JP2010085608A - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成を簡素化する。
【解決手段】対物レンズ19により、光源14から射出される照明光が試料12に集光され、集光レンズ21により、試料12からの観察光が結像され、光検出器24aおよび24bにより、観察光が検出される。そして、それぞれ径が異なる複数のファイバを有する2芯ファイバ23は、試料12の集光点と略共役な位置に観察光が入射する入射端面が配置され、観察光を光検出器24aおよび24bに伝達する。本発明は、例えば、共焦点顕微鏡に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、共焦点顕微鏡に関し、特に、構成を簡素化することができるようにした共焦点顕微鏡に関する。
従来、共焦点顕微鏡では、生体標本などの試料に照明光を集光させるとともに、その照明光が集光するスポット(集光部)を走査させ、スポットから射出する光束を共焦点絞り面に集光させて、その共焦点絞りを通過した光束の光量を光検出器で検出することにより、その試料の二次元の画像が取得される。
また、共焦点顕微鏡は、共焦点面にピンホール部材を配置し、そのピンホール(開口)内に集光する光のみを通過させることで、試料の特定の高さから射出した光のみが光検出器に入射し、その高さ以外の部分から射出した光がカットされるよう構成されている。これにより、共焦点顕微鏡では、試料の特定の高さに位置する薄い層にのみ限定(セクショニング)された画像を取得することができる。
そして、共焦点顕微鏡では、ピンホール部材の開口径を変更することにより、セクショニング分解能(観察対象となる層の厚み)が変更され、開口径を大きくするとセクショニング分解能を低くすることができ、開口径を小さくするとセクショニング分解能を高くすることができる。
また、例えば、特許文献1および2に開示されている共焦点顕微鏡では、試料から射出する観察光がピンホールを利用して分離され、それぞれの光を光検出器で検出することにより、セクショニング分解能の異なる複数の画像が一度に取得される。そして、それらのセクショニング分解能の異なる複数の画像に基づいて、セクショニング分解能を高精度に変更したものと同等の画像が作成される。
特開2005−274591号公報 国際公開第2007/010697号パンフレット
ところで、特許文献1および2に開示されている共焦点顕微鏡のようなピンホールを用いることなく、共焦点顕微鏡の構成をより簡素化することが求められている。
本発明は、従来の共焦点顕微鏡よりも、構成を簡素化することができるようにするものである。
本発明の共焦点顕微鏡は、光源から射出される照明光を試料に集光する照明光学系と、前記試料からの観察光を結像する結像光学系と、前記観察光を検出する検出手段と、前記結像光学系に関し前記試料の集光点と略共役な位置に前記観察光が入射する入射端面が配置され、入射した前記観察光を前記検出手段に伝達する複数の光伝達手段と備え、前記複数の光伝達手段は、その直径がそれぞれ異なることを特徴とする。
本発明の共焦点顕微鏡においては、照明光学系により光源から射出される照明光が試料に集光され、結像光学系により試料からの観察光が結像され、検出手段により観察光が検出される。また、結像光学系に関し試料の集光点と略共役な位置に観察光が入射する入射端面が配置された複数の光伝達手段により、入射した観察光が検出手段に伝達される。そして、複数の光伝達手段は、その直径がそれぞれ異なる。
本発明の共焦点顕微鏡によれば、構成を簡素化することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した共焦点顕微鏡の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、共焦点顕微鏡11では、観察の対象となる試料12がステージ13に載置されており、試料12に励起光を照射することにより試料12に含まれている蛍光成分が励起され、試料12から発せられる蛍光(観察光)を検出することで、試料12の画像データが取得される。
光源14から射出される光束は、照明用レンズ15により平行光とされ、励起フィルタ16によりフィルタリングされることによって試料12に含まれている蛍光色素を励起する波長領域の励起光となり、ダイクロイックミラー17に入射する。
ダイクロイックミラー17は、所定の波長領域の光のみを反射するとともに、他の波長領域の光を透過することができ、励起フィルタ16を介して入射する励起光を、光軸Lに沿って反射してガルバノミラー18に入射させる。ガルバノミラー18は、励起光を反射しつつ回動することで、光軸Lに直交する平面で励起光を走査させ、その励起光は、対物レンズ19により集光されて試料12にスポットを形成する。
試料12では、励起光のスポットが形成された領域から蛍光が射出され、その蛍光は、対物レンズ19を介してガルバノミラー18に入射する。ガルバノミラー18は、試料12に照射した励起光を走査したときと同様の角度で試料12からの蛍光を反射することで、その蛍光を平行光束に戻し(デスキャンし)、ダイクロイックミラー17に入射する。
ダイクロイックミラー17に入射した蛍光は、励起光とは波長が異なることからダイクロイックミラー17を透過し、蛍光フィルタ20を通過することにより、試料12で反射された蛍光以外の光のうちダイクロイックミラー17を通過した光などがフィルタリングされて、集光レンズ21に入射する。集光レンズ21は蛍光フィルタ20を介して入射する蛍光を集光し、その焦点位置には、即ち、対物レンズ19の焦点位置とほぼ共役な位置(共焦点位置)には、光分離部材22が配置されている。
光分離部材22には、直径がそれぞれ異なる2つのファイバ(後述する図4のファイバ23aおよび23b)を有する2芯ファイバ23が接続されており、光分離部材22に入射した蛍光は、光分離部材22において分離されて2芯ファイバ23が有する2つのファイバにそれぞれ入射する。
2芯ファイバ23は、2つのファイバにそれぞれ入射した蛍光を伝達し、光検出器24aおよび24bにそれぞれ導入させる。
光検出器24aおよび24bは、例えば、光電子増倍管(PMT:Photo Multiplier Tube)などであり、そこに入射する蛍光を検出し、その光量に応じた電圧の検出信号をコンピュータ25に供給する。
コンピュータ25は、光検出器24aおよび24bから供給される検出信号から画像データを構築する画像処理を行う。即ち、コンピュータ25は、2芯ファイバ23が有する直径がそれぞれ異なる2つのファイバに入射した蛍光に基づく画像データをそれぞれ構築し、それらの画像をコンピュータ25のモニタに表示させるとともに、ハードディスクドライブなどの記録部に記録させる。
なお、照明用レンズ15、ダイクロイックミラー17、対物レンズ19等は照明光学系を構成し、対物レンズ19、ダイクロイックミラー17、集光レンズ21等は結像光学系を構成している。
ここで、図2を参照して、2芯ファイバ23が有する直径がそれぞれ異なる2つのファイバに入射した蛍光に基づく画像データについて説明する。
図2は、試料12の観察対象となる層と、2芯ファイバ23が有する直径がそれぞれ異なる2つのファイバに入射した蛍光に基づく画像データとの関係を模式的に示した図である。
上述したように、対物レンズ19により励起光が集光されて、試料12内の所定の深さの集光位置S1にスポットが形成され、集光位置S1を中心として、その近傍領域の蛍光色素が励起されることにより、蛍光が射出される。試料12からの蛍光は、対物レンズ19により平行光とされた後、集光レンズ21により集光される。
また、集光レンズ21の焦点位置S2には、光分離部材22に接続された2芯ファイバ23が有する2つのファイバのうちの、径が小さい方のファイバの端面が配置され、焦点位置S2から光学的に所定の間隔(後述する図5の透明基板22Cの屈折率をnとすると、その厚みの約2/n倍の間隔)離れた位置S3に、径が大きい方(例えば、小さい径の2倍)のファイバの端面が配置されている。
そして、試料12の集光位置S1の近傍領域から発せられる蛍光のうちの、集光位置S1を中心とした薄い層12aから発せられた蛍光のみが、2芯ファイバ23の径が小さい方のファイバに入射し、薄い層12aを挟む上下2層(厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層)から発せられた蛍光のみが、2芯ファイバ23の径が大きい方のファイバに入射する。
従って、2芯ファイバ23の径が小さい方のファイバに入射して光検出器24aにより検出された蛍光に基づいて、試料12の薄い層12aを観察対象とした画像データDaが取得される。また、2芯ファイバ23の径が大きい方のファイバに入射して光検出器24bにより検出された蛍光に基づいて、厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層を観察対象とした画像データDbが取得される。
このように、共焦点顕微鏡11では、観察対象となる層が薄い画像データDaと、観察対象となる層が厚い画像データDbとが取得され、コンピュータ25の記録部に記録される。コンピュータ25は、記録部に記録されている画像データDaと画像データDbとを用いた演算を行うことで、観察者により指定される任意のセクショニング分解能の画像データを作成し、その画像をモニタに表示させることができる。
例えば、任意のセクショニング分解能の画像データDは、D=Da+αDbで算出される。ここで、αは、重み関数であり、観察者が、−1から+1の範囲でαを指定することで、画像データDaのセクショニング分解能および画像データDbのセクショニング分解能とは異なる任意のセクショニング分解能の画像データDを作成することができる。
次に、図3を参照して、2芯ファイバ23について説明する。
2芯ファイバ23は、光分離部材22に接続される側において2つのファイバがまとめられて、その端部にプラグ26aが設けられているとともに、光検出器24aおよび24bに接続される側において2つのファイバが分離された二股となり、それぞれの端部にプラグ26bおよび26cが設けられている。
また、2芯ファイバ23のプラグ26aは、光分離部材22に設けられているレセプタクル27aと着脱可能とされており、プラグ26bおよび26cは、光検出器24aおよび24bにそれぞれ設けられているレセプタクル27bおよび27cと着脱可能とされている。
このように、プラグ26a乃至26cおよびレセプタクル27a乃至27cを利用することで、2芯ファイバ23を容易に取り替えることができ、観察の目的に応じた径のファイバを有する2芯ファイバ23を光分離部材22と光検出器24aおよび24bとの間に装着することで、ファイバの径に応じたセクショニング分解能の画像を容易に取得することができる。
図4を参照して、光分離部材22に接続される側の2芯ファイバ23の端面について説明する。
2芯ファイバ23は、それぞれ径の異なるファイバ23aおよび23bを有しており、例えば、ファイバ23bの径は、ファイバ23aの径の2倍とされている。また、ファイバ23aおよび23bは、それぞれ、高屈折率領域であるコア23cおよび23eの円周方向に低屈折率のクラッド23dおよび23fが覆設された2層構造となっている。
また、ファイバ23aとファイバ23bとを所定の中心間隔で固定するとともに、光分離部材22、並びに光検出器24aおよび24bとの接続を精密に行うために、ファイバ23aおよび23bは、フェルール23gにより保持されている。そして、フェルール23gの端面には、反射膜23hがコーティングされている。
次に、図5を参照して、光分離部材22における蛍光の分離について説明する。
図5Aには、光分離部材22および2芯ファイバ23の断面図が示されている。
光分離部材22は、例えば、光を透過する性質の光学ガラス基板などからなる透明基板22Cの一側面に反射膜22dが成膜され、他側面に反射膜22eおよび反射防止膜22fが成膜された構造となっている。また、光分離部材22は、反射膜22eおよび反射防止膜22fが成膜されている側面が試料12に向けられ、反射膜22dに形成されている開口部22gが集光レンズ21の焦点深度内となるように配置される。また、光分離部材22は、反射膜22dが形成されている側面が、光軸Lに垂直な面に対して所定の角度(例えば、15度程度)で傾斜し、反射防止膜22fおよび開口部22gが光軸L上となるように配置される。
反射膜22dおよび22eは、クロム膜などの光を反射する性質の光学膜である。反射防止膜22fは、光分離部材22に入射する試料12からの蛍光が透明基板22Cの表面で反射することを防止する。
また、図5に示すように、2芯ファイバ23は、ファイバ23aおよび23b並びにフェルール23gの端面が、反射膜22dに形成されている開口部22g内において、透明基板22Cに当接するように構成されている。また、2芯ファイバ23は、レセプタクル27aにプラグ26aを接続した状態で、ファイバ23aの端面が光軸L上となるように構成されている。
そして、集光レンズ21(図1)により集光された蛍光は、反射防止膜22fを透過して透明基板22Cに入射し、ファイバ23aに入射する蛍光と、ファイバ23aの端面の周囲の反射膜23h(図4)により反射され、反射膜22eにより反射された後にファイバ23bに入射する蛍光とに分離される。即ち、図2を参照して説明したように、集光位置S1を中心とした薄い層12aから発せられる蛍光と、薄い層12aを挟む上下2層から発せられる蛍光とに分離される。
また、集光位置S1を中心とした薄い層12aから発せられる蛍光は、ファイバ23aにより光検出器24aに伝送され、薄い層12aを挟む上下2層から発せられる蛍光は、ファイバ23bにより光検出器24bに伝送される。
また、図5Aに示す構成に代えて図5Bに示す構成にしてもよい。
前述のとおり、光分離部材22は、光軸Lに垂直な面に対して所定の角度で傾斜して配置しているので、その傾斜角度に合わせて、レセプタクル27aの裏面側を加工し、光分離部材22とレセプタクル27aを接合する。接合は、図5Bに示すように光分離部材22の両側面と保持部材22hとを接着剤等で接着して一体にし、レセプタクル27aを保持部材22hに対してねじ28を用いて固定する。
また、ファイバ23a,23bおよびフェルール23gも同様に、不図示の結像光学系の光軸Lに対する光分離部材22の傾斜角とほぼ同一の角度で、その端面が斜めに切断されるように加工する。そして、ファイバ23aは、その先端部分の中心軸が光軸Lと同軸になるような向きで、かつファイバ23bは、その先端部分の中心軸が光軸Lと平行(反射膜23h,22dおよび22eにより反射された後の光と同軸)となるような向きで開口部22gに配置される。このように配置することによりファイバ23a,23bにそのNAの範囲で効率的に蛍光を導入することができるので、ファイバ23a、23bに入射する蛍光の損失をさらに低減させることができる。
このように、共焦点顕微鏡11では、2芯ファイバ23のファイバ23aおよび23bにより分離された蛍光が光検出器24aおよび24bにそれぞれ伝送されて、それぞれの蛍光が確実に検出される。
また、図4のフェルール23gの端面にコーティングされた反射膜23hを利用して、試料12から発せられる蛍光が、ファイバ23aに入射する薄い層12a(図2)から発せられた蛍光と、ファイバ23bに入射する厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層から発せられた蛍光とに分離されるので、共焦点顕微鏡11の構成を簡素化することができる。
即ち、従来の共焦点顕微鏡では、反射膜に形成されたピンホールを利用して蛍光を分離していたが、ピンホールの位置を調整するための機構が必要であった。これに対し、共焦点顕微鏡11では、開口部22gは、従来の共焦点顕微鏡で用いるピンホールに比べて径が大きいため、高精度に位置を調整するための機構が不要であり、簡素化や、小型化、低コスト化を図ることができる。また、例えば、ピンホールにファイバを取り付ける構成では、ファイバを取り付ける時に、ピンホールに対して高精度に位置決めする作業が必要であるが、共焦点顕微鏡11では、そのような高精度な作業が不要となる。
以上のように、共焦点顕微鏡11は、従来よりも簡易な構成で、セクショニング分解能の異なる画像を取得することができ、それらの画像を用いて、セクショニング分解能を変更させた画像を作成することができる。
なお、共焦点顕微鏡11では、径の異なる2つのファイバ23aおよび23bにより、試料12から発せられる蛍光を2つに分離する構成とされているが、例えば、試料12から発せられる蛍光を2つ以上に分離してもよい。例えば、径の異なる3つのファイバを利用して、試料12の薄い層、厚い層、および、極めて厚い層の3つの層を観察することができる。
また、例えば、試料12からの蛍光を分離する手段としては、フェルール23gの端面にコーティングされた反射膜23hを利用する構成に限られるものではない。
次に、図6は、本発明を適用した共焦点顕微鏡の第2の実施の形態の一部の構成例を示す図である。
図6に示されている共焦点顕微鏡11は、図1の共焦点顕微鏡11の光分離部材22および2芯ファイバ23に替えて、光分離部材31、ファイバ32aおよび32bを備えて構成される。なお、図6の共焦点顕微鏡11では、光分離部材31、ファイバ32aおよび32b以外は図1の共焦点顕微鏡11と同様に構成されており、その説明は省略する。
光分離部材31は、ハーフミラー33を収納しており、ハーフミラー33は、図1の対物レンズ19により集光される蛍光を均等に分割する。
ファイバ32aおよび32bは、ハーフミラー33により分割された蛍光の光軸上にそれぞれの端面が配置されるように、プラグを介して光分離部材31の側面に設けられたレセプタクルに取り付けられている。そして、ハーフミラー33を透過した蛍光はファイバ32aに入射して光検出器24a(図1)に伝送され、ハーフミラー33により反射された蛍光はファイバ32bに入射して光検出器24bに伝送される。
また、ファイバ32aおよび32bは、図4に示したファイバ23aおよび23bと同様に、ファイバ32aの径よりも、ファイバ32bの径が大きくなるように形成されており、ファイバ32aに入射する蛍光に基づいて薄い層12a(図2)の画像データDaが取得され、ファイバ32bに入射する蛍光に基づいて厚い層12bの画像データDbが取得される。
このように、光分離部材31では、ハーフミラー33を利用することにより、簡易な構成で、試料12から発せられる蛍光を分離し、画像データDaおよびDbを取得することができる。
次に、図7は、本発明を適用した共焦点顕微鏡の第3の実施の形態の一部の構成例を示す図である。
図7に示されている共焦点顕微鏡11は、図1の共焦点顕微鏡11の光分離部材22、2芯ファイバ23、並びに、光検出器24aおよび24bに替えて、デュアルコアファイバ41、レンズ42、および2次元イメージセンサ43を備えて構成される。なお、図7の共焦点顕微鏡11では、デュアルコアファイバ41、レンズ42、および2次元イメージセンサ43以外は図1の共焦点顕微鏡11と同様に構成されており、その説明は省略する。
デュアルコアファイバ41では、コアが2層に形成されており、図1の対物レンズ19により集光される蛍光が、それぞれのコアに入射される。そして、デュアルコアファイバ41から射出される蛍光は、レンズ42により2次元イメージセンサ43の受光面に結像される。
図8を参照して、デュアルコアファイバ41から射出される蛍光と2次元イメージセンサ43との関係について説明する。
図8Aには、デュアルコアファイバ41から射出される光の光軸に沿った断面図が示されており、図8Bには、2次元イメージセンサ43の受光面が示されている。
デュアルコアファイバ41は、コア41aの円周方向に、コア41aよりも低屈折率のコア41bが覆設され、コア41bの円周方向に、コア41bよりも低屈折率のクラッド41cが覆設された多層構造となっており、それらの外周に設けられているフェルール41dにより保持されている。なお、デュアルコアファイバに関する技術は、例えば、特開2006−510906号公報に開示されている。
コア41aには、薄い層12a(図2)から発せられた蛍光が入射するとともに、コア41bには、厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層から発せられた蛍光が入射し、コア41aおよび41bは、それぞれに入射した光を伝送する。
2次元イメージセンサ43の受光面には、複数の受光素子が格子状に配置されており、デュアルコアファイバ41のコア41aから射出された蛍光は、2次元イメージセンサ43の受光面の中央の領域Xに集光され、デュアルコアファイバ41のコア41bから射出された蛍光は、2次元イメージセンサ43の受光面の領域Xより外周側の環状の領域Yに集光される。
従って、2次元イメージセンサ43の受光面の領域Xに配置されている受光素子からの出力に基づいて、薄い層12aから発せられた蛍光に基づく画像データDaを取得することができるとともに、2次元イメージセンサ43の受光面の領域Yに配置されている受光素子からの出力に基づいて、厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層から発せられた蛍光に基づく画像データDbを取得することができる。
このように、デュアルコアファイバ41を利用することにより、簡易な構成で、試料12から発せられる蛍光を分離し、2次元イメージセンサ43によりそれぞれの層から発せられた蛍光を検出して、画像データDaおよびDbを取得することができる。
また、例えば、2次元イメージセンサ43の受光面の領域Xに配置されている受光素子からの出力と、領域Yに配置されている受光素子からの出力とを加算することにより、厚い層12bの画像データDを取得することができる。
次に、図9は、本発明を適用した共焦点顕微鏡の第4の実施の形態の一部の構成例を示す図である。
図9に示されている共焦点顕微鏡11は、図1の共焦点顕微鏡11の光分離部材22、および2芯ファイバ23に替えて、バンドルファイバ51を備えて構成される。なお、図9の共焦点顕微鏡11では、バンドルファイバ51以外は図1の共焦点顕微鏡11と同様に構成されており、その説明は省略する。
バンドルファイバ51は、図9Bの断面図に示すように、複数の同一のコア径のファイバが束ねられて構成されており、図9Aに示すように、射出側の端部において2本の束に分けられている。即ち、バンドルファイバ51の射出側の端部は、バンドルファイバ51の入射側において中央の円形領域(径raの領域)にあるファイバ束51aと、ファイバ束51aの円周方向の環状領域(径rbの領域から径raの領域を差し引いた領域)にあるファイバ束51bとに分けられている。
図1の対物レンズ19により集光される蛍光のうち、薄い層12a(図2)から発せられた蛍光がファイバ束51aに入射し、厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層から発せられた蛍光がファイバ束51bに入射する。そして、ファイバ束51aに入射した蛍光は光検出器24aに射出され、ファイバ束51bに入射した蛍光は光検出器24bに射出される。
従って、光検出器24aからの出力に基づいて、薄い層12aから発せられた蛍光に基づく画像データDaを取得することができるとともに、光検出器24bからの出力に基づいて、厚い層12bから薄い層12aを差し引いた層から発せられた蛍光に基づく画像データDbを取得することができる。
このように、バンドルファイバ51を利用することにより、簡易な構成で、試料12から発せられる蛍光を分離し、画像データDaおよびDbを取得することができる。
なお、光検出器24aおよび24bに替えて図7および8を参照して説明したような2次元イメージセンサ43を利用することで、バンドルファイバ51を分岐させずに、画像データDaおよびDbを取得することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した共焦点顕微鏡の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 試料12の観察対象となる層と、画像データとの関係を模式的に示した図である。 2芯ファイバ23の構成例を示す図である。 2芯ファイバ23の端面の構成例を示す図である。 光分離部材22における蛍光の分離について説明する図である。 光分離部材22の他の構成例を説明する図である。 本発明を適用した共焦点顕微鏡の第2の実施の形態の一部の構成例を示す図である。 本発明を適用した共焦点顕微鏡の第3の実施の形態の一部の構成例を示す図である。 デュアルコアファイバ41から射出される蛍光と2次元イメージセンサ43との関係について説明する図である。 本発明を適用した共焦点顕微鏡の第4の実施の形態の一部の構成例を示す図である。
符号の説明
11 共焦点顕微鏡, 12 試料, 13 ステージ, 14 光源, 15 照明用レンズ, 16 励起フィルタ, 17 ダイクロイックミラー, 18 ガルバノミラー, 19 対物レンズ, 20 蛍光フィルタ, 21 集光レンズ, 22 光分離部材, 23 2芯ファイバ23, 23aおよび23b ファイバ, 23c コア, 23d クラッド, 23e コア, 23f クラッド, 23g フェルール, 23h 反射膜, 24aおよび24b 光検出器, 25 コンピュータ, 26a乃至26c プラグ, 27a乃至27c レセプタクル, 28 ねじ, 31 光分離部材, 32aおよび32b ファイバ, 33 ハーフミラー, 41 デュアルコアファイバ, 41aおよび41b コア, 41c クラッド, 41d フェルール, 42 レンズ, 43 2次元イメージセンサ, 51 バンドルファイバ, 51aおよび51b ファイバ束

Claims (6)

  1. 光源から射出される照明光を試料に集光する照明光学系と、
    前記試料からの観察光を結像する結像光学系と、
    前記観察光を検出する検出手段と、
    前記結像光学系に関し前記試料の集光点と略共役な位置に前記観察光が入射する入射端面が配置され、入射した前記観察光を前記検出手段に伝達する複数の光伝達手段と
    備え、
    前記複数の光伝達手段は、その直径がそれぞれ異なる
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 前記観察光が入射する側の端部において、前記複数の光伝達手段を所定の中心間隔で保持し、端面に反射膜が設けられた保持手段と、
    前記直径がそれぞれ異なる複数の光伝達手段のうちの、径の小さな光伝達手段の周囲にある前記反射膜により反射された観察光を、前記直径の大きな光伝達手段に向かって反射する反射膜を有する光分離部材と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  3. 前記光伝達手段の両端には、前記光分離部材または前記検出手段に対して着脱が可能な接続部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の共焦点顕微鏡。
  4. 前記観察光を分割する光分割手段をさらに備え、
    前記光分割手段により分割された前記観察光は、前記複数の光伝達手段にそれぞれ入射することを特徴とする請求項1記載の共焦点顕微鏡。
  5. 前記複数の光伝達手段は、ある光伝達手段の円周方向に他の光伝達手段が覆設された多層構造である
    ことを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  6. 前記複数の光伝達手段それぞれは、複数のファイバの束により構成され、ある光伝達手段となるファイバ束の円周方向に、他の光伝達手段となるファイバ束が配置されて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014522995A (ja) * 2011-06-18 2014-09-08 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハー 共焦点ラスタ顕微鏡および共焦点ラスタ顕微鏡のための駆動方法、ならびに試料の操作方法
KR101715470B1 (ko) * 2015-04-10 2017-03-14 충북대학교 산학협력단 집적영상 현미경 장치 및 심도범위 개선 방법

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