JP2010086753A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造によってガス発生後の所望の時期に当該ガスを確実に外部に放出することが可能になるガス排出部を備えた蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】ラミネートフィルム21からなる収納部13に、電極部が組み込まれ、集電体に接続された正極および負極の端子10、11が外方に延出された状態で収納部13の外周が全周にわたって形成された封止部22により封じられた蓄電デバイスにおいて、収納部13端子の延出部を除く封止部22との間に、ラミネートフィルム21が積層されてなるバッファ部23を形成し、バッファ部23に、積層されたラミネートフィルム21同士が封止部22よりも弱い剥離強度で密着された第2の封止部24を少なくとも一部に含んで環状に閉じられたガス排出部25を設け、ガス排出部25内のラミネートフィルム21にガス排出孔26を穿設した。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャパシタや二次電池等のラミネートフィルムからなる外装を有する蓄電デバイスに関し、より詳しくは上記ラミネート外装内で発生したガスを効果的に排出する機構を備えた蓄電デバイスに関するものである。
近年、蓄電デバイスの一種であるリチウムイオンキャパシタは、従来のバッテリと比較して小型・軽量であるにも拘わらず、急速な充放電が可能であるとともに、さらに所望のエネルギー容量も得られることから、風力発電の負荷平準化装置、電圧の瞬低対策装置、ハイブリッド電気自動車や燃料電池車等におけるバックアップ用電源装置等の広い分野において使用されつつある。
上記リチウムイオンキャパシタは、図7および図8に示すように、集電体1の両面に正極2が形成された複数の正極板3と、集電体4の両面に負極5が形成された複数の負極板6とが、セパレータ7を間に介して交互に積層された電極部12がラミネートフィルムからなる外装8内に収納されるとともに、内部に電解液9が注液されて真空封止することにより概略構成されたものである。
ここで、正極板3の集電体1は、ニッケル箔やアルミニウム箔等の耐酸化性を有して化学的に溶出しない金属箔からなり、その両面に、それぞれ活性炭等からなる炭素材料からなる上記正極2が形成されている。また、負極板6の集電体4は、銅箔からなり、その両面に、炭素材料を主成分とする上記負極5が形成されている。
また、セパレータ7は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂やガラス繊維等からなる通液性および非電子伝導性を有するシート材からなるもので、電解液9としては、LiBF4、LiPF4、LiClO4、LiAsF6等のリチウム塩を含む液が注液されている。
さらに、複数の正極板3は、互いの集電体1が外部接続端子となる集電タブ(端子)10に接続されるとともに、複数の負極板6は、互いの集電体4が集電タブ(端子)11に接続されている。そして、外装8には、上記電極部12の集電タブ10および集電タブ11を外部に延出された状態で、外周部が熱融着された後に絞り加工されることにより、電極部12を収納する外観略平板状の収納部13と、この収納部13を囲繞する封止部14とが形成されている。
ところで、上記リチウムイオンキャパシタ等の蓄電デバイスにあっては、荷充電等に起因して内部の電解液が分解することによりガスが発生する。そして、このガスが内部に充満して上記ラミネート外装を膨張させる結果、大きな変形を生じ、最終的に破裂を生じて上記ガスが噴出したり、あるいは漏液したりする等の安全上の問題を発生する。
そこで、例えば下記特許文献1においては、端子の配置部と異なる封止部の適所に、接着部分からなり、かつ耐圧性能(剥離強度)が封止部よりも低い封止部を設け、内部圧力増加時に上記接着部分が剥離してガス放出口が形成されることにより、内部のガスを排出してラミネートフィルムの破裂を防止する非水系扁平型電池が提案されている。
特開平11−86823号公報
ところが、上記特許文献1に見られる従来の扁平型電池においては、ラミネート外装内の圧力が増加すると、即座に上記接着部分が剥離してガス放出が行われてしまうために、いまだ電池部分が使用可能な状態であるにも拘わらず、その後の使用が不可能になってしまい、経済性に劣るとともに安定性に欠けるという問題点があった。
また、従来の他の解決手段として、ラミネート外装の封止部に、内圧の増加に伴って当該ラミネート外装が膨張した際に、ラミネートフィルムに孔を開けて内部のガスを放出させる突起部が内装された開裂治具を設けた蓄電デバイスも提案されている。
ところが、このような蓄電デバイスにあっては、上記開裂治具によって当該蓄電デバイスの封止部に凸部が形成されてしまうために、封止部の密着性が弱まり、内部に水分などが入って劣化するおそれがあった。加えて、膨張したラミネートフィルムに突起部によって穿孔するためには、上記突起部の大きさや先端位置等の設定が難しいとともに、デバイス全体としてのコストアップを招くという問題点もあった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ラミネート外装に余分な凸部が形成されることが無く、かつ簡易な構造によってガス発生後の所望の時期に当該ガスを確実に外部に放出することが可能になるガス排出部を備えた蓄電デバイスを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ラミネートフィルムからなる収納部に、集電体の両面に正極が形成された正極板と集電体の両面に負極が形成された負極板とが、セパレータを間に介して複数組積層されるとともに電解液が注液されてなる電極部が組み込まれ、上記集電体に接続された正極および負極の端子が外方に延出された状態で上記収納部の外周が全周にわたって形成された封止部により封じられた蓄電デバイスにおいて、上記収納部と上記端子の延出部を除く上記封止部との間に、上記ラミネートフィルムが積層されてなるバッファ部を形成し、このバッファ部に、積層された上記ラミネートフィルム同士が上記封止部よりも弱い剥離強度で密着された第2の封止部を少なくとも一部に含んで環状に閉じられたガス排出部を設け、このガス排出部内の上記ラミネートフィルムにガス排出孔を穿設したことを特徴とするものである。
ここで、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ガス排出部が、第2の封止部のみによって形成されていることを特徴とするものである。
これに対して、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ガス排出部が、上記封止部と上記第2の封止部とによって形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記ガス排出孔が、上記収納部および上記バッファ部を形成するラミネートフィルムよりも耐圧強度の小さい膜材によって塞がれていることを特徴とするものである。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、上記封止部と上記ガス排出部との間の上記バッファ部には、当該封止部から上記ガス排出部へ向けたガスの流れを迂回させる流路壁を備えたガス迂回流路が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1〜5のいずれかに記載の発明においては、ラミネート外装内の電極部が収納された収納部と封止部との間に、単にラミネートフィルムが積層された状態であって互いに接着されていないバッファ部を形成しているために、電極部においてガスが発生して上記収納部の内圧が高まった際に、先ず上記ガスをラミネートフィルム間からバッファ部内へと流入させることができる。
そして、上記バッファ部に、上記封止部よりも弱い剥離強度でラミネートフィルムが密着された第2の封止部を少なくとも一部に含んで環状に閉じられたガス排出部を設け、このガス排出部内にガス排出孔を穿設しているために、上記ガスの発生が続いてバッファ部内の流入ガスの圧力が増加した際に、はじめて上記ガス圧によって第2の封止部のラミネートフィルム同士を剥離させ、上記ガスを環状のガス排出部内へと流入させてガス排出孔から外部へと排出させることができる。
この結果、ガス発生初期において、電極部がいまだ使用可能な状態である場合には、そのまま安定的に使用を継続させることができるために、経済性に優れる。また、予め上記バッファ部内へのガスの流入を検知する手段を設けておけば、最終的に外部へのガスの排出が行われる前に、電極部の劣化を検知して当該蓄電デバイスを交換等することができ、よってガスの排出による隣接装置への被害の発生を未然に防止することが可能になる。
さらに、バッファ部に設けたガス排出孔を、環状に閉じられたガス排出部内に形成しているために、平常時に外部の湿気がラミネート外装内に侵入することを防止することができる。このように、本発明に係る蓄電デバイスによれば、ラミネート外装に余分な凸部が形成されることが無く、かつ簡易な構造によってガス発生後の所望の時期に当該ガスを確実に外部に放出することができる。
ここで、上記ガス排出部は、例えば請求項2に記載の発明のように、収納部から離間した位置においてバッファ部のラミネートフィルム同士を環状に熱融着することによって形成することができる。この際に、上記環状部分の一部のみを上記封止部よりも弱い剥離強度で密着された第2の封止部によって形成することもできる。
さらに、請求項3に記載の発明のように、上記封止部と第2の封止部とによって環状に閉じることにより形成することもできる。例えば、ラミネート外装が方形である場合には、バッファ部の2辺の封止部の角隅部に、全体として直角3角形を形成するようにして第2の封止部を設ければ、収納部から最も離間した位置にガス排出部が形成されることになって好適である。
なお、上記第2の封止部を、ラミネート外装の外周部の上記封止部と同様の方法、例えば熱融着によって形成する場合には、上記第2の封止部の幅を、上記封止部の幅よりも狭くして形成することにより、容易に第2の封止部を、上記封止部よりも弱い剥離強度で形成することが可能である。
また、上記ガス排出孔は、貫通孔として形成することも可能であるが、特に請求項4に記載の発明のように、当該ガス排出孔を、収納部およびバッファ部を形成するラミネートフィルムよりも耐圧強度の小さい膜材によって塞いでおけば、平常時における外部からの湿気の侵入を一層確実に防ぐことができて好適である。
しかも、上記膜材は、他の部分を形成するラミネートフィルムよりも耐圧強度が小さいために、発生したガスがガス排出部内に流入した際には、そのガス圧によって優先的に開裂されて、当該ガスを円滑に外部に排出させることができる。
なお、上記膜材としては、上記ラミネートフィルムのガス排出孔に対向する部分を局所的に薄肉にすることにより形成してもよく、あるいはガス排出孔を貫通孔によって形成するとともに、その開口を上記ラミネートフィルムよりも耐圧強度の小さい別の膜材によって覆うことにより形成することもできる。
さらに、バッファ部についても、ラミネートフィルムを単に積層することによって形成することができるが、当該バッファ部に、例えば請求項5に記載の発明のように、上記封止部からガス排出部へ向けたガスの流れを迂回させる流路壁を備えたガス迂回流路を形成すれば、収納部において急激にガスが発生した際にも、流路抵抗を増加させてガスのみを選択的に流入させることにより、電解液がバッファ部に流入することを抑制することが可能になる。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、本発明に係る蓄電デバイスを、リチウムイオンキャパシタに適用した第1の実施形態およびその変形例を示すもので、図6および図7に示したものと同一構成部分については、同一符号を付してある。また、収納部13内の電極部12の構成も、図7に示したものと同一である。
図1に示すように、このリチウムイオンキャパシタにおいては、略長方形の板状を形成する電極部12の両面を覆ってラミネート外装20を構成する一対の方形のラミネートフィルム21の寸法が、図6に示したものよりも大きく形成されている。すなわち、このラミネートフィルム21においては、集電タブ(端子)10、11が延出する側の辺21aの長さ寸法が、図6に示したラミネートフィルムの長さ寸法よりも大きく形成されている。
そして、このラミネート外装20においても、一対のラミネートフィルム21の外周の幅寸法W0の部分が全周にわたって熱融着されることにより、外周部に封止部22が形成されている。ここで、電極部12を収納した収納部13は、上記辺21aと直交する1辺21b側に配置されている。
これにより、ラミネート外装20の内部には、電極部12を収納した収納部13と、上記1辺21bと対向する1辺21c側の封止部22との間に、ラミネートフィルム21が単に積層されて互いに接着されていないバッファ部23が形成されている。
そして、このバッファ部23の収納部13から離間した位置に、積層されたラミネートフィルム21同士が円環状に熱融着によって接着されてなる第2の封止部24が形成されている。ここで、第2の封止部24は、その幅寸法W1が封止部22の幅寸法W0よりも小さくなるように形成されている。これにより、第2の封止部24は、封止部22よりも弱い剥離強度に形成されるとともに、この第2の封止部24内に、ガス排出部25が形成されている。
さらに、この円環状に閉じられたガス排出部25の中心部には、図2に示すように、一対のラミネートフィルム21を貫通するガス排出孔26が穿設されている。
なお、上記ガス排出孔26は、貫通孔によって形成したが、これに限るものはなく、上記ガス排出孔26に代えて、図3に示す変形例のように、ガス排出部25の中心部の円形部分を、他の部分におけるラミネートフィルム21の厚さよりも薄肉に形成することにより、上記他の部分よりも耐圧強度の小さいラミネートフィルム21a(膜材)によって塞がれたガス排出孔27を形成することもできる。
以上の構成からなるリチウムイオンキャパシタによれば、ラミネート外装20内の収納部13と封止部22との間に、単にラミネートフィルム21が積層された状態であって互いに接着されていないバッファ部23を形成しているために、電極部12においてガスが発生して収納部13の内圧が高まった際に、先ずガスを一対のラミネートフィルム21の間28(図2、図3参照)を通してバッファ部23内へと流入させることができる。
そして、バッファ部23に、封止部22よりも弱い剥離強度でラミネートフィルム21が熱融着された円環状の第2の封止部24を形成し、この第2の封止部24内にガス排出部25を設けて、このガス排出部25の中心部にガス排出孔26(27)を形成しているために、上記ガスの発生が続いてバッファ部23内の流入ガスの圧力が増加した際に、はじめて上記ガス圧によって封止部22よりも弱い剥離強度で密着された第2の封止部24のラミネートフィルム21同士を剥離させて、上記ガスをガス排出部25内へと流入させ、ガス排出孔26(27)から外部へと排出させることができる。
この結果、ガス発生初期において、電極部12がいまだ使用可能な状態である場合には、そのまま安定的に使用を継続させることができるために、経済性に優れる。また、予めバッファ部23内へのガスの流入を検知する手段を設けておけば、最終的に外部へのガスの排出が行われる前に、電極部12の劣化を検知して当該リチウムイオンキャパシタを交換等することができ、よってガスの排出による隣接装置への被害の発生を未然に防止することが可能になる。
さらに、バッファ部23に設けたガス排出孔26を、第2の封止部24によって円環状に閉じられたガス排出部25内に形成しているために、平常時に外部の湿気がラミネート外装内に侵入することを防止することができる。特に、図3に示したガス排出孔27によれば、平常時は、薄肉のラミネートフィルム21aによって塞がれており、ガス圧が高くなった際に、当該ガス圧によって上記ラミネートフィルム21aが優先的に開裂される構造であるために、平常時における外部からの湿気の侵入を一層確実に防ぐことができるという効果が得られる。
以上のように、上記構成からなるリチウムイオンキャパシタによれば、ラミネート外装20に余分な凸部が形成されることが無く、かつ簡易な構造によってガス発生後の所望の時期に当該ガスを確実にガス排出孔26(27)から外部に放出することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明に係る蓄電デバイスをリチウムイオンキャパシタに適用した第2の実施形態を示すもので、同様に図1〜図3に示したものと同一構成部分については、同一符号を用いてその説明を簡略化する。
このリチウムイオンキャパシタにおいては、収納部13から最も離間したバッファ部23の角隅部、すなわち辺21aと辺21cとの交差部に、ガス排出部30が形成されている。
このガス排出部30は、上記辺21aおよび辺21cの封止部22の角隅部に、全体として直角3角形を形成するようにして第2の封止部31を形成することによって設けられたもので、この第2の封止部31も、その幅寸法W2が封止部22の幅寸法W0よりも小さくなるように形成されている。これにより、第2の封止部31は、封止部22よりも弱い剥離強度に形成されている。
そして、このガス排出部30内に、図2または図3に示したものと同様のガス排出孔26(27)が形成されている。
上記構成からなるリチウムイオンキャパシタによっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。加えて、本実施形態においては、ガス排出部30が、収納部13から最も離間した位置に形成されているために、バッファ部23におけるガスのバッファ作用を最大限発揮させることができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を示すもので、このリチウムイオンキャパシタは、図1〜図3に示した第1の実施形態におけるバッファ部23に、さらに封止部13からガス排出部25へ向けたガスの流れを迂回させるガス迂回流路32を形成したことに特徴がある。
すなわち、このリチウムイオンキャパシタにおいては、収納部13とガス排出部25との間に、一端部が一方の辺21a側の封止部22に接続されるとともに、他方の辺21aの近傍まで延出する直線状の流路壁33aと、一端部が他方の辺21a側の封止部22に接続されるとともに、一方の辺21aの近傍まで延出する直線状の流路壁33bとが、収納部13から離間する方向に交互に形成されている。
ちなみに、この流路壁33a、33bは、一対のラミネートフィルム21同士を直線状に熱融着させることにより形成されたものである。これにより、バッファ部23には、収納部13から排出されたガスが、流路壁33a、33b間に形成されたガス迂回流路32を流れてガス排出部25に到達するようになっている。
この結果、第3の実施形態に示したリチウムイオンキャパシタにおいても、第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、さらに封止部13からガス排出部25へ向けたガスの流れを迂回させる流路壁33a、33bを備えたガス迂回流路32を形成しているために、収納部13において急激にガスが発生した際にも、流路抵抗を増加させてガスのみを選択的に流入させることにより、電解液がバッファ部23に流入することを抑制することができる。
なお、上記実施の形態においては、本発明に係る蓄電デバイスを、リチウムイオンキャパシタに適用した場合についてのみ説明したが、これに限るものではなく、セパレータを介して対向配置された複数層の正極板と負極板との間に、リチウム塩を含む電解液が注液されて封止されたラミネート外装によるリチウムイオン二次電池等の他の蓄電デバイスに対しても、同様に適用することができる。
本発明の第1の実施形態を示す平面図である。 図1のガス排出部近傍を拡大して示すもので、(a)は平面図、(b)はX−X線視断面図である。 図2の変形例であって図1のガス排出部近傍を拡大して示すもので、(a)は平面図、(b)はY−Y線視断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態を示す平面図である。 従来のリチウムイオンキャパシタを示す平面図である。 図6の縦断面図である。
符号の説明
10、11 集電タブ(端子)
12 電極部
13 収納部
20 ラミネート外装
21 ラミネートフィルム
21a ラミネートフィルムの薄肉部分(膜材)
22 封止部
23 バッファ部
24、31 第2の封止部
25、30 ガス排出部
26、27 ガス排出孔
32 ガス迂回流路
33a、33b 流路壁

Claims (5)

  1. ラミネートフィルムからなる収納部に、集電体の両面に正極が形成された正極板と集電体の両面に負極が形成された負極板とが、セパレータを間に介して複数組積層されるとともに電解液が注液されてなる電極部が組み込まれ、上記集電体に接続された正極および負極の端子が外方に延出された状態で上記収納部の外周が全周にわたって形成された封止部により封じられた蓄電デバイスにおいて、
    上記収納部と上記端子の延出部を除く上記封止部との間に、上記ラミネートフィルムが積層されてなるバッファ部を形成し、このバッファ部に、積層された上記ラミネートフィルム同士が上記封止部よりも弱い剥離強度で密着された第2の封止部を少なくとも一部に含んで環状に閉じられたガス排出部を設け、このガス排出部内の上記ラミネートフィルムにガス排出孔を穿設したことを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 上記ガス排出部は、第2の封止部のみによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 上記ガス排出部は、上記封止部と上記第2の封止部とによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
  4. 上記ガス排出孔は、上記収納部および上記バッファ部を形成するラミネートフィルムよりも耐圧強度の小さい膜材によって塞がれていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄電デバイス。
  5. 上記封止部と上記ガス排出部との間の上記バッファ部には、当該封止部から上記ガス排出部へ向けたガスの流れを迂回させる流路壁を備えたガス迂回流路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の蓄電デバイス。
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