JP2010088686A - 電池を電源とする携帯機器 - Google Patents

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正一 遠矢
Hideyo Morita
秀世 森田
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Toshiki Nakao
年紀 中生
Takuo Nomi
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Abstract

【課題】隣接する円筒形電池の間の狭いスペースに配置している回路基板に、電池の負荷部を簡単かつ確実に、しかも能率よく接続する。
【解決手段】携帯機器は、複数の円筒形電池1を平行な姿勢で同一面に配置して外装ケース2に収納すると共に、隣接する電池1の間に設けた基板収納部35に回路基板7を配置して、この回路基板7をリード線10を介して基板収納部35の外側に配置している負荷部90に接続している。基板収納部35は、隣接する電池1の中心線を含む平面と平行な絶縁プレート6で両側を閉塞している。この絶縁プレート6は、リード線10を挿通する貫通孔61を設けている。リード線10は、一端を回路基板7に固定して自立できる強度の金属線で、回路基板7から絶縁プレート6の貫通孔61を通過して基板収納部35の外側に突出しており、この突出部10Aに、基板収納部35の外側に配置している電池の負荷部90を接続している。
【選択図】図6

Description

本発明は、外装ケースに2本の円筒形電池を収納して、この電池から負荷部に電力を供給するようにしてなる携帯機器に関し、とくに、懐炉やシェーバーに最適な携帯機器に関する。
外装ケースに2本の円筒形電池を平行に収納してなるシェーバーである携帯機器は開発されている(特許文献1参照)。この携帯機器は、図1と図2に示すように、外装ケース902に2本の円筒形電池901を収納して、円筒形電池901の間にモータ904と回路基板907を配置している。この構造の携帯機器は、2本の円筒形電池901の間にモータ904を配置して、その外側に回路基板907を配置している。この携帯機器は、モータ904のリード線(図示せず)を回路基板907に接続して、回路基板907からモータ904に電力を供給している。
特開2002−166073号公報
図1と図2に示すように、2本の円筒形電池901の間にモータ904と回路基板907を配置する構造は、モータ904のリード線(図示せず)を回路基板907に接続するのに手間がかかる。それは、モータ904の端子905に接続しているリード線(図示せず)を狭い電池の間から引き出し、その先端部を回路基板907に裏から挿通してハンダ付けするからである。また、この構造の携帯機器は、2本の円筒形電池の間にモータを配置するので、円筒形電池の間隔が広くなり、外装ケースを細くできない欠点もある。
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、複数の円筒形電池を接近して配置して、その間に回路基板を配置し、さらに隣接する円筒形電池の間の狭いスペースに配置している回路基板に、電池の負荷部を簡単かつ確実に、しかも能率よく接続できる電池を電源とする携帯機器を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の電池を電源とする携帯機器は、複数の円筒形電池1、101を平行な姿勢で同一面に配置して外装ケース2、102に収納すると共に、隣接する円筒形電池1、101の間に基板収納部35、135を設けて、この基板収納部35、135に回路基板7、107を配置しており、さらに、この回路基板7、107をリード線10、110を介して基板収納部35、135の外側に配置している負荷部90、190に接続している。基板収納部35、135は、隣接する円筒形電池1、101の中心線を含む平面と平行な面に配置してなる絶縁プレート6、106で両側を閉塞している。この絶縁プレート6、106は、回路基板7、107に接続しているリード線10、110を挿通する貫通孔61、161を設けている。さらに、回路基板7、107は、基板収納部35、135の外部に配置される負荷部90、190に接続する引き出し用のリード線10、110の一端を連結している。この引き出し用のリード線10、110は、一端を回路基板7、107に固定して自立できる強度の金属線としている。このリード線10、110は、回路基板7、107から絶縁プレート6、106の貫通孔61、161を通過して基板収納部35、135の外側に突出して、突出部10A、110Aを絶縁プレート6、106の貫通孔61、161でもって定位置に配置しており、このリード線10、110の突出部10A、110Aに、基板収納部35、135の外側に配置してなる電池の負荷部90、190を接続している。
以上の電池を電源とする携帯機器は、複数の円筒形電池を接近して配置して、その間に回路基板を配置し、さらに隣接する円筒形電池の間の狭い間に配置する回路基板に、電池の負荷部を簡単かつ確実に、しかも能率よく接続できる特徴がある。それは、以上の携帯機器が、円筒形電池の間に設けた基板収納部に配置している回路基板に、一端を固定して自立できる強度の金属線を固定し、さらに、基板収納部の開口部に絶縁プレートを設けて、この絶縁プレートにはリード線を挿通する貫通孔を設け、絶縁プレートの貫通孔にリード線を挿通することで、絶縁プレートの外部に突出する突出部を定位置に配置するからである。絶縁プレートの外側に突出するリード線の突出部は、それ自体が自立できる強度を有すると共に、絶縁プレートの貫通孔で定位置に配置される。したがって、このリード線の突出部に負荷部を接続することで、回路基板を狭い領域に配置しながら、回路基板に簡単で確実に負荷部を接続できる。
本発明の電池を電源とする携帯機器は、懐炉とすることができる。懐炉である携帯機器は、負荷部90をヒーター4として、このヒーター4を外装ケース2の内面に、熱結合状態に配置することができる。
以上の懐炉は、ヒーターを確実に回路基板に接続できることから、外装ケースに熱結合しているヒーターで外装ケースを安定して加温できる。
さらに、本発明の電池を電源とする携帯機器は、絶縁プレート6と外装ケース2の間に電池1の負荷部90であるヒーター4を配置し、引き出し用のリード線10の突出部10Aを、ヒーター4に電気接続している金属板55、56に接続することができる。
以上の懐炉は、リード線の突出部を金属板を介してヒーターに確実に接続できる。
さらにまた、本発明の電池を電源とする携帯機器は、基板収納部35に収納している回路基板7に、その両側に伸びるように2組の引き出し用のリード線10を連結して、両側に伸びるように設けている2組のリード線10を、基板収納部35の両側に配設している絶縁プレート6の貫通孔61に通過させて、その突出部10Aを負荷部90のヒーター4に接続することができる。
以上の懐炉は、回路基板に接続しているリード線を、基板収納部の両側に配設しているヒーターに簡単かつ確実に接続できる。
本発明の電池を電源とする携帯機器は、シェーバーとすることができる。シェーバーである携帯機器は、負荷部190を、刃を駆動するモータ104とすることができる。
以上のシェーバーは、回路基板に接続しているリード線を、簡単かつ確実にモータに接続できる。
本発明の電池を電源とする携帯機器は、回路基板7、107に連結している引き出し用のリード線10、110を、0.2mm〜1mmの金属線とすることができる。
以上の携帯機器は、回路基板に接続しているリード線を十分な強度として、簡単にその突出部を負荷部に接続できる。
本発明の電池を電源とする携帯機器は、回路基板7、107を、隣接する2本の円筒形電池1、101の中心軸を含む面に直交する姿勢で基板収納部35、135に配置することができる。
以上の携帯機器は、隣接する円筒形電池の間に設けている基板収納部を狭くしながら、この回路基板にリード線を介して負荷部を簡単で確実に接続できる。
本発明の電池を電源とする携帯機器は、絶縁プレート6、106を、外装ケース2、102の内側に挿入されるプラスチック製のインナーケース3、103に一体的に成形して設けることができる。
以上の携帯機器は、絶縁プレートをしっかりと定位置に配置して、リード線の突出部を正確な位置に配置できる。このため、リード線の突出部をより簡単かつ容易に負荷部に接続できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池を電源とする携帯機器を例示するものであって、本発明は携帯機器を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
以下、携帯機器を懐炉とする具体例を詳述する。ただし、本発明は、携帯機器を懐炉には特定しない。図3ないし図13に示す電池を電源とする携帯機器である懐炉は、底を閉塞して一端を開口してなる筒状に金属板を加工してなる外装ケース2と、この外装ケース2内に挿入する外形に形成して、内部に電池収納部5を設けているプラスチック製のインナーケース3と、このインナーケース3に収納している2本の電池1と、電池1の間に配設している回路基板7と、電池1から電力が供給されると共に、外装ケース2の内面に熱結合するようにインナーケース3に連結されて外装ケース2を加温する負荷部90のヒーター4とを備える。
[外装ケース]
外装ケース2は、筒状の筒部2Aの一端を底面プレート部2Bで閉塞して他端を開口してなる筒状に成形している。筒部2Aは、両面にある平面部2aを両側の湾曲面2bで連結する筒状としている。外装ケース2は、懐炉として優れた熱伝導を実現するために、金属板をプレス加工して製造している。この金属板として、アルミニウム板を使用する。ただし、外装ケースの金属板は、鉄板、銅板、シンチュウ板なども使用できる。さらに、外装ケースは、その表面に無数の凹凸を設けることもできる。外装ケースの表面に無数の凹凸を設ける懐炉は、低温障害を防止できる特長がある。
筒状に成形される外装ケース2は、図4ないし図8に示すように、一端の開口部20から内側にインナーケース3を挿入して収納し、このインナーケース3に電池1を収納している。図6の外装ケースは、2本の円筒型電池1を2列に並べて収納するので、外装ケース2とインナーケース3を、横断面の形状を長円形とする筒状としている。ただ、2本の円筒型電池を2列に収納する外装ケースとインナーケースは、横断面形状を楕円形とする筒状とすることもできる。これらの懐炉は、筒状の側面における接触面積を広く確保できる特徴がある。
[インナーケース]
インナーケース3は、外装ケース2に挿入されて、内部に電池1を収納している。このインナーケース3は、絶縁材のプラスチックで製作している。プラスチック製のインナーケース3は、電池1に接続している回路基板7を負荷部90のヒーター4に接続するリード線10を定位置に保持すると共に、内部に収納される電池1を、ヒーター4の発熱やヒーター4で加温される外装ケース2の熱から保護する。さらに、絶縁材のプラスチックで成形しているインナーケース3は、内部に収納する電池1を、外装ケース2やヒーター4から絶縁して定位置に配置する。図のインナーケース3は、外装ケース2の内側に挿入して固定されて、内部に電池1を収納する本体部3Aと、この本体部3Aの開口部30に脱着自在に連結されて、外装ケース2の開口部20を閉塞する蓋部3Bとを備える。
本体部3Aは、図4ないし図7及び図12に示すように、全体形状を外装ケース2の内面に沿う筒状に成形すると共に、内部には、円筒形電池1を収納する電池収納部5を設けている。図の本体部3Aは、2本の円筒型電池1を平行な姿勢に並べて収納するので、2列の電池収納部5を設けている。本体部3Aは、その外形を外装ケース2の内形とほぼ等しく、正確には、やや小さくしており、外装ケース2の内側に嵌入して定位置に配置している。図の本体部3Aは、一端に底板31を設けて他端を開口してなる筒状に成形しており、この開口部30から電池1を挿入できるようにしている。本体部3Aは、図5、図7及び図13に示すように、開口部30の内側であって、開口部30から離れた位置に、開口端面と平行に中間壁32を設けており、この中間壁32の両側に、電池収納部5の挿入開口33を開口している。2つの挿入開口33の間には、詳細には後述するが、ピンジャック13を突出して設けている。このピンジャック13は、蓋部3Bの挿入筒部40に設けたピン端子14に挿入されて接続される。
図5と図6の本体部3Aは、2列の電池収納部5を、本体部3Aの両側に位置して設けている。電池収納部5は、収納される電池1を定位置に配置するために、円筒型電池1の外形に沿う円筒状に成形している。図の本体部3Aは、両側に設けられる2列の電池収納部5を2列の区画壁34で区画している。これらの区画壁34は、電池側の対向面を、電池1の外周面に沿う湾曲面としている。さらに、本体部3Aは、2列の区画壁34の間に、回路基板7を配置する基板収納部35を設けている。本体部3Aは、2本の電池1の間に基板収納部35を設けている。この基板収納部35は、隣接する2本の円筒形電池1の中心軸を含む面と直交する姿勢で、図において垂直な姿勢で回路基板7を収納している。回路基板7は、基板収納部35に突出して設けた支持リブ27で両側から支持して定位置に配置される。
さらに、本体部3Aは、基板収納部35に回路基板7をセットするために、片面を開口できる構造としている。図12の本体部3Aは、筒状の片面を開口してなる形状の第1の本体部3aと、この第1の本体部3aの片面開口部3cを閉塞する第2の本体部3bとからなる。この本体部3Aは、第1の本体部3aから第2の本体部3bを取り外すことにより、片面開口部3cを開口して、基板収納部35への回路基板7のセットを容易にしている。第1の本体部3aと第2の本体部3bは、図6に示すように、その内面形状を、電池1の外周面に沿う形状としている。
インナーケース3の本体部3Aに設けている基板収納部35は、隣接する円筒形電池1の中心線を含む平面と平行な面に配置してなる絶縁プレート6で両側を閉塞している。絶縁プレート6は、プラスチックでもって、インナーケース3の本体部3Aに一体的に成形して設けられて、基板収納部35の両側を閉塞する。この絶縁プレート6は、インナーケース3を外装ケース2の定位置に配置して、定位置に配置される。基板収納部35は、図6の断面図に示すように、隣接する2本の円筒形電池1の間に設けられるので、その両側、図において上下に絶縁プレート6を配置している。
図6のインナーケース3は、第1の本体部3aと第2の本体部3bを連結して本体部3Aとするので、絶縁プレート6は、第1の本体部3aと第2の本体部3bの両方に一体的に成形して設けられる。第1の本体部3aと第2の本体部3bに設けている絶縁プレート6は、円筒形に成形している電池収納部5の谷間に橋渡しするように設けられる。絶縁プレート6は、回路基板7に連結している引き出し用のリード線10、すなわち回路基板7を基板収納部35の外部に配置している負荷部90のヒーター4に接続するリード線10を挿通する貫通孔61を設けている。
図の本体部3Aは、2列の電池収納部5を、本体部3Aの両側に位置して設けている。本体部3Aの電池収納部5は、収納される電池1を定位置に配置するために、円筒型電池1の外形に沿う円筒状に成形している。図の本体部3Aは、両側に設けられる2列の電池収納部5の間に基板収納部35を設けて、この基板収納部35の両側を閉塞するように、絶縁プレート6を配置している。
以上の本体部3Aは、図5、図7、図8、及び図10に示すように、底板31で閉塞された側を外装ケース2に挿入し、開口部30を外装ケース2の開口部20に位置させる状態として、外装ケース2に連結される。さらに、本体部3Aは、外装ケース2に挿入された状態で、抜けないように、止ネジ21で外装ケース2に固定される。本体部3Aは、底板31の中央部に、止ネジ21をねじ込むネジ孔36を設けている。外装ケース2は、底面プレート部2Bを貫通する止ネジ21が本体部3Aのネジ孔36にねじこまれて、本体部3Aに固定される。
蓋部3Bは、図4、図5、図7、及び図12に示すように、本体部3Aの開口部30に挿入される挿入筒部40と、この挿入筒部40の端部に連結されて本体部3Aの開口部30と外装ケース2の開口部20とを閉塞する鍔部41とを備える。挿入筒部40は、本体部3Aの開口部30に挿入できるように、本体部3Aの開口部30の内形に沿う外形に成形している。さらに、挿入筒部40は、本体部3Aに挿入される側の端面に、電池収納部5に収納される電池1の他方の電極に接触するための蓋側接点12を備えている。挿入筒部40は、電池側の端面である端面プレート43の両側に接点窓44を開口しており、これらの接点窓44から蓋側接点12を表出させている。さらに、挿入筒部40は、接点窓44の間に位置して、本体部3Aの中間壁32から突出するピンジャック13を挿入するピン端子14を表出して設けている。蓋側接点12とピン端子14は、蓋体3Bの内部に配置される回路基板8に固定している。この蓋体3Bは、挿入筒部40を本体部3Aの開口部30に挿入する状態で、端面プレート43に配置した蓋側接点12を、電池1の一方の電極に接触させて電気接続し、端面プレート43の中央部のピン端子14に、本体部3Aの中間壁32から突出するピンジャック13を挿入させて、蓋体3Bの回路基板8と本体部3Aの回路基板7を接続する。
鍔部41は、蓋部3Bを本体部3Aに連結する状態で、外装ケース2の開口部20を閉塞できるように、外装ケース2の外形に沿う形状としている。この蓋部3Bは、鍔部41から突出する挿入筒部40の突出量が、本体部3Aの開口部30への挿入量となる。したがって、蓋部3Bは、挿入筒部40の蓋側接点12と、本体部3Aのケース側接点11とで電池1の電極を両側から押圧しながら確実に接触できるように、挿入筒部40の突出量を設計する。図に示す挿入筒部40と鍔部41は、ネジ止めして互いに連結している。ただ、挿入筒部と鍔部は係止構造や接着等の方法で連結することもできる。
以上の蓋部3Bは、本体部3Aの開口部30に挿入する状態で、本体部3Aに脱着自在に連結される。蓋部3Bと本体部3Aは、脱着自在に連結するために、係止構造で連結している。図に示す蓋部3Bは、挿入筒部40の外周面に係止凸部47を設けており、本体部3Aは、開口部30の内面に、係止凸部47を係止する係止部37を設けている。図に示す係止部37は、貫通孔としている。ただ、係止部は、凹部とすることもできる。蓋部3Bは、挿入筒部40を開口部30に挿入する状態で、係止凸部47を係止部37に係止させて定位置に連結される。さらに、図のインナーケース3は、挿入筒部40を誤った向きで本体部3Aに挿入するのを阻止するために、位置決め機構を備える。図の位置決め機構は、本体部3Aの開口端部の内面に設けた位置決凸条38と、蓋部3Bの挿入筒部40に設けた案内溝48である。位置決凸条38と案内溝48は、蓋部3Bの挿入方向に延長して設けている。この蓋部3Bは、案内溝48に位置決凸条38を案内しながら、挿入筒部40が本体部3の開口部30に挿入されて、正確な姿勢で本体部3Aに連結される。
以上のインナーケース3は、本体部3Aの電池収納部5に電池1を挿入し、本体部3Aの開口部30に蓋部3Bを装着する状態で、電池1をインナーケース3の定位置に収納する。この構造の懐炉は、インナーケース3の蓋部3Bを取り外すことで、本体部3Aの開口部30を開口し、この開口部30から電池1を出し入れして、容易に電池1を交換できる。このため、内部に収納された電池1の残容量に拘わらず、交換用の電池を用意することで懐炉を継続的に使用できる。また、このインナーケース3は、蓋部3Bで本体部3Aの開口部30を閉塞することで、蓋部3Bの端面プレート43に配置した蓋側接点12と、本体部3Aの底板31に配置したケース側接点11とで電池1の両端の電極を両側から押圧して、電池1を接点に電気接続する。すなわち、電池1の電極を、直接にケース側接点11と蓋側接点12とに接触させて電気接続するので、余計な接点を省略して製造コストを低減しながら、信頼性を高めることができる。とくに、インナーケース3の開口部30を蓋部3Bで閉塞することで、内部に収納される電池1の両端の電極を押圧するようにして、電極と接点との電気接触を図るので、機械的にも確実な電気接触を維持でき、この点においても信頼性も高められる。
さらに、蓋部3Bは、図3ないし図5に示すように、懐炉の操作面となる上面に、外部機器と接続するための外部入力端子15と、懐炉のオンオフを操作する操作部16と、電池の残量や異常な状態を表示する表示部17とを備えている。
[ヒーター]
携帯機器は、基板収納部35の外側に、電池1の負荷部であるヒーター4を配置している。ヒーター4は、外装ケース2とインナーケース3の間に配設されて、外装ケース2に熱結合される。外装ケース2に熱結合されるヒーター4は、通電状態において、外装ケース2を加温する。図6の懐炉は、インナーケース3の両側であって、外装ケース2の内側にヒーター4を配置している。ヒーター4は、絶縁プレート6の外側であって、外装ケース2の内側に配置している。このヒーター4は、板状発熱体とすることができる。図の懐炉は、板状発熱体として、平面状のPTC4Aを使用している。PTC4Aである平面状のヒーター4は、外装ケース2の内面に対向する姿勢で、外装ケース2に接近して熱結合状態で配置される。板状発熱体であるヒーター4は、広い面積で外装ケース2の内面に熱結合できるので、ヒーター4の発熱を、効率よく外装ケース2に熱伝導できる特徴がある。ただ、ヒーターは、必ずしも板状発熱体とする必要はない。板状でないヒーターは、熱結合樹脂等を介して外装ケースに効率よく熱結合される。ただ、ヒーターとしては、平面状のPTC以外に、トランジスターの発熱を利用したもの、抵抗体等も利用できる。PTC4Aである面状のヒーター4は、両面を接続端子としている。ヒーター4は、両面の接続端子に金属板55、56を接触し、この金属板55、56を、リード線10を介して回路基板7に接続している。
ヒーター4は、両面の接続端子に、金属板55、56を弾性的に押圧した状態で接触させて、電力を供給している。金属板55、56は、図8ないし図12に示すように、ヒーター4の接続端子に接触する平板部の周囲に接続片55A、56Aと弾性片55B、56Bを突出させている。接続片55A、56Aは、回路基板7に接続している引き出し用のリード線10に接続され、このリード線10を介して回路基板7に接続されて通電される。弾性片55B、56Bは、平板部の周囲にバランスして、図にあっては平板部の対向する位置に設けている。ヒーター4の裏面、すなわちインナーケース3側に配設される金属板55は、弾性片55Bでもって、平板部をヒーター4の接続端子に弾性的に押圧すると共に、ヒーター4を外装ケース2の平面部2aの内面に押圧している。ヒーター4と外装ケース2との間に配設される金属板56は、弾性片56Bの先端部を、絶縁プレート6の表面に一体的に成形して設けている係止部66に挿入して、金属板55とヒーター4とインナーケース3側の金属板56とを絶縁プレート6の定位置に連結している。さらに、絶縁プレート6の表面には、金属板55とヒーター4と金属板56とを積層して定位置に配置するために位置決リブ63を一体的に成形して設けている。この位置決リブ63は、ヒーター4と絶縁プレート6との間に配設される金属板55の弾性片55Bと接続片55Aを案内する切欠部63Aを設けている。この位置決リブ63の切欠部63Aに、弾性片55Bと接続片55Aを案内し、さらに位置決リブ63の内側に、金属板55の平板部とヒーター4とを積層して配設される。この構造は、金属板55とヒーター4とを位置ずれしないように絶縁プレート6の表面に配置できる。この状態で、外装ケース2に挿入されて、PTC4Aからなるヒーター4は、外装ケース2の内面に熱結合状態に配設される。外装ケース2の両平面に熱結合されるヒーター4は、発生する熱を金属板56を介して両面の平面部2aに伝導して、外装ケース2の表面全体を加熱する。
さらに、図に示す懐炉は、外装ケース2の内側に近接あるいは接触させて温度センサ52を配置している。図の懐炉は、インナーケース3の両面に温度センサ52を配置しており、2個の温度センサ2で外装ケース2の両面の温度を検出している。図6ないし図12に示す温度センサ52は、インナーケース3の絶縁プレート6の貫通孔62を通過して、その先端側を絶縁プレート6の外側に設けた位置決係止部67に配置している。位置決係止部67には、ここに配置される温度センサ52を外側に押圧する弾性部材58を配置している。図に示す弾性部材58は板バネで、温度センサ52の温度検知部52Aを、外装ケース2の内面に向かって押圧している。これにより、温度センサ52の温度検知部52Aを、外装ケース2に近接あるいは接触させて、外装ケース2と熱結合状態としている。この構造は、温度センサ52が外装ケース2の内側に近接あるいは接触することで、外部の温度、とくに低い温度の外気や人間の体の冷えた部分(たとえば手等)に触れると、温度センサ52にて感度良く検出することができる。このため、温度低下や温度が低下する降下勾配が設定値より大きくなるかどうか、いいかえると、所定時間に所定温度以上の降下があるかどうかを速やかに検出することができる。これにより、後述する各モードの温度範囲に制御できるように、電池からの電力を制御することができる。
[回路基板]
回路基板7は、インナーケース3の本体部3Aに設けている基板収納部35の定位置に配置される。この回路基板7は、本体部3Aに嵌着して定位置に配置され、さらに電池収納部5の底部に設けている金属板のケース側接点11を介して定位置に配置される。ケース側接点11は、電池収納部5に挿入される円筒形電池1の電極に接触される接点である。このケース側接点11は、金属板を折曲加工して製作されて、本体部3Aに設けている区画壁34に嵌着して定位置に配置される。インナーケース3の定位置に配置されるケース側接点11は、ハンダ付けなどの方法で回路基板7に固定されて回路基板7を基板収納部35の定位置に保持する。
回路基板7は、電池1と負荷部のヒーター4に接続される。回路基板7は、ケース側接点11と、蓋側接点12とピンジャック13とピン端子14を介して電池1の電極に接続される。さらに、回路基板7は、引き出し用のリード線10を介して負荷部のヒーター4に接続される。引き出し用のリード線10は、一端を回路基板7に固定して自立できる強度の金属線である。このリード線10は、たとえば太さを0.4mmφ〜0.6mmφとする銅線、ニッケル線、リン青銅線、あるいはこれらの合金からなる金属線が使用される。ただし、リード線は、太さを0.2mmφ〜1mmφとする金属線も使用できる。細すぎる金属線は、一端を回路基板に固定して自立できない。このリード線は、突出部を定位置に配置して負荷部を簡単に接続できない。また、反対に太すぎる金属線は、硬くて所定の形状に加工するのに手間がかかり、また回路基板に簡単に固定できなくなる。
引き出し用のリード線10は、図6と図7に示すように、回路基板7から絶縁プレート6の貫通孔61を通過して絶縁プレート6の外側に突出する。絶縁プレート6から突出するリード線10は、貫通孔61に挿通される突出部10Aと貫通孔61でもって定位置に配置される。突出部10Aは、ヒーター4に接続される金属板55の接続片55Aにハンダ付けなどの方法で接続される。絶縁プレート6の貫通孔61は、突出部10Aの位置を特定する。リード線10を貫通孔61に挿通して、突出部10Aを定位置に配置するからである。したがって、絶縁プレート6は、ヒーター4に接続される金属板55、56の接続片55A、56Aの位置に貫通孔61を設けている。引き出し用のリード線10は、絶縁プレート6の貫通孔61に挿通され、絶縁プレート6から突出する突出部10Aを、接続片55A、56Aの位置に配置する。この構造は、絶縁プレート6の表面の定位置に、ヒーター4に接続する金属板55、56を配置して、その接続片55A、56Aを突出部10Aに接続する位置にセットできる。接続片55A、56Aは、図8ないし図12に示すように、リード線10の突出部10Aを入れる案内凹部55a、56aを設けている。この金属板55、56は、絶縁プレート6の表面の定位置に配置して、接続片55A、56Aの案内凹部55a、56aにリード線10の突出部10Aを案内する。接続片55A、56Aの案内凹部55a、56aに入れられたリード線10の突出部10Aは、ここをハンダ付けすることで、簡単かつ容易に、しかも確実に金属板55、56の接続片55A、56Aに接続される。ヒーター4は、両面に金属板55、56を配置して、両面の金属板55、56の接続片55A、56Aをリード線10の突出部10Aに接続している。したがって、絶縁プレート6は、ふたつの貫通孔61を設けている。各々の貫通孔61に挿通されるリード線10は、絶縁プレート6から突出して、その表面に配設されるふたつの金属板55、56の接続片55A、56Aに接続される。
さらに、図6ないし図11の懐炉は、インナーケース3の両面にヒーター4を配置して、両方のヒーター4で外装ケース2の両面を加温している。この懐炉は、回路基板7の両側、図6において上下に伸びるように2組の引き出し用のリード線10を連結している。両側に伸びるように設けている2組のリード線10は、基板収納部35の両側、図6において上下に配設している絶縁プレート6の貫通孔61を通過して、その突出部10Aを負荷部のヒーター4に接続している。2組のリード線10は、同じ形状で回路基板7に連結されて、絶縁プレート6の貫通孔61から外部に突出する。
[電池]
電池1は、インナーケース3の電池収納部5に収納される。図の電池1は、単3型の円筒型電池1である。この電池1には、二次電池も一次電池も使用できる。このように、市販の一次電池と同規格の電池を収納できる懐炉は、長時間使用して電池の容量が不足した状態で、予備の二次電池がないときに、市販の一次電池と交換することができる。図の懐炉は、単3型電池を収納するが、懐炉は、単1型電池や単2型電池、あるいは、角型電池を収納することもできる。二次電池として、例えば、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池が使用できる。
さらに、二次電池を収納する懐炉は、電池の充電回路を内蔵することもできる。この懐炉は、充電用の外部入力端子を備えると共に、この外部入力端子を介して、外部機器である充電器等の電気機器に接続して、内部に収納される二次電池を充電する。図5に示す懐炉は、蓋部3Bの上面に外部入力端子15を設けている。この外部入力端子15は、外部から電力が供給される端子である。図の懐炉は、外部入力端子15を保護するために、キャップ18を装着している。この懐炉は、このキャップ18を外して、外部入力端子15にACアダプタのプラグ(図示せず)を接続して、収納される電池1を充電することができる。ただ、外部入力端子は、USB端子として、外部から電力を供給すると共に、パソコンから通信情報を入力して、懐炉の使用環境や設定条件等を変更することもできる。
以上の懐炉は、電池1を脱着自在に収納するので、必ずしも懐炉本体に電池1を充電する回路を備える必要はない。たとえば、懐炉に収納される電池1を外部充電器で充電して交換できる。このため、懐炉を簡単な構造としながら、電池1を理想的に充電できる。とくに、充電される電池は、充電されるときに発熱しやすく、とくに、充電末期の発熱が大きく、この状態での温度上昇が電池を劣化させる原因となる。電池を外部充電器で充電することにより、懐炉の内部で充電しないので、充電される電池の熱を懐炉の内部でこもらせることなく、いいかえると収納される電池の温度上昇を少なくし、この温度上昇による電池の劣化を効果的に防止できる。
以上の懐炉の回路図を図14に示している。この図に示す懐炉は、互いに並列に接続してなる2個のヒーター4と、ヒーター4に電力を供給する2本の電池1と、これらの電池1からヒーター4に供給する電力をコントロールする制御回路50と、外装ケース2の温度を検出する温度センサ52とを備える。図に示す懐炉は、インナーケース3の蓋部3Bに内蔵される回路基板8に制御回路50を装備すると共に、本体部3Aに内蔵される回路基板7に2個のヒーター4と2個の温度センサ52を接続し、さらに、2本の電池1の一方の電極を、ケース側接点11を介して回路基板7に、他方の電極を、蓋側接点12を介して回路基板8に接続している。2個の温度センサ52、52は、互いに直列に接続しており、直列接続された温度センサー52、52への印加電圧を測定することで2つのセンサーの平均温度を測定している。ただ、2個の温度センサは、互いに並列に接続することもできる。さらに、図の懐炉は、ピンジャック13とピン端子14とを介して、本体部3Aの回路基板7と蓋部3Bの回路基板8とを電気接続している。図14のピンジャック13とピン端子14は、詳細には後述するが、4個の接続端子81を備えている。
図に示す懐炉は、ヒーター4をPTC4Aとして、これを並列に接続して電気抵抗を小さくして、消費電力、すなわち発熱量を大きくしている。たとえば、各々のPTC4Aからなるヒーター4の電気抵抗を1Ω、直列に接続している電池1のトータル電圧を2.4Vとすれば、ヒーター4の消費電力は11.5Wと大きくなる。したがって、ヒーター4に通電する状態で、2つのPTC4Aでもって、外装ケース2を内側から速やかに加温できる。
2本の電池1は、蓋側接点12に接続される電極を、回路基板8に装備されるスイッチング素子23を介して互いに直列に接続すると共に、ケース側接点11に接続される電極を、回路基板7に装備されるスイッチング素子51と、並列接続されたヒーター4を介して互いに直列に接続している。スイッチング素子23、51は、制御回路50でオンオフに制御されて、ヒーター4への通電が制御される。回路基板7に装備されるスイッチング素子51は、ピンジャック13とピン端子14の接続端子81であるコントロール端子81Bを介して制御回路50に接続している。この懐炉は、制御回路50がスイッチング素子23、51の両方をオンとする状態で、2本の電池1が直列に接続されて、2個のヒーター4に通電される。また、制御回路50がスイッチング素子23、51の両方あるいはいずれか一方をオフとする状態で、電池1からヒーター4への通電が停止される。すなわち、制御回路50は、ヒーター4に通電するスイッチング素子23、51をオンオフに制御して、外装ケース2の表面温度を設定温度にコントロールする。
さらに、制御回路50は、複数の設定温度をメモリ53に記憶している。メモリ53は、たとえば、ターボモード、強モード、弱モードの設定温度を記憶している。メモリ53に記憶される設定温度は、ターボモード、強モード、弱モードの順番に高く、たとえばターボモードにおいて45℃〜53℃、強モードにおいて38℃〜43℃、弱モードにおいて35℃〜38℃としている。さらに、制御回路50は、ターボモードで外装ケース2を設定温度に保持するターボ時間もメモリ53に記憶している。ターボモードを継続するターボ時間は、たとえば3分〜分、好ましくは4分〜8分に設定される。
電源のオンオフと、ターボモードと、強モードと、弱モードは、蓋体3Bの上面に設けた操作部16で切り換えられる。操作部16は、図5と図14に示すように、制御回路50に接続している押しボタンスイッチ19とこの押しボタンスイッチ19の表面に設けた押しボタン部16Aとを備える。押しボタンスイッチ19は、押しボタン部16Aを介してプランジャーが操作されて、懐炉の動作状態を切り換える。たとえば、押しボタンスイッチ19を1回押す毎に、強モード、弱モード、電源オフに切り換えられ、押しボタンスイッチ19を所定の時間押し続ける(いわゆる長押しする)とターボモードに切り換えられる。制御回路50は、ピンジャック13とピン端子14の接続端子81である温度検出端子81Cを介して温度センサ52から入力される信号で、外装ケース2の温度が低下する降下勾配を検出し、降下勾配が設定値よりも大きく、たとえば3秒間における温度低下が2℃以上であると、ターボモードに切り換えることができる。また、制御回路50は、外装ケース2の温度を検出して、検出する温度が設定値よりも低下すると、ターボモードに切り換えることもできる。
さらに、図14に示す懐炉は、本体部3Aに収納される電池1を二次電池として、これらの電池1を充電できる構造としている。図の懐炉は、充電用の外部入力端子15を備えると共に、この外部入力端子15を介して、充電器等の外部機器に接続して、内部に収納される電池1を充電する。図14に示す懐炉は、蓋部3Bに外部入力端子15を設けており、この外部入力端子15にACアダプタ9を接続している。図の懐炉は、制御回路50でスイッチング素子51、23、24、25、26を制御して、外部入力端子15から入力される電力で、各々の電池1A、1Bを別々に充電できる構造としている。図の懐炉は、外部入力端子15に接続される電源ライン82を分岐して、一方をスイッチング素子24と、ピンジャック13とピン端子14の接続端子81である電源端子81Aを介して電池1Aの+極側に接続すると共に、他方をスイッチング素子25を介して電池1Bの+極側に接続している。さらに、電池1Aの−極側をスイッチング素子26を介してアースライン83に接続すると共に、電池1Bの−極側をピンジャック13とピン端子14の接続端子81であるアース端子81Dを介してアースライン83に接続している。この懐炉は、電池1Aを充電するとき、制御回路50が、スイッチング素子51、23、25をオフに、スイッチング素子24、26をオンに切り換える。また、電池1Bを充電するとき、制御回路50は、スイッチング素子51、23、24、26をオフに、スイッチング素子25をオンに切り換える。さらに、制御回路50は、電池1A、1Bの残容量を、電池電圧や充放電電流の積算値から検出する回路を内蔵しており、電池1Aが満充電されるとスイッチング素子24、26をオフに切り換えて充電を停止し、電池1Bが満充電されるとスイッチング素子25をオフに切り換えて充電を停止する。
以上の懐炉は、本体部3Aに収納される電池1を充電できる二次電池として、これらの電池1を充電できる構造としている。ここで、二次電池に代わって、一次電池を使用することができる。この場合は、一次電池は充電しない。誤って、充電しないように、一次電池に充電電力が供給されるとき、制御回路50が電池電圧等を測定することで、その特性より、一次電池であることを検出して充電を止める機能を備えている。さらに、懐炉は、必ずしも収納する電池を充電できる構造とする必要はない。この懐炉は、電池を充電するためのスイッチング素子等の電子部品を、蓋部の回路基板に装備することなく、また、本体部の回路基板を、蓋部の電源ラインとアースラインに接続する接続端子を必要としない。したがって、この懐炉は、制御回路を簡素化できると共に、ピンジャックとピン端子には2個の接続端子を有する安価なものを使用して製造コストを低減できる。
さらに、制御回路50は、電池1の残容量を、電池1の電圧や充放電電流の積算値から検出する回路を内蔵しており、電源がオフに切り換えられた後、一定の時間に電池1の残容量を表示する。残容量や動作モードを表示するために、図5と図7の懐炉は、蓋体3Bの上面に表示部17を設けている。この表示部17は、回路基板8に固定されたLED17Aと、このLED17Aの点灯を蓋部3Bの外部に伝えるライトガイド17Bを備えている。このLED17Aは、制御回路50に接続されており、その点灯状態を制御回路50で制御している。この表示部17は、たとえば、強モードを赤の点滅、弱モードをオレンジの点滅、電源をオフに切り換えて残容量を表示するときには、残容量をLED17Aの点灯状態で表示する。たとえば、大、中、小の残容量を、順番に緑色の連続点灯、遅い点滅、速い点滅で表示する。ただ、表示部は、直接にLEDを蓋体から表出させて外部に表示することも、蓋部の全体もしくは一部を、透光性を有するプラスチックで製作して、LEDの発光を透過させて外部に表示することもできる。
さらに、本発明の他の実施例として、携帯機器をシェーバーとする実施例を図15と図16に示す。シェーバーである携帯機器は、負荷部190を、刃を駆動するモータ104とする。この携帯機器も、複数の円筒形電池101を平行な姿勢で同一面に配置して外装ケース102に収納すると共に、隣接する円筒形電池101の間に基板収納部135を設けて、この基板収納部135に配置した回路基板107をリード線110を介して基板収納部135の外側に配置しているモータ104に接続している。
なお、これらの図において、前述の実施例と同等の機能を備える構造、構成には、下二桁に同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
携帯機器であるシェーバーは、外装ケース102を筒状に成形して、内側にインナーケース103を挿入して収納し、このインナーケース103に電池101を収納している。インナーケース103はプラスチック製で、外装ケース102の内面に沿う筒状に成形して、内部には、電池101を収納する電池収納部105と、回路基板107を収納する基板収納部135とを設けている。図のインナーケース103は、両側に2列の電池収納部105を設けて、これらの電池収納部105を2列の区画壁134で区画して、2列の区画壁134の間に、回路基板107を配置する基板収納部135を設けている。図16のインナーケース103は、互いに平行に収納される2本の電池101の間に位置して、2本の電池101の軸を含む平面に対して垂直な姿勢で回路基板107を配置している。この構造は、複数の円筒形電池101を接近して配置して、その間の狭いスペースに理想的に回路基板107を配置できる。このインナーケース103は、基板収納部135に回路基板107を配置するために、筒状の側面を開口してなる形状の第1のケース部103aと、この第1のケース部103aに取り外しできる第2のケース部103bとからなる。さらに、インナーケース103の基板収納部135は、隣接する円筒形電池101の中心線を含む平面と平行な面に配置してなる絶縁プレート106で両側を閉塞している。絶縁プレート106は、プラスチックでもって、インナーケース103の第1のケース部103aと第2のケース部103bに一体的に成形して設けられて、基板収納部135の両側を閉塞している。この絶縁プレート106は、回路基板107に接続している引き出し用のリード線110、すなわち、すなわち回路基板107を基板収納部135の外部に配置している負荷部190であるモータ104に接続するリード線110を挿通する貫通孔161を開口して設けている。
引き出し用のリード線110は、一端を回路基板107に固定して自立できる強度の金属線で、他端を絶縁プレート106の貫通孔161に通過させて絶縁プレート106の外側に突出させている。絶縁プレート106から突出するリード線110は、貫通孔161に挿通される突出部110Aと貫通孔161でもって定位置に配置している。さらに、このリード線110の突出部110Aに、基板収納部135の外側に配置してなるモータ104を接続している。リード線110は、絶縁プレート106から突出する突出部110Aに、モータ104の端子104Aに接続されるリード線157をハンダ付けなどの方法で接続している。
以上の構造は、隣接する円筒形電池101の間の狭いスペースに配置している回路基板107に、基板収納部135の外側に配置されるモータ104を簡単かつ確実に、しかも能率よく接続できる。さらに、この構造の携帯機器は、2本の円筒形電池101の間にモータ104を配置することなく、基板収納部135の外側に配置するので、円筒形電池101の間隔を狭くして、外装ケース102を細くできる特徴もある。
従来の電池を電源とする携帯機器の横断面図である。 図1に示す携帯機器の分解正面図である。 本発明の一実施例にかかる電池を電源とする携帯機器の斜視図である。 図3に示す携帯機器の分解斜視図である。 図3に示す携帯機器のA−A線断面図である。 図5に示す携帯機器のB−B線断面図である。 図5に示す携帯機器のC−C線断面図である。 図3に示す携帯機器の外装ケースとインナーケースの連結構造を示す分解斜視図である。 図8に示す携帯機器のヒーターの連結構造を示す分解斜視図である。 図8に示す携帯機器の背面斜視図である。 図10に示す携帯機器のヒーターの連結構造を示す分解斜視図である。 図8に示すインナーケースの分解斜視図である。 図12に示す本体部の上面斜視図である。 図3に示す携帯機器の回路図である。 本発明の他の実施例にかかる携帯機器の一部断面正面図である。 図15に示す携帯機器のA−A線断面図である。
符号の説明
1…電池 1A…電池
1B…電池
2…外装ケース 2A…筒部
2a…平面部
2b…湾曲部
2B…底面プレート部
3…インナーケース 3A…本体部
3a…第1の本体部
3b…第2の本体部
3c…片面開口部
3B…蓋部
4…ヒーター 4A…PTC
5…電池収納部
6…絶縁プレート
7…回路基板
8…回路基板
9…ACアダプタ
10…リード線 10A…突出部
11…ケース側接点
12…蓋側接点
13…ピンジャック
14…ピン端子
15…外部入力端子
16…操作部 16A…押しボタン部
17…表示部 17A…LED
17B…ライトガイド
18…キャップ
19…押しボタンスイッチ
20…開口部
21…止ネジ
23…スイッチング素子
24…スイッチング素子
25…スイッチング素子
26…スイッチング素子
27…支持リブ
30…開口部
31…底板
32…中間壁
33…挿入開口
34…区画壁
35…基板収納部
36…ネジ孔
37…係止部
38…位置決凸条
40…挿入筒部
41…鍔部
44…接点窓
47…係止凸部
48…案内溝
50…制御回路
51…スイッチング素子
52…温度センサ 52A…温度検知部
53…メモリ
55…金属板 55A…接続片
55a…案内凹部
55B…弾性片
56…金属板 56A…接続片
56a…案内凹部
56B…弾性片
58…弾性部材
61…貫通孔
62…貫通孔
63…位置決リブ 63A…切欠部
66…係止部
67…位置決係止部
81…接続端子 81A…電源端子
81B…コントロール端子
81C…温度検出端子
81D…アース端子
82…電源ライン
83…アースライン
90…負荷部
101…電池
102…外装ケース
103…インナーケース 103a…第1のケース部
103b…第2のケース部
104…モータ 104A…端子
105…電池収納部
106…絶縁プレート
107…回路基板
110…リード線 110A…突出部
134…区画壁
135…基板収納部
157…リード線
161…貫通孔
190…負荷部
901…電池
902…外装ケース
904…モータ
905…端子
907…回路基板

Claims (8)

  1. 複数の円筒形電池(1)、(101)が平行な姿勢で同一面に配置されて外装ケース(2)、(102)に収納されると共に、隣接する円筒形電池(1)、(101)の間に基板収納部(35)、(135)が設けられて、この基板収納部(35)、(135)に回路基板(7)、(107)を配置しており、さらに、この回路基板(7)、(107)をリード線(10)、(110)を介して基板収納部(35)、(135)の外側に配置している負荷部(90)、(190)に接続してなる携帯機器であって、
    前記基板収納部(35)、(135)は、隣接する円筒形電池(1)、(101)の中心線を含む平面と平行な面に配置してなる絶縁プレート(6)、(106)で両側を閉塞しており、この絶縁プレート(6)、(106)は、回路基板(7)、(107)に接続してるリード線(10)、(110)を挿通する貫通孔(61)、(161)を設けており、
    さらに、前記回路基板(7)、(107)は、前記基板収納部(35)、(135)の外部に配置される前記負荷部(90)、(190)に接続する引き出し用のリード線(10)、(110)の一端を連結しており、この引き出し用のリード線(10)、(110)は、一端を回路基板(7)、(107)に固定して自立できる強度の金属線で、このリード線(10)、(110)は回路基板(7)、(107)から絶縁プレート(6)、(106)の貫通孔(61)、(161)を通過して基板収納部(35)、(135)の外側に突出して、突出部(10A)、(110A)を絶縁プレート(6)、(106)の貫通孔(61)、(161)でもって定位置に配置しており、このリード線(10)、(110)の突出部(10A)、(110A)に、基板収納部(35)、(135)の外側に配置してなる電池(1)、(101)の負荷部(90)、(190)が接続されてなることを特徴とする電池を電源とする携帯機器。
  2. 携帯機器が懐炉で、前記負荷部(90)がヒーター(4)で、このヒーター(4)が外装ケース(2)の内面に熱結合状態に配置されてなる請求項1に記載される電池を電源とする携帯機器。
  3. 前記絶縁プレート(6)と外装ケース(2)の間に電池の負荷部(90)であるヒーター(4)が配置され、前記引き出し用のリード線(10)の突出部(10A)が、このヒーター(4)に電気接続してなる金属板(55)、(56)に接続されてなる請求項2に記載される電池を電源とする携帯機器。
  4. 前記基板収納部(35)に収納している回路基板(7)が、その両側に伸びるように2組の引き出し用のリード線(10)を連結しており、両側に伸びるように設けている2組のリード線(10)が、基板収納部(35)の両側に配設している絶縁プレート(6)の貫通孔(61)を通過してその突出部(10A)を負荷部(90)のヒーター(4)に接続してなる請求項3に記載される電池を電源とする携帯機器。
  5. 携帯機器がシェーバーで、前記負荷部(190)が刃を駆動するモータ(104)である請求項1に記載される電池を電源とする携帯機器。
  6. 前記回路基板(7)、(107)に連結している引き出し用のリード線(10)、(110)が、0.2mm〜1mmの金属線である請求項1に記載される電池を電源とする携帯機器。
  7. 前記回路基板(7)、(107)が、隣接する2本の円筒形電池(1)、(101)の中心軸を含む面に直交する姿勢で基板収納部(35)、(135)に配置してなる請求項1に記載される電池を電源とする携帯機器。
  8. 前記絶縁プレート(6)、(106)が、前記外装ケース(2)、(102)の内側に挿入されるプラスチック製のインナーケース(3)、(103)に一体的に成形して設けられてなる請求項1に記載される電池を電源とする携帯機器。
JP2008262184A 2008-10-08 2008-10-08 電池を電源とする携帯機器 Pending JP2010088686A (ja)

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