JP2010085948A - 画像表示装置および偏光変換素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源からの照射光における所定偏光成分の第1偏光光を透過させ当該所定偏光成分に直交する偏光成分の第2偏光光を反射させる第1の短冊状領域部分と前記第2偏光光を反射させる第2の短冊状領域部分とが所定間隔で並設されてなる偏光素子31と、前記第1の短冊状領域部分と前記第2の短冊状領域部分のいずれか一方の光出射側に配されて前記偏光素子31からの出射光の偏光方向を変換する位相差板32とを備える偏光変換素子15において、当該位相差板32として、有機材料により形成された有機材位相差板32aを前記偏光変換素子15の面内方向に沿って流れる冷却風の風上側に配し、無機材料により形成された無機材位相差板32bを前記冷却風の風下側に配する。
【選択図】図6
Description
偏光変換素子の構成要素の一つである位相差板54には、通常、ポリカーボネートフィルムが使用される。ただし、ポリカーボネートフィルムでは、耐熱性、耐光性、耐久性等の点で難がある。このことから、偏光変換素子を構成する位相差板54については、無機材料である水晶を用いて形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、水晶は、ポリカーボネートフィルムと比較すると高価である。そのため、偏光変換素子を構成する位相差板54については、部分的に無機材料である水晶を使用し、他の部分についてはポリカーボネートフィルムを用いることも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。具体的には、光強度が強く高温領域となる光軸中心部に近い箇所には水晶からなる位相差板を用い、他の箇所にはポリカーボネートフィルムからなる位相差板を用いる。これにより、位相差板の全てにつき水晶を用いて形成する場合に比べて、コスト抑制を図ることが可能となる。
したがって、例えば、光軸中心に近い箇所にのみ水晶からなる位相差板を使用した偏光変換素子を液晶プロジェクタ装置に搭載してエージングを実施すると、以下に述べるような結果が得られることが考えられる。すなわち、光軸中心付近に配された水晶からなる位相差板は、エージングの実施後も劣化しない。ところが、光軸中心付近ではなく、光強度が弱い両端付近に配されたポリカーボネートフィルムからなる位相差板については、そのうちの片側に配された位相差板、具体的には冷却風の風下側に位置する位相差板に、焼けが発生してしまうおそれがある。
このようなフィルム焼けの発生は、その部分の光の変換効率の低下による表示画像の明るさ減少を招くとともに、黒く焼けた箇所が吸熱して当該箇所を中心にした温度上昇が起こる要因にもなる。その結果、フィルム焼けの発生箇所に過度の熱的負荷がかかり、位相差板の剥がれ等の劣化にも繋がってしまう。
図1は、液晶プロジェクタ装置の概略構成例を示す説明図である。
図例のように、液晶プロジェクタ装置は、その筐体内に、光学系ユニット1と、空冷ユニット2と、を備えている。
なお、図中では、分かり易くするため、光学系ユニット1が上方側に持ち上がっている状態を示しているが、実際は下方へ収納されている(図中白矢印参照。)。
ファンモータ2aは、例えばシロッコファンモータからなり、筐体外から空気を吸引するとともに、その吸引した空気を用いて光学系ユニット1を冷却するための送風を行う。
送風ダクト2bは、ファンモータ2aからの冷却風を光学系ユニット1の偏光変換素子の面内に導くためのダクトからなる。この送風ダクト2bによって導かれる冷却風は、光学系ユニット1の偏光変換素子の近傍での熱交換を経た後に、筐体外へ排出されることになる。
つまり、空冷ユニット2は、ファンモータ2aからの冷却風を送風ダクト2bによって光学系ユニット1内へ導く仕組みとなっている。これにより、空冷ユニット2は、光学系ユニット1の偏光変換素子の面内方向に沿って、冷却風の流れを生じさせるのである。
図例の液晶プロジェクタ装置は、光学系ユニット1と空冷ユニット2との位置関係が、上述した構成例の場合(図1参照。)とは異なる。つまり、空冷ユニット2は、ファンモータ2aおよび送風ダクト2bを備え、冷却風の流れによって光学系ユニット1の偏光変換素子に対する冷却を行うように構成されていれば、筐体内における配置が特に限定されることはない。
図3は、三板式の液晶プロジェクタ装置の要部である光学系ユニット1の構成例を示す説明図である。図例では、透過型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタ装置における光学系ユニット1の構成例を示している。
図例の光学系ユニット1では、光源11から出射される光が、赤外線や紫外線をカットするフィルタ12、第1フライアイレンズ13、第2フライアイレンズ14、偏光変換素子15および集光レンズ16を経る。そして、これらを経た後に、特定の波長帯域の光だけを反射するダイクロイック・ミラー17によって、RGBの各色成分光に分離される。RGBの各色成分光は、必要に応じて紫外線を吸収するフィルタ18、全反射ミラー19、コンデンサー・レンズ20、リレーレンズ21等を利用しつつ、RGBの各色に対応して設けられた液晶パネル23R,23G,23Bに入射される。各液晶パネル23R,23G,23Bには、それぞれに付随して、入射側偏光板22、光学補償板24および出射側偏光板25が設けられている。そして、入射側偏光板22を透過した各色成分光が各液晶パネル23R,23G,23Bへ入射し、各液晶パネル23R,23G,23Bにて光変調された各色成分光が光学補償板24および出射側偏光板25を透過するようになっている。各液晶パネル23R,23G,23Bにて映像信号に応じた光変調が行われた後は、光変調された各色成分光が必要に応じて1/2波長フィルム26を経てダイクロイック・プリズム27によって合成されて、投射レンズ28によって拡大投影される。このようにして、光学系ユニット1では、スクリーン上へのカラー画像の投影表示を行うようになっている。
図例の光学系ユニット1においても、透過型液晶パネルを用いた場合(図3参照。)と同様に、光源11から出射される光が、フィルタ12、第1フライアイレンズ13、第2フライアイレンズ14、偏光変換素子15および集光レンズ16を経る。そして、これらを経た後に、ダイクロイック・ミラー17によってRGBの各色成分光に分離される。その後は、各色成分光が、必要に応じて全反射ミラー19や偏光ビームスプリッタ(PBS)29、1/4波長板24を経て、RGBの各色に対応して設けられた反射型液晶パネル30R,30G,30Bに入射される。そして、各反射型液晶パネル30R,30G,30Bにて映像信号に応じた光変調が行われ、光変調された各色成分光がダイクロイック・プリズム27によって合成されて、投射レンズ28によって拡大投影される。このようにして、光学系ユニット1では、スクリーン上へのカラー画像の表示を行うようになっている。
次に、以上のような光学系ユニット1で用いられる偏光変換素子15について、詳しく説明する。
先ず、偏光変換素子15の基本的な構成について説明する。
図5は、偏光変換素子の概略構成例を示す側断面図である。
図例のように、偏光変換素子15は、偏光素子31と、位相差板32と、を備えて構成されている。
第1の短冊状領域部分31cにおける偏光ビームスプリッタ31aは、光軸方向に対して略45°の角度をなすように配されている。そして、所定偏光成分(例えば、P偏光成分。)の第1偏光光をそのまま透過させるが、当該所定偏光成分に直交する偏光成分(例えば、S偏光成分。)の第2偏光光を反射するようになっている。
一方、第2の短冊状領域部分31fにおける反射膜31dは、偏光ビームスプリッタ31aと同じく、光軸方向に対して略45°の角度をなすように配されている。そして、偏光ビームスプリッタ31aで反射された第2偏光光を反射するようになっている。
透明部材31b,31eとしては、例えばガラス材を用いることが考えられる。
なお、図例のように、偏光素子31では、その中心部分を挟んで偏光ビームスプリッタ31aおよび反射膜31dの傾斜方向が対称となるように、第1および第2の短冊状領域部分31c,31fのそれぞれが配設されているものとする。
なお、位相差板32は、詳細を後述するように、有機材料により形成された有機材位相差板と、無機材料により形成された無機材位相差板とを有しており、これらが偏光素子31の面上にて混在するように配置されている。
また、偏光素子31および位相差板32の面上には、例えば蒸着やスパッタ等によるAR(アンチリフレクション)コーティングからなる反射防止膜(ただし不図示)を配することも考えられる。
さらに、偏光変換素子15には、必要に応じて、偏光素子31における光入射面側に、光を選択的に透過させるための遮光板(ただし不図示)が設けられていてもよい。
なお、ここでは、全てS偏光成分の偏光光に揃える場合を例に挙げているが、全てP偏光成分の偏光光に揃えるように構成することも可能であることは勿論である。
続いて、偏光変換素子15の特徴的な構成について説明する。
図6は、偏光変換素子の特徴的な一構成例を示す平面図である。
有機材位相差板32aは、有機材料によって形成されている。有機材料としては、ポリカーボネートフィルム等の樹脂フィルム材を用いることが考えられる。ただし、位相差板32として機能し得る材料であれば、他の有機材料を用いても構わない。
一方、無機材位相差板32bは、無機材料によって形成されている。無機材料としては、水晶を用いることが考えられる。すなわち、水晶を平板状に加工した水晶平板によって、無機材位相差板32bを構成するのである。ただし、位相差板32として機能し得る材料であれば、他の無機材料を用いても構わない。
具体的には、図例のように、偏光素子31における各短冊状領域部分31c,31fの並設方向に沿って流れるように、冷却風が与えられる。すなわち、冷却風は、各短冊状領域部分31c,31fに対応して配される位相差板32が延びる方向(長手方向)と直交する方向に向けて、流れることになる。
このような冷却風の流れがあると、偏光変換素子15の面内には、その冷却風の流れに沿って各箇所で温度が異なる温度分布が発生する。具体的には、冷却風の風上側の温度が低くなり、風下側の温度が高くなるような温度分布が発生する。
図7は、比較対象となる偏光変換素子の一構成例を示す平面図である。
比較対象となる偏光変換素子は、上記特許文献2に開示された従来構成を有しており、図7(a)に示すように、光軸中心部に近い箇所に水晶からなる位相差板54bを用い、他の箇所にポリカーボネートフィルムからなる位相差板54aを用いている。具体的には、全八本のうち、中心部に近い四本が水晶からなる位相差板54bであり、両端近傍の各二本、計四本がポリカーボネートフィルムからなる位相差板54aである。これは、光源からの光強度分布は中心付近の光密度が高い部分が強く、同心円状に外周部に行くに連れて弱くなるからである。
ところが、この偏光変換素子を、液晶プロジェクタ装置に搭載し、各位相差板54a,54bの長手方向との直交方向に冷却風が流れる状態で、一定時間エージングすると、図7(b)に示すように、一部の位相差板54aに焼けが発生してしまうことが分かった。具体的には、中心部分の水晶からなる位相差板54bに変化は無いが、端側のポリカーボネートフィルムからなる位相差板54aのうち、特に冷却風の風下側に位置する位相差板54aに焼けが発生する。このような現象は、風下側の温度が風上側の温度よりも高いために発生すると考えられる。つまり、偏光変換素子の周囲を取り巻く環境は風下側のほうが高温であり、偏光変換素子自体の温度分布も中心から同心円状に広がっているのではなく、中心から風下側の方が高くなる傾向にあるからと考えられる。
このような焼けが発生すると、偏光変換素子では、その部分の光の変換効率が悪くなる。そのため、当該偏光変換素子を搭載した液晶プロジェクタ装置では、画像表示を行う際の明るさが減少してしまう。さらに、エージングを続行すると、位相差板54aの焼けて黒くなった部分が吸熱し、そこを中心に温度上昇が加速されるため、当該位相差板54aの隣に配置した水晶からなる位相差板54bに剥がれ等の劣化が生じるおそれもある。このような剥がれが進行していくと、やはり偏光変換素子における光の変換効率が悪くなり、その結果として液晶プロジェクタ装置の光学特性に悪影響を及ぼすことになる。
以上のように、液晶プロジェクタ装置全体で考えると、偏光変換素子の面内における温度分布は、光源からの光の強度分布が一つの特定要因とはなるが、実際には冷却風による冷却の影響を大きく受ける。
具体的には、先ず、液晶プロジェクタ装置における偏光変換素子15の面内における温度分布を認識する。この認識は、例えば、液晶プロジェクタ装置のエージングを行い、偏光変換素子15の面内における温度を現実に測定することによって行えばよい。ただし、現実に温度測定を行うのではなく、公知のシミュレーション技術等を利用して、擬似的に温度分布を認識しても構わない。
温度分布を認識したら、その後は、所定の閾値を用いて、偏光変換素子15の面内を低温領域部分と高温領域部分とに分割する。この閾値は、位相差板32を有機材料と無機材料とのどちらによって形成すべきかを判別するために、経験則等に基づいて予め設定されている。具体的には、例えば「100℃」という閾値を用い、これを境にして低温領域部分と高温領域部分への分割を行うことが考えられる。
そして、低温領域部分と高温領域部分への分割を行ったら、当該低温領域部分における位相差板32については有機材位相差板32aとすることを決定し、また当該高温領域部分における位相差板32については無機材位相差板32bとすることを決定する。
このような基準に従いつつ、有機材位相差板32aと無機材位相差板32bとの配置を決定すると、例えば図6に示した構成の偏光変換素子15が得られることになる。
図8は、偏光変換素子の特徴的な他の構成例を示す平面図である。
具体的には、先ず、偏光変換素子15の面内における温度分布を認識する。そして、温度分布を認識したら、所定の閾値を用いて、偏光変換素子15の面内を低温領域部分と高温領域部分とに分割する。この閾値は、位相差板32を有機材料と無機材料とのどちらによって形成すべきかを判別するために、経験則等に基づいて予め設定されている。具体的には、例えば「100℃」という閾値を用い、これを境にして低温領域部分と高温領域部分への分割を行うことが考えられる。
この分割により得られた低温領域部分が、風上側領域部分に相当することになる。したがって、風上側領域部分に相当する低温領域部分には、有機材位相差板32aを配することを決定する。一方、高温領域部分については、風下側領域部分に相当することになる。したがって、風下側領域部分に相当する高温領域部分には、無機材位相差板32bを配することを決定する。
このような基準に従いつつ、有機材位相差板32aと無機材位相差板32bとの配置を決定すると、例えば図8に示した構成の偏光変換素子15が得られることになる。
これにより、偏光変換素子15は、偏光素子31上に有機材位相差板32aと無機材位相差板32bとを混在させる場合であっても、当該有機材位相差板32aに焼け等が発生せず、同時に当該無機材位相差板32bの劣化も防止できる。したがって、位相差板32に対する熱起因の劣化を防止して、当該位相差板32を備える偏光変換素子15の高寿命化を実現することができる。つまり、従来のように光軸中心部のみに無機材位相差板を用いる場合に比べて、耐熱性等の点で良好な結果が得られる。
しかも、その場合であっても、偏光素子31上に有機材位相差板32aと無機材位相差板32bとを混在させるので、全ての位相差板32を無機材位相差板32bとする場合に比べて、当該無機材位相差板32bの使用数を削減できる。つまり、全ての位相差板32を無機材位相差板32bとする場合に比べて、コストの点においても良好な結果が得られる。
さらには、液晶プロジェクタ装置の構成にもよるが、偏光変換素子15における各位相差板32の並設方向に沿った方向は、一般的には、当該液晶プロジェクタ装置の設置面に平行な方向である。すなわち、位相差板32の並設方向に沿った方向に冷却風が流れるということは、当該冷却風の流れ方向が、液晶プロジェクタ装置の設置面に平行な方向に一致することを意味する(図1,2参照。)。したがって、冷却風の流れ方向が各位相差板32の並設方向に沿った方向である場合には(図6参照。)、光学系ユニット1の上下に送風ダクト2b等を配する必要がなく、その結果として液晶プロジェクタ装置の高さ方向寸法の抑制が容易に実現可能となる。
Claims (5)
- 光を照射する光源と、
前記光源からの照射光の偏光方向を一方向に揃える偏光変換素子と、
前記偏光変換素子からの光を変調して光学像を形成する光変調部と、
前記光変調部が形成した光学像を投射する投射レンズと、
前記偏光変換素子の面内方向に沿って冷却風の流れを生じさせる空冷ユニットとを具備し、
前記偏光変換素子は、
前記照射光における所定偏光成分の第1偏光光を透過させ当該所定偏光成分に直交する偏光成分の第2偏光光を反射させる偏光ビームスプリッタが形成された第1の短冊状領域部分と、前記偏光ビームスプリッタで反射された第2偏光光を反射させる反射膜が形成された第2の短冊状領域部分とが、所定間隔で並設されてなる偏光素子と、
前記第1の短冊状領域部分と前記第2の短冊状領域部分のいずれか一方の光出射側に配されて前記偏光素子からの出射光の偏光方向を変換する位相差板とを備えるとともに、
当該位相差板として、
有機材料により形成され前記偏光変換素子の面内における前記冷却風の風上側に配された有機材位相差板と、
無機材料により形成され前記偏光変換素子の面内における前記冷却風の風下側に配された無機材位相差板と
を有する画像表示装置。 - 前記空冷ユニットは、前記短冊状領域部分の並設方向に沿って前記冷却風の流れを生じさせ、
前記有機材位相差板は、前記冷却風の風上側に位置する短冊状領域部分に対応して配され、
前記無機材位相差板は、前記冷却風の風下側に位置する短冊状領域部分に対応して配されている
請求項1記載の画像表示装置。 - 前記空冷ユニットは、前記短冊状領域部分の並設方向との直交方向に前記冷却風の流れを生じさせ、
前記有機材位相差板は、前記短冊状領域部分を前記冷却風の風上側領域部分と風下側領域部分とに分割した場合の当該風上側領域部分に対応して配され、
前記無機材位相差板は、前記短冊状領域部分を前記冷却風の風上側領域部分と風下側領域部分とに分割した場合の当該風下側領域部分に対応して配されている
請求項1記載の画像表示装置。 - 前記有機材位相差板は、樹脂フィルム材によって形成され、
前記無機材位相差板は、水晶平板によって形成されている
請求項1、2または3記載の画像表示装置。 - 光源からの照射光における所定偏光成分の第1偏光光を透過させ当該所定偏光成分に直交する偏光成分の第2偏光光を反射させる偏光ビームスプリッタが形成された第1の短冊状領域部分と、前記偏光ビームスプリッタで反射された第2偏光光を反射させる反射膜が形成された第2の短冊状領域部分とが、所定間隔で並設されてなる偏光素子と、
前記第1の短冊状領域部分と前記第2の短冊状領域部分のいずれか一方の光出射側に配されて前記偏光素子からの出射光の偏光方向を変換する位相差板とを備えるとともに、
当該位相差板として、
有機材料により形成され前記偏光変換素子の面内方向に沿って流れるように与えられる冷却風の風上側に配された有機材位相差板と、
無機材料により形成され前記冷却風の風下側に配された無機材位相差板と
を有する偏光変換素子。
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