JP2010086173A - リンク機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動レバーと位置決めピンが衝突する際の打音を低減する。
【解決手段】駆動レバー3の一方の向きへの回動範囲を制限する位置決めピン8が設けられたリンク機構において、駆動レバー3には、位置決めピン8に当接する部位に、スリット35により弾性変形を容易にした薄肉の板部34を形成する。板部34の弾性変形により、駆動レバー3と位置決めピン8との衝突時の衝撃が緩和または吸収されるため、駆動レバー3と位置決めピン8が衝突する際の打音を低減することができる。
【選択図】図2
【解決手段】駆動レバー3の一方の向きへの回動範囲を制限する位置決めピン8が設けられたリンク機構において、駆動レバー3には、位置決めピン8に当接する部位に、スリット35により弾性変形を容易にした薄肉の板部34を形成する。板部34の弾性変形により、駆動レバー3と位置決めピン8との衝突時の衝撃が緩和または吸収されるため、駆動レバー3と位置決めピン8が衝突する際の打音を低減することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、駆動レバーの回動に伴って従動レバーが回動するリンク機構に関するもので、例えば車両用空調装置のドアの操作用として好適である。
近年、車両の静粛性が向上したこともあり、車両用空調装置の異音、特に車室内に配置される空調ユニットの異音の低減要求が厳しくなってきている。
例えば車両用空調装置のドアを操作するために用いられるリンク機構は、従動レバーに形成したカム溝に、駆動レバーに設けたピンを挿入し、駆動レバーの回動に伴いピンがカム溝の摺動面を摺動して従動レバーを回動させるようになっている。また、駆動レバーの回動角に対する従動レバーの回動角が所定の関係になるようにカム溝の形状が設定され、上記の所定の関係を得るために、カム溝の途中部位に曲率が急変する急変部が形成されることが多々ある。そして、駆動レバーが回動してピンがカム溝の急変部に差し掛かった際に、ピンがカム溝内でがたつき、カム溝の摺動面に衝突して異音が発生するという問題がある。
そこで、特許文献1のリンク機構は、一方のレバーに弾性変形可能な弾性機構を一体に形成し、ピンが急変部に接触する前の時点から急変部に接触するまでの間、弾性機構が他方のレバーに当接して変形し、弾性機構の復元力によりピンがカム溝の摺動面に付勢されるようにして、ピンのがたつきによる異音の発生を防止するようにしている。
特開2000−322141号公報
ところで、車両用空調装置は、ケースに設けた位置決めピンにより駆動レバーの一方の向きへの回動範囲を制限するようにしたものがある。この場合は、駆動レバーと位置決めピンが衝突する際に打音が発生する。そして、車両用空調装置の異音の低減要求が厳しくなってきている近年においては、この駆動レバーと位置決めピンが衝突する際の打音も問題になってきている。
本発明は上記点に鑑みて、駆動レバーと位置決めピンが衝突する際の打音を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ケース(2)に回動自在に装着された駆動レバー(3)と、ケース(2)に回動自在に装着されて駆動レバー(3)により駆動される従動レバー(4)とを備えるリンク機構において、ケース(2)には、駆動レバー(3)と当接することにより、駆動レバー(3)の一方の向きへの回動範囲を制限する位置決めピン(8)が設けられ、駆動レバー(3)は、位置決めピン(8)に当接する部位に、他の部位よりも容易に弾性変形する弾性変形部(34)を備えることを特徴とする。
これによると、弾性変形部(34)の弾性変形により、駆動レバー(3)と位置決めピン(8)との衝突時の衝撃が緩和または吸収されるため、駆動レバー(3)と位置決めピン(8)が衝突する際の打音を低減することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態について説明する。図1は一実施形態に係るリンク機構を用いた車両用空調装置の内外気切替箱を示す模式的な構成図、図2は図1のリンク機構を拡大して示す構成図である。
車両用空調装置の通風系は、大別して、送風機ユニットと、空調ユニットとの2つの部分に分かれており、それらのユニットは車室内の計器盤下方部に配置されている。送風機ユニットは、図1に示す内外気切替箱1と、この内外気切替箱1を通して空気を吸入して送風する送風機(図示せず)とから構成されている。
図1、図2において、内外気切替箱1のケース2は、ポリプロピレン(PP)よりなり、外気(車室外空気)を導入する外気導入口(図示せず)と、内気(車室内空気)を導入する内気導入口(図示せず)が形成されている。
ケース2の外部には、ポリアセタール(POM)よりなる駆動レバー3が配置されている。この駆動レバー3は、その一端側に設けられた軸部31がケース2の取付穴に挿入されており、この軸部31を中心にしてケース2に回動自在な状態で、図示しないビスとワッシャーによってケース2に取り付けられている。駆動レバー3の他端側には、ケース2側に突出する円柱状の駆動ピン32と、反ケース側に突出する円柱状の連結ピン33が形成されている。
ケース2の外部には、ポリブチレンテレフタレート(PBT)よりなる従動レバー4が配置されている。この従動レバー4の一端側には、概略円柱状で一部に切り欠きが設けられた軸部41が形成され、この軸部41の周囲に複数の弾性突起片(図示せず)が形成されている。そして、ケース2の取付穴に弾性突起片を嵌合することにより、従動レバー4がケース2に回動自在に取り付けられている。
従動レバー4は、その長手方向中央付近から他端側にかけてカム溝42が形成されている。そして、このカム溝42に駆動レバー3の駆動ピン32が摺動自在に挿入され、駆動レバー3の回動に伴い駆動ピン32がカム溝42内を摺動して従動レバー4を回動させるようになっている。
ケース2内には、内気導入口および外気導入口を切替開閉する樹脂製の内外気切替ドア5が配置されている。この内外気切替ドア5は、筒状の軸部(図示せず)が形成され、この軸部に従動レバー4の軸部41が挿入されることにより、内外気切替ドア5と従動レバー4が一体的に回動するようになっている。そして、内外気切替ドア5の回転位置によって、内気導入口より内気を導入する内気モード、外気導入口より外気を導入する外気モード、および、内気と外気を同時に導入する内気/外気モードに切り替えられる。
ケース2の外部には、駆動レバー3を乗員が駆動するためのコントロールケーブル6が配置されている。このコントロールケーブル6は、いわゆるプッシュプルケーブルであり、筒状のケーブルケース61と、このケーブルケース61内に挿入されたインナケーブル62とを備えている。インナケーブル62の一端にはリング状のケーブルエンド63が設けられており、ケーブルエンド63に駆動レバー3の連結ピン33が挿入されている。インナケーブル62の他端は、車室内の計器盤に設けられた内外気切替レバーに連結されている。
ケーブルケース61が金属製のクリップ7にて保持されることにより、コントロールケーブル6がケース2に固定されている。より詳細には、クリップ7には、複数の弾性突起片(図示せず)が形成されており、ケース2の取付穴に弾性突起片を嵌合することにより、クリップ7がケース2に固定されている。また、クリップ7には、2つの保持片71(図示せず)が形成されており、保持片71間にケーブルケース61が挟持されている。
そして、乗員が内外気切替レバーを操作することにより、インナケーブル62を介して駆動レバー3が回動され、この駆動レバー3の回動に伴って従動レバー4および内外気切替ドア5が回動されるようになっている。
ケース2の外部には、駆動レバー3と当接可能な位置に、円筒状の位置決めピン8が、ケース2と一体成形されて形成されている。そして、図1のように駆動レバー3が位置決めピン8に当接することにより、駆動レバー3の一方の向き(図1の紙面において反時計回りの向き)への回動範囲が制限されるようになっている。
駆動レバー3には、位置決めピン8と当接する部位に、駆動レバー3の他の部位(すなわち駆動レバー3の本体部)よりも容易に弾性変形する弾性変形部としての薄肉の板部34が設けられている。この板部34は、両端が駆動レバー3の本体部に繋がった固定ばりであり、駆動レバー3における位置決めピン8に当接する部位の近傍に長穴形状のスリット35を設けることによって形成されている。
次に、上記実施形態の作動について説明する。乗員が内外気切替レバーを操作すると、インナケーブル62を介して駆動レバー3が回動される。そして、駆動レバー3が反時計回りに回動されると、駆動ピン32がカム溝42内を移動して従動レバー4が時計回りに回動され、一方、駆動レバー3が時計回りに回動されると従動レバー4が反時計回りに回動され、この従動レバー4とともに内外気切替ドア5が回動される。
ここで、駆動レバー3が反時計回りに回動されて駆動レバー3が位置決めピン8に当接した際には、板部34が弾性変形することにより、駆動レバー3と位置決めピン8との衝突時の衝撃が緩和または吸収されるため、駆動レバー3と位置決めピン8が衝突する際の打音が低減される。
なお、上記実施形態においては、板部34は固定ばりであったが、図3に示す変型例のように、板部34を片持ちばりにしてもよい。これによっても、駆動レバー3が位置決めピン8に当接した際には、板部34が弾性変形することにより、駆動レバー3と位置決めピン8との衝突時の衝撃が緩和または吸収され、打音が低減される。
上記実施形態では、車両用空調装置における内外気切替箱1の内外気切替ドア5を操作するためのリンク機構に本発明を適用したが、本発明は、車両用空調装置における他のドアを操作するためのリンク機構にも適用することができる。また、本発明は、車両用空調装置以外の用途にも適用可能である。
2 ケース
3 駆動レバー
4 従動レバー4
8 位置決めピン
34 板部(弾性変形部)
3 駆動レバー
4 従動レバー4
8 位置決めピン
34 板部(弾性変形部)
Claims (3)
- ケース(2)に回動自在に装着された駆動レバー(3)と、前記ケース(2)に回動自在に装着されて前記駆動レバー(3)により駆動される従動レバー(4)とを備えるリンク機構において、
前記ケース(2)には、前記駆動レバー(3)と当接することにより、前記駆動レバー(3)の一方の向きへの回動範囲を制限する位置決めピン(8)が設けられ、
前記駆動レバー(3)は、前記位置決めピン(8)に当接する部位に、他の部位よりも容易に弾性変形する弾性変形部(34)を備えることを特徴とするリンク機構。 - 前記弾性変形部(34)は、前記位置決めピン(8)に当接する部位の近傍にスリット(35)を設けて形成された薄肉の板部であることを特徴とする請求項1に記載のリンク機構。
- 前記弾性変形部(34)は、片持ちばりの板部であることを特徴とする請求項1に記載のリンク機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008252789A JP2010086173A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | リンク機構 |
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JP2008252789A JP2010086173A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | リンク機構 |
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ID=42250091
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109532399A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-29 | 博耐尔汽车电气系统有限公司 | 一种汽车空调风门装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6238716U (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-07 | ||
JP2006251005A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Advanced Mask Inspection Technology Kk | 基板検査装置 |
JP2007193767A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-08-02 | Denso Corp | 操作レバー装置 |
JP2008094391A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-24 | Teleflex Automotive Group | 減速減衰方法および装置 |
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2008
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