JP2010080687A - 遮光膜の形成方法及び固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

遮光膜の形成方法及び固体撮像素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遮光膜の剥がれや欠けを防止する。
【解決手段】チップ基板12a上に着色熱硬化性組成部を塗布・熱硬化して、着色層31を形成する。着色層31上にフォトレジスト層42を形成する。フォトレジスト層42を露光・現像処理して、チップ基板12a周縁領域Sの上方にこの周縁領域Sと同じパターンのレジストマスク42aを形成する。レジストマスク42aをマスクとして、着色層31をドライエッチング処理して、周縁領域遮光膜30を形成する。感光性樹脂組成物を用いて周縁領域遮光膜を形成した時とは異なり、周縁領域遮光膜30とチップ基板12aの密着性が十分に確保されるため、遮光膜の剥がれや欠けを防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、固体撮像素子や液晶表示装置用の遮光膜の形成方法、及びこの遮光膜を備える固体撮像素子の製造方法に関するものである。
固体撮像素子は、フォトダイオード(受光部)が2次元配列された半導体基板と、各フォトダイオードの上方に2次元配列されたレッド(R)色、グリーン(G)色、ブルー(B)色のカラーフィルタとを備えている。このような固体撮像素子の撮像部(有効画素領域)の周縁領域には、この周縁領域内の回路への迷光の入射による暗電流(ノイズ)の発生防止、及び固体撮像素子で得られる画像の画質向上等を目的として、枠形状の遮光膜(以下、周縁領域遮光膜という)が形成されている。また、近年では、各色のカラーフィルタの境界に、光を遮蔽して各色間の混色を抑制することで各色のコントラストを向上させるための遮光膜、所謂ブラックマトリックスが形成されている。
固体撮像素子に用いられる周縁領域遮光膜やブラックマトリックスは、周知の液晶表示装置に用いられるものとは異なり、可視領域における遮光性に加え、赤外領域における遮光性を有している。これは、赤外領域の光は人の目には見えないので液晶表示装置では赤外領域における遮光性があまり問題にならないのに対して、固体撮像素子は赤外領域の光を検出可能なため、赤外領域の光を受光するとノイズ(混色)が発生するためである。また、特に固体撮像素子に用いられる周縁領域遮光膜は、液晶表示装置に用いられるものよりも、膜厚の均一性に対する要求、すなわち、入射する光を均一に遮光する性能に対する要求が厳しくなっている。
このような周縁領域遮光膜やブラックマトリックスは、カーボンブラックやチタンブラック等を含む黒色着色剤を含有する感光性樹脂組成物を基板に塗布した後、塗布膜に対して、露光・現像処理を施すことで形成される(特許文献1〜5参照)。
特開平10−246955号公報 特開平9−54431号公報 特開平10−46042号公報 特開2006−36750号公報 特開2007−115921号公報
ところで、前述の感光性樹脂組成物からなる塗布膜に対して露光処理を行う際に、塗布膜に入射する露光エネルギーは、黒色着色層の透過率が数%以下であるため、着色層の基板近傍部分(着色層の下部)まで光が到達せず、その結果、着色層は十分に硬化せず、半導体基板との密着性が不充分となり、半導体基板から剥がれたり(浮き上がったり)、欠けたりするおそれがある。
さらに、固体撮像素子の撮像部は、周縁領域よりも一段低く形成されている場合が多い。(図1参照)。このような段差のある基板上に形成された塗布膜に対して露光、現像処理を施すと、現像による残渣を除去することが困難となる。また、段差近傍の塗布膜は、薄膜になる場合が多く、露光エネルギーによる応力により、剥がれ易いという問題がある(図11(A)参照)。このような周縁領域遮光膜の剥がれや残渣等が生じると、周縁領域遮光膜の遮光能が低くなってしまう。
本発明は上記問題を解決するためのものであり、剥がれや残渣が生じない遮光膜の形成方法、及びこの遮光膜を備える固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遮光膜の形成方法は、着色剤及び熱硬化性化合物を含む着色熱硬化性組成物を、基板の少なくともいずれか一方の面に塗布した後に熱硬化させて、非透過性の着色層を形成する着色層形成工程と、前記着色層形成工程で形成された前記着色層をドライエッチング法によりパターニングして、所定の遮光パターンを有する遮光膜を形成するドライエッチング工程と、を有することを特徴とする。
前記着色層には、少なくともチタンブラック及びカーボンブラックのいずれか一方を含む黒色着色剤が含有されていることが好ましい。
前記着色層に含有されている前記黒色着色剤の含有量が50〜90質量%であることが好ましい。
前記ドライエッチング工程では、フッ素ガス、塩素ガス、及び臭素ガスの少なくとも1種と酸素ガスとの混合ガス、又は酸素ガスを用いてドライエッチングを行うことが好ましい。
前記ドライエッチング工程の前に、前記着色層上にフォトレジスト層を形成するフォトレジスト層形成工程と、前記フォトレジスト層形成工程で形成された前記フォトレジスト層をパターニングして、前記遮光膜に対応するパターンのレジストマスクを形成するパターニング工程とを有するとともに、前記ドライエッチング工程は、前記パターニング工程で形成された前記レジストマスクを用いて、前記着色層をドライエッチングすることが好ましい。
前記基板の一面には固体撮像素子の撮像部が形成されており、前記着色層形成工程は、前記基板の一面に前記着色層を形成し、前記フォトレジスト層形成工程は、前記着色層上に前記フォトレジスト層を形成し、前記パターニング工程は、前記フォトレジスト層をパターニングして、前記撮像部の周縁領域のみを覆う周縁領域レジストマスクを形成し、前記ドライエッチング工程は、前記周縁領域レジストマスクを用いて前記着色層をドライエッチングして、前記周縁領域を覆う周縁領域遮光膜を形成することが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明の固体撮像素子の製造方法は、基板上に、光を受光して光電変換を行う複数の受光素子を有する撮像部が設けられた固体撮像素子の製造方法において、請求項6記載の遮光膜の形成方法を用いて、前記基板上に、前記撮像部の周縁領域を覆う前記周縁領域遮光膜を形成する周縁領域遮光膜形成工程と、前記各受光素子の上方にそれぞれカラーフィルタを形成するカラーフィルタ形成工程と、前記各カラーフィルタ上に平坦化膜を形成する平坦化膜形成工程と、前記平坦化膜上で、且つ前記各受光素子の上方にそれぞれマイクロレンズを形成するマイクロレンズ形成工程とを有することを特徴とする。
本発明の遮光膜の形成方法及び固体撮像素子の製造方法は、基板上に着色熱硬化組成物を塗布・熱硬化させて着色層を形成し、この着色層をドライエッチング法でパターニングして遮光膜を形成するようにしたので、遮光膜と各基板との密着性が十分に確保される。その結果、従来の感光性樹脂組成物を用いて遮光膜を形成した時とは異なり、着色層が十分に硬化していないことや露光エネルギーによる応力等に起因する遮光膜の剥がれや欠けが発生することが防止される。また、ドライエッチング法を用いることで、被エッチング形状(遮光膜)の矩形性が維持される。
図1に示すように、固体撮像装置9は、矩形状の固体撮像素子(固体撮像素子チップ)10と、固体撮像素子10の上方に保持され、この固体撮像素子10を封止する透明なカバーガラス11とからなる。
固体撮像素子10は、その受光面となる撮像部(有効画素領域)10aに結像した光学像を光電変換して、画像信号として出力する。この固体撮像素子10は、本発明の基板に相当し、2枚の基板を積層した積層基板12からなる。積層基板12は、同サイズの矩形状のチップ基板12a及び回路基板12bからなり、チップ基板12aの裏面に回路基板12bが積層されている。
チップ基板12aとして用いられる基板の種類は特に限定されず、液晶表示素子等に用いられるソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス及びこれらに透明導電膜を付着させたものや、固体撮像素子等に用いられる光電変換素子基板、例えばシリコン基板、酸化膜、窒化シリコン等が用いられる。このチップ基板12aの表面中央部には、矩形状の凹み部15(図5参照)が設けられている。
図2に示すように、凹み部15には撮像部10aが設けられている。この図中の符号S(斜線部)は、撮像部10aの周縁領域を示している。この周縁領域Sは、撮像部10aよりも一段高く形成されている。前述したように、周縁領域Sに迷光が入射すると、この周縁領域S内の回路から暗電流(ノイズ)が発生するため、この周縁領域Sは遮光されている。
図1に戻って、チップ基板12aの表面縁部には、複数の電極パッド17が設けられている。電極パッド17は、チップ基板12aの表面に設けられた図示しない信号線(ボンディングワイヤでも可)を介して、撮像部10aに電気的に接続されている。前述のカバーガラス11は、各電極パッド17の上に接着剤等で取り付けられている。
回路基板12bの裏面には、前述の各電極パッド17の略下方位置にそれぞれ外部接続端子18が設けられている。各外部接続端子18は、積層基板12を垂直に貫通する貫通電極19を介して、それぞれ電極パッド17に接続されている。また、各外部接続端子18は、図示しない配線を介して、固体撮像素子10(撮像部10a)の駆動を制御する制御回路、及び固体撮像素子10から出力される撮像信号に画像処理を施す画像処理回路等に接続されている。
図3に示すように、固体撮像素子10の撮像部10aは、受光素子(フォトダイオード)21、R色カラーフィルタ22R、G色カラーフィルタ22G、B色カラーフィルタ22B、平坦化膜23、マイクロレンズ24などの半導体基板25上に設けられた各部から構成される。図3(他の図も同様)では、各部を明確にするため、相互の厚みや幅の比率は無視して一部誇張して表示している。
半導体基板25は、前述のチップ基板12aと同様に、液晶表示装置に用いられるガラス基板や固体撮像素子に用いられる光電変換素子基板等の周知の各種基板が用いられる。この半導体基板25の表層には、受光素子21が2次元マトリクス状(正方格子状)に配列されている。また、この表層には、図示は省略するが、周知の読み出しゲート、垂直転送路、水平転送路、出力アンプ等が各受光素子21の間に設けられている。
各受光素子21は、入射光量に応じた量の信号電荷を光電変換により生成し蓄積する。蓄積期間(露光期間)が終了すると、各受光素子21に蓄積された信号電荷は、読み出しゲートを介して一斉に垂直転送路に移送される。垂直転送路に移送された信号電荷は、順に水平転送路に向けて垂直転送され、一行ずつ水平転送路に移送される。水平転送路に移送された信号電荷は、順に出力アンプに向けて水平転送され、画素単位ごとに出力アンプに入力される。出力アンプは、入力された信号電荷を順に電荷量に応じた電圧信号に変換し、撮像信号として外部に出力する。
半導体基板25の表面は、図示しない光透過性の絶縁膜で覆われており、この絶縁膜上には、前述の読み出しゲート、垂直転送路等を覆うように、転送電極27が形成されている。この転送電極27に印加する電圧を制御することで、受光素子21に蓄積された電荷が、読み出しゲートを介して、垂直転送路により垂直転送される。なお、転送電極27は、例えばポリシリコンからなり、ドライエッチング法などによって形成される。
また、半導体基板25の表面には、転送電極27を覆い、且つ受光素子21の直上位置は開口するように、転送電極用遮光膜28が形成されている。なお、転送電極用遮光膜28は、転送電極27に接続している、或いは一体形成されている図示しないボンディングパッドやダイシングライン等の撮像部10aの周辺配線は覆わないように形成されている。また、半導体基板25と各色カラーフィルタ22B,22G,22Rとの間には、前述の絶縁膜以外にも各種中間層などを必要に応じて設けてもよい。
各色カラーフィルタ22B,22G,22Rは、それぞれ受光素子21上に位置するように形成されている。例えば、G色カラーフィルタ22Gは市松模様に配列される。そして、各G色カラーフィルタ22Gの間に、R色カラーフィルタ22R、B色カラーフィルタ層22Bがそれぞれ配列される。なお、各カラーフィルタの配列は、これに限定されるものではない。各受光素子21は、各色カラーフィルタ22R,22G,22Bをそれぞれ透過したR光、G光、B光を光電変換する。
平坦化膜23は、各色カラーフィルタ22R,22G,22Bの上面を覆うように形成されており、平坦な上面を有している。マイクロレンズ24は、凸面を上にして設けられたレンズであり、平坦化膜23の上面且つ各受光素子21の上方に設けられている。各マイクロレンズ24は、被写体からの光を効率良く各受光素子21へ導く。
図1に戻って、前述の周縁領域S(図2参照)上には、この周縁領域Sと同じパターン(枠形状)の周縁領域遮光膜30が設けられている。周縁領域遮光膜30は、前述したように、周縁領域S内の回路への迷光の入射を防止して、ノイズの発生を防止する。
周縁領域遮光膜30は、感光性樹脂組成物をパターニング(露光・現像)処理して形成するのではなく、黒色(黒色以外でも可)の着色熱硬化性組成物をそれぞれチップ基板12a、半導体基板25上に塗布・熱硬化して非透光性の着色層31(図5参照)を形成し、この着色層31をドライエッチング法でパターニング処理して形成する。
[着色熱硬化性組成物]
次に、周縁領域遮光膜30の材料である着色熱硬化性組成物について説明を行う。着色熱硬化性組成物は、(A)着色剤、(B)熱硬化性化合物、(C)有機溶剤を含有している。なお、上記(A)〜(C)に加えて、添加剤として他の成分を含有していてもよい。
(A)の着色剤としては、例えば(a)チタンブラック、(b)カーボンブラックを含有するものが挙げられる。
[チタンブラック]
チタンブラックは、チタン原子を有する黒色粒子であり、好ましくは低次酸化チタンや酸窒化チタン等である。このチタンブラックは、着色剤を黒色にする黒色色材として用いられ、この着色剤中に分散されている。
チタンブラックは、従来の感光性樹脂組成物(特に遮光膜用感光性樹脂組成物)に分散、溶解されている顔料・染料と比較して、赤外光領域の遮光能力が高い。このため、チタンブラックを含有する着色剤は、遮光膜の重ね合わせでは遮光できない、赤外光領域の遮光を確実に行うことができる。これにより、周縁領域遮光膜30は、可視領域における遮光性に加え、赤外領域における遮光性を有するので、固体撮像素子10が赤外領域の光を検出して暗電流によるノイズが発生することが抑制される。このため、(A)の着色剤としては、少なくともチタンブラックを含有しているものを用いることが好ましい。
また、チタンブラックは、黒色色材として一般的に使用されるカーボンブラックと比較して、色価が高く、且つ赤外領域の吸収係数が大きく、遮光能が高いという利点がある。
また、チタンブラックの粒子は、分散性の向上や凝集性の抑制などの目的で必要に応じ、その表面を化学修飾することが可能である。具体的には、チタンブラックの表面を酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ゲルマニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウムで被覆することが可能であり、また、特開2007−302836号公報に示されるような撥水性物質による表面処理も可能である。
また、チタンブラックは、分散性、着色性等を調整する目的で、Cu、Fe、Mn、V、Ni等の複合酸化物、酸化コバルト、酸化鉄、カーボンブラック、アニリンブラック等の黒色顔料を1種あるいは2種以上を組み合わせて含有してもよい。また、所望とする波長の遮光性を制御する目的で、既存の赤、青、緑、黄色、シアン、マゼンタ、バイオレット、オレンジ等の顔料、又は染料などの着色剤を添加することも可能である。
このようなチタンブラックの市販品の例としては、(株)ジェムコ製(三菱マテリアル(株)販売)チタンブラック10S、12S、13R、13M、13M−C、13R、13R−N、赤穂化成(株)製ティラック(Tilack)Dなどが挙げられる。
また、前述のチタンブラックの製造方法としては、二酸化チタンと金属チタンの混合体を還元雰囲気で加熱し還元する方法(特開昭49−5432号公報)、四塩化チタンの高温加水分解で得られた超微細二酸化チタンを、水素を含む還元雰囲気中で還元する方法(特開昭57−205322号公報)、二酸化チタン又は水酸化チタンをアンモニア存在下で高温還元する方法(特開昭60−65069号公報、特開昭61−201610号公報)、二酸化チタン又は水酸化チタンにバナジウム化合物を付着させ、アンモニア存在下で高温還元する方法(特開昭61−201610号公報)などがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明のチタンブラックの粒子の粒子径に特に制限は無いが、分散性、着色性の観点、及び、固体撮像素子における歩留まりへの影響の観点から、平均粒子径(平均一次粒子径)が10〜150nmであることが好ましく、15〜100nmであることがより好ましく、20〜80nmであることが特に好ましい。平均粒子径は、チタンブラックを適当な基板へ塗布し、走査型電子顕微鏡により観察することによって測定することができる。
また、チタンブラックの比表面積は、特に限定されないが、チタンブラックを撥水化剤で表面処理した後の撥水性が所定の性能を有するように、BET法にて測定した値が約5〜150m/gであることが好ましく、約20〜100m/gであることがより好ましい。
本発明の着色熱硬化性組成物中のチタンブラックの含有量は、特に限定されるものではないが、形成される遮光性フィルターの可視域〜赤外域(400〜1,600nm)における、平均透過率が1%以下となることが好ましい。RGB等の色分解フィルターとほぼ同じ膜厚で2.0以上の光学濃度が得られることが好ましい。着色熱硬化性組成物の固形分中のチタンブラックの配合量は50〜90質量%が好ましい。
[カーボンブラック]
カーボンブラックは、炭素の微粒子を含む黒色の微粒子であり、好ましくは直径約3〜1000nmの炭素の微粒子を含んでなるものである。また、炭素の微粒子の表面には様々な炭素原子、水素原子、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン、無機原子などを含有する官能基を有することができる。また、カーボンブラックは目的とする用途に応じて、粒子径(粒の大きさ)、ストラクチャー(粒子のつながり)、表面性状(官能基)をさまざまに変えることにより特性を変化させることができる。黒度や樹脂との親和性を変えたり、導電性を持たせたりすることも可能である。
カーボンブラックの具体例としては、例えば、三菱化学社製のカーボンブラック#2400、#2350、#2300、#2200、#1000、#980、#970、#960、#950、#900、#850、MCF88、#650、MA600、MA7、MA8、MA11、MA100、MA220、IL30B、IL31B、IL7B、IL11B、IL52B、#4000、#4010、#55、#52、#50、#47、#45、#44、#40、#33、#32、#30、#20、#10、#5、CF9、#3050、#3150、#3250、#3750、#3950、ダイヤブラックA、ダイヤブラックN220M、ダイヤブラックN234、ダイヤブラックI、ダイヤブラックLI、ダイヤブラックII、ダイヤブラックN339、ダイヤブラックSH、ダイヤブラックSHA、ダイヤブラックLH、ダイヤブラックH、ダイヤブラックHA、ダイヤブラックSF、ダイヤブラックN550M、ダイヤブラックE、ダイヤブラックG、ダイヤブラックR、ダイヤブラックN760M、ダイヤブラックLP。キャンカーブ社製のカーボンブラックサーマックスN990、N991、N907、N908、N990、N991、N908。旭カーボン社製のカーボンブラック旭#80、旭#70、旭#70L、旭F−200、旭#66、旭#66HN、旭#60H、旭#60U、旭#60、旭#55、旭#50H、旭#51、旭#50U、旭#50、旭#35、旭#15、アサヒサーマル、デグサ社製のカーボンブラックColorBlack Fw200、ColorBlack Fw2、ColorBlack Fw2V、ColorBlack Fw1、ColorBlack Fw18、ColorBlack S170、ColorBlack S160、SpecialBlack6、SpecialBlack5、SpecialBlack4、SpecialBlack4A、PrintexU、PrintexV、Printex140U、Printex140V等が挙げられる。
また、カーボンブラックは、必要に応じて絶縁性を有することが好ましい。絶縁性を有するカーボンブラックとは、下記の方法で粉末としての体積抵抗を測定した場合、絶縁性を示すカーボンブラックのことである。この絶縁性は、例えば、カーボンブラック粒子表面に、有機物が吸着、被覆又は化学結合(グラフト化)しているなど、カーボンブラック粒子表面に有機化合物を有することに基づいている。
即ち、カーボンブラックを、ベンジルメタクリレートとメタクリル酸がモル比で70:30の共重合体(重量平均分子量30,000)と20:80重量比となるように、プロピレングリコールモノメチルエーテル中に分散し塗布液を調製し、厚さ1.1mm、10cm×10cmのクロム基板上に塗布して乾燥膜厚3μmの塗膜を作製し、さらにその塗膜をホットプレート中で220℃、約5分加熱処理した後に、JISK6911に準拠している三菱化学(株)製の高抵抗率計、ハイレスターUP(MCP−HT450)で試験電圧を印加して、体積抵抗値を23℃相対湿度65%の環境下で測定する。そして、この体積抵抗値として、10Ω・cm以上、より好ましくは10Ω・cm以上、特に好ましくは10Ω・cm以上を示すカーボンブラックが好ましい。
上述のような絶縁性を有するカーボンブラックとして、例えば、特開平11−60988号公報、特開平11−60989号公報、特開平10−330643号公報、特開平11−80583号公報、特開平11−80584号公報、特開平9−124969号公報、特開平9−95625号公報で開示されている樹脂被覆カーボンブラックを使用することができる。
[チタンブラックとカーボンブラックの併用]
本発明では、上述のチタンブラックとカーボンブラックを併用してもよく、更にチタンブラック、カーボンブラック以外の黒色色材を更に一種類を併用してもよい。併用できる黒色色材としては、各種公知の黒色顔料や黒色染料を用いることができるが、特に、少量で高い光学濃度を実現できる観点から、酸化鉄、酸化マンガン、グラファイト等が好ましい。
なお、チタンブラックと併用する平均粒子径(平均一次粒子径)は、異物発生の観点、固体撮像素子10の製造におけるその歩留まりへの影響の観点から、その平均一次粒子径は小さいことが好ましい。平均一次粒子径は50〜100nmが好ましく、50nm以下がより好ましく、30nm以下が好ましい。平均粒子径は、黒色色剤を適当な基板へ塗布し、走査型電子顕微鏡により観察することにより測定することができる。
[熱硬化性化合物]
熱硬化性化合物としては、塗布膜が形成できること、加熱により加工構造を形成しやすいことを考慮し、熱硬化機能を有する樹脂を使用することが多いが、膜硬化を行えるものであれば特に限定はない。例えば熱硬化性官能基を有する樹脂を用いることができる。また前述の熱硬化性樹脂とは別に、或いは熱硬化性樹脂に加えて、他の熱硬化性化合物を添加して熱硬化させる、或いは、更なる架橋構造を形成してより強固な硬化膜を形成することができる。以下、本発明で使用できる熱硬化性樹脂、熱硬化性化合物の例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ基含有化合物及び又は樹脂、メチロール基、アルコキシメチル基およびアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの基を有する樹脂が好ましい。
更に好ましい熱硬化性化合物としては、(α)エポキシ含有化合物及び/または樹脂、(β)メチロール基、アルコキシメチル基及びアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの置換基で置換されたメラニン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物またはウレア化合物、(γ)メチロール基、アルコキシメチル基およびアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの置換基で置換された、フェノール化合物、ナフトール化合物またはヒドロキシアントラセン化合物、が挙げられる。これらの中でも、熱硬化性化合物としては多官能エポキシ樹脂が特に好ましい。
[エポキシ基含有化合物及び又は樹脂]
エポキシ基含有化合物、或いはエポキシ樹脂としては、エポキシ基を有し、且つ架橋性を有するものであればいずれであってもよく、例えば、ビスフェノールAジグリジエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエステル、N、N−ジグリシジルアニリン等の2価のグリシジル基含有低分子化合物;同様に、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリメチロールフェノールトリグリシジルエーテル、TrisP−PAトリグリシジルエーテル等に代表される3価のグリシジル基含有低分子化合物;同様に、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、テトラメチロールビスフェノールAテトラグリシジルエーテル等に代表される4価のグリシジル基含有低分子化合物;同様に、ジペンタエリスリトールペンタグリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールヘキサグリシジルエーテル等の多価グリシジル基含有低分子化合物;ポリグリシジル(メタ)アクリレート、2、2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1、2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物に代表されるグリシジル基含有高分子化合物、等が挙げられる。
また、市販されているものとしては、脂環式エポキシ化合物「CEL−2021」、脂環式固形エポキシ樹脂「EHPE―3150」、エポキシ化ポリブタジエン「PB3600」、可等性脂環エポキシ化合物「CEL−2081」、ラクトン変性エポキシ樹脂「PCL−G」等が挙げられる(いずれもダイセル化学工業(株))。また他には「セロキサイド2000」、「エポリードGT−3000」、「GT−4000」(いずれもダイセル化学工業(株))が挙げられる。これらの中では、脂環式エポキシ樹脂が最も硬化性に優れており、更には「EHPE―3150」が最も硬化性に優れている。これらの化合物は単独で使用してもよいし、2種以上組み合わせてもよく、以降に示す他種のものとの組み合わせも可能である。
[メチロール基、アルコキシメチル基及びアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの置換基で置換された、メラニン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物またはウレア化合物]
上記(β)に含まれるメチロール基、アルコキシメチル基、アシロキシメチル基が各化合物に置換している数としては、メラニン化合物の場合2〜4であるが、好ましくはメラニン化合物の場合5〜6、グリコールウリル化合物、グアナミン化合物、ウレア化合物の場合は3〜4である。以下、(β)のメラニン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物及びウレア化合物を総じて、(β)における(メチロール基、アルコキシメチル基またはアシロキシメチル基含有)化合物という。
(β)におけるメチロール基含有化合物は、(β)におけるアルコキシメチル基含有化合物をアルコール中で塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸等の酸触媒存在下、加熱することにより得られる。(β)におけるアシロキシメチル基含有化合物は、(β)におけるメチロール基含有化合物を塩基性触媒存在下、アシルクロリドと混合攪拌することより得られる。
以下、前記置換基を有する(β)における化合物の具体例を挙げる。メラニン化合物としては、例えば、ヘキサメチロールメラニン、ヘキサメトキシメチルメラニン、ヘキサメチロールメラニンのメチロール基の1〜5個がメトキシメチル化した化合物またはその混合物、ヘキサメトキシエチルメラニン、ヘキサアシロキシメチルメラニン、ヘキサメチロールメラニンのメチロール基の1〜5個がアシロキシメチル化した化合物またはその混合物、などが挙げられる。
グアナミン化合物としては、例えば、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜3個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物またはその混合物、テトラメトキシエチルグアナミン、テトラアシロキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜3個のメチロール基をアシロキシメチル化した化合物またはその混合物が挙げられる。
グリコールウリル化合物としては、例えば、テトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1〜3個をアシロキシメチル化した化合物またはその混合物、などが挙げられる。
ウレア化合物としては、例えば、テトラメチロールウレア、テトラメトキシメチルウレア、テトラメチロールウレアの1〜3個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物またはその混合物、テトラメトキシエチルウレア、などが挙げられる。
なお、これら(β)における化合物は、単独で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい。
[メチロール基、アルコキシメチル基およびアシロキシメチル基から選ばれるすくなくとも一つの置換基で置換された、フェノール化合物、ナフトール化合物またはヒドロキシアントラセン化合物]
(γ)における化合物、即ち、メチロール基、アルコキシメチル基、及びアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの基で置換された、フェノール化合物、ナフトール化合物またはヒドロキシアントラセン化合物は、前述の(β)における化合物と同様に、上塗りフォトレジストとのインターミキシングを抑制すると共に、膜強度を更に高めるものである。以下、これら化合物を総じて、(γ)における(メチロール基、アルコキシメチル基またはアシロキシメチル基含有)化合物という。
(γ)における化合物に含まれるメチロール基、アシロキシメチル基またはアルコキシメチル基の数としては、1分子当たり最低2個必要であり、熱硬化および保存安定性の観点から、骨格となるフェノール化合物の2位、4位が全て置換されている化合物が好ましい。また、骨格となるナフトール化合物、ヒドロキシアントラセン化合物も、OH基のオルト位およびパラ位がすべて置換されている化合物が好ましい。フェノール化合物の3位または5位は、未置換であっても置換基を有してもよい。なお、前述のナフトール化合物においても、OH基のオルト位以外は、未置換であっても置換基を有してもよい。
(γ)におけるメチロール基含有化合物は、フェノール性OH基の2位または4位が水素原子である化合物を用い、これを水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、テトラアルキルアンモニアヒドロキシ等の、塩基性触媒の存在下でホルマリンと反応させることにより得られる。
また、(γ)におけるアルコキシメチル基含有化合物は、(γ)におけるメチロール基含有化合物をアルコール中で塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸等の酸触媒の存在下で加熱することにより得られる。また、(γ)におけるアシロキシメチル基含有化合物は、(γ)におけるメチロール基含有化合物を塩基性触媒の存在下でアシルクロリドと反応させることにより得られる。
(γ)における骨格化合物としては、フェノール性OH基のオルト位またはパラ位が未置換の、フェノール化合物、ナフトール、ヒドロキシアントラセン化合物等が挙げられ、例えば、フェノール、クレゾール、3,5−キシレノール、ビスフェノールAなどのビスフェノール類;4、4‘−ビスヒドロキシビフェニル、TrisP−PA(本州化学工業(株)製)、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシアントラセン、等が使用される。
上述の(γ)の具体例としては、フェノール化合物として、例えば、トリメチロールフェノール、トリ(メトキシメチル)フェノール、トリメチロールフェノールの1〜2個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、トリメチロール−3−クレゾール、トリ(メトキシメチル)−3−クレゾール、トリメチロール−3−クレゾールの1〜2個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、2、6−ジメチロール−4−クレゾール等のジメチルロールクレゾール、テトラメチロールビスフェノールA、テトラメトキシメチルビスフェノールA、テトラメチロールビスフェノールAの1〜3個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、テトラメチロール−4、4‘−ビスヒドロキシビフェニル、テトラメトキシメチルー4、4’−ビスヒドロキシフェニル、TrisP−PAのヘキサメチロール体、TrisP−PAのヘキサメトキシメチル体、TrisP−PAのヘキサメチロール体の1〜5個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、ビスヒドロキシメチルナフタレンジオール、等が挙げられる。
また、ヒドロキシアントラセン化合物として、例えば、1、6−ジヒドロキシメチル−2、7−ジヒドロキシアントラセン等が挙げられ、アシロキシメチル基含有化合物として、例えば、メチロール基含有化合物のメチロール基を、一部または全部アシロキシメチル化した化合物が挙げられる。
これらの化合物の中で最も好ましいものとしては、トリメチロールフェニル、ビスヒドロキシメチル−p−クレゾール、テトラメチロールビスフェノールA、TrisP−PAのヘキサロール体またはそれらのメチロール基がアルコキシメチル基およびメチロール基とアルコキシメチル基の両方で置換されたフェノール化合物が挙げられる。
なお、これら(γ)における化合物は、単独で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい。
[有機溶剤]
本発明の着色熱硬化性組成物は、有機溶剤を含有する。有機溶媒は1種単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。有機溶剤は、上述の(A)、(B)の各成分の溶解性や着色熱硬化性組成物の塗布特性を満足する限り、特に限定されないが、特に(A)着色剤の分散性、(B)熱硬化性化合物の溶解性、塗布性、及び安全性を考慮して選択することが好ましい。
使用可能な有機溶剤としては、エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、アルキルエステル類、乳酸メチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、等が挙げられる。
また、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチル等の3−オキシプロピオン酸アルキルエステル類、例えば、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、等;2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル等の2−オキシプロピオン酸アルキルエステル類、例えば、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、等;ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル、等が挙げられる。
また、エーテル類、例えば、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、等が挙げられる。
また、ケトン類、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、等;芳香族炭化水素類、例えば、トルエン、キシレン、等が好ましい。
なお、本発明の着色熱硬化性組成物は、必要に応じて、上記以外の有機溶剤をさらに含有することができる。
[各種添加物]
本発明の着色熱硬化性組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、各種添加物、例えば、バインダー、硬化剤、硬化触媒、分散剤、溶剤、充填剤、これら以外の高分子化合物、界面活性剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤、分散剤、等を配合することができる。
[バインダー]
バインダーは、顔料分散液調製時に添加する場合が多く、アルカリ可溶性を必要とせず、有機溶剤に可溶であればよい。
バインダーとしては、線状有機高分子重合体で、有機溶剤に可溶であるものが好ましい。このような線状有機高分子重合体としては、側鎖にカルボン酸を有するポリマー、例えば、特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号の各公報に記載されているような、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等が挙げられ、また同様に側鎖にカルボン酸を有する酸性セルロース誘導体が有用である。
これら各種バインダーの中でも、耐熱性の観点からは、ポリヒドロキシスチレン系樹脂、ポリシロキサン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、アクリル/アクリルアミド共重合体樹脂が好ましく、現像性制御の観点からは、アクリル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、アクリル/アクリルアミド共重合体樹脂が好ましい。
上述のアクリル系樹脂としては、ベンジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド等から選ばれるモノマーからなる共重合体、例えばベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸、ベンジルメタアクリレート/ベンジルメタアクリルアミドのような各共重合体、KSレジスト−106(大阪有機化学工業(株)製)、サイクロマーPシリーズ(ダイセル化学工業(株)製)等が好ましい。これらのバインダー中に前述の着色剤を高濃度に分散させることで、下層等との密着性を付与でき、これらはスピンコート、スリットコート時の塗布面状にも寄与している。
[硬化剤]
硬化剤は、熱硬化性化合物としてエポキシ樹脂を使用する場合に添加することが好ましい。エポキシ樹脂の硬化剤は種類が非常に多く、性質、樹脂と硬化剤の混合物との可使時間、粘度、硬化温度、硬化時間、発熱などが使用する硬化剤の種類によって非常に異なるため、硬化剤の使用目的、使用条件、作業条件などによって適当な硬化剤を選ばねばならない。前述の硬化剤に関しては垣内弘編「エポキシ樹脂(昇晃堂)」第5章に詳しく解説されている。硬化剤の例を挙げると以下のようになる。
触媒的に作用する硬化剤として、第三アミン類、三フッ化ホウ素−アミンコンプレックス等が挙げられる。エポキシ樹脂の官能基と化学量論的に反応する硬化剤としては、ポリアミン、酸無水物等が挙げられる。常温硬化の硬化剤として、ジエチレントリアミン、ポリアミド樹脂等が挙げられ、中温硬化の硬化剤としてジエチルアミノプロピルアミン、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等が挙げられる。高温硬化の硬化剤として、無水フタル酸、メタフェニレンジアミン等が挙げられる。
また、化学構造別に見るとアミン類では、脂肪族ポリアミンとしてはジエチレントリアミン等が挙げられ、芳香族ポリアミンとしてはメタフェニレンジアミン等が挙げられ、第三アミンとしてはトリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等が挙げられ、酸無水物としては無水フタル酸、ポリアミド樹脂、ポリスルフィド樹脂、三フッ化ホウ素−モノエチルアミンコンプレックス等が挙げられ、合成樹脂初期縮合物としてはフェノール樹脂、その他ジシアンジアミド等が挙げられる。
これら硬化剤は、加熱によりエポキシ基と反応し、重合することによって架橋密度が上がり硬化するものである。薄膜化のためには、バインダー、硬化剤とも極力少量の方が好ましく、特に硬化剤に関しては熱硬化性化合物に対して35質量%以下、好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下とすることが好ましい。
[硬化触媒]
高い着色剤濃度を実現するためには、前述の硬化剤との反応による硬化の他、主としてエポキシ基同士の反応による硬化が有効である。このため、硬化剤は用いず、硬化触媒を使用することもできる。硬化触媒の添加量としては、エポキシ当量が150〜200程度のエポキシ樹脂に対して、質量基準で1/10〜1/1000程度、好ましくは1/20〜1/500程度、さらに好ましくは1/30〜1/250程度のわずかな量で硬化させることが可能である。
[分散剤]
分散剤は,顔料の分散性を向上させるために必要に応じて添加される。分散剤としては、公知のものを適宜選定して用いることができ、例えば、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、高分子分散剤等が挙げられる。
これらの分散剤としては、多くの種類の化合物が用いられるが、例えば、フタロシアニン誘導体(市販品EFKA−745(エフカ社製))、ソルスパース5000(日本ルーブリゾール社製);オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)、(メタ)アクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.95(共栄社化学(株)製)、W001(裕商(株)製)等のカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;W004、W005、W017(裕商(株)製)等のアニオン系界面活性剤;EFKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、EFKAポリマー100、EFKAポリマー400、EFKAポリマー401、EFKAポリマー450(以上森下産業(株)製)、ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(サンノプコ(株)製)等の高分子分散剤;ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、24000、26000、28000などの各種ソルスパース分散剤(日本ルーブリゾール社製);アデカプルロニックL31、F38、L42、L44、L61、L64、F68、L72、P95、F77、P84、F87、P94、L101、P103、F108、L121、P−123(旭電化(株)製)およびイソネットS−20(三洋化成(株)製)が挙げられる
分散剤は、単独で用いてもよくまた2種以上組み合わせて用いてもよい。着色熱硬化性組成物への分散剤の添加量は、通常顔料100質量部に対して0.1〜50質量部程度が好ましい。
[その他の添加剤]
本発明の着色熱硬化性組成物には、必要に応じて各種添加剤を更に添加することができる。各種添加物の具体例としては、例えば、特開2005−326453号公報に記載の各種添加剤を挙げることができる。
次に、図4を用いて、固体撮像素子10を形成する固体撮像素子形成工程33の一例について説明を行う。固体撮像素子形成工程33は、大別して、周縁領域遮光膜形成工程(以下、単に遮光膜形成工程という)34と、撮像部形成工程35とから構成される。遮光膜形成工程34では、撮像部10aの形成前のチップ基板12a上に、周縁領域遮光膜30を形成する。撮像部形成工程35は、遮光膜形成工程34が終了した後のチップ基板12aに撮像部10aを形成する。
[周縁領域遮光膜形成工程]
遮光膜形成工程34では、着色層形成工程36、フォトレジスト層形成工程37、露光・現像工程(パターニング工程)38、ドライエッチング工程39、フォトレジスト層除去工程40が順に実行される。以下、図5〜図11を用いて各工程36〜40について詳しく説明する。なお、着色層形成工程36が開始される前に、周知の方法で、撮像部10aの形成前の状態の積層基板12(凹み部15、電極パッド17、外部接続端子18、貫通電極19等は形成済み)が形成される。
図5に示すように、着色層形成工程36では、チップ基板12a上に前述の着色熱硬化性組成物を塗布する。この塗布は、例えばスピンコータを用いて行われる。次いで、チップ基板12aに塗布された着色熱硬化性組成物を、ホットプレートやオーブンなどの公知の加熱装置によりプリベーク処理(90℃×60秒)する。これにより、着色熱硬化性組成物が熱硬化して、周縁領域遮光膜30に対応する厚みの着色層31がチップ基板12a上に形成される。
図6に示すように、フォトレジスト層形成工程37では、着色層形成工程36で形成された着色層31上に、前述のスピンコータを用いて公知のポジ型(ネガ型でも可)のフォトレジストを塗布した後、前述の加熱装置により加熱処理を施して、フォトレジスト層42を形成する。ポジ型のフォトレジストとしては、紫外線(g線、i線)、KrF,ArFなどのエキシマレーザー等を含む遠紫外線、電子線などに感応するポジ型の感光性樹脂組成物を使用することができる。
図7に示すように、露光・現像工程38では、フォトレジスト層形成工程37で形成されたフォトレジスト層42をパターニング(露光・現像処理)して、前述の周縁領域Sの上方にこの周縁領域Sと同じパターンのレジストマスク42a(周縁領域レジストマスク、図8参照)を形成する。具体的には、周縁領域Sと略同形状のマスクパターンを有するマスク43を介して、フォトレジスト層42に露光光線を照射して、フォトレジスト層42を露光処理する。露光光線は、レジストマスク42aが形成される領域以外、すなわち周縁領域S以外に照射される。なお、露光光線(光源)としては、パターン形成が5μm程度の解像力を有していればよいとの理由から、i線であることが好ましい。
次いで、図8に示すように、露光処理済みの固体撮像素子10を周知の現像液で現像処理する。これにより、フォトレジスト層42の露光部(ネガ型のフォトレジストを用いた場合には未露光部)が除去されて、着色層31上にレジストマスク42aが形成される。現像液としては、種々の有機溶剤の組み合わせやアルカリ性の水溶液を用いることができる。なお、現像処理後に、ポストベーク処理を施すことが好ましい。
図9に示すように、ドライエッチング工程39では、露光・現像工程38で形成されたレジストマスク42aをマスクとして、着色層31をドライエッチング処理する。ドライエッチング処理は、周知のドライエッチング装置を用いて行われる。ドライエッチング装置は、そのチャンバー内に混合ガスを供給するとともに、チャンバー内の対向電極間に高周波電圧を印加してプラズマガス(エッチングプラズマ)を発生させ、このプラズマガス中のプラスイオンを着色層31に照射することで、着色層31をプラズマエッチング処理する。
[混合ガス:着色剤にチタンブラックが含有している場合]
着色剤にチタンブラックが含有している場合に用いる混合ガスは、ドライエッチング法により除去される着色層部分(被エッチング部分)を矩形に加工可能であるという観点から、フッ素系ガス、臭素、塩素の少なくとも1種と、酸素ガスとを少なくとも含む組成が好ましい。
フッ素系ガスとしては、公知のフッ素系ガスを使用できるが、下記式(1)で表されるフッ素系化合物のガスが好ましい。
・・・式(1)
上記式(1)中、nは1〜6を表し、mは0〜13を表し、lは1〜14を表す。
上記式(1)で表されるフッ素系ガスとしては、例えば、CF、C、C、C、C、C、C、及びCHFの群からなる少なくとも1種を挙げることができる。本発明におけるフッ素系ガスは、上記群の中から1種のガスを選択して用いることができ、また、2種以上のガスを組合せて用いることができる。さらに、これらの中でも、被エッチング部分の矩形性維持の観点から、フッ素系ガスはCF、C、C、及びCHFの群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、CF及び/又はCであることがより好ましく、CFであることが特に好ましい。
ドライエッチング工程39で用いる混合ガスは、フッ素系ガス、臭素ガス、塩素ガスと酸素ガスとの含有比率(フッ素系ガス、塩素ガス、臭素ガス/酸素ガス)を、前述のチャンバー内への流量比で2/1〜8/1とすることが好ましい。これにより、ドライエッチング処理時におけるレジストマスク42a(フォトレジスト層42)の側壁へのエッチング生成物の付着を防止することができる。更に、後述するフォトレジスト層除去工程40において、レジストマスク42aの剥離が容易になる。特に、被エッチング部分の矩形性を維持しながら、レジストマスク42aの側壁へのエッチング生成物の再付着を防止するために、上述の含有比率が2/1〜6/1であることが好ましく、3/1〜5/1であることが特に好ましい。
また、ドライエッチング工程39で用いる混合ガスは、エッチングプラズマの分圧コントロール安定性、及び被エッチング形状の矩形性を維持する観点から、前述のフッ素系ガス及び酸素ガス等に加え、他のガスとしてさらに、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)などの希ガス、塩素原子、フッ素原子、臭素原子等のハロゲン原子を含むハロゲン系ガス(例えば、CCl、CClF、AlF、AlCl等)、N、CO、及びCOの群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、Ar、He、Kr、N、及びXeの群から選ばれる少なくとも1種を含むことがより好ましく、He、Ar、及びXeの群から選ばれる少なくとも1種を含むことが更に好ましい。
但し、エッチングプラズマの分圧コントロール安定性、及び被エッチング形状の矩形性を維持することが可能である場合は、ドライエッチング工程39で用いる混合ガスは、フッ素系ガス及び酸素ガスのみからなるものであってもよい。
なお、フッ素系ガス及び酸素ガスに加えて含んでいてもよい他のガスの含有量は、エッチングパターン(被エッチング形状:周縁領域遮光膜30)の矩形性の点で、酸素ガスを1としたときの流量比で25以下であることが好ましく、10以上20以下であることがより好ましく、14以上18以下であることが特に好ましい。
[ドライエッチング処理時間]
ドライエッチング処理時間は、下記手法により事前に求めておくことが好ましい。
(1)ドライエッチング処理時における着色層31のエッチングレート[nm/分]を算出する。
(2)上記(1)で算出されたエッチングレートに基づき、ドライエッチング処理により、レジストマスク42aで覆われていない着色層31を除去するのに要する時間、すなわち、ドライエッチング処理時間を求める。
なお、上述のエッチングレートは、例えば、エッチング時間と残膜の関係を求めることによって算出することができる。本発明におけるドライエッチング処理時間は、10分以内が好ましく、7分以内がより好ましい。
[混合ガス:着色剤にチタンブラックが含有されていない場合]
また、着色剤にチタンブラックが含有されていない場合には、酸素ガス(エッチングガス)を主体として前述のドライエッチング処理を行うことが好ましい。ただし、必要に応じて窒素やフッ素系ガスを含んでいてもよい。フッ素系ガスの酸素ガスに対する含有比率(フッ素系ガス/酸素ガス)が流量比で5%以下であることが好ましく、フッ素系ガスを含まないことが特に好ましい。フッ素系ガスの含有量を上記範囲内に調整することで、チップ基板12aへのダメージをより効果的に抑制することができる。
エッチングガスは、エッチングプラズマの分圧コントロール安定性、及び被エッチング形状の矩形性を維持する観点から、前述の窒素やフッ素系ガスに加え、他のガスとしてさらに、He、Ne、Ar、Kr、Xeの群から選ばれる少なくとも1種のガスを含んでいることが好ましく、He、Ar、及びXeの群から選ばれる少なくとも1種のガスを含んでいることがより好ましい。但し、エッチングプラズマの分圧コントロール安定性を維持することが可能である場合は、エッチングガスとして酸素ガスのみを用いてもよい。
なお、エッチングガスが、酸素ガスに加えて更に含有してもよい他のガスの含有量は、酸素ガスを1としたときの流量比で25以下であることが好ましく、5以上20以下であることが好ましく、8以上12以下であることが特に好ましい。
着色剤にチタンブラックが含有していない場合におけるドライエッチング処理時間は、前述した(1)、(2)の手法で同様にして求められ、前述したように10分以内であることが好ましく、7分以内で処理することがより好ましい。
ドライエッチング工程39は、ドライエッチング処理の開始時点から前述のドライエッチング処理時間が経過した時にドライエッチング処理を終了する。また、例えば、チップ基板12a上の周縁領域S以外の領域(凹み部15の底部など)に終点検出層(エンドポイント)を形成しておき、この終点検出層がプラズマガスでエッチングされた際に発光するプラズマガスを周知のプラズマ発光モニタで検知した時に、ドライエッチング処理を終了してもよい。ドライエッチング処理の終了条件は、上述のドライエッチング処理時間の経過、終点検出のいずれの方法でもよいが、後者の方法が好ましい。そして、ドライエッチング処理が終了すると、着色層31のレジストマスク42aで覆われていない領域、すなわち、周縁領域S以外の領域が除去されて、チップ基板12aの周縁領域S上に周縁領域遮光膜30が形成される。
[オーバーエッチング処理]
ドライエッチング工程39では、前述のドライエッチング処理後に、オーバーエッチング処理を更に実行することが好ましい。ドライエッチング処理により、チップ基板12a上の周縁領域S以外の領域が露呈した後、さらにオーバーエッチング処理することで、残存するエッチング残渣を効率よく除去することができる。
オーバーエッチング処理は、オーバーエッチング時間を設定して行うことができる。更に、前述したようにドライエッチング処理の終点を検出した後、任意でオーバーエッチング率を設定してもよい。オーバーエッチング率としては、0%以上50%以下が好ましく、20%以上40%以下にすることで、基板のダメージ回避と残渣除去、フォトレジスト耐性を確保することができる。
[追加エッチング]
更に、ドライエッチング工程39では、前述のドライエッチング処理後に、レジストマスク42aの除去を容易にするために、酸素ガスを用いたドライエッチング処理を追加してもよい。
図10に示すように、フォトレジスト層除去工程40では、ドライエッチング工程39が終了した後に、周知の剥離剤等を用いて周縁領域遮光膜30上のレジストマスク42aを除去する。
フォトレジスト層除去工程40は、(1)レジストマスク42a上に、剥離液または溶剤を付与して、レジストマスク42aを除去可能な状態にする付与工程と、(2)レジストマスク42aを、洗浄水を用いて除去する除去工程と、を含むことが好ましい。
付与工程としては、例えば、剥離液または溶剤を、少なくともレジストマスク42a上に付与し、所定の時間停滞させるパドル現像工程を挙げることができる。剥離液または溶剤を停滞させる時間としては、特に制限はないが、数十秒から数分であることが好ましい。
除去工程としては、例えば、スプレー式またはシャワー式の噴射ノズルから、レジストマスク42aに洗浄水を噴射して、レジストマスク42aを除去する工程が例として挙げられる。洗浄水としては純水を好ましく用いることができる。また、噴射ノズルとしては、その噴射範囲内にチップ基板12aの全体が包含される噴射ノズルや、可動式の噴射ノズルであってその可動範囲がチップ基板12aの全体を包含する噴射ノズルを挙げることができる。噴射ノズルが可動式の場合には、レジストマスク42aを除去する工程中に、噴射ノズルがチップ基板12aの中心部からその端部までを2回以上移動して洗浄水を噴射することで、より効果的にレジストマスク42aを除去することができる。
剥離液は、一般的には有機溶剤を含有するが、無機溶媒を更に含有してもよい。有機溶剤としては、例えば、(1)炭化水素系化合物、(2)ハロゲン化炭化水素系化合物、(3)アルコール系化合物、(4)エーテルまたはアセタール系化合物、(5)ケトンまたはアルデヒド系化合物、(6)エステル系化合物、(7)多価アルコール系化合物、(8)カルボン酸またはその酸無水物系化合物、(9)フェノール系化合物、(10)含窒素化合物、(11)含硫黄化合物、(12)含フッ素化合物が挙げられる。
また、本発明の剥離液としては、含窒素化合物を含有することが好ましく、非環状含窒素化合物と環状含窒素化合物とを含むことがより好ましい。
非環状含窒素化合物としては、水酸基を有する非環状含窒素化合物であることが好ましい。例えば、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、O−ニトロアニソール、N−ブチルエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられ、好ましくはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンであり、より好ましくはモノエタノールアミン(HNCHCHOH)である。
環状含窒素化合物としては、イソキノリン、イミダゾール、N−エチルモルホリン、ε−カプロラクタム、キノリン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピリジン、ピロリジン、N−メチル−2−ピロリドン、N−フェニルモルホリン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジンなどが挙げられ、好ましくは、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチルモルホリンであり、より好ましくはN−メチル−2−ピロリドン(NMP)である。
また、本発明における剥離液は、非環状含窒素化合物と環状含窒素化合物とを含むことが好ましいが、中でも、非環状含窒素化合物として、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれる少なくとも1種と、環状含窒素化合物として、N−メチル−2−ピロリドン及びN−エチルモルホリンから選ばれる少なくとも1種とを含むことがより好ましく、モノエタノールアミンとN−メチル−2−ピロリドンとを含むことが更に好ましい。
上述の剥離液でレジストマスク42aを除去する時は、このレジストマスク42aが除去されればよい。このため、周縁領域遮光膜30の側壁にデポ物が付着している場合に、このデポ物が完全に除去されなくともよい。ここで、デポ物とは、エッチング生成物が周縁領域遮光膜30の側壁に付着し堆積したものを表わす。
また、本発明における剥離液は、前述の非環状含窒素化合物の含有量が、剥離液100質量部に対して、9質量部以上11質量部以下であって、環状含窒素化合物の含有量が65質量部以上70質量部以下であることが望ましい。また、非環状含窒素化合物と環状含窒素化合物の混合物を純水で希釈したものであることが好ましい。
[加熱処理工程]
なお、フォトレジスト層除去工程40の終了後、固体撮像素子10を100℃以上220℃以下で加熱処理する加熱処理工程を更に実行してもよい。これにより、周縁領域遮光膜30が吸収した水分を蒸発させることができ、その後に各種塗布工程が行われた時に、塗布不良等の不具合の発生をより効果的に抑制することができる。
以上で遮光膜形成工程34の全工程が終了して、チップ基板12aの周縁領域Sが周縁領域遮光膜30で覆われる。図11(A)に示すように、周縁領域遮光膜を感光性樹脂組成物で形成した場合には、前述したように、チップ基板12aにおける凹み部15と周縁領域Sとの段差上の周縁領域遮光膜44が十分に硬化しない等の理由で、この周縁領域遮光膜44とチップ基板12aとの密着性が弱くなり、遮光膜の剥がれが発生する。
これに対して、(B)に示すように、本発明の遮光膜形成工程34では、熱硬化により周縁領域遮光膜30は完全に硬化しているため、周縁領域遮光膜30と周縁領域Sとの密着性は十分に確保される。これにより、段差上での遮光膜の剥がれの発生が防止される。
[撮像部形成工程]
図4に戻って、遮光膜形成工程34の終了後、撮像部形成工程35が開始される。撮像部形成工程35では、カラーフィルタ形成工程46、平坦化膜形成工程47、マイクロレンズ形成工程48が順に実行される。なお、カラーフィルタ形成工程46が開始される前に、周知の方法で、チップ基板12aの凹み部15に半導体基板25(受光素子21、転送電極27等)、転送電極用遮光膜28等が形成される。ここで、半導体基板25は、チップ基板12aと同時形成してもよい。
カラーフィルタ形成工程46では、例えば、周知のフォトリソグラフィー(フォトリソ)法を用いて、各受光素子21の上方にR色カラーフィルタ22R、G色カラーフィルタ22G、B色カラーフィルタ22Bを色毎に形成する。なお、フォトリソ法による各色カラーフィルタ22R,22G,22Bの形成手順は公知であるので、ここでは説明を省略する。
平坦化膜形成工程47では、カラーフィルタ形成工程46で形成された各色カラーフィルタ22R,22G,22Bの上面を覆うように平坦化膜23を形成する。マイクロレンズ形成工程48では、カラーフィルタ形成工程46で形成された平坦化膜23上で、且つ受光素子21の上方にそれぞれマイクロレンズ24を形成する。
以上で撮像部形成工程35の全工程が終了して、チップ基板12aの凹み部15内に撮像部10aが形成される。これにより、固体撮像素子形成工程33の全工程が終了して、固体撮像素子10が形成される。
本発明では、着色熱硬化組成物を熱硬化して着色層31を形成した後、この着色層31,50をドライエッチング法によりパターニングして、周縁領域遮光膜30を形成することにより、周縁領域遮光膜30とチップ基板12aとの密着性が十分に確保される。その結果、遮光膜の剥がれや欠けが発生することが防止される。これにより、各遮光膜の遮光能が低下することが防止される。
特に本実施形態のように、チップ基板12aの凹み部15と周縁領域Sの段差上に周縁領域遮光膜30を形成した場合に、段差上の遮光膜が剥がれる(浮き上がる)ことが防止される(図11(B)参照)。
また、従来の感光性樹脂組成物を用いて各遮光膜を形成した時のように、着色層の基板近傍部分(着色層の下部)まで光が到達せず、着色層とチップ基板12aとの密着性が不充分となるような問題は発生しないため、着色層の剥がれ、浮き上り、欠けの発生が防止される。また、従来の方法では、段差のあるチップ基板12a上に形成された塗布膜に対して露光、現像処理を施すと、現像による残渣を除去することが困難となっていたが、本発明では、ドライエッチング法を用いることで、現像による残渣を除去する必要が無くなる。更に、露光時の露光エネルギーによる応力により、着色層が剥がれることも防止される。また、ドライエッチング法を用いることで、被エッチング形状(周縁領域遮光膜30)の矩形性が維持される。
また、着色層31(着色剤)が含有する黒色着色剤(チタンブラック、カーボンブラック)の含有量が50〜90質量%になるようにしたので、膜厚が薄い場合でも遮光能を向上させることができる、すなわち高OD(optical density)値で遮光膜を形成することができる。
また、本発明では、周縁領域遮光膜30の材料(組成物)に感光性成分を含有させる必要がなくなるので、固形分(遮光膜)中の色材比率を高めることができ、その結果、遮光膜をより薄膜化することができる。
上記実施形態では、固体撮像素子10が2枚の基板からなる積層基板12により形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚の基板、例えばチップ基板のみから形成されていてもよい。
上記実施形態では、遮光膜として、周縁領域遮光膜30を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、固体撮像素子の基板上に形成される他の遮光膜についても同様にドライエッチング法を用いて形成することができる。
上記実施形態では、固体撮像素子10の基板に形成される遮光膜の形成方法について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば液晶表示装置の基板に形成される遮光膜についても、本発明の形成方法で形成することができる。
以下、本発明の効果を実証するための実施例(周縁領域遮光膜30についての実施例)を示し、本発明を具体的に説明する。実施例として、着色熱硬化性組成物の着色剤に含有される黒色色材(チタンブラック、カーボンブラック)の種類、含有量がそれぞれことなる3つの実施例1〜3を用意した。なお、いずれも質量%で調整した。
実施例1〜3(周縁領域遮光膜30)の材料として、それぞれ下記表1に示す着色熱硬化性組成物1〜3を調液した。
(1)着色熱硬化性組成物1
・着色剤:チタンブラック、固形分中比率:58.8質量%(液中比率:11.8質量%)
・他の材料については下記表1を参照
(2)着色熱硬化性組成物2
・着色剤:チタンブラック及びカーボンブラック、混合比率=6:5、固形分中比率:66.0質量%(液中比率:7.2+6.0=13.2質量%)
・他の材料については下記表1を参照
(3)着色熱硬化性組成物3
・着色剤:カーボンブラック、固形分中比率:62.5質量%(液中比率:12.5質量%)
・他の材料については下記表1を参照
Figure 2010080687
[実施例1]
実施例1の周縁領域遮光膜30(膜厚1.0μm)を下記(1)〜(5)の手順で形成した。
(1)表面に厚み0.2μmの熱酸化膜が形成されたチップ基板12a上に、前述の着色熱硬化性組成物1を塗布し、その後220℃×5minのポストベーク処理を行って、厚み1.0μmの着色層31を形成した。
(2)着色層31上に、フォトレジスト(FHi644:富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ製)を塗布した後、90℃×60秒のプリベーク処理を行って、膜厚3.0μmのフォトレジスト層42を形成した。
(3)i線ステッパー(ニコン製)を用いて300mJ/cmの露光量でフォトレジスト層42を露光処理し、更に、現像液(FHD−5:富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ製)にて2分間の現像処理を行った後、純水によるリンス処理、スピンドライによる乾燥処理を行った。その後、更に100℃で1分間のポストベーク処理を行って、枠形状のレジストマスク42aを形成した。レジストマスク42aの外形及び開口部の形状を略長方形状に形成するとともに、そのパターン幅を200μm、開口部の長径を5000μmに形成した。
(4)ドライエッチング装置(日立ハイテクノロジーズ製:U−621)を使用し、レジストマスク42aをマスクとして、下記エッチング条件にて着色層31にドライエッチング処理を施した。エッチング時間は、1.0(膜厚)÷0.2(エッチングレート)×1.3(オーバーエッチング30%を含むエッチング時間)=6.5(min)であった。このときのレジストマスク42aの残膜は、3.0(膜厚)−0.4(エッチングレート)×6.5(min)=0.4μmであった。また、熱酸化膜の削れ量は、0.01(エッチングレート)×6.5(min)=0.065μmであった。
[エッチング条件]
・RFパワー:800W
・アンテナバイアス:400W
・ウエハバイアス:200W
・チャンバー内圧:4.0Pa
・基板温度:20℃
・混合ガス種および流量:Ar/Cl/N=100/50/50ml
・着色層エッチングレート:200nm/min
・フォトレジストエッチングレート:400nm/min
・熱酸化膜エッチングレート:<10nm
・オーバーエッチング率:30%
(5)フォトレジスト剥離液(MS−230C:富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ製)を使用して、120秒の剥離処理を実施して、レジストマスク42aの除去を行った後、100℃で2分間の加熱処理を行った。
[実施例2]
着色熱硬化性組成物2を用いて、基本的には実施例1と同じ条件で実施例2の周縁領域遮光膜30(膜厚1.0μm)を形成した。ただし、ドライエッチング処理のエッチング条件のうち、「混合ガス種及び流量」、「着色層エッチングレート」、「フォトレジストエッチングレート」については下記のように変更した。エッチング時間は、1.0÷0.1×1.3=13(min)であった。このときのレジストマスク42aの残膜は、3.0−0.2×13=0.4μmであった。また、熱酸化膜の削れ量は、0.01×13=0.13μmであった。
・混合ガス種および流量:Ar/C/O=100/25/25ml
・着色層エッチングレート:100nm/min
・フォトレジストエッチングレート:200nm/min
[実施例3]
着色熱硬化性組成物3を用いて、基本的には実施例1と同じ条件で実施例3の周縁領域遮光膜30(膜厚1.0μm)を形成した。ただし、フォトレジスト層42の膜厚は2.0μmで形成した。また、ドライエッチング処理のエッチング条件のうち、「チャンバー内圧」、「混合ガス種及び流量」、「着色層エッチングレート」、「フォトレジストエッチングレート」については下記のように変更した。エッチング時間は、1.0÷1.0×1.3≒1(min)であった。このときのレジストマスク42aの残膜は、2.0−1.0×1=1.0μmであった。また、熱酸化膜の削れ量は、100nm以下であった。
・チャンバー内圧:2.0Pa
・混合ガス種および流量:Ar/O=100/50ml
・着色層エッチングレート:1000nm/min
・フォトレジストエッチングレート:1000nm/min
以上のように形成された各実施例(周縁領域遮光膜30)のパターン形状、チップ基板12a上の残渣の有無、及び周縁領域遮光膜30の剥がれの有無をそれぞれ測定顕微鏡等を用いて確認した。その結果、パターン形状は準テーパー形状で、且つチップ基板12a上の残渣、及び周縁領域遮光膜30の剥がれがないことが確認された。
第1実施形態の固体撮像装置及びその固体撮像素子の断面図である。 固体撮像素子の撮像部の上面図である。 固体撮像素子の断面図である。 第1実施形態の固体撮像素子形成工程のフローチャートである。 図4の着色層形成工程を説明するための説明図である。 図4のフォトレジスト層形成工程を説明するための説明図である。 図4の露光工程を説明するための説明図である。 図4の現像工程を説明するための説明図である。 図4のドライエッチング工程を説明するための説明図である。 図4のフォトレジスト層除去工程を説明するための説明図である。 (A)感光性樹脂組成物で段差上に形成された従来の周縁領域遮光膜の断面図、(B)ドライエッチング法を用いて段差上に形成された周縁領域遮光膜の断面図である。
符号の説明
9 固体撮像装置
10 固体撮像素子
10a 撮像部
12 積層基板
12a チップ基板
12b 回路基板
22R,22G,22B カラーフィルタ
27 転送電極
30 周縁領域遮光膜
31 着色層
42 フォトレジスト層

Claims (7)

  1. 着色剤及び熱硬化性化合物を含む着色熱硬化性組成物を、基板の少なくともいずれか一方の面に塗布した後に熱硬化させて、非透過性の着色層を形成する着色層形成工程と、
    前記着色層形成工程で形成された前記着色層をドライエッチング法によりパターニングして、所定の遮光パターンを有する遮光膜を形成するドライエッチング工程と、
    を有することを特徴とする遮光膜の形成方法。
  2. 前記着色層には、少なくともチタンブラック及びカーボンブラックのいずれか一方を含む黒色着色剤が含有されていることを特徴とする請求項1記載の遮光膜の形成方法。
  3. 前記着色層に含有されている前記黒色着色剤の含有量が50〜90質量%であることを特徴とする請求項2記載の遮光膜の形成方法。
  4. 前記ドライエッチング工程では、フッ素ガス、塩素ガス、及び臭素ガスの少なくとも1種と酸素ガスとの混合ガス、又は酸素ガスを用いてドライエッチングを行うことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の遮光膜の形成方法。
  5. 前記ドライエッチング工程の前に、前記着色層上にフォトレジスト層を形成するフォトレジスト層形成工程と、
    前記フォトレジスト層形成工程で形成された前記フォトレジスト層をパターニングして、前記遮光膜に対応するパターンのレジストマスクを形成するパターニング工程とを有するとともに、
    前記ドライエッチング工程は、前記パターニング工程で形成された前記レジストマスクを用いて、前記着色層をドライエッチングすることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の遮光膜の形成方法。
  6. 前記基板の一面には固体撮像素子の撮像部が形成されており、
    前記着色層形成工程は、前記基板の一面に前記着色層を形成し、
    前記フォトレジスト層形成工程は、前記着色層上に前記フォトレジスト層を形成し、
    前記パターニング工程は、前記フォトレジスト層をパターニングして、前記撮像部の周縁領域のみを覆う周縁領域レジストマスクを形成し、
    前記ドライエッチング工程は、前記周縁領域レジストマスクを用いて前記着色層をドライエッチングして、前記周縁領域を覆う周縁領域遮光膜を形成することを特徴とする請求項5記載の遮光膜の形成方法。
  7. 基板上に、光を受光して光電変換を行う複数の受光素子を有する撮像部が設けられた固体撮像素子の製造方法において、
    請求項6記載の遮光膜の形成方法を用いて、前記基板上に、前記撮像部の周縁領域を覆う前記周縁領域遮光膜を形成する周縁領域遮光膜形成工程と、
    前記各受光素子の上方にそれぞれカラーフィルタを形成するカラーフィルタ形成工程と、
    前記各カラーフィルタ上に平坦化膜を形成する平坦化膜形成工程と、
    前記平坦化膜上で、且つ前記各受光素子の上方にそれぞれマイクロレンズを形成するマイクロレンズ形成工程とを有することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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