JP2010084491A - 充電機能を備えた立体駐車設備 - Google Patents

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Takehiko Ezaki
丈彦 江崎
Morinobu Nishiura
盛展 西浦
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Abstract

【課題】 充電のための接触動力を要することなく、簡単な構造で設置スペースを抑えるとともに、取り付けが簡単な充電機能を備えた立体駐車設備を提供すること。
【解決手段】 車両を搭載したパレット52を駐車棚上で格納移動させる複数の駐車部5を備え、前記駐車部5に格納する電気車両7のバッテリ71を充電するための充電電源を備え、前記パレット52の少なくとも1つは、このパレット52に搭載した電気車両7のバッテリ側接続部72と着脱可能な充電側接続部8を有し、前記駐車部5の充電可能な駐車部5と前記パレット52との間には、前記充電側接続部8と前記充電電源とを着脱自在に接触させる回路接続部を少なくとも1つ具備し、この回路接続部の駐車部側は、前記パレットの充電側接続部8と接触するように敷設された接触電線62とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パレットに搭載して格納した電気車両への充電機能を備えた立体駐車設備に関する。
従来、内燃機関を動力源とする車両(自動車)を駐車させるための機械式駐車装置として、エレベータ式駐車装置、平面往復式駐車装置、二多段駐車装置等の立体駐車設備が広く利用されている。
一方、近年、内燃機関に代えて電動機を動力源とした電気自動車の利用が増えている。この電気自動車は排気ガスを放出しないため環境保全上優れているが、従来の燃料の代わりに電気を蓄電器(バッテリー)に充電する必要がある。しかし、この充電には通常長時間を要するため、上記したような駐車装置に格納している時間を利用して充電しようとする立体駐車設備が発明されている。
例えば、本出願人は、充電する機能を備えた駐車装置として、エレベータ式立体駐車装置の各駐車棚奥部(反昇降路側)に、パレット側に設けられた雌型コネクタに駐車棚側の雄型コネクタをソレノイドによって係合離脱可能なようにした回路接続部を設け、駐車中にソレノイドで回路接続部を接続して充電するようにしたものを発明している(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術として、エレベータ式立体駐車装置において、立体駐車装置側に充電器を設け、パレット移動方向に対向して設けた接点によってパレットと駐車棚側とを接続するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特許第2789062号公報 特許第2908940号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合には、駐車棚奥部に接点器具取り付けのスペースが必要になるとともに、その接点器具を動作させる動力(ソレノイド)が必要となるため、係合離脱のための動力源と制御手段を設けなければならず、コストやスペース面で不経済となっている。
また、上記特許文献2の場合には、給電側と受電側を対向する接点で構成しているので接点相互の位置精度が必要であり、構成部品の製造誤差や搭載する車両の重量差によるパレットの撓みの違いに対応させるため、取り付け時の調整に労力と時間を要する。その上、独立した接点部材を駐車棚毎に設けなければならないので、コストやスペース面で不経済となる。
そこで、本発明は、充電のための接触動力を要することなく、簡単な構造で設置スペースを抑えるとともに、取り付けが簡単な充電機能を備えた立体駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両を搭載したパレットを駐車棚上で格納移動させる複数の駐車部を備えた立体駐車設備であって、前記駐車部に格納する電気車両のバッテリを充電するための充電電源を備え、前記パレットの少なくとも1つは、該パレットに搭載した電気車両のバッテリ側接続部と着脱可能な充電側接続部を有し、前記駐車部の充電可能な駐車部と前記パレットとの間には、前記充電側接続部と前記充電電源とを着脱自在に接触させる回路接続部を少なくとも1つ具備し、該回路接続部の駐車部側は、前記パレットの充電側接続部と接触するように敷設された接触電線であることを特徴とする。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「電気車両」は、道路交通法で定める自動車及び原動機付自転車をはじめ、軌道や架線を必要としない2輪乃至6輪の乗り物で、電動モータの動力(内燃機関や人力の併用を含む)で走行することのできるものをいう。これにより、パレットの充電側接続部と接触する回路接続部である接触電線は駐車部に容易に敷設することができ、この接触電線によて給電のための設置スペースが少なくなるとともに、接触電線が給電用の配線を兼ねるので、スペースの節約とコストの削減ができる。しかも、回路接続部の駐車部側が接触範囲の広い接触電線であるので、製造誤差やパレットの撓みなどに対する余裕を拡大し、微調整を不要にすることができる。
また、前記接触電線は、前記パレットの格納移動範囲外で前記複数の駐車部間に連続するように敷設され、前記パレットの充電側接続部は、少なくとも前記接触電線との接触時に、該接触電線との接触部の一部又は全部がパレットの格納移動範囲外に位置する集電装置を具備していてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「パレットの格納移動範囲」は、パレットの格納時におけるパレット外形の移動範囲をいう。このようにすれば、パレットの格納移動範囲外に敷設された接触電線と集電装置の接触時に、集電装置の接触部がパレットの格納移動範囲外に出て接触するので、パレットの移動動作に要する空間は従来製品と同等となり、動作空間に関する変更、改造の必要がないようにできる。これにより、既存設備に対して充電機能を追加具備させる際も、改造作業を簡略化することができる。
さらに、前記接触電線は、前記パレットの格納移動方向と平行に敷設され、前記パレットの充電側接続部は、前記接触電線との接触部を有する集電装置を具備していてもよい。このようにすれば、集電装置の接触部がパレットの格納移動方向に移動して接触電線と接触するので、パレットの格納時にリバウンドを生じても、集電装置の接触部と接触電線との接続状態を安定して保つことができる。
また、前記集電装置は、前記接触部を前記接触電線に付勢する付勢手段を具備していてもよい。このようにすれば、集電装置の接触部を接触電線に向けて付勢して接触させ、構成部品の製造誤差やパレットの撓みを生じても集電装置の接触部と接触電線とが接続した状態を安定して保つことができる。
さらに、前記集電装置は、前記パレットの格納移動動作によって前記接触部をパレットの格納移動範囲外に位置させる回動部を具備していてもよい。このようにすれば、パレットの格納移動動作によって集電装置の接触部がパレットの格納移動範囲外に回動して接触電線と接触するので、パレットの昇降時や旋回時等における外形寸法が従来製品と同等となり、パレットの移動動作に要する空間も従来製品と同等になって、動作空間に関する変更、改造を要することなく充電機能を具備させることができる。
また、前記回動部は、前記パレットの搬出移動に伴って前記接触部をパレットの格納移動範囲外からパレット外形内に収容する収容手段を具備していてもよい。このようにすれば、パレットの搬出動作によって集電装置の接触部がパレット外形内に収容されるので、パレットの搬出移動時にパレットから突出する部分が無いようにできる。
さらに、前記接触電線を保持する電線保持部を有し、該電線保持部は前記パレットの集電装置に向けて広がる案内部を具備し、前記集電装置の接触部は、前記案内部に案内される集電ヘッドと、前記接触電線に接触する集電子とを具備していてもよい。このようにすれば、構成部品の製造誤差や搭載する車両の重量差によるパレットの撓み等に違いが生じても、集電装置の集電ヘッドを案内部に案内させて集電子を接触電線と確実に接触させることができる。
また、前記パレットが所定の駐車部の格納位置に移動したことを検出する検出手段を備え、該検出手段の検出信号を受けて前記充電電源からの電力供給を開始する制御部を具備させてもよい。このようにすれば、駐車部の車両の有無を検出してから充電電力を供給するので、突入電圧上昇や放電防止を図ることができる。
その上、前記検出手段は、前記駐車部側に敷設された検出電線と、該検出電線と接触するように前記パレット側に設けられた検出用集電装置とを具備し、該検出手段の検出信号受信から前記充電電源による電力供給開始までを所定時間遅らせる機能を前記制御部に具備させてもよい。このようにすれば、充電電力供給のための回路接続部と同様の方法で駐車部における車両の有無を検出することができるので、検出手段を別途設けるよりも信頼性や経済性を向上させることができる。しかも、検出信号受信から所定時間遅らせて電力供給することにより、突入電圧上昇や放電防止を図ることができる。
本発明は、以上説明したような手段により、パレットの充電側接続部と接触する駐車部側を接触電線としたので、駐車部への敷設作業が容易で設置スペースが少なくなり、スペースの節約とコストの削減が可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用する立体駐車設備の第1実施の形態を示す概略正面図である。図2は、図1に示す立体駐車設備の駐車部におけるパレットの図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) は平面視の配置模式図である。図3は、図2に示すA部の集電装置と接触電線とを拡大した図面であり、(a) は平面図、(b) は側面図である。この実施の形態では、立体駐車設備の一例としてエレベータ式立体駐車設備を例に説明する。また、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示すように立体駐車設備の正面に向った状態の上下左右方向の概念と一致するものとする。
図1に示すように、この立体駐車設備1は、地上部に入出庫部22を有する駐車塔2内に駐車装置3が配設されている。この駐車装置3は、車両用昇降台41を有する昇降装置4を備えており、この昇降台41が昇降する昇降路21の左右両側に、各種車両を搭載する矩形状のパレット52を格納する駐車部5が上下方向に多層で配設されている。
上記昇降路21の最下段部が上記入出庫部22であり、この入出庫部22に入出庫口(図示省略)が設けられている。また、上記各駐車部5は、駐車塔2に一体的に固定された駐車棚51の左右方向に2本の棚レール(図示省略)が敷設され、上記車両を搭載するパレット52がこの棚レール上で左右方向に移動自在となっている。パレット52は、車両を載せた状態、又は空の状態で駐車棚51に格納される。
上記昇降装置4は、上記パレット52を載置できる大きさで形成された矩形状の上記昇降台41を上記昇降路21で昇降させるように、4隅に連結されたワイヤロープ42で吊り下げられ、駐車部5の最上段から入出庫部22に至る間を昇降するようになっている。ワイヤロープ42は、昇降路21の上端に設けられた駆動モータ44の駆動プーリ43,45に巻回され、一端側が上記昇降台41に、他端側がバランスウエイト(図示省略)に連結されている。このような昇降装置4によれば、駆動モータ44で駆動プーリ43,45を回転駆動することにより、ワイヤロープ42によって昇降台41が入出庫部22と所定の駐車棚51の接続位置との間で昇降させられる。
また、制御盤6は、これらの動作を電気的に制御するものであり、パレット呼び出しなどの指令入力及び装置の状況の表示等を行う運転操作盤(図示省略)、昇降台41の位置や搭載車両の大きさなどを検出する各種センサ(図示省略)、駆動モータ44を始めとする各種駆動装置(44以外は図示省略)等と、配線(図示省略)を介して電気的に接続されている。さらに、上記制御盤6内には、充電電源61が備えられている。
一方、上記各駐車部5に格納されるパレット52は充電側接続部8を備えており、この充電側接続部8が後述するように充電電源61に接続されて、搭載された電気車両に充電可能となっている。これにより、この立体駐車設備1は、ガソリンエンジン等を駆動源とする車両の他、図2に示すようなバッテリ71を駆動源とする電気車両である電気自動車7などが格納され、この電気自動車7のバッテリ71を充電することが可能となっている。この実施の形態では、全ての駐車棚51に格納されるパレット52に、電気自動車7のバッテリ側接続部72に着脱自在な充電側接続部8が設けられている。
図2(a),(b) に示すように、上記充電側接続部8は、ケーブル82の先端に、電気自動車7に搭載されたバッテリ71にケーブル73を介して接続されたバッテリ側接続部72と着脱自在に接続されるコネクタ83を備えている。このコネクタ83は、パレット52に立設されたスタンド81に設けられた上記ケーブル82の先端に設けられている。このコネクタ83は、スタンド81に係合離脱自在に配設されている。
この実施の形態では、電気自動車7の前方(図2(a) の左方で、図2(b) の右方)にも充電側接続部8が設けられている。この充電側接続部8は、立体駐車設備1に設けられた方向転換装置(図示省略)によりパレット52が180°旋回させられた状態でも同様に充電を行うことができ、しかも、バッテリ側接続部72を車体前方に備える電気自動車7でも充電に支障が無いよう、対角位置に設けられている。図2(b) の左側に示すコネクタ83はスタンド81から離脱させて電気自動車7のバッテリ側接続部72に接続した使用状態を示し、右側に示すコネクタ83はスタンド81に係合させた不使用状態を示している。
また、これらの充電側接続部8には、片側あたり2個の後述する集電装置84が設けられている(図2(b) では、右側を図示省略)。この片側2個の集電装置84に対応して後述する接触電線62が駐車装置3の鉛直方向に2条で並行して敷設されている。図2(c) の配置模式図に示すように、これら集電装置84と接触電線62との配置は、昇降路21を挟んで設けられた格納部5の対角位置に接触電線62が各2条で敷設され、パレット52の対角位置に設けられた片側2個の集電装置84が、昇降台41から格納される駐車部5の位置に応じてそれぞれの接触電線62と接触するようになっている。なお、このように集電装置84を対角位置にも設けるか否かや、集電装置84と接触電線62の組み合わせの数等は、必要に応じて変更すればよい。また、この実施の形態ではスタンド形態の充電側接続部8を採用しているが、この充電側接続部8は、充電プラグあるいはコンセントを任意の方法でパレット52に設けたものでもよく、この実施の形態に限定されるものではない。
図1,図2(a),(b) に基いて、上記充電側接続部8のコネクタ83から上記充電電源61までの接続経路を説明する。上記充電接続部のケーブル82は、スタンド81に沿って(内部、外部のいずれでもよい)パレット52の下部に導かれ、後述する集電装置84に接続されている。一方、充電側接続部8を備えるパレット52を格納する駐車部5の左右側方には、接触電線62が敷設されている。この接触電線62は、鉛直方向に設けられた複数の駐車部5(駐車棚51)に連なるように鉛直方向に連続して敷設されており、下端が上記充電電源61に接続されている。このように鉛直方向に接触電線62を敷設することにより、この接触電線62と直交する方向(図1の左右方向)に格納されるパレット52が駐車棚51に格納されたとき、後述するように、この接触電線62と上記集電装置84とが接触して給電されるようになっている。
図3(a),(b) に示すように、上記集電装置84は、上記接触電線62との接触前の状態(パレット格納前の状態)では、パレット52に固定された支持部材84eに設けられたブラケット84kに取り付けられている集電アーム84bがパレット52の外形から突出した状態となっている。この集電アーム84bは、ブラケット84kに設けられた支持軸84mに揺動ピン84nで取り付けられ、この揺動ピン84nを中心に揺動するようになっている。この集電アーム84bは、支持軸84mの近傍をガイド軸84pが貫通しており、このガイド軸84pによって揺動時にガイドされている。また、ブラケット84kと集電アーム84bの先端部分との間には引張りスプリング84aが設けられており、このスプリング84aによって集電アーム84bの先端側が接触電線62と接触する方向に付勢されている。この集電アーム84bは、上記ガイド軸84pの端部に設けられたストッパ84jに当接する位置まで揺動して止まる。集電アーム84bの先端には、内部に接触電線62と接触して通電する集電子84cを保持する集電ヘッド84dが取り付けられている。この集電子84cには、上記ケーブル82が接続されている。
一方、上記接触電線62は、内部の導体62aと、この導体62aが周囲の人体や物体と意図しない接触を起さないように覆って保護するシース(鞘)62bとを有している。このシース62bと導体62aとを有する接触電線62が、上記したように複数の駐車棚51に連なるように鉛直方向に敷設されている。この接触電線62は、所定の位置(集電ヘッド84dの位置)に、シース62bを駐車部5の壁あるいは構造物に固定するハンガー62cと、接触電線62に接近する集電ヘッド84dの集電子84cを導体62aに案内して接触させるガイド62dとを有する電線保持部62eによって保持されている。上記シース62bは、上記集電ヘッド84dの方向の接触電線長手方向に開口を有している。また、ハンガー62cは、駐車部5の湿度による結露や、格納車両に付着して持ち込まれた水分などによる漏電を防止するため、固定対象(壁や構造物)との間に碍子などの絶縁体を介して取り付けられている。そして、上記接触電線62の導体62a下端が、上記図1に示すように配線63によって充電電源61に接続されている。
図4は、図3に示す集電装置と接触電線との接触時の拡大平面図である。上記パレット52が駐車棚51(図1)に送り込まれると(図の矢印v方向)、上記図3に示す集電装置84と接触電線62との接触前の状態から、接触電線62に向かって集電ヘッド84dが接近して行く。この時、接触直前に導体62aに対する集電子84cの位置がずれていれば、ガイド62dに集電ヘッド84dが当接して位置補正されるように案内され、集電子84cが導体62aと接触する。図4は、この接触状態である。
このように接触させられる集電子84cと導体62aとは、パレット52の停止位置のばらつきや格納車両重量によるパレット52の撓み及び製造誤差などによるパレット格納方向のずれは、スプリング84aによって付勢された集電アーム84bの揺動にて吸収し、上下方向のずれについては、集電子84cの導体62aへの接触位置が上下方向に充分に広いことで吸収し、常に集電子84cと導体62aとの適切な接触状態が保たれるようになっている。
そして、この集電子84cと導体62aとの接触により、充電電源61→配線63→導体62a→集電子84c→ケーブル82の経路で、充電側接続部8から電気自動車7に充電電力が供給される(図2)。つまり、パレット52の格納動作によって、駐車棚51側に敷設された接触電線62(導体62a)とパレット側の集電装置84(集電子84c)とが接触して充電電力の供給を行うことができる。
つまり、上記立体駐車設備1においては、電気自動車7への充電側接続部8を備えるパレット52と、このパレット52を格納する駐車棚51との間に充電電力の回路接続部(集電装置84と接触電線62)を設け、駐車棚51側の回路接続部を駐車棚51の奥に敷設された接触電線62(所謂、トロリー線)とするとともに、この接触電線62を駐車棚51の連なる鉛直方向に敷設し、この接触電線62と接触する非動力可動式の集電装置84を各パレット52の側部の下部に設けることにより、パレット52の格納動作によってパレット52の集電装置84が駐車棚51側の接触電線62と確実に接触して充電電力の供給が行えるようにしている。
なお、充電電源61に対する電圧などの要求が異なる電気自動車7を格納する必要がある場合は、接触電線62、集電装置84、充電電源61を複数系統設け、駐車部5ごとに、そのいずれかを割り当ててもよい。また、上記充電電源61は、充電する電気自動車7自身に充電を制御する機能が備えられていれば、所定の仕様(電圧や電源容量など)の電源で、必要に応じて漏電ブレーカや夜間電力の切替え装置を備えた、単なる電源装置でもよい。さらに、充電する電気自動車7にそのような機能が備えられていなければ、例えば、モニタ回路を備えた充電装置や、電圧に応じて切り替え可能な充電装置でもよい。また、その数量も限定されるものではない。
次に、上記立体駐車設備1において、電気自動車7を格納する動作に連動した充電動作を上記図1,図2(a),(b) に基いて説明する。
まず、電気自動車7などの各種車両を格納する場合は、昇降台41を最下段の入出庫部22に降下させ、パレット52上に車両を搭載する。この車両搭載時に、電気自動車7を搭載してバッテリ71を充電する場合は、この段階で充電側接続部8のコネクタ83を電気自動車7のバッテリ側接続部72に接続する。このとき、充電電源に対する切り替え操作が必要であれば適宜行う。このようにして車両が搭載されたパレット52は、空駐車部5の側方に昇降台41で移動させられ、パレット52ごと駐車棚51に移動させられて車両が格納される。
また、上記車両を出庫する場合は、上記動作を逆に行い、上記昇降台41を出庫する車両の駐車棚51の側方に移動させた後、上記パレット52ごと車両を駐車棚51から昇降台41に移動させ、この昇降台41を入出庫部22に降下させる。この時、上記電気自動車7を出庫させる場合、必要に応じて切り替え操作を行った後、充電側接続部8のコネクタ83と電気自動車7のバッテリ側接続部72の接続を解除する。そして、入出庫部22から車両を出庫させる。
以上のような第1実施の形態の立体駐車設備1によれば、回路接続部のうち、駐車部5側を接触電線62としたので、駐車部5ごとに接点を設ける方法に比べて敷設作業を容易に行うことができる。しかも、駐車棚に個別に接点を取り付けるには大きなスペースを必要とするが、上記したように駐車棚51の奥部に接触電線62を敷設するだけとなるので、設置作業が容易で必要スペースも非常に少なくなる。その上、接触電線62自体が配線を兼ねるので、スペースの節約とコストの大幅な削減ができる。また、既設駐車設備においても、電気自動車7を格納可能にして充電可能とするような追加設置が容易に行える。
特に、充電機能を備えたパレット52を複数枚設ける場合、このパレット52の格納場所が上下に隣接した位置となるようにすれば、接触電線62を延設させるだけで、その接触電線62自身が電力供給用配線も兼ねるので、極めて簡単な改造で充電可能な駐車部5を増やすことができる。
さらに、適正な接触位置が制限される接点に比べ、その長さの範囲で任意の箇所で通電できる接触電線62の導体62aと集電子84cとの組合わせによれば接触可能範囲を広くできるので、部品精度や停止位置のばらつき、構成品の撓み等に対する許容範囲が広く、据付調整が容易であり、例えば上下方向に接触電線を敷設すれば、上下方向の取付調整は殆ど不要とすることができる。
図5は、本発明の第2実施の形態に係る立体駐車設備における集電装置と接触電線との図面であり、(a) は接触前の平面図、(b) は接触後の平面図である。これらの図は、上記第1実施の形態における図3(a) と図4に相当する図面である。以下の説明では、上記第1実施の形態における構成と同様の構成には数字を1つ付加して同一の英字を付し、その詳細な説明は省略する。
図5(a) に示すように、この実施の形態における集電装置85は、支持部材85eが、ピン85fによってパレット53に支持されており、このピン85fを中心に一定の範囲内で回転自在となっている。この支持部材85eに設けられたブラケット85kの支持軸85mに揺動ピン85nで支持された集電アーム85bと、この集電アーム85bに設けられた集電子85c(接触部)、集電ヘッド85dと、この集電アーム85bを接触電線62側に付勢するスプリング85aは上述した集電装置84と同等である。
一方、上記支持部材85eの反ブラケット側にはレバー85gが一体的に突設されている。このレバー85gには、格納されるパレット53と当接しない位置の駐車棚51(図1)側に設けられた係合ピン51aが係合する係合溝部85iが水平方向に形成されている。
さらに、支持部材85eに設けられたブラケット85kには、パレット53に設けられたピン53aに一端を支持されたスプリング85hの他端が支持されている。このスプリング85hの付勢力により、支持部材85eは、ピン85fを中心に回動して集電ヘッド85dの先端側の接触部をパレット外形内へ引き込む(収容する)方向(図中反時計回り)に付勢されている。このスプリング85hで支持部材85eを回動させることにより、集電装置85全体がパレット外形の内側に収まっている。この状態が、パレット53が駐車棚51の格納位置に停止している状態以外における集電装置85の状態である。
そして、パレット53が車両用昇降台41から駐車棚51に送り込まれると(図の矢印v方向)、駐車棚51側に設けられた上記係合ピン51aが、パレット53から見て相対的に接近し、支持部材85eと一体的に設けられたレバー85gに当接する(図5(a) に二点鎖線で示す係合ピン51aの状態)。
その後、図5(b) に示すように、更にパレット53の格納移動動作が続けられると、係合ピン51aによってレバー85gを介して支持部材85eとともに集電アーム85bがスプリング85hの付勢力に抗して回動させられ(図中時計回り)、集電装置85の集電ヘッド85dがパレット53の外形から押し出される。図5(b) は、パレット53が駐車棚51の格納位置に格納されて停止した状態であり、この状態では、集電装置85の集電ヘッド85dが、上述した第1実施の形態の集電装置84と同様にパレツト53の外形から突出し、集電子85cが接触電線62の導体62aと接触している。
この図5(b) に実線で示す集電アーム85bは、接触電線62に接触する前の状態であり、スプリング85aの付勢力によって、集電アーム85bがストッパ85jに当接するまで集電ヘッド85dを突出させている。一方、2点鎖線で示した集電アーム85bは、集電子85cが接触電線62に当接してスプリング85aの付勢力に抗して押し戻された状態を示しており、パレット53を駐車棚51に格納完了し、集電装置85によって充電が開始される状態を示している。このように、集電ヘッド85dは、上記ガイド62dによって案内される範囲で揺動可能であり、接触電線62に当接してスプリング85aの付勢力に抗して押し戻された状態で確実に接触して充電される。
以上のような第2実施の形態の立体駐車設備によれば、集電装置85をパレット53の格納位置へ移動させる動作に伴い突出させ、それ以外の位置ではパレット外形内に収容することができるので、パレット53が駐車棚51の格納位置に停止している状態以外では集電装置85をパレット外形内に収容することができる。従って、パレット53が車両用昇降台41上に載って昇降するときや、図示しない方向転換装置で回転させられるときには、集電装置85を備えていないパレット53と同一の外形寸法となって、パレット53の移動動作に要する空間が従来製品と同等となり、これらの動作のための余分な空間を追加することなく、集電装置85を備えさせることができる。しかも、動作空間に関する変更、改造が必要でなくなり、既存設備に本案を追加設置する際も、改造作業を削減することができる。
図6は、本発明の第3実施の形態に係る立体駐車設備の駐車部におけるパレットの図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) は平面図である。図7は、図6に示すB部の集電装置と接触電線とを拡大した図面であり、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は側面図、図8(a),(b) は、図7に示す集電装置と接触電線との接触方向の例を示す図面である。以下の説明では、上記第1実施の形態における構成と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6(a),(b) に示すように、この実施の形態における接触電線62は、パレット52の車輪52bが横行する棚レール51bの内側側面に設けられており、この実施の形態では、前後位置(図6(b),(c) の左右位置)に配設された各棚レール51bに各1個の接触電線62が設けられている。この接触電線62は、棚レール51bの略中央部に設けられており、パレット52の格納移動方向と平行に所定長さで形成されている。
一方、パレット52の下面の前後位置(図6(b),(c) の左右位置)には、上記接触電線62に対応して集電装置84が各1個設けられている。この集電装置84は、パレット52の下面のパレット格納移動方向略中央部に先端が位置するように設けられており、パレット52を格納移動させる車輪52bの内側に設けられている。この集電装置84は、後述する集電子84cがパレット52の格納移動動作によって上記接触電線62と接触する所定位置に配設されている。
この実施の形態では、接触電線62を前後の棚レール51bに分けて設けているが、片側の棚レール51bの上下に2条で並設してもよい。この場合、集電装置84も対応箇所に並設される。また、接触電線62は、棚レール51bの内側側面に限らず、集電装置84を車輪52bの間からパレット52の前後方向(図6(b) の左右方向)に突き出し、接触電線62を棚レール51bの上方外側に配置するようにしてもよい。この場合、上述した第2実施の形態のように、集電装置84が接触電線62と非接触の状態ではパレット外形内に収まる収容式とするのが好ましい。
図7(a) 〜(c) に示すように、上記集電装置84は、上述した第1実施の形態の集電装置84と同一構成のものが異なった方向に向けて設けられている。この実施の形態では、集電装置84の集電アーム84b先端に設けられた集電ヘッド84dの集電子84cが、棚レール51bに設けられた上記接触電線62に向けて水平方向に揺動するようになっている。すなわち、パレット52の下面から下向きに突設された支持部材84eのブラケット84kに支持軸84mが水平配置され、この支持軸84mに取り付けられた鉛直方向の揺動ピン84nによって集電アーム84bが水平方向に揺動可能なようになっている。そして、この集電アーム84bの先端部分とブラケット84kとの間に引張りスプリング84aが設けられ、このスプリング84aによって集電アーム84bの先端側が接触電線62と接触する方向に付勢されている。
一方、上記接触電線62は、内部の導体62aと、この導体62aの周囲を覆うシース(鞘)62bとを有し、棚レール51bに沿って格納されるパレット52の格納位置における上記集電子84cの長さを含むようにパレット格納移動方向に所定長さで形成されている。この接触電線62は、ほぼ中央部が格納時における上記パレット52の集電子84cの位置となるように配設されている。
この接触電線62は、シース62bがハンガー62cによって棚レール51bに固定されている。この実施の形態の接触電線62は、接触電線62に接近する集電ヘッド84dの集電子84cを導体62aに案内して接触させるガイド62dが、パレット52の格納移動方向上流側(昇降路21側(図1))に設けられている。この接触電線62は、配置方向と、接触電線62に対する集電装置84の相対的移動方向は上述した第1実施の形態と異なっているが、各構成は同様の構成となっている。
図8(a),(b) に示すように、上記集電装置84は、図1に示す昇降路21から格納される左位置又は右位置の駐車棚51により、支持部材84e側又は集電ヘッド84d側が先になって駐車棚51に格納されるが、スプリング84aの付勢力によっていずれの方向でも集電ヘッド84dの集電子84cと接触電線62の導体62aとを安定して接触させることができる。
以上のように集電装置84と接触電線62とを備えた立体駐車設備によれば、パレット52の駐車棚格納時に、リバウンドで接触部が断続することなく集電装置84と接触電線62とを安定して接触させることができるので、格納した電気自動車7に対して迅速な充電開始が可能となる。
また、この実施の形態の立体駐車設備によれば、旋回装置内蔵の構成であったとしても、常にパレット52の外形内に集電装置84を配置することができるので、使用しない集電子84cが昇降路21側に露出しないようにできる。
さらに、パレット52の車輪52bに近い取付精度の安定した位置で集電装置84と接触電線62とを接触させるので、部品精度や停止位置のばらつき、構成部品の撓み等による取付調整時間を簡略化することができる。
図9は、本発明の第4実施の形態に係る立体駐車設備の駐車部におけるパレットの図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図である。この図6(a),(b) は、上記第1実施の形態における図2(a),(b) に相当する図面である。以下の説明では、上記第1実施の形態における構成と同一の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図示するように、この実施の形態では、駐車部5の前方と後方に対峙して、一対の光電センサ9(投光側光電センサ91、受光側光電センサ92)が壁あるいは構造物(駐車棚51側)に固定されており、この光電センサ9間を光軸93が通るようにしている。従って、パレット52が車両用昇降台41上に搬出されている状態、及びパレット52に車両が搭載されていない状態(空車状態)では、光軸93は投光側光電センサ91と受光側光電センサ92との間を通るが、車両がパレット52に搭載されて駐車部5の格納位置に収まった状態(実車状態)では、光軸93が車両で遮られることで、光電センサ91,92の信号(遮光時に信号を発するもの、及び遮光時に信号が途切れるものを含む)から車両が駐車部5に格納されていることを判定(実車判定)することができる。
以上のような第4実施の形態の立体駐車設備によれば、上記実車判定により、駐車部5における車両の有無を検出して、実車時のみ充電電力を供給するようにできるので、漏電を防止したり、電力消費(変圧器内の電流など)を抑えて経済性を向上させることができる。
また、上記実車判定を得た後、タイマー等により所定の時間待機した後に充電電源を通電させれば、集電装置84(85,86)と接触電線62とが接続するときの、突入電圧上昇や放電を回避することもできる。
一方、上述した第1,第2実施の形態においては2個の集電装置84,85,86と2本の接触電線62とを1組として組み合わせた例を説明したが、これら集電装置84,85,86と接触電線62との組み合わせを1組乃至複数組追加し、その1組を検出用集電装置(図示省略)と検出電線(図示省略)としてもよい。この場合、検出電線にのみ常時通電し、他の充電電力供給用の接触電線62には通電せず、検出用集電装置と検出電線との接触による実車判定によって接触電線62への通電を開始するようにしてもよい。なお、この構成の場合には、パレットの有無を検出用集電装置と検出電線との通電で判定し、実車の有無は入庫情報等の制御盤6に入力された情報が利用される。例えば、上記コネクタ83をバッテリ側接続部72に接続したことを検知するリミットスイッチ(図示省略)を設け、そのリミットスイッチから制御盤6に入力された情報で実車の有無を検知するようにすればよい。
このように、検出用集電装置と検出電線との接触による通電によって上記光電センサ9による実車判定に代えると、充電電力供給のための回路接続部と同種の方法で駐車部5における電気自動車7の有無を検出することができるので、検出手段を別途設ける場合に比べて信頼性や経済性を向上させることができる。
しかも、このようにすれば、接触電線62への通電は常時遮断して検出電線への通電のみを行い、検出用集電装置と検出電線との接触による駐車部5への車両格納を検出してから充電電力を供給することができるので、突入電圧上昇や放電防止を図ることができる。
なお、上述した実施の形態では、エレベータ方式の立体駐車設備1を例に説明したが、本発明はパレットを駐車部に送り込んで格納する方式の立体駐車設備に適用することができ、立体駐車設備の型式は上記実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、全ての駐車部5に充電側接続部8を備えるパレット52を配置したが、一部の駐車部5にのみ充電側接続部8を備えたパレット52を配置するようにしてもよく、上記実施の形態に限定されるものではない。
さらに、上述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係る充電機能を備えた立体駐車設備は、電気自動車を格納する立体駐車設備に利用できる。
本発明を適用する立体駐車設備の第1実施の形態を示す概略正面図である。 図1に示す立体駐車設備の駐車部におけるパレットの図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) は平面視の配置模式図である。 図2に示すA部の集電装置と接触電線とを拡大した図面であり、(a) は平面図、(b) は側面図である。 図3に示す集電装置と接触電線との接触時の平面図である。 本発明の第2実施の形態に係る立体駐車設備における集電装置と接触電線との図面であり、(a) は接触前の平面図、(b) は接触後の平面図である。 本発明の第3実施の形態に係る立体駐車設備の駐車部におけるパレットの図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) は平面図である。 図6に示すB部の集電装置と接触電線とを拡大した図面であり、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は側面図である。 (a),(b) は、図7に示す集電装置と接触電線との接触方向の例を示す図面である。 本発明の第4実施の形態に係る立体駐車設備の駐車部におけるパレットの図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図である。
符号の説明
1 立体駐車設備
3 駐車装置
4 昇降装置
5 駐車部
6 制御盤
7 電気自動車
8 充電側接続部
9 光電センサ(検出手段)
21 昇降路
41 昇降台
51 駐車棚
52 パレット
53 パレット
61 充電電源
62 接触電線
62a 導体
62d ガイド
62e 電線保持部
63 配線
71 バッテリ
72 バッテリ側接続部
81 スタンド
82 ケーブル
83 コネクタ
84 集電装置
84a スプリング
84b 集電アーム
84c 集電子(接触部)
84d 集電ヘッド
85 集電装置
85a スプリング
85b 集電アーム
85c 集電子(接触部)
85d 集電ヘッド
85e 支持部材(回動部)
85f ピン
85g レバー
85h スプリング
85i 係合溝部
91 投光側光電センサ
92 受光側光電センサ
93 光軸

Claims (9)

  1. 車両を搭載したパレットを駐車棚上で格納移動させる複数の駐車部を備えた立体駐車設備であって、
    前記駐車部に格納する電気車両のバッテリを充電するための充電電源を備え、
    前記パレットの少なくとも1つは、該パレットに搭載した電気車両のバッテリ側接続部と着脱可能な充電側接続部を有し、
    前記駐車部の充電可能な駐車部と前記パレットとの間には、前記充電側接続部と前記充電電源とを着脱自在に接触させる回路接続部を少なくとも1つ具備し、
    該回路接続部の駐車部側は、前記パレットの充電側接続部と接触するように敷設された接触電線であることを特徴とする充電機能を備えた立体駐車設備。
  2. 前記接触電線は、前記パレットの格納移動範囲外で前記複数の駐車部間に連続するように敷設され、
    前記パレットの充電側接続部は、少なくとも前記接触電線との接触時に、該接触電線との接触部の一部又は全部がパレットの格納移動範囲外に位置する集電装置を具備している請求項1に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  3. 前記接触電線は、前記パレットの格納移動方向と平行に敷設され、
    前記パレットの充電側接続部は、前記接触電線との接触部を有する集電装置を具備している請求項1に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  4. 前記集電装置は、前記接触部を前記接触電線に付勢する付勢手段を具備している請求項2又は請求項3に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  5. 前記集電装置は、前記パレットの格納移動動作によって前記接触部をパレットの格納移動範囲外に位置させる回動部を具備している請求項2〜4のいずれか1項に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  6. 前記回動部は、前記パレットの搬出移動に伴って前記接触部をパレットの外形内に収容する収容手段を具備している請求項5に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  7. 前記接触電線を保持する電線保持部を有し、該電線保持部は前記パレットの集電装置に向けて広がる案内部を具備し、
    前記集電装置の接触部は、前記案内部に案内される集電ヘッドと、前記接触電線に接触する集電子とを具備している請求項2〜6のいずれか1項に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  8. 前記パレットが所定の駐車部の格納位置に移動したことを検出する検出手段を備え、該検出手段の検出信号を受けて前記充電電源からの電力供給を開始する制御部を具備させた請求項1〜7のいずれか1項に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
  9. 前記検出手段は、前記駐車部側に敷設された検出電線と、該検出電線と接触するように前記パレット側に設けられた検出用集電装置とを具備し、
    該検出手段の検出信号受信から前記充電電源による電力供給開始までを所定時間遅らせる機能を前記制御部に具備させた請求項8に記載の充電機能を備えた立体駐車設備。
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