JP2010084820A - 免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、かつ確実に不用意な動作を抑えることできるロック機構を有する免震装置を提供する。
【解決手段】基台上に支持される第一部材T1と、第一部材T1の上面に配置される第二部材T2と、第一部材T1に対して第二部材T2を移動不能に係止するロック機構1と、を備えた免震装置TAであって、ロック機構1は、第二部材T2に設けたピン保持部2と、ピン保持部2に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピン6と、第一部材T1に設けられてロックピン6の先端部に係合する凹部8からなるピン受け部4と、ロックピン6の上端部側に配置されると共にロックピン6をピン受け部4から離間した位置で保持可能なピン係止部18,20と、から構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、免震装置に関する。
従来より、センサーで地震の震動を検出して固定ピンの挿入部から引き抜かれることによって、免震される構造体の固定が解除されて免震装置が可動する免震装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、重力復元型免震・滑り支承の振動時の凹曲面による垂直変位を吸収するために、滑り部が、筒と、その筒の中に挿入されるバネと、その下部に突き出る形で挿入されている滑り部先端から構成される免震装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2008−45396号公報 特許第3870287号公報
特許文献1及び特許文献2の免震装置は、何れも免震される対象物が住宅やマンションなどのような大型建築物を対象とするもので、免震動作ないし復元動作を確実に行うために多数の部材から構成されて構造が複雑かつ大型化する問題を有している。
一方、比較的軽量なサーバーや家具、美術品などを搭載支持する支持台などに取付けられる簡易型の免震装置においては、サーバーや美術品等を免震装置上に載置する際に、不用意に免震装置が動作して、かえってサーバーや美術品等に損傷を与えてしまう虞があるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、かつ確実に不用意な動作を抑えることできるロック機構を有する免震装置を提供することを目的とする。
本発明に係る免震装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明は、基台上に支持される第一部材と、前記第一部材の上面に配置される第二部材と、軌道体及び前記軌道体に係合しその延在方向に相対移動可能な移動体とからなり、前記第一部材と前記第二部材との間に配置されて前記第二部材を前記第一部材の上面に沿って移動可能に案内する複数の運動機構と、前記第一部材に所定値以上の水平荷重が作用するまで前記第一部材に対して前記第二部材を移動不能に係止するロック機構と、を備えた免震装置であって、前記ロック機構は、前記第一部材又は前記第二部材の一方に設けたピン保持部と、前記ピン保持部に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピンと、前記第一部材又は前記第二部材の他方に設けられ、前記ロックピンの先端部に係合する凹部からなるピン受け部と、前記ロックピンの他端部側の摺動方向に配置されて前記他端部に係合すると共に、前記ロックピンを前記ピン受け部から離間した位置で保持可能なピン係止部と、から構成されることを特徴とする。
この発明によれば、第一部材に所定値以上の水平荷重が作用したときにピン受け部の凹部に作用する垂直分力によりロックピンが上下方向に摺動し始める。そして、ロックピンがピン受け部から離間した位置でピン係止部に保持されるので、ロック機構が解除されて第二部材が第一部材に対して自在に移動可能(免震)となる。
また、前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、前記ロックピンの先端部が前記凹部に嵌合するテーパー形に形成されることを特徴とする。
また、前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、前記ロックピンが先端部周縁のみが前記凹部に当接する円柱形に形成されることを特徴とする。
これにより、ピン受け部の凹部に作用する垂直分力がロックピンに効率的に伝達されるので、所定値以上の水平荷重が第一部材に作用したときに確実にロック機構を解除させることができる。
また、前記ピン保持部及び前記ピン受け部は、前記第一部材及び前記第二部材に対して取り外し可能に構成されることを特徴とする。
この発明によれば、免震装置にロック機構を容易に後付けすることができる。
また、前記ピン保持部は、前記第一部材又は前記第二部材の一方に形成された貫通孔であり、前記ピン受け部は、前記第一部材又は前記第二部材の他方に形成された凹部であることを特徴とする。
この発明によれば、簡単かつ安価にロック機構を構成することができる。
また、前記ピン係止部は、前記ロックピンの外周側から押圧付勢する係止片を有する弾性体からなり、前記係止片が前記ロックピンの他端部側の外周に形成された係止部位に係合することを特徴とする。
この発明によれば、第一部材に所定値以上の水平荷重が作用するまでは係止片によりロックピンの摺動を抑止し、所定値以上の水平荷重が作用するとロックピンが摺動してピン受け部から離間した位置で保持される。したがって、確実に免震機能を作用させることができる。
また、前記ピン係止部は、板ばねからなり、その取付方法に応じて前記ロックピンに対する付勢力が調整可能に構成されることを特徴とする。
この発明によれば、簡単な構成により、ロック機構を解除(免震機能を作用)させる閾値(所定値以上の水平荷重)を選択(調整)することができる。
また、前記係止部位の他端部側に逆テーパー部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、ピン係止部に保持されたロックピンを人為的にピン受け部に向けて押し込むことにより、ロック機構を復帰させることができる。
本発明によれば、第一部材に所定値以上の水平荷重が作用したとき、確実にロック機構を解除させて、第二部材の自由な移動を可能にすることができる。しかも、簡単で安価なロック機構を有する免震装置を実現することができる。
以下、本発明に係る免震装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAを示す側面図、図2は本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAを示す平面図である。
免震テーブル(免震装置)TAは、ほぼ同一形状の2枚のテーブル(第一テーブルT1、第二テーブルT2)が平行に配置されたものであって、ほぼ水平に配置された第一テーブルT1に対して、その上面に配置された第二テーブルT2が水平方向に円滑に移動できるように、連結・支持されている。そして、第二テーブルT2上面には、例えば家具、美術品、骨董品や、サーバーなどの電子機器等、或いは精密機器等が載置される。
第一テーブル(第一部材)T1と第二テーブル(第二部材)T2は、例えばアルミニウム製の平板材で矩形状に形成されている。そして、第一テーブルT1は例えば床等の基台B上に取付けられ、その上部に第二テーブルT2が複数の直線ガイド機構(運動機構)Lを介して支持されて水平方向に円滑に移動できるようになっている。
図2に示すように、第一テーブルT1の上面には、2本のガイドレール(軌道体)GL1,GL2が所定間隔で第一,第二テーブルT1,T2の長手方向に沿って並設して固着されており、また、第一テーブルT1の下面と対向する第二テーブルT2の上面にも2本のガイドレール(軌道体)GL3,GL4が所定間隔で第一,第二テーブルT1,T2の短手方向に並設して固着されている。
そして、互いに直交して並設されるガイドレールGL1,GL2とガイドレールGL3,GL4には、それぞれの交差部位にスライダー(移動体)Sが配置される。スライダーSは、ガイドレールGL1,GL2に沿って摺動可能な第一スライダーS1と、ガイドレールGL3,GL4に沿って摺動可能な第二スライダーとから構成され、これら第一,第二スライダーS1,S2は、互いに接続されて一体化されている。
このような構成により、免震テーブルTAは、地震などが発生して第一テーブルT1に水平荷重Fが作用した際には、第一テーブルT1のみが水平方向に移動し、複数の直線ガイド機構Lを介して支持された第二テーブルT2には、この水平荷重Fが伝達されずに、慣性により一定位置に保持(免震)されるようになっている。
図3は、本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAの側面に設けられたロック機構1を示す斜視図、図4はロック機構1の縦断面図である。
免震テーブルTAには、免震テーブルTAに対して所定値以上の水平荷重Fが作用するまで、第一、第二テーブルT1,T2の相対移動を不能にするロック機構1が設けられている。
ロック機構1は、所定値以上の水平荷重Fが作用するまでは、第一テーブルT1と第二テーブルT2を拘束して両者の相対移動を不能に保持し、所定値以上の水平荷重Fが作用したときは、第一テーブルT1と第二テーブルT2と拘束を解いて、両者の相対移動を可能にするものである。
ロック機構1は、第二テーブルT2の側面に設けたピン保持部2と、このピン保持部2に形成された挿通孔5に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピン6と、第一テーブルT1の側面に設けられて、ロックピン6の下端を保持するテーパー状の凹部8が形成されたピン受け部4と、ロックピン6の上端部側に配置されて上端部に係合すると共にロックピン6をピン受け部4から離間した位置で保持可能な一対の板ばね18,20と、から構成されている。
ロックピン6は、略円柱形部材であって、下端(先端)に先細となるテーパーが形成されると共に、上方外周に断面三角形状の溝(係止部位)7が形成されている。なお、ロックピン6の下端(先端)は、テーパー形状に限らず、フラット形状(円柱形)、半球形等に形成することもできる。
ピン保持部2は、例えばステンレス等で平面視略角型のブロック状に形成されており、その中央にロックピン6よりもやや大径の挿通孔5が上下方向に形成される。更に、第二テーブルT2の側面にボルト12で取付けるための一対のブラケット10が設けられている。
ピン保持部2の直下に配置されるピン受け部4は、ピン保持部2と同様にステンレス等で平面視略角型のブロック状に形成されており、その中央にテーパー状の凹部8が形成されている。そして、第一テーブルT1の側面にボルト12で取付けるための一対のブラケット14が設けられている。
一対の板ばね(弾性体、ピン係止部)18,20は、ピン保持部2の両側面に2本の小ネジ15で取付けられてロックピン6に沿って立設保持されている。そして、板ばね18,20の両上端には、所定角度で内方に折曲されて一定高さ位置から外側に折り返された係止片16が形成される。これにより、板ばね18,20の両上端(係止片16)は、内側に三角形状に折曲形成された頂部が所定間隔で互いに向き合うようになっている。
2つの係止片16は、互いに対向する三角頂部間の間隙がロックピン6の直径より短い間隔となるよう配置されており、ロックピン6が上方に押上げられたときに、係止片16がロックピン6上端側の外周に当接して外側に向けて移動し始め、更にロックピン6が上方に押上げられるとロックピン6上端側外周に形成された溝7に外周側から押圧付勢して係合保持するようになっている。
次に、ロック機構1の動作について、図5を参照して説明する。
図5は、第一実施形態に係る免震テーブルTAのロック機構1の動作を説明する説明図である。
図5(a)に示すように、ロック機構1のピン保持部2に保持されているロックピン6は、その下端が自重によりピン受け部4のテーパー状凹部8に係合保持されている。これにより第二テーブルT2は、第一テーブルT1に対し移動不能に保持されている。
地震等により、第一テーブルT1に水平荷重Fが作用すると、図5(b)に示すように、ピン受け部4の凹部8テーパー面を介してロックピン6に垂直分力Vが作用するので、ロックピン6は上方に押上げられる。
第一テーブルT1に作用した水平荷重Fが所定値以下の場合には、ロックピン6の下端は、未だピン受け部4の凹部8テーパー面上で係合保持されており、ロックピン6はテーパー面上を自重により滑落して再びピン受け部4の凹部8中心に位置決めされる。すなわち、図5(a)の状態に戻る。
一方、第一テーブルT1に作用した水平荷重Fが所定値以上の場合には、図5(c)に示すように、ロックピン6は、ピン受け部4の凹部8テーパー面から外れる。そして、押し上げられるロックピン6の頭部外周により、板ばね18,20の係止片16の間隔は、付勢力に抗して押し広げられる。
このように、ロックピン6がピン受け部4から外れることにより、第二テーブルT2と第一テーブルT1との拘束が解除される。
そして、ロックピン6がピン受け部4の凹部8テーパー面から外れると同時に、図5(d)に示すように、板ばね18,20の係止片16がロックピン6の溝7の斜面にかかり始め、係止片16の付勢力によりロックピン6はさらに上方に持ち上げられて、ピン受け部4の上面から下端がδmm(例えば約2mm)浮き上がった状態で、板ばね18,20により保持される。
したがって、第二テーブルT2と第一テーブルT1とは相対的に自在に移動し続けることが可能となる。こうして、ロック機構1が解除されて、免震テーブルTAの免震機能が作用する。
なお、地震による水平方向の荷重が無くなった場合には、第二テーブルT2を人為的に水平方向に移動させて、ロックピン6をピン受け部4の凹部8に向けて移動させて、ロック機構1を再び作用させる。ロックピン6の頭部を指先等で押下することで、ロックピン6を係合保持している板ばね18,20の係止片16が溝7から外れるので、容易にロックピン6をピン受け部4の凹部8に収めることができる。
以上説明したように、第一実施形態に係る免震テーブルTAでは、第一テーブルT1に所定値以上の水平荷重Fが作用すると、ピン受け部4のテーパー面を介してロックピン6に垂直分力Vが作用し、ロックピン6が押上げられて板ばね18,20の係止片16により押圧保持される。これにより、ロック機構1が解除されて、第一、第二テーブルT1,T2が自在に相対移動可能になる。
なお、ロック機構1が解除される際に第一テーブルT1に作用する水平荷重Fの値(所定値(閾値))としては、ピン受け部4の凹部8及びロックピン6の先端のテーパー角度、ロックピン6とピン受け部4との摩擦力、ロックピン6の自重、板ばね18,20の弾性係数などを変化させることで、容易に調整することができる。
また、ロック機構1は、簡単な機構で安価に構成することができる。しかも、既存の免震テーブルの側面に後付けにより容易に取り付けることができる簡易構成となっている。
次に、第二実施形態に係る免震テーブル(免震装置)TBに付き、図6、図7を参照して説明する。
図6は第二実施形態に係る免震テーブルTBを示す平面図、図7は免震テーブルTBに設けられたロック機構40の断面図である。
なお、前述した構成部材と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
免震テーブルTBには、ロック機構40が取り付けられる。このロック機構40は、第一,第二テーブルT1,T2に接続されたガイドレールGL1,GL2,GL3,GL4に干渉しないように、第一,第二テーブルT1,T2の四隅に配設されている。
ロック機構40は、図7(a)、(b)に示すように、第二テーブルT2に貫通形成されたピン保持孔(ピン保持部)42と、このピン保持孔42に上下方向摺動可能に挿通保持されるロックピン6と、第一テーブルT1の上面に形成されて、ロックピン6の下端を保持するテーパー状の凹部45からなるピン受け部44と、第二テーブルT2の上面にピン保持孔42を囲むように配置されて、ロックピン6をピン受け部44から離間した位置で保持可能な一対の板ばね46,48とから構成されている。
一対の板ばね(弾性体、ピン係止部)46,48には、その先端に三角形状に折曲形成された係止片49が形成され、所定間隔で互いに向き合うようになっている。
このように、免震テーブルTBでは、ロック機構40が第一テーブルT1と第二テーブルT2の例えば四隅に、一体的に形成されており、簡単かつ安価に構成されている。
なお、ロック機構40の作用は、第一実施形態と同一であるため、説明を省略する。
次に、第三実施形態に係る免震テーブル(免震装置)TCに付き、図8〜図10を参照して説明する。
図8は第三実施形態に係る免震テーブルに設けられたロック機構60の平面図、図9はロック機構60の側面図、図10はロック機構60の縦断面図である。
なお、第一実施形態,第二実施形態で用いた構成部材と同一物は同一符号を付して説明を省略する。
免震テーブルTCには、ロック機構60が取り付けられる。
このロック機構60は、第二テーブルT2の側面に設けられ、挿通孔79内に圧入された円筒状ブッシュ78(潤滑油を含浸した高力黄銅合金系の材質)を有するピン保持部64と、ピン保持部64の円筒状ブッシュ78に案内されて上下方向に摺動可能に挿通支持されるロックピン62と、第一テーブルT1の側面に設けられて、ロックピン62の下端を保持するテーパー状の凹部66が形成されたピン受け部67と、ロックピン62の上端部側に配置されて上端部に係合すると共に、ロックピン62をピン受け部67から離間した位置で保持可能な3枚の板ばね72,74,76と、から構成されている。
ロックピン62は、略円柱形部材であって、その上端に係止部位70となる拡径した段付き頭部が形成されており、この頭部外周は逆テーパー部63が形成されている。
一方、ロックピン62の下端には、フラット面71が形成され、円形の周縁77が形成されている。
板ばね(弾性体、ピン係止部)72,74,76は、ピン保持部64の外周に小ネジ65で取付け可能となっており、それぞれはロックピン62に沿って立設保持されている。
3枚の板ばね72,74,76の自由端となる各上端には、それぞれ内側に三角形状に折曲形成された頂部(係止片68)が形成される。
各係止片68は、互いに内方に向いており、各係止片68に内接する円の直径がロックピン62の係止部位70より小径になるよう形成されており、ロックピン62が押上げられたときに係止部位70に係合して、ロックピン62を保持するようになっている。
なお、ロック機構60の作用は、第一,第二実施形態とほぼ同一である。もっとも、ロック機構60では、第一,第二実施形態のロック機構1,40とは異なって、ロック機構60が解除される水平荷重Fの大きさ(閾値)が設定しやすくなっている。
すなわち、ロック機構1,40では、ロックピン6の先端部がテーパー形状となっており、先端部のほぼ全面がピン受け部4,44のテーパー状の凹部6,45に当接する。このため、ロックピン6とピン受け部4,44との摩擦力がばらつきやすく、ロックピン6に作用する垂直分力Vもばらつくため、ロック機構1,40が解除される水平荷重Fの大きさ(閾値)が不安定となる虞がある。
一方、ロック機構60では、ロックピン62の先端形状がフラット面71となっており、ロックピン62の先端の周縁77のみがピン受け部67のテーパー状の凹部66に当接する(図10に示すように点接触となる)。このため、ロックピン62とピン受け部67との摩擦力がばらつくことなく、ロックピン62に作用する垂直分力Vの大きさが一定となる。したがって、ロック機構60が解除される水平荷重Fの大きさ(閾値)が安定する。
図11は、板ばね72,74,76の取付方法を示す図である。
3枚の板ばね72,74,76は、その取付方法(ネジ止め方法)に応じてロックピン62に対する付勢力が調整可能で構成されている。
すなわち、ピン保持部64の外周には、3枚の板ばね72,74,76を取り付けるために、上下方向に沿って、それぞれ4か所のネジ穴H1〜H4が穿設されている。また、これらネジ穴H1〜H4に対応して、3枚の板ばね72,74,76にも、同じ間隔で複数の取付け孔69が形成されている。
まず、図11(a)に示すように、3枚の板ばね72,74,76を最も下側のネジ穴H4で1つの小ネジ65によりピン保持部64の外周に取り付けた場合では、3枚の板ばね72,74,76のロックピン62に対する付勢力は最も弱くなる。
具体的には、約0.7kgf以上の水平荷重Fが免震テーブルTCに作用すると、ロック機構60が解除して、ロックピン62が板ばね72,74,76の係止片68に保持された。
次に、図11(b)に示すように、3枚の板ばね72,74,76を下側の2つのネジ穴H3,H4で2つの小ネジ65によりピン保持部64に取り付けた場合では、3枚の板ばね72,74,76のロックピン62に対する付勢力が、図11(a)に比べて大きくなる。具体的には、約1.4kgf以上の水平荷重Fが作用するとロック機構60が解除するようになる。
更に、図11(c)に示すように、3枚の板ばね72,74,76をネジ穴H2,H4で2つの小ネジ65によりピン保持部64に取り付けた場合では、3枚の板ばね72,74,76のロックピン62に対する付勢力が、図11(b)に比べて大きくなる。具体的には、約4.5kgf以上の水平荷重Fが作用するとロック機構60が解除するようになる。
そして、図11の(d)に示すように、3枚の板ばね72,74,76を最も下側と最も上側のネジ穴H1,H4で2つの小ネジ65によりピン保持部64に取り付けた場合では、3枚の板ばね72,74,76のロックピン62に対する付勢力が、最も大きくなる。具体的には、約20kgf以上の水平荷重Fが作用するとロック機構60が解除するようになる。
このように、免震テーブルTCによれば、ロック機構60を解除(免震機能を作用)させる閾値(所定値以上の水平荷重F)を、3枚の板ばね72,74,76による付勢力を調整することで容易に選択することも可能となっている。
また、ロックピン62が円筒状ブッシュ78によって摺動可能に案内保持されるので、ロックピン62の円滑な動きを長期間保持することができる。
更に、ロックピン62の係止部位70に逆テーパー部63が形成されるので、板ばね72,74,76に保持されたロックピン62を、指先等で人為的にピン受け部67の凹部66側に向けて押し込むことにより、容易にロック機構60を復帰(作用)させることができる。
上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、ロックピンが第二テーブルT2側に設けられ、ピン受け部(テーパー状の凹部)が第一テーブルT1側に設けられる場合について説明したが、これに限らない。
つまり、ロックピンが第一テーブルT1側に設けられ、ピン受け部(テーパー状の凹部)が第二テーブルT2側に設けられ、免震テーブルに水平荷重Fが作用した場合にロックピンが下方に移動するように構成してもよい。
本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAを示す側面図である。 本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAを示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAの側面に設けられたロック機構1を示す斜視図である。 ロック機構1の縦断面図である。 第一実施形態に係る免震テーブルTAのロック機構1の動作を説明する説明図である。 本発明の第二実施形態に係る免震テーブルTBを示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係る免震テーブルTBに設けられたロック機構40の断面図である。 本発明の第三実施形態に係る免震テーブルTCに設けられたロック機構60の平面図である。 ロック機構60の側面図である。 ロック機構60の縦断面図である。 板ばねの取付方法を示す図である。
符号の説明
TA,TB,TC…免震テーブル(免震装置)、 T1…第一テーブル(第一部材)、 T2…第二テーブル(第二部材)、 L…直線ガイド機構(運動機構)、 GL1−GL4…ガイドレール(軌道体)、 S…スライダー(移動体)、 B…基台、 1…ロック機構、 2…ピン保持部、 4…ピン受け部、 6…ロックピン、 7…溝(係止部位)、 8…凹部、 16…係止片、 18,20…板ばね(弾性体、ピン係止部)、 40…ロック機構、 42…ピン保持孔(ピン保持部、貫通孔)、 44…ピン受け部、 45…凹部45、 46,48…板ばね(弾性体、ピン係止部)、 49…係止片、 60…ロック機構、 62…ロックピン、 63…逆テーパー部、 64…ピン保持部、 66…凹部、 67…ピン受け部、 68…係止片、 72,74,76…板ばね(弾性体、ピン係止部)、 77…周縁(先端部周縁)

Claims (8)

  1. 基台上に支持される第一部材と、
    前記第一部材の上面に配置される第二部材と、
    軌道体及び前記軌道体に係合しその延在方向に相対移動可能な移動体とからなり、前記第一部材と前記第二部材との間に配置されて前記第二部材を前記第一部材の上面に沿って移動可能に案内する複数の運動機構と、
    前記第一部材に所定値以上の水平荷重が作用するまで前記第一部材に対して前記第二部材を移動不能に係止するロック機構と、
    を備えた免震装置であって、
    前記ロック機構は、
    前記第一部材又は前記第二部材の一方に設けたピン保持部と、
    前記ピン保持部に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピンと、
    前記第一部材又は前記第二部材の他方に設けられ、前記ロックピンの先端部に係合する凹部からなるピン受け部と、
    前記ロックピンの他端部側の摺動方向に配置されて前記他端部に係合すると共に、前記ロックピンを前記ピン受け部から離間した位置で保持可能なピン係止部と、
    から構成されることを特徴とする免震装置。
  2. 前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、
    前記ロックピンの先端部が前記凹部に嵌合するテーパー形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、
    前記ロックピンが先端部周縁のみが前記凹部に当接する円柱形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  4. 前記ピン保持部及び前記ピン受け部は、前記第一部材及び前記第二部材に対して取り外し可能に構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の免震装置。
  5. 前記ピン保持部は、前記第一部材又は前記第二部材の一方に形成された貫通孔であり、
    前記ピン受け部は、前記第一部材又は前記第二部材の他方に形成された凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の免震装置。
  6. 前記ピン係止部は、前記ロックピンの外周側から押圧付勢する係止片を有する弾性体からなり、
    前記係止片が前記ロックピンの他端部側の外周に形成された係止部位に係合することを特徴とする請求項1から請求項5のうち何れか一項に記載の免震装置。
  7. 前記ピン係止部は、板ばねからなり、その取付方法に応じて前記ロックピンに対する付勢力が調整可能に構成されることを特徴とする請求項6に記載の免震装置。
  8. 前記係止部位の他端部側に逆テーパー部が形成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の免震装置。
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