JP7102230B2 - 制振装置および制振装置の改造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、制振装置および制振装置の改造方法に関する。
建物や煙突などの構造物の頂部に設置され、構造物の振動を抑制する制振装置は、主として振動体、復元力機構、水平剛性機構で構成される。
構造物の振動の原因としては地震などが考えられるが、大きな地震や長周期地震が発生した場合、振動体は大きく水平方向に振動することになり、振動体を取り囲むフレームに振動体が衝突することが考えられる。このとき、その衝撃を吸収するために、振動体の周囲に防舷材が設けられることがあるが、許容を超えた過大な振動が発生した場合、防舷材だけでは衝撃を十分に吸収できない可能性がある。
特許文献1には、許容を超えた振動が発生した場合に、制振対象物と制振装置との固定を解除することで、フレームとフレームに収容された振動体との衝突を避けて、フレームや振動体などの損傷を防止することが開示されている。
特開2016-53381号公報
特許文献1においては、振動が許容範囲内に収束した場合、制振対象物と制振装置とが再び固定されて制振機能が回復するが、制振対象物と制振装置との間に残留変位が発生することが記載されている。この残留変位は、振動が完全に収束した後に、ジャッキなどで解消可能とされているが、仮に、残留変位が生じている状態で許容範囲内の振動が継続した場合、制振対象物に対して正常な制振機能が確保されないおそれがある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであって、過大な振動が発生した場合でも、振動体を取り囲むフレーム構造の損傷を防止できる制振装置および制振装置の改造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の制振装置および制振装置の改造方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係る制振装置は、側面に防舷材が設けられた振動体と、該振動体の側方において、前記防舷材に対向するように配置された可動フレームを有するフレーム構造と、前記振動体をステージに対して支持する復元力機構と、前記ステージに設置され、前記可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材とを備える。
本態様に係る制振装置によれば、可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材によって、側面に防舷材が設けられた振動体が過大な振動によって可動フレームに衝突した場合でも、防舷材で吸収しきれなかった衝撃を、可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材によって吸収できる。このため、衝突時のフレーム構造の損傷を防止できる。仮に、側面に防舷材が設けられ振動体が外乱によって設計上の許容範囲を超えて水平方向に振動した場合、周囲のフレーム構造に衝突する可能性がある。振動体が周囲のフレーム構造に衝突すると、振動体の周囲に設けられた防舷材によってある程度の衝撃が吸収されるが、過大な振動が発生した場合には、衝撃が防舷材によって十分に吸収されないことでフレーム構造が損傷するおそれがある。
また、本発明の一態様に係る制振装置は、前記可動フレームを水平方向に復元力を有しつつ変位可能に前記ステージに対して支持する鉛直支持部材を備える。
本態様に係る制振装置によれば、可動フレームを下方から安定的に支持をして水平方向に変位させることができる。
また、本発明の一態様に係る制振装置の前記鉛直支持部材は、積層ゴムとされていることが好ましい。
本態様に係る制振装置によれば、可動フレームは積層ゴムによって水平方向に変位可能に支持されているので、防舷材で吸収しきれなかった振動体の衝撃を、衝撃吸収部材のみならず、積層ゴムによっても吸収することができる。
本発明の一態様に係る制振装置の改造方法は、側面に防舷材が設けられた振動体と、該振動体の周囲に配置された複数のフレーム部材を有するフレーム構造と、前記振動体をステージに対して支持する復元力機構と、を備えた制振装置の改造方法であって、複数の前記フレーム部材の一部を可動フレームとし、前記可動フレームを水平方向に復元力を有しつつ変位可能に前記ステージに対して支持する鉛直支持部材を設置して、前記可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材を前記ステージに設置する。
本態様に係る制振装置の改造方法は、前記フレーム部材の一部を可動フレームとし、可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材を設置することを特徴とする。これによれば、既設の制振装置に対して、衝突時のフレーム構造の損傷を防止できる制振装置への改造工事が可能となる。
本発明に係る制振装置および制振装置の改造方法によれば、過大な振動が発生した場合でも、振動体を取り囲むフレーム構造の損傷を防止できる。
本発明の一実施形態に係る制振装置の平面図である。 図1の切断線I-Iにおける縦断面図である。
以下に、本発明に係る制振装置および制振装置の改造方法の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る制振装置1は、鉛直方向とされるZ軸方向に延びる構造物10の頂部付近に設けられたステージ12上に設置されている。ステージ12は、構造物10に対して固定されており、Z軸に対して垂直に交わる水平面(図1においてX-Y平面)に沿って設けられている。
制振装置1は、可動フレーム24を有するフレーム構造20と、フレーム構造20に取り囲まれた振動体16を備えている。
フレーム構造20が有する可動フレーム24は、振動体16の側方にそれぞれ設置されており、図1の場合、平面形状が矩形の振動体16の各側面(4面)に対向して、振動体16を取り囲むように環状とされた一式の可動フレーム24が設置されている。
振動体16の側面には、衝撃を吸収する防舷材17がそれぞれ1つずつ設けられている。図2に示すように、各防舷材17は、可動フレーム24の上部の側面に対向するように設けられている。
図2に示すように、フレーム構造20が有する可動フレーム24に包囲された振動体16は、複数の復元力機構18によってステージ12に対して支持されている。復元力機構18は、振動体16の下面とステージ12との間に設けられている。復元力機構18は、例えば、Z軸方向(鉛直方向)に積層された積層ゴムとされる。
フレーム構造20が有する可動フレーム24は、ステージ12に対して、X-Y方向(水平方向)に変位可能となるように、鉛直支持部材42によってステージ12に対して支持されている。すなわち、可動フレーム24の下面とステージ12との間に鉛直支持部材42が配置されている。鉛直支持部材42は、例えば、積層ゴムなどの水平方向に復元力を有する構造とされる。
本実施形態に係る制振装置1は、図2に示すように、可動フレーム24の衝撃を吸収する衝撃吸収部材40を備える。衝撃吸収部材40は、例えば、オイルバッファ等の緩衝機構とされる。
衝撃吸収部材40は、その一部が可動フレーム24の背面側(振動体16が設置されている側とは反対側の側面)の下部に当接する形態で、ステージ12に対して固定設置されている。本実施形態の場合、図1に示すように、可動フレーム24の周囲を8つの衝撃吸収部材40によって包囲している。これにより、可動フレーム24を介して伝達される振動体16からの衝撃を衝撃吸収部材40によって吸収できる。なお、衝撃吸収部材40の数は8に限定されるものではない。
また、図2に示すように、可動フレーム24の上部を下部に対して外側(背面側)に位置するように略クランク状にすることで、対向する可動フレーム24間の内幅がZ軸方向(鉛直方向)上側に向かって拡幅するようにしている。つまり、ステージ12側の内幅を小さく、防舷材17に対向する部分の内幅を大きくしている。これにより、ステージ12の大型化を押さえつつ衝撃吸収部材40を設置することを実現している。
上記構成の制振装置1は、以下のように動作する。
制振装置1が備える振動体16は、地震や風などの外乱によって構造物10が振動した際に、構造物10の振動に同調して振動する。このとき、振動体16を支持する復元力機構18が、その減衰効果によって振動体16の振動エネルギを消費する。結果として、構造物10の振動エネルギが、振動体16と復元力機構18とによって消費され、構造物10の振動が抑制される。外乱が設計範囲を超えない場合、防舷材17が側面に設けられた振動体16は、可動フレーム24に包囲された範囲内で水平方向に振動する。しかし、外乱が設計範囲を超えた場合、振動体16の水平方向の振動を復元力機構18によって吸収しきれずに、振動体16の側面の防舷材17が可動フレーム24に衝突するおそれがある。仮に、防舷材17が可動フレーム24に衝突したときの衝撃を防舷材17で吸収しきれなかった場合、可動フレーム24の背面に当接した衝撃吸収部材40が、その衝撃を吸収できる構成となっている。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
可動フレーム24の衝撃を吸収する衝撃吸収部材40によって、側面に防舷材17が設けられた振動体16が過大な振動によって可動フレーム24に衝突した場合でも、防舷材17で吸収しきれなかった衝撃を、可動フレーム24の衝撃を吸収する衝撃吸収部材40によって吸収できる。このため、衝突時のフレーム構造20の損傷を防止できる。
また、可動フレーム24は、積層ゴムなどの鉛直支持部材42によって支持されているので、可動フレーム24を下方から安定的に支持をして水平方向に変位させることができる。さらに、防舷材17で吸収しきれなかった振動体16による衝撃を、衝撃吸収部材40のみならず、鉛直支持部材42とされた積層ゴムによっても吸収することができる。なお、振動体16が可動フレーム24に衝突した後でも、振動体16や可動フレーム24は、復元力機構18や鉛直支持部材42によって元の位置に戻るので、衝突後(過大な水平方向の振動が発生した後)においても制振機能を保つことができる。
なお、既存の制振装置が備えるフレーム構造が有するフレーム部材の一部を、可動フレーム24として、さらに、可動フレーム24の衝撃を吸収する衝撃吸収部材40をステージ12に設置することで、既存の制振装置を本実施形態の制振装置1に改造可能である。
1 制振装置
10 構造物
12 ステージ
16 振動体
17 防舷材
18 復元力機構
20 フレーム構造
24 可動フレーム
40 衝撃吸収部材
42 鉛直支持部材

Claims (3)

  1. 側面に防舷材が設けられた振動体と、
    該振動体の側方において、前記防舷材に対向するように配置された可動フレームを有するフレーム構造と、
    前記振動体をステージに対して支持する復元力機構と、
    前記可動フレームを水平方向に復元力を有しつつ変位可能に前記ステージに対して支持する鉛直支持部材と、
    前記ステージに設置され、前記可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材と、
    を備えることを特徴とする制振装置。
  2. 前記鉛直支持部材は、積層ゴムとされている請求項に記載の制振装置。
  3. 側面に防舷材が設けられた振動体と、
    該振動体の周囲に配置された複数のフレーム部材を有するフレーム構造と、
    前記振動体をステージに対して支持する復元力機構と、
    を備えた制振装置の改造方法であって、
    複数の前記フレーム部材の一部を可動フレームとし、
    前記可動フレームを水平方向に復元力を有しつつ変位可能に前記ステージに対して支持する鉛直支持部材を設置して、
    前記可動フレームの衝撃を吸収する衝撃吸収部材を前記ステージに設置することを特徴とする制振装置の改造方法。
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