JP2016053381A - フェールセーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】TMD制振装置の過大変形を抑制する。【解決手段】質量体と、質量体を支持する架台であって質量体よりも質量が小さい架台と、を備え制振対象物の揺れを抑制するTMD制振装置のフェールセーフ装置であって、制振対象物とTMD制振装置の間に配置され、TMD制振装置の架台から伝達される力が所定範囲内のときは制振対象物に対して架台を固定し、前記力が所定範囲を超えるときは架台の固定を解除するトリガー機構を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、TMD制振装置のフェールセーフ装置に関する。
制振対象物の振動を抑制する制振装置として、制振対象物の頂部に質量体(例えば錘)、復元部材、減衰部材などを設け、その振動系の振動周期を制振対象物の固有周期に対応させるようにようにしたTMD(Tuned Mass Damper)タイプのものが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなTMD制振装置の場合、想定以上の地震が発生すると質量体が可動範囲を超えて移動するおそれがある。そこで、その対策として、可動範囲を超えないように質量体の周りに防護用のフレームを設けたり、当該フレームに緩衝材を設けたりすることがある。
特開平11−294522号公報
しかしながら、フレームや緩衝材などを設けていても、大型の質量体がフレームに衝突するときの衝撃力は非常に大きく、フレームの損傷のみならず、質量体の損傷や、制振対象物の損傷を引き起こすおそれがある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、その主な目的は、TMD制振装置の過大変形を抑制することにある。
かかる目的を達成するために本発明のフェールセーフ装置は、質量体と、前記質量体を支持する架台であって前記質量体よりも質量が小さい架台と、を備え制振対象物の揺れを抑制するTMD制振装置のフェールセーフ装置であって、前記制振対象物と前記TMD制振装置の間に配置され、前記TMD制振装置の前記架台から伝達される力が所定範囲内のときは前記制振対象物に対して前記架台を固定し、前記力が前記所定範囲を超えるときは前記架台の固定を解除するトリガー機構を備える、ことを特徴とする。
このようなフェールセーフ装置によれば、TMD制振装置の過大変形を抑制することができる。
かかるフェールセーフ装置であって、前記架台の固定が、弾性固定あるいは半固定であってもよい。
かかるフェールセーフ装置であって、前記トリガー機構は、前記架台を固定するピン部材を有し、前記力が前記ピン部材の破断強度を超える時、前記架台の固定を解除するようにしてもよい。
このようなフェールセーフ装置によれば、架台から伝達される力(せん断力)に応じて自動的に作動するようにできる。
かかるフェールセーフ装置であって、前記トリガー機構は、前記架台を固定する摩擦部材を有し、前記力が前記摩擦部材の静止摩擦力を超える時、前記架台の固定を解除するようにしてもよい。
このようなフェールセーフ装置によれば、架台から伝達される力(せん断力)に応じて自動的に作動するようにできる。
かかるフェールセーフ装置であって、前記架台の固定を解除した後、前記架台の変位を制御する変位制御機構を有することが望ましい。
このようなフェールセーフ装置によれば、フェールセーフ装置の過大変形を抑制することができる。
かかるフェールセーフ装置であって、前記変位制御機構は、復元機構、又は、摩擦機構、又は、減衰機構、又は、ストッパー機構、又は、油圧リリーフ装置であることが望ましい。
かかるフェールセーフ装置であって、前記TMD制振装置を支承する支承体を備えることが望ましい。
このようなフェールセーフ装置によれば、TMD制振装置を相対変位可能に支持することができる。
本発明によれば、TMD制振装置の過大変形を抑制することが可能である。
図1A〜図1Cは、本実施形態で用いるTMD制振装置1の説明図である。 TMD制振装置が過大変形したときの運動エネルギーなどの特性を示す図である。 TMD制振装置1にフェールセーフ装置(比較例)を設けた場合の説明図である。 第1実施形態のフェールセーフ装置100をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 図5A、及び、図5Bは摩擦トリガー130の構成を説明するための図である。 第2実施形態のフェールセーフ装置101をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 第3実施形態のフェールセーフ装置102をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 第4実施形態のフェールセーフ装置103をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 第5実施形態のフェールセーフ装置104をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 第6実施形態のフェールセーフ装置105をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 第7実施形態のフェールセーフ装置106をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 第8実施形態のフェールセーフ装置107をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。 フェールセーフ装置の別の形態を示す概念図である。
===第1実施形態===
<<<TMD制振装置について>>>
TMD制振装置とは、制振対象物である構造体の頂部に質量体(例えば錘)、復元機構、減衰機構などを設け、予め、振動系の振動周期を制振対象の構造体の固有周期に対応させるように調整(チューニング)した制振装置である。
図1A〜図1Cは、本実施形態で用いるTMD制振装置1の説明図である。なお、図に示すように、x方向、y方向、z方向を定めている。z方向は鉛直方向であり、x方向及びy方向は、z方向と垂直な面(水平面)において直交する2方向である。図1Aはx方向に沿った断面図であり、図1Bはy方向に沿った断面図(錘30よりも上の構成は省略)であり、図1Cは上面図である。
TMD制振装置1は、制振対象となる構造物(高層ビルなど)の頂部に設けられるものであり、基礎架台10、中間架台20、錘30(質量体に相当)を備えている。
基礎架台10は、本実施形態のTMD制振装置1のうちの最も下部に設けられている。基礎架台10の上面には、z方向の上側に凸状に突出した凸部11がy方向に複数列(ここでは4列)設けられている(図1B参照)。各凸部11はそれぞれx方向に沿って形成されている。
中間架台20は、基礎架台10の上に配置されている。中間架台20の下面には、z方向の下側に凸状に突出した凸部210がy方向に4列設けられている(図1B参照)。各凸部21はそれぞれx方向に沿って形成されている。また、基礎架台10と中間架台20との間にはローラー50が転動可能に複数設けられている。さらに、中間架台20の上面には、z方向の上側に凸状に突出した凸部22がx方向に4列設けられている(図1A参照)。各凸部22は、それぞれy方向に沿って形成されている。
錘30は、TMD制振用の大型(本実施形態では500トン)の錘であり、中間架台20の上に配置されている。なお、中間架台20及び基礎架台10の質量は、錘30の質量よりも非常に小さい。錘30の下面には、z方向の下側に凸状に突出した凸部31がx方向に4列設けられている。各凸部31は、それぞれy方向に沿って形成されている。また、中間架台20と錘30との間にもローラー50が転動可能に複数設けられている。なお、基礎架台100と中間架台200の間の構造、及び、中間架台200と錘300の間の構造については後述する。
また、本実施形態のTMD制振装置1は、フレーム41、積層ゴム43、連結板44、オイルダンパー45、緩衝材47を備えている。
フレーム41は、下端が基礎架台10の4辺の角部に固定されており、さらに、錘30の上に上方空間を形成するように設けられている。
積層ゴム43は、円形のゴム層と内部鋼板を交互に積層した円柱形の部材であり、2つの部材間に設けられて、これらの2つの部材が相対変位した際に、2つの部材の位置関係を復元させるものである。本実施形態では、積層ゴム43は、錘30の上面とフレーム41との間に設けられている。すなわち、積層ゴム43は、錘30よりも上の上方空間に設けられている。
連結板44は、上下方向に並ぶ積層ゴム43の間に設けられた正方形状の鋼製の板状部材である。錘30上、及び、連結板44上の同一水平面には4つの積層ゴム43が配置されている。このように、同一水平面(xy平面)上に積層ゴム43を複数(ここでは4個)配置することで、変形時の安定性をより確保することができる。さらに、本実施形態では積層ゴム43を鉛直方向に4段に積み上げている(積層している)。こうすることで、大変形に追従可能となり、上方空間をより有効に利用することができる。
オイルダンパー45は、粘性流体であるオイルを用いて、相対変位する2つの部材間の振動エネルギーを吸収し振動を減衰させるものである。オイルダンパー45は、通常、積層ゴム43などと組み合わされて使用される。本実施形態では、オイルダンパー45は、錘30の各辺に沿うように(x方向及びy方向に沿うように)して、錘30の上面とフレーム41との間(上方空間)に設けられている。なお、各辺において、オイルダンパー45は、連結板44を介して上下2段に配置されている。このようにオイルダンパー45を配置することにより、x方向及びy方向についてそれぞれ振動を効率的に減衰させることができる。
緩衝材47は、錘30がフレーム41に衝突する際の衝撃をやわらげるためのものであり、フレーム41において錘30と対向するように設けられている。
このように本実施形態では、錘30の上(錘30とフレーム41によって形成される上方空間)に積層ゴム43及びオイルダンパー45を設けている。これにより、錘30の上の上方空間を有効利用することができ、設置面積の縮小を図ることができる。また、もし仮に、積層ゴム43の上に錘30を配置した場合、変位が大きくなった際に積層ゴム43が座屈して錘30が落下する恐れがある。また、錘30を、例えばフレーム41に吊るすようにした場合も同様に、錘30が落下するおそれがある。本実施形態では、錘30の上の上方空間に積層ゴム43やオイルダンパー45を設けているので、錘30の落下を抑制しつつ制振することができる。
<基礎架台10と中間架台20の間の構造について>
前述したように、基礎架台10の上面には凸部11が設けられており、中間架台20の下面には凸部21が設けられている。凸部11と凸部21は、y方向の中央に対して対称となるように、隣接して配置されている(y方向の一方側と他方側では、凸部11と凸部21の位置関係が逆である)。これにより、中間架台20は、基礎架台10に対してy方向に移動できなくなっている。一方、凸部21と凸部11はともにx方向に沿って形成されているので、中間架台20は基礎架台10に対してx方向に移動(相対変位)することが可能である。また、基礎架台10(凸部11)と中間架台20(凸部21)の間には、x方向への転がり支承(転動体)として、ローラー50が複数設けられている。
以上の構成により、中間架台20は基礎架台10に対してx方向にのみ移動(変位)することができる。
<中間架台20と錘30の間の構造について>
前述したように、中間架台20の上面には凸部22が設けられており、錘30の下面には凸部32が設けられている。凸部22と凸部32は、x方向に交互に配置されている。これにより、錘30は中間架台20に対してx方向に移動できなくなっている。一方、凸部22と凸部32はともにy方向に沿って形成されているので、錘30は中間架台20に対してy方向に移動することが可能である。また、中間架台20(凸部22)と錘30(凸部32)の間にも、転がり支承(転動体)として、ローラー50が複数設けられている。ただし、中間架台20と錘30の間のローラー50は、y方向への転がり支承(転動体)となっている。つまり、中間架台20と錘30の間のローラー50と、基礎架台10と中間架台20のローラー50とは、配置の方向(転動方向)が90度異なっている。
以上の構成により、錘30は、中間架台20に対してy方向にのみ移動(変位)することができる。
このように、中間架台20は、基礎架台10に対してx方向にのみ移動可能であり、且つ、錘30は、中間架台20に対してy方向にのみ移動可能である。すなわち、錘30は、基礎架台10に対して、x方向及びy方向に移動可能となっている。このように、一方向への転がり支承装置を転動方向が直交するように鉛直方向に2段に重ねることにより異なる2方向(x方向及びy方向)の変位に対して、捩れを生じさせることなく錘30を支承することができる。
そして、TMD制振装置1は、地震などにより制振対象物が振動した場合、錘30が基礎架台10に対して相対変位(振動)することに基づいて制振対象物の振動を抑制する。
<<<フェールセーフ装置について>>>
<フェールセーフ装置の必要性について>
図2は、TMD制振装置が過大変形したときの運動エネルギーなどの特性を示す図である。
同図では、同調周期4.5秒、錘重量500トン、錘の限界変形が200cmのTMD制振装置で、錘が限界変形を超えて過大変形しようとし、フレームなどに衝突した時の錘の運動エネルギーと、この運動エネルギーをフレームに内在させた1000トンクラスの(摩擦)緩衝ダンパーで吸収しようとした時のダンパー変位を示している。
フレームがない場合(無衝突時)にTMDの錘が225cm〜300cm変形してしまうようなケースで、錘が限界変形200cm近傍で保有している運動エネルギーは5000〜25000t・cmとなる。このエネルギーを1000トンクラスの緩衝ダンパーで吸収しようとするとダンパーの変形(フレームの変形)は図2のように5cm〜25cmとなり、衝突の度合いによってはTMDのフレームには初期状態への復元が不能な変形が生じることになる。
よって、大型の錘を用いるTMD制振装置では、過大変形を抑制するためフェールセーフ装置を設けることが望ましい。
<比較例>
図3は、TMD制振装置1にフェールセーフ装置(比較例)を設けた場合の説明図である。なお、図3において図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。また、図3では便宜上、図において錘30よりも奥側のフレーム41を錘30よりも手前側に示している。
この図3では、TMD制振装置1のフェールセーフ装置として、衝撃ダンパー60を錘30の周囲のフレーム41に組み込んでいる。この例では衝撃ダンパー60を鉛直方向に沿って設けているが、これには限られず、例えば鉛直方向に対して斜めに組み込んでもよい。
このような衝撃ダンパー60をフレーム41に組み込むことにより、錘30がフレーム41に衝突すると、フレーム41が変形し、フレーム41に組み込んだ衝撃ダンパー60が錘30の運動エネルギーを吸収する。
しかしこの場合においても、フレーム41と制振対象物との間、あるいは、制振対象物の上層階にも大きなせん断力が生じ、これらの部位が破壊するおそれがある。
また、衝突後、フレーム41が変形してしまい、場合によってはTMD制振装置1が機能しなくなるおそれがある。
<第1実施形態のフェールセーフ装置について>
図4は、第1実施形態のフェールセーフ装置100をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
本実施形態のフェールセーフ装置100は、制振対象物(不図示)とTMD制振装置1との間に設けられている。より具体的には、制御対象物の頂部と、TMD制振装置1の架台10との間に設けられている。また、フェールセーフ装置100は、FS架台110、積層ゴム120、摩擦トリガー130(トリガー機構に相当)を備えている。
FS架台110は、フェールセーフ装置100用の架台であり、例えば高層ビルなどの制振対象物(不図示)の頂部に固定される。
積層ゴム120は、積層ゴム43と同様の構成のものであり、FS架台110と基礎架台10との間に設けられている。そして、積層ゴム120は、基礎架台10(換言するとTMD制振装置1)をFS架台110(換言すると制振対象物)に対して相対変位可能に支持するとともに、基礎架台10とFS架台110との相対的な位置関係を復元させる。すなわち、積層ゴム120は、支承機構及び復元機構を有している。
摩擦トリガー130は、オイルダンパー45に似た形状をしており、一端は基礎架台10に固定され、他端はFS架台110に固定されている。
図5A、及び、図5Bは摩擦トリガー130の構成の一例を説明するための図である。
摩擦トリガー130は、板材131、圧接板材132、摩擦材133、座金134、皿ばね135、ボルト136、及びナット137を備えている。
板材131は、摩擦トリガー130において長手方向の一端側(図では左側)に設けられている。板材131は、長手方向に垂直な断面がH型の鋼材である(図5B参照)。また、板材131には、長手方向に沿った長穴131aが設けられている(図5A参照)。
圧接板材132は、摩擦トリガー130において長手方向の他端側(図では右側)に設けられている。圧接板材132は、図5Bに示すように、長手方向に垂直な断面がU字型の形状をしており、U字の底部で板材131を挟むように当該板材131の両側に配置されている。また、圧接板材132には後述するボルト136を通す貫通孔(不図示)が形成されている。
摩擦材133は、所定の摩擦係数のものであり、板材131と圧接板材132との間に設けられている。
そして、図5Bに示すように、板材131と、圧接板材132を、座金134及び板ばね135を介して、ボルト136及びナット137で両側から締め付けている。
以上の構成の摩擦トリガー130は、両端(長手方向の一端と他端)に加えられる力が、所定値(摩擦材133の摩擦係数に応じた値)以下では作動しないが、その値を超えると動き出す。なお、摩擦トリガー130は、図の構成には限られず、他の構成であってもよい。
図4のように配置された摩擦トリガー130は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では作動しない。すなわち、基礎架台10(換言するとTMD制振装置1)はFS架台110(換言すると制振対象物)に固定された状態となっている。また、摩擦トリガー130は、基礎架台10から伝わる力(せん断力)が所定範囲内を超えると作動する。すなわち、固定が解除されて基礎架台10はFS架台110に対して相対変位可能になる。このときフェールセーフ装置100は、錘30の運動エネルギーを摩擦トリガー130の摩擦エネルギーで吸収するとともに、積層ゴム120のポテンシャルエネルギーで蓄積する。
なお、上記の所定範囲は摩擦トリガー130の摩擦係数に応じて定まる値であり、TMD制振装置1が変形限界に到達する直前、あるいは、TMD制御装置1の錘30がフレーム41に衝突した直後のタイミングとなるように設定すればよい。
地震の揺れが小さくなり上記せん断力が所定範囲内になると、TMD制振装置1の制振機能(以下、TMD機能ともいう)は回復するが、FS架台110と基礎架台10との間には残留変位が残ることがある。この場合、地震が収束した後に、ジャッキなどで残留変位を解消する。
以上、説明したように、本実施形態のフェールセーフ装置100は、TMD制振装置1の基礎架台10と制振対象物との間に設けられている。なお、TMD制振装置1の錘30を支持する基礎架台10(及び中間架台20)は、錘30よりも質量が小さい。
また、フェールセーフ装置100は、基礎架台10から伝達されるせん断力が所定範囲内のときはFS架台100(制振対象物)に対して基礎架台10を固定し、せん断力が所定範囲を超えると基礎架台10の固定を解除する摩擦トリガー130を備えている。
このようなフェールセーフ装置100をTMD制振装置1と制振対象物との間に設けることで、TMD制振装置1の過大変形を抑制することができ、フレーム41の損傷、錘30の損傷、制振対象物の損傷などを防止することができる。
また、フェールセーフ装置100は摩擦トリガー130を備えているので、基礎架台10から伝達されるせん断力の大きさに応じて自動的に作動するようにできる。
===第2実施形態===
図6は、第2実施形態のフェールセーフ装置101をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第2実施形態のフェール装置101は、FS架台111を備えている。FS架台111は、TMD制振装置1を囲む(より具体的には、水平方向の端部がz方向の上側に突出した)壁部を有しており、その壁部の内側には緩衝材111aが設けられている。
なお、この壁部はストッパー機構に相当する。また、緩衝材111aは、TMD制振装置1がFS架台111(壁部)に衝突する際の衝撃をやわらげるためのものである。
この第2実施形態のフェールセーフ装置101の動作は第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態では、フェールセーフ装置101も限界変形に達すると、TMD制振装置1が、FS架台111の壁部(緩衝材111a)に衝突する。
よって、第2実施形態では、TMD制振装置1の過大変形を抑制することができるとともに、フェールセーフ装置101の過大変形も抑制できる。
===第3実施形態===
図7は、第3実施形態のフェールセーフ装置102をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第3実施形態のフェールセーフ装置102は、FS架台112、滑り支承140(トリガー機構に相当)、を備えている。なお、第3実施形態のTMD制振装置1の基礎架台10の下面中央部分には、下方に突出した凸部12が設けられている。
FS架台112は、第1実施形態のFS架台110と同様の架台であるが、上面の中央部分に溝部112aが形成されている。当該溝部112aには基礎架台10の凸部12が挿入されている。なお、FS架台112の溝部112aはストッパー機構に相当する。
また、溝部112a内の側部には緩衝材112bが設けられている。
滑り支承140は、静止摩擦係数μが所定値(例えばμ=0.3)の支承体であり、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では作動しない。すなわち、このとき基礎架台10(換言するとTMD制振装置1)はFS架台112(換言すると制振対象物)に固定された状態となっている。また、滑り支承140は、基礎架台10から伝わる力(せん断力)が所定範囲を超えると作動する(滑り出す)。
この動き出すときの値(所定範囲の値)が、TMD制振装置1の最大制御力、あるいは、フレーム41の緩衝材47に錘30が衝突した直後になるように、静止摩擦係数μを設定すればよい。こうすることで、TMD制振装置1の最大制御力となったとき、あるいは、フレーム41の緩衝材47に錘30が衝突した直後に固定を解除することができる、
固定が解除されると(すなわち、FS架台112と基礎架台10とが相対変位可能になる)と、フェールセーフ装置102は、錘30の運動エネルギーを滑り支承140の摩擦エネルギーとして吸収する。
地震の揺れが小さくなり上記せん断力が所定範囲内になると、TMD機能は回復するが、FS架台110と基礎架台10との間には残留変位が残ることがある。この場合、地震が収束した後に、ジャッキなどで残留変位を解消する。
なお、この第3実施形態では、フェールセーフ装置102も限界変形に達すると、基礎架台10の凸部12が、FS架台112の溝部112aの側部(緩衝材112b)に衝突する。
このように、第3実施形態においてもTMD制振装置1の過大変形を抑制することができる。また、第3実施形態では、FS架台112の内部にストッパー(溝部112a)を設けているので、設置面積を小さくすることができる。
===第4実施形態===
図8は、第4実施形態のフェールセーフ装置103をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第4実施形態のフェールセーフ装置103は、FS架台111、滑り支承140(トリガー機構に相当)、を備えている。
滑り支承140は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では作動しない。すなわち、このとき基礎架台10(換言するとTMD制振装置1)はFS架台112(換言すると制振対象物)に固定された状態となっている。また、滑り支承140は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲を超えると作動する(滑り出す)。このとき、フェールセーフ装置103は、錘30の運動エネルギーを滑り支承140の摩擦エネルギーとして吸収する。
地震の揺れが小さくなり上記せん断力が所定範囲内になると、TMD機能が回復するが、FS架台111と基礎架台10との間には残留変位が残ることがある。この場合、地震が収束した後に、ジャッキなどで残留変位を解消する。
なお、この第4実施形態では、第2実施形態と同様にフェールセーフ装置103も限界変形に達すると、TMD制振装置1が、FS架台111の壁部(緩衝材111a)に衝突する。
===第5実施形態===
図9は、第5実施形態のフェールセーフ装置104をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第5実施形態のフェールセーフ装置104は、FS架台111、滑り支承140、ピントリガー150を備えている。
ピントリガー150は、FS架台111の上面と、基礎架台10の下面をピン(ピン部材に相当)で繋いだ構成になっている。そして、ピントリガー150は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では基礎架台10をFS架台111に対して固定した状態に維持している。基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲を超えると、ピントリガー150のピンが破断して、FS架台111と基礎架台10とが滑り支承140により相対変位可能になる。このとき、フェールセーフ装置104は、錘30の運動エネルギーを滑り支承140の摩擦エネルギーとして吸収する。
このように本実施形態では、滑り支承140とピントリガー150とを組み合わせたトリガー機構となっている。
地震の揺れが小さくなり上記せん断力が所定範囲内になると、TMD機能はある程度回復するが、ピンが無いため制御力は減少する。また、FS架台110と基礎架台10との間には残留変位が残ることがある。この場合、地震が収束した後に、ジャッキなどで残留変位を解消する。
なお、フェールセーフ装置104も変形限界に達すると、TMD制振装置1が、FS架台111の壁部(緩衝材111a)に衝突する。
===第6実施形態===
図10は、第6実施形態のフェールセーフ装置105をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第6実施形態のフェールセーフ装置105は、FS架台111、積層ゴム120、ピントリガー150を備えている。
ピントリガー150は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では基礎架台10をFS架台111に対して固定した状態に維持している。基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲を超えると、ピントリガー150のピンが破断して、基礎架台10とFS架台111が積層ゴム120により相対変位可能になる。このとき、フェールセーフ装置105は、錘30の運動エネルギーを積層ゴム120のポテンシャルエネルギーで蓄積する。
第6実施形態では、地震の揺れが小さくなり上記せん断力が所定範囲内なってもTMD機能は回復しないが、FS架台110と基礎架台10との間には残留変位が残らない。なお、ピンを復旧するとTMD機能は回復する。
なお、フェールセーフ装置105も変形限界に達すると、TMD制振装置1が、FS架台111の壁部(緩衝材111a)に衝突する。
===第7実施形態===
図11は、第7実施形態のフェールセーフ装置106をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第7実施形態のフェールセーフ装置106は、FS架台111、積層ゴム120、滑り支承140、ピントリガー150を備えている。本実施形態では第5実施形態と同様に滑り支承140とピントリガー150とを組み合わせたトリガー機構となっている。当該トリガー機構は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では基礎架台10とFS架台111とを固定した状態に維持している。基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲を超えると、ピントリガー150のピンが破断して、FS架台111と基礎架台10とが滑り支承140により相対変位可能になる。
固定が解除される(すなわちFS架台111と基礎架台10とが相対変位可能になる)と、フェールセーフ装置106は、錘30の運動エネルギーを滑り支承140の摩擦エネルギーで吸収するとともに、積層ゴム120のポテンシャルエネルギーで蓄積する。
地震の揺れが小さくなり上記せん断力が所定範囲内になると、TMD機能はある程度回復するが、ピンが無いため制御力は減少する。また、FS架台110と基礎架台10との間には残留変位が残ることがある。この場合、地震が収束した後に、ジャッキなどで残留変位を解消する。
なお、フェールセーフ装置106も変形限界に達すると、TMD制振装置1が、FS架台111の壁部(緩衝材111a)に衝突する。
===第8実施形態===
図12は、第8実施形態のフェールセーフ装置107をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第8実施形態のフェールセーフ装置107は、FS架台111、積層ゴム120、滑り支承140ピントリガー150、オイルダンパー160を備えている。
オイルダンパー160は、オイルダンパー45と同様の構成のものであり、一端がFS架台111に固定され、他端が基礎架台10に固定されている。
ピントリガー150は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では基礎架台10とFS架台111とを固定した状態に維持している。基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲を超えると、ピントリガー150のピンが破断して、FS架台111と基礎架台10とが滑り支承140により相対変位可能になる。
固定が解除される(すなわちFS架台111と基礎架台10とが相対変位可能になる)と、フェールセーフ装置107は、錘30の運動エネルギーをオイルダンパー160で吸収するとともに、積層ゴム120のポテンシャルエネルギーで蓄積する。
オイルダンパー160の設計により、上記せん断力が所定範囲内になると、TMD機能はある程度回復するが、ピンが無い分、制御力は減少する。
また、積層ゴム120により、FS架台110と基礎架台10との間には残留変位が残らない。また、ピンを復旧するとTMD機能は回復する。
なお、フェールセーフ装置107も変形限界に達すると、TMD制振装置1が、FS架台111の壁部(緩衝材111a)に衝突する。
===その他の実施の形態===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<TMD制振装置について>
前述の実施形態のTMD制振装置1では、基礎架台10と中間架台20の間、及び、中間架台20と錘30との間の支承としてローラー50を用いた転がり支承を用いていたが、これには限られない。例えば、球体を用いて平面的に転がるようにしたものでもよい。あるいは、摩擦抵抗の小さい滑り材を用いた滑り支承を適用してもよい。これらの場合、中間架台200は無くてもよい。
また、中間架台20を錘としてもよい。この場合、基礎架台10に対するx方向とy方向への付加質量がそれぞれ異なることになる。よって、2つの方向で固有周期が異なる制振対象物を効率的に制振させることができる。
また、前述の実施形態では錘30の上に積層ゴム43及びオイルダンパー45を設けていたが、これには限られない。基礎架台10と錘30との間に積層ゴム43やオイルダンパー45を設けた構成としてもよい。または、フレーム41から錘30を吊るした構成
など、他の構成であってもよい。
また、前述の実施形態では、積層ゴム43を同一平面に複数配置し、さらに鉛直方向に複数段に配置していたがこれは限られない。例えば錘30とフレーム41との間(上方空間)に一つの積層ゴムを配置したものであってもよい。また、復元機構として積層ゴム以外の部材(例えばバネ)を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、オイルダンパー45を用いていたが、これには限られず、他の部材(例えば摩擦ダンパー)を用いてもよい
<フェールセーフ装置について>
前述の実施形態では、フェールセーフ装置の支承体として滑り支承140や積層ゴム120を用いていたがこれには限られない。例えば、球体やローラーを用いた転がり支承でもよい。
また、前述の実施形態では、トリガー機構(ピントリガー150等)は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では基礎架台10を完全に固定していたが、これには限られず、弾性固定あるいは半固定の状態に固定してもよい。
また、復元機構として、積層ゴム120以外の部材(例えば、ばね)を用いてもよい。
図13は、フェールセーフ装置の別の形態を示す概念図である。この例では、制振対象物とTMD制振装置との間にフェールセーフ装置200が設けられている。フェールセーフ装置200は、転がり支承210、油圧リリーフ装置220、復元ばね230を備えている。
転がり支承210は、転動体(球体、ローラーなど)を有している。当該転動体は、TMD制振装置を支承するとともに、制振対象物とTMD制振装置との相対変位に応じて転動する。
油圧リリーフ装置220(小さいオリフィス付き)は、ダッシュポット221と油柱ばね222を備えており、トリガー機構兼変位抑制機構として機能する。ダッシュポット221は、両端にかかる荷重が所定値以下では変形せず、所定値を超えると変形し始める。すなわち、油圧リリーフ装置220は、TMD制振装置から伝達される力(せん断力)が所定範囲内では制振対象物に対してTMD制振装置を固定する。ただし、厳密には油柱ばね222が弾性伸縮するので、半固定の状態となる。そして、所定範囲を超えるとトリガーが解除される。
復元ばね230は、制振対象物とTMD制振装置との相対的な位置関係を復元させる(復元機構)。
以上の構成により、通常地震時には、油圧リリーフ装置220はリリーフしない。ただし油柱ばね222は弾性変形する(半固定)。過大地震が発生するとトリガーが解除され、フェールセーフ装置200(転がり支承210、油圧リリーフ装置220、復元ばね230)が変形する。過大地震直後はフェールセーフ装置200に残留変形が残るが、復元ばね230が油圧リリーフ装置220を引き戻し、オリフィスを通じて油が少しずつ流れて残留変形が解消する。
また、前述の実施形態では、支承体として積層ゴム120を使用していない場合、ジャッキを用いて残留変位を解消していたが、例えば、基礎架台10及びFS架台(例えばFS架台111とする)の一方にリールを設け、他方にワイヤーの一端を固定し、そのワイヤーの他端側をリールに巻回させるようにしてもよい。
これにより、地震が発生した際には、基礎架台10とFS架台111の相対変位に応じてリールからワイヤーが繰り出される。そして、地震の収束後、ワイヤーをリールに巻き取ることで残留変位を解消することができる。
また、例えば、前述の実施形態のピントリガー150は、基礎架台10から伝達される力(せん断力)が所定範囲を超えると、ピンが破断するようになっていたが、これには限られない。例えば基礎架台10及びFS架台(例えばFS架台111とする)の一方側にピンを上下に昇降させる機構を設け、他方側にピンと嵌合する嵌合溝を設けてもよい。そして、せん断力が所定範囲内では、ピンを嵌合溝に嵌合させ、せん断力が所定範囲を超えるとピンを嵌合溝から離間させるようにしてもよい。この場合、ピンが破断しないので、地震収束後にピンを復旧させなくてもよい。
また、前述の実施形態のフェールセーフ装置はFS架台を備えていたが、FS架台は無くてもよい。制振対象物の頂部に積層ゴム120などを直接配置してもよい。
10 基礎架台
11 凸部
12 凸部
20 中間架台
21 凸部
22 凸部
30 錘
32 凸部
41 フレーム
43 積層ゴム
44 連結板
45 オイルダンパー
47 緩衝材
60 衝撃ダンパー
100〜107 フェールセーフ装置
110 FS架台
111 FS架台
111a 緩衝材
112 FS架台
112a 溝部
112b 緩衝材
120 積層ゴム
130 摩擦トリガー
131 板材
132 圧接板材
133 摩擦材
134 座金
135 皿ばね
136 ボルト
137 ナット
140 滑り支承
150 ピントリガー
160 オイルダンパー
200 フェールセーフ装置
210 転がり支承
220 油圧リリーフ装置
221 ダッシュポット
222 油柱ばね
230 復元ばね

Claims (7)

  1. 質量体と、前記質量体を支持する架台であって前記質量体よりも質量が小さい架台と、を備え制振対象物の揺れを抑制するTMD制振装置のフェールセーフ装置であって、
    前記制振対象物と前記TMD制振装置の間に配置され、
    前記TMD制振装置の前記架台から伝達される力が所定範囲内のときは前記制振対象物に対して前記架台を固定し、前記力が前記所定範囲を超えるときは前記架台の固定を解除するトリガー機構を備える、
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
  2. 請求項1に記載のフェールセーフ装置であって、
    前記架台の固定が、弾性固定あるいは半固定である
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のフェールセーフ装置であって、
    前記トリガー機構は、前記架台を固定するピン部材を有し、
    前記力が前記ピン部材の破断強度を超える時、前記架台の固定を解除する
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
  4. 請求項1又は2に記載のフェールセーフ措置であって、
    前記トリガー機構は、前記架台を固定する摩擦部材を有し、
    前記力が前記摩擦部材の静止摩擦力を超える時、前記架台の固定を解除する
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載のフェールセーフ装置であって、
    前記架台の固定を解除した後、前記架台の変位を制御する変位制御機構を有する
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
  6. 請求項5に記載のフェールセーフ装置であって、
    前記変位制御機構は、復元機構、又は、摩擦機構、又は、減衰機構、又は、ストッパー機構、又は、油圧リリーフ装置である
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載のフェールセーフ装置であって、
    前記TMD制振装置を支承する支承体を備える
    ことを特徴とするフェールセーフ装置。
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