JP2010083387A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに内燃機関を運転する際に歯打ち音の発生の抑制とパーキングロック機構のギヤの噛み合わせとをより適正に行なう。
【解決手段】エンジンの自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときには押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両前進方向として大きさが大きい方のトルクを第2モータから駆動軸に作用させ(S190〜S210)、エンジンの負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときには押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両後進方向として大きさが大きい方のトルクを車両後進方向へのキャンセルトルクに加えたトルクを第2モータから駆動軸に作用させる(S240〜S260)。これにより、歯打ち音の発生の抑制とパーキングロック機構のギヤの噛み合わせとをより適正に行なうことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、発電機と、サンギヤとキャリアとにはそれぞれエンジンの出力軸と発電機の回転軸とが接続されると共にリングギヤには車軸にディファレンシャルギヤなどのギヤ機構を介して連結された駆動軸が接続された遊星歯車機構と、駆動軸に接続された電動機と、発電機および電動機に接続されたバッテリと、ギヤ機構に取り付けられたパーキングロック機構と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、シフトレバーがPレンジに操作された後にブレーキオフされたときに、車両後進方向のトルクと車両前進方向のトルクとを電動機から順に出力することにより、パーキングロック機構におけるギヤの噛み合いをより確実に行なうと共にギヤを噛み合わせる際の車両の停車位置からの距離を小さくするものとしている。
特開2006−81264号公報
上述の車両では、シフトレバーがPレンジに操作されたときに乗員室の暖房要求やバッテリの充電要求などによりエンジンを自立運転したり負荷運転したりする際に、遊星歯車機構やディファレンシャルギヤ,更に電動機が減速ギヤや変速機を介して駆動軸に接続されている場合にはこうした減速ギヤや変速機の各々におけるギヤ同士の隙間によりいわゆる歯打ち音が生じないようギヤ同士の一方を他方に押し当てる押し当てトルクと、パーキングロック機構のギヤを噛み合わる噛み合わせトルクとを電動機から出力しようとすると、歯打ち音が生じたりパーキングロック機構のギヤを適正に噛み合わせることができない場合がある。例えば、エンジンの自立運転や負荷運転を行なう際の押し当てトルクと噛み合わせトルクとの方向が同じときにはギヤに過剰な力が作用したり、これらのトルクの方向が異なるときには押し当てトルクや噛み合わせトルクに対してトルクが不足して歯打ち音が生じたりパーキングロック機構のギヤが噛み合わなくなったりしてしまう。
本発明の車両およびその制御方法は、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに内燃機関を運転する際に歯打ち音の発生の抑制とパーキングロック機構のギヤの噛み合わせとをより適正に行なうことを主目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
動力を入出力可能な発電機と、
車軸に第1のギヤ機構を介して接続された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との各軸に共線図上で前記駆動軸,前記出力軸,前記回転軸の順に並ぶようギヤによる3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、
前記駆動軸に第2のギヤ機構を介して接続されて動力を入出力可能な電動機と、
前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
前記車軸の回転に伴って回転する回転ギヤと該回転ギヤに噛み合うことにより前記車軸を回転不能に固定する固定部材とを有し、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記固定部材が前記回転ギヤに噛み合うよう作動する固定手段と、
前記内燃機関の無負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が無負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関の負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関の負荷運転により前記駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、内燃機関の無負荷運転が要求されている状態でシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには内燃機関が無負荷運転されている状態で遊星歯車機構と第1のギヤ機構と第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと固定手段の固定部材を固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが電動機から出力されて内燃機関が無負荷運転されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。これにより、内燃機関を無負荷運転する際に、前進押し当てトルクおよび前進噛み合わせトルクの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクを電動機から出力するから、遊星歯車機構や各ギヤ機構におけるギヤの歯打ち音の発生を抑制すると共に固定手段の回転ギヤをより確実に噛み合わせることができる。また、内燃機関の負荷運転が要求されている状態でシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには内燃機関の負荷運転により駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して内燃機関が負荷運転されている状態で遊星歯車機構と第1のギヤ機構と第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと固定手段の固定部材を固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが電動機から出力されて内燃機関が負荷運転されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。これにより、内燃機関を負荷運転する際に、電動機から出力するキャンセルトルクの方向と同様に後進押し当てトルクおよび後進噛み合わせトルクの方向を共に車両後進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクをキャンセルトルクに加えて電動機から出力するから、遊星歯車機構や各ギヤ機構におけるギヤの歯打ち音の発生を抑制すると共に固定手段の回転ギヤをより確実に噛み合わせることができる。これらの結果、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに内燃機関を運転する際に歯打ち音の発生の抑制と固定手段の回転ギヤの噛み合わせとをより適正に行なうことができる。ここで、「第1のギヤ機構」には、デファレンシャルギヤなどが含まれ、「第2のギヤ機構」には、電動機からの動力を減速して駆動軸に伝達する減速ギヤや電動機からの動力を変速比の変更を伴って変速して駆動軸に伝達する変速機などが含まれる。
こうした本発明の車両において、前記制御手段は、前記前進噛み合わせトルクとして経過時間に応じて前記前進押し当てトルクを超えて大きさが大きくなった以降に該前進押し当てトルクを超えて大きさが小さくなるトルクを用いると共に前記後進噛み合わせトルクとして経過時間に応じて前記後進押し当てトルクを超えて大きさが大きくなった以降に該後進押し当てトルクを超えて大きさが小さくなるトルクを用いて制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の車両において、前記制御手段は、前記内燃機関が運転停止された状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには、前記内燃機関を運転停止した状態で前記前進噛み合わせトルクが前記電動機から出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を運転停止した状態で、固定手段の回転ギヤをより確実に噛み合わせることができる。
さらに、本発明の車両において、前記制御手段は、前記前進押し当てトルクとして前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構との全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いると共に前記後進押し当てトルクとして前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構との全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いて制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を運転する際に歯打ち音の発生をより確実に抑制することができる。
あるいは、本発明の車両において、前記制御手段は、前記前進押し当てトルクとして前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構との全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いると共に前記後進押し当てトルクとして前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記第2のギヤ機構におけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いて制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を無負荷運転する際には歯打ち音の発生をより確実に抑制することができ、内燃機関を負荷運転する際には第2のギヤ機構における歯打ち音の発生を抑制することができる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に第1のギヤ機構を介して接続された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との各軸に共線図上で前記駆動軸,前記出力軸,前記回転軸の順に並ぶようギヤによる3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に第2のギヤ機構を介して接続されて動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記車軸の回転に伴って回転する回転ギヤと該回転ギヤに噛み合うことにより前記車軸を回転不能に固定する固定部材とを有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記固定部材が前記回転ギヤに噛み合うよう作動する固定手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記内燃機関の無負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が無負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関の負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関の負荷運転により前記駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、内燃機関の無負荷運転が要求されている状態でシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには内燃機関が無負荷運転されている状態で遊星歯車機構と第1のギヤ機構と第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと固定手段の固定部材を固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが電動機から出力されて内燃機関が無負荷運転されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。これにより、内燃機関を無負荷運転する際に、前進押し当てトルクおよび前進噛み合わせトルクの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクを電動機から出力するから、遊星歯車機構や各ギヤ機構におけるギヤの歯打ち音の発生を抑制すると共に固定手段の回転ギヤをより確実に噛み合わせることができる。また、内燃機関の負荷運転が要求されている状態でシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには内燃機関の負荷運転により駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して内燃機関が負荷運転されている状態で遊星歯車機構と第1のギヤ機構と第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと固定手段の固定部材を固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが電動機から出力されて内燃機関が負荷運転されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。これにより、内燃機関を負荷運転する際に、電動機から出力するキャンセルトルクの方向と同様に後進押し当てトルクおよび後進噛み合わせトルクの方向を共に車両後進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクをキャンセルトルクに加えて電動機から出力するから、遊星歯車機構や各ギヤ機構におけるギヤの歯打ち音の発生を抑制すると共に固定手段の回転ギヤをより確実に噛み合わせることができる。これらの結果、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに内燃機関を運転する際に歯打ち音の発生の抑制と固定手段の回転ギヤの噛み合わせとをより適正に行なうことができる。ここで、「第1のギヤ機構」には、デファレンシャルギヤなどが含まれ、「第2のギヤ機構」には、電動機からの動力を減速して駆動軸に伝達する減速ギヤや電動機からの動力を変速比の変更を伴って変速して駆動軸に伝達する変速機などが含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、駆動輪63a,63bをロックするパーキングロック機構65と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。なお、ギヤ機構60は、リングギヤ軸32aに取り付けられたギヤ60aやギヤ60aと噛合するギヤ60bなど複数のギヤを有する。
減速ギヤ35は、外歯歯車のサンギヤ36と、このサンギヤ36と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ37と、サンギヤ36に噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のピニオンギヤ38と、車体に固定されて複数のピニオンギヤ38を自転可能に保持するキャリア39とを備える遊星歯車機構として構成されている。減速ギヤ35は、サンギヤ36にはモータMG2が、リングギヤ37にはリングギヤ軸32aがそれぞれ連結されている。モータMG2からサンギヤ36に出力された動力はピニオンギヤ38を介してリングギヤ37に伝達されるから、モータMG2からの動力はその回転速度が減速されると共にトルクが増幅されてリングギヤ軸32aに伝達される。
ギヤ機構60には、ギヤ60bに連結されたパーキングギヤ66と、パーキングギヤ66と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール67と、からなるパーキングロック機構65が取り付けられている。パーキングロックポール67は、他のポジションから駐車ポジション(Pポジション)への操作信号または駐車ポジションから他のポジションへの操作信号を入力したハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ66との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。ギヤ60bは機械的に駆動輪63a,63bに接続されているから、パーキングロック機構65は、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っているときには間接的に駆動輪63a,63bをロックしていることになる。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、計時処理を実行するタイマ78と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、パーキングロック機構65の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、シフトポジションSPとしては、前進走行用のドライブポジション(Dポジション)や後進走行用のリバースポジション(Rポジション)、中立のニュートラルポジション(Nポジション)、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に停車中にPポジションへのシフト操作が行なわれたときの動作について説明する。図2はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPがDポジションやRポジション,NポジションからPポジションにシフト操作されたときに実行される。なお、このときには、パーキングロックポール67がパーキングギヤ66に噛み合うようパーキングロック機構65の図示しないアクチュエータが駆動されるが、パーキングギヤ66の回転位置によってパーキングロックポール67とパーキングギヤ66とが噛み合ったり噛み合わなかったりする。図3に、パーキングロックポール67とパーキングギヤ66とが噛み合っていない状態にあるパーキングロック機構65の様子の一例をパーキングギヤ66の回転方向(車両前進方向および車両後進方向に相当する方向)の一例と合わせて示す。
駐車時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、タイマ78による計時処理を開始し(ステップS100)、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2やエンジン22の自立運転要求フラグF1,エンジン22の負荷運転要求フラグF2,バッテリ50の充電要求パワーPb*など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS110)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、エンジン22の自立運転要求フラグF1は、実施例では、図示しないエンジン運転要求フラグ設定ルーチンにより、エンジン22の排気系に設けられた触媒の温度がその活性温度範囲の下限温度未満であるために触媒の暖機が必要なときや図示しない空調装置により乗員室を暖房するためにエンジン22を熱源として用いる必要があるときなどエンジン22の自立運転(無負荷運転)が要求されているときには値1が設定され、それ以外のときには値0が設定されたものを入力するものとした。エンジン22の負荷運転要求フラグF2は、実施例では、同じくエンジン運転要求フラグ設定ルーチンにより、バッテリ50の残容量(SOC)がその管理目標範囲の下限値Slow(例えば、30%や40%など)未満に至りバッテリ50を充電するためにエンジン22の負荷運転が要求されているときには値1が設定され、バッテリ50を充電するためのエンジン22の負荷運転が要求されていないときやこうした要求がなされた以降にバッテリ50の残容量(SOC)がその充電によって下限値Slowより若干大きい値以上に至ったときには値0が設定されたものを入力するものとした。なお、負荷運転要求フラグF2に値1が設定されたときには自立運転要求フラグF1に値0が設定されるものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したエンジン22の自立運転要求フラグF1と負荷運転要求フラグF2とを調べ(ステップS120)、自立運転要求フラグF1と負荷運転要求フラグF2とが共に値0のとき、即ち、エンジン22の運転が要求されておらず運転が停止された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときには、エンジン22を運転停止した状態が保持されるようエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに値0を設定してエンジンECU24に送信し(ステップS130)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する(ステップS140)。値0の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの制御を停止しているため、その状態を保持する。
続いて、パーキングロック機構65のパーキングロックポール67とパーキングギヤ66とを噛み合わせるよう駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべきロック用トルクTplをタイマ78による計時時間tに基づいて設定する(ステップS150)。ロック用トルクTplは、車両前進方向に相当する回転方向へのトルク即ち正のトルクであり、実施例では、計時時間tとロック用トルクTplとの関係を予め実験などにより定めてロック用トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、タイマ78による計時時間tが与えられると記憶したマップから対応するロック用トルクTplを導出して設定するものとした。図4にロック用トルク設定用マップの一例を示す。図示するように、ロック用トルクTplは、計時時間tが値0より若干大きくなったタイミングから値0より比較的緩やかに大きくなると共に最大ロック用トルクTplmaxに至るとその値が所定時間t1に亘って保持され、その後に比較的急速に小さくなり計時時間tが終了時間tstop(例えば、1.5秒や2秒,2.5秒など)に至るタイミングで値0になるトルクとして予め実験などにより定められている。最大ロック用トルクTplmaxは、実施例では、パーキングギヤ66を車両前進方向に相当する方向に回転させたとしても又は車両後進方向に相当する方向に回転させたとしてもパーキングロックポール67とパーキングギヤ66とを噛み合わせることができるトルクのうち大きさが最小のトルクまたはこれより若干大きいトルクとして実験などにより予め定められたものを用いるものとした。所定時間t1は、リングギヤ軸32aに対する車両前進方向または車両後進方向に相当する回転方向への最大ロック用トルクTplmaxの出力によりパーキングロックポール67とパーキングギヤ66とを噛み合わせるのに必要な最小の時間またはこれより若干長い時間(例えば、0.5秒など)として実験などにより予め定められたものを用いるものとした。ロック用トルクTplを比較的緩やかに大きくするのは、ブレーキオフされているときに車両の僅かな移動を伴ってパーキングギヤ66が噛み合う際にできるだけ運転者に車両の移動による違和感を与えないようにするためである。なお、ブレーキオンにより車両の移動が生じないときには、減速ギヤ35や動力分配統合機構30,ギヤ機構60,デファレンシャルギヤ62の各々におけるギヤ同士の隙間が詰まるまではパーキングギヤ66を回転させることができるから、Pポジションへのシフト操作が行なわれたタイミングにもよるが、パーキングロックポール67とパーキングギヤ66とを噛み合わせることができる。
こうしてロック用トルクTplを設定すると、設定したロック用トルクTplを減速ギヤ35のギヤ比Grで除したものをモータMG2のトルク指令Tm2*に設定し(ステップS160)、設定したモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信し(ステップS270)、タイマ78による計時時間tを調べ(ステップS280)、計時時間tが前述の終了時間tstop未満のときにはステップS110の処理に戻り、計時時間tが終了時間tstop以上のときには駐車時制御ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されるようインバータ41のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう(ここではインバータ41のゲート遮断を行なう)と共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22の運転が停止された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、リングギヤ軸32aに車両前進方向へのロック用トルクTplを出力することにより、パーキングロックポール67とパーキングギヤ66とが噛み合っていない場合でもこれらを噛み合わせることができ、パーキングロックポール67をパーキングギヤ66により確実に噛み合わせることができる。
ステップS120でエンジン22の自立運転要求フラグF1が値1であり負荷運転要求フラグF2が値0のとき、即ち、エンジン22の自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときには、エンジン22を自立運転するようエンジン22の目標回転数Ne*に自立運転用の所定回転数Nidl(例えば、900rpmや1000rpmなど)を設定すると共に目標トルクTe*に値0を設定してエンジンECU24に送信し(ステップS170)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する(ステップS180)。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22を所定回転数Nidlで自立運転するよう燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。この制御は、いまはエンジン22の自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときを考えているから、基本的には、エンジン22を自立運転する状態を保持するものとなる。
続いて、動力分配統合機構30と減速ギヤ35とギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62との全てにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるよう駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき押し当てトルクTpkに正の所定トルクTpk1を設定し(ステップS190)、タイマ78による計時時間tを図4のロック用トルク設定用マップに与えて導出したトルクをロック用トルクTplとして設定する(ステップS200)。ここで、所定トルクTpk1は、実施例では、所定回転数Nidlで自立運転されているエンジン22に生じるトルク脈動が動力分配統合機構30や減速ギヤ35,ギヤ機構60,デファレンシャルギヤ62に伝達されている状態でこれら全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当て続けるのに必要な最小の車両前進方向への正のトルクまたはこれより若干大きいトルクとして予め実験などにより定めたものとして、ロック用トルクTplの設定に用いる最大ロック用トルクTplmaxより小さいトルクを用いるものとした。
こうして押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとを設定すると、設定した押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとのうち大きい方のトルクを減速ギヤ35のギヤ比Grで除したものをモータMG2のトルク指令Tm2*として次式(1)により設定し(ステップS210)、設定したモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信し(ステップS270)、タイマ78による計時時間tが終了時間tstop以上に至るまでステップS110以降の処理を繰り返し実行して(ステップS280)、駐車時制御ルーチンを終了する。駐車時にエンジン22を自立運転するときにモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクが計時時間tに応じて変化する様子の一例を図5に示す。図中、実線はモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルク(Tm2・Gr)を示し、点線はロック用トルクTplが押し当てトルクTpkより小さいときのロック用トルクTplを示し、一点鎖線は押し当てトルクTpkがロック用トルクTplより小さいときの押し当てトルクTpkを示す。ここで、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を異なる方向としてこれらのトルクの和のトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させた場合を考えると、リングギヤ軸32aに作用するトルクが押し当てトルクTpkやロック用トルクTplに対し不足して歯打ち音などの異音が生じたりパーキングロックポール67とパーキングギヤ66とが噛み合わなくなったりしてしまうし、モータMG2からトルクを出力している最中にモータMG2からのトルクの正負が反転して減速ギヤ35や動力分配統合機構30,ギヤ機構60,デファレンシャルギヤ62などで歯打ち音が生じたりしてしまう。また、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を同じ方向としたとしてもこれらのトルクの和のトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させた場合を考えると、リングギヤ軸32aに作用するトルクがロック用トルクTplを超えて過大になり噛み合ったパーキングギヤ66が外れる可能性が生じたりしてしまう。これらの不都合を回避するため、エンジン22の自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きい方のトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させるから、動力分配統合機構30と減速ギヤ35とギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62とにおける歯打ち音などの異音の発生を抑制することができると共にパーキングロックポール67をパーキングギヤ66により確実に噛み合わせることができる。
Tm2*=max(Tpk,Tpl)/Gr (1)
ステップS120でエンジン22の自立運転要求フラグF1が値0であり負荷運転要求フラグF2が値1のとき、即ち、エンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときには、エンジン22を負荷運転するようエンジン22の目標回転数Ne*に負荷運転用の所定回転数Ne1(例えば、所定回転数Nidlやこれより若干高い回転数など)を設定すると共にバッテリ50を充電するために予め定められた所定の充電要求パワーPb*を所定回転数Ne1で除したものを目標トルクTe*に設定してエンジンECU24に送信する(ステップS220)。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによる運転ポイントでエンジン22を負荷運転するよう燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。この制御は、いまはエンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作がなされたときを考えているから、基本的には、エンジン22を負荷運転する状態を保持するものとなる。
続いて、エンジン22の目標回転数Ne*とモータMG2の回転数Nm2と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとを用いて次式(2)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と入力したモータMG1の回転数Nm1とに基づいて式(3)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS230)。ここで、式(2)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。図6に、駐車時にエンジン22を負荷運転しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(2)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用する作用トルク(−Tm1/ρ)と、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルク(Tm2・Gr)とを示す。また、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(3)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/Gr/ρ (2)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (3)
次に、動力分配統合機構30と減速ギヤ35とギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62との全てにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるよう駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき押し当てトルクTpkに負の所定トルクTpk2を設定し(ステップS240)、タイマ78による計時時間tを図4のロック用トルク設定用マップに与えて導出したトルクの正負を反転させたものをロック用トルクTplとして設定する(ステップS250)。ここで、所定トルクTpk2は、実施例では、バッテリ50の所定の充電要求パワーPb*に応じて負荷運転されているエンジン22に生じるトルク脈動が動力分配統合機構30や減速ギヤ35,ギヤ機構60,デファレンシャルギヤ62に伝達されている状態でこれら全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当て続けるのに必要な大きさが最小の車両後進方向への負のトルクまたはこれより大きさが若干大きいトルクとして予め実験などにより定めたものとして、ロック用トルクTplの設定に用いる最大ロック用トルクTplmaxより大きさが小さいトルクを用いるものとした。
こうして押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとを設定すると、モータMG1のトルク指令Tm1*を動力分配統合機構30のギヤ比ρで割ったものに設定した押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとのうち小さい方(絶対値としては大きい方)を加えて更に減速ギヤ35のギヤ比Grで除したものをモータMG2のトルク指令Tm2*として次式(4)により設定し(ステップS260)、設定したモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信し(ステップS270)、タイマ78による計時時間tが終了時間tstop以上に至るまでステップS110以降の処理を繰り返し実行して(ステップS280)、駐車時制御ルーチンを終了する。駐車時にエンジン22を負荷運転するときにモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクが計時時間tに応じて変化する様子の一例を図7に示す。図中、実線はモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルク(Tm2・Gr)を示し、点線はロック用トルクTplが押し当てトルクTpkより大きさが小さいときのモータMG1からの作用トルクを打ち消すキャンセルトルク(Tm1/ρ)とロック用トルクTplとの和のトルクを示し、一点鎖線は押し当てトルクTpkがロック用トルクTplより大きさが小さいときのキャンセルトルクと押し当てトルクTpkとの和のトルクを示す。なお、図6の共線図と共に示した白抜き矢印や式(4)からも解るように、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクは、キャンセルトルク(Tm1/ρ)および押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとのうち小さい方のトルクからなるものとなる。ここで、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を同じ方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させる理由とその効果については、前述したエンジン22を自立運転する場合と同じであるためその説明を省略するが、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を車両後進方向とする理由について説明する。モータMG2からのキャンセルトルクは車両後進方向に作用させる必要があるが、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとのうち大きさが大きい方のトルクをリングギヤ軸32aに対して車両前進方向に作用させようとすると、キャンセルトルクに不足が生じ、ブレーキオフ時にパーキングギヤ66が噛み合っていない場合などに車両が前進方向に移動して運転者に違和感を与える可能性が生じてしまう。こうした不都合を回避するため、エンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を車両後進方向とするのである。こうした制御により、エンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きい方のトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させるから、動力分配統合機構30と減速ギヤ35とギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62とにおける歯打ち音などの異音の発生を抑制することができると共にパーキングロックポール67をパーキングギヤ66により確実に噛み合わせることができる。
Tm2*=[Tm1*/ρ+min(Tpk,Tpl)]/Gr (4)
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させ、エンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両後進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクを車両後進方向へのキャンセルトルクに加えたトルクをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させるから、Pポジションへのシフト操作時にエンジン22を運転する際に歯打ち音などの異音の発生の抑制とパーキングギヤ66の噛み合わせとをより適正に行なうことができる。また、エンジン22の運転が停止された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、車両前進方向へのロック用トルクTplをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させるから、エンジン22を運転停止した状態でもパーキングロックポール67をパーキングギヤ66により確実に噛み合わせることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22が運転停止された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、車両前進方向へのロック用トルクTplをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させるものとしたが、車両後進方向へのロック用トルクTplをモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ロック用トルクTplは、タイマ78による計時時間tに応じて比較的緩やかに大きくなった後に比較的急速に小さくなるものとしたが、タイマ78による計時時間tに応じて比較的急速に大きくなった後に比較的急速に小さくなるものとしてもよい。こうすれば、より短時間でパーキングギヤ66が噛み合うものとなり、Pポジションへのシフト操作後にイグニッションオフされる前にパーキングロックポール67をパーキングギヤ66により確実に噛み合わせることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を自立運転するとき及び負荷運転するときに動力分配統合機構30と減速ギヤ35とギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62との全てにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるよう駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき押し当てトルクTpkを設定するものとしたが、エンジン22を自立運転するときにはこれら全てにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられると共にエンジン22を負荷運転するときにはこれらのうち一部だけにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるようそれぞれ押し当てトルクTpkを設定するものとしてもよいし、エンジン22を自立運転するときにはこれらのうち一部だけにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられると共にエンジン22を負荷運転するときにはこれら全てにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるようそれぞれ押し当てトルクTpkを設定するものとしてもよいし、エンジン22を自立運転するとき及び負荷運転するときにこれらのうち一部だけにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるようそれぞれ押し当てトルクTpkを設定するものとしてもよい。例えば、エンジン22を自立運転するときには動力分配統合機構30と減速ギヤ35とギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62との全てにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられると共にエンジン22を負荷運転するときには減速ギヤ35だけにおけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるようそれぞれ押し当てトルクTpkを設定する場合には、ステップS240の処理に代えて、減速ギヤ35におけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるよう駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき押し当てトルクTpkを負の所定トルクTpk3とモータMG1のトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(5)により設定する処理を行なうものとすればよい。ここで、所定トルクTpk3は、この変形例では、バッテリ50の所定の充電要求パワーPb*に応じて負荷運転されているエンジン22に生じるトルク脈動が減速ギヤ35に伝達されている状態でこの減速ギヤ35におけるギヤ同士の一方を他方に押し当て続けるのに必要な大きさが最小の車両後進方向への負のトルクまたはこれより大きさが若干大きいトルクとして予め実験などにより定めたものとして、ロック用トルクTplの設定に用いる最大ロック用トルクTplmaxより大きさが小さいトルクを用いることができる。式(5)は、モータMG2から出力すべきキャンセルトルクの絶対値が所定トルクTpk3の絶対値以上のときにはキャンセルトルクがロック用トルクTpkにそのまま設定され、モータMG2から出力すべきキャンセルトルクの絶対値が所定トルクTpk3の絶対値未満のときにはモータMG2から所定トルクTpk3に対してキャンセルトルクでは不足するトルクが出力されるようこの不足するトルクをロック用トルクTpkとして設定するためのものである。こうして設定されたロック用トルクTpkは、減速ギヤ35におけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクということができる。この変形例でモータMG2から出力すべきキャンセルトルクの絶対値が所定トルクTpk3の絶対値未満の場合であって、駐車時にエンジン22を負荷運転するときにモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクが計時時間tに応じて変化する様子の一例を図8に示す。図中、実線と点線と破線とは図7と同じものを示す。こうすれば、モータMG2からのトルクによりリングギヤ軸32aには車両後進方向に少なくとも所定トルクTpk3が作用するから、減速ギヤ35におけるギヤ同士の一方が他方に押し当てられるものとなり、減速ギヤ35における歯打ち音などの異音の発生を抑制することができる。
Tpk=min(0, Tpk3-Tm1*/ρ) (5)
実施例のハイブリッド自動車20では、動力分配統合機構30として、シングルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものとしたが、共線図上で駆動軸としてのリングギヤ軸32a,エンジン22のクランクシャフト26,モータMG1の回転子の順に並ぶよう接続するものであれば、ダブルピニオン式の遊星歯車機構や複数の遊星歯車機構を組み合わせたものを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を減速して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに伝達する遊星歯車機構による減速ギヤ35を備えるものとしたが、遊星歯車機構などのギヤ機構によるものであれば、減速ギヤ35に代えて、モータMG2からの動力を変速比の変更を伴ってリングギヤ軸32aに伝達する変速機を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の列車などの車両に適用するものとしても構わない。また、こうした車両の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「遊星歯車機構」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、パーキングロック機構65が「固定手段」に相当し、エンジン22の自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときにはエンジン22を自立運転するよう目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定しエンジンECU24に送信してモータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクがリングギヤ軸32aに作用するようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信し、エンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときにはエンジン22を負荷運転するよう目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定しエンジンECU24に送信してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両後進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクを車両後進方向へのキャンセルトルクに加えたトルクがリングギヤ軸32aに作用するようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してトルク指令Tm1*,Tm2*を送信する図2の駐車時制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22を制御するエンジンECU24とトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を制御するモータECU40とが「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「遊星歯車機構」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものなど、車軸に第1のギヤ機構を介して接続された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸との各軸に共線図上で駆動軸,出力軸,回転軸の順に並ぶようギヤによる3つの回転要素が接続されたものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に第2のギヤを介して接続されて動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機および電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「固定手段」としては、パーキングロック機構65に限定されるものではなく、車軸の回転に伴って回転する回転ギヤと回転ギヤに噛み合うことにより車軸を回転不能に固定する固定部材とを有し、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに固定部材が回転ギヤに噛み合うよう作動するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22の自立運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときにはエンジン22を自立運転するようエンジン22を運転制御しモータMG1からトルクが出力されないよう制御すると共に押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両前進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクがリングギヤ軸32aに作用するようモータMG2を制御し、エンジン22の負荷運転が要求された状態でPポジションへのシフト操作が行なわれたときにはエンジン22を負荷運転するようエンジン22を運転制御すると共にモータMG1を制御し押し当てトルクTpkとロック用トルクTplとの方向を共に車両後進方向としてこれらのトルクのうち大きさが大きい方のトルクを車両後進方向へのキャンセルトルクに加えたトルクがリングギヤ軸32aに作用するようモータMG2を制御するものに限定されるものではなく、内燃機関の無負荷運転が要求されている状態でシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには内燃機関が無負荷運転されている状態で遊星歯車機構と第1のギヤ機構と第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと固定手段の固定部材を固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが電動機から出力されて内燃機関が無負荷運転されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御し、内燃機関の負荷運転が要求されている状態でシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには内燃機関の負荷運転により駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して内燃機関が負荷運転されている状態で遊星歯車機構と第1のギヤ機構と第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと固定手段の固定部材を固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが電動機から出力されて内燃機関が負荷運転されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 パーキングロックポール67とパーキングギヤ66とが噛み合っていない状態にあるパーキングロック機構65の様子およびパーキングギヤ66の回転方向の一例を示す説明図である。 ロック用トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 駐車時にエンジン22を自立運転するときにモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクが計時時間tに応じて変化する様子の一例を示す説明図である。 駐車時にエンジン22を負荷運転しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 駐車時にエンジン22を負荷運転するときにモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクが計時時間tに応じて変化する様子の一例を示す説明図である。 変形例として駐車時にエンジン22を負荷運転するときにモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクが計時時間tに応じて変化する様子の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31,36 サンギヤ、32,37 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33,38 ピニオンギヤ、34,39 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、60a,60b ギヤ、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、65 パーキングロック機構、66 パーキングギヤ、67 パーキングロックポール、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、78 タイマ、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. 内燃機関と、
    動力を入出力可能な発電機と、
    車軸に第1のギヤ機構を介して接続された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との各軸に共線図上で前記駆動軸,前記出力軸,前記回転軸の順に並ぶようギヤによる3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、
    前記駆動軸に第2のギヤ機構を介して接続されて動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    前記車軸の回転に伴って回転する回転ギヤと該回転ギヤに噛み合うことにより前記車軸を回転不能に固定する固定部材とを有し、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記固定部材が前記回転ギヤに噛み合うよう作動する固定手段と、
    前記内燃機関の無負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が無負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関の負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関の負荷運転により前記駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    前記制御手段は、前記前進噛み合わせトルクとして経過時間に応じて前記前進押し当てトルクを超えて大きさが大きくなった以降に該前進押し当てトルクを超えて大きさが小さくなるトルクを用いると共に前記後進噛み合わせトルクとして経過時間に応じて前記後進押し当てトルクを超えて大きさが大きくなった以降に該後進押し当てトルクを超えて大きさが小さくなるトルクを用いて制御する手段である、
    車両。
  3. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記制御手段は、前記内燃機関が運転停止された状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには、前記内燃機関を運転停止した状態で前記前進噛み合わせトルクが前記電動機から出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する手段である、
    車両。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記制御手段は、前記前進押し当てトルクとして前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構との全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いると共に前記後進押し当てトルクとして前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構との全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いて制御する手段である、
    車両。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記制御手段は、前記前進押し当てトルクとして前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構との全てにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いると共に前記後進押し当てトルクとして前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記第2のギヤ機構におけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクを用いて制御する手段である、
    車両。
  6. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に第1のギヤ機構を介して接続された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との各軸に共線図上で前記駆動軸,前記出力軸,前記回転軸の順に並ぶようギヤによる3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に第2のギヤ機構を介して接続されて動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記車軸の回転に伴って回転する回転ギヤと該回転ギヤに噛み合うことにより前記車軸を回転不能に固定する固定部材とを有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記固定部材が前記回転ギヤに噛み合うよう作動する固定手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記内燃機関の無負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関が無負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両前進方向への前進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両前進方向への前進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が無負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関の負荷運転が要求されている状態で前記シフトポジションが前記駐車ポジションに操作されたときには前記内燃機関の負荷運転により前記駆動軸に作用するトルクをキャンセルするキャンセルトルクに対して前記内燃機関が負荷運転されている状態で前記遊星歯車機構と前記第1のギヤ機構と前記第2のギヤ機構とのうち少なくとも1つにおけるギヤ同士の一方を他方に押し当てるためのトルクとして予め定められた車両後進方向への後進押し当てトルクと前記固定手段の固定部材を該固定手段の回転ギヤに噛み合わせるために経過時間に応じて大きさが変化するトルクとして予め定められた車両後進方向への後進噛み合わせトルクとのうち大きさが大きい方のトルクを加えたトルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が負荷運転されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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