JP2010084884A - 変速操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化された変速操作装置を提供する。
【解決手段】変速機の軸方向へ移動することによってそれぞれ対応する変速段のギア列を完成させる複数のシフト部材111a、112a、103a、114aと、軸方向とほぼ平行する回転軸121回りに揺動することによって複数のシフト部材のうち1つと選択的に係合するセレクト動作を行うとともに、係合したシフト部材を軸方向へ移動させるシフト動作を行うアームシフタ120とを備える変速機の変速操作装置を、アームシフタは、その端部123において複数のシフト部材のうち最外列に配置される最外列シフト部材114a以外のシフト部材と係合するとともに、回転軸と端部との中間部124において最外列シフト部材と係合する構成とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、変速機の変速操作を行う変速操作装置に関するものである。
自動車等の車両に搭載される手動変速機は、常時噛み合わされるドライブギア及びドリブンギアを含むギア列と、駆動軸又は被駆動軸との係合、被係合を、軸に設けられたハブスリーブを軸方向に移動することによって選択し、任意のギア列を完成させることによって変速を行う。例えば、前進6段及び後進1段を有する変速機の場合には、例えば1−2速用、3−4速用、5−6速用の3つのハブスリーブ、後進用等のカップリングスリーブ、及び、各ハブスリーブ等を駆動するシフトロッド、シフトフォーク等の4組のシフト部材を備えている。このような手動変速機において、一般的なH型シフトパターンにより変速操作を行う場合、運転者はシフトレバーを横方向に揺動させることによって操作対象となるシフト部材を選択するセレクト操作を行い、その後、シフトレバーを前後方向に揺動させることによって選択されたシフト部材を移動させるシフト操作を行う。
上述したような手動変速機において、各シフト部材は、シフトレバーと連動するアーム状のシフタ(アームシフタ)によって駆動される。アームシフタの端部は、各シフト部材の移動方向(シフトロッドの軸方向)とほぼ並行する軸回りに揺動することによって、任意の1つのシフト部材と係合し、セレクトが行われる。また、アームシフタの端部は、セレクトされたシフト部材を変速機の軸方向に移動させることによって、対応する変速段のハブスリーブを移動させ、ギアと駆動軸及び被駆動軸とを係合させてシフトを行う。
例えば、特許文献1には、手動変速機のシフト機構において、1−2速用フォークシャフト(ここでいうシフト部材)、3−4速用フォークシャフト、5速−リバース用フォークシャフト、及び、6速用フォークシャフトの4本を、ほぼ1列に並べて配置するとともに、シフトアンドセレクトレバー(ここでいうアームシフタ)の下端部と各フォークシャフトに固定されたシフトヘッドとを、選択的に係合させてセレクトを行うものが記載されている。
また、特許文献2には、手動変速機の変速操作装置において、シフトアンドセレクトレバーから複数のシフトインナーレバー(ここでいうアームシフタ)を突出させ、各フォークシャフトと係合させるものが記載されている。
特開平9−177967号公報 特開平10−299894号公報
しかし、特許文献1のように、多数のシフト部材を1列に配列した場合、その配列方向に沿った変速操作装置の幅が大型化してしまう。
これに対し、複数のアームを用いてセレクト動作を行う場合、アームが複数となること、及び、シフト部材(フォークシャフト)を隣接して配置できないことによって、変速操作装置が大型化してしまう。
本発明の課題は、小型化された変速操作装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、変速機の軸方向へ移動することによってそれぞれ対応する変速段のギア列を完成させる複数のシフト部材と、前記軸方向とほぼ平行する回転軸回りに揺動することによって前記複数のシフト部材のうち1つと選択的に係合するセレクト動作を行うとともに、係合したシフト部材を前記軸方向へ移動させるシフト動作を行うアームシフタとを備える変速機の変速操作装置であって、前記アームシフタは、その端部において前記複数のシフト部材のうち最外列に配置される最外列シフト部材以外のシフト部材と係合するとともに、前記回転軸と前記端部との中間部において前記最外列シフト部材と係合することを特徴とする変速操作装置である。
なお、本明細書、請求の範囲等において、ギア列を完成させるとは、例えばドライブシャフト側にハブスリーブを設ける、ドリブンシャフト側にハブスリーブを設ける、リバースアイドラ軸にカップリングを設ける等の具体的な手段を問わず、当該ギア列を用いた動力伝達を可能とすることを示すものとする。
また、最外列シフト部材は、典型的にはリバース用のシフト部材である。
本発明によれば、アームシフタが回転軸と端部との中間部において最外列シフト部材と係合する構成とすることによって、仮にこの最外列シフト部材を他のシフト部材とほぼ1列に配列した場合に対して、最外列シフト部材を他のシフト部材の配列方向における内側へ配置することができ、変速操作装置を小型化することができる。
また、このようなアームシフタと最外列シフト部材との係合は、例えばアームシフタ又は最外列シフト部材の一方側から他方側へ突出した突起を設け、他方側にこの突起を収容する凹部を設けること等によって、簡単に構成することができ、変速操作装置の構造が複雑化することがない。
本発明は、小型化された変速操作装置を提供する課題を、ほぼ1列に配置された前進段用のシフタ係合部とアームシフタの端部とを係合させるとともに、後進用のシフタ係合部をアームシフタの側部に配置して、アームシフタの中間部に設けた突起を後進用のシフタ係合部に形成された凹部と係合させてセレクトを行う構成によって解決した。
以下、本発明を適用した変速操作装置の実施例について説明する。
実施例の変速操作装置は、例えば乗用車等の自動車に搭載される手動変速機の変速操作を行うものである。手動変速機は、前進6段及び後進1段の変速段を有し、いわゆるH型のシフトパターンを用いてセレクト操作及びシフト操作が行われるものである。
以下の説明においては、回転軸方向が車両前後方向にほぼ沿って配置される縦置き搭載を前提としているが、本発明は縦置きの変速機に限定されず、横置きの変速機であっても適用可能である。
図1は、手動変速機のギアトレーンの構成を示す図である。
手動変速機1は、平行に配置されたドライブシャフト2及びドリブンシャフト3を備えている。
ドライブシャフト(メインシャフト)2は、図示しないクラッチ機構を介してエンジンの出力軸と接続され、エンジンの回転出力が入力されるものである。
ドリブンシャフト(カウンタシャフト)3は、選択された変速段のギア列を介してドライブシャフト2により駆動され、図示しないセンターディファレンシャル等の駆動系に動力を伝達するものである。
ドライブシャフト2には、エンジン側(入力側)から順に、1速ドライブギア11、2速ドライブギア12、3速ドライブギア13、4速ドライブギア14、5速ドライブギア15、6速ドライブギア16が設けられている。また、1速ドライブギア11のエンジン側には、リバースドライブギア17が設けられている。
1速ドライブギア11、2速ドライブギア12、リバースドライブギア17はドライブシャフト2に固定されている。3速ドライブギア13、4速ドライブギア14、5速ドライブギア15、6速ドライブギア16は、その変速段が選択されていない状態では、ドライブシャフト2に対して回転可能に装着されている。これらのドライブギアは、その変速段が選択された場合には、後述するハブスリーブと係合することによってドライブシャフト2に固定される。
ドリブンシャフト3には、エンジン側から順に、1速ドリブンギア21、2速ドリブンギア22、3速ドリブンギア23、4速ドリブンギア24、5速ドリブンギア25、6速ドリブンギア26が設けられている。これらの前進用ドリブンギアは、対応するドライブギアと常時噛合している。また、1速ドリブンギア21のエンジン側には、リバースドリブンギア27が設けられている。
3速ドリブンギア23、4速ドリブンギア24、5速ドリブンギア25、6速ドリブンギア26、リバースドリブンギア27は、ドリブンシャフト3に固定されている。1速ドリブンギア21及び2速ドリブンギア22は、その変速段が選択されていない状態では、ドリブンシャフト3に対して回転可能に装着されている。これらのドリブンギアは、その変速段が選択された場合には、後述するハブスリーブと係合することによってドリブンシャフト3に固定される。
また、手動変速機1は、第1リバースアイドラギア31、第2リバースアイドラギア32、リバースカップリングスリーブ33を備えている。これらはドライブシャフト2及びドリブンシャフト3とはずらされかつ平行に配置された軸上に配置されている。
第1リバースアイドラギア31は、リバースドライブギア17と噛合している。
第2リバースアイドラギア32は、リバースドリブンギア27と噛合している。
リバースカップリングスリーブ33は、第1リバースアイドラギア31と第2リバースアイドラギア32との間に設けられ、リバースへのシフトが行われた際にこれらを結合して動力伝達可能とするものである。
手動変速機1は、各変速段の選択のため、1−2速ハブスリーブ41、3−4速ハブスリーブ42、5−6速ハブスリーブ43を備え、また、各ハブスリーブ及びリバースカップリングスリーブ33を選択的に軸方向に移動させる変速操作装置100を備えている。
1−2速ハブスリーブ41は、ドリブンシャフト3の1速ドリブンギア21と2速ドリブンギア22との間に設けられている。1−2速ハブスリーブ41は、中立位置から1速ドリブンギア21又は2速ドリブンギア22側へ移動することによって、当該ドリブンギアとドリブンシャフト3とを固定してギア列を完成させ、そのギア列によるドライブシャフト2からドリブンシャフト3への動力伝達を可能とする。
3−4速ハブスリーブ42は、ドライブシャフト2の3速ドライブギア13と4速ドライブギア14との間に設けられている。3−4速ハブスリーブ42は、中立位置から3速ドライブギア13又は4速ドライブギア14側へ移動することによって、当該ドライブギアとドライブシャフト2とを固定してギア列を完成させ、そのギア列によるドライブシャフト2からドリブンシャフト3への動力伝達を可能とする。
5−6速ハブスリーブ43は、ドライブシャフト2の5速ドライブギア15と6速ドライブギア16との間に設けられている。5−6速ハブスリーブ43は、中立位置から5速ドライブギア15又は6速ドライブギア16側へ移動することによって、当該ドライブギアとドライブシャフト2とを固定してギア列を完成させ、そのギア列によるドライブシャフト2からドリブンシャフト3への動力伝達を可能とする。
なお、各ハブスリーブ41〜43及びリバースカップリングスリーブ33と対応するギアとの間には、シフト時の回転数同期を行うシンクロナイザ機構Sが設けられている。
図2は、変速操作装置100を側方(回転軸の径方向に沿った水平方向・縦置き搭載の場合における車両側方)から見た図である。(なお、図2以降の各図では、5−6速以外のシフトフォークは図示していない)
図3は、変速操作装置100を後方(回転軸の長手方向・縦置き搭載の場合における車両後方)から見た図であって、図2のIII−III部矢視図である。
なお、図2、3はともにニュートラル状態を示している。
図1から図3等に示すように、変速操作装置100は、1−2速シフトフォーク101、3−4速シフトフォーク102、5−6速シフトフォーク103、リバースシフトフォーク104、1−2速フォークロッド111、3−4速フォークロッド112、5−6速フォークロッド113、リバースフォークロッド114、アームシフタ120等を備えて構成されている。
各シフトフォーク101〜104は、対応するハブスリーブ41〜43及びリバースカップリングスリーブ33と係合するほぼ円弧状の部材であって、各スリーブの外周面に形成された周方向溝と係合し、これらを軸方向に押すことによって移動させるものである。
各フォークロッド111〜114は、対応する各シフトフォーク101〜104にそれぞれ固定されるとともに、手動変速機1の回転軸と平行に配置された円柱状の軸部である。各フォークロッド111〜114は、各シフトフォーク101〜104を図示しないトランスミッションケースに対して軸方向に移動可能に支持する。また、5−6速フォークロッド113以外の各フォークロッドは、各シフトフォークから後方側へ突き出して配置され、アームシフタ120から入力される力を各シフトフォークに伝達する。5−6速フォークロッド113は、5−6速シフトフォーク103から前方側へ突き出して配置されている。
また、1−2速フォークロッド111、3−4速フォークロッド112、リバースフォークロッド114、及び、5−6速シフトフォーク103の後端部には、アームシフタ120と係合する1−2速シフタ係合部111a、3−4速シフタ係合部112a、リバースシフタ係合部114a、5−6速シフタ係合部103aがそれぞれ設けられている。このシフタ係合部は、本発明にいうシフト部材として機能するものであり、特にリバースシフタ係合部114aは、セレクト方向における最外列に配列される最外列シフト部材である。これら各シフト部材の構成については後に詳しく説明する。
アームシフタ120は、車室内に設けられ、ドライバによって操作されるシフトレバーの動きを、各フォークロッド111〜114に伝達するものである。
ここで、シフトレバーの構成について説明する。図4は、シフトレバーを車室内側の上方かつ斜め後方側から見た外観斜視図である。
シフトレバーユニット200は、ベース部201、シフトレバー202、シフトノブ203、スライダ204、リバースチェック部材205等を備えて構成されている。
ベース部201は、例えば車体のフロアトンネル上面部に固定され、シフトレバーユニット200の基部となる枠状の部材である。
シフトレバー202は、ベース201に球面ブッシュを介して揺動可能に取り付けられた軸状の部材である。シフトレバー202の動きは、例えばシフトケーブル及びセレクトケーブル等の伝達手段を用いて、手動変速機1内のアームシフタ120に伝達される。
シフトノブ203は、シフトレバー202の上端部に取り付けられた球体状の部材である。シフトノブ203は、ドライバが把持し操作する被操作部である。
このシフトレバーユニット200は、いわゆるH型パターンによってシフト操作及びセレクト操作を行うものであり、ニュートラル位置からシフトノブを前後させると、それぞれ3、4速にシフトされ、ニュートラル位置からシフトノブを左側に押した状態で前後させると、それぞれ1、2速にシフトされ、ニュートラル位置からシフトノブを右側に押した状態で前後させると、それぞれ5、6速にシフトされる。また、スライダ204をシフトノブ203側へ引き上げた状態で、シフトノブ203を5−6速よりさらに右側へ押した状態で後退させるとリバースにシフトされる。
スライダ204は、円環状に形成され、その内径側にシフトレバー202が挿入された部材であって、シフトノブ203の下側に設けられている。スライダ204は、シフトレバー202に対してシフトノブ203側にスライドさせることによって、リバースへのセレクトを可能にするものである。
図5は、5−6速の位置がセレクトされた状態のシフトレバーを示す図である。
リバースチェック部材205は、シフトレバー202の中間部に設けられ、スライダ204と連動してシフトレバー202の軸方向に移動する部材である。リバースチェック部材205は、スライダ204の非操作時には、図5に示すように、ベース部201に設けられたリバースチェック用の壁部201aと干渉する。これによって、シフトレバー202の5−6速のポジションよりさらにリバース側へのセレクト操作は阻止され、誤操作によるリバースへのシフトは防止される。リバースチェック部材205は、ドライバがスライダ204を引き上げると、連動して上方(シフトノブ203側)へスライドし、この状態においては壁部201aの上端部を乗り越え、シフトレバー202をリバースのセレクト位置まで移動させることが可能となる。
図2及び図3に示すように、アームシフタ120は、シャフト部121、アーム部122、前進用係合部123、リバース用係合部124等を備えて構成されている。
シャフト部121は、円柱状の部材であって、ほぼ前後方向に延在し、前端部が後端部よりやや低くなるように傾斜して配置されている。シャフト部121は、シフトノブ203を横方向に動かすセレクト操作に応じて、トランスミッションケースに対して中心軸回りに回転する。また、シャフト部121は、シフトノブ203を前後方向に動かすシフト操作に応じて、トランスミッションケースに対してその軸方向に移動する。
図2に示すように、シャフト部121の前端部の高さは、リバースフォークロッド114とほぼ同じ高さに配置されている。また、5−6速フォークロッド113、3−4速フォークロッド112、1−2速フォークロッド111は、リバースフォークロッド114の下側に、ほぼ上下方向に沿って順次配列されている。
アーム部122は、シャフト部121の前端部に固定され、シャフト部121の径方向に突き出して形成されたレバー状の部分である。例えば、本実施例の場合には、アーム部122は、シャフト部121の下方へ突き出して形成されている。
前進用係合部123は、アーム部122の下端部に設けられ、下側に突き出して形成された突起である。この前進用係合部123は、前進段が選択されている際に、上述した1−2速シフタ係合部111a、3−4速シフタ係合部112a、5−6速シフタ係合部103aのいずれか1つと選択的に係合するようになっている。
1−2速シフタ係合部111a、3−4速シフタ係合部112a、5−6速シフタ係合部103aは、図3に示すように、セレクト動作時における前進用係合部123の移動軌跡の方向にほぼ沿って、ほぼ一列に順次配列されている。すなわち、本実施例の場合には、1−2速シフタ係合部111a、3−4速シフタ係合部112a、5−6速シフタ係合部103aは、ほぼ水平方向に沿って配列されている。
1−2速シフタ係合部111a、3−4速シフタ係合部112a、5−6速シフタ係合部103aは、それぞれ上面部を凹ませて形成した溝部を有する。この溝部は、横方向(各シフトフォークを横断する方向)に配置されるとともに両端部は開放されている。溝部は、ほぼ矩形状の横断面形状を有し、係合時にアームシフタ120の前進用係合部123を収容する。そして、ニュートラル状態においては、各シフタ係合部の溝部は、前後方向(手動変速機1の回転軸方向)における位置がほぼ一致して配置されている。ニュートラル状態においては、前進用係合部123は、3−4速シフタ係合部112aの溝部内に収容されている。
リバース用係合部124は、シャフト部121と前進用係合部123との中間部におけるアーム部122の側面部から、リバースシフタ係合部114a側に向けて突出した突起である。
リバースシフタ係合部114aは、図2に示すように、リバースフォークロッド114の後端部から下側へタブ状に張り出して形成され、アーム部122の側面部と対向して配置されている。リバースシフタ係合部114aには、リバース用係合部124と係合する凹部が形成されている。この凹部は、リバースシフタ係合部114aの下端部を上方側に凹ませて形成され、リバースシフタ114aを厚さ方向に貫通する溝部として形成されている。この溝部をリバース用係合部124の挿入方向から見た横断面形状は、ほぼ矩形状に形成されている。
リバースシフタ係合部114aは、前進段のシフタ係合部の配列方向(図3における横方向・図2における紙面と直交する方向)における位置が、最外列の前進用シフタ係合部である5−6速シフタ係合部103aとオーバーラップする位置に配置されている。すなわち、リバースシフタ係合部114aは、5−6速シフタ係合部103aの上方に配置されている。
次に、手動変速機1の変速時における変速操作部100の動作について説明する。
まず、ニュートラルから6速へのシフトについて説明する。
図6は、変速操作装置100を側方から見た図であって、6速が選択された状態を示している。
図7は、アームシフタとフォークロッドの係合部を後方から見た図であって、6速が選択された状態を示している。
図8は、変速操作装置100の斜視図であって、6速が選択された状態を示している。
まず、ドライバは、スライダ204を操作することなくシフトノブ203をニュートラル位置から左側に押すことによってセレクト操作を行う。アームシフタ120は、ドライバのセレクト操作に応じて、シャフト部121の軸回りに、図3における時計回りに揺動するセレクト動作を行う。そして、リバースチェック部材205が壁部201aに当たるまでシフトレバー202を揺動させることによって、アームシフタ120の前進用係合部123は、5−6速シフトフォーク103の5−6速シフタ係合部103aの溝部内に収容し、5−6速シフト位置のセレクトが完了する。
次に、ドライバは、シフトノブ203を後退させることによってシフト操作を行う。アームシフタ120は、ドライバのシフト操作に応じて、シャフト部121の軸方向に沿って後退するシフト動作を行う。このとき、前進用係合部123は、5−6速シフタ係合部103aの溝部の後面を押すことによって、5−6速シフトフォーク103を後方側に引っ張り、これを後退させる。これによって、5−6速ハブスリーブ43は後退して6速ドライブギア16をドライブシャフト2に固定し、6速ギア列を完成させる。これによって、ドライブシャフト2とドリブンシャフト3とは、6速ギア列を介した動力伝達が可能となる。
次に、ニュートラルからリバースへのシフトについて説明する。
図9は、変速操作装置100を側方から見た図であって、リバースが選択された状態を示している。
図10は、アームシフタとフォークロッドの係合部を後方から見た図であって、リバースが選択された状態を示している。
図11は、変速操作装置100の斜視図であって、リバースが選択された状態を示している。
まず、ドライバは、スライダ204を引き上げ操作した状態でシフトノブ203を左側に押すことによってセレクト操作を行う。このとき、リバースチェック部材205は、壁部201aを乗り越え、リバースに対応するセレクト位置までシフトレバー202は揺動する。
これにより、アームシフタ120のリバース用係合部124は、リバースシフタ係合部114aの凹部内に挿入され、リバースシフタ係合部114aと係合し、リバースシフト位置のセレクトが完了する。
次に、ドライバは、シフトノブ203を後退させることによってシフト操作を行う。アームシフタ120は、ドライバのシフト操作に応じて、シャフト部121の軸方向に沿って後退するシフト動作を行う。このとき、リバース用係合部124は、リバースシフタ係合部114aの凹部の後面を押すことによって、リバースシフトフォーク104を後方側に引っ張り、これを後退させる。これによって、リバースカップリングスリーブ33は後退して第1リバースアイドラギア31と第2リバースアイドラギア32とを結合し、リバースギア列を完成させる。これによって、ドライブシャフト2とドリブンシャフト3とは、リバースギア列を介した動力伝達が可能となる。
また、図示しないトランスミッションケースの内面には、以下説明するインターロックプレート50が設けられている。
インターロックプレート50は、リバースシフタ係合部114aのアームシフタ120とは反対側の面部に隣接して配置された、例えばスチール製のプレートである。インターロックプレート50は、リバースシフタ係合部114aがアームシフタ120によって押圧された際に、リバースシフタ係合部114aと当接し、その変位を規制するものである。
以上説明した実施例によると、アームシフタ120とリバースシフタ係合部114aとの係合を、シャフト部121と前進用係合部123との中間部に設けられたリバース用係合部124を用いて行うことによって、リバースシフタ係合部114aを5−6速シフタ係合部103aの上部に配置することが可能となり、仮にリバースシフタ係合部を前進段のシフタ係合部と一列に配列する場合に対して、変速操作装置のシフタ係合部の幅方向のサイズを小さくすることができる。
また、リバース用係合部124は、アームシフタ120のアーム部120の側面から突き出した突起とし、これがリバースシフタ係合部114aに設けられた凹部に差し込まれる構成とすることによって、リバース用の係合箇所を簡素な構成とすることができ、変速操作装置の構造が複雑化することがない。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)変速機の構成は上述した実施例のものに限らず、適宜変更することができる。例えば、手動変速機は縦置きでも横置きでもよく、中間軸を有する3軸以上の構成とすることもできる。また、変速段数や変速機構のレイアウト等も適宜変更することができる。
(2)実施例の変速機は手動変速機であったが、本発明はこれに限らず、油圧、気圧、電動等のアクチュエータによってセレクト動作、シフト動作を行う手動変速機ベースの自動変速機にも適用できる。
(3)実施例では、リバース用のシフタ係合部をアームシフタの中間部に設けているが、本発明はこれに限らず、他の最外列シフト部材との係合部をアームシフタの中間部に設ける構成としてもよい。例えば、1−2速用のシフタ係合部をアームシフタの中間部に設けてもよい。
本発明を適用した変速操作装置の実施例を有する手動変速機のギアトレーンの構成を示す図である。 図1の手動変速機のニュートラル状態における変速操作装置を側方から見た図である。 図1の手動変速機のニュートラル状態における変速操作装置を後方から見た図である。 図1の手動変速機のニュートラル状態におけるシフトレバーを示す図である。 図1の手動変速機の5−6速セレクト状態におけるシフトレバーを示す図である。 図1の手動変速機の6速を選択した状態における変速操作装置を側方から見た図である。 図1の手動変速機の6速を選択した状態におけるアームシフタとフォークロッドとの係合部を後方から見た図である。 図1の手動変速機の6速を選択した状態における変速操作装置を斜め後方側から見た斜視図である。 図1の手動変速機のリバースを選択した状態における変速操作装置を側方から見た図である。 図1の手動変速機のリバースを選択した状態におけるアームシフタとフォークロッドとの係合部を後方から見た図である。 図1の手動変速機のリバースを選択した状態における変速操作装置を斜め後方側から見た斜視図である。
符号の説明
1 手動変速機
2 ドライブシャフト 3 ドリブンシャフト
11 1速ドライブギア 12 2速ドライブギア
13 3速ドライブギア 14 4速ドライブギア
15 5速ドライブギア 16 6速ドライブギア
17 リバースドライブギア
21 1速ドリブンギア 22 2速ドリブンギア
23 3速ドリブンギア 24 4速ドリブンギア
25 5速ドリブンギア 26 6速ドリブンギア
27 リバースドリブンギア
31 第1リバースアイドラギア 32 第2リバースアイドラギア
33 リバースカップリングスリーブ
41 1−2速ハブスリーブ 42 3−4速ハブスリーブ
43 5−6速ハブスリーブ S シンクロナイザ機構
50 インターロックプレート
100 変速操作装置
101 1−2速シフトフォーク 102 3−4速シフトフォーク
103 5−6速シフトフォーク 103a 5−6速シフタ係合部
104 リバースシフトフォーク
111 1−2速フォークロッド 111a 1−2速シフタ係合部
112 3−4速フォークロッド 112a 3−4速シフタ係合部
113 5−6速フォークロッド
114 リバースフォークロッド 114a リバースシフタ係合部
120 アームシフタ 121 シャフト部
122 アーム部 123 前進用係合部
124 リバース用係合部
200 シフトレバーユニット
201 ベース部 201a 壁部
202 シフトレバー 203 シフトノブ
204 スライダ 205 リバースチェック部材

Claims (1)

  1. 変速機の軸方向へ移動することによってそれぞれ対応する変速段のギア列を完成させる複数のシフト部材と、
    前記軸方向とほぼ平行する回転軸回りに揺動することによって前記複数のシフト部材のうち1つと選択的に係合するセレクト動作を行うとともに、係合したシフト部材を前記軸方向へ移動させるシフト動作を行うアームシフタと
    を備える変速機の変速操作装置であって、
    前記アームシフタは、その端部において前記複数のシフト部材のうち最外列に配置される最外列シフト部材以外のシフト部材と係合するとともに、前記回転軸と前記端部との中間部において前記最外列シフト部材と係合すること
    を特徴とする変速操作装置。
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