JP2010084820A - 免震装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基台上に支持される第一部材T1と、第一部材T1の上面に配置される第二部材T2と、第一部材T1に対して第二部材T2を移動不能に係止するロック機構1と、を備えた免震装置TAであって、ロック機構1は、第二部材T2に設けたピン保持部2と、ピン保持部2に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピン6と、第一部材T1に設けられてロックピン6の先端部に係合する凹部8からなるピン受け部4と、ロックピン6の上端部側に配置されると共にロックピン6をピン受け部4から離間した位置で保持可能なピン係止部18,20と、から構成される。
【選択図】図4
Description
一方、比較的軽量なサーバーや家具、美術品などを搭載支持する支持台などに取付けられる簡易型の免震装置においては、サーバーや美術品等を免震装置上に載置する際に、不用意に免震装置が動作して、かえってサーバーや美術品等に損傷を与えてしまう虞があるという問題がある。
本発明は、基台上に支持される第一部材と、前記第一部材の上面に配置される第二部材と、軌道体及び前記軌道体に係合しその延在方向に相対移動可能な移動体とからなり、前記第一部材と前記第二部材との間に配置されて前記第二部材を前記第一部材の上面に沿って移動可能に案内する複数の運動機構と、前記第一部材に所定値以上の水平荷重が作用するまで前記第一部材に対して前記第二部材を移動不能に係止するロック機構と、を備えた免震装置であって、前記ロック機構は、前記第一部材又は前記第二部材の一方に設けたピン保持部と、前記ピン保持部に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピンと、前記第一部材又は前記第二部材の他方に設けられ、前記ロックピンの先端部に係合する凹部からなるピン受け部と、前記ロックピンの他端部側の摺動方向に配置されて前記他端部に係合すると共に、前記ロックピンを前記ピン受け部から離間した位置で保持可能なピン係止部と、から構成されることを特徴とする。
また、前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、前記ロックピンが先端部周縁のみが前記凹部に当接する円柱形に形成されることを特徴とする。
これにより、ピン受け部の凹部に作用する垂直分力がロックピンに効率的に伝達されるので、所定値以上の水平荷重が第一部材に作用したときに確実にロック機構を解除させることができる。
この発明によれば、免震装置にロック機構を容易に後付けすることができる。
この発明によれば、簡単かつ安価にロック機構を構成することができる。
この発明によれば、第一部材に所定値以上の水平荷重が作用するまでは係止片によりロックピンの摺動を抑止し、所定値以上の水平荷重が作用するとロックピンが摺動してピン受け部から離間した位置で保持される。したがって、確実に免震機能を作用させることができる。
この発明によれば、簡単な構成により、ロック機構を解除(免震機能を作用)させる閾値(所定値以上の水平荷重)を選択(調整)することができる。
この発明によれば、ピン係止部に保持されたロックピンを人為的にピン受け部に向けて押し込むことにより、ロック機構を復帰させることができる。
図1は本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAを示す側面図、図2は本発明の第一実施形態に係る免震テーブルTAを示す平面図である。
そして、互いに直交して並設されるガイドレールGL1,GL2とガイドレールGL3,GL4には、それぞれの交差部位にスライダー(移動体)Sが配置される。スライダーSは、ガイドレールGL1,GL2に沿って摺動可能な第一スライダーS1と、ガイドレールGL3,GL4に沿って摺動可能な第二スライダーとから構成され、これら第一,第二スライダーS1,S2は、互いに接続されて一体化されている。
ロック機構1は、所定値以上の水平荷重Fが作用するまでは、第一テーブルT1と第二テーブルT2を拘束して両者の相対移動を不能に保持し、所定値以上の水平荷重Fが作用したときは、第一テーブルT1と第二テーブルT2と拘束を解いて、両者の相対移動を可能にするものである。
2つの係止片16は、互いに対向する三角頂部間の間隙がロックピン6の直径より短い間隔となるよう配置されており、ロックピン6が上方に押上げられたときに、係止片16がロックピン6上端側の外周に当接して外側に向けて移動し始め、更にロックピン6が上方に押上げられるとロックピン6上端側外周に形成された溝7に外周側から押圧付勢して係合保持するようになっている。
図5は、第一実施形態に係る免震テーブルTAのロック機構1の動作を説明する説明図である。
このように、ロックピン6がピン受け部4から外れることにより、第二テーブルT2と第一テーブルT1との拘束が解除される。
したがって、第二テーブルT2と第一テーブルT1とは相対的に自在に移動し続けることが可能となる。こうして、ロック機構1が解除されて、免震テーブルTAの免震機能が作用する。
図6は第二実施形態に係る免震テーブルTBを示す平面図、図7は免震テーブルTBに設けられたロック機構40の断面図である。
なお、前述した構成部材と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
なお、ロック機構40の作用は、第一実施形態と同一であるため、説明を省略する。
図8は第三実施形態に係る免震テーブルに設けられたロック機構60の平面図、図9はロック機構60の側面図、図10はロック機構60の縦断面図である。
なお、第一実施形態,第二実施形態で用いた構成部材と同一物は同一符号を付して説明を省略する。
このロック機構60は、第二テーブルT2の側面に設けられ、挿通孔79内に圧入された円筒状ブッシュ78(潤滑油を含浸した高力黄銅合金系の材質)を有するピン保持部64と、ピン保持部64の円筒状ブッシュ78に案内されて上下方向に摺動可能に挿通支持されるロックピン62と、第一テーブルT1の側面に設けられて、ロックピン62の下端を保持するテーパー状の凹部66が形成されたピン受け部67と、ロックピン62の上端部側に配置されて上端部に係合すると共に、ロックピン62をピン受け部67から離間した位置で保持可能な3枚の板ばね72,74,76と、から構成されている。
一方、ロックピン62の下端には、フラット面71が形成され、円形の周縁77が形成されている。
3枚の板ばね72,74,76の自由端となる各上端には、それぞれ内側に三角形状に折曲形成された頂部(係止片68)が形成される。
すなわち、ロック機構1,40では、ロックピン6の先端部がテーパー形状となっており、先端部のほぼ全面がピン受け部4,44のテーパー状の凹部6,45に当接する。このため、ロックピン6とピン受け部4,44との摩擦力がばらつきやすく、ロックピン6に作用する垂直分力Vもばらつくため、ロック機構1,40が解除される水平荷重Fの大きさ(閾値)が不安定となる虞がある。
一方、ロック機構60では、ロックピン62の先端形状がフラット面71となっており、ロックピン62の先端の周縁77のみがピン受け部67のテーパー状の凹部66に当接する(図10に示すように点接触となる)。このため、ロックピン62とピン受け部67との摩擦力がばらつくことなく、ロックピン62に作用する垂直分力Vの大きさが一定となる。したがって、ロック機構60が解除される水平荷重Fの大きさ(閾値)が安定する。
3枚の板ばね72,74,76は、その取付方法(ネジ止め方法)に応じてロックピン62に対する付勢力が調整可能で構成されている。
すなわち、ピン保持部64の外周には、3枚の板ばね72,74,76を取り付けるために、上下方向に沿って、それぞれ4か所のネジ穴H1〜H4が穿設されている。また、これらネジ穴H1〜H4に対応して、3枚の板ばね72,74,76にも、同じ間隔で複数の取付け孔69が形成されている。
具体的には、約0.7kgf以上の水平荷重Fが免震テーブルTCに作用すると、ロック機構60が解除して、ロックピン62が板ばね72,74,76の係止片68に保持された。
例えば、ロックピンが第二テーブルT2側に設けられ、ピン受け部(テーパー状の凹部)が第一テーブルT1側に設けられる場合について説明したが、これに限らない。
つまり、ロックピンが第一テーブルT1側に設けられ、ピン受け部(テーパー状の凹部)が第二テーブルT2側に設けられ、免震テーブルに水平荷重Fが作用した場合にロックピンが下方に移動するように構成してもよい。
Claims (8)
- 基台上に支持される第一部材と、
前記第一部材の上面に配置される第二部材と、
軌道体及び前記軌道体に係合しその延在方向に相対移動可能な移動体とからなり、前記第一部材と前記第二部材との間に配置されて前記第二部材を前記第一部材の上面に沿って移動可能に案内する複数の運動機構と、
前記第一部材に所定値以上の水平荷重が作用するまで前記第一部材に対して前記第二部材を移動不能に係止するロック機構と、
を備えた免震装置であって、
前記ロック機構は、
前記第一部材又は前記第二部材の一方に設けたピン保持部と、
前記ピン保持部に対して上下方向に摺動可能に挿通保持されるロックピンと、
前記第一部材又は前記第二部材の他方に設けられ、前記ロックピンの先端部に係合する凹部からなるピン受け部と、
前記ロックピンの他端部側の摺動方向に配置されて前記他端部に係合すると共に、前記ロックピンを前記ピン受け部から離間した位置で保持可能なピン係止部と、
から構成されることを特徴とする免震装置。 - 前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、
前記ロックピンの先端部が前記凹部に嵌合するテーパー形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。 - 前記ピン受け部の凹部がテーパー形に形成され、
前記ロックピンが先端部周縁のみが前記凹部に当接する円柱形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。 - 前記ピン保持部及び前記ピン受け部は、前記第一部材及び前記第二部材に対して取り外し可能に構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の免震装置。
- 前記ピン保持部は、前記第一部材又は前記第二部材の一方に形成された貫通孔であり、
前記ピン受け部は、前記第一部材又は前記第二部材の他方に形成された凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の免震装置。 - 前記ピン係止部は、前記ロックピンの外周側から押圧付勢する係止片を有する弾性体からなり、
前記係止片が前記ロックピンの他端部側の外周に形成された係止部位に係合することを特徴とする請求項1から請求項5のうち何れか一項に記載の免震装置。 - 前記ピン係止部は、板ばねからなり、その取付方法に応じて前記ロックピンに対する付勢力が調整可能に構成されることを特徴とする請求項6に記載の免震装置。
- 前記係止部位の他端部側に逆テーパー部が形成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の免震装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008252727A JP5058931B2 (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 免震装置 |
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2008
- 2008-09-30 JP JP2008252727A patent/JP5058931B2/ja active Active
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