JP2010077545A - エレクトレット繊維構造体 - Google Patents
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Abstract
油剤を除去する加工を行うことなくエレクトレット加工を行い、集塵性能の高いエレクトレット繊維構造体を得る。
【解決手段】油剤が付着した短繊維(A)と油剤が付着していないエレクトレット短繊維(B)とで構成された不織布を含むエレクトレット繊維構造体とする。
【選択図】なし
Description
(2)前記短繊維(A)が熱接着性である、前記(1)に記載のエレクトレット繊維構造体。
(3)前記不織布が少なくとも2層積層されてなり、該少なくとも2層の不織布は、互いに、前記短繊維(A)と前記エレクトレット短繊維(B)の配合比率が異なる、前記(1)または(2)に記載のエレクトレット繊維構造体。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のエレクトレット繊維構造体を備えてなるエアフィルター。
テクロック(株)製SM114を用いて測定頻度100cm2当たり3箇所、合計21箇所の厚みを求めその算術平均値を利用する。
24℃60%RHの室温に8時間以上放置して、評価試料の質量を求め、その面積から1m2当たりの質量に直して、それぞれの評価試料の目付として求める。サンプルング最小面積は0.01m2以上とする。また評価N数は7枚とし、算術平均値で求める。
JIS B9908(2001)形式3試験法に準じた試験機に評価試料をセットし、測定風速4.5m/minで求める。評価N数は2枚以上とし、算術平均値を利用する。
捕集効率(%)=(CO/CI)×100
CO=評価試料が捕集した大気塵0.3〜0.5μmの粒子数
CI=評価試料に供給された大気塵0.3〜0.5μmの粒子数
<圧損>
JIS B9908(2001)形式3試験法に準じた試験機に評価試料をセットして、評価試料を通過する風速を4.5m/minとして求める。評価N数は2枚以上とし、算術平均値を利用する。
評価試料の厚みと目付から、繊維見掛け密度を下記式で求める。
繊維見掛け密度(g/cc)=目付(g/m2)/厚み(cm)×10000
<難燃性>
FMVSS302法に準じて求める。なお、評価枚数は5枚とし、それらの算術平均値を求める。
JIS−L−1096、ガーレー法に準じて求める。なお、エレクトレット繊維構造体の縦方向と横方向それぞれについて、5枚採取し、算術平均値を求める。
JIS−B−9908(1991)形式2に記載されている方法で求める。評価N数は1とする。
JIS−B−9908(1991)形式2に記載されている方法で求める。評価N数は1とする。
JIS B9908(2001)形式3試験法に準じた試験機に評価試料をセットし、評価フィルターの風上側風洞に、アトマイザーを利用して発生させたNaCl0.03μm粒子(アメニシウム241を用いて粒子帯電を除電)を導入し、パーティクルカウンター(日本カノマックス(株)、CNC)を用いて評価フィルター前後の粒子数を求める。
捕集効率(%)=(CO/CI)×100
CO=評価試料が捕集したNaCl0.03μmの粒子数
CI=評価試料に供給されたNaCl0.03μmの粒子数
なお、フィルターユニットのサイズは、幅220×長さ200×厚み30mmとし、このフィルターユニットの中にエレクトレット繊維構造体を0.3m2/個収納し、測定風量は5.2m3/分、評価N数は2枚以上とし算術平均値を利用する。
(実施例1)
油剤の付着していない短繊維(B)と油剤の付着した短繊維(A)の組み合わせでウエッブを作成し、エレクトレット繊維構造体を作成出来るか次の方法で試験を行った。
油剤を保持しない短繊維(B)が難燃性繊維であった場合にもエレクトレット繊維構造体が得られるかを確認するため、実施例1で用いた短繊維B−1ならびにB−2の芯部分と鞘部分に環状ホスファゼン化合物を2%混合したマルチフィラメントを添加した繊維を、実施例1と同様の方法で得て、B−3、B−4の繊維とした。
更に高捕集性のフィルターユニットを作成出来るか試験するため、実施例2で得られたエレクトレット繊維構造体にエレクトレット化メルトブロー不織布(繊維径4μm、目付22g/m2、捕集効率50%)を積層した積層エレクトレット繊維構造体を作成し、実施例2同様のフィルターユニットを作成し、エレクトレット繊維構造体側を上流側としてダスト負荷試験をおこなった。その結果、粉塵保持容量が35g/個、粒子捕集率が99.5%の、高捕集高ダスト保持量のフィルターユニットであり、自動車キャビン用に好適なフィルターユニット並びに濾材であることが確認できた。
油剤が付着した短繊維(A)にも、エレクトレット加工が可能なポリオレフィン系熱融着性繊維を用いることで、エレクトレット繊維構造体の構成繊維全てをエレクトレット繊維にすることが出来るかを確認するため、短繊維(A)として、油剤:分子量600のポリエチレングリコールとオレイン酸とのモノエステル0.3%が付着したオレフィン系熱接着性繊維(繊度18dtex、繊維長32mm、鞘成分:ソフトPP、融点130℃、芯成分:ポリプロピレン、融点164℃を用意した(A−2)。なお、この油剤を付着させた繊維は、表面電気抵抗が余り下がらないため、エレクトレット加工した場合、エレクトレット化が油剤の全く付着していない繊維の約半分程度進行する効果を有する。例えば捕集効率で表現すれば、目付100g/m2で作成した不織布において、未エレクトレットの場合3%、油剤が全く付着していない場合60%、当該油剤が付着している場合42%程度の捕集効率となり、そこそこエレクトレット効果が得られることである。
短繊維(A)と短繊維(B)の配合比率が互いに異なる2層を積層することで長寿命化と捕集性能向上が可能かを確認するための試験を実施した。すなわち、配合比率を変えた以外は実施例1と同様にして下記2種の不織布を得て、積層し、厚み0.55mm、繊維見掛け密度0.18g/cc、目付100g/m2のエレクトレット繊維構造体を得た。
下流側の不織布:配合率(質量比)A−1:B−3:B−4=40:30:30、目付40g/m2
このエレクトレット繊維構造体を用い実施例2と同様にしてフィルターユニットを作成し、同じ条件で粉塵保持容量を求めたところ41g/個、粒子捕集率が99%の高性能フィルターユニットであることが確認できた。実施例3より粒子捕集率が低いものの粉塵保持容量が高く、短繊維だけの構成でも高性能フィルターユニットが作成できる事が確認できた。
繊維に付着した油剤がエレクトレット加工に及ぼす影響を試験するため、次の試験を実施した。
油剤が付着していない繊維でウエッブ作成が出来るか試験するため、実施例1で用いた繊維B−1とB−2を質量比1:1に配合した原綿を開綿機/カード機に通しウエッブを作成しようとしたが、開綿機で静電気が発生したため十分に開綿できず、またカードではネップの発生と巻き付きが発生しウエッブの作成が困難であった。油剤が付着していない繊維だけでのウエッブ作成は困難であることが確認できた。
Claims (4)
- 油剤が付着した短繊維(A)と油剤が付着していないエレクトレット短繊維(B)とで構成された不織布を含むエレクトレット繊維構造体。
- 前記短繊維(A)が熱接着性である、請求項1に記載のエレクトレット繊維構造体。
- 前記不織布が少なくとも2層積層されてなり、該少なくとも2層の不織布は、互いに、前記短繊維(A)と前記エレクトレット短繊維(B)の配合比率が異なる、請求項1または2に記載のエレクトレット繊維構造体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のエレクトレット繊維構造体を備えてなるエアフィルター。
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