JP2010084427A - 吸引装置および吸引車 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引作業時のエンジン燃料費および騒音を抑制しつつ、作業者の操作負担を軽減する。
【解決手段】レシーバタンク5と、ブロワ40と、ブロワ40に連結されてブロワ40を回転駆動するエンジンEと、負荷開放弁V4と、負荷開放弁V4の開閉状態を検出するリミットスイッチSW3,4と、レシーバタンク5内の圧力を検出する圧力センサ63と、負荷開放弁V4の開閉状態とレシーバタンク5内の圧力とに基づいてエンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段71,72,74,75と、を備える。このエンジン回転数制御手段は、リミットスイッチSW4が負荷開放弁V4の開状態を検出すると、エンジン回転数をアイドル回転数となるように制御し、負荷開放弁V4の閉状態を検出すると、レシーバタンク5内の真空度の高さに応じてエンジン回転数を上昇させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、汚泥等の吸引対象物をブロワの吸引力を利用してレシーバタンク内に吸引する吸引装置およびこの吸引装置を搭載した吸引車に関する。
従来より、ブロワの吸引力を利用して汚泥等をレシーバタンク内に吸引する吸引装置および吸引車が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この吸引装置および吸引車(以下「吸引車等」ともいう。)では、ブロワによってレシーバタンク内の空気を負圧に減圧し、レシーバタンクに接続したホース等により汚泥等の吸引対象物を吸引する。このときの吸引力は、レシーバタンク内の真空度が高いほど大きくなる。
ブロワはPTO(動力取出装置)等を介してエンジンの回転動力が伝達されることで駆動される。当然のことながら、エンジンの回転数(ブロワの回転数)が高くなるほど、レシーバタンク内の真空度を上げることができるが、騒音も大きくなる。
回収対象物をレシーバタンク内に吸引回収する際には、まず、エンジン回転数をアイドル回転数(例えば、600rpm)として、PTOを介してブロワを回転駆動させる。そして、回転数調整つまみを廻す等の所定操作を行うことにより、電子ガバナーを介してエンジン回転数を所定の回転数(例えば、1170rpm)まで上昇させる。
その後、吸引作業に強力な吸引力が要求される場合にあっては、レシーバタンク内の真空度を圧力計等で確認しながら、最大真空度へ到達可能な回転数(例えば、1550rpm)までエンジン回転数を徐々に(段階的にあるいは無段階的に)上げて行く。ここで、エンジン回転数を徐々に上げて行くのは、レシーバタンクの真空度が低い場合はブロワ回転数が比較的低速でも十分にレシーバタンクへの送風量を確保できるからである。真空度が低いときにエンジン回転数を一機に高回転まで上げても専らエンジン燃料費の悪化を招くだけである。また、作業開始当初の騒音レベルを抑制するためでもある。
一方、吸引作業に強力な吸引力が要求されない場合にあっては、騒音を抑えるために、エンジン回転数の調整は上記所定の回転数(例えば1170rpm)のより少しだけ高い回転数(例えば、1300rpm)に留められる。
特開2007−92733号公報
ところが、レシーバタンク内の真空度に応じたエンジン回転数(ブロワ回転数)の調整は、作業者等が圧力計でレシーバタンク内の真空度を確認しながら、回転数調整つまみを操作しなければならない。このため、特にブロワを最大真空度までに減圧するには、その操作作業に長時間拘束され、作業能率の面で問題があった。一方、エンジン回転数を作業開始当初に一機に高回転まで上げると既述したようにエンジン燃料費および騒音の面で問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたものであり、吸引作業時のエンジン燃料費および騒音を抑制しつつ、作業者の操作負担の軽減を図る吸引装置および吸引車を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明の吸引装置は、以下のように構成されている。すなわち、本発明の吸引装置は、回収対象物を回収するレシーバタンクと、前記レシーバタンク内の空気を減圧するためのブロワと、前記ブロワに連結されて前記ブロワを回転駆動するエンジンと、前記ブロワの吸入口を大気に開放することが可能なように設けられた負荷開放弁と、前記負荷開放弁の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、前記開閉状態検出手段が検出する前記負荷開放弁の開閉状態に基づいてエンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、を備えるものを前提としている。そして、前記エンジン回転数制御手段は、前記開閉状態検出手段が開状態を検出すると、エンジン回転数をアイドル回転数となるように制御し、前記開閉状態検出手段が閉状態を検出すると、エンジン回転数を前記アイドル回転数より高い回転数となるように制御する、ことを特徴としている。
かかる構成を備える吸引装置によれば、作業者等は、負荷開放弁を開くだけで、エンジン回転数をアイドル回転数にすることができ、負荷開放弁を閉じるだけで、ブロワを所定の回転数で回転駆動させて吸引作業を行うことができる。負荷開放弁は、レシーバタンク内を負圧にする際に必ず操作されるものであるので、この吸引装置によれば、エンジン回転数調整つまみ等の操作が省かれ、作業性が向上する。
また、本発明の吸引装置は、以下のように構成されていてもよい。すなわち、本発明の吸引装置は、既述した構成において、固定負荷モード又は可変負荷モードに負荷モードを切替可能な負荷モード切替手段を備えており、前記エンジン回転数制御手段は、前記負荷モードが固定負荷モードであれば、前記開閉状態検出手段が閉状態を検出すると、エンジン回転数を前記アイドル回転数より高い回転数となるように制御し、前記負荷モードが可変負荷モードであれば、前記圧力検出手段が検出するレシーバタンク内の真空度の高さに応じてエンジン回転数を上昇させる、ことを特徴としている。
かかる構成を備える吸引装置によれば、作業者等は、負荷開放弁を閉じて負荷モードを固定負荷モードに切替えるだけで、エンジン回転数をアイドル回転数より高い一定回転数とすることができ、負荷開放弁を閉じて負荷モードを可変負荷モードに切替えるだけで、レシーバタンク内の真空度の上昇度合いに応じてブロワの回転数を上昇させることができる。これにより、従来手動により行われていたエンジン回転数の調整操作が自動化され、作業者の操作負担が軽減されるとともに、吸引作業時のエンジン燃料費および騒音の抑制が図られる。
本発明の吸引車は、上記何れかの構成を備える吸引装置を搭載したものであり、既述した作用効果を奏するものである。
本発明の吸引装置および吸引車によれば、エンジン回転数調整つまみ等の操作が省かれ作業性が向上する。
また、本発明の吸引装置および吸引車によれば、従来手動により行われていたエンジン回転数の調整操作が自動化され、作業者の操作負担が軽減されるとともに、吸引作業時のエンジン燃料費および騒音の抑制が図られる。
[吸引車の外観説明]
以下、本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る吸引装置1を搭載した吸引車2を示す左側面図、図2は上記吸引車2を示す平面図、図3は上記吸引車2を示す背面図である。
吸引車2においては、車両のシャーシフレーム3上にサブフレーム4が設置されている。サブフレーム4上には、後部に、回収対象物を回収するレシーバタンク5が搭載されている。回収対象物は、例えば汚泥、土砂、廃液等である。
このレシーバタンク5は、後端開口を有する本体6と、前記後端開口を開閉するテールゲート7とを備えている。テールゲート7は、本体6の上部後端部にヒンジピン8を介して回動自在に軸支されている。さらに、本体6およびテールゲート7の間には開閉シリンダ9が配設されている。この開閉シリンダ9を伸縮作動させることによってテールゲート7は本体6の後端開口を開閉する。
レシーバタンク5の本体6の上部には、タンク加減圧配管41が接続されている。テールゲート7の下側には、回収対象物の吸引口となる開閉弁付吸引口11と、回収対象物の排出口となる開閉弁付排出口12とが設けられている。
レシーバタンク5は、サブフレーム4(車体)に対して傾動ピン14を介して傾倒自在に軸支されており、サブフレーム4およびレシーバタンク5の間には傾倒シリンダ15が配設されている。傾倒シリンダ15を伸縮作動させることにより、レシーバタンク5が傾動ピン14回りに起立回動または倒伏回動する。なお、タンク加減圧配管41は、上記レシーバタンク5の回動動作に対応するため、その一部がフレキシブルホース等の可撓材料で構成されている。
吸引車2がそのレシーバタンク5内に回収対象物を吸引回収する場合、レシーバタンク5内の空気を減圧し、開閉弁付吸引口11に接続した図示しない吸引ホースを通じて外部からレシーバタンク5内に回収対象物を吸引する。
一方、吸引車2がレシーバタンク5内の回収対象物を所定の場所(例えば汚泥処理場など)へ排出する場合、レシーバタンク5内の空気を加圧し、開閉弁付排出口12に接続した図示しない排出ホースを通じてレシーバタンク5内の回収対象物を外部へ排出する。また、テールゲート7を開き、レシーバタンク5を起立回動させることによりレシーバタンク5内の回収対象物を排出することもできる。
運転室16とレシーバタンク5との間には、レシーバタンク5内の空気を加減圧するためのブロワ40、バルブ、その他の配管類、機器類が搭載されている。ブロワ40は、吸引車2の図示しない動力取出し装置(PTO)、プロペラシャフト17、図示しないVベルト等を介してエンジンに連結され、エンジンの回転動力によって回転駆動される。
また、図1に示すように、吸引車2にはメータ類、スイッチ類、操作レバー等を集中配置した操作パネル19が搭載されている。この操作パネル19には、温度警告ブザーBZ、温度警告灯21、タコメータ灯23、タコメータ24等が設けられている。
[配管図]
以下、図4に示す配管図に基づいて吸引車2が搭載している吸引装置1の配管構成について説明する。
レシーバタンク5には、レシーバタンク5内の空気を加減圧するために空気を送給又は吸引するためのタンク加減圧配管41が接続されている。また、レシーバタンク5には、同タンク5内の真空度(圧力)を検出するための圧力センサ63が設けられている。上記タンク加減圧配管41は吸引配管42と加圧配管43とに分岐している。吸引配管42の途中位置には、管路を開閉するバルブV1が介設され、加圧配管43の途中位置にも、同じく管路を開閉するバルブV2が介設されている。
吸引配管42は、下流端において上流側キャッチャ(サイクロン集塵機)44の吸入口44aに接続されている。上流側キャッチャ44の排出口44bは、配管47を介してブロワ40の吸入口40aに連通されている。なお、配管47の途中位置には、サイレンサ49が介設されている。
ブロワ40の吐出口40bは、吐出側配管50を介してサイレンサ51のインポート51aに接続されている。なお、吐出側配管50には、ブロワ40の吐出空気温度の異常高温を検出するサーモスイッチSW1が設けられている。
サイレンサ51の第1アウトポート51bは配管52を介して下流側キャッチャ(サイクロン集塵機)54の吸入口54aに接続されている。配管52の途中位置には、管路を開閉するバルブV3が介設されている。また、サイレンサ51の第1アウトポート51bとバルブV3との間には、加圧配管43が接続されている。サイレンサ51の第2アウトポート51cには、リリーフ弁55が設けられている。
下流側キャッチャ54の大気バイパスポート54bは、配管58を介して配管47の途中位置に連通されている。配管58の途中位置には、管路を開閉する負荷開放弁V4が介設されている。負荷開放弁V4は、開弁状態でブロワ40の吸入口44aを大気に開放する。また、負荷開放弁V4の全開状態および全閉状態を検出する開閉状態検出手段として、リミットスイッチSW3,SW4が設けられている。リミットスイッチSW3は負荷開放弁V4の全閉状態を検出し、リミットスイッチSW4は負荷開放弁V4の全開状態を検出する。
上流側キャッチャ44と下流側キャッチャ54とは、集塵タンク60に一体的に搭載されている。集塵タンク60内には隔壁61が設けられており、この隔壁61によって、上流側キャッチャ44および下流側キャッチャ54が収集した集塵、水滴等が別々に蓄積されるようになっている。以下、隔壁61を境にして集塵タンク60の上流側を集塵タンク上流側60a、集塵タンク60の下流側を集塵タンク下流側60bという。
ブロワ40の吸入口40aと集塵タンク下流側60bとは冷却水供給配管62によって連通されている。この冷却水供給配管62の途中位置には管路を開閉するバルブV5が介設されている。バルブV5が開いた状態で、集塵タンク下流側60b内に貯留されている冷却水が同配管62の下流端部に設けられたオリフィスを介して霧状となってブロワ40の吸入口40aへ供給される。
[シーケンス回路]
図5は、吸引装置1のシーケンス回路Cの一部を示したものである。この図において、PTOSWは、動力取出装置のオンオフスイッチであり、SOL1は動力取出装置のオンオフ制御弁のソレノイドである。SOL2はロータリーソレノイドであり、SOL3は可変回転角電動アクチュエータである。これらロータリーソレノイドSOL2,可変回転角電動アクチュエータSOL3については後に詳述する。
R1〜R4はリレーであり、それぞれ対応するリレー接点r1〜r4が配置されている。63は既述した圧力センサである。
SW1はサーモスイッチ、SW2はパネル灯22およびタコメータ灯23のオンオフスイッチである。SW3、SW4は既述したリミットスイッチである。
SW5は、操作モードを自動操作負荷モード又は手動操作負荷モードに切替可能な操作モード切替スイッチである。SW6は、負荷モードを固定負荷モード又は可変負荷モードに切替可能な負荷モード切替スイッチである。
なお、既述したように、24はタコメータ、BZは温度警報ブザー、21は温度警告灯、22はパネル灯、23はタコメータ灯であり、F1〜F5はヒューズである。また、上記シーケンス回路の電源は車両側バッテリBTからとられている。
[エンジン回転数制御系]
つぎに、図6に示す、エンジンEの回転数制御系について説明する。同図に示すように、吸引装置1は、駆動源としてのエンジンEと、このエンジンEの回転数を調整する電子ガバナー71と、この電子ガバナー71に制御電圧を送出する回転数制御電圧発生部としてのポテンショメータ72とを備えている。そして、前記ロータリーソレノイドSOL2、可変回転角電動アクチュエータSOL3、圧力センサ63および手動式の回転数調整つまみ73によって、ブロワ40を回転駆動するエンジンEの回転数が制御されるようになっている。
ロータリーソレノイドSOL2は、消磁状態から励磁状態に変化すると、その出力軸が一方向に所定角度回転するように構成されており、励磁状態から消磁状態になると、その出力軸は、図示しない捩りコイルスプリング等の付勢力によって逆方向に所定角度回転されて初期回転位置に戻るように構成されている。また、このロータリーソレノイドSOL2は、ポテンショメータ72と連動回転するよう連結されている。このため、ロータリーソレノイドSOL2の出力軸が初期位置から一方向に所定角度回転すると、ポテンショメータ72も所定角度回転する。ポテンショメータ72は初期回転位置のとき、電子ガバナー71に対して、エンジン回転数がアイドル回転数(例えば600rpm)となる制御電圧を送出し、初期回転位置から上記所定角度回転すると、電子ガバナー71に対して、エンジン回転数が第1回転数(例えば1170rpm)となるよう制御電圧を送出する。
一方、ロータリーソレノイドSOL2の出力軸が一方向に所定角度回転した状態から逆方向に回転して初期回転位置に戻ると、ポテンショメータ72も初期回転位置に戻り、再び電子ガバナー71に対して、エンジン回転数がアイドル回転数となる制御電圧を送出する。
可変回転角電動アクチュエータSOL3は、例えば、出力軸がポテンショメータ72と連動回転するように連結された電動モータ74とこの電動モータ74の回転角度を制御するモータ制御部75とで構成される。電動モータ74としては、サーボモータ、ステッピングモータ等が採用される。モータ制御部75は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、圧力センサ63から入力される圧力データに応じて電動モータ74の回転角度を制御する。具体的には、モータ制御部75は、図7の直線76に示すように、圧力センサ73から入力されるレシーバタンク5内の所定範囲(図示するように、例えば−0.0133MPa〜−0.0933MPaの範囲)の真空度に比例してエンジン回転数が変化するように、ポテンショメータ72と連動回転する電動モータ74の回転角度を制御する。
回転数調整つまみ73もポテンショメータ72と連動回転するように設けられている。したがって、従来通り、回転数調整つまみ73を回転操作することでも、ポテンショメータ72を回転させてエンジンの回転数を手動操作にて自在に変更することができる。
[回収対象物の吸引]
以下、上記構成を備える吸引装置1および吸引車2において、レシーバタンク5内の空気を減圧して回収対象物をレシーバタンク5内に吸引する場合について説明する。以下の説明では、最初に、負荷モード切替スイッチSW6が固定負荷モードに切替えられている場合について説明し、その後、負荷モード切替スイッチSW6が可変負荷モードに切替えられている場合について説明する。なお、初期状態として、操作モード切替スイッチSW5は手動操作負荷モードに、負荷モード切替スイッチSW6は固定負荷モードに切替られているものとする。
<固定負荷モードによる吸引作業>
まず、作業者等により、バルブV1、バルブV3、バルブ(負荷開放弁)V4およびバルブV5が開放されるとともに、バルブV2が閉鎖される。そして、動力取出装置のオンオフスイッチPTOSWがオンに切替えられブロワ40が回転駆動を始める。同時に、リレーR1が励磁され、リレー接点r1が閉となってタコメータ24等の計器類が作動する。
つぎに、操作モード切替スイッチSW5が手動操作負荷モードから自動操作負荷モードに切替えられると、負荷開放弁V4が全開状態にあることによりリミットスイッチSW4が閉となっていることから、リレーR4が励磁されて、リレー接点r4は開となる。このとき、リレーR3は消磁されており、2つのリレー接点r3,r3が開いていることから、ロータリーソレノイドSOL2およびポテンショメータ72は初期位置を継続する。ここで、ポテンショメータ72は、上記初期位置において、電子ガバナー71に対し、エンジンEをアイドル回転数(例えば600rpm)にするための制御電圧を送出している。
つぎに、作業者等により、負荷開放弁V4が全閉状態に切替えられると、リミットスイッチSW4は全開状態の非検出により開となり、リミットスイッチSW3は全閉状態の検出により閉となる。これにより、リレーR3が励磁され、2つのリレー接点r3,r3が閉じ、ロータリーソレノイドSOL2は、励磁されてポテンショメータ72を所定角度回転させる。その結果、エンジン回転数は、アイドル回転数から第1回転数(例えば1170rpmなどの低速回転)まで上昇し、ブロワ40がこのエンジン回転数に応じた回転数(例えば1400rpm)にて回転駆動する。ポテンショメータ72の回転角は、負荷開放弁V4が全閉状態にあり、切替スイッチSW5,SW6が操作されない限り、一定に保持されるので、エンジン回転数およびブロワ40の回転数は、図7の横軸に平行な直線77に示すように、レシーバタンク5内の真空度の変化に影響されることなく、常に一定に維持される。
また、この固定負荷モードは、レシーバタンク5内の真空度を高くする場合であってもブロワ40の送風量を必要としない運転に向いており、低騒音でもある。
以下に、配管内の空気流れについて図4を参照しつつ簡単に説明する。上記のようにしてブロワ40が回転駆動されると、ブロワ40の吸引力により、図4の配管に沿った実線矢印で示すように、レシーバタンク5内の空気は、タンク加減圧配管41、吸引配管42を通じて上流側キャッチャ44に吸入される。
上流側キャッチャ44は、円筒状の円筒室と、該円筒室の下方に連続した略円錐形状の円錐室とからなる処理チャンバ44cを備えている。上流側キャッチャ44に粉塵等を含む空気が吸入されると、処理チャンバ44cの内壁面に沿って螺旋気流が発生し、大部分の粉塵等は円錐室の下端開口から下方へ落下して集塵タンク上流側60aに貯水された水に集塵等が溶け込むようにして回収される。一方、粉塵等が分離された空気は、螺旋気流の中心を上昇して処理チャンバ44c内から上流側キャッチャ44の上方へ排出される。
上流側キャッチャ44から上方へ排出された空気は配管47およびサイレンサ49を通じて、冷却水供給配管62から供給される霧状の冷却水とともにブロワ40の吸入口40aに吸入され、ブロワ40の吐出口40bから吐出される。ブロワ40の吐出口40bから吐出された空気は吐出側配管50、サイレンサ51、配管52を通じて下流側キャッチャ54に排出される。
下流側キャッチャ54も、上流側キャッチャ44と同様の処理チャンバ54cを備えており、下流側キャッチャ54に粉塵、冷却水等を含む空気が排出されると、処理チャンバ54cの内壁面に沿って螺旋気流が発生し、大部分の粉塵、冷却水等は円錐室の下端開口から下方へ落下し、集塵タンク下流側60b内に回収される。一方、下流側キャッチャ54において粉塵等から分離された空気は螺旋気流の中心を上昇して処理チャンバ54c内の上側に設けられた排出筒54dから大気へ排出される。
なお、ブロワ40の温度が過度に上昇し、ブロワ40の吐出空気温度がサーモスイッチSW1の作動温度に達すると、サーモスイッチSW1はオン状態に切替わり、リレーR2が励磁されて、リレー接点r2が閉じ、温度警報ブザーBZが鳴動するとともに、温度警告灯21が点灯して作業者にブロワ40の温度異常を報知する。
以上のようにしてレシーバタンク5内は減圧され、レシーバタンク5に接続した図示しないホース等により汚泥等の吸引対象物がタンク5内に吸引される。
吸引作業を終了あるいは一時的に中断する場合は、作業者等により、負荷開放弁V4が全開状態にされる。そうすると、ブロワ40によるレシーバタンク5内の吸引力が殆どゼロとなり、装置1全体としての吸引力も殆どゼロとなる。同時に、リミットスイッチSW4が負荷開放弁V4の全開状態の検出により閉となるとともに、リミットスイッチSW3が負荷開放弁V4の全閉状態の非検出により開となることにより、リレーR4が励磁され、リレー接点r4が開となる。そして、リレーR3が消磁されるとともに、そのリレー接点r3が開となる結果、ロータリーソレノイドSOL2は消磁され、ポテンショメータ72とともに初期位置に復帰して、エンジンEはアイドル回転数となる。
<可変負荷モード>
つぎに、負荷モード切替スイッチSW5が可変負荷モードに切替えられる場合について説明する。この場合も初期状態として、操作モード切替スイッチSW5は手動操作負荷モードに、負荷モード切替スイッチSW6は固定負荷モードに切替えられているものとする。
まず、作業者等により、バルブV1、バルブV3、バルブ(負荷開放弁)V4およびバルブV5が開放されるとともに、バルブV2が閉鎖される。動力取出装置のオンオフスイッチPTOSWがオンに切替えられブロワ40が回転駆動を始める。同時に、リレーR1が励磁され、リレー接点r1が閉となってタコメータ24等の計器類が作動する。
つぎに、操作モード切替スイッチSW5が手動操作負荷モードから自動操作負荷モードに切替えられると、負荷開放弁V4が全開状態にあることによりリミットスイッチSW4が閉となっており、固定負荷モードの場合と同様に、エンジン回転数はアイドル回転数(例えば600rpm)に制御される。
つぎに、作業者等により、負荷開放弁V4が全閉状態に切替えられるとともに、負荷モード切替スイッチSW6が固定負荷モードから可変負荷モードに切替えられると、圧力センサ63が起動するとともに、可変回転角電動アクチュエータSOL3が駆動する。つまり、可変回転角電動アクチュエータSOL3のモータ制御部75は、図7の直線76に示すように、圧力センサ63から入力される圧力データから把握されるレシーバタンク5内の真空度にエンジン回転数が比例するように、ポテンショメータ72と連動回転する電動モータ74の回転角度を制御する。この電動モータ74の回転角度の制御は、エンジン回転数が第1回転数より高い所定の第2回転数(例えば1550rpm)に達するまで行われる。上記第2回転数は、吸引装置1の最大真空度(例えば−0.0933MPa)を得ることができるエンジン回転数(ブロワ回転数)に相当する。
なお、吸引装置1における空気の流れについては、固定負荷モードで説明した空気の流れの説明と同様である。但し、この可変負荷モードはレシーバタンク5内の真空度とブロワ40の風量とが概ね比例関係にある運転に向いている。
[回収対象物の排出]
最後に、レシーバタンク5内を加圧して回収対象物を排出する場合について簡単に説明する。この場合、作業者等により、操作モード切替スイッチSW5が手動操作負荷モードに切替えられる。そして、バルブV1およびバルブV3が閉鎖され、バルブV2、バルブV5およびバルブV4が開放されて、ブロワ40が回転駆動される。
これにより、図4の破線矢印で示されるように、下流側キャッチャ54の排気筒54dから大気が吸入され、大気バイパスポート54b、配管58、配管47を通じて、ブロワ40の吸入口40aへ空気が吸入され、ブロワ40の吐出口40bから吐出される。吐出口40bから吐出された空気は、吐出側配管50、サイレンサ51、加圧配管43、タンク加減圧配管41を通じてレシーバタンク5内に供給され、レシーバタンク5内の空気が加圧される。このとき、レシーバタンク5の後底部に設けられている開閉弁排出口12のバルブを開放することにより、レシーバタンク5内に蓄積している汚泥等の回収対象物を外へ排出することができる。
本発明は、汚泥等の吸引対象物をブロワを利用してレシーバタンク内に吸引する吸引装置およびこの吸引装置を搭載した吸引車に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車を示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置の配管図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置のシーケンス回路の一部を示す図である。 エンジン回転数制御系を示すブロック図である。 レシーバタンク内の真空度とエンジン回転数との関係を示すグラフである。
符号の説明
E エンジン
V4 負荷開放弁
SOL2 ロータリーソレノイド
SOL3 可変回転角電動アクチュエータ
SW3 リミットスイッチ(開閉状態検出手段)
SW4 リミットスイッチ(開閉状態検出手段)
SW6 負荷モード切替スイッチ(負荷モード切替手段)
1 吸引装置
2 吸引車
5 レシーバタンク
40 ブロワ
63 圧力センサ
71 電子ガバナー
72 ポテンショメータ
74 電動モータ
75 モータ制御部

Claims (3)

  1. 回収対象物を回収するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンク内の空気を減圧するためのブロワと、
    前記ブロワに連結されて前記ブロワを回転駆動するエンジンと、
    前記ブロワの吸入口を大気に開放することが可能なように設けられた負荷開放弁と、
    前記負荷開放弁の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、
    前記開閉状態検出手段が検出する前記負荷開放弁の開閉状態に基づいてエンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、
    を備える吸引装置であって、
    前記エンジン回転数制御手段は、前記開閉状態検出手段が開状態を検出すると、エンジン回転数をアイドル回転数となるように制御し、前記開閉状態検出手段が閉状態を検出すると、エンジン回転数を前記アイドル回転数より高い回転数となるように制御する、
    ことを特徴とする吸引装置。
  2. 請求項1に記載の吸引装置において、
    固定負荷モード又は可変負荷モードに負荷モードを切替可能な負荷モード切替手段を備えており、
    前記エンジン回転数制御手段は、前記負荷モードが固定負荷モードであれば、前記開閉状態検出手段が閉状態を検出すると、エンジン回転数を前記アイドル回転数より高い一定回転数となるように制御し、前記負荷モードが可変負荷モードであれば、前記圧力検出手段が検出するレシーバタンク内の真空度の高さに応じてエンジン回転数を上昇させる、
    ことを特徴とする吸引装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸引装置を搭載したことを特徴とする吸引車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012041717A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Shin Meiwa Ind Co Ltd 吸引車
JP2012077548A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Shin Meiwa Ind Co Ltd 吸引装置およびこれを搭載した吸引車
JP2017179974A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社モリタホールディングス 作業車

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