JP2010077626A - 持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置を提供する。
【解決手段】持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺であり、パネル9は、支柱4の列設方向に連装された複数のパネル体9Uにより構成され、該パネル体9Uの側縁9aを前記支柱4に臨ませるように配置される。安全装置23A23Bは、支柱4に固着された座部24から外側に向けて延びる脚部25を有し、脚部25からパネル体9Uの外側面を被うように延設された翼部26を備えている。
【選択図】図6
【解決手段】持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺であり、パネル9は、支柱4の列設方向に連装された複数のパネル体9Uにより構成され、該パネル体9Uの側縁9aを前記支柱4に臨ませるように配置される。安全装置23A23Bは、支柱4に固着された座部24から外側に向けて延びる脚部25を有し、脚部25からパネル体9Uの外側面を被うように延設された翼部26を備えている。
【選択図】図6
Description
本発明は、持ち出しタイプであり、しかも、上下二辺支持タイプとされたパネル手摺における安全装置に関する。
従来、マンション等の集合住宅におけるバルコニーの手摺や、廊下の手摺は、採光性や防風性、更にはデザイン性を重視の上、ガラスパネルを使用したパネル手摺が多く採用されている。このようなパネル手摺は、外側空間と内側空間の間に位置する躯体のベース部に間隔をあけて支柱を列設し、該支柱を介してガラスパネルから成るパネルを取付けることにより構築されている。
この際、近年は、バルコニーや廊下等のスペースを考慮すると共に、近代的な意匠デザインを考慮することにより、支柱からブラケットを介してパネルを外側に持ち出し状に支持する「持ち出しタイプ」としたパネル手摺が多く採用されている。このような持ち出しタイプのパネル手摺は、「四辺支持タイプ」と「上下二辺支持タイプ」に区分される。
四辺支持タイプのパネル手摺は、支柱からブラケットを介して外側に持ち出し状に固設された上枠と下枠と竪枠によりパネルの四辺を支持する構造とされている。これに対して、上下二辺支持タイプのパネル手摺は、前記のような竪枠を設けず、支柱からブラケットを介して外側に持ち出し状に固設された上枠と下枠によりパネルの上端と下端を支持する構造とされている。つまり、上下二辺支持タイプの場合、パネルは、上下端の二辺を支持されているが、両側縁は支持されていない。尚、四辺支持タイプと二辺支持タイプの何れにおいても、上枠は、笠木により一体に形成される場合と、該上枠に別体の笠木を取付けられる場合とがある。
上述の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺は、建造物の外側空間と内側空間の間に配置された支柱から上枠及び下枠とパネルを外側に持ち出し状に支持する構造であるから、外側空間から見たとき、横方向に連続して延びる上枠と下枠が視認され、しかも、パネル面が前面に押し出された美観と、パネルを横方向に連続して連ねたデザインが強調されるので、意匠として近代的美観を呈する利点があり、従って、本発明も、このような持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺を対象としている。
しかしながら、安全性の観点からすると、従来の上下二辺支持タイプは、四辺支持タイプよりも劣る不安があり、この点において改善すべき課題が含まれている。
ところで、本発明者らが従来型の上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺に関して、JISにおける「合わせガラスの耐衝撃性能試験」に基づく試験を行ったところ、以下のような憂慮すべき結果が判明した。
(1)試験目的
共同住宅に設置される二辺支持ガラス手摺の衝撃に関する安全性の確認。
(2)供試験体
1)アルミ手摺枠
一段笠木持ち出しタイプ H1145mm×W1000mm 4体
上下二辺支持タイプ
2)ガラスパネル
合わせガラス5FL+中間幕+5FL H1058mm×W1000mm
3)試験方法
JIS R 3205(合わせガラス)に準じ、ショットバックによる衝撃試験を行い、衝撃特性を確認する。
・ショットバック(45Kg)を振り子式に自由落下させ、ガラスパネル中心点の付近を一回加撃して観察する。
・落下高さは120cmとし、試験体は4体とする。
4)判定基準
試験実施後、4枚とも手摺枠からガラスパネルの抜け・脱落がなく、次のa)、b)の何れかに適合しなければならない。
a)ガラスパネルが破壊した場合、破壊部分に直径75mmの球が自由に通過する開口が生じないこと。
b)ガラスが破壊しないこと。
共同住宅に設置される二辺支持ガラス手摺の衝撃に関する安全性の確認。
(2)供試験体
1)アルミ手摺枠
一段笠木持ち出しタイプ H1145mm×W1000mm 4体
上下二辺支持タイプ
2)ガラスパネル
合わせガラス5FL+中間幕+5FL H1058mm×W1000mm
3)試験方法
JIS R 3205(合わせガラス)に準じ、ショットバックによる衝撃試験を行い、衝撃特性を確認する。
・ショットバック(45Kg)を振り子式に自由落下させ、ガラスパネル中心点の付近を一回加撃して観察する。
・落下高さは120cmとし、試験体は4体とする。
4)判定基準
試験実施後、4枚とも手摺枠からガラスパネルの抜け・脱落がなく、次のa)、b)の何れかに適合しなければならない。
a)ガラスパネルが破壊した場合、破壊部分に直径75mmの球が自由に通過する開口が生じないこと。
b)ガラスが破壊しないこと。
上記試験の結果、従来の上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺として試験に供した試験体は、4体の全てに、ガラスパネルの抜け・脱落と、ガラスパネルの破壊等が認められた。このため、判定基準に適合する試験体は皆無であった。
上記に鑑みると、従来の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺は、例えば、子供等がバルコニーや廊下からガラスパネルに衝突した場合、ガラスパネルが手摺枠から抜けて子供と一緒に落下する危険がある。また、ガラスパネルが抜けないときでも、破損し易く、破壊部分に大きな開口を生じるので、該開口から子供が落下するおそれがある。従って、早急に対策を講じなければ、マンション等のバルコニーや廊下において人身事故を招来する危険があり、憂慮すべき現状にある。
本発明は、持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺に関して、上記課題を解決した安全装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、外側空間と内側空間の間に位置する躯体のベース部に間隔をあけて列設された支柱と、前記支柱の上端近傍部及び下端近傍部からそれぞれ外側に向けて持ち出し状に設けられた上枠及び下枠と、前記上枠及び下枠のそれぞれに上端及び下端を支持されたパネルとから成る手摺体を構成する持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺において、前記パネルは、支柱の列設方向に連装された複数のパネル体により構成され、該パネル体の側縁を前記支柱に臨ませるように配置されており、前記支柱に固着される座部と、該座部から外側に向けて延びる脚部と、該脚部から前記パネル体の外側面を被うように延設された翼部とから成る安全装置を設けた点にある。
本発明において、前記翼部は、緩衝材を設けるのが好ましく、該緩衝材を前記パネル体の外側面に係止可能に臨ませることが好ましい。
本発明の実施形態において、隣り合う一対のパネル体が相互に対向する側縁の間に間隙を形成すると共に、該間隙を前記支柱に臨ませるように配置されており、前記安全装置は、前記隙間に脚部を挿通させると共に、該脚部の先端から両側方に一対の翼部を延設した断面ほぼT字形に形成され、一対の翼部により前記隣り合う一対のパネル体の外側面を被うように構成されている。
前記隙間の幅は、10mm〜20mmの範囲内で形成されているのが好ましい。
本発明の実施形態において、手摺体の終端部に位置する終端パネル体の側縁を前記支柱に臨ませるように配置されており、前記安全装置は、前記終端パネル体の側縁に脚部を交差させると共に、該脚部の先端から側方に翼部を延設した断面ほぼL字形に形成されており、前記翼部により前記終端パネル体の外側面を被うように構成されている。
前記パネル体は、合わせガラス又は強化ガラスから選ばれたガラスパネルにより構成することが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺において、支柱4に固着された安全装置23A、23Bの翼部26によりパネル体9Uの側縁9aを外側から被うことにより支持する構成であるから、内側空間S2からパネル体9Uに向けて強い衝撃が加えられても、該パネル体9Uの上端部9u及び下端部9dが上枠6及び下枠8から抜け落ちたり、該パネル体9Uが破壊開口を生じるように破損したりすることはない。従って、例えば、子供がバルコニーや廊下の内側空間S2からパネル体9Uに衝突したような場合でも、パネル体9Uが抜け落ちたり大破して子供と一緒に落下したり、大きな破損開口を生じて子供を落下させてしまうようなことはなく、安全性を確保できる。
特に、本発明は、支柱4の列設方向に連装された複数のパネル体9Uによりパネル9が構成され、各パネル体9Uの側縁9aを支柱4に臨ませるように配置している。そして、安全装置23A、23Bは、座部24を支柱4に固着し、脚部25を該座部24から外側に向けてパネル体9Uの側縁9aを越えて延ばし、該脚部25の交差方向に延設された翼部26によりパネル体9Uの外側面を被うように構成されている。従って、安全装置23A、23Bにより、支柱4からパネル体9Uの側縁9aを堅固に支持するので、耐衝撃性に優れたものとなる。
この際、請求項2に記載の本発明によれば、翼部26に緩衝材37が設けられ、該緩衝材37をパネル体9Uの外側面に係止可能に臨ませているので、パネル体9Uをガラスパネルとした場合でも、該ガラスパネルに加わる衝撃を好適に緩衝し、破損を防止する。
そして、請求項3に記載の本発明によれば、隣り合う一対のパネル体9U、9Uが相互に対向する側縁9a、9aの間に間隙Pを形成し、該間隙Pを支柱4に臨ませるように配置され、これに対して、安全装置23Aは、前記隙間Pに脚部25を挿通させると共に、該脚部25の先端から両側方に一対の翼部33、33を延設した断面ほぼT字形に形成され、一対の翼部33、33により前記隣り合う一対のパネル体9U、9Uの外側面を被うように構成されている。従って、隙間Pに配置された1個の安全装置23Aが両側の一対のパネル体9U、9Uの側縁9a、9aを同時に支持するので、安全装置23Aの個数に関して有利となり、しかも、安全装置23Aの取付工数に関しても有利となる。しかも、隙間Pを利用して安全装置23Aの取付けが可能になるので、施工作業上も有利である。
この際、前記隙間Pの幅寸法は、10mm〜20mmの範囲内で形成すれば足りるので、外側空間S1から見たときに、持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺に特有とされる前面持ち出し状のパネル体9Uが横方向に連続して連ねられた連装的デザインを損なうことがなく、しかも、外側空間S1から視認可能な安全装置23A、23Bの翼部26も小さく設計することにより、美観を損なうことがない。
更に、請求項5に記載の本発明によれば、手摺体3の終端部に位置する終端パネル体9Ueは、その側縁9aeを支柱4に臨ませるように配置され、安全装置23Bは、前記終端パネル体9Ueの側縁9aeに脚部25を交差させると共に、該脚部25の先端から側方に翼部26を延設した断面ほぼL字形に形成され、前記翼部26により前記終端パネル体9Ueの外側面を被うように構成されている。従って、連装方向の中間部分に位置するパネル体9Uのみならず、終端パネル体9Ueに関しても、内側空間S2から該パネル体9Ueに向けて強い衝撃が加えられても、該パネル体9Ueの上端部9u及び下端部9dが上枠6及び下枠8から抜け落ちたり、該パネル体9Ueが破壊開口を生じるように破損したりすることはないという効果がある。
そして、安全装置23A、23Bにより安全の確保が可能になるから、請求項6に記載のように、パネル体9Uを合わせガラス又は強化ガラスから選ばれたガラスパネルにより構成することが可能になり、試験結果に示されるような良好な耐衝撃性が実証された。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を正面側(外側空間)から見た正面図を示している。図2は図1のA−A断面を示し、図2の断面における上枠部分と下枠部分と上下中間部分の拡大図をそれぞれ図3、図4、図5に示しており、図5のB−B断面を図6に示している。更に、安全装置の分解斜視図を図7及び図8に示している。
図1は本発明の第1実施形態を正面側(外側空間)から見た正面図を示している。図2は図1のA−A断面を示し、図2の断面における上枠部分と下枠部分と上下中間部分の拡大図をそれぞれ図3、図4、図5に示しており、図5のB−B断面を図6に示している。更に、安全装置の分解斜視図を図7及び図8に示している。
図1及び図2に示すように、マンションその他の建造物のバルコニー又は廊下等を構成する躯体1において、外側空間S1と内側空間S2の間に位置するベース部2に手摺体3が構築されている。尚、ベース部2は、図示のような起立壁に限られるものではなく、水平床部であっても良い。
手摺体3は、前記ベース部2に立設されると共に所定の等間隔をあけて列設された支柱4と、支柱4の上端近傍部から外側に向けて延設された上部ブラケット5に固設された上枠6と、支柱4の下端近傍部から外側に向けて延設された下部ブラケット7に固設された下枠8と、上枠6及び下枠8により上下端部を支持されたパネル9とから構成されており、上述したような持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺を構成している。
上枠6及び下枠8は、躯体1のベース部2の延長方向に沿って手摺体3の所定長さにわたって延びる。これに対して、パネル9は、支柱4の列設方向に連装された複数のパネル体9Uにより構成され、各パネル体9Uの側縁9aaが支柱4に臨むように配置されている。具体的には、図1に示すように、等間隔に列設された隣り合う支柱4、4の幅方向中心線X、Xの間隔距離L1に対して、パネル体9Uの幅方向寸法L2が、L1>L2となるように形成され、隣り合うパネル体9U、9Uの相互に対向する側縁9a、9aの間に幅寸法P1を10mm〜20mmの範囲としたスリット状の隙間Pが形成され、該隙間Pの幅方向中心が対応する支柱4の中心線Xに一致するように複数のパネル体9Uを連装状に配置している。そして、手摺体3の終端部に位置する終端パネル体9Ueは、終端側の側縁9aeが終端部に位置する支柱4eの中心線Xよりも寸法P2(P2=P1/2)だけ内側に位置するように配置されている。
各パネル体9Uは、採光性を有するように透明又は半透明の素材により形成されており、アクリルその他の樹脂パネルにより構成しても良いが、合わせガラス又は強化ガラスから選ばれたガラスパネルにより構成するのが好ましい。
前記支柱4は、下端を躯体1のベース部2に埋設され、無収縮モルタル等のモルタル10を充填することにより堅固に固定される。横断面を図6に示すように、支柱4は、中空のアルミ芯材4aを化粧筒4bに挿入し一体化しており、ビスを外部から化粧筒4bを貫通してアルミ芯材4aにねじ込み可能な構成とされている。
図3に示すように、上部ブラケット5は、座部5aにより支柱4の上端開口部を閉塞すると共に、該座部5aを支柱4の上端部にビス等の固着手段10で固着され、該座部5aから外側に上向き傾斜して延びるアーム部5bの先端に上枠6をネジ等の固着手段11で取着している。図例の場合、上枠6は、下向きに開口する溝形部6aから水平方向に延びる内側片6bと外側片6cを一体に備えており、前記内側片6bを上部ブラケット5のアーム部5bの先端に固着した状態で、上方から笠木12を被冠される。この際、内側片6b及び外側片6cには上向きの爪が設けられ、笠木12の内向きリブを該爪に嵌着する嵌着手段12aが構成されている。上枠6及び笠木12は、アルミ製の通し材により構成することが好ましいが、図示のような断面形状に限定されるものではなく、要するにパネル体9Uの上端部を支持するように構成されたものであれば良い。また、図例では、上枠6と笠木12を別部材により構成しているが、一体化した1つの部材により構成しても良い。
パネル体9Uの上端部9uは、上枠6の溝形部6aに挿入され、溝の内部において、上端部9uの外側をガスケット13で支持され、上端部9uの内側をバックアップ材14で支持されると共にコーキング15を施している。
図4に示すように、下部ブラケット7は、支柱4にビス等の固着手段16で固着される垂直片7aと、該垂直片7aの下端から外側に折曲された支持片7bを有する断面L形の金具により構成され、前記垂直片7aの近傍で支持片7bから起立する起立片7cを設けている。図例の場合、下枠8は、上向きに開口する溝形部8aから水平方向に延びる内側片8bと外側片8cを一体に備え、内側片8b及び外側片8cから下向きに延びる垂下片8d、8eを形成しており、前記溝形部8aには雨水等の水抜き孔17を有する底部8fを形成すると共に、該底部8fの上方で溝の側壁から対向状に突出するリブ8g、8gを形成している。そこで、下枠8は、底部8fを支持片7bに支持され、内側片8bの垂下片8eを垂直片7aと起立片7cの間に嵌入されると共にビス等の固着手段18で固着されている。下枠8は、アルミ製の通し材により構成することが好ましいが、図示のような断面形状に限定されるものではなく、要するにパネル体9Uの下端部を支持するように構成されたものであれば良い。
パネル体9Uの下端部9dは、下枠8の溝形部8aに挿入され、リブ8g、8gに載置されたブロック19により下方から支持され、溝の内部において、下端部9dの外側をガスケット20で支持され、下端部9dの内側をバックアップ材21で支持されると共にコーキング22を施している。
上記のような持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺において、隣り合うパネル体9U、9Uの間に形成された隙間Pに位置して第1安全装置23Aが設けられ、終端パネル体9Ueの終端側の側縁9aeに位置して第2安全装置23Bが設けられている。第1安全装置23A及び第2安全装置23Bは、パネル体9Uの高さ方向のほぼ中央位置に設けられる。
図5ないし図7に示すように、第1安全装置23Aは、支柱4に固着される座部24と、該座部24から外側に向けて延びることにより前記隙間Pを挿通する脚部25と、該脚部25からパネル体9Uの側縁9aの外側面を被うように延設された翼部26から成ることを基本的構成としている。
座部24と、脚部25と、翼部26は、一体に形成しても良いが、図7に示すように、座部24を構成する固着取付体23aと、脚部25及び翼部26を構成する延長取付体23bに分割された構成とすることが好ましい。固着取付体23aは、支柱4の前面に沿って当接した状態でビス等の固着手段27により固着される座板28を備え、該座板28の幅方向中央から突出する板状の連結部29を設けている。これに対して、延長取付体24bは、前記連結部29に重ね合わせた状態でビス30により固着される板状の取付部31から延長された脚板部32を備え、該脚板部32の延長端に交差して断面ほぼT字形となる翼片部33、33を備えている。前記連結部29と取付部31の間には、相互に嵌合される凸条34と凹条35が形成され、前記座板28と取付部31の間には、取付部31の端縁を嵌合させる溝36が座板28に形成されている。このように構成された固着取付体23aと延長取付体24bは、それぞれアルミニウム等により押出成形された通し材を裁断し、ビス孔を穿孔することにより容易に製造することができる。
前記翼部26を構成する翼片部33、33の内側には、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)その他の弾性材から成る帯板状の緩衝材37が固着されている。図6に示すように、支柱4に第1安全装置23Aを取付けた状態で、緩衝材37がパネル体9Uの外側面に対して僅かな隙間Sを有するように構成するのが好ましい。
図6及び図8に示すように、第2安全装置23Bは、終端パネル体9Ueの終端側の側縁9aeに位置して設けられ、翼部26により該側縁9aeの外側面を被うように構成されている。上述したように第1安全装置23Aが翼部26を一対の翼片部33、33により構成した断面ほぼT字形であるのに対して、第2安全装置23Bは、翼部26を片方の翼片部33のみで構成した断面ほぼL字形に形成されている点で相違するが、その他の構成は第1安全装置23Aと同様であり、同一構成部分は同一符号で図示しているので、第1安全装置23Aに関して上述した説明を援用する。
上記構成の手摺体3によれば、隣り合うパネル体9U、9Uは、隙間Pを介して設けられた第1安全装置23Aの翼部26により該パネル体9Uの両側縁9a、9aを外側から被われる。そして、終端パネル体9Ueは、終端側の側縁9aeに位置して設けられた第2安全装置23Bの翼部26により該側縁9aeを外側から被われる。従って、内側空間S2からパネル体9U(9Ue)に向けて強い衝撃が加えられても、側縁9a(9ae)が翼部26に係止して支持されるので、該パネル体9U(9Ue)の上端部9u及び下端部9dが上枠6及び下枠8から抜け落ちることはない。そして、加撃時に、パネル体9U(9Ue)は、左右の両側縁9a、9a(9a、9ae)が安全装置の翼部26、26に支持されているので、外側向きの変形が好適に防止され、しかも、緩衝材37により衝撃が吸収されるので、破壊開口を生じるような破損には至らない。
第1安全装置23A及び第2安全装置23Bは、固着取付体23aと延長取付体24bに分割されている。従って、固着取付体23aを支柱4の前面の所定個所に添設した状態で、座板28をビス等の固着手段27で支柱4に固着する作業が容易である。このように固着取付体23aを支柱4に固着した後、連結部29に脚板部32を嵌合させ、横方向からビス30で固着することにより、安全装置23A(23B)の取付けを終了し、その後、パネル体9U(9Ue)を支柱4と翼部26の間に入れ、上端部9u及び下端部9dを上枠6及び下枠8に取付け支持させることができる。この際、前述のような隙間Sが形成されているので、パネル体9U(9Ue)を入れる作業が容易となる。
この際、手摺体3は、内側空間S2(バルコニーや廊下の内側)から構築可能な構成とされているので、高層住宅の高層階であっても足場が不要であり、第1安全装置23A及び第2安全装置23B並びにパネル体9U(9Ue)の取付けも、内側空間S2から容易に行うことができ、作用性が良い。前述のように、各支柱4に対して第1安全装置23A及び第2安全装置23Bを取付けた後に、上下枠6、8にパネル体9U(9Ue)を取付けても良いが、反対に、上下枠6、8にパネル体9U(9Ue)を取付けた後に、隙間Pを利用して各支柱4に第1安全装置23A及び第2安全装置23Bを取付けても良い。何れの場合も作業性が良い。
(第2実施形態)
図9は本発明の第2実施形態を正面側(外側空間)から見た正面図を示し、図10は図9のA−A断面を示している。
図9は本発明の第2実施形態を正面側(外側空間)から見た正面図を示し、図10は図9のA−A断面を示している。
上述した第1実施形態では、パネル体9U(9Ue)の上下高さ方向のほぼ中央部に各1個の第1安全装置23Aと第2安全装置23Bを設けたが、第2実施形態は、パネル体9U(9Ue)の上下高さ方向に各2個の第1安全装置23A、23Aと第2安全装置23B、23Bを設けている。第2実施形態において、手摺体3の構成並びに第1安全装置23A及び第2安全装置23Bの基本的構成は、上述の第1実施形態と同様であるが、第1安全装置23A及び第2安全装置23Bの上下長さ寸法がやや小さく形成されている。上述したように、第1安全装置23A及び第2安全装置23Bを構成する固着取付体23aと延長取付体24bは、アルミニウム等により押出成形された通し材を裁断することにより形成されるので、裁断寸法を短くすると共に、ビス孔の個数を減少させるだけで、第2実施形態の第1安全装置23A及び第2安全装置23Bを提供できる。
第2実施形態の構成によれば、パネル体9U(9Ue)の両側縁9a、9a(9a、9ae)が上下方向の複数個所で安全装置23A、23Bの翼部26により支持されるので、安全性が更に高いものとなる。
(試験例)
従来型の上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺に関して行った耐衝撃性能試験を本発明の安全装置を備えた上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺についても行うことにより比較した。この試験は、JISにおける「合わせガラスの耐衝撃性能試験」に基づく試験であり、安全装置を設けた点以外に、手摺体それ自体は先に試験した従来型のガラスパネル手摺と同じ構造のものであり、試験条件も同じである。
従来型の上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺に関して行った耐衝撃性能試験を本発明の安全装置を備えた上下二辺支持タイプのガラスパネル手摺についても行うことにより比較した。この試験は、JISにおける「合わせガラスの耐衝撃性能試験」に基づく試験であり、安全装置を設けた点以外に、手摺体それ自体は先に試験した従来型のガラスパネル手摺と同じ構造のものであり、試験条件も同じである。
(1)試験目的
共同住宅に設置される二辺支持ガラス手摺の衝撃に関する安全性の確認。
(2)供試験体
1)アルミ手摺枠
一段笠木持ち出しタイプ H1145mm×W1000mm
上下二辺支持タイプの手摺体+第1実施形態の一個タイプ安全装置 4体
上下二辺支持タイプの手摺体+第2実施形態の二個タイプ安全装置 4体
2)ガラスパネル
合わせガラス5FL+中間幕+5FL H1058mm×W1000mm
3)試験方法
JIS R 3205(合わせガラス)に準じ、ショットバックによる衝撃試験を行い、衝撃特性を確認する。
・ショットバック(45Kg)を振り子式に自由落下させ、ガラスパネル中心点の付近を一回加撃して観察する。
・落下高さは120cmとし、試験体は前記各4体の合計8体とする。
4)判定基準
試験実施後、4枚とも手摺枠からガラスパネルの抜け・脱落がなく、次のa)、b)の何れかに適合しなければならない。
a)ガラスパネルが破壊した場合、破壊部分に直径75mmの球が自由に通過する開口が生じないこと。
b)ガラスが破壊しないこと。
共同住宅に設置される二辺支持ガラス手摺の衝撃に関する安全性の確認。
(2)供試験体
1)アルミ手摺枠
一段笠木持ち出しタイプ H1145mm×W1000mm
上下二辺支持タイプの手摺体+第1実施形態の一個タイプ安全装置 4体
上下二辺支持タイプの手摺体+第2実施形態の二個タイプ安全装置 4体
2)ガラスパネル
合わせガラス5FL+中間幕+5FL H1058mm×W1000mm
3)試験方法
JIS R 3205(合わせガラス)に準じ、ショットバックによる衝撃試験を行い、衝撃特性を確認する。
・ショットバック(45Kg)を振り子式に自由落下させ、ガラスパネル中心点の付近を一回加撃して観察する。
・落下高さは120cmとし、試験体は前記各4体の合計8体とする。
4)判定基準
試験実施後、4枚とも手摺枠からガラスパネルの抜け・脱落がなく、次のa)、b)の何れかに適合しなければならない。
a)ガラスパネルが破壊した場合、破壊部分に直径75mmの球が自由に通過する開口が生じないこと。
b)ガラスが破壊しないこと。
上記試験の結果、「下二辺支持タイプの手摺体+第1実施形態の一個タイプ安全装置」の4体は、ガラスパネルの破損は見られたが、ガラスパネルの抜け・脱落は皆無であった。そして、「上下二辺支持タイプの手摺体+第2実施形態の二個タイプ安全装置」の4体は、ガラスパネルの抜け・脱落はもとより、ガラスパネルの破損も認められなかった。
1 躯体
2 ベース部
3 手摺体
4 支柱
5 上部ブラケット
6 上枠
7 下部ブラケット
8 下枠
9 パネル
23A 第1安全装置
23B 第2安全装置
24 座部
25 脚部
26 翼部
37 緩衝材
S1 外側空間
S2 内側空間
P 隙間
2 ベース部
3 手摺体
4 支柱
5 上部ブラケット
6 上枠
7 下部ブラケット
8 下枠
9 パネル
23A 第1安全装置
23B 第2安全装置
24 座部
25 脚部
26 翼部
37 緩衝材
S1 外側空間
S2 内側空間
P 隙間
Claims (6)
- 外側空間(S1)と内側空間(S2)の間に位置する躯体(1)のベース部(2)に間隔をあけて列設された支柱(4)と、前記支柱(4)の上端近傍部及び下端近傍部からそれぞれ外側に向けて持ち出し状に設けられた上枠(6)及び下枠(8)と、前記上枠(6)及び下枠(8)のそれぞれに上端及び下端を支持されたパネル(9)とから成る手摺体(3)を構成する持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺において、
前記パネル(9)は、支柱(4)の列設方向に連装された複数のパネル体(9U)により構成され、該パネル体(9U)の側縁(9a)を前記支柱(4)に臨ませるように配置されており、
前記支柱(4)に固着される座部(24)と、該座部(24)から外側に向けて延びる脚部(25)と、該脚部(25)から前記パネル体(9U)の外側面を被うように延設された翼部(26)とから成る安全装置(23A)(23B)を設けたことを特徴とする持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置。 - 前記翼部(26)に緩衝材(37)を設けており、該緩衝材(37)を前記パネル体(9U)の外側面に係止可能に臨ませて成ることを特徴とする請求項1に記載の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置。
- 隣り合う一対のパネル体(9U)(9U)が相互に対向する側縁(9a)(9a)の間に間隙(P)を形成すると共に、該間隙(P)を前記支柱(4)に臨ませるように配置されており、
前記安全装置(23A)は、前記隙間(P)に脚部(25)を挿通させると共に、該脚部(25)の先端から両側方に一対の翼部(33)(33)を延設した断面ほぼT字形に形成されており、一対の翼部(33)(33)により前記隣り合う一対のパネル体(9U)(9U)の外側面を被うように構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置。 - 前記隙間(P)の幅が10mm〜20mmの範囲内で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置。
- 手摺体(3)の終端部に位置する終端パネル体(9Ue)の側縁(9ae)を前記支柱(4)に臨ませるように配置されており、
前記安全装置(23B)は、前記終端パネル体(9Ue)の側縁(9ae)に脚部(25)を交差させると共に、該脚部(25)の先端から側方に翼部(33)を延設した断面ほぼL字形に形成されており、前記翼部(33)により前記終端パネル体(9Ue)の外側面を被うように構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置。 - パネル体(9U)は、合わせガラス又は強化ガラスから選ばれたガラスパネルにより構成されて成ることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008245358A JP2010077626A (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008245358A JP2010077626A (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010077626A true JP2010077626A (ja) | 2010-04-08 |
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ID=42208349
Family Applications (1)
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JP2008245358A Pending JP2010077626A (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 持ち出しタイプかつ上下二辺支持タイプのパネル手摺における安全装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010077626A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117304A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Nishikin Inc | 柵構造体 |
JP2016098599A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | ビニフレーム工業株式会社 | 手摺 |
CN107035082A (zh) * | 2017-05-18 | 2017-08-11 | 南京晨光艺术工程有限公司 | 一种铜扶手玻璃栏杆 |
JP2019099999A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 三協立山株式会社 | パネル構造体 |
JP2019112782A (ja) * | 2017-12-21 | 2019-07-11 | ビニフレーム工業株式会社 | 手摺 |
JP7098868B1 (ja) * | 2021-03-25 | 2022-07-12 | 株式会社ツヅキ | ガラス手摺構造 |
-
2008
- 2008-09-25 JP JP2008245358A patent/JP2010077626A/ja active Pending
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