JP2016053381A - フェールセーフ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなフェールセーフ装置によれば、TMD制振装置の過大変形を抑制することができる。
このようなフェールセーフ装置によれば、架台から伝達される力(せん断力)に応じて自動的に作動するようにできる。
このようなフェールセーフ装置によれば、架台から伝達される力(せん断力)に応じて自動的に作動するようにできる。
このようなフェールセーフ装置によれば、フェールセーフ装置の過大変形を抑制することができる。
このようなフェールセーフ装置によれば、TMD制振装置を相対変位可能に支持することができる。
<<<TMD制振装置について>>>
TMD制振装置とは、制振対象物である構造体の頂部に質量体(例えば錘)、復元機構、減衰機構などを設け、予め、振動系の振動周期を制振対象の構造体の固有周期に対応させるように調整(チューニング)した制振装置である。
前述したように、基礎架台10の上面には凸部11が設けられており、中間架台20の下面には凸部21が設けられている。凸部11と凸部21は、y方向の中央に対して対称となるように、隣接して配置されている(y方向の一方側と他方側では、凸部11と凸部21の位置関係が逆である)。これにより、中間架台20は、基礎架台10に対してy方向に移動できなくなっている。一方、凸部21と凸部11はともにx方向に沿って形成されているので、中間架台20は基礎架台10に対してx方向に移動(相対変位)することが可能である。また、基礎架台10(凸部11)と中間架台20(凸部21)の間には、x方向への転がり支承(転動体)として、ローラー50が複数設けられている。
前述したように、中間架台20の上面には凸部22が設けられており、錘30の下面には凸部32が設けられている。凸部22と凸部32は、x方向に交互に配置されている。これにより、錘30は中間架台20に対してx方向に移動できなくなっている。一方、凸部22と凸部32はともにy方向に沿って形成されているので、錘30は中間架台20に対してy方向に移動することが可能である。また、中間架台20(凸部22)と錘30(凸部32)の間にも、転がり支承(転動体)として、ローラー50が複数設けられている。ただし、中間架台20と錘30の間のローラー50は、y方向への転がり支承(転動体)となっている。つまり、中間架台20と錘30の間のローラー50と、基礎架台10と中間架台20のローラー50とは、配置の方向(転動方向)が90度異なっている。
<フェールセーフ装置の必要性について>
図2は、TMD制振装置が過大変形したときの運動エネルギーなどの特性を示す図である。
同図では、同調周期4.5秒、錘重量500トン、錘の限界変形が200cmのTMD制振装置で、錘が限界変形を超えて過大変形しようとし、フレームなどに衝突した時の錘の運動エネルギーと、この運動エネルギーをフレームに内在させた1000トンクラスの(摩擦)緩衝ダンパーで吸収しようとした時のダンパー変位を示している。
図3は、TMD制振装置1にフェールセーフ装置(比較例)を設けた場合の説明図である。なお、図3において図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。また、図3では便宜上、図において錘30よりも奥側のフレーム41を錘30よりも手前側に示している。
図4は、第1実施形態のフェールセーフ装置100をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図6は、第2実施形態のフェールセーフ装置101をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図7は、第3実施形態のフェールセーフ装置102をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
また、溝部112a内の側部には緩衝材112bが設けられている。
固定が解除されると(すなわち、FS架台112と基礎架台10とが相対変位可能になる)と、フェールセーフ装置102は、錘30の運動エネルギーを滑り支承140の摩擦エネルギーとして吸収する。
図8は、第4実施形態のフェールセーフ装置103をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図9は、第5実施形態のフェールセーフ装置104をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図10は、第6実施形態のフェールセーフ装置105をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図11は、第7実施形態のフェールセーフ装置106をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図12は、第8実施形態のフェールセーフ装置107をTMD制振装置1に設けた場合の説明図である。なお、前述した実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態のTMD制振装置1では、基礎架台10と中間架台20の間、及び、中間架台20と錘30との間の支承としてローラー50を用いた転がり支承を用いていたが、これには限られない。例えば、球体を用いて平面的に転がるようにしたものでもよい。あるいは、摩擦抵抗の小さい滑り材を用いた滑り支承を適用してもよい。これらの場合、中間架台200は無くてもよい。
など、他の構成であってもよい。
<フェールセーフ装置について>
前述の実施形態では、フェールセーフ装置の支承体として滑り支承140や積層ゴム120を用いていたがこれには限られない。例えば、球体やローラーを用いた転がり支承でもよい。
11 凸部
12 凸部
20 中間架台
21 凸部
22 凸部
30 錘
32 凸部
41 フレーム
43 積層ゴム
44 連結板
45 オイルダンパー
47 緩衝材
60 衝撃ダンパー
100〜107 フェールセーフ装置
110 FS架台
111 FS架台
111a 緩衝材
112 FS架台
112a 溝部
112b 緩衝材
120 積層ゴム
130 摩擦トリガー
131 板材
132 圧接板材
133 摩擦材
134 座金
135 皿ばね
136 ボルト
137 ナット
140 滑り支承
150 ピントリガー
160 オイルダンパー
200 フェールセーフ装置
210 転がり支承
220 油圧リリーフ装置
221 ダッシュポット
222 油柱ばね
230 復元ばね
Claims (7)
- 質量体と、前記質量体を支持する架台であって前記質量体よりも質量が小さい架台と、を備え制振対象物の揺れを抑制するTMD制振装置のフェールセーフ装置であって、
前記制振対象物と前記TMD制振装置の間に配置され、
前記TMD制振装置の前記架台から伝達される力が所定範囲内のときは前記制振対象物に対して前記架台を固定し、前記力が前記所定範囲を超えるときは前記架台の固定を解除するトリガー機構を備える、
ことを特徴とするフェールセーフ装置。 - 請求項1に記載のフェールセーフ装置であって、
前記架台の固定が、弾性固定あるいは半固定である
ことを特徴とするフェールセーフ装置。 - 請求項1又は2に記載のフェールセーフ装置であって、
前記トリガー機構は、前記架台を固定するピン部材を有し、
前記力が前記ピン部材の破断強度を超える時、前記架台の固定を解除する
ことを特徴とするフェールセーフ装置。 - 請求項1又は2に記載のフェールセーフ措置であって、
前記トリガー機構は、前記架台を固定する摩擦部材を有し、
前記力が前記摩擦部材の静止摩擦力を超える時、前記架台の固定を解除する
ことを特徴とするフェールセーフ装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載のフェールセーフ装置であって、
前記架台の固定を解除した後、前記架台の変位を制御する変位制御機構を有する
ことを特徴とするフェールセーフ装置。 - 請求項5に記載のフェールセーフ装置であって、
前記変位制御機構は、復元機構、又は、摩擦機構、又は、減衰機構、又は、ストッパー機構、又は、油圧リリーフ装置である
ことを特徴とするフェールセーフ装置。 - 請求項1乃至請求項6の何れかに記載のフェールセーフ装置であって、
前記TMD制振装置を支承する支承体を備える
ことを特徴とするフェールセーフ装置。
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2014
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