カムの外周面に形成されたカム面を研削するカム面の研削方法に関し、特に凹状部及び凸状部を有するカム面の研削方法に関するものである。
一般に、カムの回転軸線と平行な軸線上で回転される回転砥石により、カムの外周のカム面を研削する場合には、カムをその回転軸線を中心に回転させながら、回転砥石をカムの回転軸線と交差する方向、すなわちカムの半径方向に進退移動させる。このようなカム面の研削方法において、カム面上に凸状部と凹状部が形成されている場合には、凹状部に一箇所で接触可能な小径の回転砥石、すなわち外周面の曲率が凹状部の曲率以下の回転砥石を用いる必要がある。逆に、外周面の曲率が凹状部の曲率を越える大径の回転砥石を用いた場合は、凹状部と回転砥石との接触部が2箇所になって、研削を行い得ない。
しかしながら、小径の回転砥石を用いた場合、その回転砥石の軸線がカム側に接近する。回転砥石を駆動するためのモータや回転砥石を支持する砥石台等がカムを支持する軸等と干渉するおそれがあった。また、複数のカムが軸線方向に間隔をおいてワーク上に形成されている場合は前記砥石台等が研削中のカム以外の他のカムと干渉するおそれがあった。
このような問題を解決するために、特許文献1においては、テーパ状の研削面を有する回転砥石を用いるとともに、その回転砥石の軸線をカムの軸線に対して傾斜させる研削方法が開示されている。この研削方法によれば、回転砥石の軸線をカムの軸線から遠ざけることができるため、前述した干渉の問題を回避できる。しかしながら、この研削方法においては、回転砥石の外周面がテーパ状をなしているため、その回転砥石をカム面の凹凸に従って進退させるのみでは、正確な研削は期待し得ない。つまり、カム面の非円形部分は、そのカム面が回転砥石の研削面に対して斜め方向から接触することになるが、回転砥石の研削面がテーパ状をなしているため、その研削面のカムと接触する稜線はカムの軸線と平行な線ではない。
このような問題に対処するため、例えば特許文献2に開示されるようなカム面の研削方法が従来から提案されている。この従来方法においては、前記のようにテーパ状の研削面を有する回転砥石を用いるとともに、回転砥石の回転軸線をカムの回転軸線に対して所定の角度に傾斜させた状態で、回転砥石をカムのカム面の凹凸に従って進退移動させるようにしている。
そして、この特許文献2の従来方法においては、回転砥石の進退移動位置に関連して、回転砥石を進退移動方向と直交する方向へ往復移動させている。このため、前記稜線の位置が回転砥石を進退移動方向と直交する方向へ移動されて、研削ムラや研削残りが発生するのを抑制しようとしている。
特開平8−243906号公報 特表2000−510771号公報
ところが、前記特許文献2には、カムの回転位置及び回転砥石の進退移動位置に調和するように、回転砥石を進退移動方向と直交する方向へ往復移動させることについて記載されているのみで、それ以上の詳細な動作の開示がなされていない。ちなみに、この発明の発明者が、前述した特許文献2の研削方法について、実際に研削動作の試験を行ったところ、カムを一方向へ連続的に回転させたり、進退方向と直交する方向に移動させたりするのみでは、凹状部及び凸状部を有するカム面の研削を行うのが困難であることが判明した。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、凹状部及び凸状部を有するカム面を、正確に研削することができるカム面の研削方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、外周面のカム面に凹状部及び凸状部が形成されたカムを、その回転軸線を中心に回転させながら、回転砥石の外周の研削面を前記カム面に一箇所で接触させて、そのカム面を研削するようにしたカム面の研削方法において、前記回転砥石として前記研削面をテーパ状にしたものを用い、前記カムの回転軸線を通る第1の平面内において、前記回転砥石の回転軸線を前記研削面の傾斜角度と同一の傾斜角度となるようにカムの回転軸線に対して傾斜させ、その傾斜状態で、回転砥石を前記第1の平面内においてカムの回転軸線と交差する方向へ進退移動させるとともに、その第1の平面と直交する第2の面内においてカムの回転軸線と直交する方向に往復移動させ、カム面の凹状部を研削する際のカムの回転方向及び第2の面内における回転砥石の移動方向を同カム面の凸状部を研削する際の回転方向及び移動方向に対してそれぞれ逆方向にすることを特徴としている。
従って、この発明においては、回転砥石の回転軸線がカムの軸線に対して傾斜するため、回転砥石を支持する砥石台等がカムを支持する主軸等に干渉することなく、凹状部及び凸状部を有するカム面を容易に研削することができる。しかも、カム面上の凹状部と凸状部との間において、カムの回転方向が反転されるとともに、回転砥石の往復移動方向が転換されるので、カム面を適切に研削できる。
以上のように、この発明によれば、凹状部及び凸状部を有するカム面を、正確に研削することができるという効果を発揮する。
以下に、この発明を具体化したカム面研削装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、基台11の上面にはワーク支持台12が左右方向(Z軸方向)に移動可能に配置されている。ワーク支持台12の一側上面には主軸台13が配置され、その主軸台13には主軸14が回転可能に支持されている。主軸台13に対応するように、ワーク支持台12の他側上面には心押し台15が配置されている。そして、この主軸台13の主軸14と心押し台15との間に、Z軸上に位置するようにカムシャフト等のワークWが着脱可能に支持される。
図1及び図2に示すように、前記ワークWには、複数(単数でもよい)のカムCが軸線方向に間隔をおいて一体に形成されている。図3に示すように、各カムCの外周面には、カム面Fが形成されている。カムCのカム面Fには、各3箇所の凸状部Fa1,Fa2,Fa3及び凹状部Fb1,Fb2,Fb3が所定間隔おきに交互に位置するように形成されている。
図1及び図2に示すように、前記主軸台13には、正逆回転可能なワーク回転用モータ16が装着されている。そして、主軸台13の主軸14と心押し台15との間にワークWが支持された状態で、このモータ16にて主軸14が回転されることにより、複数のカムCを備えたワークWがZ軸方向に延びる回転軸線L1を中心に低速度で回転される。モータ16の外端部には、そのモータ16の回転角度、すなわち回転位置を検出するためのエンコーダ17が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、前記ワーク支持台12に対応して、基台11上には移動台18が一対のガイドレール19を介して、ワークWの回転軸線L1と直交する前後方向(X軸方向)へ移動可能に配置されている。移動台18の上面には、コラム20がワークWの回転軸線L1に対して所定角度に傾斜した状態で立設されている。コラム20の前面には砥石台21が一対のガイドレール22を介して移動台18の移動方向と直交する上下方向(Y軸方向)へ移動可能に支持されている。
図1及び図2に示すように、前記砥石台21には、砥石軸23がワークWの回転軸線を通る第1の平面内においてワークWの回転軸線L1(Z軸方向)に対して所定の角度αで傾斜した回転軸線L2を中心に回転可能に支持されている。砥石軸23の端部には回転砥石24が取り付けられ、その回転砥石24の外周面にはテーパ面よりなる研削面24aが形成されている。この研削面24aのテーパ面の角度、すなわち研削面24aの角度は、砥石軸23の回転軸線L2に対して前記角度αと同角度で傾斜している。砥石台21には、砥石回転用モータ25が装着されている。そして、このモータ25にて砥石軸23が回転されることにより、回転砥石24が一方向に高速度で回転される。
図1に示すように、前記基台11の後部には、正逆回転可能なサーボモータ等よりなる砥石X軸方向移動用モータ26が装着されている。そして、このモータ26により送りネジ27を介して移動台18が前記第1の平面内において移動されることで、回転砥石24がワークW上のカムCの回転軸線L1と交差する方向(X軸方向)、すなわちカムCの半径方向へ進退移動される。モータ26の外端部には、そのモータ26の回転角度を検出するためのエンコーダ28が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、前記コラム20の後部には、正逆回転可能なサーボモータ等よりなる砥石Y軸方向移動用モータ29が装着されている。そして、このモータ29により送りネジ30を介して砥石台21が移動されることで、回転砥石24が前記第1平面と直交する第2の平面内において前記進退移動方向と直交する上下方向(Y軸方向)へ往復移動される。モータ29の外端部には、そのモータ29の回転角度を検出するためのエンコーダ31が取り付けられている。
次に、前記のように構成されたカム面研削装置の回路構成について説明する。
図4に示すように、制御装置35は、カム面研削装置全体の動作を制御するための制御手段を構成している。記憶部36は、カム面研削装置の各部の動作を制御するための制御プログラム、各種カムのカム面を加工するための加工プログラム、及びその加工プログラムの実行に必要な各種データ等を記憶している。
前記制御装置35には、前記各モータ用のエンコーダ17,28,31から検出信号が入力されるとともに、操作部37から操作信号が入力される。操作部37は、カム面研削装置の動作を指示するための各種操作スイッチや、加工データを入力するための操作キー等を備えた操作盤から構成されている。また、制御装置35からは、前記各モータ16,25,26,29に対して作動及び停止信号が出力されるとともに、表示部38に対して表示信号が出力される。表示部38は、加工データの入力時やカム面の研削加工時において、加工データ等を表示するためのディスプレイから構成されている。
前記制御装置35は、記憶部36に記憶された加工プログラムに従って、カムCのカム面Fを研削する際に、各エンコーダ17,28,31からの検出信号に基づいて、各モータ16,26,29を作動させて、カムCの回転、カム面Fの凹凸形状に従う回転砥石24のX軸方向への進退移動、及び回転砥石24のY軸方向への往復移動を制御する。なお、回転砥石24の回転用のモータ26は、少なくともカムCのカム面Fの研削時には連続回転される。
そして、図3に示すように、カム面Fに凸状部Fa1〜Fa3及び凹状部Fb1〜Fb3を有するカムCの研削加工時には、制御装置35は、回転砥石24を一方向に高速回転させるとともに、カムCを後述する所定のタイミングで一方向または他方向に低速回転させる。そして、カムCの回転に伴うカム面Fの形状変化に応じて、すなわち、カム面Fの凹凸に従って後述するように回転砥石24を前記第1の平面内においてカムCの回転軸線L1と交差するX軸方向、すなわちカムCの半径方向へ進退移動させる。それとともに、回転砥石24を前記第2の平面内において前記進退移動方向と直交するY軸方向に往復移動させる。
次に、前記のように構成されたカム面研削装置により、カム面を研削する方法について説明する。
図1及び図2に示すように、ワークWが主軸台13の主軸14と心押し台15との間に装着された状態で、装置の運転が開始されると、ワーク回転用モータ16により、カムCが回転軸線L1を中心にして低速回転される。それとともに、砥石回転用モータ25により、回転砥石24がカムCの回転軸線L1に対して所定角度αで傾斜した回転軸線L2を中心に一方向へ高速回転される。そして、砥石X軸方向移動用モータ26により、回転砥石24がX軸方向に沿ってカムCのカム面Fに向かい接近移動されて、図5に示すように、回転砥石24の外周研削面24aがカム面F上の研削開始位置P1に接触される。
なお、以下の動作説明においては、カム面F上の研削開始位置P1が、カム面Fの第1の凸状部Fa1と第3の凹状部Fb3との境界部に設定されて、その研削開始位置P1から第1の凸状部Fa1側に向かって、カム面Fの研削加工が進行するものとして記載する。ただし、カム面F上の研削開始位置はどこでもよいが、カムCの研削はそのカムCが1回転すると終了される。
さて、カム面Fの研削開始位置P1から第1の凸状部Fa1側への研削時には、図5に示すように、カムCがD1方向に回転される。また、回転砥石24が砥石X軸方向移動用モータ26によりX軸方向に沿ってカムCの軸線L1から離間するX1方向に後退移動されるとともに、砥石Y軸方向移動用モータ29によりX軸方向と直交するY軸方向に沿ってY1方向に上昇移動される。これにより、カム面Fの第1の凸状部Fa1が研削開始位置P1から順に研削される。
その後、図6に示すように、第1の凸状部Fa1の研削が第1の凸状部Fa1の頂点位置P2まで進行すると、回転砥石24のY1方向への移動が継続された状態で、その回転砥石24のX軸方向への移動が転換されて、回転砥石24がカムCの軸線L1に接近するX2方向に前進移動される。これにより、第1の凸状部Fa1の残りの部分の研削が行われる。そして、図7に示すように、第1の凸状部Fa1と第1の凹状部Fb1の境界位置P3まで研削が進行したとき、第1の凸状部Fa1の研削が終了する。つまり、カムCが図5に示す角度位置から図7に示す角度位置までD1方向へ回転角度R1だけ回転される間に、第1の凸状部Fa1の研削が終了する。
続いて、第7図に示す状態において、カムCの回転方向が反転されて、カムCが前記第1の凸状部Fa1の回転方向D1とは逆のD2方向に回転される。それとともに、回転砥石24のY軸方向への移動が転換されて、回転砥石24がY2方向に下降移動される。これにより、第1の凸状部Fa1と第1の凹状部Fb1の境界位置P3から、第1の凹状部Fb1が順に研削される。
その後、図8に示すように、第1の凹状部Fb1の研削が第1の凹状部Fb1の中間位置P4まで進行すると、回転砥石24のY2方向への移動が継続された状態で、その回転砥石24のX軸方向への移動が転換されて、回転砥石24がX1方向に後退移動される。これにより、第1の凹状部Fb1の残りの部分の研削が行われる。そして、図9に示すように、第1の凹状部Fb1と第2の凸状部Fa2の境界位置P5まで研削が進行したとき、第1の凹状部Fb1の研削が終了する。つまり、カムCが図7に示す角度位置から図9に示す角度位置までD2方向へ回転角度R2だけ回転される間に、第1の凹状部Fb1の研削が終了する。
この場合、前記第1の凸状部Fa1の研削時における回転角度R1が第1の凹状部Fb1の研削時における回転角度R2よりも大きい。このため、連続する第1の凸状部Fa1と第1の凹状部Fb1とが研削される間に、カムCはトータルとして回転角度R1−R2分だけD1方向に回転されることになる。
そして、図9に示す状態において、カムCの回転方向が反転されて、カムCが前記第1の凹状部Fb1の回転方向D2とは逆のD1方向に回転される。それとともに、回転砥石24のY軸方向への移動が転換されて、回転砥石24がY1方向に上昇移動される。これにより、第1の凹状部Fb1と第2の凸状部Fa2の境界位置P5から、第2の凸状部Fa2が順に研削される。
その後、カム面F上の位置P6,P7,P8,P9において、前述した図5〜図9に示すカム面F上の位置P1,P2,P3,P4,P5と同様の動作が行われて、第2の凸状部Fa2及び第2の凹状部Fb2の研削が順に行われる。さらに、第3の凸状部Fa3及び第3の凹状部Fb3についても、同様に研削が行われる。そして、カムCが最初の状態から1回転して、図5に示すように、第3の凹状部Fb3と第1の凸状部Fa1との境界位置、つまり研削開始位置P1まで研削が進行したとき、カム面F全体の研削が完了する。
以上のように動作されるこの実施形態のカム面の研削方法においては、以下の効果がある。
(1) 凸状部Fa1〜Fa3及び凹状部Fb1〜Fb3を有するカム面Fの研削に際して、回転砥石24の回転軸線L2をカムCの回転軸線L1に対して傾斜させている。従って、回転砥石24の砥石軸23が研削していないカムC等の他の部材と干渉することを防止できる。
(2) 前記のように凸状部Fa1〜Fa3及び凹状部Fb1〜Fb3を有するカム面Fの研削に際して、回転砥石24の回転軸線L2をカムCの回転軸線L1に対して傾斜させた状態で、回転砥石24をカムCの回転軸線L1と交差する方向(X軸方向)に進退移動させるとともに、その進退移動方向と直交する方向(Y軸方向)に往復移動させている。従って、カム面Fと接触する回転砥石24の外周研削面24aの稜線がカムCの回転軸線L1方向と平行でなくても、外周研削面24aを回転軸線L1を中心とした面となるように研削できる。
(3) カム面Fの凹状部Fb1〜Fb3を研削する際と、凸状部Fa1〜Fa3を研削する際とでは、つまり、カム面Fの凹凸方向が異なる際には、カムCの回転方向を逆転させるようにしている。従って、カム面の凹凸形状に従ってそのカム面Fの研削を正確に行うことができる。
(4) カム面Fの研削において、カムCの回転と同時に回転砥石24をX方向及びY方向に移動させるのみで、カム面Fを正確に研削でき、回転砥石としてその軸方向寸法が短いものを使用できる。ちなみに、カム面Fを正確に研削するためには、研削に際して回転砥石24をカムCの軸方向に移動させることも考えられるが、このようにすれば、回転砥石がカム面Fからその軸方向の外側へ外れないように軸方向寸法が長いものを使用する必要がある。回転砥石として、その軸方向寸法がカム面Fより短いものを使用すれば、カムCを2回転以上回転させる必要があり、研削に要する時間が長くなる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態においては、各3個の凸状部Fa1〜Fa3及び凹状部Fb1〜Fb3を設けたカム面Fの研削について実施しているが、カム面に各1個、各2個または各4個以上の複数個の凸状部及び凹状部を設けたカム面の研削に実施すること。
・ 回転砥石24として、その研削面24aの曲率がカム面Fの凹状部Fb1〜Fb3の曲率と等しいものを用いること。
この発明を具体化したカム面研削装置の一実施形態を示す平面図。 図1のカム面研削装置の要部正面図。 図2の3−3線における部分拡大断面図。 カム面研削装置の回路構成を示すブロック図。 同カム面研削装置によるカム面の研削動作状態を示す図。 同カム面の研削動作状態を図5に続いて示す図。 同カム面の研削動作状態を図6に続いて示す図。 同カム面の研削動作状態を図7に続いて示す図。 同カム面の研削動作状態を図8に続いて示す図。
符号の説明
13…主軸台、14…主軸、15…心押し台、16…ワーク回転用モータ、18…移動台、21…砥石台、23…砥石軸、24…回転砥石、24a…外周研削面、25…砥石回転用モータ、26…砥石X軸方向移動用モータ、29…砥石Y軸方向移動用モータ、35…制御装置、36…記憶部、W…ワーク、C…カム、F…カム面、Fa1〜Fa3…凸状部、Fb1〜Fb3…凹状部、L1…カムの回転軸線、L2…回転砥石の回転軸線、α…傾斜角度、D1,D2…カムの回転方向。

Claims (1)

  1. 外周面のカム面に凹状部及び凸状部が形成されたカムを、その回転軸線を中心に回転させながら、回転砥石の外周の研削面を前記カム面に一箇所で接触させて、そのカム面を研削するようにしたカム面の研削方法において、
    前記回転砥石として前記研削面をテーパ状にしたものを用い、
    前記カムの回転軸線を通る第1の平面内において、前記回転砥石の回転軸線を前記研削面の傾斜角度と同一の傾斜角度となるようにカムの回転軸線に対して傾斜させ、
    その傾斜状態で、回転砥石を前記第1の平面内においてカムの回転軸線と交差する方向へ進退移動させるとともに、その第1の平面と直交する第2の面内においてカムの回転軸線と直交する方向に往復移動させ、
    カム面の凹状部を研削する際のカムの回転方向及び第2の面内における回転砥石の移動方向を同カム面の凸状部を研削する際の回転方向及び移動方向に対してそれぞれ逆方向にすることを特徴とするカム面の研削方法。
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